打ち切り(海外ドラマ・ラジオ番組)

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打ち切り(海外ドラマ・ラジオ番組) - (2021/11/15 (月) 22:03:37) の編集履歴(バックアップ)


ここに文字を入力登録日:2013/04/17 Wed 19:06:50
更新日:2024/02/21 Wed 19:42:07
所要時間:約 21 分で読めます




打ち切りとは、物事を中途で取り止める事を指す。
それは企業や救護などの各種活動、各種契約、各種交通機関の運行、など様々な局面で見られるものであるが、オタク的には各種メディアでのものが馴染み深い。

概要

いかに面白い作品も打ち切られてしまえば水の泡、そこから先は観ることができない。
有史以来数限りない作品が打ち切りの憂き目に逢い、無数の作者や製作者、そして読者が涙を飲んできた。
本Wikiで 「打ち切り」とタグ検索する と多くの作品がヒットする事からも、打ち切りがいかに多くの人々を悲しませたかはお分かりいただけるだろう。
まあ多くの場合面白くないから打ち切られる事は否定できないのだが。

なお、長寿作品が終了すること自体を片っ端から打ち切り(終了に追い込まれる)扱いする人もいるが、
始まりがある以上終わりはあるため、終わることを十把一からげに打ち切りと呼ぶのは適切でない。
予め念入りに計画を立て、綺麗に終わらせたものに関しては完結或いは円満終了と考えるべきである。

詳細については、テレビ番組は打ち切り(テレビ番組)、漫画は打ち切り(漫画)、ライトノベルは打ち切り(ライトノベル)ソーシャルゲームサービス終了で解説する。

ここでは、海外ドラマとラジオ番組における打ち切りの事情について解説する。


【海外ドラマ】

海外ドラマはシステム的に打ち切りエンドにならざるを得ないようになっている
これは「1シーズン目から何シーズンも続けることを前提とした話を作る」という方針が取られているのが原因。
よって、最終回でも大きな謎や伏線は放置したまま、主人公がピンチになったり新たな火種が登場したりしつつ次シーズンへ引いて終わる。
主人公の大きな目的は終わったのにまだ続くこともザラ。

これは昔の連続映画で主人公が崖にぶら下がるピンチで次回に引いて終わりという手法がよく用いられていたことにちなんで「クリフハンガー方式」と呼ばれる。
日本的に分かりやすく言うならオシシ仮面方式。

しかし人気が出なければ当然そのシーズンで終わってしまうため、何年も続いた挙句尻切れトンボならまだいい方、
大抵は謎も伏線も回収しないまま投げっぱエンド。というケースが後を絶たない。100話達成記念パーティーが開かれたり、達成記念でスペシャルエピソードが作られたりすることからもその熾烈さは伺い知れるだろう。
ファイナルシーズンを作る猶予が与えられたドラマは本当に幸せである。

この他輸入番組特有の事情として、本国ではシーズンを重ねた人気番組であったが日本での視聴率はさっぱりで早々に放送終了、というパターンもある。
わずか4回でテレ朝ゴールデン帯の放送を打ち切られた「F.B.EYE!!」はその代表例といえるだろう。
NHKやBS、専門チャンネルに新作の放送が移行し、地上波の民放キー局が撤退した現在においてはここまでひどい打ち切りは見られなくなった。

  • 新・逃亡者(2000~2001、日本での放送は2001~2002)
往年の名作ドラマで映画化もされた「逃亡者」の現代版リメイク。
日本初放送となったBSフジの目玉番組とされ、地上波フジテレビのゴールデン洋画劇場にて初期エピソードを数度に渡り放送、
同時にレンタルビデオ店での貸出も開始しBSへの視聴誘導を図る、普及が進まず視聴者不在だったBSデジタルにもかかわらずヤマザキナビスコがスポンサーに付くなど、
当時の洋ドラ・BSデジタル事情からすれば破格の扱いを受けていたのだが、
最終話は主人公をはじめとした主要人物らが何者かに銃撃を受け、彼らの生死も物語の謎もわからないまま、すべての伏線を投げっ放して終わる。
という典型的なクリフハンガーであった。ちなみにこの最終回の日本版サブタイトルは「隠された真実」
結局新シーズンは制作されず、新・逃亡者の真実は今でも隠されたままである。

