まちカドまぞく

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まちカドまぞく - (2022/04/20 (水) 09:05:12) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/01/08 Sun 01:42:20
更新日:2024/04/25 Thu 16:33:43
所要時間:約 43 分で読めます




魔法少女なんて
魔族(わたし)の手にかかれば
楽勝ですよ……たぶん!



まちカドまぞくとは、まんがタイムきららキャラットに連載されている4コマ漫画である。
作者は伊藤いづも。2021年2月時点で既刊6巻。
2019年7月~9月にアニメが放映された。さらに2020年8月に二期の製作が発表。
2022年4月よりアニメ2期「まちカドまぞく2丁目」が放送開始。時は来た!時来てるぞ!
監督は桜井弘明、シリーズ構成は大知慶一郎、制作はJ.C.STAFFが一貫して担当。


◆概要

2014年に連載開始された4コマ漫画作品。

魔族に目覚めた少女が自らの家にかかった呪いを解くため、魔法少女に勝とうと奮闘する物語…
と、だけ聞くとシリアスなバトル物にも聞こえるが、実際は本人たちの日常生活を描いたコメディ要素の多めな作品である。
特にオノマトペや台詞回しは作者のセンスが光る非常に独特なものになっている為一見の価値アリ。
一方、ファンタジー要素を含んだ背景設定もしっかり生かされており、シリアスとコメディが絶妙に混ざり合っているのも特徴である。

作品の特徴として、とにかくコマの描き込みが細かく、その中には今後の展開の伏線やクスリと笑える小ネタが仕込まれていたりする。
読めば読むほど新しい発見ができ、何度も読み返したくなる作品に仕上がっていると言えるだろう。実際作者もそういう作品を狙っているらしい。*1
また、単行本一巻ごとにエピソードの区切りをつけており、前半部分の小ネタ・伏線を後半で悉く回収して行く手腕は圧巻の一言。
単行本では巻頭、各回の幕間、カバー下に描き下ろしの小ネタが収録されており連載派にもおススメ。
というか、この描き下ろし部分のネタも本編に盛り込まれることがある。

ちなみに、一巻分のストックが溜まってから単行本が発売されるまで数か月の間があるので話を追うときは注意。
今までのところ、きららキャラット9月号(7月発売)でストックが溜まり10月に発売されるというのがパターンになっている。*2


◆あらすじ

15歳のある朝、封印されし魔族の力に目覚めた吉田優子の任務は、 ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? 
ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が 「月4万円生活の呪い」解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロイン4コマ!
(まんがタイムきららweb 作品紹介ページより引用)



◆キャラクター紹介

吉田優子/シャドウミストレス優子(よしだ ゆうこ) CV:小原好美


これで勝ったとおもうなよ~~~!!!

主人公。少しウェーブのかかった茶髪の少女。
15歳の高校一年生だが背は低めで、強いコンプレックスを抱いている。
その一方で、胸は爆乳と言っていいレベルで大きいのだが、作中では良くも悪くも一切触れられない。

が、彼女の外観を語る上で最も特徴的なのは、魔族として覚醒したとき生えた角と尻尾だろう。
角はいかにも「魔族」然とした山羊角。側頭部の大半を占めるご立派様であり、実際重いらしい。まぞくハンドル
尻尾はシーンによってだいぶ長さが変わるが、概ね背丈ほどの細長い紐状。まぞく停止ヒモ
先端部は♠型になっており、猫の耳のような触感らしい。
感情に合わせて激しく動く。よくジグザグに折れ曲がっているが骨などはあるのだろうか……
ちなみに感覚はちゃんとある模様。ただし、あまりに長いため、尻尾の先から感覚が伝わるのに1.5秒かかる。
なお、ズボンなどでは裾の下から尻尾を出しており、こだわりが感じられる。*3

シャドウミストレス優子は魔族として覚醒したときにつけられた活動名。長いので大抵「シャミ子」と略される。
この活動名だが、暗黒役所なる公的な機関に届け出たためか学校でもシャドウミストレス優子名義である。
担任からも普通に「シャドウミストレスさん」「シャミ子さん」と呼ばれている絵はかなりシュール。

ちなみに4コマのタイトルでは初期の頃を除いて「まぞく」と表記され、作中セリフでも基本的に「魔族」ではなく「まぞく」。

身体能力は非常に低く、身体を借りたごせんぞ曰く「ちょっと動いただけで重心がグラグラする、息も上がる、力は入れづらいし、首と肩も凝ってるし、ついでにうっすら目が悪い」。散々である。
成績の方も理系は壊滅と、お世辞にも良いとは言えないポンコツぶり。
電子機器にも疎く、洗濯も満足にできないと一般知識に関しても微妙な部分が多いものの、料理の腕に関してはそこそこ。
これらの低スペックには一族にかけられた呪いが多分に影響している……と思いきや、おかーさんも結構アレなのでただの遺伝という可能性も。
もっとも、境遇を考えるとまともな日常生活を送るのも厳しかったと思われるので、呪い以前に「経験不足」という点も大きいと思われる。
実際、最初は操作がおぼつかなかったスマホは短期間でかなり使いこなせるようになっており、体力に関しても桃との特訓で大分鍛えられてきた。

