エドモンド本田(ストリートファイター)

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エドモンド本田(ストリートファイター) - (2023/06/14 (水) 15:51:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/08/17(水) 00:51:56
更新日:2024/01/22 Mon 19:11:37
所要時間:約 4 分で読めるでごわす





大一番にごわす!!
よいしょーっ!!


エドモンド本田とはストリートファイターシリーズに登場するキャラクター。
初登場はストリートファイターⅡ。ゲーム中での表記は『E・HONDA』




【プロフィール】

出身地:日本
格闘スタイル:相撲
生年月日:昭和35年11月3日
身長:185cm(髷込み)
体重:137kg
スリーサイズ:212・180・210
血液型:A
好きなもの:ティラミスちゃんこ鍋・風呂
嫌いなもの:優柔不断
特技:鍋奉行
担当声優 :郷里大輔(アニメ映画、よみがえる藤原京など)菅原正志(ZERO3、カプエス) 永野善一(以降)


【人物像でごわす】

日本の相撲取りで、番付は張出大関*1
エンディングによっては世界を救うほどの力を持っているのに未だに大関なのはあの世界の力士がつわものぞろいであるため…ではなく余りにエキセントリックな数々の行動故に相撲協会からは異端児扱いを受けているため。*2
が、当人は別段気にしていない。ただし、『熱唱!ストリートファイターⅡ』では「わしは横綱エドモンド本田」と歌っている。
顔に隈取をしているのは、大相撲の力士としてファイトしているわけではない、という意思表示と日本の文化を世界に知ってほしいという彼の思いから。
力士としてファイトしないのは角界に愛想を尽かしたからではなく、「現役の力士がストリートファイトをすると、相撲協会に迷惑がかかるから」という、彼なりの気遣いだったりする。そのため力士として取組に臨むシーンが見られる『ストⅣ』のEDでは隈取りをしていない。
他の力士達も本田の奇行には苦い顔をしつつもそれらは全て相撲を愛するが故と理解しているらしく、『Ⅳ』のEDでは本場所をすっぽかして格闘大会に出ていた彼を空港で待ち受けて休場した取り組みにまとめて付き合うなど配慮してくれている一面もある。

義理人情に厚く、何事もガハハと笑いとばす豪快な性格。一人称は『わし』で語尾に「~でごわす」と付ける。
思いつきで行動することがあり、「世界巡業」と称して、ストリートファイトの世界に飛び込んだり、銭湯に土俵を作ったりも*3
特に「世界巡業」ことストリートファイトへと度々出奔しているようで前述の隈取り姿を見ただけで「まさか!」「今度こそ止めないと…」と他の力士達に力ずくで止められていた。もっとも「無駄じゃい!」と一蹴していたが。
料理も上手なようで、特に大好物であるちゃんこ鍋の味には強いこだわりがある*4。それを生かして「さいどびじねす」ことちゃんこ店を経営中。
新人時代は鍋当番をしていたのかもしれないが、もしそうなら、体格のことも考えて*5最初はあまり期待されていなかったのかもしれない*6

参戦理由が「角界に歯がゆさを感じて、強者を求めて世界に旅に出る」だったり、「相撲をわぁるどわいどにするのでごわす!」なせいか、ストーリーの根幹に関わるシャドルーや殺意の波動などには興味も関心も無い。
そのため、ストーリー面ではあまり目立っていなかったり、外部出演作が少なかったりなど、初代メンバーの中では比較的影が薄い。扱いとしてはコミカルな三枚目キャラとして扱われることが多い。


【関連人物でごわす】


道や形は違えど『世界を相手に強者を追い求め続ける日本人ファイター』同士、色々共感するところがあるようだ。
劇場アニメ版ではひょんなことから彼と行動を共にし、ベガとの戦いに臨んだ。

漫画『ストリートファイターⅡ V烈伝 昇竜争覇』では黒幕の実験生物兵器として登場。作中随一の残虐な性格になっており、南極でリュウ、ガイルと戦う。
改造されており、腕が切断されても槍のような形で再生したり、掴んだ相手の生命力を吸い取ったりと完全に化け物。
圧倒的パワーでリュウをクレバスに突き落としかけるが、キャミイが助けに入ったことに激昂。
リュウを掴んで動けないキャミイをいたぶり続けるが、その行動に怒ったリュウが正気を保ったまま殺意の波動に目覚め、灼熱波動拳で焼き殺された。
実はジェームズ本田という別人らしい。

  • ソドム
千秋楽に乱入されて(『ZERO2』のソドムED)以来の顔見知り。
「アンタは行動が極端でイカンわい」とは本田の弁。
てかあんたもあんたで力士としての行動が極端だろ。

