登録日:2009/08/13 Thu 19:04:05
更新日:2025/05/20 Tue 15:32:29NEW!
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ガンダムMk-Ⅱとは『
機動戦士Ζガンダム』及び『
機動戦士ガンダムΖΖ』などに登場したモビルスーツ(MS)。
(少なくとも映像上は)史上初めて登場した
黒いガンダムであり、『Ζ』第1話のサブタイトルも同じ「黒いガンダム」となった。
『Ζ』では前半の主役機を務め、タイトルに登場する
Ζガンダムが出てくるまで
21話にも渡って奮戦、以降も様々なパイロットが乗り込み最前線に身を投じた。
なお、機体名に「Mk-Ⅱ」が付くのは『Ζ』や『ΖΖ』においても他にちらほらいるが、単にMk-Ⅱと呼称された場合、本機を指すことが多い。
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○諸元
型式番号:RX-178
全高:18.5m
本体重量:33.4t
全備重量:54.1t
ジェネレーター出力:1,930kw
スラスター総推力:81,200kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
センサー有効半径:11,300m
- 武装:
- バルカンポッド
- ビーム・ライフル
- ビーム・サーベル×2
- ハイパー・バズーカ
- シールド
- シールドランチャー(劇場版のみ)
- 搭乗者
- カミーユ・ビダン(強奪)
- ジェリド・メサ
- カクリコン・カクーラー
- エマ・シーン
- クワトロ・バジーナ(TV版のみ)
- カツ・コバヤシ(TV版のみ、無断出撃)
- フランクリン・ビダン(ティターンズから脱走時に搭乗)
- エル・ビアンノ
- ビーチャ・オーレグ
- モンド・アガケ
- エルピー・プル
- キャラ・スーン
- ヴァースキ・バジャック(ジョニー・ライデンの帰還)
- バナージ・リンクス
○概要
ティターンズが自らの力の象徴として開発した機体。
「ガンダム」の名を冠するのはティターンズの正当性をスペースノイドに示す為。
一年戦争の勝利の立役者であるガンダムを復活させることは正に恰好のアピール材料であり、それに合わせて機体の外観も往年の
RX-78に似た物となっている。
『機動戦士Ζガンダム』の主人公、カミーユ・ビダンの両親である
フランクリンと
ヒルダが開発に携わっている。
開発に当たり、タキム重工のトップエンジニアを技術士官として招聘するなど、かつてガンダム開発に携わった人材が破格の待遇で集められたという。
尚、後付けでどんどん扱いが悪くなっている機体として有名だが、それはよく言われる機体の構造面どころか開発されるまでの経緯にすら及び、上記の通りで旧TV版では“プロパガンダの為の象徴としての機体”だったのに、
劇場版(新訳『Ζ』)では“ティターンズの試験運用の為の機体”に変わっており……と、なんで“ガンダム”タイプとして作られたのか意味が解らないと言えるまでの扱いになってしまっていた。
一応、後に続くムーバブルフレーム搭載MSの始祖という歴史的な価値こそはあるが……。
開発経緯
地球至上主義を掲げ
ジオン残党狩りを行うティターンズだが、UC0087年代には連邦系MSの代表格であり主力機でもある
ジム系の機体は
旧式化したものばかりで、新型機の開発も行われず
近代化改修で間に合わせていた。
その結果、彼らの理想や題目とは裏腹に
ハイザックなどジオン系の技術や外観を持った機体を主力として運用せざるを得ないという、ある意味屈辱的な状況に甘んじていた。
こういった空気を払拭するという象徴的な意味合いも込めて、既にジオンから吸収した技術を必要に応じて用いる事が当たり前となっていた当時、あえて純粋な連邦系由来の技術のみで開発された。
後付けではあるが「
ガンダム開発計画」でせっかく金と技術を注ぎ込んで高性能なガンダムを作ったのに開発を担当した
アナハイムからその技術がジオンに漏れるという最悪の結果になった
ために、この計画には
アナハイムを絡ませなかった…という設定になった。
開発者であるフランクリンはこの制約故に本機をあまり評価せず、叩き台程度にしか考えていなかったらしい。
しかし、この「同系統の技術のみで設計を行う」過程で、ジオンから始まったMSからジオン系技術を取り除く内に、ガンダムをガンダムたらしめていたのが「人体に近く、パイロットの意思を忠実に拡大する事」と再発見して
装甲と内部構造を完全に独立させるムーバブルフレーム(後述)の構想に行きついたとも言われており、結果的にこの開発方針が功を奏したと言える。
なお設計は
ジム・クゥエルがベースとなっている。クゥエルが
ガンダムNT-1の簡易量産型であるジム・カスタムのマイナーチェンジであることを考えると、一種の先祖返りを果たした機体と言える。
Mk-Ⅱは主にスペースコロニー内部での戦闘を想定して開発された。
3号機まで生産されており、ティターンズのイメージカラーである濃紺のカラーリングでティターンズ士官に支給される予定だった。
後に4号機の存在が明らかになったが、Mk-Ⅱ強奪事件以前の高速機動試験中に墜落事故を起こして大破している。
この事は、サンライズ監修のビジュアルブック『MSグラフィカ』や
ガンダムエースのコミック『デイアフタートゥモロー ―
カイ・シデンのレポートより(カイレポ)』特別編で判明した。
以降の様子は不明(恐らく奪取された2号機同様、部品取り用の「ハンガークイーン」機体になった可能性が高い)。
だが最終的に
エゥーゴ及びAEは連邦軍に吸収され、Mk-Ⅱは「エゥーゴの機体」として扱われているため恐らくこの4号機もグリプス戦役以後は、AE側に譲渡・保管され1号機と同じ状態にされている可能性が高い。
機体解説
ムーバブルフレーム
Mk-Ⅱ最大の特徴は初めて基本構造に「
ムーバブルフレーム
」を採用した事だろう。
従来のMSの大半は「モノコック構造」を採用している。
これは生物でいう昆虫の外骨格のようなもので、強固な装甲が自重を支える骨格の役割も担っており、制動機器などの内部構造は装甲内の空洞部に格納されている。
ガンプラの一部の商品グレード等で、モノコック構造の設定であるザク等の内部構造がフレームの様に再現されているケースもあるが、「あくまで自重を支える物ではなく、関節や駆動部などに必要なパーツが積まれて置かれているだけ」ともいえる状態である。
対してムーバブルフレームは、人体の骨に相当するフレームを内部に持ち、そのフレームに沿ってスラスターモジュールなどの外装パーツや装甲などを肉付けしていく構造となっている。
厳密にはフレーム部が人体の腱や筋肉などの役割も兼ねて(
モーター等が組み込まれて)いるため、人型機械としての稼動はフレーム部のみで可能。ゆえに「“ムーバブル”(movable:可動式)フレーム」と呼ばれるのである。
これにより装甲が骨格を兼ねる必要が無くなり、装甲を細かく分割したり自重を支えない装甲構造(スライド式装甲など)にする事も可能になった。
更に捻りが出来るシリンダーやヒンジ機構なども合わせ、モノコック構造よりも可動部を増やす事が可能になったため、より人体に近い柔軟な動きが出来る様になった。
またモノコック構造は「装甲の破損がもろに行動に支障をきたす」「修理にも手間がかかる」「バリエーション機を作る際の自由度にも制限が多く課される」と欠点も多かった。
対してムーバブルフレームは、被弾などの直接ダメージ以外にも自重や加速・衝撃時などにかかっていた装甲への負荷がフレームと分散される事で、メンテナンス性や拡張性、耐弾性も高まり、運用性が向上した。
この技術の大本になったのは、初代ガンダムに搭載されたコアブロックシステムと、そのガンダムの改良措置であるマグネットコーティング。
RX-78のファーストロットシリーズがコアブロックシステムで機体制御していたのを発展させて「コアブロック制御をマグネットコーティングを施されたフィールド
モーターで四肢まで伸ばして効率よく機体を制御する」というのがコンセプトとして誕生、
実際の成立過程においては
デラーズ紛争時に開発され記録抹消された
試作一号機の機体構造を経て開発された物である。
その一方で、オーガスタ研究所が
ガンダムNT-1のデータ流用してジム・カスタムを開発をした際にその構想が生まれ、そのバージョンアップであるジム・クゥエルの腕部に試験的に前身技術が採用されてたという記述も存在している。
両方の記述を好意的に解釈すれば、「ガンダム開発計画」は連邦軍とAE社の共同プロジェクトだったのでジム・カスタムの開発した際の新しい駆動方式の発想を、AE側でガンダム試作1号機の開発の際に反映したという流れとなり、その後にジム・クゥエルに活かされてから本機のムーバブルフレームの開発につながったと考えられる。