このような半端な終わり方をしたにもかかわらず、原作の持つ知名度から地方局やCS各局にて再放送が繰り返された。
最終回を迎える度に初見の視聴者から「続きはないの?」「これで終わり?」などの疑問や、反感を買ったのは言うまでもない。
なお、それまでのエピソードは1話または2話前後編で完結していたため、最終回の尻切れトンボっぷりがより目立つ格好となった。
当時BSデジタル放送チューナーを1台買うだけで6~10万円と、デジタル放送普及後のチューナー内蔵テレビ1台と変わらないくらい高額だったため、このドラマのために導入した人は間違いなく憤慨しただろう。


  • Terra Nova ~未来創世記(2011)
人気映画監督スティーブン・スピルバーグが手がけたSFテレビドラマ。
深刻な環境汚染に悩まされている未来の地球で科学者が発見した時空の亀裂を使い、8500万年前の白亜紀にタイムスリップして歴史改変を企む。
制作費用2000万ドルに見合う視聴率を得られず、1シーズン13話で終わってしまった。

  • 新チャーリーズ・エンジェル(2011)
これも人気探偵アクションドラマで映画化もされた「チャーリーズ・エンジェル」のリメイク。
放送局の米国ABCは、ターゲットとしていた女性層の視聴率がひどく回復も不可と判断し、4話目で打ち切りを決定。
話数は打ち切り決定時点ですでに撮影を済ませていた8話のみ。このためクリフハンガーですらない普通のエピソードで終わってしまった。

視聴率以前にも
エンジェル(探偵事務所の女性調査員)…旧・元婦人警官、新・前科者
エンジェルをサポートする男性ジョン・ボスレー…旧・気さくなおっさん、新・イケメン兄ちゃん
ストーリー展開…旧・事件調査はシリアスだが随所にユーモアもあり。最後は円満解決。 新・シリアス一辺倒で重い
と、旧作ファンにはもはや別物としか取れない問題点もあり、彼らを取り込めなかったのも敗因と思われる。

これらの他にも『新エアーウルフ復讐編』や『ナイトライダーNEXT』など、
前作と雰囲気がガラッと変わってしまったため打ち切られる人気海外ドラマは数多く、そして後を絶たない。

  • ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ(2008~2009)
人気SF映画であるターミネーターシリーズを海外ドラマ化した作品。
3とは繋がらない2の続編であり、ファンからの評価が高かったものの、
セカンドシーズンで放送曜日が変更されたのをキッカケに低迷し、多くの伏線を残したままセカンドシーズンで終了した。

  • マイティ・モーフィン・パワーレンジャー(1993〜1996)
日本のスーパー戦隊シリーズのアクションシーンの映像を流用し、現地の俳優によるドラマパートと組み合わせて制作された北米リメイク版。
本国アメリカでは社会現象クラスの大人気を獲得し、現在でもシリーズが続いているが、子供向け特撮テレビドラマというジャンルそのものに馴染みの薄かった欧米では「パワーレンジャーは子供を暴力的にする」という批判も巻き起こり、これが原因でいくつかの国で放送打ち切りの憂き目に遭ってしまっている。
ちなみに、その国のうちのひとつであるニュージーランドは後に法規制の緩さと物価の安さから、当初撮影が行われていたロサンゼルスに代わってパワーレンジャーのロケ地に選ばれていたりする。

