に‐の


索引


新山(にいやま

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 関連人物:荒井昭二《部活》
  • 関連用語:サッカー部《所属》
 『追加版』荒井シナリオ「影男」に登場。



二階堂(にかいどう)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 関連人物:鈴木由香里《噂,?》,井上史郎《仕事》,NONAME
  • 関連用語:自殺,トモダチのトモダチ
 由香里三話「自殺した人々」に登場。
 この三話目は二段構えの珍しい構成となっており、由香里の先輩である「井上史郎」の話をした後、選択によってはもうひとつ話をしてくれることがある。
 二階堂の登場する分岐は先輩が実際に体験し、前半の「死体探索」を引き受けるきっかけにもなったと言う話なので、流れとして一番ストレートに繋がる話とも言えるだろう。

 二階堂はダイバーとしての呼び声高い井上先輩に対し、グアムで一緒だったと言う触れ込みで近づき、遊び名目で実際は自殺名所の滝壺に連れて行った人である。
 ついでに言うと、その場で仕事を依頼すると言う何とも詐欺な人。もっと言うと、場合によっては近づく時に散々使った金銭は前金代わりだったと言うオマケ付きである。

+...
 井上先輩は散々な目に遭ったが、イイ性格の持ち主である後輩の由香里はその話を聞いて興味深々。連絡先を尋ねるも先輩は知らないの一点張り。 
 がっかりした由香里であったが、ある日二階堂の時とほぼ同じ口上で近づいてきた「三田村」なる人物と出会い、同じ誘いを受けることになる。
 勝手知ったる由香里は逆に勧誘員をおちょくってみせたが。なおこの時の対応がマニュアル化していたことから、同様の手口でアルバイターを集め、騙して作業をさせる一連の流れが組織化されていることは確実と思われる。

 しかし、「二階堂」と言う名前の個人は果たして存在していたのか、あの時名乗った人物は何処にいるのか、それは分からずじまいとなった。生死すら定かでなく、彼の話をしたバイト仲間の誰かが呟いた不穏な一言が示唆となって働いている……。


 一方で、二階堂が匿名の"誰か"でなく、一応の個人として動いている分岐も存在する。井上先輩に対し、他の参加者を尻目に滝壷の奥底に沈んだ黄色いバッグをこっそり取りに行くよう依頼する展開である。
 その場合、中身は奥さんの遺品か大量の宝石かの二択となる。前者なら心温まる話……、と思いきや、語る由香里の観察眼は鋭い。彼の妻の死には何か裏があるのではと疑っているのである。現に二階堂の行動には不審な点も多いが……。

 もうひとつの展開では、実は二階堂は「世直し団」と言う戦前にいそうなネーミングだが、何年か前に多発した未成年で構成された犯罪集団のリーダーであった。「世直し団」は最後に宝石店荒らしを行い、その活動にピリオドを打ったのだが、その際、宝石を独占しようとした裏切り者を始末しているらしい。

 何故このことを知っていたのか? 由香里は二階堂が女性であること(実際、この展開に至る文中では男性である旨を一度も言っていない。一種の心理トラップ)、同時に自分と二階堂が非常に近い位置、もしくは本人であると匂わせる。
 そして、かつてのメンバーはもう残っていないことも。ん……、黒蜥蜴?


 この話は「死体洗いのアルバイト」を代表格とする、高給だがどこか胡散臭くて危険な仕事に関する「都市伝説」の一例と言える。が、これらの噂話ではそれらの仕事を斡旋する側にまで目が行かず、仕事の特異性に注目が集まることが多い。このシナリオはそのことを逆手に取っていることになる。得体の知れないアルバイトと言うのは雇用主の顔が見えていても、まだ見えない不安を抱えているものである。
 人間は動機が見えない、関係も分からない、理解できないものに、弱い。
 その究極の形は宗教団体「ワールド・ハッピー&ピース・カンパニー」と、そこに所属している蜜田真奈美だろうか。

