VRVマシン/VRVロボ

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VRVマシン/VRVロボ - (2016/11/01 (火) 21:04:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/10/29 (土) 17:26:55
更新日:2023/06/17 Sat 18:23:25
所要時間:約 10 分で読めます









衝撃のデビュー! はたらく車!!



スーパー戦隊シリーズ第20作『激走戦隊カーレンジャー』に登場するマシン、およびこれらが合体した三号ロボ。

VRVマシンとしての初登場は第30話「衝撃のデビュー! はたらく車!!」で、
第31話「フルモデルチェンジだ! VRVロボ」にてVRVファイターに変形、そしてVRVロボに初合体する。



お前たち、俺が宇宙から持ってきたすごいマシンを使って、ボーゾックと戦う気はないか……?


【概要】


第29話「予期せぬ大怪獣事故!!」にて、宇宙の邪悪なエネルギーを偶然一人で浴びてパワーアップし、
ボーゾックを乗っ取り二代目総長を名乗ったリッチハイカー改めリッチリッチハイカー教授。

ハザード星人の習性で季節外れの冬眠についてしまったダップの援護を得られないまま、
ガイナモのゾンネットとの結婚用資金秘密定期預金をはたいて彼が開発した怪獣ロボット・ブレーキングにより、
恭介らカーレンジャーは完敗を喫し、切札のRVロボまでも奪われてしまった。

戦う交通安全が、泣いてるぜ……?

失意に打ちのめされた彼らの前に現れたパチンコとコーヒー牛乳を愛する胡散臭いを通り越して怪しい謎の男、敵か味方か・宇宙の一匹狼VRVマスター

ブレーキングが国際学習図書見本市の開催地たる高層ビルを狙い、三度チーキュ地球に襲来した際、
例え負ける戦いだとわかっても正義のヒーローとして戦う決心を固める恭介らに、
VRVマスターは東京ドームの地下にある『宇宙で大きなガレージ』ことビクトリードックに引き連れて秘蔵のマシンを紹介する。
それが、このVICTORY RANGER VEHICLE(ビクトリー・レンジャー・ビークル)、略してVRVである。

ダップが冬眠する前、「見知らぬ宇宙人の甘い言葉には気をつけるダップ。もしかしたらボーゾックかもしれないダップ!」
と言ったのを思い出した彼らはVRV搭乗を拒否、その場を去らんとする。

しかし、VRVマスターが差し入れ代わりに手渡したパチンコの景品の中にドロップ缶を見つけると、再びダップの言葉を思い出す。
「ドロップ好きの宇宙人は信用していいダップ。地球のドロップはハザード星の匂いがするダップ……」
かくしてカーレンジャーはダップの言葉に従い前言撤回。
VRVマスターをあっさり信用し、VRVマシンを乗りこなしてみせると誓うのだった。それでいいのかとツッコんではいけない



【VRVマシン/VRVファイター】


絶対に勝つことを約束されたレンジャービークル』の名を授けられたこれらのマシンは、実在の働く車をモデルとしている。

レンジャービークルおよびRVロボと同様にハンドルで操縦、ペダルとブレーキでスピードを調整する。
動力源はVRVパワー。どういうものかは不明だが、
レンジャービークルの動力源たるクルマジックパワーと同じかつ廃ガスを出さない無公害なものだと思われる。

コックピットの右側に赤いスイッチを押すことでそれぞれが小型ロボ形態・VRVファイターに「ファイターチェンジ!」
巨大ボーゾック怪人と戦えるが、第31話にてバレーボール殺法で改造ブレーキングを翻弄したり、
第36話にてサイレンダーを相手に、中にいる怪しい廃ガスを吸って洗脳されたシグナルマンを喉がカラカラになるまで戦わせるなど、
団体で戦うことが多く、単独戦は希少。


Vファイヤー/ファイヤーファイター
全長:26m(VRVマシン時)
全幅:14m(VRVマシン時)/20.5m(VRVファイター時)
全高:12m(VRVマシン時)/31m(VRVファイター時)
重量:2300t
最高時速:800km(VRVマシン時)

「Vファイヤーって……これ消防車じゃねえか!?」

レッドレーサー/陣内恭介が操縦する八輪消防車型VRVマシン。

ビクトレーラーの先頭車両から発進し、機体上部に配置されたリキッドディスチャージャーから岩をも砕きガスタンクを転がす高圧水流を発射する。
VRVファイター形態は消防士に似たメットが特徴で、第33話「おめざめ! 激走ダップ」では機体と同じサイズの消火器を使い山火事を消した。


