ガンダム試作3号機/試作3号機ステイメン

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ガンダム試作3号機/試作3号機ステイメン - (2020/12/20 (日) 19:07:02) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/24 (水) 15:39:19
更新日:2024/03/09 Sat 11:39:49
所要時間:約 7 分で読めます





あと少しで、
第一線を抜けるんだ!!


ガンダム試作3号機とは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するガンダムであり、巨大機動兵器である。
アームドベース『オーキス』とその中核をなす『ガンダム試作3号機ステイメン』から構成される。

コードネームは「デンドロビウム」で、同名のラン科の植物から付けられている。花言葉は「我が儘な美女」等。



◆ガンダム試作3号機ステイメン

型式番号 RX-78GP03S
所属 地球連邦軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 18.0m
全備重量 70.0t
出力 2,000kw
推力 188,800kg

武装
ビームサーベル×2
ビームライフル
フォールディングバズーカ
フォールディングシールド

搭乗者 コウ・ウラキ


試作3号機の中央ブロックであるガンダム。
劇中では殆ど活躍しないが、スペック的にはグリプス戦役時のMSを凌駕する程の高性能機である。
腰部に接続されたテールバインダーはガンダム試作1号機フルバーニアンのユニバーサルスラスターと同等という破格の性能を持つ。

両腕に折り畳み式の「フォールディングアーム」を装備。展開して約3倍のリーチになる。これはオーキスのコンテナから武器を取り出す時のマジックハンドみたいなもの。

全天周モニターを搭載した初の機体としても有名である。
Pスペックと呼ばれるコアファイター搭載型も存在しており、こちらは0083の前日譚として「GUNDAM EVOLVE4」で登場する。


武装は
  • ビームライフル
  • ビームサーベル
  • フォールディングバズーカ
  • フォールディングシールド
とかなりシンプル。

後期OPのサビ辺りからステイメン単機がノイエ・ジールと戦うシーンが見られるが、劇中じゃ殆ど活躍していない。
オーキス補給中の迎撃(戦闘描写なし)と最終戦後にコウの雄叫びと共にビームライフル撃った程度。
EVOLVE4でも序盤、ラビアンローズを襲撃したゲルググ部隊との迎撃で戦うが、デンドロビウムとドッキング(!)
襲撃部隊を殲滅後ドッキングを解除していたが・・・・

余談だが、ガンプラビルダーズにてステイメンの活躍を拝める。



◆ガンダム試作3号機

型式番号 RX-78GP03(末尾にDが付いている場合有り)
所属 地球連邦軍
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
全高 38.5m
全長 140.0m(砲含まず / 73.0m)
全幅 62.0m
重量 226.4t
出力 38,900kw
推力 2,265,000kg

武装
メガビーム砲
大型ビームサーベル×2
Iフィールド・ジェネレーター
フレア・ディスペンサー
ビームライフル
フォールディングバズーカ
爆導索
大型集束ミサイル
マイクロミサイルコンテナ

搭乗者 コウ・ウラキ


アームドベース『オーキス』とステイメンが合体した形態。MAに似た形状をしている。だが連邦にMAは存在しない扱いとなっているので、これでも便宜上はMS。

連邦軍は試作3号機に対して「宇宙空間における拠点防衛能力」というあまりに無茶苦茶な要求を提示。
これはガンダム一機で大艦隊からMS部隊まであらゆる兵器に対応するという意味に等しく、『火力』『機動力』『防御力』『武装数』等、非常に高いスペックを必要とした。

そこで開発部は大型スラスターによる高機動力と多数の重火器による高火力を有するジオンのMAに着目するも、MAはMSと近接戦闘になった場合に非常に脆い事が判明。
そこで一年戦争で使われたGファイターのように、MSを中心にブースターや武装コンテナ等MAに匹敵する装備を取り付け、近接戦闘時にはMS部を使い対応する方式を取った。
設定に反映されているかはイマイチ不明瞭だがガンダムGダッシュの運用結果なども反映された設計と仕様であると思われる。

武器コンテナは8つ(2基のコンテナで合計16)のウェポンスロットを持ち、内部にはユニット化された多数の武器が搭載される。
また、対艦・対集団を目的とした大型火器の他に、ビームライフル、フォールディングバズーカ、フォールディングシールド等のステイメン自身が運用する武装も折り畳まれ、ここに搭載されている。
武器コンテナが被弾した場合は切り離すことで誘爆を避けることができる。

さらに連邦軍MSとしては初のIフィールド・ジェネレーター搭載MSでありビームに対する防御面も万全……なのだが、ノイエ・ジール戦では有線式クローで真っ先に壊されてあまり役に立たなかった。
EVOLVE4ではムサイの主砲の直撃にも耐え、その防御能力を見せつけた。
またフレアディスペンサーも搭載している。