一応欠点はあり、従来の構造に比べて単純にフレームという構造セクションが増えるためにより嵩張って重量が増加してしまう事がモノコックと比較して劣る点だが、
モノコック構造を主に採用していた世代より機器の小型化や材質の改良やバーニアやスラスター等の進化などによって総重量はあまり増えておらず、実質的に欠点は解消されている。
この革新的な「ムーバブルフレーム」と併せて「ガンダリウムγ」「全天周モニター」を採用した機体は、次世代型の
「第2世代MS」
とカテゴライズされる。
しかしMk-Ⅱはこのうち「ガンダリウムγ」を採用しておらず、機体強度に不足があった(後述)。
そのため学術的にMk-Ⅱ自体は第2世代MSの要件を満たしておらず、第1世代と第2世代の中間にあるとして
「第1.5世代MS」
と呼ばれる。
そして、Mk-Ⅱ
上記の様に、革新的なムーバブルフレームを採用したのがMk-Ⅱである。
また、フレーム各所にはセンサーが内包されており、得られたデータは頭部に搭載された「コ・プロセッサ」に集積されてメインプロセッサに伝わり、即座にその状況に最適な応力、衝撃分散をフレームに指令を出せる様にシステム設計がされている。…もっとも、当初はその出力最適化データ自体が足りておらず、
テスト運用でその辺りの処理データ採取も行っている最中であった。
コア自体が全身に行き渡っている事で、本機はオプション装備のテスト機としても適していたと言われる。
なお本機はこの機能のために頭部スペースに余裕がなく、連邦系MSの従来装備である頭部バルカン砲は内蔵できなくなってしまった。
バックパックにはタキム社のトップエンジニアを破格の待遇で技術士官として招聘して設計したスラスターにサーベルホルダーを兼ねたフレキシブルバーニアスラスターを搭載。
カタログスペックには記されていないが、ふくらはぎの部分はコ・ジェネレーター直結式のスラスターを有している。
これらにより高い運動性・機動性・操作性を有したティターンズのフラグシップを担う機体が完成……する
はずだった
。
本機の製造時点で、ガンダリウムγあるいはそれに匹敵する材質の開発が難航したため、装甲やフレームの建造材を旧来のもので建造せざるを得なかったのだが、
ムーバブルフレームは既存の機体フレームよりも稼働軸がはるかに多く、旧来の材質ではその摩耗に耐えられなかった。
しかも、その消耗していく稼働軸の修正を上記のプロセッサ制御システムがパイロットに丸投げしており、これらを修正しながら操縦する事を強いられていた。それで墜落事故が多かったのである。
結局のところ、対応できる新型素材の開発は間に合わず、機体強度とバランスの問題を解決できなかったので、ティターンズはそのままの量産化を断念。
後継機開発のデータ取りのための運用テスト用途(つまり「試作機」の本領)で使用する事になり、後に本機の設計を引き継いだ
バーザムが量産された。
あんまり活躍しなかったけど。
また、ライフルの項にも記してある通り、本機はムーバブルフレーム構造の実証試験機でもあった為、構造に余裕が無く、
腕部およびマニピュレーターにビーム兵器用エネルギー伝達経路が配されていない。
従って、この時代の他機体で標準的な「本体からの供給が必要なビーム兵器」を流用する事が出来ず、動力内蔵型のものを別途用意している。
そのため武器を失っても他機体の物を使用出来ず、その一方で制御規格さえ対応していれば自機の武器を他の機体が奪って使用できるという
弱点がある。
現に、劇中で
アッシマーにビームサーベルを奪われたことがある。
しかし、敵対勢力のエゥーゴに本機が奪われる事で一変。
初めこそエゥーゴは
視聴者同様に1年戦争当時のRX-78の驚異的な高性能なMS及びビームライフルの様な画期的高火力武装や
ルナチタニウム合金の様な画期的装甲材が採用されている事を見込んで奪取したため「所詮はMk-Ⅱか」などと散々な言われ様であった。
更には開発者である
フランクリン・ビダンからも
「あんなもの、もういらんでしょう」と酷評され、クワトロには上記の台詞を言われ、
パプテマス・シロッコには「ガンダム(RX-78)のマイナーチェンジ」呼ばわりされ、作中では、散々性能を貶されていた。
だがエゥーゴの支援勢力
アナハイム・エレクトロニクス社のΖ計画系エンジニア達は、
AE系機体のブロックビルドアップ系由来のフレームとは異なる開発思想のムーバブルフレームの優秀性に気付き、
上記の問題点を素材部分を中心に改善し、白のカラーリングに塗装されて運用されることになった。
純連邦系技術と素材で作られた「黒いガンダム」が、AEのジオン系などの技術・素材により本来の性能と象徴でもある白いカラーリングを取り戻して、
ティターンズへ牙を剥くという皮肉な結果が生まれたのであった。
操縦感覚や操作機器の配置等は
リック・ディアスに近く、加速の癖を補正出来る腕のパイロットならどちらかの動かし方を練習していれば両方共問題無く扱えるが、ジオン系の
ザクⅡとは操作感覚が全然違う事が劇中で明示されている。
その後、続々と現れる新型MSに押される事も多々あったが、
エゥーゴ側も本機の改修やオプションパーツ等の製造を絶えず行い、強化する事で二度に渡る戦争を戦い抜いた。
これは本機の基礎設計が非常に優れていた事の証明であり、性能自体はティターンズの最新型MSに劣ってはいても、決して出来損ないではないのである。
確かに機能的に不十分な点もあったが、ムーバブルフレームを始めとする設計思想自体は斬新であり、
後に開発される
可変機主流となる第3世代MSや、大火力多機能の第4世代MSにも多くの機構が受け継がれている。
本機がMS開発史に残した功績は非常に大きく、本機のムーバブルフレームの技術を得られた事がΖガンダムの基礎設計の完成に繋がったという事が、後にカミーユの口から語られている。
更に言えば、グリプス戦役終結後のティターンズ系の兵器は生産・運用がストップし、
残存機体も多くが廃棄処分か
ネオ・ジオンや
ジオン残党軍などのジオン系組織及び海賊や宙賊等の犯罪組織と言った勢力に渡っている経緯を見れば、
本機は仮に奪取されなかったとしても、ティターンズ系の技術を使った機体として封印された可能性もあったし、戦後のゴタゴタに乗じ「ガンダム」を奪って自軍に加える、という目論見でエゥーゴより遥かに質の悪い組織(それこそネオ・ジオン等)に目を付けられていたという可能性も否定できない。
ガンダム開発計画の反省を踏まえてアナハイムを排除したはずが、そのアナハイムの暗躍によって今度は実働中の実機全てが奪取されてしまうという更にひどい事になってしまったが、
確かにムーバブルフレームの技術はジオン側に渡ってしまったものの
- 事実上のバーターのような形で新型量産機マラサイを分捕った事で、ジオンの新技術であり念願の新素材ガンダリウムγ合金の精錬技術を手に入れた
- 未完成だったMk-Ⅱが完成品になった上に新しいガンダムと豪華なオマケまでついて返ってきて、未だ最大の仮想敵であるジオンに対する戦力として大いに貢献する
など、ティターンズとしては正に崩壊への蟻の一穴としか言いようがないが、連邦軍全体としては有り余るほどのお釣りが来たと言える。
結果論ではあるが、エゥーゴに奪われていなかったら数ある試作機の1つとして叩き台→倉庫の肥やし化してたのは明白なので、本機は
人手も戦力が不足しているエゥーゴに奪われたからこそ本編での活躍が出来たし、その後の歴史にも名前を刻めた
とも言える。
これはエゥーゴの機体はティターンズと異なり、ジェガン等と規格がほぼ一緒なアナハイム製で整備性や互換性等で優れていたためか、グリプス戦役終戦後に連邦軍の戦力に組み込まれ、地方の基地等で長く運用されていたからだという事情がある。
リアルとアニメのスポンサーの都合で敵に回されたマラサイは泣いていい。
漫画作品「機動戦士Ζガンダム Define」では「チタン合金セラミック複合材でルナ・チタニウム合金並みの装甲強度を持たせろ」と命令されたヒルダ・ビダンが凝った複合方法を採用したせいで価格と製造の手間が爆上がりして量産化が断念されたとなっている。
また、ティターンズが本機を開発した事が後にAEとエゥーゴが接近する遠因となったとも言えるので、その後の宇宙世紀のターニングポイントの1つとなったという意味ではMSの開発史以上に歴史を動かしたMS…なのかも知れない。
「結果的にそれは必然だった。…良くも悪くも、だがな」
○武装
RX-78とほぼ同様の物が揃っているが、ビーム兵器がMSの標準装備となるなど技術革新が進んでいるため、先代と違い武装面のアドバンテージは薄い。