 [ちなみに、話の舞台になった自殺名所の滝壷は明確に名称が呼ばれたわけではないが、由香里が作中で述べた謂れなどから考えると『曰く「不可解」』のフレーズで有名な藤村操が自殺し、ウェルテル効果によって大量の模倣者を生んだ栃木県の「華厳の滝」でほぼ間違いないだろう。]


西尾(にしお)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:福沢玲子《噂》,霧島《恋人》
  • 関連用語:ヒトシ君《犠牲者》
 『特別編』福沢シナリオ「おいかけヒトシくん」に登場。
 妖怪ヒトシ君」と出会ってしまった霧島さんの彼氏。何らかの運動部に入っていた。
 二人はいつも一緒にいるとかでクラスでは有名なカップルだったらしいが、ヒトシ君の話題で盛り上がったとある日の放課後、偶然に件の妖怪と遭遇することになる。

 彼自身は霊や妖怪と言った迷信は信じないタチであったが、それはすなわちそれらに恐怖を感じないということでもあった。彼らが彼と出会った際、それが仇となる。
 二人はからかい半分で彼に接し、しまいには思い切り馬鹿にした態度を取ってしまう。一人であったらまだ戸惑いの念が勝っただけに、数の利が裏目に出た形となる。蛮勇は勇気と似たようで数段落ちる。向こう見ずは、それよりもっと劣る。

 ヒトシ君の怒りを買った彼は首を一瞬にして切り飛ばしされ、命を落とした。当然、いらないちょっかいを一緒に出していた霧島さんも後を追う形になる。
 こと人外においては姿形で危険を察知するなど、愚かな考えだろう。
 子どもの姿をしていてもヒトシ君の矜持は人間など歯牙にもかけないほど高かった。


西垣大吾(にしがき だいご)

  • 登場作品:追加,殺クラR
  • 種族:人間
  • 年齢/誕生日:18歳(1977.4.23.-)
  • 職業:鳴神学園高校 三年C組
  • 関連人物:細田友晴《部活,いじめ》,里中あゆみ《婦女暴行》,鈴宮亜季耶《撮影協力,恨み》,加瀬ひなた《ターゲット》
  • 関連用語:相撲部《所属》
 文武両道で品行方正と言われている男子生徒。
 相撲部の主将を務め、全国高校相撲大会で団体戦優勝を果たしたことで有名。
 性格も温和なことから鳴神の広告塔的役割をしている。

 『追加版』「悲劇の旋律(改訂)」。
 本人は登場しないが、本番の八尾姉妹の話を語る前段階ということで、弓道部の玄武拓馬らと並んで鳴神学園の抱える有名生徒の一例として岩下さんの口から紹介されている。
 無名だった相撲部を一躍有名にした立役者であるらしい。 

 『殺クラR』。
 表向きは理想的な生徒だが、その実態は女性に眼がなく部員とグルになって女生徒を襲う暴行魔。
 相撲部のレギュラー陣を率いて裏では好き勝手なことを行っている。

 里中あゆみに婦女暴行し自殺に追い込んだ張本人。
 里中の依頼により殺人クラブのターゲットとなるが、加瀬ひなたが乗り込んだ相撲部に居合わせていなかった為、今のところは難を逃れている。
 第五話では里中の葬式に生徒代表で別れの挨拶をすることになっているが、殺人クラブとして目覚めた細田友晴に参列者の前で今までの行いを白状するように迫られた。
 TV局も来ている最中で追い詰められて自身の罪を白状したかと思いきや、逆に自身の外面の良さを利用して細田に罪を擦り付けてしまった。
 煽り文と合わせて見ると西垣はしばらくは生き残って、細田に復讐するつもりのようだ。

