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ザンギエフ(ストリートファイター)

登録日:2010/07/06 Tue 08:34:26
更新日:2026/08/09 Sun 03:03:48
所要時間:約 36 分で読めます






アイアム、レッドサイクロン!!




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ザンギエフとは『ストリートファイター』シリーズに登場するキャラクター。




【プロフィール】

生年月日
1956年6月1日
出身地
ロシア(ソビエト連邦)
身長
214cm (『Ⅱ』では211cm)
体重
181kg (旧設定は115~121kg)
スリーサイズ
163・128・150
血液型
A型
好きなもの
レスリング、コサックダンス、ボルシチ、ウォッカ
嫌いなもの
波動拳などの飛び道具、妙齢の美しい女性
特技
ウォッカの一気飲み、寒さに耐える事
CV
高木渉(ZERO、ポケファイ、EX他)
玄田哲章(CVS、CFJ)
三宅健太(IV以降)
金尾哲夫(II MOVIE)
田中康郎(II V)
宇垣秀成(ZERO - THE ANIMATION -)
広田みのる(シュガー・ラッシュ)


【人物像】




               ,fニニニ==、
           /     _',|
           f ノo   ii 〉i、
           ト=ニニ', r' Y \
          /:ー丹-'::::;ィ'´⌒`ヽ、
          ´゙゙゙゙T≧='   ,、 ヽ\
          __//   -= =、  | ヽ
         /F´ /    ./シ′  .Y iヽ
 r-‐/⌒i  .、/:/  { , -―<     | /  〉
.〈    .ト,、 V:f  / /   , '´. ヽ、/  ,/
 V /⌒ヽ,j V::ト/  、       | ,//
  ∨ /´/  ̄`Y    \     ./'′/
  .\i,_/    ′     ヽ   /  ./
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      \ 、       _∠ニニニニニイ|
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『赤きサイクロン』の異名を持つプロレスラー。
2mを越える身長に膨れ上がった強靭な筋肉、血管の浮き出た額にモヒカン顎髭・胸毛が特徴。
興奮すると額の血管が切れる。『ZERO3』や『MVS』では立ち絵で血管が切れっぱなし。

全身に多数のを持つが、一つの傷を除けば全て正面にある。
これは決して逃げず恐れず、正面からのぶつかり合いを良しとする信念の現れ。
唯一背中側にある傷は、かつて大統領を身を挺して守った際についた物である。

その容姿や言動から頭が悪い凶暴な人物と思われることが多い*1が、実は有名大学出身のゴバチョフ大統領とは同じ大学の先輩後輩だったことがあり、ストリートファイター界では珍しい大卒の高学歴キャラという屈指のインテリ派
なお、公式設定上はザンギエフの出身大学の名前は一切明かされていないもの、ゴロバチョフの元ネタである現実のミハイル・ゴルバチョフ氏はモスクワ大学*2を卒業しているため、あちらの世界のゴロバチョフやザンギエフが通っていたのもそれと同レベルの難関大学であった可能性が考えられる。
エージェントとして仕事をする際はスーツに眼鏡と外見まで知的になる。
しかし愛国心とプロレス愛が強すぎるため「どんな悩みでも投げてロシア文学を読めば解決する」と考えている。
ロシア文学を引用する際も「トルストイいわく『筋肉に勝るものなし』」と、内容を間違えて覚えている
所謂『勉強ができる脳筋』なため、作中ではその頭脳が発揮される場面は少ない。

性格はとても優しく落ち着いているが、前述の理由で出会い頭に投げてくることもあるので危険。
「嫌いなもの」に「妙齢の美しい女性」とあるが、これは単に「投げるのをためらってしまうから」等の理由で女性の扱いが苦手なだけ。
決してアレとかコレではない。
『6』ではマリーザのパートナー募集(と言う名の婚活)をタッグパートナーの募集と勘違いしてしまい、マリーザから結婚を迫られた際には「そ、そういう事はもっと真面目に考えねば…」と口ごもり、試合があったことを思い出したとはぐらかす身持ちが固い一面も見せている。かわいい。
一度腹を割って接してしまえば、面倒見もよく、とても紳士的である。ここはエドモンド本田にも通ずると言える。

自身の筋肉に高い誇りを持っており、「銃火器や刃物の類は効かない」と豪語する。
『最強ファイターズ』における覇王丸との掛け合いの台詞でも「私の体に刃物は効かん」と断言した。
後に『Ⅴ』においてサイコパワーで操られ強化されたベガ親衛隊に、業物の日本刀で斬りかかられる……がしかし、それを胸板で受け止めて逆にをへし折ってしまった。
鍛え抜いた筋肉に不可能は無い、というザンギエフの正しさが証明された瞬間である。
筋肉への自負が強いため、肥満体チャン・コーハンと間違われた時は不快感を露わにした。

『5』では追加コスチュームを纏うことでなんとザンギエフが使えなくなり謎の覆面レスラー「ザ・ギエフ」が登場する。台詞もザンギエフとは別物であり、おそらくは別人である。


『6』においては現実の社会情勢の関係から「出れるのか!?」「まさかハガーが代理で出るのでは…」「覆面してザ・ギエフとして出れば…」とプレイヤー間で話題になっていたが、無事に参戦した。
ビジュアルも服がショートタイツからレスラーらしいロングタイツに変わった程度で相変わらず上半身裸。Outfit2(アレンジコスチューム)では以前のショートタイツも着用可能。
ワールドツアーモードではまずザ・ギエフが試合中にクロス・ボンバーを喰らってマスクを剥がされ、その下から正体である素顔のザンギエフが出現する。
後に実装された各キャラの追加コスチュームで彼の場合は前述したインテリの面をイメージさせたスーツと眼鏡をかけた姿。
バッジは両腕を上げて筋肉アピールしているザンギエフのデザイン。
デザインの秀逸さにプレイヤー達は好評。