家はかつて光の一族にかけられた呪いが原因で貧乏。具体的にはアパート「ばんだ荘」はボロいし机もダンボール箱だったりする。
そんな環境なので食事も質素であり、腐ってるなど本能的に食えないレベルの物でなければ美味しくいただける特技(?)の持ち主。
とはいえ味覚自体はまともであり、作る料理も魔法少女達から好評を博している。

夢魔の末裔であるため、他人の夢(潜在意識)に潜り込む力を備えている。
潜在意識に潜り込むことから対象の意識に大きく影響を与えることができ、やり方次第では洗脳も可能と非常に凶悪な能力なため危険視する者も多い。
さらに夢の中では望んだ物を取り出せるが、シャミ子当人の想像力とアイデアストックが貧しいので自前では大それた武器などは出せない。

魔族として覚醒したものの、身体能力には変化がなく、むしろ角の分頭が重くなって弱体化と恩恵は特にない……と当初は自己申告していたが、実のところ早退がちだった病弱な体が健康体になっているので日常生活的な面では大きなプラスといえる。
さらに後述の「危機管理フォーム」など話が進むにつれて徐々にできる事が増えてきており、(1巻ごとに最低1つは新たな新たな能力か既存能力の強化が起きている)様々な人と知り合ったこともあって人間的にも大きく成長している。
聖人のようにいい子だったシャミ子にも、徐々にまぞくらしい私欲が芽生えてきて…?

まぞくらしく悪役っぽい喋り方になることもあるが、素の口調では誰に対しても敬語を使う。
なおスマホ入手後は順調に悪いインターネットに染まり、ミカンに「ママアアアアアアア」とクソリプを送ったりしている
家族や友達、そして宿敵のはずの魔法少女たちさえのことも想う優しい子。

千代田桃 (ちよだ もも) CV:鬼頭明里


まずは手っ取り早く筋肉をつけよう。
さらに筋肉をつけて、ついでに筋肉をつけよう。そして筋肉をつけよう。

あと言い忘れたけど、筋肉をつけよう。

シャミ子が偶然出会った「魔法少女」。通称「ちよもも」「桃色魔法少女
ちなみに4コマのタイトルではよく「桃色」と表記される。形容詞的用法に限らず、固有名詞としても「桃色」。「桃色さん」とか書かれてることも。*4

その名に違わぬ桃色のショートヘアをしており、変身後は短めのツインテールに変わる。
とてつもない身体能力の持ち主で、初っ端から片手でダンプカーを止めたのにはじめ、握力や肺活量を測定したらカンストしていたり、朝フル(朝からフルマラソン)を習慣にしたりしている。趣味も鍛錬。
奇しくも本作と同時期に筋トレを題材にした作品もアニメ化されており視聴者から「肉のお姉さん」「シルバーマンジムに行け」とか言われたり。
他にも「フレッシュピーチハートシャワー」なる技も使えるらしいが詳細は不明。
これは中技でもっと強力な大技もあるが、血を採られて魔力が減って以降は大技を使用不可能になってしまった。
武器となる魔法のステッキの他に、「ハートフルピーチモーフィングステッキ」という小さな魔法のステッキも所有していて服装を一瞬で変化させたりできる。
六年ほど前に世界を救ったことがあるようだが、現在は魔法少女としてのやる気はあまりない。
これだけ強くても本人は「自分は弱い方(同僚が強かった)」と謙遜している。
旧知の魔法少女としては後述のミカンに加え、「ブドー」がいるらしい。しかしこの二人は「世界を救った」一件には関与していないため、別件のパーティっぽい。

成績面でも全教科優秀という天才肌。手先も器用で裁縫や工作も得意である。
その一方、料理の腕は壊滅的であり、見た目がボロ屑のようになるのはまだ良い方、酷いときには桃色に発光する
当人もメシマズを自覚しており、また味覚はまともなため、基本的には自炊せずにジャンクフードやコンビニ飯で済ましている。
当初はシャミ子を餌付けしようとしていたのだが、その食生活を見かねたシャミ子がメシ炊きまぞくとなった結果、逆に餌付けされた。
作品開始当初は広い一軒家でメタ子と暮らしていたが、後にばんだ荘に移住。
結果、シャミ子への食の依存がさらに高まった。シャミ子に米を炊かせるレベルで。

桃がシャミ子に剥かれて食べられる(物理)「フロイトが手をたたいて喜びそうな悪夢」を見た際にはシャミ子をよこしままぞく認定して詰め寄ったが、実は夢魔の能力など関係なく桃が勝手に見ていただけだった。フロイト先生も爆笑だZE☆

一見真面目な感じに見えるが、実際のところどこかズレており、結果シャミ子とのやりとりがよくコントじみた感じになる。
光と闇の一族という関係上、シャミ子とは敵のはずだが何故か彼女を鍛えて強くしようとしたり、彼女を守ろうとしたりしている。
かつては明るい性格で、変身の時もかわいらしく回ったりするような子だったようだが、現在はどこか暗い感じになってしまっている。