 第六話では西垣の過去が明かされ、暴行魔になった経緯が窺える。
 小学校時代は細田に似た容姿のぽっちゃり体型で、同級生に苛められていた。
 そんな中でも一人の可愛らしい少女が西垣を慰め、彼にまるで告白でもするかのような手紙を渡した。
 しかしそれは罠であり、彼女は実際は苛めグループのリーダー格で、西垣を腐った残飯の入った落とし穴に落とした。
 それ以来世の中の全ての女性に恨みを持つようになり、復讐するべく現在の女生徒への暴行に至る。
 [単に作画の問題かもしれないが、個人的に西垣を陥れた少女は鈴宮亜季耶と同一人物に見えた。髪のトーンの色の違いを中高で染めたと仮定するなら、容姿の雰囲気や表情はかなり似ている。]



西垣嘉晃(にしがき よしあき)

  • 登場作品:秘密
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年E組
  • 関連人物:坂上修一《クラスメート,憎悪》
  • 関連用語:殺人クラブ
 25周年Twitter企画「秘密」に登場。
 坂上の抱える人格の一人が何を引き金に彼を犠牲にしてしまったのかは不明だが、この出来事により日野が坂上に強い関心を持ち殺人クラブに勧誘するきっかけとなった。


西澤仁志(にしざわ ひとし

  • 登場作品:新生
  • 職業:鳴神学園高校 三年H組
  • 関連人物:剣持京華《恋人》,綾小路行人《クラスメート》
  • 関連用語:サッカー部《所属》,焼却炉
 『新生』「記念日ちゃん」に登場。
 サッカー部の主将にしてエースだった男子生徒。
 花形の部活で活躍していただけあり、女子にもモテたが、特に真剣な付き合いをするつもりはなく侍らせたり、後腐れのない程度の付き合いで済ませるタイプだった。
 どちらかと言えば女泣かせで誠実な人物ではなかったようだが、それでも一般的な感性を持つ普通の人物だった。

 だが、新入早々の「剣持京華」がサッカー部のマネージャーとして彼の近くにやってきて、彼女の心づくしと告白から付き合うことになり、一心に彼女のことを愛すると決意する。

 しかし、そこから一週間。
 たったの一週間で彼の心はとどめを刺されてしまう。
 剣持京華がなぜ「記念日ちゃん」と呼ばれるようになったかを嫌でも実感させるエピソードが「西澤がまだ人間だった頃の姿」を唯一知るであろう綾小路の口から語られる。

 同じクラスメートの綾小路に相談を持ちかけ彼女の危険性を伝えたはいいものの、既に半ば以上覚悟は決まっていたようである。
 絶対に破滅するとわかっていてなお、彼女の腕の下へと飛び込んでいった。

 結局、彼の心は剣持京華に完全に絡め取られてしまい、うわごとのようにひとつの言葉を垂れ流すだけの廃人になってしまったようだ。のちに焼却炉で発見させることになる理由も不明である。


西野有里(にしの ゆり)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:6月7日
  • 関連人物:福沢玲子《噂,クラスメート》,前沢美咲《親友》,東優斗,渡辺恭輔《恋心》
  • 関連用語:屋上,予言
 『追加版』福沢シナリオ「ラジオの声」に登場。
 中学か、高校に入ってからかは不明だが、福沢さんのクラスメートで同じくラジオを趣味にする友達。もしくは福沢さんが話す噂の中の登場人物である。
 いずれにしてもラジオから聞こえてくる謎の声に振り回されて精神の均衡を崩してしまった。

 福沢さんが直接聞いた場合「渡辺恭輔」という男性とのチャンネルが成立してしまった。それから、ふたりは無線通信でもないラジオを介しての会話を毎夜楽しみ恋を育んでいく。
 しかし、西野さんは見ず知らずの男とそんな会話が成立するのはどう考えてもおかしい、危ないと指摘する周囲の指摘を受け、そこから売り言葉に買い言葉で声を荒げた結果、孤立してしまう。 