また元々本機はコロニー内の暴動鎮圧などを主に想定していたため、ジェネレーター出力が活きるだけの高火力の火器を持たされていない。
なお、エゥーゴ強奪後はパーツ同様アナハイムがコピー品を生産している。
ヘッドセット型の装着オプション式バルカン砲。先述の通り頭部に内蔵する余裕がなく、外付け式となっている。
銃口は左側に2門のみなので射線は左側からのみとなる。右側はマガジンおよびバランサーとして機能する。
この形式により装弾数が増強され、また必要無い場合は取り外す事も可能。但し劇中では外した状態で出撃した事は一度しか無い(しかも緊急発進)。
アムロと同じく、カミーユが搭乗して初めて使用した火器。…もっとも撃った対象は襲ってきたMSではなく
自分に暴力を振るった生身の人間だったが。
カミーユは銃弾を当てる事無く殺しはしなかったものの、撃たれた彼はカミーユの言う通りに一方的に蹂躙され、涙目になって腰を抜かす羽目になってしまった。
それより先に1号機が生身のクワトロに撃っているがこちらは
軍事基地の重要区画に潜入して写真を撮っている所属不明の侵入者
なので撃つこと自体は妥当な行為だが
高速機動しているMSで同じく飛行中のノーマルスーツに当てるのは普通のパイロットではまず不可能らしくクワトロもせせら笑って回避した。
メイン射撃武装。Eパック方式を採用しているが、Mk-Ⅱの場合腕部に一般MSの様なエネルギー供給機構が無いため、Eパック自体にライフルの駆動電源出力も兼ねさせる仕様になっている。
出力の変更が可能と明記されスイッチコンソールの設定画稿もある。
パック1つにつき通常出力(2.6MW)で7発、大出力時(6.07MW)は3発の射撃が可能と申し分ない攻撃力を兼ね備えている。
もっとも
ゲーム系作品で出力変更の機能が採用される事はほとんどないが…。
不使用時はサイドスカートにマウントされる。
近接白兵用のビーム剣。グリップは角柱型で、バックパックに2基装備されている。当時としては高出力。
設定画には「ビームジャベリンとしては使用不可です」とわざわざ
注意書きが入っていた。
これまたエネルギー供給機構がないため基部に稼働用のエネルギーを貯蓄する機構が内蔵されているらしく、アッシマーに奪われた挙句そのまま使われ危うく撃墜されかけるなど危機に陥る場面も。
通常弾と散弾の使い分けが可能。マガジン式の為給弾も容易。
非使用時にはリアスカート部のラッチに
装備され、予備マガジンはライフルとは反対側のサイドスカートに装備される。
一応強度が高いので緊急時には鈍器として相手を殴りつける使用法も可能な事が一部画稿で記されている。
本機専用というわけではなく、『
0083』の頃から使用されている武器である。デザインが多少異なるが。
Mk-Ⅱ専用盾。
GP01で試験採用されたスライド式伸縮機構を採用している。また耐ビームコーティングされており数回のビームの直撃に耐える。
RX-78からの踏襲で盾の上部には銃眼スリットも有る。
手持ち携行用のグリップは無く腕部のマウントラッチを介して装着する。『Ζ』第49話及び劇場版では、左腕を破壊された際、応急処置として左肩の付根にシールドを装着した。
裏面には予備のライフル用Eパック×2およびミサイルランチャーを装着可能。
大気圏突入用の
SFSユニットで、先端部にシールドを収納できる。大気圏内でも運用可能。
左右翼部には折畳機能が付いており、格納保管時の占有スペースを減らす仕様になっている。
ちなみにTV版では「カミーユの考案をもとにAEが設計開発した」とされているが、劇場版では「ティターンズが開発したもの(つまりMk-Ⅱ共々奪ってきた)」だったりする。
元々はジャブロー降下作戦用に用意され、そのまま使い捨てられる予定だった。
しかしMk-Ⅱとのコンビネーション運用は予想外レベルといっていい戦果を生み出し、地上に降りてからもしばらく運用されていたが、グフ飛行試験型との戦闘の際に敵機にぶつける形で廃棄された。
『ガンダムΖΖ』では再生産された機体がネオ・ジオンの艦隊降下阻止のために百式の2号機と一緒にグラナダから搬入され、再びMk-Ⅱと共に大気圏突入を行っている。
またΖガンダムの可変形態「ウェイブライダー」はこのフライングアーマーの大気圏突入や大気圏内飛行データを基に開発されている。Ζガンダムの背部左右のパーツが同名の「フライングアーマー」なのはその名残である。
本来はGディフェンサー及びスーパーガンダムの時に使うものだが、劇場版ⅢではMk-Ⅱ単独で使用している。
このシーンはTV版第33話の場面をリニューアルしたものだが、原典だとはっきりと描かれていた訳ではないがハイパーメガランチャーらしき大型火器を装備していた。
連邦軍及びエゥーゴ規格の装備は一通り使用可能と思われる。
○劇中の活躍
『機動戦士Ζガンダム』
本機は3号機まで生産されたが、反地球連邦組織
エゥーゴに
全機奪取されている。
- 3号機:ジェリドが基地内に不時着させ放置していた所をカミーユに奪われ、そのままエゥーゴへと持ち去られた
- 2号機:味方のはずの3号機(強奪済み)に抑えられ、パイロット(カクリコン)が降りた後、機体は3号機と共にエゥーゴへ
- 1号機:しばらくはティターンズで運用されていたが、エマがバスク大佐の親書をエゥーゴへ送り届けた時に、その内容から組織への疑念を抱いた彼女が寝返った事で、機体もそのままエゥーゴに
2号機はアーガマ内で分解され、簡易解析の後にスペアパーツに回された。ちなみに分解中に片腕状態で出撃した事もある。
1号機はより仔細精密な解析とパーツ複製の原型として月面のAEの工場に送られた。
そして、白く塗り替えられた3号機はアーガマで運用される事となり、以後はこの機体が唯一の「Mk-Ⅱ」となる。
結果的に棚ぼたで3機も入手できた事が、バックアップ体制構築の余裕を生み、Mk-Ⅱの実戦投入につながったといえよう。
なお武装もデータベース内にあった専用のものが全て復元製造され、運用されている。
Ζガンダムが登場するまでの前半は主にカミーユが搭乗し、主役機として活躍した。
TV版ではリック・ディアスをフランクリンに奪われたクワトロが一時的に搭乗した事もあるが、劇場版では尺の都合によりカットされている。
戦線に投入されてしばらくは最新鋭の機体として一線を張っていたが、U.C.0087当時のMSの進化は驚異的であり、可変MSやサイコミュ搭載MS等により苦戦も多くなっていった。
Ζガンダム初登場回ではジェリド・メサの駆る
ガブスレイに危うく撃墜されかけている。
それでエゥーゴがアナハイム・エレクトロニクス社に要請して完成したのが、Mk-Ⅱ用のサポートメカ、FXA-05D"
Gディフェンサー"である。
Mk-Ⅱとドッキングする事によって、ウェイブライダー並の巡航能力と新鋭機に並べる程の火力(遠距離火力)を獲得し、再びMk-Ⅱを一線級の機体に押し上げた(もちろんGディフェンサー単体も戦闘機として活躍している)。
なお、合体形態を「スーパーガンダム」と呼ぶのはあくまで愛称で、正式名称は"Mk-Ⅱディフェンサー"とされている。
また、当初はMk-Ⅱ専用という触れ込みだったのが合体箇所であるバックパック規格の話になり、後発作品では同時代の他のMSも合体運用可能な設定に変更された。
その頃にはカミーユはΖガンダムに乗り換えており、エマが搭乗した。
Gディフェンサーとの連携もあって最新機を相手に互角に渡り合い、多数のMSや戦艦を撃墜した。
最後は
ヤザン隊との戦闘でダンケルとラムサスを撃墜するものの、ヤザンの攻撃でGディフェンサーが被弾し大破。
その後損傷した状態で
レコア・ロンドが駆る
パラス・アテネと交戦するも相討ちとなり大破。
パイロットのエマは脱出に成功するものの、ヤザンの攻撃で致命傷を負ってしまい、その後カミーユに看取られながら死亡した。
機体はそのまま放棄され宇宙空間を漂っていたが、終戦後に
ファが駆る
メタスに回収された。
機能的に不足な部分はあったものの、初代ガンダム譲りの汎用性や基本性能の優秀さ、カミーユ・ビダンを始めとする優れたパイロットに恵まれ、性能以上の機体と渡り合い、グリプス戦役を戦い抜いている。
グリプス戦役中、
百式と並んで最も頑張った機体と言えるだろう。
劇場版では活躍シーンが増えたが、終戦後にファがメタスで回収するシーンが丸々カットされた。
まぁ多分カミーユを助けた後に回収しに行ったのだろうけど。
コロニーレーザーに巻き込まれて消滅したという説もあるが、作中では一切描写されていないので真相は不明。
また尺の都合からなのか、Gディフェンサーとの合体が第3部の終盤での1度だけしか描写されておらず、しかも合体後1分と持たずにヤザンの攻撃でGディフェンサーが大破してしまった。
…