企画段階での名前は「ウォッカ・ゴバルスキー」。
追放された闇レスラーで金儲け主義のマイク・バイソンのような性格のキャラだったらしい。


【経歴】

幼少期からペットのを相手にプロレスの腕を磨き、その合間に勉学に励む生活を送る。
その甲斐あって見事ソ連最高の名門大学への入学を果たす。

大学卒業後は幼い兄弟を養うために闇プロレス界で最強レスラー『赤きサイクロン』として活躍。
その腕が買われ、ゴロバチョフ指導者(大統領)直属のエージェントとなる。*3

これ以降は
  • 祖国を脅かす存在としてシャドルー討伐に参加(ストリートファイターZERO3)
  • ペレストロイカ成功のために格闘大会に参加(ストリートファイターⅡ
  • トレーニングルーム改築のために国民を喜ばせるためにフェリシアにミュージカル講演を依頼(ポケットファイター
など、祖国のために働くようになる。

ストリートファイターⅣ時点ではプロレスラーとして復帰し、子供達の憧れの的となっているようだ。

【他キャラクターとの関係】

第一線で活躍するレスラーだけあって同業者との絡みが多い。

新人女子プロレスラー。
この道を目指すきっかけを作ってくれたザンギエフを様付けで呼び慕い、心の師と仰いで強い憧れと敬愛の念を抱いている。
ザンギエフも将来有望なレスラーとして気に入っており、シャドルー基地で偶然会った際には初対面にも拘らず組合をしてみないかと誘った。
サイコドライブ破壊後、シャドルー基地から脱出する際に崩れてきた瓦礫から身を挺してミカをかばった。
「これだけの才能をこんなところで潰されてたまるか!」
その後も筋肉を付けるようアドバイスをしてあげたり、投げてあげたり*4と、何かと気にかけてあげている。
『Ⅴ』では念願のプロ入りを果たし、共に「マッスルスピリット」を手に入れるべく世界を巡っている。

メキシコ湾のハリケーンの異名を持つルチャドール。
サイクロンとどちらが上かを決めるために勝負を申し込まれる。
料理人ということでボルシチを始めとしたロシア料理を勧めた。本当はウクライナ発祥の料理なんだけど…
ちなみに彼もフォルテの料理を食しているのだが、大なり小なり「マズイ」とはっきり言う他キャラに対し、
「食べ物に文句を言うのは失礼なのだが…」
と言葉を濁している辺り、彼の人柄の良さがにじみ出ている。

波動拳で飛び道具のトラウマを植え付けられた相手。でも実は波動拳は硬直が長いのでむしろ飛び道具の中では相手しやすいのはナイショ
『ストZERO』のOVAでは格闘大会の試合中に場外から乱入したリュウに試合の邪魔をされ、廃墟から地下へと転落した。
実写映画版ではザンギエフはシャドルーに所属し、リュウとケンが脇役扱いの小悪党で、彼らにコスプレみたいな道着を渡した。

上記のリュウの永遠のライバル。
ザンギエフがZEROシリーズ初登場の『ZERO2』でのザンギエルルートで唯一の最終ボスとして立ち塞がる。*5
全米一かロシア最強のどちらが世界最強なのかをはっきりさせるために対決することとなった。

  • アベル
フランスの柔術使い、記憶喪失の元傭兵。
悩んでいる所に通りがかり、投げてあげた
アベル「……え?」
実は大ファンらしく、勝負が終わった時は「まさか、ザンギエフか!?」と驚いていた。

祖国のサーカス団にリンリン共々アルバイトとして雇ったことがある。三食昼寝付き・実働二時間。

  • フェリシア
前述のとおり、祖国にミュージカルスターとして力ずくで招待した。

頭突きにより人格の入れ替わりを起こしたことがある。
物凄く不自然な口調で取り繕ってモリガン・アーンスランドと共に飛んで行って以後どうなったのかは謎のままである。

  • ゴロバチョフ
信頼する指導者。
同じ大学出身で、一緒にコサックダンスを踊る仲。

  • マイク・ハガー
ご存知『ファイナルファイト』の主人公の一人、メトロシティ元市長兼プロレスラー*6
同じレスラー同士という事で交流があり、ハガーの所属するCWAの試合に定期参戦している。
ゲーム的には互いに技のアイデアを流用されており、ソースは不明だが「同じ技を使うのは交流の一環で互いに得意技を教えあったから」などとも言われる。
そのせいで共演できないのだから因果なものである。

  • ダラン・マイスター
『EX』シリーズに登場するレスラー。
かねがねザンギエフと試合をしたがっていて、『EX3』ではザンギエフとはタッグを組む。
『V』の公式サイトでザンギエフが「駒」を託した友人の一人として紹介されている。

  • ライデン
餓狼伝説シリーズに登場するプロレスラー。
カプエスで共演し、意気投合した。

  • コロッサス
同じロシア出身で筋骨隆々の鉄人。
『VS.』のエンディングでコンビを組み、シベリアで暴れるオメガレッドを止めるために出動。

勘違い空手家。『ストクロ』では公式タッグを組んでいる。
ザンギエフは南極に飛来した「箱」を取りに行くため、ルーファスに協力を依頼した。
対戦前に「ザ・スペースサイクロンズ」と名乗っている。
但し仲は良好といえど絶妙に噛み合わない面もあり、互いの勝利台詞ではザンギエフは筋肉を重視しないルーファスを咎め、ルーファスは体脂肪率が低過ぎると溺れた時に不利である事を語っている。

  • ラシード
彼の執事アザムがレスラーだった頃からの友人関係なので、『Ⅴ』のストーリー上でもつながりがある。

  • 弟子
『6』のワールドツアーモードにおけるプレイヤーキャラクター*7
紆余曲折あってロシアにやってきた際に弟子入りし、いきなりハードなトレーニングを課される。
ザンギエフの体力自慢には戦々恐々としつつも仲は良い。
(好感度上げのために)ザンギエフにとって宿敵である木彫りの熊を贈り続けるという奇行に出ることもあるが。
ちなみにこの木彫りの熊、移動せずともロシアエリアですぐ近くの商人が売ってる。そのため、ザンギエフは最も好感度が上げやすい部類の師匠キャラになる。
因みに好感度が一気に上がる大好物プレゼントは、使う人の筋力を判定して軽くも重くもなる、明らかに物理的におかしいが力の弱い人も強い人も使える万能ダンベルである。
ザンギエフはこのダンベルを欲しがっていたらしく、彼の話によれば「探しても探しても見つからなかった」らしい。なおこのダンベルを入手するにはマリーザに弟子入りする必要がある。
これはスト6初期実装キャラの殆どに言える事だが、スト6初期実装キャラの大半の大好物プレゼントは他のキャラに弟子入りして挑戦できるミッションに挑んでゲットできるものなので、大好物プレゼントを渡したいと思ったら弟子の掛け持ちは必須となる。

