シトナイ(Fate)

登録日:2019/02/08(金) 20:08:08
更新日:2025/06/06 Fri 22:26:56
所要時間:約 8 分で読めます





真名は、シトナイにしたわ。外観によく現れてるのが、シトナイのようだから。よろしくね、マスターさん


Fate/Grand Order』に登場する疑似サーヴァント
クラスはアルターエゴ

ILLUST:BLACK
CV:門脇舞以

身長:133cm
体重:34kg
出典:アイヌ神話、北欧神話、フィンランド神話など
地域:-
属性:混沌・善
ネコが苦手な模様。

◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E D A EX A A

◆クラス別スキル
対魔力:C
並大抵の魔術は弾くが、大魔術・儀礼呪法を防ぐことは出来ない。

陣地作成:A
魔女ロウヒの性質から付与されているスキル。
「洞穴」「暗がり」に属する特殊な陣地を作ることが出来る。

道具作成:B
魔女ロウヒの性質から付与されているスキル。
あまり本気を出していないため、ランクはBに留まる。

女神の神核:B
女神であることを現すスキル。
神性スキルを含む複合スキルでもある。
Bランクに分類されているのは、シトナイが一種の憑依サーヴァントであるため。

ハイ・サーヴァント:A
英霊複合体であることを示すスキル。
シトナイ、フレイヤ、ロウヒ、三体の英霊(神霊)が力を貸している。
その上で、自身を「シトナイ」と呼ぶ。カルデア式召喚におけるサーヴァントとしての真名もシトナイとして登録される。

◆保有スキル
スノーフェアリー:EX
スキル『自然の嬰児』が進化したもの。
攻撃対象としてひとたび割り切ってしまえば、愛するものさえ氷結させる。周囲の対象を任意に氷結させる能力。

感情凍結:B
感情凍結。無感情。
無垢に微笑む少女でありながら、時には冷酷な魔物のようにも振る舞える彼女の思考、精神性が武器となったもの。
氷の心は時に剣となり、時に鎧ともなる。

カムイユカラ:A
自らをカムイとして語る一人称の神謡。
アルターエゴとしての彼女は、カムイユカラを口にする事でアイヌ神話におけるさまざまなカムイの力を借り受ける。
上位のカムイである山・村・沖のパセカムイにまつわる力さえも使用可能。

赤き黄金:B++
北欧の女神フレイヤにまつわるスキル。
多くの神々のみならず敵対する巨人さえも惹き付けたフレイヤには、ただ一人の愛する者がいた。旅に生きる彼の身を案じる時、フレイヤは赤き黄金を涙として流したという。
本作では基本的に使用されない。

宝具
吼えよ我が友、我が力(オプタテシケ・オキムンペ)
ランク:EX 種別:精霊宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1


蹴散らしなさい、シロウ!

シロウ、お願い! よいしょっと……わたしの中の女神たち、力を貸して!

お転婆かな? でも楽しい! Los! Los! Los!

吼えよ我が友、我が力(オプタテシケ・オキムンペ)』!!


アイヌの少女英雄シトナイの戦友である猟犬が、一種の使い魔と化したもの。
フレイヤとロウヒによる神代の魔術で多重に強化され、もはやその姿は猟犬ではなくクマに似て、在り方は精霊に近しくなった。
女神の使い魔ならば猛々しき巨躯が相応しく、属性も魔獣や幻獣では不似合いであろう───というロウヒの主張をフレイヤが受け入れた結果、三分の二の賛成をもってクマ化が実行された模様。シトナイ反対してんじゃねーか

常時発動型の宝具。
戦闘中に出てくるクマそのものが宝具である。ちなみに名前は「シロウ」。なんでさ

真名解放時には、「猟犬(クマ)による突進」「氷の魔力を伴う弓の一撃」「シトナイによる斬撃」という、雪崩が如き連続攻撃を行う。
またシトナイの性質により、竜に対して特別な効果を発揮する。
この真名開放時の攻撃が、ゲーム中での宝具となっている。
ゲーム的には単体宝具。攻撃後に防御ダウン、クリティカル発生率ダウンを付与し、相手が「竜」なら追加で確定チャージ減少も入る。

凍えよ、天上の諸力たち(ポホヨラ・フィンブル)
ランク:A 種別:対軍/対国宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:400人

凍てつく寒さ、雪、氷結の力を自在に操ってみせる。
呪いの言葉がひとたび放たれてしまえば、天から昼夜は失われ、地上全土は働く者なき無音の世界と成り果てる。
正確な分類は対国宝具だが、『FGO』では対軍宝具として表現される。
太陽と月を洞窟へと封じた魔女ロウヒの伝説と、イリヤの心象風景の一部が合わさることで形成された宝具。ロウヒ本来の宝具とは効果と名称が異なる。
名前はカレワラに登場する北極圏を指す言葉「ポホヨラ」と北欧神話においてラグナロクの前に訪れる「フィンブルの冬」に由来。