 事実、渡辺さんに悪気があったわけではないようだが、彼はとんでもない訳を抱えていた。
 西野さんは彼のせいで一生もののトラウマを身に受ける羽目になってしまう。西野さんの精神の不調は当然相当なもので、退学してしまい福沢さんとの縁も切れてしまった。

 噂の登場人物の場合、親友の「前沢美咲」と恋心を寄せる「東優斗」の間で内心三角関係に揺れる少女として登場する。
 こちらの場合はラジオの声は「恋のおまじない」として能動的に聞いたものである。

 当初の触れ込みである「予言」という性質こそ間違ってはいなかったものの、それよりも西野さんは身近な誰かの声が聞こえてくるという方に注目した。
 何度もラジオの声を聴いていくうちに、やってきた呪詛めいた言葉に愕然とした西野さんだったが、この言葉が誰から誰に向けたものだったのかを取り違えてしまう。 

 嫉妬と怒りに身を焦がした結果か、行動の裏にあった意図に気づけなかったか、どちらにしても生き残った彼女はひたすらに後悔することになるのである。


新田かおり(にった-)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間→悪霊
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 関連人物:若月先生《恋心》
  • 関連用語:顔型の染み《正体》,吸血鬼
 細田二話「女子トイレの壁の染み」に登場する女生徒。
 若月先生が三十二歳、初赴任してきた際に受け持ちのクラスの生徒でハキハキと物を言う活発な生徒だったが、生徒の身でありながら先生に恋してしまう。
 年の差、立場の差を越えるのはやはり難しく、思春期特有の気の迷いと取られることも多々あること。まー、そんなの踏み越えるどころか踏み砕いていってしまった女生徒もいるにはいますけどね。⇒「平井香苗近藤先生の場合)」

 ただ、彼女はその人のように自分の時間を止めると言う荒業に出るわけではなく、先生がこれ以上年を取らないように時間に抵抗する道を選んだ。その上で一緒に歩んで行ける未来を夢見たのである。
 しかし、彼女が用意した不老の妙薬の原料は乙女(=自分)の血。彼女は長い間血を抜き続けたことで体調を崩し、例のトイレで倒れて頭を強打。そのまま不帰の人となる。

 「時よ止まれ お前は美しい」と、メフィストフェレスはファウストにそう言わしめたが、ここにあるものは余りにも醜い。
 若月先生は彼女の死ではなく、自らがもう一度醜く老いていくことを悲しみ、新田かおりは死しても彼の役に立とうと顔型の染みとなってまで世に留まることを望む。
 あえて言おう。中年相手に何を迷ったのだ? 倍もある年の差ではないか!

 とにかく、この分岐では「顔型の染み」の正体は彼女の霊ということになり、染みに近寄った女生徒から少しずつ血を吸い取っては想い人の元に届けていたと言う真相となる。なお、最愛の女性を染みに捧げれば、その人も不老にしてくれるらしい。
 既に彼女自身、誰にも気づかれないままに邪悪な存在と成り果てているのではないだろうか? 恩恵を受けている三人の教師(一年E組の担任含む)はもちろん気付けないにしても……。
 真相に辿り着いたのがこの手の誘惑には乗らない細田だった事を以って、良しとするしかないのだろうか。


沼田明日香(ぬまた あすか

  • 登場作品:最終
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:荒井昭二《噂》,宇佐見妃菜《崇拝》,榎本杏奈,夏目知佳《敵対》,吾妻弓子《先生》,向島渚
  • 関連用語:こっくりさん
 『最終版』追加シナリオ「生徒編」に登場。



猫ばばあ(ねこ-)

  • 登場作品:レンタル
  • 種族:人間
  • 関連人物:原口瑞希,NONAME
  • 関連用語:猫
 『レンタル家族』「帰る場所」に登場。
 山姥を思わせる恐ろしげな風貌に、小さな相手だろうと厳しく怒鳴りつけたり場合によってはぶったりといった厳しい態度から地域の子どもから「猫ばばあ」と呼ばれ恐れられている老婆。本名は不明で、作中で明かされることはなかった。
 猫ばばあと呼ばれる理由は自分の家に捨て猫や野良猫など行き場の無いたちを沢山拾ってきては世話をしているため。動物を一ヶ所に集めると、必然的に異臭を放つことになるため、近隣住民からは嫌われている。