ガルバルディβに回し蹴りをぶち当てるシーンは痺れたよ、うん。
『機動戦士ガンダムΖΖ』
序盤は一切登場していないため詳細不明だが、Ζガンダムやメタスですら修理が追いつかない程疲弊した環境もあってか修理できずに放置されていたようで、13話でラビアンローズ内で修復されてようやく参戦。
この時代のMSの進歩の著しさやGディフェンサーを失った事もあって旧式化は否めず(グレミーからも見下される発言をされている)、またパイロットのエル・ビアンノ(素人)がしょうもないミスをしたりと修復直後は活躍に恵まれず支援役を務める事が多かった。
だが、エルが場数を踏んだ事で操縦技術の向上し、新たな
支援機メガライダーとの協力で、ガンダムチームの一角として最終決戦まで第一線で活躍した。
初陣でガザDを追い込むなど、
量産機が相手なら互角以上の戦いを見せていた。
最後はアクシズ内部における
クィン・マンサとの戦闘で両腕を失い、大破。
パイロットのエルは脱出に成功したものの、バックパックが使用不可能になり、機体はΖ共々放棄された。
その後については不明だが、一説によれば連邦軍によって回収され、他のガンダムタイプMSと同様
封印されたとされている。
短命な事が多いガンダムタイプのMSとしては珍しく、「グリプス戦役の発端から
第一次ネオ・ジオン抗争の終結まで」(外伝作品を含めればもっと)という長期間活躍した機体であった。
○余談
本機の系列は後に連邦内で派生していったようで、
Mk-Ⅲ、
Mk-Ⅳ等がある。
なお、Mk-Ⅲは連邦軍、エゥーゴ、ティターンズの各方面で開発されているが、それぞれ全く別の機体である。
ちなみに『
ガンダム・センチネル』においてEx-Sガンダムと死闘を繰り広げた
Mk-Ⅴは、
サイコガンダムを小型化して準サイコミュ兵器であるインコムを搭載した機体で、Mk-Ⅱとの関連は全く無い。
そもそも名前も「5番目のサイコガンダム」という意味であり、ガンダムMk-Ⅱに連なる系譜として命名された訳でもない。
但し、Mk-Ⅴの
試作機であるMk-Ⅳや大型化する前の
プロトタイプサイコガンダムはMk-Ⅱのデータを元に開発されているため、間接的には関連がある。
旧NT研究者がアクシズへの亡命時に、手土産として持参したMk-Ⅴのデータを元に開発された機体が
ドーベン・ウルフである。
また後の時代にはMk-Ⅱの後継量産機
ジェダも作られ、これを更にコストダウンした
ジェガンはロングセラーとなる。
実際、ジェガンの「外装式バルカン」「背面部の可動式ブースター」にはMk-Ⅱの面影が濃い。
またジェガンには後述のフルアーマーガンダムMk-Ⅱのデータを使用した
スタークジェガンというバリエーションも作られている。
少々期待外れだったとは言え苦労して手に入れたガンダムを民間人上がりのカミーユにそのまま任せるのは軍事組織としてどうなんだ、という意見もありそうだが
- エースであるクワトロには程なく専用機の百式が支給された
- カミーユはフランクリンのデータを盗み見ていた(後述)ため扱いそのものには既に慣れていた
- エゥーゴのパイロット達はリック・ディアスに強い愛着を持っている者が多かった(アポリーなど)
- アムロの時とは違いカミーユが組織への加入に積極的で奪取に協力したこともあり、彼をエゥーゴ上層陣が「アムロ・レイの再来」としてガンダムに乗せたがりカミーユ本人も了承した。
- というか外見の写真だけでも撮れればラッキー、最悪、外見どんな感じか知ることが出来たらOK、仮に入手できたら万々歳というつもりでクワトロ達が潜入したら普通はまず予想できないイレギュラーが起きて
現物が三機も手に入ってしまった
ので
この機体に乗せる人員の用意が無かった。ならばパイロット編成をうかつにいじくるよりは同じく想定外の加入者で操作も知っていたカミーユに任せる方が良いし、残りは機体解析に回してエゥーゴの技術発展に回せば更にお得
…などの理由が重なりあっさり彼がパイロットに決まったという事らしい。
また「黄色いアンテナと緑のカメラアイ」という組み合わせは以後のアナザー作品を含めて数多くのガンダムで採用されている。
実は初代ガンダムであるRX-78-2の特徴の「白いアンテナと黄色いカメラアイ」という組み合わせは意外なほど少なく、黄色いカメラアイの場合でもアンテナは黄色というパターンも存在している。
とあるゲームの紹介項目では「
設定が確立されるたびに弱くなっていく悲運の機体である」という身も蓋もない記述がある。
『Ζ』小説版におけるエピソードだが、Mk-Ⅱ開発者のフランクリン博士は「MS作ることしか頭にない仕事バカ」と描写されており、本来禁止されている
自宅の私用パソコンでも仕事をしていた
ので息子のカミーユにPC内のMk-Ⅱの設計データを見られていた。
そのためカミーユは本編開始前の時点でMk-Ⅱの大まかな構造を知っているどころか、自作模型モビルスーツに
本物のMk-Ⅱのコクピットをパクったものを付けてコンテストの賞を取っている
。
ティターンズがそのコンテストと入賞作品のことを調べたら間違いなく親子ともども処罰するだろう…と思っていたが、その前に「ティターンズの士官をぶん殴った子供を取り調べたら
空手をやってて模型飛行機とMSで賞を取った経歴がある
」とわかり、こいつエゥーゴの関係者じゃないか?少なくともエゥーゴが知ったらスカウトするだろ?と判断しているため、バレるどうこうの前に自分からやらかした形になっている。
要はただの学生のカミーユがいきなり乗ったMk-Ⅱを操縦できる理由付けなのだが、情報セキュリティの重要性を知っている現代の我々からすればフランクリン博士の短慮が目に付く。
機動戦士ガンダム サンダーボルト10周年を記念して、雑誌スペリオールの表紙にサンダーボルト版ガンダムMk-Ⅱが掲載。
その姿は元となったデザインからは大きく逸脱はしておらず、サブアーム等オリジナルのギミックが満載な本作品では異色ともいえるレベル。
そして同誌掲載の本編では、なんとアナハイム・エレクトロニクス社の工廠内部で生産されている
数多の新型MSの姿があった。
更には
最低8機
は生産ラインに乗っていたガンダムMk-Ⅱの姿や、
百式や
Ζガンダムまでもが登場するのだが、様々なテストを行い実戦段階まで進めるには5~6年かかるという(作中世界的に5~6年後とはグリプス戦役、つまり本来の『Ζ』と同じ年代)。
実は本機は
当初、登場する予定は無かった
。
だが『Ζ』製作において肝心のΖガンダムのデザインが難航しており、放送開始に間に合う見込みがなかったため、正式決定までの暫定的な主人公機として投入されたのがこのガンダムMk-Ⅱである。
リアル製作者からも「繋ぎ」扱いだったという正に悲運の機体だが、その存在なくしてΖガンダムは完成しなかったのと同様、RX-78から大きく様変わりした次世代型への橋渡しとして視聴者を導いたのである。
○バリエーション
この機体から開発系譜を遡ると
となる為、ガンダムからMk-Ⅱへの中継点としてジム系を経由するようだ。
バーザムのコンセプトプランとなった「次世代量産機」や後に「次世代量産試作機」など似たような名前のMSがいた為に設定の混同や誤記が多く、後に『A.O.Ζ Re-boot』にて「次世代量産機」が「ヘイズル・ケルデルク」に、「次世代量産試作機」はヘイズル・アウスラと同一機として分けられるようになった。
- RX-122 ヘイズル・ケルデルク(次世代量産機)
TR計画の「オプションの換装による機能拡張」よりも「MS単独での完成度」を重視して
アーリーヘイズルをベースに次世代試作機のデータを反映して開発された技術試験機。
「ケルデルク」とはヘイズルシリーズの名称の元となった童話作家の別作品のことで、その名称はT3部隊由来の技術を用いながらもTR計画とは別の目的で開発されたことに由来する。
次世代試作機とほぼ同一の仕様だが、両脛側部に
ガンダムNT-1のサブスラスターユニットが装備されている。
ただしこのスラスターユニットは元々ジム・クゥエルに取り付けられる設定なので、正確に見分けるのは困難を極める。
本機のデータはジムⅢ、バーザム系、ジェガンへと活かされた。
当初は「次世代試作機」や「次世代量産機」と味気ない上に上記と混同し易い名前だったが、こちらは『A.O.Z Re-boot』にて「ヘイズル・ケルデルク」という名前が付けられた。
主に前面にガンダリウム合金製の追加装甲、右手には2連装ビームガン、左肩にフレキシブルシールドが追加されておりシールドの裏には通常のビームライフルがマウントされている。
更に両脚部には装甲と共にスラスターが追加されているが、この追加スラスターをもってしても機動性低下をカバーしきれず、またGディフェンサーと違い他機種への転用が利かない事から、生産直前まで計画が進んでいながらお蔵入りとなった。