純真な笑顔を浮かべる少女。
だが、底知れない残酷さをも秘めている───

人格としては、ベースとなったホムンクルスのものに近い。
年齢不相応の戦いぶりを見せる勇気にはアイヌの少女英雄シトナイが、親愛を憶えてしまった相手への共感や哀切な想いには女神フレイヤが、酷薄に敵対者を殺戮せしめる精神性には魔女ロウヒが…
…と、アルターエゴとして融合した存在を人格的側面として当てはめる事も可能ではあるが、今のところは総合して『依り代となった少女』の人格である。

人物

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの疑似サーヴァント。
これまでも魔法少女なイリヤがカルデアに来ていたが、こちらは『stay night』準拠のイリヤが疑似サーヴァント化した存在である。
サーヴァントのとしての名前は「シトナイ」だが、それだけでなくだけでなくフィンランドの「ロウヒ」、北欧の「フレイヤ」の3人の女神の神格と複合したハイ・サーヴァントである。

最初の孔明に始まり、イシュタルエレシュキガル等々様々な疑似サーヴァントが実装されてきたが、彼女はパールヴァティーと孔明の間くらい。
性格は完全にイリヤそのものであり、親しい人物には「イリヤ」と呼ばせているが、依代のことはあまり語りたがらず、語る際もどこか他人事のようになっている。
依代本人はホムンクルスの宿命で短命だった故か人理焼却とは無関係に既にこの世を去っており、そういった意味では他の疑似サーヴァントとは少し特性が異なる。

神霊の人格も消えておらず、個別人格として同居している。「いつも五月蝿いったらない」とか。

一緒にいるクマの名前が「シロウ」なのはイリヤが勝手に名前をつけたため。依代の記憶にあった大切な人の名前からとったと本人は語っている。
「士郎」と「白熊」と聞いてとあるBAD ENDを思い出した人もいるだろうが気のせいである。
頭の模様が彼の令呪にやけに似ているような気もするが(ry


各神格

シトナイ

召喚の際も当人が言っていたように、外観に最もよく現れている神格。宝具もこの神格の持ち物である。
イリヤの「外見不相応の戦いぶり」に対応する。

アイヌの伝承*1での勇者であり、女神と言うには少し遠い存在。
現在で言う小樽にあった村の曾長の末娘だったシトナイは、10年前に村を襲い以降毎年一人少女の生贄を要求するようになった大蛇の生贄に自ら志願する。
勿論タダでやられるわけもなくシトナイは父からよく研いだマキリ*2と猟犬を譲り受けると大蛇のもとへ自ら赴き、猟犬と協力して仕留めたという。
以上の逸話から、日本版ドラゴンスレイヤーと言われる。生贄に成りすまして討伐に赴く辺りはヤマタノオロチの逸話にも似るか。

性格は割と苛烈で、大蛇を仕留めたあとに生贄になった少女の骨を集めながら「女だからといって簡単にやられちゃって恥ずかしくないの?(意訳)」と言ったとも。

ロウヒ

CV:小原好美
イリヤの「敵に対して冷酷」という点に対応する。
フィンランド神話において伝説の土地、ポホヨラを支配する大魔女。文献によって魔女だったり女神だったり安定しない。

ポホヨラに住む娘を求めてやってくる英雄たちに求婚の条件として試練を与えている。
ある日鍛冶士イルマリネンが神秘のアイテム「サンポ」を造らせる試練を成功させ、娘との結婚を許す代わりにこれを受け取り、その力でポホヨラは大いに発展したという。
しかしそのサンポが壊されたときロウヒはブチギレ、壊した相手に対して様々な嫌がらせをしたという。

2024年12月にロウヒ本人もFGOに参戦した。クラスはバーサーカー。
普段の見た目は水色の髪をした少女だが、本来の姿は乱杭歯(ギザ歯)に翼と鳥脚という異形の魔女。
「だぁよ」という口癖を始めとする、少々訛りのある喋り方の老人口調で、エアギターしながら奇声を上げたりする割と豪快なロリババア。

フレイヤ

イリヤの「身内に対する慈愛」に対応する。

北欧神話における女神。3つの神格の中では最も有名と思われる。
ニョルズの子であり、スカディは義理の母にあたる。

豊穣の女神と言われ、色恋沙汰に富む。ワルキューレのリーダーなのではという説もある。


ゲーム中での性能

ストーリー限定の星5アルターエゴ。
カードはB2A2Q1のセイバー型で、宝具はArts。
戦闘モーションは基本的にシロウとの連携。も使うよ!

