イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

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イリヤスフィール・フォン・アインツベルン - (2019/11/07 (木) 21:55:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/12(金) 13:18:08
更新日:2024/01/31 Wed 18:39:20
所要時間:約 20 分で読めます




やっちゃえ、バーサーカー!


Fate/stay nightの登場キャラ。
CV:門脇舞以

身長:133cm
体重:34kg
3サイズ:B61・W47・H62
イメージカラー:銀
特技:特に無し
好きなもの:雪、バーサーカー衛宮士郎のエプロン姿
嫌いなもの:寒い所、納豆
誕生日:11月20日

第五次聖杯戦争におけるバーサーカーのマスター。
見た目は12、3歳位で銀髪と紅眼の少女。
いかにも由緒正しそうな名前から察せられる通り貴族の出身であり、実家は物凄い金持ち。
名門アインツベルンのマスターとして英才教育を施されたお嬢様。

そんじょそこらの魔術師とは桁違いの莫大な魔力量を誇り、最高のマスター適性を誇る。
そんな彼女が従えているヘラクレスもギリシャ最高の英雄であるため、第五次聖杯戦争では群を抜いて強力なコンビ。

従者としてリーゼリットとセラを引き連れている。
性格は好奇心旺盛かつ無邪気。だがどこか歪んでおり、無邪気ゆえの冷酷さと残酷さを持つ。

何故か(士郎側からすると)第五次聖杯戦争が初対面の衛宮士郎を一方的に気に入っており、「お兄ちゃん」と呼んでいる。
士郎も、敵であることは理解しているのだが何故か憎めずにいて、どのルートでも彼女に情を見せている。

世間知らずではないが知識では知っていても実体験が無い事が多い為、何事にも興味を示す。

製作段階ではメインヒロイン枠にあったのだが、時間の都合(イリヤルートを作っていたら更に半年は発売延期していたとか)か、
ソフ論のレーティング対応のせいか、最終候補まで残りながら実現する事はなかった。
しかしその残滓は残っている。(設定画集には彼女のガーターベルトの下着姿が掲載された)
仮にルートがあるとすれば、9日の冬の公園からなる派生。
を選ぶでも正義の味方を貫くでもなく、イリヤを選ぶと言う選択肢で突入する。
因みにラスボスは間違いなく黒桜らしい。
また、仮にイリヤルートを作る場合は桜ルートとかなり混ざっている為に先ず桜ルートを解体しなければならないとか。
花札の会話によると桜が犠牲になる可能性が高い(桜曰く覚悟は出来ている。自分のルートの御礼)。


ちなみに、担当声優の門脇舞以氏は『レアルタ・ヌア』のオーディションではセイバーと凛の役を受け、イリヤ役は受けていなかったが、
後日再度オーディションに呼ばれ、イリヤ役に決まったという。(「ひびちからじお」公開録音より)


以下ネタバレ














第五次聖杯戦争の聖杯(小聖杯)で、魔術回路を人間にしたモノ(ホムンクルス)。その心臓は聖杯と一体化している。

ホムンクルスの母胎と魔術師の精から生まれた錬金術の集大成。
ホムンクルスでありなから人間であり、一段階上の高次生命でもある、ホムンクルスからみたら奇跡のような存在。
そして、両親は士郎の義父である衛宮切嗣アイリスフィール・フォン・アインツベルン
本当は18歳で、血縁はないが関係上は士郎の義姉にあたる。
母親の胎内にいる時から様々な調整が施された影響で途中で成長が止まっており、運動能力もかなり低くなっている。
しかし本人は精神・肉体共にまだ子供なためか、はたまたからかい半分からか、士郎をお兄ちゃんと呼び慕っている。
つまり、姉属性と妹属性を兼ね備えているというとんでもないロリっ娘。

自分と母親を捨てた切嗣を憎んでいるが、一方で切嗣が死んでいることを実感して涙を流して落ち込むなど、複雑な感情を抱いている。
因みに『Zero』でもちょっとだけ描写されたが切嗣本人は娘のイリヤを溺愛していて、手を出す男は容赦なく殲滅するという。
それは養子である士郎も例外ではないとか……