その過去については5巻時点でも未だ謎の多い人物。


陽夏木ミカン (ひなつき―) CV:高柳知葉


あら?桃は牛肉を持ってきたのね
ちょうど今日はレモンを持っていて…

魔力が減った桃が町とシャミ子を守るため呼んだ助っ人魔法少女。わけありミカン → ママ魔法少女
その名の通りオレンジ色の髪に蜜柑の葉を思わせる緑色のリボンをしている。
難がありがちな魔法少女たちの中ではまともな娘らしく、少し勝気な所はあるが明るく元気な子。
しかし、かつて巻き込まれた事件の後遺症で「関わった物にささやかな困難が降りかかる呪い」を受けてしまっている。
これはミカンが動揺すると発動してしまい、被害を受けた相手はだいたい情報量過多な状態になる。
本人によると、桃が生コンに埋まったり砂漠を縦断するハメになった例もあるとか。どこがささやかだ。
また、良かれと思ってやったことが裏目に出ることがやたら多い損な性分でもある。

桜ヶ丘に来てからは桃の家に住んでいる。十年前、彼女がまだ明るかったころに知り合ったが、再会したら暗くなっていた彼女に驚いていた。
その後、ばんだ荘に移住。桃ほどではないがライフラインをシャミ子に依存している。

料理に関しては壊滅的とまでは行かないようだが、自炊はしないようだ。
その一方、柑橘類への思い入れは異常と言っていいレベルであり、あらゆる料理を酸っぱくするほど。かんきつ類DD女子
鍋やバーベキューなどの際もどこからともなくレモンを取り出し、かけようとする。周囲8マスを柑橘化するれんぞくかんきつ魔
スイーツバイキングにおいては皿を柑橘類で埋めるトラップキャラ扱いとなっていた。
酸味が嫌いな人には流石にやらないとのことだが、言ってる傍からレモン汁をぶっこんだのでどこまで自重するのかは怪しい所である。
ちなみに読み書きできない子にも真っ先に「柑橘」「蜜柑」「檸檬」を覚えさせた。何て無駄なリソースを。

実家は柑橘類を始めとした食品工場を営んでいる。柑橘類への思い入れもここからか。
当初は桜ヶ丘にあったが、過去の事件によって設備が壊れたため現在は岡山辺りに移住している。工場跡地は桃が管理しており、シャミ子の魔力放出の訓練が行われたのもこの場所。
実家や家族のことは大事に思っており、親御さんもよく製品を差し入れしてくれるなど家族関係は良好な模様。
一方で世話になった桃のために一人多魔市までやってくる義理堅い子である。

魔法少女としては遠距離狙撃が主で、条件次第では1km先からマッハ3の精密射撃を叩き込むことが可能。
さらに逃げる相手に盗聴機能付きのビーコンを付けて誘導弾をぶち込むというえげつないろまんちっくな戦法も取っていたらしい。
「射程50キロあればだいたい勝てるわ」とか「(初見の魔法少女を)殺れるけどどうする?」とかなにげに物騒なセリフが多いのも戦闘経験故か。
必殺技は「サンライズアロー」



リリス CV:高橋未奈美


肌を出せ 肌をもっと出すのだ 全裸でも良い
コスプレを… 野外露出を楽しむのだ

吉田家のご先祖様である闇の一族。自称「永劫の闇をつかさどる魔女」であるが誰もそうは呼ばず、もっぱら本名または「ごせんぞ」「シャミ先」などと呼ばれる。
見た目は金髪に褐色の肌の少女だが年齢は5000歳とのこと。ただし幼くして封印されたらしく肉体年齢は不明。酒は飲むが。
シャミ子より細長い角が生えているが右側が折れており、尻尾もシャミ子と違い先端が三重になっている。*6また、耳も尖っている。そして、ある部位はぺったんこ。

数千年前に封印され、それ以降眠ったりもしながらメソポタミアを始めオリエントを転々としてきたという。
始祖の邪神像(通称:ごせん像)に封印されているため、最初はシャミ子の夢の中で語りかけるくらいのことしかできなかったが、物語途中で封印が弱まったことで像のまま外部と会話できるようになった。
また、桃が作成した依代人形に魂を移すことで短時間ながら外部で活動することも可能である。ただし、桃による強制操作が可能なので悪さはできないが。

像内部の封印空間はこたつにテレビ、ゲーム機なども完備されており、さらに像の近くに何か置かれると「お供え」として同じものを内部に出現させることが可能。*7
……ただし、「お供え」判定は自動なのでうっかりゴミ箱に突っ込んだりするとそれはそれは大惨事となる。
また、封印当初は魔力をコントロールできず、真っ暗な封印空間を過ごしたことがトラウマとなっており、自称に反して完全な暗闇は苦手。

知識豊富であり、まぞくの先達としてよくシャミ子にアドバイスしており、シャミ子もごせんぞであるリリスを尊敬している。
一方、やたら鬱陶しく絡むため桃とは犬猿の仲。依代関係で一方的に手綱を握られてる感もあるけど。

よくひどい目に合うコメディリリーフ的な面もあるが、本質は利己的で世界征服をも企む魔族らしい人物。
もっとも妙に律儀な面もあり、その辺はやはりシャミ子の祖先というべきか。
また、子孫かつ自身を尊敬してくれているシャミ子のことは本心から大切に思っており、シャミ子が囚われた際には身代わりを申し出たほど。



吉田良子 (―りょうこ) CV:大和田仁美


知ってる!良知ってる!本でいっぱい見た!