キングオブファイターズに登場する韓国人チーム。『CvS』でキムにチャン・コーハンと間違われたことがある。
後に『2』で人違いと気付いたキムに謝罪されるも、実際に会ってみたチャンが肥満体だったため、不快感を露わにした。
というかチャンの顔も覚えてないのかキムは……

  • クマ
鉄拳シリーズに登場する、その名の通り本物の熊。
曰く「ロシア中の熊を震撼させた赤きサイクロン」として熊社会にもその名を轟かせているらしい。



【派生キャラ】


  • メカザンギエフ
マーベルとのタッグ作品「MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER」シリーズに登場する、ザンギエフからして見れば最悪のIFと言える姿。
マーベルのヒーロー及びヴィランらの中でも屈指の実力者達との戦いの中で己の肉体への自信が揺らいでしまうという心境に陥ってしまった所へ、ベガの甘言に乗せられてしまいシャドルーに拉致され改造手術を受けてしまう。
結果、文字通りの鋼鉄の肉体を手に入れたものの、身体はおろかにまで手術を施され祖国への愛をシャドルーとベガへの絶対たる忠誠心に置き換えられてしまい、シャドルーの尖兵に成り下がってしまった。

同シリーズの隠しキャラの一人であり、条件を満たすとベガに引き連れられて乱入してくる。
見た目は紫が掛かった灰色の肉体に歯や目といった白の部位が血で染められたかのような赤色に変色していると、マーベルヴィランらに負けず劣らずの怪物感溢れる姿になっており、特徴としては通常のザンギエフと比べ防御力が非常に高くなっているだけでなく常時スーパーアーマー判定を纏っている為、ハイパーコンボを受けようとも全く怯まず動いて距離を詰める事が可能。
技もバニシングフラットの変わりに燃料として体内に流れるように改造され、蓄えたウォッカを用いる火吹き技「ウォッカファイヤー」や、ダブルラリアットを出しながら上昇するハイパーコンボ「シベリアンブリザード」といった専用技を有するものの、最大のウィークポイントとしてガード不可、移動速度やジャンプ性能の大幅な悪化があり、改造前と比べると非常にピーキーな性能になってしまっている。

後にアポカリプスとの決戦を終えてからは洗脳が解け、今の姿は自分の求めていた真の鋼鉄の肉体では無いと激しく後悔するが、それを安易に超人の力を求めてしまった己への戒めであるとしてもう一度鍛え直し、元の肉体を取り戻すべく修行の旅に出る。
その甲斐があったのか、続編「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」ではザンギエフは「アイアンボディ」という、HCゲージを1本消費してメカザンギエフに変身するという形で見事に元の肉体を取り戻しながら、メカザンギエフとしての力を使いこなすという形で目標を実現してみせた。
エンディングでも披露し巨大ロボットであるブロディアに一騎打ちを挑んではいるが、本人はメカザンギエフの姿と力をあまり用いる事を好まない模様。

この様に重いバックボーンを持つ姿であるが、故に人気も高く「Ⅳ」や「Ⅴ」、そして「6」ではこのメカザンギエフをアレンジした姿がコスチューム扱いで実装されており、作品によっては何処かで見た事あるような形状のウィング等の装備やカラーリングも施せると、様々なロボットアニメ作品のオマージュも一緒にされていたりする。


【ゲーム上の性能】

「つかんで投げる」元祖投げキャラ
強力な投げ必殺技=コマンド投げと高い体力・攻撃力を武器に戦う。
いかに相手に近づくかで全てが決まるキャラクター。
ストⅡには類似タイプである怪力巨漢タイプとしてエドモンド本田がいるが、シリーズ通して打撃寄りの本田に対してザンギは投げの性能とバリエーションで勝るという差別化がされている。
コマンドはちゃんと入力できるけど、複雑なコンボはテンパって上手くできないという人にオススメ。

さくらのようなリーチが短く体力が少ない接近戦キャラに滅法強い。
そしてダルシムなどのような通常技のリーチが長いキャラに滅法弱い。
飛び道具との相性も最悪で、特にガイルのガン待ち戦法「待ちガイル」はリアルファイトに発展したほど。
また、機動力全般に難があるため、豪鬼のような逃げの強いキャラも苦手とする。
「一方的に勝つ」か「一方的に負ける」かの両極端に陥りがちな、得手不得手がハッキリしたキャラと言える。

研究の進んでいなかった最初期は立ち回りがまったくわからずに最弱キャラ筆頭だった。
そもそも「コマンドがクッソムズい」という問題もあって「ちょっと遠いぐらいの敵も吸い込んで捕まえるレベルの射程を誇る投げ」というスクリューの概念が、プレイヤー側から認知されづらかったため。
『ファイナルファイト』などの格闘モチーフゲームでプレイヤーが扱えない非常に画期的なものだったが、斬新すぎたのである。

しかし研究が進むにつれ、スクリューの真価が明らかになっていく。
そして「立ちスクリュー」と呼ばれるジャンプや立ち技などの予備動作ゼロでスクリューをかけるテクニック、ガードさせればスクリューが確定する「スクリューはめ」の発覚により評価が一変。
一度ダウンを取れば相手を倒せるというピーキーな性能になった。
もっともそれでもやはりガイル、ダルシム相手には大きく不利なのは変わっていないが。
特にガイルはスクリューハメすらサマソで覆せる、ダルシムはそもそも転ばせられないくらいガチガチなのでどうしようもない。
『II』の時代から投げハメ・固め投げは忌避されてきたが、ことザンギについてはむしろ「ザンギにハメられる方が悪い」と容認気味だった。
というか、こうしないとザンギに勝ち筋が無いというのもあるのだが。