Vポリス/ポリスファイター
全長:30m(VRVマシン時)
全幅:15m(VRVマシン時)/18m(VRVファイター時)
全高:11m(VRVマシン時)/33m(VRVファイター時)
重量:2400t
最高時速:マッハ1.5(VRVマシン時)

「パ、パトカー……で、ございますか?」

ブルーレーサー/土門直樹が操縦する四輪パトカー型VRVマシン。
VRVマシン中最速を誇り、加速をつけジャンプした突撃技・Vポリスアタックが得意。
VRVファイター形態は警察帽に似たメットが特徴で、マシンモードで加速を付けながらファイターモードに変形しポリスファイターキックを放つ。
胸の「2」マークからは超音波状の光線を放てる。
第33話ではレスキューファイターと共にVRVファイター巨大なメガホンで山火事に怯える人々に避難を促した。


Vダンプ/ダンプファイター
全長:26m(VRVマシン時)
全幅:16m(VRVマシン時)/17m(VRVファイター時)
全高:13.5m(VRVマシン時)/31m(VRVファイター時)
重量:2500t
最高時速:700km(VRVマシン時)

「ほほぉ~……そう来よったか!」(ドヤ顔)

グリーンレーサー/上杉実が操縦する四輪ダンプ型VRVマシン。
荷台には無数の巨大ベアリングを積んでおり、レバーを倒すと荷台が傾き砂利の応用でベアリングが流れ落ち、敵の動きを封じる。
荷台の上にはビルの残骸など、あらゆるものを載せることができる。
VRVファイター形態は工事用ヘルメットにも似た頭部とガンダムに似たへの口が特徴。
馬力は500万とVRVファイター形態では一番高く、第33話ではドーザーファイターと共同作業。岩と岩同士をぶつけて粉々になった砂で山火事を消した。


Vドーザー/ドーザーファイター
全長:29m(VRVマシン時)
全幅:17m(VRVマシン時)/21m(VRVファイター時)
全高:15m(VRVマシン時)/30.5m(VRVファイター時)
重量:2500t
最高時速:750km(VRVマシン時)

「なんであたしがブルドーザー?」

イエローレーサー/志乃原菜摘が操縦する四輪ブルドーザー型VRVマシン。
Vドーザーバゲットはブレーキングと互角の腕力が自慢で、展開することで倒れたビルを持ち上げることも可能。
VRVファイター形態はダンプファイターと同じ工事用ヘルメットを意識しているが、やや丸みを帯びた形をしている。
パイロットが姉御系パワーファイターなのか、馬力は450万馬力と二番目に高い。


Vレスキュー/レスキューファイター
全長:22m(VRVマシン時)
全幅:15m(VRVマシン時)/20m(VRVファイター時)
全高:12m(VRVマシン時)/31m(VRVファイター時)
重量:1550t
最高時速:750km(VRVマシン時)

「きゅ~・きゅ~・しゃ? よくわかんない!」

ピンクレーサー/八神洋子が操縦する四輪救急車型VRVマシン。
コンテナから巨大な注射針型ミサイルを発射し、大きなお尻に「おしおきよ!」と攻撃。
刺さった相手は例えロボットであろうとも麻酔が効きすぎてしまい、自由に動けられなくなる。
VRVファイター形態はナースキャップを思わせるシルエットをしており、看護婦を思わせる。



ビクトレーラー、発進!


【ビクトレーラー】

全長:120m
全幅:53m
全高:20m
重量:50000t
最高時速:300km(地上)/光速の40倍(宇宙)

テーマソング:「ビクトレーラー 巨大なるマシン」

VRVマスターの指令、およびレッドレーサーが右耳部のレシーバーを押しながら呼ぶと出動。
東京ドームの地下にある秘密ガレージ・ビクトリードックから発進する。

先端車両の1号車にはVファイヤー、第一コンテナの2号車からVレスキューとVダンプ、
第二コンテナの3号車からはVポリスとVドーザーが搭載されており、5台が出動すると自動的にバトルモードに変形。
ビクトリーツイスター発動時に右腕のVバルカンと左腕のVバズーカを転送する。

VRVマスターが地球を去った後はビクトリードックともどもカーレンジャーが保有、奪還したRVロボもそこで格納・整備している。






エンジン絶好調! VRVロボ!!