SNで士郎を付け狙っていたのは自分を裏切った切嗣への八つ当たりの復讐。
本人曰わく士郎が切嗣を奪ったんだから死んだ切嗣の代わりに責任を取って貰うとの事。
士郎をバッドエンドに叩き込みまくる上に内容も凄まじく、首だけにして死ぬまで拷問、下半身挽き肉、人形にするなど多岐に渡る。
ちなみにこんだけやってもデッドエンドにならない
まさに最凶

一応補足しておくと、切嗣がイリヤを裏切ってしまった理由は「第四次聖杯戦争で聖杯を破壊した事=アインツベルンを裏切った事」であり、
晩年は幾度もイリヤ奪還の為に所領に訪れていた。
だが泥に冒され衰弱してしまっていた彼にアインツベルンの結界は突破できず、結果的に彼女を裏切ってしまうことになる。
切嗣自身には裏切る気持ちなどなく、イリヤへの愛情は本物であり、結果的にはイリヤの完全な勘違いである。
「士郎がイリヤから切嗣を奪った」というのも本来は「アインツベルンがイリヤから切嗣を奪った」という方がどちらかと言えば真実。
しかし、当時まだ文字通りの幼女だった彼女からすれば、『突然目の前から父が消えたと思ったら、日本で養子を取って城に帰ることなく死んだ』という状況では、
「切嗣を士郎に奪われた」「切嗣に裏切られた」と思い込んでしまっても仕方のないことだが…
この勘違いは本編中一度も正されていないため、どのルートでも(果てはギャグ時空でも)切嗣に恨み心頭状態であり、何かの間違いで切嗣に遭遇したりするとえらいことになる。

また、士郎に対する親愛の情も本物で、イリヤが味方になる展開では士郎に対して非常に親しげに接し、士郎と仲が良いセイバーや凛に敵対心を燃やしている。
HFルートでは、未だ敵同士の状況にあり、夜に出逢えば殺し合わないといけないと思いつつ、昼の公園で士郎に「自分と話すより殺し合う方が好きか?」と訊かれ、
「(士郎と話すのは楽しいが切嗣の一件を許せもしないので)そんなこと言われても困る」と本気で返答に悩む様子を見せている。


イリヤ自身は聖杯の器で正確には心臓が聖杯。敗退したサーヴァントの魂を聖杯である心臓に回収して取り込む毎に聖杯として完成していく。
しかし取り込む数が増えるほどに聖杯として不要な身体機能(生命維持機能含む)が停止し、活動出来なくなっていく。
作中では五つの魂を取り込んだ時点で寝込んでしまった。

なお、英霊と人間の魂の質は別格で一つでも取り込んだら、逆にあっさり飲み込まれて死んでしまう。
これは未来の自分(の可能性)であるエミヤの『腕』を移植した士郎でも聖骸布で抑えない限り(それでも徐々に浸食される)発狂してしまう事で、
どれくらい凄いか示されている。(セラ曰く最高のホムンクルス)


またイリヤは聖杯の器でありながらプチ聖杯でもある為、小規模ながらも願いを叶える事が出来るらしい(課程をすっ飛ばして結果を作る)。
つまり彼女の魔力量の範囲内で望みを叶える事が可能(どれくらいの規模かは不明)。
反面、単純な魔術の腕前はそれほど高くはないらしく、具体的な実力がどれほどのモノかゲームではハッキリとはしなかった。
しかし、アニメ『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』では原作では見せなかった魔術師として凛と直接対決を行い、終始に渡って凛を圧倒する程の実力を見せつけた。
アーチャーの横槍のせいでしとめ損ねたものの邪魔が入らなければ完全に凛を殺せていた程である。
設定集によると大聖杯がある冬木の地では最高クラスの魔術師になるらしく、
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト遠坂時臣といった一流魔術師がキチンと下準備して漸く勝てるかどうかとの事。
但し、逆に冬木市を離れると急激に弱体化するらしい。


FATEルートのエピローグでは藤村大河の家で世話になりながらもちょくちょく士郎の家に上がり込んでいる。
見た感じでは元気にしているが幼い頃からの調整とサーヴァントの魂を取り込んだ反動も相俟って短い寿命が更に短くなっている。
HFルートでは間桐臓硯があと一年も保たないだろうと言及している。
タイガー道場を極めた者が行き着く温泉では、FATEの後ならそれなりに長生きして士郎を見守るようなことを仄めかしてもいるが、真偽はイリヤのみぞ知る。

