ガンダム試作1号機/試作1号機フルバーニアン

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ガンダム試作1号機/試作1号機フルバーニアン - (2015/07/29 (水) 18:14:35) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/23(火) 22:49:44
更新日:2024/01/22 Mon 19:48:57
所要時間:約 7 分で読めます




ガンダム試作1号機/試作1号機フルバーニアンとは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するガンダムである。

コードネームはゼフィランサス。
コードネームの「ゼフィランサス」は、同名のヒガンバナ科の植物から付けられている。花言葉は「清き愛情」など。

が、普通にGP01で通じるためか、誰もその名前で呼ばない。
劇中の呼び方ももっぱら“一号機”
まぁ開発中のコードネームだしね

デザインはマクロスのバルキリーのデザインも行っている河森正治。



ウラキ少尉、吶喊します!


◆ガンダム試作1号機

型式番号 RX-78GP01
所属 地球連邦軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 18.0m
全備重量 65.0t
出力 1,790kw
推力 108,000kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金

武装
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル×2
ビームライフル
90mmマシンガン
シールド

搭乗者 コウ・ウラキ


ガンダム開発計画によって作られた機体で、一年戦争で凄まじい戦果を挙げたRX-78-2ガンダムをベースに開発された新しいガンダム。
コンセプトは「MSとしての性能を極限まで引き出すこと」。

機体には初代ガンダムと同じく『コアブロックシステム』を装備。ガンダムのようにファイターを縦に収納するのではなく、垂直に変形させてスラスター部をそのままMSのスラスターとしても使う方法が取られている。

そのため合体前には中心部が僅かなフレームのみとなってしまうため、「本体側からの駆動」から「1四肢側からの駆動」に改めた新型の機動システムが装備されている。
この設計思想はのちに『ムーバブルフレーム』へと発展、以後のMS開発に貢献したとされている。



□武器

  • ビームライフル
Eパックを使用した初めてのビームライフルであり、後のほとんどのビームライフルの資本となった名銃。
砲身下に「ジュッテ」と呼ばれる小さなビームサーベルを出せ、とっさの防御に使える。


  • ビームサーベル
コアファイターの時にはビームガンになる
が、ほとんど威力なし。


  • 90mmマシンガン
連邦軍の一般的な武器。
初期の陸上戦はよくこれを使用していた。


  • シールド
伸縮して空気抵抗を減らせる。
裏にライフル用Eパックの予備が取り付けられている。後のガンダムMk-Ⅱにも影響が見られる形状。
また青い部分はビームコーティングがされておりビームライフルの直撃も1、2発なら耐えられる。



□劇中の活躍
オーストラリア・トリントン基地試作2号機と共に実験のために戦艦『アルビオン』によって搬送されていた。

しかし試作2号機は核弾頭を積んだままでジオン公国軍残党のアナベル・ガトーによって奪取される。
残った1号機は偶然居合わせた新人テストパイロットのコウ・ウラキが無断で乗り込み起動させた。

そのまま2号機と戦うも経験の差から圧倒されて防戦一方となり、2号機はそのまま逃亡。アルビオンと共にガンダム奪還任務に就く。
途中でなんやかんやあったが、無事コウがパイロットを務めることになる。

その後、宇宙に上がるもコウが独断で宇宙用の装備や調整をしないまま『シーマ・ガラハウ』率いる部隊と交戦。
シーマのゲルググマリーネによって大破してしまう。



貴様が忘れても、オレは忘れはしない!


◆ガンダム試作1号機フルバーニアン

型式番号 RX-78GP01-Fb
所属 地球連邦軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 18.0m
全備重量 74.0t
出力 2,045kw
推力 234,000kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金

武装
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル×2
ビームライフル
シールド

搭乗者 コウ・ウラキ


シーマ艦隊との戦闘で大破したGP01を、宇宙仕様にすると共に改修した機体。
元々試作1号機は簡単な調整で宇宙戦闘が出来る機体であったが、機体が大破したために大幅な修理とそれに対応した計画の変更がなされた。
そのためフルバーニアンは当初の宇宙用試作1号機とは異なる機体になっている。


最大の特徴は機体各部に装備されたスラスターである。
コアファイターは翼を取り外し巨大な「ユニバーサルブースターポッド」を2基増設。
肩や足も改修され元々の物とはかなり異なる形状になった。
また胸にもバーニアを内蔵し、急激な制動が掛けられるようになった。