6基の大型スラスターを使い前線に突入。搭載した武器を使い吶喊する姿は「機動弾薬庫」というべきである。
その戦闘能力はMS1個大隊にも匹敵する。また当時における最大最強の機動兵器である。

しかし、あまりの大きさの為母艦内に収容する事はできず、補給や整備は宇宙空間での船外作業で行わなければならなく、その運用コストも通常のMSの約100倍と凄まじい。
あまりの武装量にアルビオンの片舷MSデッキが使用不能になり、キースのジム・キャノンⅡが補充用の武装に押し出されてしまった。
しかもMSとしては規格外の武装量故に火器管制システムがとんでもなく複雑化。
その度合いも一時帰投したコウが嘔吐する程であり、コックピット内に特定処方による薬物(小説版によると劇薬)が常備され、複雑化した火器管制システムが及ぼす極度の肉体的・精神的負荷からその薬物の投与が推奨される程。
「(設計段階では)ニュータイプや強化人間の搭乗を前提としていたのでは?」という説がファンの間で持ち上がるのも致し方無い。

搭載されている武器も無茶苦茶で
  • 全長90m近いメガビーム砲
  • 戦艦を一刀両断する巨大ビームサーベル
  • 108個の小型誘導ミサイルを全方位射出するマイクロミサイルコンテナ
  • 一基でも戦艦を沈めるミサイルを3つ束ねた大型収束ミサイル
等とんでもない代物ばかり。
大型ビームサーベルのグリップをマニピュレータークロー基部に仕込んであるオーキスの腕は並みのMSをぶん殴ったり挟み潰して破壊したりと地味に頑丈。

大きさ、火力、機動力、コストなどなどあらゆる面で「規格外」なMSである。
ガンダム30周年記念PVの歴代ガンダム集合シーンでは、あまりの大きさに他のガンダム達の存在感を完全に食ってしまっていた。

余談だが、本機はSガンダムディープストライカーのオマージュであり、元ネタとされている。
戦史ではデンドロビウムを元にして「303Eディープストライカー」が設計。だが、製作される事はなかった。(予算不足。完成しても、駆れるキチガ○がいない)



ガンプラ
ステイメンは1/144とMGとHGUCが発売中。
MGとHGUCには前述のコアファイターも付属。
HGUCの物はただの飾りに過ぎないが、MGの物は差し替え無しでの可変ギミックを再現。
また両者共に差し替え無しでの両腕のフォールディングアームの可変ギミックを再現している。

ただし両者共にかなり古いキットなので仕方が無いのだが、現在の基準で見ると出来は正直あまり良くは無い。
特にHGUCは素組みだと色分けが残念、合わせ目が目立ちまくり、可動範囲が狭い、全体的にずんぐりしている、ビームサーベルが白い等、
お世辞にも褒められた代物ではない。

長年ステイメンは立体化できてもデンドロは通常よりミニサイズでなければ無理だろうと言われていたが、2002年にバンダイがHGUC化…つまり超弩級の1/144サイズで立体化した。

全長約1m、総重量約6kgである。
あまりに重いので、一部パーツに補強用の金属を採用している始末である。
箱の時点でデカくて重い。持ち運びにも物凄く苦労する。
店頭購入の場合、自転車で運ぶのはまず不可能。
車が無い人はかなり大変だが大人しく徒歩で運ぶか、店員さんに頼んで運送業者に配送してもらおう。

並のPGすら余裕で超える29800円の定価も圧巻。
おいそれとは買えない。
当然だが、HGUCでは最高価格である。

作っても置く場所もない。

ただしステイメンはHGUCからの流用であり、上記の問題点もそのままである。
また全塗装するにもエアブラシは必須。
その上、ガンダムカラーが何リットル必要なのだろうか?

他にも、M.I.A.、Gコレ、HGメカニクス、SDガンダム等で立体化されている。
こちらはサイズが落ちる分お手頃価格。

さらにプレミアムバンダイ限定で、食玩「ユニバーサルユニット」が発売。
価格は税込みで19,224円。食玩っていうレベルじゃねえぞ!!