UBWルートではギルガメッシュによって目を斬られた上に心臓をえぐり出されて死亡するという最期を迎える。
この時にCGがあり、TYPE-MOON内では最悪のCGと呼ばれているらしく、ボツ候補No.1だったのにいつの間にかできていた謎CG。

HFルートでは元々のイリヤルートが混ざっているせいか士郎を導いたり、助けたり、お姫様抱っこされたり(相手は言峰だが)とかなり待遇が良い。
自身と同じく生きた聖杯となった、HFルートのヒロインである間桐桜には苦手意識を持っており、終始距離を取っている。
ノーマルエンドでは生きている筈だが登場しない。
トゥルーエンドでは第三魔法である「魂の物質化」"天の杯(ヘブンズフィール)"(劣化版)を行使して士郎を救い、
命と引き換えに大聖杯の門を締め、聖杯戦争の幕を引いた。
記憶が摩耗しながらもイリヤが大切な存在だということは分かっていた士郎が必死に『姉』を呼び止めようとする台詞と、
綺麗な笑顔で『弟』の命を救おうとするイリヤのやり取りは涙が止まらない名シーン。

言ったよね、兄貴は妹を守るもんなんだって。
……ええ。わたしはお姉ちゃんだもん。
なら、弟を守らなくっちゃ

『Realta Nua』でのこのシーンの士郎の演技はかなり鬼気迫るものになっており、イリヤの穏やかな声色と対照的でそこもまた涙を誘う。

ちなみにこの時着ていた衣装は黄金で造られた特別製で、追加の魔術回路を外装として被せることにより肉体そのものを聖杯の器とする。
人間が触ると元の黄金に戻ってしまうため、この衣装を着させるにはホムンクルスを使わなくてはならない。

バッドエンド後のお助けコーナー「タイガー道場」の弟子1号「ロリブルマ」としても登場する(正確には平行世界の別人)。


ちなみに、『Fate/Zero』でセイバーはイリヤに会っているにも関わらずSN本編で何も言わなかった。
虚淵玄曰く「あの時の娘(イリヤ)なら成長してとっくにナイスバディになっているはずなので、同一人物に似せたホムンクルスなのだろう」と思っていたからという。
苦しいとか言っちゃダメなんだからッ。
一方のイリヤは覚えていた様子だが、10年も前のことだし覚えていなくても無理もないと結論付けている。



hollow ataraxia

同じ聖杯の器になってしまった桜に肉体的な負担をまる投げしている(一応半々らしい)為、早死の心配が無いとか。
その為か、願い(士郎との晩餐会)をかなえてあげたり、相談にのってあげたり、「手のかかる妹」と呼んだりと、
どことなく距離を置いていた本編とは打って変わって桜に対して優しい様子を見せている。
ちなみに桜はイリヤの実年齢を知っているかは不明だが、どう見ても年下なイリヤに対して「さん」付けで呼び、敬語で接している。

シナリオの根幹に関わらない日常パートでは士郎と接している場面が多く、
一緒にテレビを見たりアフタヌーンティーを楽しんだり、一緒のベッドで眠ったりと仲良し兄妹(姉弟?)な二人の様子を垣間見ることができる。

泳ぎが大得意と判明。セラの泳ぎの練習に付き合っていたらいつの間にか上手くなっていたらしい。その気になれば荒波の中も泳げる。
実は車の免許持ち。城から森まではバーサーCARに乗って、町からはメルセデス・ベンツェ 300SLに乗って移動しているとか。


プリズマ☆イリヤ

公式スピンオフ作品では主人公に抜擢。
こちらでは見た目通り(?)小学生。担任はタイガー
家にはいないが両親は健在で、海外にいる(母親はたまに帰ってくる)。基本的に家にいるのは義兄の士郎と使用人のリズ&セラ。
実は〇歳とか、切嗣を憎んでいるとかはなく、士郎に憧れる天真爛漫な少女。故に本編とは大分性格は違う。
身体能力も高く、走ることが得意。彼女のアイデンティティであり、かけっこで抜かれると本気で落ち込む。
また、こちらのイリヤは本編のイリヤに比べると直感力と幸運がとんでもない値(いい意味で)らしい。