カード性能はかなり良く、バフやオーバーキルなどを絡めれば宝具連射も視野に入る。

スキルは
  • 1T無敵+全体ダメージカット(3回)の「スノーフェアリー」
  • 3TのArtsバフと弱体無効(1回)を付与する「感情凍結」
  • 確定でNPチャージ、確率で3Tの攻撃バフと毎ターンスター獲得を付与する「カムイユカラ」
の3つで、素直な性能のスキルが揃っている。
「カムイユカラ」のバフは不安定だが、特別な対策を取らずおまけ付きNP獲得スキルとして考えるのも悪くない。強化成功率アップバフを入れればほぼ確定になる。
なお「イリヤ」なので当然クロの「キス魔」の効果対象にもなる。

NP効率とスキルを生かして宝具をポンポン打っていくのが基本の戦い方。
何気にArts属性単体宝具を持つ四騎鯖はかなり少ないため、競合することはあまりない。
Artsパの新たなエースとしての活躍が見込めるだろう。

なお、悲しいかなバーサーカーとの相性はあまり良くない。
ただしあちらは絆礼装のおかげで単騎適性が高いので、崩れてしまったときのお守りとして控えに入れるという選択肢は有効である。

ちなみにクラス相性としてはとバーサーカーのに強い一方で、メインヒロイン弟の可能性ハートキャッチャーには弱いという関係になっている。


シナリオでの活躍


※注意※



この先には『無間氷焔世紀ゲッテルデメルング』の重大なネタバレが含まれています。








『お疲れさま、バーサーカー』
『守ってくれてありがとう』
『いつも、わたしを守ってくれるんだね―』


夢の世界に導かれ、現れた大英雄を退けた後に主人公の前に姿を現す。
汎人類史のサーヴァントとして現界したが、本編前にスカサハ=スカディに捕まり、地下牢に幽閉されていた。
そんな中に主人公とナポレオンが彼女よりも上層の牢に入れられ、ナポレオンが主人公と仮契約を結ぶ際に無理矢理自分も縁を結んだ。

一通り主人公一行と会話した後に脱出をサポート。自身は再び眠りにつくが、黒幕が真の姿を表し城内が危機に陥ったために再び姿を見せる。

スカディとフレイヤは身内であるため、サーヴァント・シトナイはスカサハ=スカディを「母」と認識しているようだが、当然女王は違う歴史を歩んでいるため知るはずもない。
そのことを残念がりながらも汎人類史の英霊としてのスタンスは崩さず、女王と主人公一行の関係に対しては中立の立場を取った。共通の敵である黒幕を撃破する際は一緒にサポートしている。

まだこのときはプレイアブルキャラクターではなかったが、の疑似サーヴァントに続いての登場に、多くのマスターを驚かせた。
その後の同年のハロウィンイベントで実装され、主役に抜擢。依代の影響で現れた「カムイの黄金」を巡る争いに協力する。
なお大人の事情で異聞帯で出会った事実はキャンセルされており、お互いに初対面となっている。

ちなみに依代本人が既に亡くなっているという事実はこのイベント内で茨木童子にのみ教えられており、他のメンバーは誰一人知らない情報となっている。
最後は無二の相棒らとともに野望を打ち砕いた後に座に帰っていった。


人間関係

「錬鉄の英霊、無銘の守護者、か……。
当然いるわよね。だって、人理の危機なんだもの。
……あれ? でも、なんか変な格好になってない? いつもの赤コートはどこに……
もしかして、シロウぐれちゃったー!?」

堕ちるだけ堕ちても一発で見抜く凄まじいスキルの持ち主である。やはり姉は強い。

「あのフードのアサシンは……ううん、なんでもない。
きっと、運命に出会えなかった誰かなのでしょう。
……より残酷な結末なのは、どちらだったのかしら」

平行世界での父親。SNでは終始あんな感じだったが、余裕ができたのか冷静に見れるようになっている様子。

「マスター、とんでもないサーヴァントがいるわ!
この気配、只者じゃない! 何をしても勝てない気さえする!
あのネコ、きっと主神クラスのサーヴァントね!
……え?ネコじゃない、ジャガー?あと知り合い?
……そういえば、あの顔、すごく見覚えがあるような……」

遂にカルデアでも道場が開かれるときが。

  • 英雄王
「あんなのと契約しているなんて、幻滅するわ。誰って、あのアーチャーの事よ。
あーもー心臓抜きたーいっ!
後ろから襲って『よもや貴様っ!?』とか言わせたーい!」

「生意気な英雄王、はっけーん!……って、あれ?なんか雰囲気違う?
もしかして、真面目にやればできる英霊だったのかな、あいつ」

SNのとあるルートでの依代の下手人。当然ながら嫌っており、逆襲を考えているが、賢王に関しては見直した様子。

「やっちゃえ!バーサーカー!」

「ふふ、やっぱり───バーサーカーは強いね」

依代が従えていたサーヴァント。今でも強い絆で結ばれている。
イベントでは果心居士の術でバーサーCARにしてしまった。



追記・修正はイリヤとバーサーカーを並べてからお願いします。

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最終更新:2025年06月06日 22:26

*1 なお、実際のシトナイ伝説はアイヌ伝承ではなく大正時代に和人が中国伝承を換骨奪胎して創作した伝承だったりする

*2 山刀のこと。某御三家とはなんの関係もない。