優子の妹で9歳。1月7日生まれ。制服らしきものをよく着ており、おそらく私立小(制服の公立校もなくはないが)
優子のことは「お姉」と呼ぶ。
ぽんこつ気味な姉に比べしっかり者で、カメラに興味を持ったことから桃にIT関連の事を教えてもらい、2巻時点にはパソコンをばっちりマスターしていた。
シャミ子が話を盛ったがために姉は熾烈な戦いをしているものだと思い込んでおり、さらにその流れで兵法書を読んだためますます勘違いが加速した。
そのキラキラした憧れの目には桃の側も嘘をつかざるを得ないのであった。
姉の姿に憧れ、姉の力になろうと努める良い子。

どうも魔法少女の資質があるらしい。
実は良子の分の呪いは彼女が生まれる以前より優子が代わりに引き受けている。姉に比べて優秀なのもそのため。
一方、当時の優子は二重に呪いを受け持ったことにより衰弱死寸前であったが……


吉田清子 (―せいこ) CV:大原さやか


……お父さん あの子 成長してます
結果はどうあれ…
悔いのないように

優子と良子のおかーさん。年齢不詳だが二児の母のわりに見た目はかなり若い。
月四万円生活の呪いのため倹約を心がけており、タイムセールを狙ったり余りもので料理をかさ増ししたりと工夫している。
ドアストッパーとして使ったり、余計なことを喋る前に酒漬けにしたりとごせんぞへの扱いはかなり雑である。
他にもシャミ子のあまりの弱さとアホの子っぷりに呆れたりもしているが、根は家族のことをしっかり考えている。
夫の影響なのか、使えるものは使う主義。それと結構なドジっ子であったり、シャミ子に負けず劣らずアホな部分もある。

吉田太郎 (―たろう)/ヨシュア CV:梅津秀行

優子と良子のおとーさん。出稼ぎ中。



千代田桜 (―さくら)

あなたの街のかけつけ一本おまもり桜!!
魔法少女★千代田 桜── ただいま見参っ!!
桃の姉。現在行方不明。
桃の魔法少女としての師匠でもあり、姉妹関係は良好だった模様。
一方で妹にかまけるばかりに宿題を放っておいたり、勉学面は怪しかったようだが。
桃の意外とズボラな面は多分に姉の影響を受けていると思われる。

魔法少女としての腕は確かで、特に魔力の操作に著しく長けていたらしい。
「効果時間が魔力の質に依存する」結界が十年経っても問題なく働いている辺り相当なものであったのだろう。
必殺技は「サクラメントキャノン」。桜の花状の極太レーザーをぶっ放す大技らしい。


桜の居場所が判明する3巻終盤の一連のエピソードは涙腺崩壊ものであり、非常に評価が高い。
作者も当初はここで一区切りつけて連載を終了する予定であったとのこと。


佐田杏里(さた あんり) CV:千本木彩花


……シャミ子 今日も残念だったね!!

シャミ子のクラスメイトで、テニス部に所属している。かつては桃と同じ中学に通っていた。
ノリは軽いが面倒見がよく、友人としてシャミ子に色々なアドバイスをしてくれる。
やや話を盛りがちで、口も軽くノリで喋りがちな癖があるが、悪意はない竹を割ったような性格。ちなみに母親も似たようなノリ。
紹介した先で(予想できなくても無理がないような)トラブルが発生すると責任を感じ、さらにフォローしてくれるなどかなりの人格者。
角が生える以前は早退がちで友達ができなかったシャミ子にとっては病弱時代では唯一の友人であり、困ったら彼女を頼りにすることが多い。

実家はショッピングセンター「マルマ」にある精肉店。
当人も店を手伝うことがあるが、その際の営業はかなり上手い。というかえげつない。
また、人脈も豊富であり、まぞくを探すシャミ子に喫茶あすらを紹介した。

登場当初は「不思議な外見や言動の住人に動じない多魔市住民」のお手本のような人物で、からかい半分でシャミ子を桃にけしかけたり武器の提案をしたりする喰えない少女だったが、
その人脈からあくまでまぞくや魔法少女を隣人として見慣れているだけで、日常からかけ離れ過ぎた事態に直面すると狼狽し、説明を求める場面が増えてきた。当然である。
シャミ子関連の事件においてはぶっ飛んだ内容かつ、徹夜を要する作業や無茶振りをお願いされて量そのものには難色を示しつつも、
快い返事でやり遂げている一般人にしてはできすぎるぐらいできた子。

まぞくとして覚醒したシャミ子を偏見で見ず、その活動を応援するいっぽうで、
街のボスとして張り切ろうとするシャミ子に待ったをかけ、「女子高生として当たり前の生活」を送れるようにも気を配っている。


小倉しおん (おぐら―) CV:諏訪彩花


私は貴方に実験してデータを取りたい! 
貴方はまぞくとして強くなりたい
これって利害の一致だよね!
すばらしいよねぇ!!
一緒に深淵覗こっ!!