 動物好きの多分に漏れず本当はとてもいい人なのだが、偏屈で口が悪いので何かと誤解されがちな人。今の世に珍しい悪さをした子どもを叱ることが出来る大人である。
 年金暮らしで他に収入源も無い老人の境遇のため暮らし向きは厳しいようだが、それでも猫たちの世話はちゃんと行き届いている辺り、言葉だけでなく実現できる力を持った強い人と言える。ところで後姿カッコイイですね。

 そんな彼女は今は田村裕子を名乗る少女「原口瑞希」と出会い、猫の里親を探す手伝いをしてもらうなど交流を深めていく。そして、当の瑞希に対しては心を溶かし、まるで孫に接するかのように優しかった。
 そんな中幼くして「レンタル家族」と言う過酷な環境に置かれている瑞希の身を案じ、かけた言葉は彼女の成長を促すことに。かりそめの"母"であった田村恵子に対しても考えを改めるよう諭したため、親子はこの人のおかげで前進することが出来たことになる。


 開発の初期段階からこの人の存在は出来上がっていたようで、通販特典限定のおまけシナリオの題名もまた「猫ばばあ」である。
 この話にも「田村瑞希」と言う原口瑞希の原型になったキャラが登場し、猫ばばあはやはり彼女に影響を与える役である。
 ここでも捨てられた猫を集めて世話をしていることは変わらないが、山姥のイメージから悪い噂を真に受けて、本当に子ども達が肝試しのようなことをやっていた。

 本人も本編とは違い、孤独さが増したと言うか、どこかぶっきらぼうさが増すなどどこか少し違った印象である。意外とちょっと人の悪くお茶目な一面も見せたが。ツンデレ?
 と言うもの、彼女がまだ年頃の娘さんだった頃に同じ人を好きになって、ついつい妹を詰ったことがあるらしい。妹は追い詰められ自殺してしまった。そんな辛い過去も時の流れに流れ、今は偏屈にばあさんをやっている。

 辛い過去を持っていても、彼女の優しさは変わらない。瑞希に似たものを感じてそっと置いてやり、過去の話をしてやった。今度は上手くやれるようにと。
 すると今度はお姉ちゃんになれた瑞希とその仲間達がやって来て――猫ばばあと猫たちだけのものだったボロ家も少しは賑やかになりそうです。


野上リツ(のがみ-)

  • 登場作品:探偵局
  • 年齢:8歳
  • 関連人物:
  • 関連用語:猫の墓場
 『探偵局』第五話「天運の男、神ヶ崎翔」に登場。
 「オカルト同好会」入部前、主人公「賽臥隆恭」が出会ったショートカットの女の子。
 子供らしく素直だが、一方で意外と言うことは言う遠慮のない性格をしているようだ。賽臥たちが出会った時にはシャツの上からオーバーオールを重ねるなど、普通に子どもらしい格好をしていた。

 そんな彼女だが、家で飼っていたメスの老猫「イワシ」が数日前からいなくなってしまい、意気消沈して泣きながら「猫の墓場」を探し回っていた。どうも母親に言い含められたのを真に受けて、またイワシと会いたいという心積もりだったようだ。
 そんなある日のこと、たまたま見つけたか、ぶつかったかしたかの賽臥にあまり要領の得ない話をしながら助けを求めてくる。

 放っておくこともできず、足下にしがみつく彼女を振り払えるわけもなく困る賽臥だったが、その時、かねてから賽臥を新入部員として勧誘していた「神ヶ崎翔」が話に関わってくる。泣き縋る彼女をなだめながら要望をまとめてくれるのだ。
 ついでに神ヶ崎は賽臥との間で議題に上がっていた、同好会入部の是非を賭けた勝負に「猫の墓場」探しを提案する。特に腹案もなかった賽臥はこれに了承するのだった。詳細については「猫の墓場」の項を参照のこと。