  • ユーリ&ユーニ
ZERO3にてシャドルー壊滅後、行き場を失ったベガ親衛隊を引き取る。
「困った時はお互いさま、みんなワシのところにきんしゃい!」

古くからの友人でトルコ版大相撲とも言えるヤールギュレシ(オイルレスリング)の使い手。本田の髷は彼の会社の油で結っている。『自国の国技で世界を相手に闘っている』者同士なためか気が合う。
『ハカン殿』『本田はん』と呼び合うほどの親しい仲なのだが、お互いが『自分の格闘技こそが世界最強』と信じて憚らない為、ちょっとした一言が原因で大喧嘩…なんてことも。
『ストⅤ』のエンディングでは仲良くアイスを食べていたところ隕石が降ってきたので2国の相撲の力を合わせて(?)*7隕石を破壊し世界を救った。

『ZERO3』における彼のエンディングでサイコドライブを破壊しようとシャドルー基地に侵入した際、悪いやつを懲らしめに同じく基地に侵入していた本田と鉢合わせ。サイコドライブ破壊の為に協力する。
のだが肝心のその方法というのが本田をスクリューパイルドライバーでひたすら何度もサイコドライブに叩き付けるというもの。本田もスーパー頭突きで頭部への衝撃に慣れているのか、こんな方法なのに終わった後は諍いなく意気投合した。

料理人という噂を聞きつけ、日本の男の料理である『ちゃんこ鍋』と『青汁』を勧める。
ただ、腕前が壊滅的という事実を知らなかったせいか、まずい料理を食わされるハメに…


【ゲーム上の性能】


体格どおりの重みのある技をウリとする打撃寄りのパワータイプ。
作品によって異なるが概ね牽制向けの技を多数持つのにキャンセル可能な通常技が極端に少ない。そのため、立ち回りで細かく優位をとりつつも時には一気呵成に攻め込んで勝ちを拾うといった、癖の強いキャラクター。
大抵の作品でキャラランク中位~中の下くらい。とにかく飛び道具が苦手。
逆に飛び道具を持たないキャラには判定の強い各種技で優位に立つことができる。

ドット絵時代における牽制の主力は中パンチの張り手。立ち、しゃがみ、ジャンプすべて役に立つ。
初心者はとりあえず百裂張り手でにじり寄ろう。
以下のは主にドット絵時代の必殺技解説。

【主な必殺技

  • スーパー頭突き
Гどすこい!」の掛け声と共に身体を水平にし、前方に頭から飛んで行き頭突きを当てる。
「お相撲さんが重力を無視してうつ伏せの体勢のまま水平にかっ飛んでいく」という冷静に考えると意味不明な技だが、気にしてはいけない。
ブランカのローリングアタックと比較すると、こちらのほうが出が遅い分、ガードされた時の隙は少な目。
実は出掛りに無敵時間があり、対空技としても機能する。
初代では弱頭突きの無敵時間が長い上に無敵時間中に攻撃判定が出たため、
少しひきつけて出せば完全対空になり、相手の突進技を返り討ちにするのも簡単であったが、
ダッシュからは徐々に無敵時間が短くなったり、攻撃発生と同時に無敵時間が切れたりするようになってしまった。
それでも本田の主力の一つとして、なくてはならない技。

  • 百裂張り手
パンチボタン連打で張り手を連続で出す。名前こそ張り手だがどう見ても突っ張りであることがよくネタにされる。
ダッシュでは前後移動が可能になり、IIX以降は出始めに大きく踏み込むため、削りやすくなった。
ただし、ターボ以降では無敵部分が削除され手先を攻撃されると弱いという弱点ができた。
初代Ⅱにおいては相手次第だがこの技だけでハメに近い状態に持ち込めることも…

  • スーパー百貫落とし
ターボで追加。フライングスモウプレスで斜め上に飛び、百貫落としで降りてくる。Ⅴ以外では上昇中は無敵時間があり、中段攻撃。
対空、飛び道具からの脱出、起き攻めなど使用用途は多岐にわたる。
こんな技、相撲じゃないなどと言ってはいけない。あくまでもストリートファイト用の技なのだろう。