杏里の友達の眼鏡っ娘。悪魔や魔術といったオカルト関連の物事に興味津々で、黒魔術研究部を作ってしまった。(他に部員がいるかは不明)
シャミ子とはクラスが違うのだが、ごく自然に同じ教室にいることが多い。アニメではより付きまとうように。

まぞくのデータを調べるためシャミ子やごせんぞうを実験に使おうとしたり、吉田家の天井裏にひそんだりとマッドサイエンティスト気質なところがある。
はっきりいって奇行が目立つが成績がすごくいい(倫理以外は満点である)ため教師からも黙認されている。
杏里曰く「話すときは2mはなれて武器をかまえろ」。フレンドリーな彼女がそんな風に警告するあたり(大げさに誇張する癖があるとはいえ)相当である。
ひそかに危機管理フォームが完成したのは彼女のおかげ(彼女の漢方で魔力が十分に溜まった)。

言動に色々と問題があるもののその知識と腕は確かであり、シャミ子や桃にも頼りにされている。
実際彼女がいなければ事件の多くは解決できなかった。でもやっぱり怪しい。
とはいえ、彼女も光と闇の一族が共存する桜ヶ丘は大事に思っているようだ。
奇行が確認される前から友人としてシャミ子に優しく接するところもちゃんとあるゆえ、なんだかんだ一定の人徳はあるのだろう。たぶん。きっと。



白澤 (しろさわ) CV:松山鷹志


──何も言うな 全てわかっている
ここは流れ着いたまつろわぬ者たちが最後にたどり着く場所
極東の島国の釁隙にある最後の魔境だ

僕は君のようなまぞくが来るのを待っていた

「腰掛ける場所の無い誰かの居場所を作りたい」と考え、商店街で十年前より純喫茶あすらを営むバクの店長。好みのタイプはスレンダーなバク。
人語を解する動物である霊獣の一種で動物系まぞく。なお戦闘力は皆無。
彼は彼で色々あったのか、危機に直面する(と判断する)と妙にアグレッシヴな方法で逃走を計り、そしてそれに耐えられる体をしてないので怪我が絶えない。
ちなみに「結界の効果で人に見える」などということはなく、周囲からは普通にバクとして認知されている。桜ヶ丘の住人動じなさすぎである。
人間社会で二度見されないために二足歩行を心がけているが、体の構造上無理があるためよく腰を痛めている様子。バクが二足歩行してるほうが目を引くよね

非常にお人よしであり、リコが問題を起こしてもそのたびに許している寛大な精神の持ち主。
そして、やらかしても悪ぶれないリコに振り回されては最終的に土下座する羽目になる苦労人。土下座は特技の域に達している。
そんなこんなでまぞく経営かつトラブルが絶えないため働き手に飢えており、わずかなチャンスでもかじりつく。
経営者としてはわりと容赦ないたくましいスタンスであり、押しに弱く騙されやすいシャミ子をバイトとしてこき使うことも(待遇そのものは大変いい)。
ほぼ押し付けられる形で託されたリコだが家族同然に思っており、終生の衣食住を保障しているイケメ……イケバク。


リコ CV:伊藤彩沙


料理づくりはたのしい… ほかは全部興味がない…
優子が採用されてよかったの

京都なまりの関西弁で話す料理好きな狐狸精。好みのタイプは都合のいい人。
白澤と共に喫茶あすらを営んでおり、調理とウェイトレスを兼任していた、が接客はやる気がないためシャミ子がバイトに入ったことで調理に専念している。

料理への思い入れは非常に強く妥協を許さない職人気質であり、作る料理は非常に美味な上に魔力の効果で「嫌なことを一時忘れる」ストレス発散効果を有していることからリピーターは多い。
ただし、その効果で食べた者はハイになる事からぶっちゃけ怪しいクスリを決めているようにしか見えず、傍から見れば怪しいことこの上ないが。
一方で前述の通り、接客態度は最悪であり怒る客も多かった模様。
また、料理に関してもテンションが上がると店ごと焼いたりしていたらしい。……どんな調理をしていたのだろうか。

性格は「悪気はないが悪戯好きであり、欲望に素直で利己的」というなかなかに厄介な物であり、人の都合はあまり配慮しないのに分析自体は結構できるたちの悪さも含め、
そのあしらい難さから桃からはリリス以上に苦手にされている。
「説明をしない」傾向があり、ちゃんと話せばどうとでもなったであろうトラブルもこの悪癖から生まれたもの。おかげでシャミ子がほぼ全裸で街中を歩くはめにもなった
この性格と料理の効果からトラブルを招くことも多く各地で魔法少女と諍いを起こしており、十年前に桜によって白澤へと押し付けられた。
以降は結界の効果のおかげで魔法少女と出くわすこともなく、都合のいい店長の下で気ままに過ごしている。
店長が自分のせいで気苦労しようとケロッとしているが(都合が良くて素敵と思ってる節すらある)、「もう料理とかどうでもええ」と怒り心頭になるぐらいには大事に思っているのも確か。
シャミ子との邂逅後は徐々にだがコミュニケーション能力に改善の兆しが見えており、まだまだズレまくってるが意識的に気遣いをするようになっている。ズレてるが。

各地で魔法少女を返り討ちにしており、その戦闘力は非常に高い。下手に強いから弱肉強食的な考えが抜けない側面があるかも
葉っぱを様々な物に変化させる幻術を得意としており、自身の姿を変化させることも可能。
本来の姿はモフモフな狐そのものであり、くつろぐときはそちらの姿でいるようだ。


朱紅玉 (しゅほんゆー)

この味… 間違いあらへん奴がおる…

リコに恨みを持つ魔法少女。ちなみに18歳。
喫茶あすら移転の際に住人が結界の保護から外れた隙にリコの居場所を探知して桜ヶ丘へと赴いた。
魔法少女としての年季は長いのだが、リコしか眼中になかったためか戦闘能力は低く、敵地にノープランで乗り込んだ上に殺気も一切隠せてないとはっきり言ってお粗末なレベル。
案の定一瞬で取り押さえられたが、最後の力で十年分の魔力を溜め込んだ封印魔法を放ち……
最終的にはシャミ子の洗脳尽力もあってなんとか和解、店長・リコ組と一緒にばんだ荘の民となった。
シャミ子に説得されたとはいえ、まだ常識を解しているとは言い難いリコの奇行をなんとか押し止める常識人ポジションとして苦労している。