 後日、人間は立ち入り禁止という大事なところを含めた調査結果はきちんと伝えてもらえたようだが、肝心のイワシに会えないことにはご立腹のようで「ウソだ!」というコメントを残している。条件は相当厳しいので八歳の子が現地に赴いて犠牲になることは早々ないだろうが、依頼人の要望には最大限応え、お為ごかしで誤魔化さない同好会のスタンスが窺い知れる話ではある。


野口景一(のぐち けいいち)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園 三年生
  • 誕生日:10月23日
  • 関連人物:近藤伸也
  • 関連用語:苛め
 『追加版』新堂シナリオ「団結」に登場。
 気弱で小柄、いつもうつむきがちでおどおどとしていた男子生徒。
 彼もまた、クラスを支配する暴君「近藤伸也」の一時のターゲットになっており、他のクラスメートと同じく抵抗できない一方的な被害に甘んじていた。

 が、他の誰よりも追い詰められていたため、近藤さえも意図しない苛めで重傷を負わされてしまう。
 しかし、彼の入院と共に近藤のクラスは一人のいじめっ子と虐げられるいじめられっ子とその他大勢という構図に変化が生まれ始める。そうして彼も知らないうちに構図は逆転するのであった。

 なお、変化のきっかけを生んだ野口がそのまま死亡するか復帰するかは展開によって異なる。
 どちらにせよ、彼をきっかけにクラス全体が引き返せない二度目の臨界点に達するので彼の生死もまた運命の分岐点と言えるだろう。

 続き、生還した場合は熱を帯びた演説によってクラスに近藤の処刑を訴えかけ、彼を殺すための先導人になってしまう。
 罪悪感を生まず、かつクラスメート全員でリンチして彼のことを殺害するための仕組みを考案し、説明し、成功させてしまった。

 ただし、この場合は事件発覚による逮捕者と、事件に気を病んだか自殺者が多数発生し、当然ながら彼らのクラスは壊滅した。
 結果的には近藤がいてクラスで暴虐を働いていた時よりも酷い大惨事になってしまう。
 いったいどこで歯止めが利かなくなったのかは考えたくもないかもしれないが、クラスメートが大なり小なり近藤のせいで自制心と良心が壊されている中、野口もまた壊れていたのは確実だろう。


ノコちゃん

  • 登場作品:晦
  • 種族:妖怪
  • 関連人物:石井,前田一族《魅了,犠牲者》
  • 関連用語:死を招くベッド《出没》
 正美六話「死を招くベッド」に登場。
 「死を招くベッド」の伝説を形成する怪異のひとつ。
 種族に関しては人間でないことは明白なので、暫定は妖怪で。

 外見はサスペンダー付きのプリーツスカートを履き、三つ編みを垂らした小学一年生くらいの女の子。見た目こそあどけなく可愛らしい幼女だが、死を招くベッドの死亡率の高さが伊達で無い通り、彼女への対処法は全くと言って良いほど存在しない
 つまり、彼女は出会ってしまった時点でアウトな理不尽すぎる怪奇現象である。
 しかもこのノコちゃんは二本の足で移動するタイプの妖怪である。その点で同じ『晦』の可愛い怪異であるヒナキちゃんより始末に負えないかもしれない。

 が、このノコちゃん、ユーザーにとっては天佑だろう。
 と言うもの、ゲームオーバーまみれのこのシナリオの中にはたった二つしか七話目に繋がるEDが存在しない。そのうち一つが彼女の分岐に存在する。
 もう一つの正規エンドは少々複雑な手順を踏まなければ通過することが出来ないため、ノコちゃんに出会う機会は多いだろう。
 [死を招くベッドの酷薄っぷりを考えると、一回で十分か?]
 スタッフもわかっているのか最初の二択で選びやすい方「そうでもない」を選ぶと七話に続くエンドになっている。プレイヤーの思いと正反対の行動を取らされる石井さんがなんとも哀れだが、ここは救済措置と割り切ろう。