その推力故の機動力はまさしく圧倒的であり、全身のスラスターを駆使した跳ね回るような機動はシーマに「バッタか!?」と言わしめたほど。



□活躍
月面のアナハイム本社で修復・改造され、コウに戦いを挑んできた元ジオン兵『ケリィ・レズナー』操るヴァル・ヴァロを分離機構を使って見事撃破する。

以後は「星の屑」作戦阻止に尽力するも、ガトーの試作2号機は観艦式開催前の強固な警戒網を強行突破。

旧「ソロモン」・コンペイトウに核を発射し、連邦軍艦隊は殲滅されてしまう。
その後離脱しようとする試作2号機と交戦。
激闘の末、ビームサーベルで刺されるも胸部バーニアの噴射でできた隙を突いてサーベルを突き刺し、相討ちに持ち込む。

コウとガトーが脱出後、試作2号機と共に爆散して宇宙に散った・・・。



□余談
設定上のフルバーニアンの推力は異常に高く、Ζガンダムよりも高く設定されている。
なんと「ウェーブライダーよりも高い。
その為オーパーツ扱いされることがある。

実際、カタログスペックだけで見ればグリプス戦役後半まで十分戦い抜けるだけのポテンシャルがある。

「星の屑」事件終結後、『ガンダム開発計画』は闇に葬り去られ、3機の試作機は全て登録抹消されたために本機で使用された技術も継承されなかった、というのがどうやら公式側の見解らしい。...かなり苦しいが。

しかしリック・ディアスの機体構成やTR-1 ヘイズルのユニバーサル・スラスター・ポッドなどに僅かながら開発思想は受け継がれている模様。


尚、OPで試作一号機は地上用装備のままカタパルトで颯爽と出撃してガトーの駆る試作二号機と戦っていたが、実際にOSの書き換えとある程度の調整だけである程度は宇宙でも戦える。フルボッコにされたのはコウの計算が間違っていたのとその少しの手間を無視したため。

まあ換装しないと性能はジム以下なのだが……。


ちなみにGガンダム最終回のガンダム連合の中にこっそり混ざっている。

かつて松戸にあったガンダムミュージアムにはGP01のコクピットの実物大模型があった

最近発売されたムック本にて一号機が表紙を飾ったのだがなんとサブアンテナが書き忘れられていた



□ゲームでの活躍

ガンダムVS.ガンダム
家庭版の隠し機体として登場。
GP03とは違い、こっちはニナがよく喋る。
被弾する度に紫豚に怒られてビキビキする人もいる。

撃墜されると以後はフルバーニアン形態で復帰する。
かなり特殊な挙動やコストを持ち、続編のNextではゼフィランサス時のコストが1000に下がった。


EXTREME VS
独特の挙動がなくなり、初心者でも扱いやすい機体に。
ダウンをとれる武装が少ないが、単発150ダメージのCSである程度カバー出来る。
だが物凄~~~~~く当てづらいのでかなりの慣れが必要。
アテヌッ!!

横格闘からの前派生で、敵を掴み上昇後イズナ落としが発動。
『しぃぃずめぇぇぇ!!』

但し、これでも個性が強く出る本作の機体群では影が薄く、また「敢えてこの機体を選ぶメリット」が無い。
「使えない機体」では無いが、乗りこなすには愛が必要不可欠。

最新作のMAXI BOOSTにてゼフィランサスが復活。

出撃時はゼフィランサスで、一定時間経過でフルバーニアンへの換装が可能。

ゼフィランサスの性能はお世辞にも2000相応とは言い難い。修正により、フルバーニアン換装までの時間は短くなったが、それでもまだ辛い。
メインが手動リロード可能なマシンガンなので、弾切れのリスクはかなり少ない。
とはいえこの形態では相方への負担も大きいので、ゲージが溜まったら即フルバーニアンに換装したほうがいい。

ガンプラでのGP01
当時、1/144でキット化された際、当時のファンはがっかりさせられた。
何故かイロプラではなくて二色成型でまるでΖ、ΖΖシリーズに先祖帰りしたような出来だったためである。
だが、パーツ追加でフルバーニアンが登場したときはイロプラになったためそこそこ評価がある。

後にMG、HGUC、PG化。
HGUCは初のガンダム系機体でありMGは初の内部フレーム再現キット。

PGは地上用と宇宙用に換装可能で余剰パーツは付属するハンガーにマウントしておける。
しかしパーツ数が1200と凄まじい事になっており値段もやや高め。
そしてなによりものすごいガチムチ体型である
いやマジで。比べる2号機がいないがすごく威圧感がある。




“コウ・ウラキ、追記・修正します!"

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