那由多誰何 (なゆた すいか)

「誰何」と書いて「すいか」って読むんだよ

長い三つ編みと黒い格好が印象的な、常に笑顔を絶やさない「ぼくっ娘」魔法少女。
桜の昔からの知り合いで、6年前、姉の手掛かりを探しに桜ヶ丘に再訪した桃と協力して桜の手掛かりを探した。



メタ子/メタトロン CV:七瀬彩夏、仲野裕

時 は 来 た

桃が飼っている猫……もとい、魔法少女の案内役(ナビゲーター)。以前は桜のナビゲーター。
しかし、現在は年に加え桃がやる気をなくしたことからほとんどただの猫同然である。
神託もできるが、最近は「時は来た」しか言わない。光ったりもする。
これでも桃の幸せを心から願っており、潜在意識では主人を守るべく働いている。その際の姿は頭部が猫の半裸マッチョという強烈なものであった。
シャミ子に対しては桃の夢に侵入してきたときは前述の半裸マッチョ状態で排除しようとしたが(シャミ子が正直に目的を言ったのが原因だが)途中から信頼するようになったからか、6巻では自分が知っている桃の過去についてシャミ子に見せた。

アニメでのCVはまさかの二人一役。可愛らしい鳴き声とイケボによる「時は来た」のギャップに多くの人が度肝を抜かれた。


ミカエルちゃん

ミカンのナビゲーターのカエル。頭にミカンが載ったカエルでミカエルちゃん。一応人語を話せるっぽい。
種族はモウドクフキヤガエルであり、皮膚から毒液を分泌しているため触ると死ぬ(そのためミカンも枝越しに持っている)。
本気の戦闘の時は矢じりに変身して主人の助けとなるらしい。触ると死ぬ矢じり……\たのもしいわ/


ジキエル

紅玉のナビゲーターで関西弁を話す金魚。
闇の一族に対しては容赦がなく、魔力料理で人を癒しているリコについて「魔力で洗脳している」と紅に吹き込むことで彼女を魔法少女に仕立て上げた(とはいえ食べた人の様子がアレなので無理もないが)
若輩者ということもあってどこか機械的で、人情を解する能力は弱め。
シャミ子の能力についても、人々を扇動し大量死を招く物としてことさら危険視している。
(もっともこの点に関してはシャミ子自身も危険視しているのであながち間違いというわけでもないが)
なお、後にウガルルに大量捕食された挙げ句、相方が消えてフリーになったところを小倉に捕まった


ウリエル

イエスマム!!

誰何のナビゲーター。模様と「すいか」の相方ということでおそらくウリ坊。
見た目とキャラのクセが異様に強い。


たまさくらちゃん

白猫の姿をした、たまさくら商店街のゆるキャラ。この街の大きな桜の古木から生まれた妖精さんとのこと。
見た目はかわいらしいが設定を公募にした結果、特技が「バク宙あつあつおでん」だったり、
茶碗から人を洗脳するアメを無限生産するなどカオスな存在と化した。
また、やたら着ぐるみが小さく、一般的な体格の人間では着れないという地味に致命的な欠陥を有している。
町内での認知度はかなり高いが、頑張りの割にはゆるキャラとしてはマイナーらしい。
それ故に桃は買い支えなければと思っており、たまさくらちゃんグッズを持っているコマがちらほら見られる。曰く「っ…好きではないです 生活に差し障る程度に気になるだけで」

デザインしたのは白澤であり、彼が過去に見かけた白猫(桜のコア)をモチーフにしている。
明言されてはいないが、当初は白澤が入っていたようだ。ちなみにアメは実際に依存性が高いことからおそらくリコ製。


ナレーション CV:梅津秀行

特徴的な二重線枠で語りを入れるナレーション。毎話「がんばれシャミ子!△△して〇〇なまぞくになるんだ!」と締めくくるのがお約束。
アニメにおいてもきっちりと締めてくれており作品に無くてはならない存在。
ちなみに桃やリリスに対しては「さん付け」で呼ぶ。



おっち(落合)/みなみ(南野)/つるちゃん(鶴巻)/にゃが(永山)


かみざ!魔のものたちはかみざだよ!!

シャミ子らが入れられた体育祭実行委員会の1年メンツ。全員C組。
準備中にミカンを気絶させてしまい、呪い体質が暴発しておっち(と杏里)に向けてペンキ缶(中身入り)が吹っ飛んできたところを桃に救われた。
それもあってか、熱烈な魔のものファンだらけ。
おっちは桃単推し、にゃがはしゃみこ単推し。みなみ・つるちゃんはミカンに憧れている節がある。
1年生45人からなるチャットグループ「魔のものファンクラブ」でシャミ子の盗撮画像がやり取りされていたりと、なかなかにガチ勢。にゃがは出る漫画間違えてません?
おっちが桃に熱烈アプローチをかけていくことで、いよいよシャミ桃がまくあけまぞく。

