キレンジャー(初代)/大岩大太

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キレンジャー(初代)/大岩大太 - (2021/06/30 (水) 19:53:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/14(水) 02:27:19
更新日:2024/02/21 Wed 23:05:18
所要時間:約 4 分で読めます





キレンジャー!

大岩大太とは「秘密戦隊ゴレンジャー」に登場するゴレンジャーの一員であり、キレンジャーに変身する戦士である。
誕生日は7月15日の23歳。結構若い。

演:畠山麦

【人物】

容姿はふとましくも柔道家らしくがっしりした、愛嬌のある容姿の青年。怪力が自慢。
服装は意外にオシャレで、主に水色のハンチング帽にデニムジャケットにジーンズ、赤と黒の横縞のシャツがトレードマーク。
ちなみにパンツはトランクス派。

イーグル九州支部で柔道のクラブ活動中、黒十字軍の仮面怪人・青銅仮面の襲撃を受け、重傷を負いながらも唯一生き残った。

その後は他のゴレンジャーとともにゴレンジャー指令室「ゴレンジャールーム」の入り口を擁するスナック「ゴン」に集まった。他のメンバーからは「大ちゃん」と呼ばれている。

「気は優しくて力持ち」を地で行くゴレンジャーのムードメーカーであり、女子供にも優しいがそれが仇となって敵の策にはまることもある。

ゴレンジャーの中で唯一出身が九州と判明しており、九州弁で話す。

なぞなぞが好きで、ミドレンジャー/明日香健二や太郎君になぞなぞをよく出されるが「何じゃろな〜?」「何じゃらホイ?」など言うあたり苦手らしく口の悪い九官鳥・ゴンやナレーションにも次回予告で馬鹿にされていた。
その一方で精密機械のスぺシャリストという一面もあり、監視モニターの妨害装置や毒ガスの濃度を測る機械を使用したり、個人装備のYTCや福引で当たったアンドロイド(実は黒十字軍の仮面怪人・赤面仮面)を一人で組み立てることもあったなど、決して頭が悪い訳では無い。むしろかなりのインテリである。
その事もあってか、アオレンジャー/新命明バリブルーンを操縦する時サブパイロットとして同乗し、スイッチの操作を任されることが多かった。

(↑)「さて行きましょうか、大ちゃん。」

(ー)「はいな、新明どん!」

またスナック「ゴン」のマスターが江戸川権八総司令であることに最初に勘付いたこともあったなど勘が鋭いところがある。

第55話で外の人の都合で唐突に古巣の九州支部の教官に栄転するが、67話キレンジャー(2代目)/熊野 大五郎が殉職したため復帰し、黒十字軍と戦い抜いた。
なお67話OPにはクレジットされておらず、復帰はサプライズ扱いだった。


【キレンジャー=カレー好き】

キレンジャーの中で外すことの出来ないものといえばこれだろう。
第1話でスナック「ゴン」に入ってすぐにカレーライス大盛りで四枚!」と頼み、マスターに「四枚だと多いから二枚にしとけ」と言われたにもかかわらず、それを全部平らげたのである。

その後もスナック「ゴン」にいるシーンではほとんどカレーを食べており、キレンジャーの個性として深く根付いた。
マスター不在時にはつまみ食いすることもしばしば。本人曰く「カレーには弱い」

ちなみに第3話の時点で早くもマスターにツケのことをぼやかれてたりする。
また味にもこだわっているようで、9話では魔女仮面が用意したカレーを食べГゴンのカレーよりうまかっ」と言ったり、37話ではただで腹いっぱい食べられるとはしゃいでいたものの、料理教室に来た女性たちのポークカレーのまずさに悶絶していた。

黒十字軍には戦闘員であるゾルダーにすら知れ渡っており、キレンジャーをおびき出すために時々カレーが使われるほどである。

前半カレー好きの印象を与えたのは事実だが、復帰後は数えるほどしか食べていない。

後年の作品においてもリスペクトされており、影響の強さを伺える。

放送終了後は石森プロと東映の許可を得て「キレンジャーカレー」が発売された。


ゴー!

【キレンジャー】



おどば阿蘇山たい!おこればでっかい噴火山たーい!!

大岩大太の変身した姿。
ナンバリングは「3」。
得意の柔道で敵を投げ飛ばしたり頭突きや怪力などで攻撃する。
個人装備は初期のころは持っておらず、第22話でやっとYTCが登場した。
しかし武器としての個人装備は第43話まで待たなくてはならなかった。


◆武器と技

  • 阿蘇山投げ
上記の台詞を言いながら投げ飛ばす技。

  • 阿蘇山頭突き
自慢の石頭での攻撃。メガトン頭突きと呼ばれることも。

  • YTC
22話で水爆を止めるべく自ら開発。「イエロートランシーバー」の略で、様々な音波や電波を出して攻撃する無線機。水爆を不発にしたり、鉄の爪仮面の苦手な不快音波を発生させたり、YTCマグネットパワーによるマグネット金縛りで赤面仮面を動けなくしたり、超低周波光線で軍艦仮面を弱体化させた他、黒十字軍の空中戦艦を破壊したりした。

  • キーステッカー
第43話から登場した伸縮自在の。YTCの能力を受け継いでいる。
短くした状態(キーモクギョ。キーゲンコツやキレンジャー怒りの鉄拳などとも)でゾルダーの頭を殴りつけるドレミ打ちが得意技。


海賊戦隊ゴーカイジャーにて】

レジェンド大戦にも初代キレンジャーが参戦し、集団で襲いかかるゴーミンを相手に力でねじ伏せていた(199ヒーロー大決戦で確認できる)。


【余談】

55話〜67話までの2代目キレンジャー/熊野大五郎への一時交代は、中の人の畠山麦氏の、スケジュールの都合による大人の事情
元々ゴレンジャーは一年間4クールの放送を予定しており、放送終了後を見越して舞台公演の予定を組んでいたのだが、予想以上の人気により放送延長が決定。
どうしても都合がつかなくなってしまった為である。


大岩大太役の畠山麦氏は、残念ながらゴレンジャー終了から1年半後に逝去されてしまっている。
キレンジャーのイメージが付きすぎてその後の仕事で苦戦したことで、ノイローゼに陥ったのが一因だと言われている。*1

アカレンジャー役の誠直也氏は畠山氏が自殺する前日も別のドラマの撮影で彼と共に現場におり、その前日に「今日の撮影が終わったら飲みに行きましょう」と約束していたが、
畠山氏の撮影が長引いてしまい*2、翌日再会の約束をしてやむを得ず先に帰宅。そしてその翌日、現場で畠山氏の訃報を聞いたという。
前日まで生前の本人と会っていたこともあり、「ツラかった」「せめて俺に相談してほしかった…」と仲間の早すぎる逝去に当時大変落ち込んだと後年のインタビューで答えている。
同じく、キレンジャー役を石ノ森章太郎氏に推薦した漫画家のすがやみつる氏は当時、自分が気をきかせて売り込んだことに責任を感じ、気が滅入っていたことを明かしている。
ちなみに、スーパー戦隊シリーズ歴代作品の全戦士の中で、畠山氏は消息がわかる範囲で鬼籍に入った最初の役者であり、2017年に五星戦隊ダイレンジャーの天幻星 大五/シシレンジャー役の能見達也氏が鬼籍に入るまでは唯一であった。



追記・修正大盛りで四枚御頼み申す!

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