  • ビッグ・バッド・ビートルボーグ(1996〜1998)
ビーファイターシリーズの北米リメイク版。先述のパワーレンジャーのスピンオフ作品にあたる作品で、パワーレンジャーに対する「暴力番組」という批判を踏まえて原作とは大幅に異なるコミカルタッチな作風となった。
大半が芳しくない結果に終わったスピンオフシリーズの中ではかなり派手な成功を収め、現在でも根強い人気を誇る作品だが、原作であるビーファイターシリーズがカブトで終了したことで流用映像のストックが尽き、番組を継続できなくなってしまったため、シーズン2の「ビートルボーグ・メタリクス」を最後に物語が完結しないまま打ち切りとなってしまった。
放送終了後にUPN kidsチャンネルで再放送され、これに合わせる形で没になったシーズン3の企画をリサイクルした「ビートルボーグ・フォース」の玩具展開が行われている。

今なおシリーズ展開が続く長寿SFドラマシリーズの第1作だが、実はこれも打ち切りエンドであった。
最初は視聴率が振るわず第2シーズンで打ち切りになりそうになっていたのをファンの声によって継続できたものの、時間帯の移動や路線変更などによって更に低迷。結果、第3シーズンで打ち切り。「最終回」ですらない普通のエピソードで終わっている(「5年間の調査飛行」と謳っているOPナレーションからも、本来ならもう少し続く筈だったことが伺える)。
風向きが変わったのがシンジケートでの再放送で、これをきっかけに人気が爆発。73年に続編としてアニメ化され、その後ドラマの企画を経て映画化。そしてTVドラマも時代を80年後に移した第2作「新スタートレック」がヒットしたことで完全にSFドラマの金字塔としての地位を確立することとなる。
なお、TVドラマ第5作「エンタープライズ」も第4シーズンで打ち切られたが、こちらは一応の最終回が制作された。いきなり200年も飛んで無理矢理感がすごいし「新」の成功から脱却できてないのが見え見えだけど


【ラジオ番組】

ラジオ番組の打ち切りは概ねテレビ番組と同じような理由で行われる。聴取率の低迷、スポンサーの撤退、不祥事、出演者の都合などなど。
制作費はテレビ番組よりも安いが、ラジオの聴取人口が往年に比べて少ないことから、近年では長寿番組であっても容赦なく打ち切るケースが少なからず存在する。
どの時期に放送が終わったかにもよるが、大体改編期でもない時期に放送を終えるか、終了予定が繰り上がったら打ち切りと考えていいだろう。
以下並びは放送開始年順。

  • ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー(1983-2019)
    類型:出演者都合
北海道のSTVラジオで放映されていた番組。自らを話芸人と称する日高晤郎の時には歯に衣着せぬ、時には笑わせ、時には泣かせるトークが売りの番組だった。ラジオスタジオに観客席を設けて公開放送を行い、エンディング近くには日高が堺正章のカバー『街の灯り』を毎回歌唱していた*1
放送時間は当初は土曜12時からの3時間番組だったが、1年後に9時からの8時間に、1987年からは8時からの9時間番組に拡大され、当時は日本一放送時間の長い番組と称された。末期はナイターインのみ午後のパートは休止された。
2018年2月3日、日高が検査入院の結果を受けて入院・手術したため番組を初めて欠席。同年3月24日の放送では2日後に入院し次回以降も出演する意思を見せたが、次週の放送は欠席し、程なく4月3日に逝去したためこれが生前最後の放送となった。
これを受け4月7日放送分では追悼特番として放送*2、翌週からは吉川典雄アナウンサーをメインにした『ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー フォーエバー』として放送されることになった。
番組構成はそのままにかつての日高の音源も紹介しており、聴取率も悪くはなかったが*3、日高の抜けた穴はあまりに大きく、STVラジオは今後のSTVラジオの将来を見据え終了を決断、日高の一周忌を目前にした2019年3月23日に幕を閉じた。