ひょんなことからマジカルルビーに強制的に契約を結ばされて魔法少女となり、元魔法少女の凛から奴隷宣告を受けてしまった。
おそるべし割烹着の悪魔と赤い悪魔
この悪魔コンビにより、イリヤは「魔法少女プリズマ☆イリヤ」となり、英霊の力を宿したカードを収集させられる羽目になる。

魔法少女に憧れていたためか、別段魔法少女になることには抵抗はない様子。
彼女の中では魔法少女は飛ぶものと定義されているらしく、
遠坂凛ルヴィアが一日訓練してようやく習得した飛行を「あ、そっか。飛べばよかったんだ」と思い付いただけで成し遂げた。
理論を理解せず結果だけ引っ張ってくる辺りは士郎とそっくり。
あの兄にしてこの妹あり。

ルビーの妹(?)であるカレイドサファイアと契約を結んで魔法少女となった美遊・エーデルフェルトとは当初は魔法少女としてのスタンスの違いもあり、冷たくされていたが、
接していくうちに美遊からの態度が柔らかくなっていき、
イリヤの気持ちを慮って単身バーサーカーのカード回収へ向かい、窮地に陥った美遊をイリヤが救出したことでついにデレ期に突入。
改めて「友達」となり、イリヤは美遊と仲良くなれたことを喜んでいるが、たまにちょっと「友達」に向けるにはヘヴィな親愛を向けてくることには困惑している。

若干メイドフェチ(?)な一面もあり、美遊のメイド姿を見た時には妙なスイッチが入り、襲いかけたあげく、自ら裸になってある行為を迫った
どうやらベーシックなメイド服が好みで、セラやリズの格好は食指がわかないらしい。

そして二期『2wei』では、自身にそっくりなクロことクロエ・フォン・アインツベルン(CV:斎藤千和)も登場。
当初は命を狙われるも、凛、ルヴィア、美遊と協力してクロを捕縛することに成功し、
イリヤが死ねばクロにも致命的な幻痛を与える「痛覚共有の呪い」を凛が施したことで無力化。
超法規的な措置でルヴィアがクロの戸籍を用意したことでイリヤの「従姉妹」となり、イリヤの家にホームステイすることになった。
その出自から魔力供給の目的で唇を狙われたり、士郎を誘惑しようとしたりするクロには悩まされることもあるが、なんだかんだで姉妹のような関係になりつつある。
なお、性格的には小悪魔的な言動といい、無邪気に人(イリヤ)を殺そうとするところといい、クロの方が原作のイリヤに近い性格をしている。
声は某狐とドS女だけど。

三期『3rei』では平行世界の刺客に攫われた美遊を助けるべく、自身もクロや凛、ルヴィア、そしてバゼットと共に並行世界へ乗り込んだ。
地獄のような辛さの麻婆を食わされたり、なんかよく分からない体操服の人に懐かれたり、人形にされたりと割と散々な目に遭いつつも、美遊を助けるべく、
彼女を利用しようとする「正義の味方」エインズワース家に立ち向かう。

詳しくはこちらを参照。


Fate/Grand Order

稼働初期からいくつかの概念礼装(装備品)のイラストに描かれていた。

2016年9月8日~21日に行われる『プリズマイリヤ』とのコラボイベント『魔法少女紀行プリズマコーズ』で、
『プリズマイリヤ』世界の魔法少女イリヤが星5(最高位レアリティ)サーヴァントとして限定ガチャに登場。
クラスはキャスターでお供のルビー(CV:高野直子)も一緒。
配布サーヴァントとしてクロエも登場しており、キャラクエなどでは二人で出てくることも。

プリズマイリヤからの登場で、兄(弟)と、衛宮一家の全員がサーヴァントとして実装されたことになる。
最も、バラバラの平行世界出身なので相手との面識はないのだが、父以外は自分を知っており、
特にアイリには捕捉された瞬間いい笑顔を浮かべた彼女にハグされるという。
とはいえ複雑な事情が絡んでいるためか接し方はどこか他人行儀になっている。




アニヲタWikiって追記・修正するものでしょ…

凛&ルヴィア「プリズマ☆イリヤー?!」

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