 たとえ正体があやかしだとしても、一応は女の子なのにアレな姿を取らされる羽目になるノコちゃんも気の毒と言ったら気の毒なのだろうが。
 アレですか? え、えーとアレですよ、アレ。ほら、着脱式。足なんて飾りの人……じゃなかった、そ、そそ、蜘蛛! 首が分離して蜘蛛に!
 [ぶっちゃけ七話に繋げるための無理矢理な締め方、とか言っちゃダメ]


 むしろ彼女の真髄はその先にある二つのバッドエンドにあると言っても過言ではない。
 ノコちゃんの性格は見た目そのままの無邪気な子どもそのもので、ほとんど何も求めることなく、ただ時折抱っこをせがむ程度である。自宅にノコちゃんを連れ帰った石井さんは彼女がただそこにいるだけで日々癒されていた。
 本性は化生のため時々、首が取れたり形が崩れたりと言ったこともったのだが。
 ただ、それは別に破局が訪れたのは別の原因だった。彼女の力である。

 聞き分けの無い子どもは石井さんが両腕を骨折しようが、いつも通りの抱っこをせがむ。そしてそれが不可能だとわかると、石井さんの腕を足を顔を順に裂いて、去っていった。それが彼女の力なのか、いらないと呟いただけで。ぅゎょぅι゛ょっょぃ
 そして、話終えて解散の流れになり、寝室に向かった葉子ちゃんの元へ赤いスカートが映える小さな女の子が現れた。震える声で尋ねると、その答えは信じがたいものだった。
 「あたし、ノコちゃん!」

 または石井さんの話の途中、唐突に和弘おじさんが現れる。
 どこかよそよそしい態度で、何かを隠すように。
 それを皆が怪訝に思う中、彼のコートの陰から小さな女の子が現れる。
 そして、名を聞いてみると返ってきた答えは想像に漏れず「ノコちゃん」。
 和弘は続きうろたえるままに石井殺しをカミングアウト。何でもノコちゃんを連れて行きたかったが、どうしても石井が離そうとしなかったためだとか。

 ノコちゃんはたとえ殺人と引き換えても手放したくない魔性の魅力を持つのか。
 よって、早速和弘は泰明さんに殺されてしまうのだが、魔性の虜になってしまったのはその場にいた者にとって例外でないようだ。
 各々が凶器片手に彼女を自分の物にしようとする争奪戦が今始まった。
 由香里姉さんは剣山、正美おばさんはメス、皆が皆目を光らせて……。

 ちなみに、一族が殺し合いをしたり、結果的に全滅したりと言ったシチュエーションは、こと『晦』においてはさして珍しくはない。
 ただ、葉子ちゃんが(ノコちゃんありきと言え)自分の意思で泰明さんを殺そうとさえとするのは、実に全シナリオ中でここだけだったりする。
 どの道、先に待つのは地獄絵図。前田家バトルロワイアル



野沢知美(のざわ ともみ)

  • 登場作品:VNV,特,極
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年G組
  • 誕生日:6月16日
  • 関連人物:福沢玲子,蜜田真奈美《クラスメート》
  • 関連用語:ワールド・ハッピー&ピース・カンパニー,サジタリウス《犠牲者》
 『VNV』「あなたは幸せですか?」に登場。
 福沢と同じ一年G組の生徒でクラス一の秀才、だった。
 教育に厳しいらしい家庭に多忙な塾通いという環境のため、クラスメートとはさして深い付き合いをしていなかったが、けして悪い子ではないらしい。「眼鏡を取って微笑むと途端に美人」という、昔の漫画とかによく(今の漫画でも時々)いそうなタイプの人。
 そのためか地の文で「ピンク色の縁の眼鏡かけて、髪の毛後ろで束ねて、一見つんとしてる子」などと、妙に詳しい記述があったりする。