他のMSのフルアーマー化と比べると追加武装と言えるのは2連装ビームガン位であり、追加装甲もMK-Ⅱのシルエットを損なわずスマートで非常にカッコイイ。
藤田氏のオリジナルデザインとカトキ氏のリデザインがあり、武装に微妙な差異がある。
2016年に
ROBOT魂より本体のMK-Ⅱと共にセットでプラモ化されている。
彼のパーソナルカラーと言ってもいい青に塗り直されているが、配色パターンはエゥーゴ、ティターンズのどちらとも異なる。元ネタはおそらく彼のかつての乗機
ハンブラビ。
この機体を目にしたヴァースキ大尉は、このMSを手配してくれたゴップが目の前にいるにもかかわらず、また乗機を失うという不始末をした上でもかつて敵対していたMSを当てがわれた事に多いに不満があったようで思い切りしかめっ面をしており、その顔をみたジョニ子は腹を抱えて大笑いしている。
嫌がらせのようにも見えるが、近いうちにまた
赤い彗星やキマイラ隊と相見えることが予想され、この時代においてMk-Ⅱなど本来は完全な型落ち品なのでフルアーマーユニット込みで近代化改修してようやく戦えるであろうことを考えると、ゴップの言う「早急となると本当にこれしか用意できなかった」は恐らく本当のことだろう。
フルアーマーユニットは安心と信頼の
アナハイム製。21巻にて身内の演習ではあるがフルアーマーユニットを装着して登場。
まだ動かし方に慣れていない(ジョニ子が駆るヘビーガンダムの)ファンネルの動きを見切って、ビームガンで撃墜するという性能の高さを見せる。
パイロットの性能がおかしいだけとか言わない。
Mk-Ⅱ本体は過去のデータから新造されたものと推測されている。またMk-Ⅱにはハンブラビやナイトシーカーに装備していた海ヘビを装備している。
『ギレンの野望』シリーズに登場。
制式版より高性能だが、欠点を抱えていた。項目参照。
ガンダムMk-Ⅱを入手したエゥーゴが生産したレプリカ。
Ζガンダム開発や、ジムⅢ開発に向けてジムⅡへMk-Ⅱの技術をフィードバックする
テスト、ガンダムMk-Ⅱ自体の改良やGディフェンサーとの合体やフライングアーマーなど兵装のテストを行った。
エマによるGディフェンサーとの合体テスト中にジェリドに目撃され、Gディフェンサーは見られずに撤退したものの、
ジェリドはガブスレイに乗って交戦するまでカミーユがMk-Ⅱを降りたものだと誤解することとなる。
(※出展不詳のため追記求む)
『獅子の帰還』に登場。パイロットは
バナージ・リンクス。
カラーリングはユニコーン風のホワイト。
元となったMk-Ⅱは「サイド3に残されていた機体」とのことなのでおそらくエルの乗っていたMk-Ⅱ3号機と同一と思われる。
ビーム・マグナムを使うために右腕をシルヴァ・バレト(
ドーベン・ウルフ)の物に換装、更に並列してもう一本の腕を改造したショックアブソーバーで補強することで腕を交換することなく撃てるようになったが、それでも2発までしか撃てないという。
バナージの帰還を確かめるために現れた
リディの
リゼルの前に姿を現す。
『
機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。
外観は細かい部分に僅かな違いは見られるが、基本的にオリジナルと同じデザイン。但し、ビッグコミックスペリオールの表紙に掲載されたイラストによると、左肩にアナハイム・エレクトロニクス社のマークがデザインされている。
サンダーボルトにおけるMk-2はアナハイム製に設定が変更されており、ムーバブルフレームと試作ガンダムから収集した戦闘データのフィードバックによる高い汎用性を得たことにより、これまでのサンダーボルトにおける「顔だけガンダムタイプ」な機体を上回る次世代の量産機となっている。
既に大量の量産機が用意されているように見えるが、実際に運用できるようになるには5~6年の歳月が必要となっている。
Ζガンダムのコミカライズ版作品『Define』に登場。
本作品劇中でヤザン搭乗のマラサイと交戦した際に負傷したMk-Ⅱを改修した機体。
機動性がマラサイよりも劣っていたかつての低性能を改善するため、ふくらはぎの背面側やサイドスカートなど各所にスラスターを配置。肩部装甲は大きく盛り上がったような形になり、大型スラスターを各所に配置している。
『
ガンダムビルドファイターズ』に登場する、Mk-Ⅱをベースにしたカスタムガンプラ。
制作者(ビルダー)の
イオリ・セイによって、ティターンズでテスト用に再建造されたガンダムMk-Ⅱ
5号機の改修機に、ギャプランをベースに改造したティターンズ版Gディフェンサー「ビルドブースターMk-Ⅱ」が合体しているという設定が作られている。
当初は上記の設定に沿って機体色もティターンズカラーに塗り替える予定であったが、ガンプラバトル選手権地区大会まで時間が無くそこまで手が回らなかったため
「この機体もエゥーゴに奪取された」という設定が後付けされてしまった。いくらなんでも奪いすぎである。
Mk-Ⅱのデータを取り入れたジム系MS。
既存の
ジムⅡを改修した機体で、機体の一部にMk-Ⅱと同一または廉価版のパーツを採用しており、GディフェンサーなどMk-Ⅱ用オプションを使用出来る。
ヌーベル・ジムⅢはよりMk-Ⅱに近付けるべく新規パーツの配分を増やした新造機。
放送当時に1/144、1/100、1/220でキット化された。
また1990年にはHGが、その後もMG(2回)、PG、HGUC(2回)、RGが販売。
旧1/100は一切妥協無しの繊細ディテールで装甲モデリングや脚部フレームを再現。
MG至上主義者すら認める程の素晴らしいデキで、プロポーションと可動域以外は現在でも通用するレベルの良作。
MG2作品改造のお供。
MGのVer2.0はRX-78ガンダムに先駆けて発売。
Ver1.0やPGで得られたノウハウを取り入れ、パーツ分割もかなり考えられており、合わせ目がまともに合わせ目をしている箇所が非常に少ない。
そんでもって脚部のシリンダーも一部がメッキパーツと言う豪華仕様。
プロポーションと可動も文句無しで、バランスを上手くとれば片手逆立ちだって可能。
HGUCはMk-Ⅱ、スーパーガンダム、ガンダムMk-Ⅱ+フライングアーマー、Ζ・百式と一纏めになったグリプス戦役セットなど複数種が一般で発売。
劇中再現度の高い抜群のプロポーションを誇り、装備一式は全種に、フライングアーマーセットには更にスタンドも付属する。
ビームサーベルはグリップと一体成形の無着色だがサーベルグリップに穴があるので他から刃を流用出来、グリプス戦役セットにはクリア刃が付属する。
細かいギミックとしてバックパックの接続がジム・クゥエル/ヘイズル系やジムⅢと共通になっていて、特にヘイズル系とはバルカンポッドも互換性があり、ミキシングビルドによって次世代型量産試作機を再現することが可能。
ちなみに、HGUCではティターンズカラーがデフォルトで、
エゥーゴカラーはスーパーガンダムかフライングアーマー付きかグリプス戦役セットでしか手に入らなかったが、
2015年にREVIVE版が発売されたことにより、エゥーゴカラーも単品で入手可能になった。
REVIVE版は一般販売のエゥーゴ、ティターンズ両カラーに加えてガンダムベース限定品で21st CENTURY REAL TYPE(エゥーゴ、ティターンズの2バージョン)とΖ・百式と一纏めにして成形色を変更したグリプス戦役スペシャルカラーが発売。
合わせ目・可動域が大きく改善されており、特に可動は劇場版で印象的だったキックもしっかりと再現出来る程。
しかし、バックパックの接続が変更されているのでヘイズル系やジムⅢとの換装ギミックが失われ、
Gディフェンサーとの合体機構こそ残されているものの、ハンドパーツが合わずロングライフルを持てないという弱点を抱えている。
全体的な出来は素晴らしいものだが、ギミック面では痒いところに手が届かないものとなっている。
また、旧HGUCに比べてREVIVE版は今風のややスリムな体型となっているのも人を選ぶかもしれない。
RGは非常に出来が良い。何と1/144スケールでありながら脱出ポットまで再現されている程。
ただし実際に脱出ポットを機体から切り離す事は出来ず、あくまでも造形物という扱いであるが。
ティターンズカラーはパーツの組み換えで
試作機にする事も可能。
後に
プレミアムバンダイ限定でGディフェンサーとフライングアーマーが単品で発売された。
RGガンダムMk-Ⅱと接続する為のパーツと、専用のデカールが付属している。
元祖SDガンダムでは、ティターンズカラー(濃紺)、エゥーゴカラー(灰色)、スーパーガンダムがそれぞれ別々に発売されているが、スーパーガンダムはカラーが灰色ではなく白であり、もちろんGディフェンサーと分離可能なため、濃紺、灰色、白の3色のガンダムMk-Ⅱが存在する事になる。