ちなみに立ちスクリュー開発者のとあるザンギ使いはブランカの小足をあっさりと吸い込んだらしい。

『ZERO』シリーズなど後作への出演も多いので、対戦における位置づけはばらつきがある。
おおむね「立ち中キックないししゃがみ小パンチの届く長めの間合いに踏み込めれば圧倒的有利、そうでなければサンドバッグ」。 
厳しい心理戦を制して間合いを詰めないと仕事にならないが、詰めてしまえば一気に勝ちが見える。
対戦相手はミスをせず追い払い続ければ状況は安定しているが、逆にワンミスが命取りになる。
ひとたび詰め寄られてしまえば吸われ、起き攻めから蹴られて吸われてあっという間にラウンドを持っていかれる。
傍目には圧倒的有利に見えるが、互いに必殺必死なのである。

一撃必殺のリュウ、万能だが超ピーキーな豪鬼とはまた違った超高火力の一発逆転タイプと言えるだろう。
むしろ脳筋パワータイプな見た目にして、それとは真逆の鈍重さをカバーするトリッキーな技巧派プレイを求められるタイプの開祖でもある。

ストIIを除けば「嫌いな物:飛び道具」と明記している割に言うほど飛び道具を苦にしないというのは有名な話。
特にストIVとスト6はその傾向が凄まじく「ザンギエフは飛び道具は嫌いだが苦手とは言っていない」とネタにされる。


【主な必殺技】

  • ダブルラリアット
両手を伸ばして回転しながら繰り出すラリアット。初めて使ったのはザンギではなくマイク・ハガー
パンチボタンを三個同時に押すだけとコマンドが簡単なので初心者にも優しい。
それでいて発生が早く出がかりは上半身無敵なので、飛び道具を回避したり対空としても使える。
『ダッシュ』からは技を出した状態で前後に移動できるため、飛び道具をかわしつつ前進できる。
胸元が無敵のものの他に、足元が無敵のハイスピードダブルラリアットがある。
ハイスピードの方はロケテ時点ではスーパーラリアットと呼ばれていた。
ハイスピは足元が無敵だが発生時間が短く、更に上方向の判定が弱いので打ち負けやすい。
『スパⅡ』からは一回転少ないクイックダブルラリアットに変更された。
威力は若干低めだが打点も低いので連続技に使える。『VS』シリーズでは空中でも可能。
『MVC2』の地上版は最大4段ヒットする多段技になっている。

  • スーパーウリアッ上
やっぱり誤植

  • スクリューパイルドライバー
元祖一回転コマンド投げ。
相手を掴んだ後に空中高くに跳びあがり、錐もみ回転しながらパイルドライバーで頭部を地面に叩き付ける。
他キャラのスーパーコンボなど並の超必殺技に匹敵する高威力と、「吸い込み」と呼ばれる程の広い投げ間合いを持つというまさにザンギを象徴する技であり、その与えるダメージの多さとガードで防げないこともあって、決められると厄介な技である。
どのシリーズでもザンギの根本的な立ち回りは「相手に接近し、これを決める」または「これの脅威をちらつかせなながら相手を威圧し、立ち回りを制限する」という位の重要な技。
コマンドは一回転とされるが、実際は3/4回転(上下左右に一回ずつ)入力されていれば発動可能。
ゲームによっては←→↓↑など、もはや回転でなくても成立する。
ヨガ(逆ヨガ)から↑+Pで、ジャンプをせずに(出がかりをキャンセルして)発動可能なことが判明。これによりザンギエフの評価を覆した立ちスクリューが誕生したのである。

初代『Ⅱ』では投げた後間合いがあまり離れないため、起き攻めが非常にやりやすい。
強力すぎたためか『ダッシュ』以降からは大きく離れるようになった。
当初はスカりモーションも無く、ボタンの違いによる性能差も小さかったが現在は強は高威力で投げ間合い狭め、弱は威力は下がるが投げ間合いが広い、という特性で固まっている。
『6』の新登場したモダンタイプでは「N+SP」or「6+SP」、つまりSPボタンを押すだけで出る
始めたての初心者でも1回転コマンド高威力投げ技をワンボタンで出せるという『6』のモダンタイプを象徴する技と言っても過言ではなく、間違いなくモダンザンギの強みの一つ。
上級者の間でも隙あらば差し込みスクリューを叩き込むことが可能だったり、クラシック入力では難しい歩きスクリューを実践的に使えたりと活用の幅は多く、これに魅せられたモダンザンギ愛好家も多い。
ただし強スクリュー扱いなので投げ間合いは狭く、それでいてモダンの簡易入力共通の威力2割減で弱スクリュー並の威力しか出せないと両方の欠点を併せ持つなど弱点もなくはない。
ちなみにモダンでも通常の1回転コマンド入力にも対応しており、こちらで出せば威力低下はない。

  • アトミックスープレックス
『スパⅡ』から登場したキックボタンを押す一回転投げ。
相手を掴んで2連続でジャーマンスープレックスをする。
投げ間合いに相手がいない場合は後述のフライングパワーボムに変化する。

  • フライングパワーボム
腕を大きく広げて前進し、相手に近づいたら掴み、パワーボムを繰り出す。
『VS』シリーズでは前進時にスーパーアーマー効果が付く。
『Ⅴ』では走って掴んで逆海老反りパワーボムをくらわす「シベリアンエクスプレス」に差し替えられた。

  • バニシングフラット
『スパⅡX』から登場した対飛び道具技。
若干後ろを向きながら前方にステップし、振り向き様に気を纏った平手打ちを裏拳気味に放つ技。
拳には飛び道具を打ち消す効果があり、消しながら前進することが可能。
弱点である飛び道具に対抗すべく、中国拳法の気功から着想を得て習得した技。
『EX』シリーズではリストラされ、『EX2』のみ水平チョップ版の「グロウイングフィスト」に差し替えられている。
『Ⅳ』で暴れすぎたせいか『Ⅴ』でリストラされ『6』でも戻っていない。