  • 湘南ミュージックスカイウェイ(1986-1987)
    類型:不祥事
開局初期のFM横浜で放送されていた、ミートボールでおなじみの石井食品提供の番組。
女性タレントのパーソナリティがヘリに乗って湘南上空を飛行し、リスナーからの曲のリクエストに答えたり、上空からの景色を紹介したりした。
生放送ではなく、放送の何時間か前にヘリを飛ばし、そこで収録した内容をFM横浜に送って送られた内容をそのまま放送する録って出し形式をとっていた。そして、放送時間内にリアルタイムで収録時と同じルートを飛ばして、さも生放送のように見せる演出がなされていた。
パーソナリティの交代が行なわれる回の収録で、放送時にリアタイで飛ばしたヘリが機長の操縦ミスで海に墜落し、パーソナリティと番組スタッフ1人の計2人が死亡、機長と他のスタッフ2名がケガをする事故が起き、打ち切られるという「不祥事打ち切り系」では最悪のケース。もちろん収録の時は問題なくフライトは終わっていた。
上に書いたリアルタイムでの演出飛行をやらずに事前収録だと開き直っていればこのような事故は防げたも同然だった。
もちろん後任に内定していた女性タレントは仕事が一本無くなってしまうことになった。ちなみに、パーソナリティだけではなくスタッフもパイロット以外はディレクターなどを全員女性に一新させ、女性メインの制作体制に変える予定だった。
事故発生がFM横浜に伝わったのが放送開始時刻よりも後だったため、すでに送られていた収録済みの事実上の最終回はそのまま放送された。
なお、ミュージックスカイウェイを放送していた時間帯は翌週はつなぎとして違う音楽番組を放送し、翌々週からはスポンサーはそのまま、急遽向井亜紀をパーソナリティに間に合わせの新番組を立ち上げ10月改編まで凌いだ。そして11月から改めて歌手の今井美樹にパーソナリティを交代させて別の新番組を立ち上げている。
事故から5日後に発売された、当時ラジオリスナーには有名だった雑誌「ラジオパラダイス」にはすでに印刷と製本の作業が終わって訂正が間に合わなかったために皮肉にも新パーソナリティの紹介がそのまま載ってしまう事態となり、その次の号で謝罪とお悔やみの文章が掲載されている。

  • 誠のサイキック青年団(1988-2009)
    類型:不祥事?
ABCラジオで放送されていた番組。深夜放送のトーク番組なので、昼間では放送しづらい下ネタなども放送されていた。
2009年3月末で放送を終了するという話だったが、なぜか同年3月15日の放送開始時刻に「3月8日の放送が最終回になりました」というアナウンスが流れ、そのまま打ち切りになってしまった。
最終回繰り上げの理由は公式に明らかにされておらず、朝日放送も20年以上続いた番組ではあるが、黒歴史として扱っている。


  • 4時です 日曜の1 〜ジョイフルシティみなみ東バイパスからこんにちは〜→1時です 日曜の1(1990-2001)
    類型:スポンサー都合
青森放送で月一回放送されていたバラエティ番組。青森市内にある「ジョイフルシティみなみ 東バイパス店」*4というショッピングセンターから生放送されていた。
内容はかつて人気があった著名歌手・お笑いタレントをゲストに招き*5、ゲームや歌などで楽しむというものだった。
16時台に放送されていた頃には放送日の昼に同じゲストを招き、十和田市にある系列店舗の「ジョイフルシティ十和田亀屋」からも「日曜の1 〜ジョイフル十和田からこんにちは〜」を放送していた事がある。
また、親会社の「亀屋みなみチェーン」が新青森駅の近くに*6「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」*7をオープンさせるとそこからの放送も実施された。
2001年に堀内孝雄がゲストだった回をもってリニューアル名目で休止されたが、程なく「亀屋みなみチェーン」が倒産・破産したため事実上打ち切られた。休止宣言の時点で「亀屋みなみチェーン」の経営が相当やばい状態に達していたと推測される*8