BB戦士では、旧造形ではエゥーゴカラーのみがGディフェンサー付属(もちろん合体可能)で発売されていたが、後に新造形でティターンズカラーとスーパーガンダムがそれぞれ発売された。
また旧造形版にパーツを追加したフルアーマーガンダムMk-Ⅱも発売されている。
ノーマルとスーパーガンダムは別機体扱いで、コストは両者共に295。
主武装はビームライフルかハイパーバズーカを出撃前に選択する。
ハイパーバズーカは他の機体とは異なり一定距離飛ぶと散弾する変わったタイプだが、正直かなり弱いのでガチ対戦では全く使い物にならない。
ブラン・ブルターク「散弾ではなァ」
但し実弾武器な上に攻撃範囲が広いので、
サイコガンダムが相手の場合は一方的に蹂躙出来る…と言うか、その為「だけ」に存在している武装のような…。
「そこのMA!!一方的に蹂躙される恐怖という奴を教えてやろうか!?あははははははははは!!」
逆にビームライフルはかなり使いやすいので、対サイコガンダム以外では絶対に武装はビームライフルを選ぼう。
両方ともカートリッジ式である為、若干隙が出来るものの、好きなタイミングで弾数回復が出来るので、他の機体のように弾切れに悩まされる事は無い。
攻撃面では抜刀状態のステップ特殊格闘に因る
回転斬りが強力。
スーパーガンダム形態では壁を貫通しつつロングビームライフルに因る強力なビームを当てる事が出来たが、
流石にチート過ぎたのか次回作では壁貫通射撃が出来なくなり、リロードも遅くなった。
◆機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム
Ζ枠でΖガンダムと共に参戦。コストは2000。
パイロットはエマ・シーン。
任意でライフル、バズーカ、スーパーガンダム、ロングライフルにそれぞれ換装できる。
Mk-Ⅱ状態のライフルとバズーカは前作に続き任意リロードが可能。適宜リロードを挟めば弾切れを気にせず立ち回れる。しかし機動力と火力は低め。
スーパーガンダム状態では変形移動と高威力のライフル、
ミサイルなどが魅力だが格闘は行えなくなる。
アシストは黒
リック・ディアスが2機追従し自機に合わせてバズーカを撃つ。
機体の生存と弾幕形成に大いに役立つ。
出ている時間は長めだが、使用回数は2回だけ。敵の攻撃が当たると消えるのでまとめて消されると辛い。
ガンダムVS.ガンダムでは他の機体よりビームライフルの連射が速いという特徴がある。
これと
CPUが攻撃判定が発生したときに回避行動をとるという仕様が合わさった結果、連射するだけでよろけ中に撃たれたライフルをCPUが回避できず連続でヒットし、
繰り返せば特別なテクニックを使わなくても簡単にダウンをとれる。
これにより対人戦ではたいしたことないがCPU戦では扱いやすい機体になっている。
NEXTではライフルの連射速度は普通になった。
スパガン状態で照射ビームが撃てるようになった。
バズーカはMA相手だと当てやすくダウンも取りやすいため、一部MA相手だと楽に戦える。サイコガンダムとか。
NEXTでは隠し機体としてティターンズカラーのMk-Ⅱも低コストで参戦。
パイロットはカミーユ(私服)。
任意リロード式ライフルとバズーカに加えてシールドミサイルを持つ。こちらは撃ちきりリロード式。
格闘はエゥティタ時代の頃のものが多い。
典型的な万能機タイプだが、他の低コストに比べると武装面で若干見劣りがあり格闘の性能が良いため、
格闘寄り万能機のピーキーな機体として仕上がっている。
アシストはガンダムMk-Ⅱ(黒)。
百式同様に
復活『まだ戦える!』がある。
但し左腕が無くなってリロードとシールドミサイルが使用不可となり、結果的に格闘かアシストしか攻撃手段がなくなってしまう。
機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOSTから参戦。コストは2000でパイロットはエマ。
ビームライフルは撃ち切れば任意リロード可能、シールドミサイルは格闘派生のみで純粋な射撃武装では無くなった。
リック・ディアスは追従から呼出アシストへ変更。バズーカを撃ってくれるが、単体性能はそれほどではない。
この機体最大の強みはスーパーガンダム形態にあった。
スーパーガンダム形態では移動しながら撃てるロングライフルがメイン射撃やサブ射撃に配置されていたが、特に格闘CSの照射しながら自由移動できる攻撃が特に強かった。
当時、
リボーンズガンダムのサブ射撃が押し付け性能の高さで重用されていたのだが、それと同性能の武装を低コストが持つというので脅威となったのだ。
公開当初、勢力争いでハンブラビとリリース日を競っており、優先権をあちらへ奪われたのだが機体性能はこちらの方が上で使用率もこちらが上という皮肉な結果を生む事となる。
だがこの性能を許してもらえる訳もなく、すぐにアップデートで下方修正されてしまった。
家庭用ではDLCとしてカミーユ機とエル機が参戦。コストは低下して1000になっている。
カミーユ機は特殊格闘が劇場版で披露した飛び蹴りになり、特殊射撃はリック・ディアスの単発バズーカになった。
エル機は特殊射撃と特殊格闘に百式及びΖザクのアシストが配置している。やたらとバズーカの補正値が高い事で有名。
機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOSTでは、細やかな上方修正を一度受けただけで目立った事は起きていない。
新システムのドライブとの相性はSドライブと良好で、スーパーガンダム形態であればCS時間短縮効果を狙った格闘CSの連続差込が狙えるか、と言った具合。
機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでは、アシストがΖガンダムに変更された。
単発切り抜けかグレネード→ハイメガという二択だが、後者は攻撃が冗長で当たる方が珍しいため切り抜けが良い。
メイン射撃の弾数増加やスーパーガンダム形態の持続時間上昇を貰い、ようやく陽の目を浴びた時期。
そのスーパーガンダムは射撃CSが照射となり、サブ射撃は高出力となったのでメイン→サブ射撃でダウンが狙いやすくなった。下格闘もミサイル発射で、これが誘導性能が高いので赤ロック圏内でばら撒いて損はない。
相変わらず格闘CSに関しては極端に触れられていない修正ではあるが、基礎性能の底上げはされているので悪くないといえる。
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では、射撃CSにシールドミサイルが追加。
これだけだった。
一応スーパーガンダム形態の格闘CSのチャージ時間短縮や下格闘のミサイルが誘導強化をしているのだが、今更そんな修正を受けた所で他の機体は鼻白む事すら無いほど環境は変貌していた。
ましてGUNDAM VS.出身機体は特にその恩恵に与った者が多い中でこの仕打ちだったため、同コスト帯はおろか全機体の中でかなり下位に甘んじてしまった。
中間アップデートで上方修正を求める声も微力だがあったのだが、存在を忘れ去られたかのように一度も修正は来ていない。
カミーユMk-Ⅱ及びエルMk-Ⅱは使用不可能となった。
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTではまさかの調整を受け参戦。
まず通常形態なのだが、
あって当然程度に普及していたアシストからメイン射撃キャンセルルートが開設。格闘では旧前格闘は高火力な格闘前派生に移行し、前格闘と後格闘がスーパーガンダム形態に移行しつつの攻撃になった。
そしてスーパーガンダム形態は
常時換装可能となる大躍進を得た。コマンドは既存のものが再編成され、唯一の新武装は格闘のミサイル単発発射のみ。つまり格闘は全て廃された形となるが、元々振れるような性能ではないので問題ないだろう。
殆ど性能的には前作までの時限性を継承しているので当然強く、今までの鬱憤を晴らすが如く大暴れ……しすぎた所、運営に目をつけられ下方修正されてしまった。項目こそ少ないが要所を突かれたものばかりで、やや劣化してしまったものの未だ環境に輝き続けている。
◆ガンダム戦記
両方登場するが、本編には出ず
DLCと追加ミッションで登場。
性能は非常に良好だが拡張性が今一つ。
その為か機体よりも武装のライフルの方が需要がある。
白は後発の為かライフル以外の装備と機体の性能が若干上がっている。
ミッションでは固く強い為苦戦する事も。
残念なことにスタッフのミスで白の名称がガンダムMk-Ⅱ
(E)になっている。
エゥーゴの頭文字?エゥーゴは『A.