  • ボルシチダイナマイト
『Ⅴ』で追加された空中投げ。空中で捕らえてスクリューパイルドライバーを放つ。
EX版になると何故か打撃技となり、捕らえた相手をラリアットで打ち上げながらスクリューパイルドライバーで締める。
『6』では前作のEX版に倣い打撃で打ち上げた後にスクリューパイルドライバーで叩き付ける技になった。

  • ツンドラストーム
『Ⅴ』で追加されたカウンター投げ。相手の足を掴んで、回転しながら地面にねじ伏せる。プロレス技の「ドラゴンスクリュー」。
ただし「中段の横蹴り限定」、『6』では「下段以外の地上キック技(一部キャラのドライブインパクト・OD必殺技含む)」と成立条件が厳しい魅せ技。その分、ダメージは非常に高い。

  • ロシアンスープレックス
『EX』シリーズでは前方に飛びかかってスープレックスを決める移動投げ。
『6』では相手を掴み、強力なスープレックスを2回叩き込む投げ技となった。
ただしこれは近距離の場合のみで、離れると同じコマンドで「シベリアンエクスプレス」が発動する。
位置が入れ替わるので壁際からの脱出に使え、離れた間合いなら奇襲やガード崩しとして有効。

  • ファイナルアトミックバスター
ファイナル!アトミィック!フンっ バスター!!

元祖二回転投げ。通称「FAB」。
多くの作品で「4268426」でコマンドが成立するため1回転3/4で出る。
相手を掴んでバックドロップを食らわし、様々な投げ技を繰り出した後にスクリューパイルドライバーで締めるスーパーコンボ。
初出の『スパⅡX』でも理論上は立ちFABが可能……だが人間には不可能な領域。
他作品でも立ち状態から出すには習熟を要するが、これが出来ねばザンギで勝つ事は無理ゲーと化す。
通常の狙い所はジャンプ着地、起き上がり、ガード硬直中、弱パン空振り、ラリアットをハイパーキャンセルなど。
『MARVEL VS.』シリーズではレバー回転すればするほど威力が上昇する。
強化版としてウルトラ、コズミック、アルティメット、ダブルなどがある。

後に二回転コマンドを地上で出すテクニック「立ちギガス」「分割ギガス」が生まれた。
こちらは『Ⅲ』に登場したプロレスキャラ、ヒューゴーのギガスブリーカーが由来。

  • エリアルロシアンスラム
『ZERO』シリーズで登場した対空投げ。ザンギ版ソウルスルー。
斜め前方に飛び上がって空中の相手を掴み、地面に叩き付ける。使用ゲージによって投げ技が変わる。
『VS』シリーズでは必殺技に格下げされたが、いつでも発動できるので地上投げを嫌う相手にこれを発動して行動を抑止することができる。
『6』ではレベル1スーパーアーツとなり、飛び上がって掴んでからフライングパワーボムの動作で2回叩き付ける。
モダンタイプでは「N+SP+強」or「6+SP+強」という簡易コマンドで出せるのが祟って暴発する初心者が後を絶たない。

  • スーパーストンピング
『EX』で登場したスーパーコンボ。前進しつつ連続でストンピングを行う打撃技。
最後のキックは追加コマンドでキャンセルでき、ガードされてもそのままFABに繋ぐことが可能。

  • アイアンボディ
『VS』シリーズでのスーパーコンボ。メカザンギエフに変身する。
色が変わりガードができなくなる代わりに常時ハイパーアーマーが付き、口から火を吐くウォッカファイヤーなど技もいくつか増える。
ちなみにザンギエフはメカザンギエフになることを好まない。

  • サイクロンラリアット
『Ⅴ』でのVトリガーI必殺技として登場。
自らが『赤きサイクロン』となって、斜めに傾いたダブルラリアットで相手を吸引する。

『6』ではレベル2スーパーアーツの特殊な投げ技として再実装。
出始めに完全無敵があるうえ吸引効果も健在で、迂闊に飛び道具をパナしてくる不届き者をお仕置きできる。
ヒットすると吸い込むように相手を逆さに担ぎ上げ、画面手前に向かってアピールしてからジャック・ハマー(実在のプロレス投げ技)で強烈に叩き付ける。
担ぎ上げ中に移動操作の左右入力で、若干の威力(とアピールモーション)を犠牲に投げる方向を調整する事が可能。

ボタンホールドで性質が変化し、そのままラリアットを出し切って多段ヒットさせる事もできる。
この場合は相手を空中に吹っ飛ばす。威力はかなり低くなるが、そこからの追撃が本命である。

  • ウルトラファイナルアトミックバスター
『MARVEL VS.』シリーズで使用できるハイパーコンボ。隠し技でレベル3専用。
フライングパワーボム、アトミックスープレックス、スクリューパイルドライバーを順に決めるコマンド投げ。
最後のスクリューパイルドライバーで地面に叩きつけると同時に大爆発が起こる。
ハイパーコンボゲージ3本を消費する代わりに、全ての技の中で威力が一番高い。
……と言えば聞こえがいいが、「ファイナルアトミックバスター」と比べて1.5倍程度の威力。
派手でスーパーアーマーもついてるが、突進もしないし連続技にも組み込めない。
強引に吸い込むわけでもなく当てにくく、ゲージ全部使って出す利点は全くない魅せ技。

  • コズミックファイナルアトミックバスター
『EX』シリーズのメテオコンボ。
相手を掴み、バックドロップ二連発から相手を抱えて膝でバックブリーカー。
そして相手を掴んだまま宇宙までジャンプした後、「スクリューパイルドライバー」で叩きつける。
メテオコンボの中でも最高レベルの破壊力を誇り、決まれば体力ゲージの8割を奪える。

  • アルティメットアトミックバスター
祖国のために!(For Mother Russia!)
アルティメーット! アトミィーック! とぅーりゃっ! ブァスターーー!!(Ultimate Atomic! FRIGUE! Buster!!)