  • 林原めぐみのHeartful Station(ラジオ日本時代)(1991)
    類型:放送局側都合
4月9日にスタートし、当時人気が出ていた林原の冠番組ということもあり好調な滑り出しを見せていたが、14回目の7月16日放送分が突如放送中止になる。
その理由は7月に、以前より中高齢層向け路線をゴリ押ししていた当時のラジオ日本会長(この人の子孫らしい)が「当局は今後、演歌と歌謡曲以外NG」という強権を発動*9したため、アニソンやJ-POPを流していた当番組にもその影響がもろに発生した。
林原本人も翌日にスタッフから前夜の放送が流れなかったことを聞いて初めて事態を把握したとされており、事前通告が一切なかったことがうかがえる。
既に収録していた7月16日分はお蔵入りとなり、3週間は曲なしという方針で乗り切り、8月6日分をもって放送終了となる。
林原めぐみ本人も自身の著書で回顧しているが、業界的にも異例中の異例の打ち切り理由だといわれている。
その後2か月の充電期間を経て、同年の10月秋の改編にてラジオ関西にその舞台を移し2015年までの24年間放送された。
余談だが、1993年にそのラジオ日本の会長は取締役会に遅刻する。
その際に「定時で取締役会を始めろ」と連絡しており、会長が来るまでの間に解任案を出し全会一致で可決され、間抜けな形で会社を追われた挙句、「これまでに会社に損害を与えた返済」として会社に自宅を差し押さえられる羽目になった。
しかも解任後のラジオ日本は事実上日本テレビの傘下に入る形になったとはいえ、中高齢層向け路線自体は変えずに一時は破綻寸前まで行っていた経営状況を見事回復してみせたというオチまでついている。ちなみに2010年代からはアイドル等がパーソナリティの若年層向け番組を復活させている。変わったところでは2021年から日本テレビのアナウンサーが週替わりで2名登場してフリートークやこの先1週間の番組を紹介する日本テレビ一社提供の番組も土曜夜に放送されている。

  • 槇原敬之の HITACHI*10 CLOSE TO YOU(1993-1999)
    類型:不祥事・出演者都合
TOKYO FMで放送されていた番組。槇原敬之のトークと音楽をメインにした番組だった。
1999年8月、槇原が覚醒剤取締法違反で逮捕されたため、打ち切りとなった。
しかし槇原絡みはこの番組だけに留まらなかった。(後述)

  • ラジオ名人寄席(1996-2008)
    類型:不祥事・出演者都合
NHKラジオ第1で放送されていた番組。主に昭和の時代に活躍した落語家や漫才師の口演の模様を放送していた。
番組で放送した8代目林家正蔵(彦六、林家木久扇の師匠)の「大仏餅」の音源が不正使用ではないかという指摘が外部からあり、調査したところ権利関係の処理が不十分だったこと判明、メインパーソナリティの玉置宏が降板を申し出たこともあって打ち切られた。
この打ち切り以降、NHKラジオで過去の落語家が演じる落語や演芸の放送が急速に減り、2009年度からは消滅している。
ちなみに玉置はこの騒動後露出が減少し、2010年に逝去した。

  • 宮地佑紀生の聞いてみや〜ち(1997-2016)
    類型:不祥事・出演者都合
東海ラジオで放送されていた番組。ローカルタレント宮地佑紀生をメインに据え、東海エリアの聴取率ランキング上位に君臨していた。スタートから1年半近くは夕方に放送されていた。
しかし、番組放送中にメインパーソナリティの宮地佑紀生がアシスタントをマイクで殴って怪我をさせたことで逮捕され、そのまま打ち切られた*11。生放送であったため、マイクで殴った音がそのままリスナーのもとに流れた。
打ち切り後、この枠を引き継いだ番組は全て裏のCBCラジオの『北野誠のズバリ』に惨敗しており*12、長続きした番組が存在しない迷走状態が続いている。
一方宮地は略式命令を受け休業後2018年からはこれまで番組を持ったことのなかったCBCラジオでレギュラー番組を持ち復帰したが、かつてレギュラーを多数持っていた東海ラジオからは事実上の出禁状態となっている。

  • 川上とも子のうさぎのみみたぶ(1998-2008)
    類型:出演者都合
ラジオ関西→音泉・BEWEで放送されていた声優川上とも子の冠番組。メインパーソナリティの川上とも子(とも蔵)を中心に据えたトークメインの番組。
2008年に川上が卵巣がんの治療のために療養入りしたため、番組は休止となる。2011年に川上は闘病空しくこの世を去ったため事実上の打ち切りとなった。現在も音泉のHPには特設ページが残っており、番組500回記念で作られたオープニング・エンディングテーマの音源データが無償配布されている。