◆用語解説

闇の一族

「魔族」とも呼ばれる存在。ただし作中では「まぞく」とひらがな表記されることも多い。
基本的に混沌を糧とし、無秩序をパワーに変えるとのこと。
古代より光の一族に追われ続けてきたためか、せいいき桜ヶ丘の古株のまぞく達は結界を自宅に貼るなどの対策をしている。
ただ、当然ただの被害者というわけではなく、急に魔族に覚醒したため闇に呑まれ恐ろしいことになった人もいるらしい。
シャミ子もあれでも当初は闇的なパワーに飲まれて好戦的になっていたとのこと。
光の一族の血液を奪うことでその魔力をも奪い取ることができる。


魔法少女

「闇の一族」と対立する「光の一族」、その巫女こそが魔法少女である。
光の一族の使いと契約したことで肉体がエーテル体になっており、筋力の代わりに魔力を行使することで普通の人間以上の力が出せる。(桃の怪力は筋力による処も大きいが)
もちろん魔法少女なので"らしい"姿に変身もでき、変身状態ではさらに身体能力が向上する。
変身の際には光の力を体に降ろすための舞い(昔の巫女が唱えた祝詞「卍句」にちなんで変身バンクと呼ばれている)を舞う必要がある。
バンク中は体が勝手に舞ってしまうが、慣れと努力次第で短縮は可能。桃は色々あった末に0.01秒程度で変身している。
新人の子は1分くらいかかったり、うっかり全裸になったりすることもあるとか。そこのとこ詳しく。
変身中は無敵ということはなく完全に無防備なため、見た目の華やかさとは裏腹に高速変身の可否は切実な問題とのこと。

一方、超人的な能力を得た代償として魔力を失いすぎると身体が霧散してコア状態になってしまう。
コア状態でもある程度魔力が残っていれば小動物の姿で動けるが、完全に魔力を失うと水晶状となって動けなくなってしまい、こうなってしまうと自力での復活は困難とのこと。
契約や人ならざる肉体への変化など、どことなく某魔法少女作品を彷彿とさせ不穏なものが感じられるが、
こちらは自由に引退可能、そして引退すれば普通の人間の体に戻れると良心的なシステムなため特に気にしている子はいない。

その働きはポイント制であり、まぞくを狩るとポイントが貯まり、それに応じて願いが叶うシステムらしい。
が、このシステム、狩りさえすれば対象が無害なまぞくであろうと問答無用でポイントが貯まるという極端なものであり、リターンを求めて強引にまぞくを狩る魔法少女もかつては多かったとか。
現在はそのようなことはあまりないらしいが、桃が応援を呼ぶ際に「シャミ子が喰われなさそうな娘」を選別するのに悩んでいたことから今でも過激派が多いようだ。
ダブリが多い疑惑もある。あと妙に料理方面に課題を抱えた子が多いのは気のせいだろうか。


危機管理フォーム

物語途中でシャミ子が身に着けた戦闘フォーム。その姿は我々が「夢魔」と聞いて想像するような露出度の高い姿である。
変身することによって身体・頭脳共に能力が上がる…が、リリスの解説を聞く限りそこまで強化されていないような。
それでも貧弱なシャミ子にとっては結構な恩恵があるため緊急時には変身している。主に全力で逃げるために。

先述の通り露出度が高いので周囲によくいじられており、シャミ子も到底街中では変身できないと恥ずかしがっていた。
……が、度重なる変身で感覚がマヒして、いつしか体育時やテスト時、果ては階段を上る際にも変身するようになっていた。先生何も言わなかったのか。
何故このようなデザインになったかというとリリスが考えた強そうなイメージを元としているからである。種族的に肌を出したほうが戦闘力が高まるとのこと。
シャミ子のリテイク希望もあってか、2巻ではへそ回りとふとももの布地が若干増えた。が、リリスが面倒くさくなった結果、3巻以降は元に戻った。

シャミ子自身のイメージで服装を変更することも可能なのだが「種族的に肌を出した方が戦闘力が高まる」というのは嘘ではないらしく、露出の少ない格好に変更した際には重さから地面にめり込んだ。


月4万円生活の呪い

吉田家に課せられた様々な呪いの中でも代表的な物であり、稼ぎすぎたお金は運命レベルで逃げていく。酷い時には明らかな妖鳥の類に盗られたりとか。
一家4人で月4万円生活というと困難に思えるが、実は「教育費、医療費、暖房費は別勘定」と妙に融通が利いているため何とかなっている。
また、ばんだ荘の家賃は激安なため、勘定する必要があるのは実質食費と光熱費くらい。衣服や家電の買い替えは厳しそうだが。



すぎこしの結界

吉田家の玄関や喫茶あすらに張られている魔法少女避けの結界。製作者の桜によると「すぎこしの結界」が正式名称のようだ。
「光の一族側がその家の住人にかかわるのを運命レベルで妨げる」効果があり、桜ヶ丘のまぞくが魔法少女の目を逃れるために使用している。
住人であれば家から離れていても効果があるが、結界を忘れたまま家自体を引っ越すと効果が無くなる(張り直せば問題ない)
また、万が一魔法少女が住処を見つけても、強行突破しようとすると反撃を受けるため基本的に手出しは不可能。
一方でまぞく側からは魔法少女に許可を出すことで家に招き入れることが可能。
ただし、それを繰り返すと結界の定義が薄れていき、最終的には消滅してしまう危険がある。