『Ⅳ』のウルトラコンボI。究極の「ファイナルアトミックバスター」。
掛け声と共に相手をつかみ、背後に回ってジャーマンスープレックスで叩きつける。
そのまま相手を真上に抱え上げ、膝によるバックブリーカーで背中を圧し折る。
最後に相手を上空に放り投げてからの「スクリューパイルドライバー」でトドメ。

技の内容的には宇宙まで飛ばない「コズミックファイナルアトミックバスター」
発動した瞬間に攻撃判定が発生し、発動時に範囲内にいるとジャンプでも回避不可能。
威力もウルトラコンボの中でも最高クラス、スクリューパイルドライバー同様の投げ間合いを誇る。
ちなみに発動時のカットインで、ザンギエフが「祖国のために!」と叫ぶことから通称「祖国」といわれる。

  • シベリアンブリザード
祖国の空は私が守るッ!(I am the protector of Russia's skies!)
シベリアーーン! ブリザァーーーード!! 迎撃成功!(Siberian! Blizzard! Intercepted!)

『Ⅳ』のウルトラコンボⅡ。キ◯肉ドライバー
空中で足を屈めたダブルラリアットの動作で突進し、相手を掴む空中移動投げ。
ヒットすると相手を掴み、ヘッドロックの状態で回転しながら上昇。
上空で位置が逆転、両手足を極めた逆海老反りの状態のまま相手を頭から地面に叩きつける。

ダブルラリアットに当てれば発動するので、投げ判定が左右両側にあり裏表関係なく投げられる。
しかも着地するまで完全無敵。無敵判定の昇龍拳だろうが空中で触れたら問答無用でぶん投げる。
ただし実は胴体部分には当たり判定がないので、相手が下方向にいると決めにくい。
逆に上方向には全面に発動判定がある上に間合いも広い。横判定はやや狭い。
空中判定なら何でもかんでも吸い込むので、相手に強烈なプレッシャーを与えられる。
ウルコンIとIIで大きく性能が異なるため、ウルトラで追加されたウルコンダブルに設定すると威力が通常の75%ではなく60%まで下げられてしまう。

尚、メカザンギも同名のハイパーコンボを持っているが、内容は全く違う。
こちらは「ダブルラリアット」で高速回転しながら敵を巻き込んで真上に上昇するザンギ版・滅殺豪螺旋

  • ボリショイ・ロシアン・スープレックス
『Ⅴ』で実装されたクリティカルアーツ。
発動すると「筋力全開!」の掛声と共に、渾身のバックドロップを3連続で決める。
これでK.O.フィニッシュすると、相手は地面にめり込んだまま犬神家状態となる。

これまでの連続投げの超必殺技とは対照的に「全力全開!」の一撃必殺。
シンプルながら最高火力の地上投げ技で、広い投げ間合いを持つ上に成立後に起き攻め可能。
ただし無敵時間がない。もっとも発生が異常に早く、見てから回避はまず不可能。
そのため割り込みにも使え、喰らい判定中も掴めるので投げ判定ながら通常技から繋ぐことも可能。
これも二回転コマンド投げでFABと同じ感覚で使っていける。

  • ボリショイストームバスター
ここからが本番だ!行くぞ!(This is your last ride! Let's go!)
『6』で追加されたレベル3スーパーアーツ。
発動するとザンギエフの勝利ポーズの代名詞とも言える両手の人差し指を突き上げるポーズを取る。
そして相手を掴むと上記の台詞と共に、顔面に強烈なラリアットをかましてダウンを奪い、周囲の観客(?)にパフォーマンス。
相手を掴んで引き起こして腹を蹴り飛ばし、怯んで屈んだ相手を背中から抱えて「スクリューパイルドライバー」で締める。

レバー二回転+Pという非常に難しいコマンドだが、それに見合った破壊的な威力を誇るフィニッシュホールド。
『6』で新登場したモダンタイプでは威力が下がるが「2+SP+強」で出せるため立ち状態から出すことも容易。
クラシックでは入力の都合上難しい「攻めてくる相手の動きに対してカウンターでSA3を叩き込む」がかなりやりやすく、モダンザンギの強みの一つになっている。
ちなみにSAは共通でモダンタイプでもコマンド入力に対応しているため、2回転ができればいつもの威力で出せる。

良いやられっぷりだ!(You're a great test dummy!)

最大の強みは今作ほぼ唯一の暗転後発生0F、つまり演出が入ったことを確認してからジャンプで回避できない*8という凶悪な制圧力。
素のダメージ自体も並のSA3より高いためゲージMAXのザンギエフに迂闊に近づくのは非常に危険で、特に所謂「補正切り」*9を用いて繰り出した場合は多くのプレイヤーから「禁じ手」とまで称される程。

発動から発生まで完全無敵なので、起き攻めや安易な大技に対する大逆転カウンターとして試合をひっくり返せる。
とはいえインパクト後など一部状況を除きコンボに組み込むことは出来ず、外した時の隙は甚大。良くも悪くもいつものザンギらしい投げ超必殺技である。

マーーッスル!!(MY LOYAL FANS!)
筋肉が輝く!全力!全開!!(Witness my Full might! NO MERCY - NO REMORSE!)

残り体力25パーセント以下だとクリティカルアーツに強化され、歓声を背に蹴りの代わりにバックブリーカーで絞めてから上空に投げ飛ばす。
そして「エリアルロシアンスラム」の要領で空中で掴み直し、さらに高度を稼いで地面が砕け散るほどの「スクリューパイルドライバー」でフィニッシュ。

レスリングは無敵だ!!(My wrestling is unstoppable!)