  • 大銀杏(おおいちょう)投げ
ⅡXで追加。片腕で相手の頭を鷲掴みにしてそのまま豪快に地面に叩きつけ、さらにその姿勢から百貫落としで追撃するコマンド投げ
投げた相手の位置が画面端である時を除けば追撃の関係で左右が入れ替わるが、技後の間合いが近いため起き攻めなどがやりやすい。
初出の『スパⅡX』では気絶値が高い上に威力もあり、ハメ(に近いもの)も存在していた上にコマンドがすごく出し易かった(ヨガフレイムと同じ)ので、X本田の存在を投げキャラとして一気に押し上げた非常に強力な技であった。
その後の参戦作品でコマンドがレバー一回転になり、またさすがに弱体化しているが、それでも本田の接近戦を強くする選択肢として意識しなければならない技。
実はIIXで俯せダウンKOするフェイロンが仰向けダウンKOする珍しい技でもあったりする。

  • 鬼無双
スーパー頭突きを2連続で繰り出すスーパーコンボ。飛び道具に耐性があり飛び道具対策に使う。
ストIVではウルトラコンボ版の スーパー鬼無双 も登場しており、威力が高い。
初出のスパIIXでは確定でフルヒットせず、途中で逆に反撃を食らうこともある「鬼でも無双でもない」と呼ばれる技だった。
その後は強化が進み、現在では切り札の一つとしてなくてはならない技に。
6ではスーパー鬼無双の名でレベル2のスーパーアーツとして登場する。
頭突き・張り手まではIVと同じだが、締めとしてサイコクラッシャーアタックのように捻りながらの頭突きが加わった。

  • 富士(おろし)
ZERO3で登場したスーパーコンボ。斜め上にちょっと頭突きで飛び上がってからちゃぶ台返し→スーパー百貫落としを繰り出す。

  • 大蛇(おろち)砕き
ZERO3で登場したLV3専用の投げスーパーコンボ。投げ間合いは通常投げより少し広い程度。
発生が早く、暗転後の回避はできない。

  • 神ヶ島
ストⅤで登場したクリティカルアーツ。スーパー頭突きを繰り出してこれがヒットすると柏手をうってから強烈な張り手で相手を吹っ飛ばす。
その後は心の字に手刀を切って*8画面中央から仕切り直しとなる。



【余談】


  • あの特徴的な隈取りだが、ストリートファイト中だけでなく本場所中もしているシーンがある。(ZERO2のソドムED)*9*10
  • 電撃技をくらった際、マゲの中にも骨が見える。その正体はなんとスーパー頭突きの威力を上げるために仕込んだフライドチキンの骨……と言うのはどうもゲーメストネタだったらしく、正しい設定は「頭骨が隆起したもの」 つまりはである。デザイナー曰く「力士なんだからチョンマゲに骨くらいはえるでしょ」とのこと。
  • 四股名が江戸主水と言われることもあるがこれは公式イラストの春麗ストラップに付けていた千社札。本田の他の公式イラストでは江戸門戸だったりするなどあくまでエドモンドの当て字だと思われる。
  • なお「エドモンド」というのは当初の出身がハワイ(当時の角界はハワイアン力士が全盛期)だった事の名残。いつの間にか純日本人にされていたが、設定は変えられてもキャラ名は変えられないため「エドモンド」と言う名が宙に浮かんだ状態になっている。
  • 両国国技館で行われた『SFC版ストIIターボ全国大会』では、場所が場所なので相撲協会への配慮なのか、本田のみバルーンの配置やスタッフのコスプレが行われなかった。
  • 関連作品、派生作品、クロスオーバー作品への参戦数が『ストII最初の12人』のなかで最も少ない。『ストリートファイターEX』シリーズでは(ほぼ同キャラのクラッカー・ジャックをバイソンの代理と考えれば) 本田だけがいない という状況まであった。
  • ストⅤでも『ストII最初の12人』のうち参戦が最も遅く、参戦まで実に3年半もかかった。それとは対照的にスト6では最初から参戦している。
  • ストII~Xのスーパー頭突きはサガットのグランドタイガーショットの上を抜けられるが、ZERO3やカプエスだと食らってしまう。
  • 「ストリートファイターII MOVIE」ではダルシムとバトル。相撲のパワーでガンガン攻めるがダルシムのヨガや超能力で負けかける…が、彼がリュウの気配を感じ動揺した隙を突いて勝利した(というかダルシムが降参した)。しかしその後リュウに対して「お前がいなければ負けてたかもしれん」とダルシムが異変した*11ことを察して賞金を半分押し付けるように渡すなど、格闘家として筋を通すキャラクターとして描かれていた。その後もリュウと共に山奥で修行をしていたが、そこにベガが乱入。彼自身はバイソンと異種格闘技戦となり崖下に消えたが、ほぼ無傷で生還。更に戦闘不能となったガイルと敵であったバイソンも担いで戻ってくる等、かなり優遇されている。




朝の追記・修正より楽勝でごわす。

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