なんとかの杖

シャミ子が廃工場で拾った杖。
由緒正しいメイドインメソポタの杖らしいが、何故か誰も正式名称を覚えていない。一応「ア」から始まる横文字ネームらしい。
元々の形状はいかにもな魔法ステッキであるのだが、持ち主の武器観で形を変形させることからシャミ子が手に取った際はフォークへと変形した。

「棒状の物であれば何にでも変形可能」 という凄まじい機能を有しており、品質も最高峰の状態に変形できるようだ。
なお、持ち主が「棒」と思い込んでさえいれば問題なく、おバカなシャミ子の柔軟な発想によってペン、スコップ、うちわ、中華鍋など様々な便利グッズに用いられている。……棒?
夢魔が本領を発揮できる夢の中では「ずるい武器」という何でも倒せる文字通りのチートウェポンへと変形させることも可能。
さらにはゲーム的な魔法の杖や神話級の道具にすら変形可能なまさに万能の杖となる。
最近では現実世界でも回復の杖やマジカル虫取り網などオリジナルの魔法道具に変化できるようになったが、まだ自在に変化できるわけではないため今後に期待と言ったところ。

せいいき桜ヶ丘

この作品の舞台となる町で、市区町村で言うと「多魔市」(多ではない!)に属している。
森や山に囲まれており、駅を中心に商店街やショッピングセンター、学校などが並ぶベッドタウン。
桜の名所としても知られる穏やかな町である。
名前は東京都多摩市にある聖蹟(せいせき)桜が丘が元ネタ。見た目は唐木田や多摩センター駅周辺に近い*11

作中世界では「光の一族と闇の一族がゆるく共存する特別な町」として噂になっている。
そんな遍歴もあってか、町には変な人が多く、色んな出来事に慣れ切った住人達も総じてスルー能力が高い。
角と尻尾の生えた女の子や、喋る二足歩行のバクがうろついていても大して気にしない。そんな変な町である。


きららファンタジア

やって来ました異世界ハロー!
ご町内では少し目立つまぞく角も、エトワリアならなんとなく溶け込める気がします!

2019年9月のイベント「いせかいまぞくとごせん像」より参戦(シャミ子はその前のイベントで顔見せ登場)
2020年3月時点では吉田優子(シャミ子)、千代田桃、陽夏木ミカン、リリス、吉田良子が登場している。
各キャラの描写を鑑みると、原作3~4巻の時期から召喚されたようだ。
メインストーリー2部1章でも登場した。ただしこのときはオーダーによる本人達であり、イベント時の記憶等はないためきらら達とは初対面となっている。

コンテンツ施設は「まちカドばんだ荘」
ばんだ荘を模したアパートに原作の様々なマスコットやアイテムが乗っかったカオスな建物となっており、説明文にも「アパートが崩れないか不安です」と心配されている。
内装は一面の畳と暗闇が広がる中にリリス謹製キラキラが飾り付けられている封印空間仕様。

原作者が結構ガチなプレイヤーということもあってか一部シナリオを監修しており、準公式と言える設定も散見される。
もちろん公式設定と名言されているわけではないので扱いに注意は必要。

以下、異世界エトワリアでの皆の暮らし(長いので格納)


◆余談

シャミ子が悪いんだよ

二次創作が元であり原作でもアニメでも言われていない台詞だが、いかにも桃が言ってそうな台詞だからか、使い勝手が良かったからか、 「原作でもアニメでも言われてないけど原作で言ったセリフ」 等のように、原作にはない台詞というのは分かった上でネタとして流行した。
そしてネットで使用され続けた結果、 ネット流行語100_2019にノミネート されてしまう。
その時点で作者も困惑していたのだが、何と niconico賞を受賞 してしまう。
作者もどうしようかと迷ったようだが、作品に対して肯定的な使い方をされていたからか、最終的には受賞を喜んでおり、トロフィーも受け取り感謝のイラストをツイッターに上げている。
こんな事態になったのもシャミ子が悪いんだよ。

一方、たしかに原作初期の桃なら言いそうなセリフではあるが、原作中盤以後の(シャミ子に惚れ込んだ・自罰的かつヘタレな内面が明らかになった)桃ならまず言わないようなセリフでもあるのも事実。スラングの常として人を選ぶものである。

略称

公式の略称は特になし。略する場合は「まぞく」やキャラ名の「シャミ子」で呼ぶ人が多いようだ。
たまに「ドまぞ」と略する人もいるが。そのような要素はないが字面のインパクトの強さだろうか……
同じキャラットにドSがいるのもあるかもしれない。

きらら作家初?

まぞくやオーパーツ的なごせん像など、何かとオカルト的な要素が多い本作。
その作者のオカルトへの造詣の深さが買われたのか、なんとその筋では有名な雑誌「ムー」がインタビューを行った。
なかなか異例なことだけに、きらら編集部も「ムーに取材を受けた(たぶん)初のきらら作家」とネタにしている。

2期製作決定!事件(?)

アニメ2期決定の第一報となったきららCarat20年10月号だが、発売日前日に表紙画像がリークされてしまう。本号で完結となる某チア漫画を押しのけての表紙化や公式Twitterの匂わせから「もしや」と期待を膨らませるファンが多かっただけに、何とも肩透かしな公開となってしまった。リーク、ダメ、ゼッタイ。



がんばれシャミ子!!追記・修正で項目を充実させるんだ!!

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