  • ココナッツクラッシュ
映画『シュガー・ラッシュ』では「相手の頭蓋骨を太腿に挟んで潰す」と発言していた。……そんな技あったっけ?
本作はアメリカ合衆国で制作された(向こうではアメリカ人であるガイルが大変に人気で、ほぼ主役の扱い)ため「俺はザンギエフ、悪役だ」という原作とは異なるセリフも発しており、その直後に「しかし悪役だからって悪い奴とは限らない」と意気消沈している。(公式悪役扱いのベガも同席している)
原作からして通常投げの一つに噛み付きとかあったので、悪役レスラー(ヒールフェイス)と思われても不思議はないが


【余談】

一般には「ザンギエフは飛び道具持ちに弱い」というイメージが浸透しており公式プロフィールはおろか実際に対戦して厳しく特に初代IIの対ダルシム戦の「ハメなければ勝てないが、まずハメれない」という厳しさは有名だろう。
しかしこれを超えるもっときつい……というかIIシリーズを通して対戦として完全に終わっている、ハメにすら持ち込むことが不可能な相手がいる。エドモンド本田である。

  • 「本田?飛び道具無いし接近戦に持ち込めばザンギ強いんじゃないの?」
  • 「飛び道具持ちの方が強いんじゃないの?」
と思った人もいるだろう。
確かに飛び道具持ちに対しては近づくことすら許されず負けてしまった……なんてことはザンギエフのよくある負けパターンなのだが、それでも飛び道具持ちへのザンギエフの勝ち筋として「ワンチャンスを掴んで一気にスクリューはめに持ち込む」というものがある。
熟達したザンギエフ使いは飛び道具やダメージを受けつつも徐々に距離を詰め、最終的にはスクリューで吸い込んで一気に勝つなんて場面もよく見られる。
つまり飛び道具持ちには相性が悪いのは確かだが、勝ち筋はまだあるし対戦はできるのだ。

しかし本田相手だと本田側が特定の行動をやっていればザンギエフは完全に詰む
特定の行動とは答えは簡単。百烈張り手を出し続けるだけである。
ザンギエフのすべての行動において百烈張り手に打ち勝つ手段が無く、運良ければ相打ちという有様なのだ。
よって張り手に対して体力レースで勝つ手段がないため、先に倒れるのは必ずザンギエフだった……というわけである。
なお『ⅡX』は百烈張り手の大きな仕様変更により本田側は若干考えて行動しなければならなくなったが
それでも百烈張り手に対してザンギエフに打つ手が無いというのは変わっていない。
一応Ⅱ'からは手に喰らい判定が生じるようになったので、スクリューで吸い込むのは理論上可能…なはず。

仮に百烈張り手をコンボや起き上がりなどの削りだけなど使用を制限したとしても他の技の判定や使い勝手でも本田優位のため、やっぱりザンギエフ側は非常に苦しい戦いを強いられるのは変わっていない。


ザンギエフは本当にインテリ?

今でこそ「ああ見えて実はインテリのザンギ」という認識がネットで定着しているが、少なくともスト2当初のザンギエフにはそんな設定は無かったものと思われる。

「ゴロバチョフ大統領はザンギエフと同じ大学でレスリング部の先輩だった」という設定自体は確かに事実なのだが、設定の趣旨としては「なぜザンギエフが大統領と知り合いなのか」を補足するためのもので、当時の公式解説でザンギエフの学力について触れるような文面はない。
この時点の記述の範囲ではザンギエフは単にレスリングの腕前を買われて推薦で入学したのかもしれないし、あるいはゴロバチョフが現実のゴルバチョフとは違って凄まじい叩き上げ出世の末に大統領になれただけで、学歴自体はさほどでもなかった可能性はある。

詳しいことはあるアンオフィシャルな個人サイト*10が事細かに検証しているが、そのサイトの管理人が今は亡きジオシティーズで、かつて運営していたストリートファイターシリーズのファンサイトにおける、キャラクターに対する考察の記述がWikipediaに丸々転載されたのがきっかけ。

「ザンギエフはああ見えて大学に通っていたのだ」
「ゴロバチョフの元ネタのゴルバチョフはモスクワ大卒。もしゴロバチョフが元ネタのゴルバチョフと同じ大学に通っていたとすれば、ザンギエフは学力にも優れていたことになる」
「ザンギエフはモスクワ大学の文学部を首席で卒業」
とネットで語られていくうちに尾ひれがついていったようだ。

……ここまでなら「なーんだ、ファンが勝手に言ってるだけの考察に過ぎないのか」で終わる所だが、どうやらスト5あたりでこのインテリ設定をカプコン公式が逆輸入したようで、公式ツイッターで「大学は不明だが賢い」「見た目によらず名門大学出身。闘いのペレストロイカという自伝を発表している」と述べている。
先輩のゴロバチョフも「有名大学のレスリング部のキャプテンで当時無敗を誇り、後に最高指導者となった」と改めて設定された。

概ね「ザンギエフは大統領と同じ有名大学に通い、共にレスリング部で汗を流したインテリ」というネットで広く知られている通りのキャラクター像が公式で定着したと言える。

カプコン側も「そんなつもりはなかったけれどザンギがインテリというのは確かに美味しい」と思ったのか*11、あるいは逆にあまりにも公然とインテリ説が出回ってるせいで公式すら勘違いしてしまったのかは定かではないが、いずれにせよ個人サイトの小さなツッコミから始まった考察が、回りまわってついには公式設定になってしまうとはネットの影響力とは計り知れないものがある。

余談であるが、件のサイトの管理人もこの状況を後から知ったわけではなく、それどころか自分のサイトがきっかけでネット上に非公式なインテリ説が流布されてしまったことにはかなり責任を感じていたようで、ゲーム系のニュースサイトでインテリ設定の記事が掲載されるたびに、記事の是正を求めるメールを出していたとのこと。なんとも律儀である。
即日削除してくれるサイトもいれば執筆したライターと話し合うよう求められたこともあったものの、結局「名門大出身のインテリ」というソースを上げられるライターは誰一人としていなかったため、その殆どが対応してくれたとのこと。
その甲斐もあって経緯については誰よりも詳しく、公式がインテリ描写に寄せつつあることもある程度把握はしていたのだが、流石にディズニーが手掛けたシュガー・ラッシュ2でモロにインテリ描写をされたのには驚いたとのこと。