◆スパロボシリーズ
大体が中盤あたりに参戦。NT能力無しで大火力を発揮出来るオールドタイプの希望。
撃破されても中身のステイメンが残るが、ステイメンの火力はかなり控えめなので大幅な戦力ダウンになる。

宇宙用だが、ミノフスキークラフトをつければ空でも使用可能。α外伝以降の作品だと強化パーツに頼らずとも基本的にデフォルトで空を飛べる。
作品によっては地面に下ろしたり海に沈めたりもできる。

ウインキー時代は運動性が低く格好の的だったが、α以後は性能が見直され運動性が向上して使いやすくなる。サイズがデカいので当たりやすいのはあまり変わらないが、
改造を施せば普通にスイスイ敵の攻撃を避けていくことも十分可能。中々恐ろしい光景である。

武装はメガビーム砲がメインとなる。武器が個別改造の作品だと保険でビームサーベルとバズーカ辺りを改造しておくと心強い。
MAP兵器も持つが威力が控えめなため微妙。
作品によっては必殺技的な零距離ビーム砲がつく。ちなみにAでは地形適応が空と宇宙にしかない為シーマ様に使って原作再現ができない。
そのサイズのデカさにより、ダメージ計算にサイズ差が反映される作品だと元々高い火力がさらに高くなる。



◆A.C.E.2
本機を自分で操作できるアクションゲームは何気に貴重。
デンドロビウムは宇宙専用で僚機出撃不可だが高火力とIフィールドによる絶大な防御力を誇る。メガビーム砲が敵に接触すると砲身が突き刺さり、その状態で撃つと超強力な零距離ビーム砲になる。
AP3000以下で強制パージされ、ステイメン単機になるのに僚機不在のため実質AP7000と考えたほうが良い。
画面に収まらないほどの巨体ではあるが原作同様機敏に動く。特に各所スラスター出力に任せての急制動方向転換が再現できるのは本作くらいだろう。
メガビーム砲は発射とほぼ同時に着弾する極太レーザータイプで命中率に優れる。
ビームサーベルは突進型。原作でムサイの艦橋をぶった切ったモーション。
ホーミングミサイルは他機のミサイル系と同様のシステムで、1ロックオンで比較的ダメージの大きいミサイルが3発飛んでいく。
爆導索はある程度のホーミング機能があるワイヤーが敵機に向かって飛んでいき、時間差で爆発が連続発生。この爆発は別個にダメージ判定があるため大型の敵には連続ヒットする。
もっとも特徴的なのがマイクロミサイルポッド。ロックオン不要でとりあえず射出すれば、一拍後に無数のマイクロミサイルが分離。これらは周囲の敵を自動でロックオンして追尾するため、バッタのような小型敵の掃討にも、ボス敵への集中攻撃もワンボタンで行えると言う優れもの。
メガビーム砲とフォールディングバズーカ以外の武器は弾数が少ない上にリロード時間が極端に長いという大きな欠点があるが、リミッターを解除して弾数制限を取り払うと化物と化す。
ステイメンなら地上にも出撃可能で僚機出撃も可能。ただし性能自体は可も不可もない程度なのにデンドロビウムと修理状況を共有するので、可能なら地上では休ませておきたい所。



◆PS2 機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙
本機を自分で操作できるアクションゲームは何気に貴重。
メガビーム砲は図太いビームが飛んでいく。他の同様演出のビーム同様、Iフィールドを持った敵にも若干のダメージが入る。
本作にはマルチロックオンシステムが有り、例えばガンダムなら複数のターゲットに対してビームライフルを連射するのだが、流石にメガビーム砲を連射するのは拙いと思ったのか本機のマルチロックオンはフォールディングバズーカx2となる。ただし威力自体はなかなかのもの。
マイクロミサイルポッドはホーミング性はなく、自機の正面に放射状のダメージ判定を発生させる。ただしダメージ判定が複数出ているらしく、ノイエ・ジールのような巨体に密着して撃てば即死級のダメージとなる。
ただこのゲームのシステム上、MSを無制限に出撃させられるのは1vs1の対戦モードのみ。このモードでは流石にゲームバランスを考慮してか、メガビーム砲一撃でザクを撃破と言う形にはなっっていない。
エースパイロット追体験モード(コウ)、及びオリジナルパイロット育成シナリオでのみ本機の無双っぷりを味わうことができる。ただし後者はステージ選択がランダムな上、機体補正が小さい*1ためパイロットの育成は妥協することになる。


◆機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
本機を自分で操作(ry
時代を考えるとオーパーツではあるのだが、F91まで順当にインフレしていくゲームバランスにおいては火力がそこまで伸びず、図体の大きさ=当たり判定の大きさが目立ち正直物足りない。
チャージシステムと言う都合上アクションゲームにも関わらず戦闘がターン制になりがちで、武装の豊富さ=武装複数同時回転を再現できないのも本機が余り活きない理由の一つ。