  • 青森山田学園Go!Go!全力投球(2001-2011)
    類型:出演者都合
FM青森で放送されていた番組。青森山田学園の理事長をメインパーソナリティーに迎えたトーク番組。
理事長が2011年に死去したため、収録済みの回もお蔵入りにして打ち切られた。

  • 有限会社チェリーベル(2003-2015)
    類型:出演者都合
文化放送・超A&G+で放送されていたアニラジ。声優の鈴村健一櫻井孝宏松来未祐の3人をメインパーソナリティにトークなどを繰り広げた。
2015年にメインパーソナリティの一人だった松来未祐が闘病のために一時降板し、その時点では松来の回復を信じて鈴村健一と櫻井孝宏の二人で番組を続けていたが、数か月後に松来が急逝。
スタッフを含めた協議で「番組はあの3人でないと意味がない」という思い入れにより、改編期を迎えずに放送の終了を迎えた。

  • ドライバーズ・リクエスト(2003-2021)
    類型:スポンサー都合
TBSラジオで放送されていた番組。全日本トラック協会がスポンサーだった。
ドライバーのお得な情報・リスナーからのリクエストにより構成されていた。
帆足由美*13・松本ともこ*14・小島慶子・赤江珠緒らがパーソナリティを担当。最末期は宮崎瑠依とTBSの皆川玲奈アナウンサーが務めた。
2021年5月に全日本トラック協会がコロナ禍によりスポンサーを降板。構成は変わらずノンスポンサーで続行されたが、2021年9月をもって終了した。

  • 枡田絵理奈の横浜物語(2010-2011)
    類型:スポンサー都合
TBSラジオで放送されていた番組。横浜出身で当時TBSの局アナだった枡田絵理奈をメインに、横浜出身あるいは在住のゲストを迎えて横浜に関するエピソードや観光情報を放送していた。
もともと半年間の放送を予定していたが、東日本大震災でスポンサーが被災したため予定よりも数週間早く放送を終了。ちなみにそのスポンサーは一時廃業も検討したが、熱心な存続要望によって現在も事業を継続している。

  • ウハステーション(2012-2015)
    類型:製作会社都合
RFラジオ日本で放送されていたアニラジ。アニソンのリクエストとパーソナリティによるトークがメインの番組だった。
制作会社が事業停止したため放送ができなくなり、そのまま打ち切られた。
また、同制作会社に所属していた演歌歌手の水田竜子のレギュラー番組「水田竜子の歌って素晴らしい」も同様の理由で打ち切られた。

  • 一生ポリケロ(2012-2016)
    類型:出演者都合
ラジオ大阪で放送されていたアニラジ。脚本家・作家のあかほりさとると声優の水谷優子がパーソナリティを務めた番組。
パーソナリティの水谷優子が逝去したことにより、あかほりが「水谷さんがいないと放送できない」との意思からパーソナリティの卒業を宣言。これにより1994年から開始した「ポリケロシリーズ」が幕を降ろした。

  • 清水富美加 みなぎるPM(2016-2017)
    類型:出演者都合
ニッポン放送で放送されていた番組。清水富美加が音楽やトークを繰り広げるという番組だった。
清水が某新興宗教団体に出家した事を公表したため、急遽打ち切られ、放送予定だった収録分はお蔵入りとなった。
ニッポン放送以外のネット局*15では青森放送と山形放送以外でニッポン放送制作のつなぎ番組を放送した*16

  • 山口達也 TOKIO WALKER(1996-2018)
    類型:不祥事・出演者都合
NACK5で放送されていたTOKIO山口達也の冠番組。2018年4月25日に山口の強制わいせつ行為が発覚し無期限謹慎処分に。このため番組も急遽打ち切りが決定。後任は同じTOKIOの松岡昌宏が担当し、タイトルも、パーソナリティ名を外して再スタートしていたが、2021年3月で終了しシリーズの歴史に幕を降ろした。