ちなみに後日談エピソードとして、「日本に帰化し日本人女性と結婚、さらに都知事選に立候補して見事当選を果たした」というのが時々あげられるがこちらはゲーメストのダッシュ増刊に載っていた二次創作であり、公式では無い。レインボー・ミカとくっ付いたわけではないのだ。


【外部出演】

◆『シュガー・ラッシュ』

様々なゲームの悪役たちの内面が描かれる洋画アニメーションの本作において、何故か悪役という扱いで登場。
落ち込んだ時は人間の頭蓋骨を膝に挟んで砕いていたという、原作には影も形も無い謎の設定が据えられている。
ご存知の通り、ザンギエフはプレイヤーキャラの一人であり本来なら主人公側のキャラクターなのでこの設定に不満を抱くファンも少なくない。
もしかすると、米国ではガイルの人気が高い(『Ⅱ』をベースにした実写映画で主役に据えられるほど)ため、ガイルのライバル的存在ということで悪役にされた可能性もある。
また実写映画ではバイソン(日本語版のベガ)の配下として、バイソンが悪人だとは知らずに仕える、悪人ではない悪役である。

プロデューサーのインタビューによれば、
  1. 脚本家の一人がストリートファイターを子供の頃に遊び込んだファンだったが、彼から「ザンギエフは悪役なんだ!」という主張があり、プロデューサーも初期のザンギエフは今よりも悪役の面が強かったと認めたため。
  2. ザンギエフは悪役ではないが悪いことはするので、同じように自分が誰なのか、善人か悪人かについて悩んでいる主人公に向けて「悪役だろうと自分が悪い奴だとは限らない」と声をかけるのに相応しいため。

……「ザンギエフは悪いことなんてしてないだろ!?」と言いたくなるが、プロデューサーや脚本的にはそうらしい。そういう捉え方もあるということだろう。

初期の頃は勝利メッセージでかなり物騒で容赦ない発言(「お前の血でロシアを赤く染めてやろうか!」等)をしていたのでそういうイメージがつくのも仕方なかったのかもしれない。
まあ、初期とだいぶイメージが違うのはザンギエフに限った話ではないが。

◆『ハイスコアガール

90年代を舞台に様々な格ゲーが登場する押切蓮介氏による漫画作品。
ヒロインの大野晶の持ちキャラとしてザンギエフがピックアップされており、晶の天才的なゲームセンスも手伝って多くの場面で大暴れをする演出が描かれている。
もう一人のヒロインである日高小春が最初に使った格ゲーキャラでもあり、彼女も初プレイでスクリューパイルドライバーを繰り出している。
また、晶が思い悩んだりした時にモノローグ的に現れて助言をするイマジナリーフレンド的な存在で本編に絡んでくることもある。
アニメ版での声優はストⅣ以降の三宅健太氏が担当している。


◆『機動戦士Vガンダム(漫画版)

MS格闘王として名を馳せるザンスカール帝国のパイロットとして登場…外見がマイク・ハガーになって技がエドモンド本田のパチモンみたいになっているが。
…と思ってたら、これはエフだった。
とはいえ当時は問題になることもなく、別の事情でコミックス収録が省かれて忘れられたキャラクターとなったが、2024年に復刻する際にやっぱりアウトっぽかったのかわざわざカプコンに問い合わせたら許可を得て半ば公式パロディキャラクターとなった。
なお、Xにて作者自らうっかり名前を間違えてエフと書かれてしまった。作者が間違えるんじゃもう誰が名前間違えても仕方ないんじゃないかな…




オレは赤きサイクロン
全てを巻きこみツイキ・シュウセイするのだ。

この項目が面白かったなら……\ハラショー!/

最終更新:2026年08月09日 03:03

*1 実際、『Ⅱ』時代は「ロシアの大地をお前の血で染めてやろうか!?」など凶暴な台詞が存在しており、当時の海外メディアでは悪役扱いされることが多かった。『シュガーラッシュ』での扱いもこの名残なのかもしれない。

*2 大学の世界ランキングの100位以内にも位置づけられるロシアの超名門大学

*3 『II』初期の時点では、闇プロレス界で無敵無敗を轟かせすぎたがゆえに誰にも試合を組んでもらえなくなるという業界追放同然の憂き目にあい、修業を続けつつ燻っていたところをゴルバチョフに声を掛けられた・・・という設定だった。

*4 ネタ扱いされがちで、実際そのニュアンスも強いと思うがこのようなコンタクト競技を経験しているとわかると思うが、著名な格上選手に相手をしてもらえる・技を受けられることは下位者にとってその実力や技のキレ・威力をわが身で体験させてもらえるという非常に光栄に感じることである。一般でわかりやすい例だと「猪木のビンタ」である。

*5 固定だけなら6戦目固定のリュウ/殺意リュウルート、7戦目固定のダンルート、乱入登場のソドムルートがある

*6 ストVにてコーディーに市長職を譲っている…が、スト6のメトロシティ住民には未だに市長はハガーと思われていると言われてしまっている、コーディーの影の薄さよ…。

*7 いわゆる自分の分身となるキャラクター

*8 リリーやマノンのSA3も投げ属性だが、暗転後に猶予があるため見てからジャンプで抜けられる。豪鬼の瞬獄殺は暗転後0Fになる間合いがザンギエフより短め、かつ体力減少時のみ

*9 敢えてコンボを途中で途切れさせる事で、繋がれば繋がるほど強くなる技威力への減衰補正を切るテクニック

*10 『ザンギエフ インテリ』で検索すればすぐに見つかる

*11 なお『スパIIX』時代、『ゲーメスト』の付録カレンダー用に西村キヌ氏が描き下ろしたアートワークにはストリートファイター達が学生に扮した公式パロディイラストがあり、早弁をするリュウや居眠りをする本田、不良のシャドルー四天王といった不真面目な他ファイター達に対し、ザンギエフは瓶底眼鏡をかけて本を読むという役割が振られており、ザンギエフは見かけに反して真面目に勉強するタイプ…というイメージはあったのかもしれない。