レッドレーサー/陣内恭介

登録日:2012/02/16 Thu 08:17:07
更新日:2025/04/04 Fri 01:58:18
所要時間:約 4 分で読めるっての!






じょ、冗談じゃないっていうの!

どうして俺達があんな会社で働きながら、激走戦隊カーレンジャーにならなきゃいけないんだよ!

給料税込みで19万3千円で、どうして宇宙の平和まで守らなきゃいけないワケ!?


陣内(じんない)恭介(きょうすけ)とは、スーパー戦隊シリーズ第20作『激走戦隊カーレンジャー』の登場人物。
本項目では彼が変身するレッドレーサーについても記載する。

演:岸祐二
キャラクターソング:「くもり空の夜だから」


△【概要】△

自動車会社「ペガサス」で働く24歳の若者。
一応役職はテストドライバーだが、ペガサスの会社としての規模が小さいために、実際はほとんど運転代行や社長の送り迎えなどの雑用しかしていない。
彼自身は夢の車を作りたいと思っており、夢が叶えられそうにないために不満を漏らしていた。
そのため、サボリや居眠りの常習犯でもある。

会社を辞めようと憤っていたところ、クルマジックパワーを頼りに地球に飛来したダップと遭遇。
ロープで縛りながら戦いを強要するダップに本項目冒頭のセリフで反発するが、彼の死んだフリを混じえた悲しい過去を知って心変わりし、他の4人と共にカーレンジャーへの変身を果たす。


△【人物像】△

性格は赤の戦士らしい熱血漢で、リーダーシップも強い。
多少抜けている部分はあるものの意外と常識人で、むしろ上杉実やダップ、宇宙暴走族ボーゾックの無茶な作戦にツッコミを入れる事の方が多い。
また、一応テストドライバーなので、車の運転技術には長けている。
でも買い物に行くのにペガサスサンダーを使ったりした事もある。しかも変身しながら。

敵であるゾンネットからは思いを寄せられている。ただし変身後の姿でだが。
恭介自身もゾンネットに好意を寄せ始め、他のメンバーの後押しもあり、後に友達から関係を始めた。
が、ゾンネットが惚れたのはあくまでレッドレーサーであり、恭介の事は眼中になかった。
しかし、物語も終盤に入った第45話にて、素顔のままでゾンネットを守った事で彼女も心を動かされ、レッドレーサーとしてではなく、陣内恭介として相思相愛となる。
しかし、最終的に恭介は地球に残り、ゾンネットは故郷で見合いばかりの日々にうんざりしながらも恭介を想う日々を過ごしている。

ちなみに、彼の代名詞とも言える「猿顔の一般市民」だが、劇中で言われ始めたのは後半に差し掛かってから、しかもたった数回である。

なお、本人は決してブサイクではなくむしろ整った顔立ちをしているが、初期OPにおけるキャスト紹介のカットが「ホットドッグを頬張りながらボーゾックを見て驚く」というあんまりなカットであり、
その顔付きがまるでサルのように見えたせいで上述のひどいい呼ばれようになったと思われる。
なお、中盤以降フルアクセルバージョンの映像からはキメ顔でサムズアップしたハンサムな映像に変更となっている。


【レッドレーサー】



激走! アクセル、チェンジャー!!

レッドレーサー!!


主なスーツアクター:横山一敏

恭介がアクセルチェンジャーで変身した姿。
カーレンジャー全員に言えることだが、マスクのデザインが複雑で、資料無しには書けないだろう。


【装備・個人技】

オートブラスター
カーレンジャー共通の銃。
シフトアップすることで「オートパニッシャー」に変形し、威力も20倍に上がる。

バイブレード
カーレンジャー共通の
柄の部分を引っ張るとフルパワーモードになり、切れ味が増す。

フェンダーソード
ギガフォーミュラーのフェンダー部分が変形したレッドレーサーの専用武器。
ナックルガードの付いた剣であり、コンクリートなどの硬いものも一刀両断にしてしまう。

ドライビングアタック
高所からから飛びかかりつつ放つパンチ
主に開幕ぶっぱ用。

ピストンブロー
連続で放つ腰の入ったパンチ
宇宙のスピード王・マックスを殺害した副長ゼルモダをフルボッコにした。

ツインソード・ツインカムクラッシュ
バイブレードとフェンダーソードの二刀流で×字に斬る必殺技
グリーンレーサーとの連携攻撃から続けて放ち、ボーゾック一偏差値が高いTTテルリンを倒した。


【運転マシン】

レッドスピーダー1
レッドレーサーが駆る小型カート・スピーダーマシンで、時速350kmを誇る。
フロント部に小型光線銃・フロントガンを装備している。

ペガサスサンダー
隕石に閉じ込められていた伝説の「野生の自動車」で、赤いスポーツカーにも似た形状をしている。
地上を時速600kmで駆け抜けるランドモードと、フロントノーズを伸ばして尾翼・デルタ状の主翼部を展開しマッハ1.2で飛び回るスカイモードの2形態がある。

レッドビークル
恭介が思い描いていた『夢の車』の模型が、恭介とダップのクルマジックパワーをひとつに合わせて巨大化された姿。
最高時速マッハ1.5を誇り、RVロボの頭部・胸部を構成。

Vファイヤー/ファイヤーファイター
胡散臭いを通り越して怪しい謎の男・VRVマスターから手渡された消防車型VRVマシン/VRVファイター。
VRVロボの頭部・胸部を構成。


△【その他の作品】△

Vシネマ『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』

超力戦隊オーレンジャーの存在を知らず、渡された名刺を見て「うあおー?」と言い放った。

「カーレンジャーはルックスで善悪のジャッジメントはしない」という理由でどう見ても悪の怪人にしか見えないマシン帝国バラノイアの残党・バラモビルを庇い、追ってきたオーレンジャーと交戦。
だが、案の定悪人だったバラモビルを見てあっさり手のひらを返し「己の過ちをこんなに簡単に認めてしまうその素直さは一体何なんだ?」オーレッドを呆れさせた。