 その多忙さと性格ゆえ一年G組の狂騒にも加わることはなかったが、気付いた時にはもう遅い。
 努力を重ねて勝ち取ったクラス一の成績は一瞬にしてビリから二番目にまで落ち込んでしまった(ビリは福沢)。
 そのため蜜田さんに泣きついてシャンプーを分けてくれるよう頼み込むも、今度はサジタリウスの宿主にされて生き地獄を味わい続けるという「アパシー」きっての悲惨な運命に落ち込んでしまった。


 『特別編』隠しシナリオ「サジタリウス襲来」に登場。
 当該シナリオはサジタリウスのその後が描かれる隠しシナリオであり、野沢さんのその後の運命やその時何があったかの舞台裏が補完されている。
 実は蜜田は一向に自分達になびかない彼女を見込んでいたらしく、同士に勧誘しようとしたらしい。が、福沢と同じ地獄絵図を目撃した彼女はある意味で常識的な行動に出る。

 長い物に巻かれろでは無いが、あそこで頷いていれば長生き出来たろうに優等生と言う生き物はこういう時は不便なものである。
 ちなみに、こちらでの彼女はその後サジタリウスを使った新実験に使われ、命を落としたと思われる。すぐに死ねた分、ある意味『VNV』本流より幸せだったと言えるのかもしれない。[が、元々のタイトルを考えるとこの救済?は何とも皮肉である。]

 『極』「イノチ」に登場。



野々宮亜由美(ののみや あゆみ)

  • 登場作品:VNV,AMC1,学恋V,追加
  • 種族:人間(ヤンデレ)他
  • 職業:鳴神学園高校 二年生,三年A組
  • 誕生日:12月12日
  • 関連人物:岩下明美《噂,クラスメート,友人,取引》,今野英俊《恋人》,飴玉ばあさん《取引》,山本幸男《犠牲者》
 『VNV』「飴玉ばあさん」、『AMC1』「新語り部集結」ルートなどで登場。
 基本設定として彼女は今野英俊と付き合っているのだが、その運命は飴玉ばあさんによって大きく捻じ曲がっていくことになる。

 今野の変貌に合わせ、彼女の彼に対する感情は駄目男を捨てられない貞淑な妻のようなものに変化し、飴玉の材料を得るためにあっさりと一線を越えた。当の彼は駄々っ子のように飴玉を欲しがるだけで、尽くす彼女のことをまともに見ているかもわからないのに。
 それでも、通り魔と言う悪鬼のような所業への罪悪感か涙で潤んだ右眼が印象的。
 多くのケースでは片目はばあさんとの取引のために失われ、眼帯で隠している。

 [ところで、眼帯萌えは実は江戸時代からあった概念だったりする。
 「目病み女に風邪引き男」という言葉があり、眼帯代わりに紅の絹布で目を覆うのがセクシーで粋だということで、眼病を患ってもいない町娘にも流行ったことがあったり。]
 ……繰り返すが、要は眼帯萌え。

 初登場の『AMC1』では以上の設定が通されているが、後発の『VNV(新装版)』で出演した際は恒例のパラレル・ワールド設定が活かされたためか様々な展開が用意されている。
 今野と立場が逆転し極端な悪女になる展開の他、彼女が「飴玉ばあさん」や「百目少女」という都市伝説そのものになってしまう展開まで用意されているとは驚きである。
 「アパシー」に入ってから初めてのスタンダードな岩下シナリオと考えれば当然か。恋する乙女は裏切りを許さず、時に異形と化してでも美しく切なく何より恐ろしい悲劇を生む。


 『学恋V』で久々の登場。
 飴玉ばあさんとの約束で、カルタ大会で




最終更新:2021年04月02日 19:25