  • Click DE On-Air(2015-2018)
    類型:不祥事
ラジオNIKKEIで放送されていた音楽番組。事前に番組HPにアップされた放送候補曲にリスナーがクリックで投票することで放送する曲が決まるというもの。
番組のディレクターが投票結果を不正に操作していた事が発覚し、打ち切りに。

  • Who cares?(2015-2020)
    類型:不祥事・出演者都合
bayfmで放送されていた番組。槇原敬之がパーソナリティをしていた。
内容は槇原がテーマを設定し、その時の気分で聞いてもらいたい曲とトークを交えて進行するというものであった。
しかし、2020年に槇原が覚醒剤取締法違反などで再び逮捕され、急遽打ち切られた。
放送局は違えど、21年前と同様に槇原の不祥事で打ち切られた形となった。

  • YKK AP presents 伊藤綾子の窓辺でブランチ(2016-2018)
    類型:出演者都合
TOKYO FMで放送されていた番組。人気アナウンサーの伊藤綾子がゲストと2週にわたってほのぼのトークをするというもの。
元々この伊藤綾子は某アイドルとの交際(後に本当に結婚した)で批判の矢面に立たされており、公式ブログは炎上して閉鎖、2017年にはレギュラー出演していた日本テレビの『news every.』を降板、徐々にメディアで見かけなくなっていった。
そして2018年3月末に所属していたセント・フォースを退社すると共にこの番組が終了、事実上の芸能界引退となった。
番組自体は好評だったため、翌4月からはコンセプトを引き継いだ『YKK AP presents 皆藤愛子の窓cafe~窓辺でcafe time~』がスタートしている。

  • 三菱自動車 ピートのふしぎなガレージ(2013-2020)
    類型:不祥事・出演者都合
TOKYO FMで放送されていた、ラジオドラマ形式で教養や日常に役立つ物について学習していく番組。
同じ制作会社が担当していた前身の『AVANTI』と同じく担当声優を公式的には公開していなかったが、主人公に付き添う物知りポジションのキャラであるエヌ博士の声優がピエール瀧であることが外部情報で判明していた。
そのピエール瀧が2019年に麻薬取締法違反(コカイン所持・使用)で逮捕され有罪判決を受けたことにより、この番組も無理矢理声優を交代させることを余儀なくされた(新担当者も非公表)。
放送期間は短くなかったが、結局声優交代から1年も持たずに終了した。
次番組は音楽アーティストが月替りでパーソナリティを務める番組をつなぎ番組として放送し*17、半年後に『ピートの…』とほぼ似た形式の『SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜』を立ち上げている。ただしこちらはメイン格のパーソナリティが実名で出演し、ゲストとのトークでも他のレギュラーの仕事の裏話などを普通に話しているという違いがある。

  • 小金沢くんの波乗り歌謡曲(2013-2020)
    類型:不祥事・出演者都合
ラジオ日本制作で裏送りで放送されていた音楽番組。
演歌歌手の小金沢昇司がパーソナリティを務めていたが、本人が酒気帯び運転で逮捕されたためそのまま番組は打ち切り。放送予定だったネット局*18は別番組に差し替えた。
尚、小金沢が所属・経営する所属事務所はその不祥事だけでなくコロナ禍も災いし、2021年7月に破産した。

  • 昼からど〜だい!(2015-2016)
    類型:不祥事・出演者都合
岡山県の山陽放送で放送されていたお昼のワイド番組。
岡山県出身の落語家、桂小鯛を起用しスタートしたが*19、2016年8月に小鯛が地元の自動車教習所の卒検で落ちた事を不満にその教習所を名指しで侮辱したため、翌日から出演を取りやめられ、その翌週の金曜をもって打ち切られた。
お詫びとして翌年に米朝一門会の落語番組を半年間放送した。
余談だが、その後小鯛はベンツを購入し、師匠の桂塩鯛を乗せて運転していることが塩鯛のブログにより明かされていることから、なんとか運転免許は取得した模様。




追記・修正は打ち切りを目撃してからお願いします。

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