しかし、このせいでボーゾックに吾郎を連れ去られてしまい、オーレンジャーから国際軍事裁判にかけられそうになる事態に。
カーレンジャーを戦士として鍛え直すという名目で三浦尚之参謀長から地獄の特訓を受け、生身の状態で分厚い壁をブチ破れるようになった。


Vシネマ『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー

ダップからの宇宙ファックスを受け、ひとつの星で5つの願いを叶えてくれる宇宙妖精ピコットを悪から守るために奔走。
諸星学園高校に学生服を着て潜り込んだものの、電磁戦隊メガレンジャーの面々から「無理ありすぎ」と言われてしまった。


Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』

アカレンジャーからタイムレッドまでのオール戦隊レッドと共に名乗りを披露した。


海賊戦隊ゴーカイジャー



君達が、海賊戦隊ゴ~~~カイジャーだね?
はい、コーヒー牛乳!

アンタは?

実は私、戦う交通安全・激走戦隊カ~~~レンジャーの……

レッドレーサー!

……だったんだ。

第14話「いまも交通安全」に登場。
ちなみに、このサブタイは『カーレンジャー』第1話「戦う交通安全」、最終話「いつまでも交通安全!!」から繋がっている。

『カーレン』から年月を経ているためか当時より落ち着いた性格になっており、一人称も「私」になっている。
……それは良いとして、何故か、本当に何故かは分からないが、交通安全をテーマにした紙芝居屋として活動しており、売れたら今度は劇団をやりたいなどと言っていた。
ペガサスがどうなったのか、かつての夢の車がどうなったのかは一切言及されず、永遠の謎。
岸氏曰く「浦沢(義雄)さんは面白いと考えた事はすぐに台本に入れるから、そのあたりの設定は無視しててもおかしくない」
『ゴーカイジャー』チーフプロデューサーの宇都宮孝明P「(浦沢氏は)与えられた条件はフル活用するが、自動車工場とか芋ようかんとかそういった小ネタには興味がない。とにかくこれ面白いだろ、と畳み掛けるような脚本を書く」とのこと。

宇宙帝国ザンギャックの開発技官インサーンからは一目惚れされてしまった*1
おかげでジェラシットからの激しいジェラシーと嫉妬に悩まされるハメになるも、最終的にはジェラシットに愛を教えていた。

他にもゴーカイジャーのゴーカイチェンジの時、高速戦隊ターボレンジャーに変身したら「それじゃない!」と突っ込んだり、
ゴーカイジャーにコーヒー牛乳を振舞いながらかつてレッドレーサーだった事を告白しながらも、その面影を鬱陶しそうに振り払ったりと、とにかくコミカルさが目立った。

戦闘ではレッドレーサーにチェンジしたゴーカイレッドが、フェンダーソードで十字に斬るオリジナル技「ドライビングスラッシュ」を披露した。

ゴーカイジャーには演劇を通して子供達に笑顔をもたらす大切さを教え、カーレンジャーの「大いなる力」を与えるが、ナビィからは「あまり役に立ちそうにない」と言われてしまう始末だった。


ちなみに、シャツの右袖の二の腕部分に繕った痕跡があるが、これは『カーレンジャー』第47話でワンパーに切り裂かれたため。芸が細かい。
というより、このシャツは岸氏本人が保管していた『カーレンジャー』撮影当時に使っていたものである*2

この話で恭介が付けているペンダントはゾンネット(正確にはバニティーミラー・ファンベルト王女)の写真入りのロケットペンダントである。
一部スタッフが共通している特撮ドラマ『大魔神カノン』のブログで本話について語られた時の話によると、岸氏が東映装飾部に頼んでわざわざ用意してもらったのだとか。
特撮雑誌の岸氏のインタビューでもその話に触れられており、衣装合わせの際にスタッフに「ロケットペンダントとコーヒー牛乳を用意してくれ」と頼んだところ、「ペンダントの中の写真、どうします?」と訊かれ、「お姫様の方で」と言ったらそれで通じたという。


余談だが、岸氏が『ゴーカイジャー』の打ち上げに参加した際、「頑張れカ―レッド!」と声援を送られた。
そんな岸氏がマイクを持って一言。


“レッドレーサー”だよ!


これが一部で有名な「大カーレッドコール事件」である。


映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE

ゴーカイブルーがゴーカイチェンジし、フェンダーソードとバイブレードで魔空監獄獄長アシュラーダと戦った。

映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

回想シーンにて仮面ライダーディケイドに倒される場面が描かれたが、終盤で他のレジェンド戦隊・レジェンドライダー達と共に復活し、ショッカー・ザンギャック連合と戦った。

その他

岸祐二氏は陣内恭介として以外にも複数回スーパー戦隊シリーズに出演しており、星獣戦隊ギンガマンでは、ゴウキの恋のライバル、岸本として出演した。
また、声優として出演することも多く、ドラグ星人ガニメデ邪悪竜ダガーギン臨獣ヒポポタマス拳のバーカー捕物隊長デイモンサンダーなど、様々な強敵として戦隊の前に立ちはだかっている。


追記・修正は交通ルールを守りながらお願いします。

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最終更新:2025年04月04日 01:58

*1 なお、ゾンネットは最初は変身後(レッドレーサー)に惚れたのに対し、インサーンは素顔で一目惚れした。

*2 同じものが複数着存在し、東映に保管されていたものは志葉丈瑠火野映司がウエスタン風のコスプレをする際に使用されている。