フルモデルチェンジだ!
VRVロボ


【VRVロボ】

全高:60m
全幅:45m
重量:11250t
出力:3000万馬力

カーレンジャーがコックピット内の左側に配置された青いボタンを押すとVRVマシン/VRVファイターが合体開始。
1話丸々苦労して激走合体したRVロボと異なる親切な仕様である。

五つのVRVマシンがVRVファイターに変形後、全速力で加速しながら各パーツを構成。
ファイヤーファイターが胸部、ポリスファイターが腹部・腰部、
ダンプファイターが右脚、ドーザーファイターが左脚、レスキューファイターが両腕部となり合体した後、
ファイヤーファイターの胸部から巨大な頭部がせり上がり、ファイヤーファイターの頭部を覆い被さる形で完成。

基本的には格闘戦で戦うが、二丁の小型銃「Vガン」を使い牽制攻撃することもある。
また、胸部左右に施された放水ノズルは水流だけでなく、火炎放射も可能。
フルパワーで噴射することで海面から浮上することもできる。

RVロボより技は少ないが、高い出力を活かしたパワフルな戦い方で敵を圧倒。
必殺技はビクトレーラーから射出されたガトリングガン「Vバルカン」と巨大バズーカ「Vバズーカ」を両手に携え一斉掃射し敵を粉砕するビクトリーツイスター
第43話はVバズーカを装備したRVロボと共にVバルカンを装備。グラッチが操縦するマリンザブーンを撃破した。
第45話では諸事情で恭介がレッドレーサーに変身できなかったため、他の四人がファイヤーファイターを除くVRVファイターを操縦し、ビクトリーツイスターを放った。

小型ロボが巨大ロボに合体する方式は、前々作獣将/無敵将軍前作ブロッカーロボ/オーブロッカーのコンセプトを発展させたものといえる。

最終話では巨大化した暴走皇帝エグゾスとの戦いで自爆するが、戦いに勝利した後、RVロボと共に新品同様に修復されている。



【玩具について】

放送当時、バンダイからDX玩具として「DX必勝合体 VRVロボ」が発売。
CMもいつもの玄田哲章氏ではなく、VRVマスターの声を宛てた小林清志氏がナレーションを務めている。
VRVマスターの渋カッコイイ解説には〆の「これが正義だ!」ともども後の勇者王に通じるものがある…かもしれない。

DX玩具は本編と同様VRVマシンからVRVファイターに変形、そしてVRVロボに合体する。
ただし、劇中のように合体するとVファイヤーの前面部からVRVロボの頭部が出せないという不具合が起こってしまうのが難点。

必殺のビクトリーツイスターを再現するにも、「DX戦闘要塞ビクトレーラー」を購入しなければならないので、VRVロボのDX単品で遊ぶにはやや物足りないであろう。


【余談】

VRVマスターの正体は第41話から第43話にかけたクリスマス三部作にて、ハザード星人でダップの父親だということが判明。
ダップが故郷と同じ匂いがするというドロップ缶や、第31話でダップの前でヘルメットを脱いで立つ場面が伏線といえる……かもしれない。
なお、好物のコーヒー牛乳を若い頃から浴びるように飲みすぎて、それに含まれるカフェインの過剰摂取により、ハザード星人特有の季節外れの冬眠に入る習性がなくなるという特異体質となっている。まあ、カーレンジャーにはよくあること。

そんな彼の日課は、「大宇宙の法則のすべてがある」というパチンコにいそしみドロップばかり交換した後、
料亭でところてんを食べ、不愛想なおやじの理髪店で散髪に行くこと。
第41話でも宇宙の床屋で散髪する描写が映っている。

あの漆黒のライダースーツ姿のままどうやって飯を食べ、散髪できるのか……いや、
それ以前にどうやったらハザード星人の体型に収まりきれるのか……まあ、これもカーレンジャーにはよくあることだが。
……と思いきや後輩のスーパー戦隊のアヌビス星人青い賢神もいるので気にしたら負けかもしれない。


Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、ガオライオンの雄叫びを受け、歴代24大レッドメカと共にVファイヤーが到着。
はぐれハイネス・ラクシャーサにリキッドディスチャージャーからの放水攻撃を与えた。
なお、『VSスーパー戦隊』では自動車戦隊の先輩のメカたるターボGT後輩レッドラダーと並走するVファイヤーの合成場面も映っている。


テーマソング:「絶対勝利だ! VRV」



この項目の追記と修正の後には、甘くてほろ苦いコーヒー牛乳がよく似合う。
さあ、心行くまで飲むがいい……グッバイ。


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