E.U.G.』
Mk-Ⅱ史上初にして最大の汚点である。
◆ガンダム バトルオペレーション2
まずMK-Ⅱがグリプス戦役世代MS第一弾として2019年の暮れに実装。
出撃ムービーや格闘モーションなど専用の演出が多い。
表向きの性能はコスト相応の一般的なもの……なのだが表に出ないマスクデータがどれもこれも優秀という特徴を持つ。
癖が少なく扱いやすい、細身でキビキビと動く、格闘火力が高く判定も強い、武装の選択肢が豊富、体格も適度で敵の攻撃を吸いづらい、などなどとにかく優秀。
但し原作設定通り防御力は決して高くないにもかかわらず、格闘火力の関係で被弾しやすい近接戦闘スタイルがメインとなっている。
登場当初は大暴れしたのだが、そのせいか数年間効果的な強化をあまりもらえないままインフレの波に飲まれていき、同コスト帯の機体と比べると少し格闘性能が良いだけの弱機体と評価されている。
ちなみにデフォルトの機体色はティターンズカラー。エゥーゴカラーにしたい場合はネット上に転がっているカラーレシピを参考にすると良い。
スーパーガンダムはコストが50上がった550の
支援機で宇宙適正持ち。
武装は通常撃ちでよろけ&貫通、収束撃ちで強よろけが取れるロングライフルと、高DPSかつブースト撃ち可能な多連装ミサイルポッド、
弾速が極めて遅いが地味にレーダー欺瞞効果のあるダミー(隕石)射出。
しかしライフルは静止撃ちと言う点が高コスト宇宙戦では致命的で、ミサイルポッドも射出位置の関係上足元方向から迫る敵には当てられないためそれを知っている相手からは自衛が困難。
更に防御力を上げるはずのGディフェンサー部分が「背中」判定のため、ここに被弾しすぎると「背部破損」状態となりほぼ機動力が失われると、
宇宙専用機体にもかかわらず宇宙戦が極めて苦手と言う致命的欠陥を抱えており、同コストで基礎HPが4000も低い
試作4号機にだいぶ遅れを取っていた。
しかしながら2022年2月に
「地上出撃可能」と言う調整が入ると環境が一変。
地上戦ではもともと静止撃ちの機体が多数なことに加え、ミサイルポッドの死角になる足元は地面が守ってくれるので、強襲機顔負けのブースト速度で逃げつつミサイルをばら撒く自衛行為が強力な機体に化けた。
前述の背部判定も地上では破損してもほぼデメリットがない(地上で機動力に関わるのは「脚部」)。
三次元戦闘だと当たらないダミー射出も障害物の多い地上では置きが強い可能性など、更なる研究が進められている。
2021年11月にはFAMk-Ⅱも実装された。
基本性能・武装共に極めて平凡で、基本的には
Mk-Ⅲ等の開発素材とするための機体。
ただ、フルアーマーMk-Ⅱが登場する作品では一発でMk-Ⅲ開発に繋げられず地味に面倒。
最近の作品だとティターンズ版は
ヘイズル開発を経由して
バイアラン開発にも繋げられる。
◆サンライズ英雄譚2
カミーユの乗機として入手するエゥーゴカラーに改造パーツを使うことでティターンズカラーにすることが可能。
防御力が若干落ちる以外は性能差が無いので好みで選択をすればいい。
Gディフェンサーと合体させればティターンズカラーのスーパーガンダムという珍しい状態が使用できる。
更にストーリー二周目以降に入手できるゲームオリジナル機体として
赤いシャア専用機とガンダムカラーのアムロ専用機が登場。攻撃力と防御力がエゥーゴカラーよりも向上している。
こちらはなぜかシャア専用機のみスーパーガンダムに
合体できない。
大抵の場合はエマ機もしくはエル機として登場、稀にカミーユが乗る場合もΖガンダムへのつなぎである。
単体では序盤の数合わせ程度、Gディフェンサーを入手しスーパーガンダムになれば終盤まで一軍半程度の活躍はできるという扱いが多い。
作品によっては本来の仕様と違ってスーパーガンダムが二人乗りであったため、
Mk-Ⅱ側に低レベルのパイロットを乗せて入手経験値を多くすることでGディフェンサー側のパイロットのレベルをブーストしたり、
二人乗りでありながら出撃枠が1つで済むため精神コマンド要員にしたり…と色々な工夫が出来るユニットでもある。
また、スパロボではGフライヤーが再現されている場合とされていない場合がまちまちであり、多くは再現されておらずスーパーガンダム形態のまま飛行可能である。
厳密に原作を反映させれば、Gフライヤー状態なら二人乗り可能、スーパーガンダムに変形すると一人乗りになるはずなのだが、流石に面倒だからか再現された事はない。
初期作品では序盤から性能的に辛い
RX-78-2ガンダムに乗ってるアムロが本機へ乗り換えるパターンが王道とされている。
劇場版Ζガンダム名義での参戦となった『
Z』では「フライングアーマー突撃」が武装として採用されたり、拡散バズーカで全体攻撃が可能になる等、素で使える性能となった。
ようやくスパロボで大きくピックアップされたフライングアーマーだが、あくまで武器。SFSとは…。
戦闘アニメでは劇場版の
キックが拝める。
スーパーガンダムも単独飛行可能、かつ、最強クラスのアシスト武器(ロングライフル)を持っているので最後まで使っていけるだろう。
『Z』ではそんな感じで歴代最高峰の扱いの良さだったが、『
第2次Z』には打って変わって未登場。
『
第3次Z』で復活したものの『Z』の頃の主役補正はすっかりなくなっており、旧来の扱いに戻る。武装構成が変更され、バルカンポッドが廃された一方でシールドランチャーや(Gディフェンサーと合体しないでの)ロングライフルが追加された。
スーパーガンダムも登場せず、性能も高くないので二軍落ちするだろうが、時獄篇ではバイアラン・カスタム入手のために撃墜数稼ぎでロングライフルを活用していきたい。
『
V』では逆にシールドランチャーが廃されバルカンポッドが復活。エルが搭乗しているが、ロングライフルが使えるというちぐはぐな仕様。
『
T』ではなんと
カスタムボーナスでのロングライフルの攻撃力アップがこれまでの+300から+500に強化。
主役ガンダム達の
必殺技には勝てないとはいえ、かなり高めの攻撃力である。具体的には
ヴェスバーよりも火力が上。
相手が
量産型とはいえ、まさかF91をMk-Ⅱが追い越す時代が来るとは誰が予測できただろうか。
『
30』ではFAパーツが入手でき、換装可能。性能的には完全な上位互換ではないが、防御力の向上や移動後攻撃の強化があるため運用に応じて使い分けたい。
バトオペ2といいジョニ帰といい、急にFAMK-Ⅱの波が来ている。
ティターンズカラーは主に敵として登場し、作品によってはジェリドやカクリコン等が乗る中ボスとして登場したり、『α』のように
量産されて雑魚として登場したりする。
スパロボによってMk-Ⅱが元来の所願通りティターンズの象徴になった瞬間である…
……まあ確かにどっからどー見てもやられメカみたいな外見のバーザムが編隊組んで出てくるよりは、黒いガンダムが押し寄せた方がビジュアル的に強そうではあるけどさぁ…
『α』ではなんと
モビルドールとしてティターンズの戦力となり、
ネルフへの襲撃にも使われている。
ビルゴやOZ正規軍仕様の
トーラスとカラーリングが同じせいか、モビルドールとしての運用が妙に似合うのが何とも…。
一方で『Z』ではティターンズカラーの方もエゥーゴカラーとは別に入手可能。中の人が黒が一番好きということが参考にされたのか、
フラグを満たしていると
アムロが乗って来る。
さすがに「フライングアーマー突撃」はないしスーパーガンダムにも換装できないが一部武装のスペックはエゥーゴカラーより上なので、フラグを満たすと入手できるディジェへ繋ぐために拡散バズーカで敵を落としまくろう。
他には『EX』でもなぜか
クリスが乗ってくる。隣にいるのは当然
バーニィのザクIIなので
マサキからは「紛らわしい」とツッコまれた。
『A』でもグリプス戦役後に復活したカミーユがMk-Ⅱに乗って参戦し、二人乗りではないが最終的にスーパーガンダムとなる。しかし
Gファイターと合体して二人乗りかつ非常に使い勝手のいいMA形態になれる上、改造で最後まで戦える性能に化ける
ガンダム、フル改造で『
攻撃が命中した相手の気力を10下げる』のボーナスが付与されるサポートの鬼と化した
ジム・カスタム、フル改造すると
分身する
グフ・カスタム、ヒート・ナタが異様に強い
ザクレロ等、個性あふれるMSが多いせいでなかなか目立たない。
更にΖガンダムが配備されるまでカミーユ搭乗機となっている上に、フォウや
ロザミィイベント絡みで序盤の強制出撃も意外と多いので乗せ替えてもスーパーガンダムで出撃するカミーユにやきもきさせられる。
ソーシャルゲームの『CC』でもMk-Ⅱ・スーパーガンダムが登場。
Mk-Ⅱはカミーユ・エマ・エル機が実装された。
スーパーガンダムはエマ搭乗のみ。実装当時はカツがサブパイロット扱いだったのだが、バグとして削除されてエマ1人乗りになった。基本的にCCではサブパイの存在自体が同時編成を縛るデメリット要素なので、削除も悪い話ではない。(カツ搭乗機と同時編成できなかったのが可能になったというだけで、さほど実用的な好影響をもたらしたわけでもなかったが。)
『X-Ω』ではエルがいない代わり、ジェリド搭乗の黒いMk-Ⅱが運営初期の限定Rユニットで実装。『EX』『ZSPD』に続く3度目の自軍ジェリドにして、Mk-Ⅱ搭乗で初のプレイアブル化である。
しかしユニットシナリオを読むと「自分以外の味方ユニットの攻撃力を下げる」というデメリットのみのアビリティを強制習得するという罠仕様のネタユニット。逆に言えば、実装当時にはもはやRユニットにまともな採用価値が無かった事が窺い知れる。
エマのスーパーガンダムはやはり1人乗り、Gディフェンサーはアビリティの1つで、実質的にテキスト上の存在。CC・X-Ω共にGディフェンサー単独実装も無し。
余談ながら、その影響もあったのか、X-Ωのカツは会話NPCとしては最初期から登場しながら、最後までユニット実装はされなかった。サポートユニットになれたレツ・キッカ・フラウの方がマシという哀れな事に…。