◆ギレンの野望シリーズ
カタログスペックだけ見ると直接戦闘と砲撃を両立した凶悪MAだが、実際はメガビーム砲とフォールディングバズーカの射程が噛み合っておらず、メガビーム砲は攻撃回数が少ないので直接戦闘は苦手。砲撃中心の運用をしたい。
肝心の砲撃は着弾点指定型なので運用しやすい。
ステイメンは運動性が高く武装もなかなかだが耐久力が開発時期を考えるとかなり低いので運用は難しめ。エースを乗せないと簡単に撃破される。改造でデンドロビウムにしてしまおう。


◆Gジェネレーションシリーズ
地上ステージでの出撃は原則不可能(パーツなどで空中を上げれば出撃は可能)だが、宇宙だと文字通りの「怪物」。
サイズがXLLという弩級サイズなので、World及びOverWorldでは普通に運用しようとしたら出撃枠を1機で4機分圧迫してしまうので作りたての頃は育てにくい。
…が、仕様で各艦のマスターユニットは「サイズがXLサイズ以上であっても1機分に圧縮される」ので、
その気になれば宇宙で2機のデンドロビウムが暴れまわるという世紀末な光景も見れる。地上での運用が酷な分、一度宇宙に出ると止まらない。
脱出装置も持っているので、デンドロビウムが撃墜されてもステイメンとしてそのまま戦闘続行可能なのも強み。コウの「幻の撃墜王」との相性も抜群。
ただし前述したようにマスターユニットにしない限り戦力が目減りする事、Iフィールドが近接には対応していないこと、武装が射撃に偏っている上に背後をカバー出来ない事に注意が必要。
更に地味に横幅があるため、戦艦と戦艦の間のような狭い場所の通りぬけが出来ない欠点もある。
余談ではあるが脱出機能持ちの機体は戦艦に戻すと元に戻るという特徴があるため、脱出後のステイメンを戻すと何度でもデンドロになって出てくる。
オーキスを山のように積んでいるホワイトアークなど想像しただけでもとんでもない光景である。

◆機動戦士ガンダム 戦場の絆
REV.3よりコスト280(REV.4より250)の射撃型機体として地球連邦軍側に実装。
当初は期間限定イベントでの累計勝利数の報酬であったが、REV.3.53より勝利ポイント60で正式に実装された。
同時実装されたジオン軍側のゲルググM(シーマ機)と同様、バックブラスト機能を備えた初の機体*2
バックブラスト(以下BB)搭載機は、他の射撃型機体に比べメイン武装の装弾数が少なく発射時の硬直が大きいが、射撃直後にブーストペダルを踏むことで射撃時の硬直を打ち消し、素早くダッシュに移行することが出来る特徴を持つ。
こういったクセの強い特徴に加え、ペダル踏み込みのタイミングのシビアさや、武装の支給がなくセッティングの解放のみ、宇宙でしか出撃できない、サブ武装ではBBを発動できないといった点から弱機体なのでは…と思われたが、実装されてみると以下の理由からとんでもないブッ壊れ機体であったことが判明する。

  • 実装時期のステージスケジュール
最初に配布されたイベントである勢力戦「サマーバトル2015」とほぼ同時期に開催されたガンプラコラボDAYでは、ガンダムビルドファイターズシリーズを再現し、出撃制限が撤廃されていた。本来であれば堅苦しい設定から解き放たれたボールが砂漠を駆け、アッガイが宇宙要塞を跳ね回るような夢のシチュエーション…のはずであったが、新システム搭載機をいち早く手に入れようと猛者達がプレイ回数を重ねた結果、エンジョイ勢を無慈悲に粉砕するステイメンが地上・宇宙を問わず跳梁跋扈する事態と化した。

  • 頭一つ抜けた機動力
BB搭載機のセオリーとしては、本来ならば前述の特性を利用した、ジャンプからの着地直前にBBで着地硬直もろとも打ち消したり、素早いダッシュで距離を調整したり…と長い硬直を打ち消す正確なペダル踏み込みとブースト・弾数の残量の両方を意識する高い技術が求められることが想定されていたが、元々当時最速レベルの機動力を有していたステイメンにとっては硬直時間などペナルティですら無く、むしろ容赦なく懐に潜り込み後述の超火力を叩き込むための強い追い風となっていた