エゥーゴ(ブレックス編)やエゥーゴ協調路線の連邦軍では序盤に鹵獲イベントが発生し、労せずして開発プランを確定で入手出来る。ちなみに鹵獲に積極的に関与したためか、どのナンバリングでもカミーユの初期階級は少尉とアムロやジュドーの初期階級よりも高め。
だがティターンズ(ジャミトフ編)やティターンズ協調路線の連邦軍の場合は開発に成功した際、少々厄介なイベントが待ち構えている。
開発成功後、クワトロに本機を鹵獲されてしまうのだが、ここでエマ、カクリコン、ジェリドを派遣して本機を取り戻すかどうかの選択肢が出る。
原作通り「YES」を選んだ場合、本機を無事に取り戻す事が出来るのだが、エマがエゥーゴに寝返ってしまう。
「NO」を選んだ場合は本機がエゥーゴの手に渡ってしまい、開発プランも白紙に戻されてしまうので開発し直さないといけなくなるのだが、エマの裏切りは避けられる。
エマの裏切りを阻止するか、本機を守るかの2択を迫られる事になるのだが、ここは余程の
縛りプレイでも無い限りは「NO」を選び、エマの裏切りを阻止するべき。
何故ならエマは育てれば非常に有能なパイロットに成長する上に、本機の開発プランを白紙に戻されたとしても、また開発し直せば済む話だからである。
加えてカクリコンが生存するので、早期から人員に余裕ができる。
なお、どちらを選んだとしてもエゥーゴに開発プランが渡ってしまうので、エゥーゴでも本機の量産が開始される事になる。なので敢えて本機を開発せずにイベントを回避するのも決して悪い選択肢ではない。
ちなみにティターンズ(ジャミトフ編)の場合、ここで「NO」を選ぶとバスクから、とても上官に対しての物とは思えないような辛辣な返答が返ってくる。
あえてエマを離脱させ、原作イベントを進行させた上でキャンセルした場合もカクリコンが生存し、エマより能力値が高く、ジェリドと友好設定のライラが加入するパターンや、ロザミア・フォウを派遣、ブラン・ブルタークを勝利させてエゥーゴ仕様のガンダムMk-Ⅱを奪還する、というIF展開を起こす事もできる。
後者は強化人間の研究が必要であり、ハードルが高いが3名に多量の経験値が入る上に非常に優秀なブランが加入する。猶予も長く設定されているので、一考してもいいだろう。
性能的にはノーマル状態だと突出した強さは無いものの、盾持ちなので扱いやすい。
Gディフェンサーと合体すると射程3のロングビームライフルが猛威を振るう。射撃に優れたパイロットを乗せてやると大活躍を見せてくれるだろう。
最終的にはメガ・ライダーと合体することで、中堅向けの間接攻撃機体として最後まで活用できる。ティターンズの場合、エゥーゴ協力者逮捕イベントにて実現できる。
さすがにグリプス戦役を過ぎた辺りになってくると型落ち気味になってはくるものの、それまでの「繋ぎ」として充分な働きを見せてくれるはずである。
なお改造による発展が見込めないので、生産し過ぎは厳禁である。
追記・修正は反連邦組織に奪われて中身まで全て解析されてからお願いします。
- 本機の量産が見送られたのはわかるとして、ティターンズとしてはフラッグ機としてのガンダム顔高性能機の開発にこだわらなかったのが不自然に思える。彼らの理想の絵面は『ガンダムがハイザック他モノアイ機を指図してスペースノイドを蹂躙する』ものだったと考えられるので。制御の難儀なサイコはちと微妙な気もするし… -- 名無しさん (2021-03-03 02:04:30)
- ↑後付になるけど、その役目をガンダムTR-6にやらせようとしたんじゃない? -- 名無しさん (2021-03-03 19:37:38)
- なんやかんや言われるけどカッコイイ -- 名無しさん (2021-04-23 21:48:04)
- 腰アーマーの構造とか黄色いアンテナとか実は初代以上にガンダムを定義づけた機体かも知れない -- 名無しさん (2021-04-24 07:47:33)
- フルカラー劇場でバルカンポッドのこと後乗せサクサクじゃーって言ってたな。 -- 名無しさん (2021-08-01 03:35:07)
- 封印された割には同型機が次々に出てくるなw。連邦の管理も杜撰だな。 -- 名無しさん (2021-10-03 22:19:06)
- フルアーマーガンダムMK2はスパロボ30で登場。結構使いやすい -- 名無しさん (2021-11-03 21:10:43)
- デザインの新しさは薄いけど、無茶苦茶カッコイイ機体 -- 名無しさん (2021-12-01 08:26:45)
- 第2世代MSの量産機はMk-IIを手本とすべし、という風潮が生まれるほどベーシックなバランスが良いんだよねえ…ジムIIIにしろバーザムにしろMk-IIのパーツを使った形に落ち着いていくし、最終的にはジェガンという形で量産機の天下を取るとこまで行くし。トレンドばかり追ってた技術者連中には時代遅れに見えたんだろうが、生き残ったのはこっちだったからなあ -- 名無しさん (2021-12-03 13:34:19)
- サンダーボルトの情報は一週間ルール破ってるから消さないといかんよ -- 名無しさん (2022-02-05 19:07:58)
- 適度に量産されたからなんやかんやと理由をつければ色々な所に出てこられる便利屋ガンダムになりつつある。元々盗まれた経験があったり、勝手にGディフェンサー作られたりしてるから、どんな使われ方しても驚きがないのもこれを支えている気がする -- 名無しさん (2022-02-10 00:30:44)
- ジェリドがガブスレイに乗ってた時「Mk-IIにカミーユが乗ってることに驚いているように聞こえる」ことを根拠に、アナハイムが複製した装備テスト用とかの「カミーユ以外が乗るMk-II」も結構あったんじゃないか、って珍説もどこかで見たことが有るな -- 名無しさん (2022-03-13 09:20:23)
- ↑4 「変形機とかすげー装備積んだ機体量産したらすごくね⁉」みたいにテンション上がっちゃったんじゃない? 熱気が冷めたら「なんであんな馬鹿なこと考えてたんだ…?」と正気に戻ったとか。 -- 名無しさん (2022-04-13 22:23:24)
- ふと思ったんだけど、フランクリンに現代レベルの情報管理意識があったならZガンダムはどういう物語になったのだろう。とりあえずカミーユはMKーⅡ動かせないからエゥーゴに全機はパクられないかな。 -- 名無しさん (2022-04-14 22:38:30)
- DefineでのMk-ⅡxⅡ(スクエア)のことも追記してほしいなぁ。気になる。 -- 名無しさん (2022-04-29 09:41:59)
- 機体解説のビーム兵器用エネルギー伝達経路云々と、それに関するビームライフル・ビームサーベルの解説、出所不明のデタラメだから削除した方がいいよ。 -- 名無しさん (2022-07-14 10:25:44)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-07-18 14:54:27)
- 1マグ7発は少なくないかなあと言う気もする -- 名無しさん (2023-01-15 01:31:40)
- ガンダム界のフリー素材 -- 名無しさん (2023-02-27 13:18:15)
- スパロボFでアムロ乗せてスーパーガンダム使ってるけど強すぎる -- 名無しさん (2023-03-28 02:02:59)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-05-01 10:36:35
- メガラニカ所属機はどうしてこんな仕様にしたのか疑問だったけど、ネオジオングみたいな強敵が出た時に備えてビームマグナムを撃てる様に改修した機体って解釈で良いのか?古い機体のMk-Ⅱを選択したのは入手しやすいとか使いやすいとか思い付く -- (名無しさん) 2024-09-20 11:12:34
- スパロボとかガンダム無双とかではジェリド機が黒のマーク2になってることも。原作ではちょっとしか乗ってなかったのにね。 -- (名無しさん) 2024-09-20 11:25:29
- クリスやアムロが黒Mk-IIで出てくるよかよっぽど原作再現でしょうよw -- (名無しさん) 2024-09-20 11:46:14
- 作中やたら古いとかマイナーチェンジ扱いされるのは「今更ガンダムの続編かよ」というスタッフ……というか監督の心情の反映説も見かけたことある -- (名無しさん) 2024-09-21 21:25:08
- エゥーゴが生産したレプリカって理不尽スレかなんかのネタじゃなかったか「ジェリドは何言ってるんだ」「MK-IIにカミーユ以外が乗ってるのを見たんですよエマ妙に慣れてるでしょ」って感じの -- (名無しさん) 2024-09-27 22:22:36
- 第一次ネオジオン戦争まで戦い抜いた名機。 -- (名無しさん) 2024-11-19 21:05:14
- 初代ガンダムからしてザクの鹵獲品を分析したり、ザニー動かしたりして作っているのにジオン系技術完全排除したモビルスーツなんて作れるのかな。一部資料のmk2にもジオン技術あるよってそういうことなのでは -- (名無しさん) 2025-03-02 03:43:35
- 1/100のマニュアルにある「旧ジオン公国の技術も数多く導入されている」はとっちかっていうと「一年戦争後にガンダムの設計を基本に製造された各種のモビルスーツ」を説明してる文章だと思う>https://www.1999.co.jp/itbig22/10222550k.jpg -- (名無しさん) 2025-03-02 06:01:31
- エゥーゴに奪取されなくともガンダムタイプには変わらんのだから、戦後はエゥーゴに解析されてジム3やジェガンの元になったんじゃないのか? MK5の流れを組むドーベンウルフもシルヴァバレトに改修して使われていたし -- (名無しさん) 2025-03-04 19:50:48
最終更新:2025年05月20日 15:32