  • 圧倒的火力
BB搭載機は両軍とも大きい反動を持つ分、ビームライフル自体の火力は高めに設定されていた。それに加えてサブ武装としてはゲルググ側がBBを使用出来る同弾数・持ち替え無しのビームライフルを持っていたのに対し、この機体は弾速が速く、命中、または射程限界に到達した時に広範囲に爆風を発生させる弾を2発同時発射するフォールディングバズーカを装備していた。
ジオン側は前提としてより多くBBを発動する機会を持ち、連邦側では爆発で足止めしてBBを活用するチャンスを作る…といった点で差別化しようという試みではあったが、そもそも超高機動の機体がただでさえ弾速が速く2発分の横幅があるうえ広範囲に爆風が広がる武器を装備している時点で避けるのが困難なのだが、BB2発からこの武器に繋げるだけで約2秒で敵の耐久力を半分近く削れるほどに火力が高かった。当時実装されていた格闘型機体による格闘攻撃でも同等のダメージを出すのに4秒かかることから、どれだけ凶悪コンボなのかが分かるだろう。
おまけに対拠点攻撃能力まで有していたため、戦術・編成が重要であるはずのこのゲームにおいてチーム全員ステイメンがネタではなく最適編成とされたことまであった。

当然そういったことが許されることもなく即弱体化され、のちにも複数回にわたってさまざまな部分で大幅な下方修正をもらった。今では見る影もなく、むしろ当時見る影もなかったゲルググM(シーマ機)が大活躍している状況である

◆ガンダムVS.シリーズ
初出は『ガンダムVSガンダム』で、ステイメンが参戦。
フォールディングバズーカ二丁持ちのスタイルが特徴的で、各種射撃でオーキスの一部を召喚して攻撃する
サブ・特殊射撃でコンテナを呼び出してミサイルを、特殊格闘で爆導索を召喚してレバーを入れた方向にアーチを描いて移動する。
今でこそ割と受け入れられているが、発表当時は原作からあまりにも乖離したアクションの数々は賛否両論であった。
モビルアシストはジム・カスタム2機が相手を追尾しながらジム・ライフル連射。

必ず2連射されるバズーカとコンテナミサイルによる弾幕を活かした支援が主な仕事。
格闘も振れなくはないのだがコンボ能力が低い上に発生も遅いため、格闘で押せ押せ出来る性能ではない。

続編の『Next』でも基本は変わらず。
ジム・カスタムが「召喚時にその場でライフルを撃ってから相手を追尾」という仕様になったことで、近距離での着地取りに使えるようになった。
また、BOSSとしてデンドロビウムも登場。
劇中通りの鬼のような弾幕に加えIフィールドも搭載しているが、図体が大きいためそこまでの強敵ではない。

『EXTREME VS.』ではアーケード版への参戦は叶わなかったものの、後に家庭用のDLC枠で参戦。
コストは2500に増加し、アシストと格闘派生のビームライフルを失った代わりに武装が増加。
特殊射撃コマンドに念願のメガビーム砲照射が追加され、NEXTで欠けていた瞬間火力を獲得した。
格闘性能も向上し、全体的に「初段性能が高い代わりに、攻撃時間が長い」という調整になっている。

しかし、「耐久力が低い」「自衛面が弱い」などの理由から、
初出の『FULLBOOST』~『MAXIBOOST』までは「よくて中堅」という評価が多く、対戦シーンでその姿を見ることは少なかった。

が、『MAXIBOOST ON』ではこれまでの不遇が一転、高評価を得ることに。


次回作『EXVS2』ではやっぱりというか、他の『MBON』時代の強機体ともども大幅に弱体化を受け、一気に弱機体に転落してしまった。


◆機動戦士ガンダム バトルオペレーション2
ステイメンのみ登場、コスト550の汎用機体。宇宙適正持ちだが地上でも出撃できる。
主武装はフォールディングバズーカ、バズーカ兵装にしては弾速が早く使いやすい。
副武装はビームライフル。弾数制の5発だがよろけを取る能力は低い。2020年10月に漸くバズーカと合わせて蓄積よろけが取れるようになった。
最大の特徴はビームサーベルを使った下格闘で、突進を含む逆袈裟。リーチが異常な程長くそれでいて出も早い。
他機体では考えられない位置からのバズ格コンボや不意打ち等で強みを発揮する。一方で優先度が中なので強襲機等には割り込まれてしまうのと、味方に当ててしまうフレンドリーファイアには注意。
出た当初は550で他に有効な汎用機が居なかった事もあり環境の一角を築いたが、コスト500のぶっ壊れ機体ガンダムMk-Ⅱの登場により状況は一変。
あちらと比較すると、HPが少なく盾も脆い、格闘優先度が中で威力も並、追撃や瀕死狩りに有用なバルカン系兵装がないといった弱点が顕となり、一線級を退いた。
特に2020年10月に公開されたレーティング戦での勝率は試作1号機をも下回って*3おり、武装の取り回しやHPに微強化を受けることになった。


追記・修正お願いします。

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