SSSS.GRIDMAN

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SSSS.GRIDMAN - (2018/12/24 (月) 14:00:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/10/14 (日) 00:50:53
更新日:2024/01/28 Sun 03:33:23
所要時間:約 7 分で読めます





独りじゃない。いつの日も、どこまでも。



出典:TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」公式サイト、18年9月17日閲覧、
https://gridman.net/、Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会



概要

『SSSS.GRIDMAN』とは2018年10月6日から放送しているオリジナルアニメ。
1993年に円谷プロが製作した特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』をベースにしている。
時代を先取りし過ぎたと言われる名作に、25年の月日をかけて時代がやっと追いついたのである。

ちなみにタイトルの『SSSS』は発音する際には読まない
「じゃあ、なんで付けたん?」という疑問が出るのは当然だが、実はこの理由をキャストもスタッフも知らないらしい。
なおSSSSの由来は海外版の『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』ではないかと思われる*1
ちなみに監督はラジオにてSSSSとは「凄い・才能の声優・斉藤壮馬さん・最高!」と冗談めかして言っている。



アニメ制作はTRIGGER。
監督は雨宮哲。シリーズ構成は円谷プロ関係には『ギンガ』以来となる長谷川圭一
キャラクターデザインは坂本勝、グリッドマンデザインを後藤正行。
怪獣デザインを西川伸司、丸山浩、板野一郎、山口修、前田真宏と豪華スタッフが担当。
音楽は鷺巣詩郎が担当し、音響は原作と同じく森川永子が担当。

OPには同時期に放送している『ウルトラマンR/B』でも主題歌を担当しているオーイシマサヨシが所属するOxTが担当。
オーイシマサヨシ氏は全話分の脚本を読んだうえで作詞をしているとの事。
EDには『ULTRAMAN』の佐山レナ役などでお馴染みの内田真礼

監督は元々はウルトラシリーズのアニメ化を目論んでいたようだが、円谷プロがそれに難色*2を示し、
「『グリッドマン』か『アンドロメロス』ならいいよ」と言われたので、本放送と再放送を見ていたグリッドマンの方をアニメ化する事にした。
2015年に「日本アニメ(ーター)見本市」の9話として配信された短編アニメ『電光超人グリッドマン boys invent great hero』は本作のパイロットフィルム的な役割もあったそうな。

脚本は「この話でパワーアップ」「この話で新メカ登場」と言った「玩具が先行するシナリオ作り」出来る人が前提条件で探していたらしい。
企画開始時点では玩具が出るとは決まっていない段階だったのに。

長谷川氏になったのは円谷プロから紹介されたからであり、上記の事ができたことと、
無印『ウルトラマンギンガ』の閉鎖感や低予算感がグリッドマンに近かったこともあり決定した(無印ギンガの評価にグリッドマンっぽいというものもあった)。
長谷川氏はグリッドマン当時に撮影が大変という噂話を聞いた程度で番組を見た事がなく、
話が来た時ロックマンエグゼみたいなものかな?と思ったらしい(彼は第1シリーズのみだが、アニメ版エグゼで脚本に参加しているためそう思ったのだと思われる)。

グリッドマンのデザインは円谷プロ所属の後藤正行氏が担当している。
監督の雨宮哲氏が語るには、近年のウルトラマンのデザインをしている後藤氏に担当してもらう事で、最新のヒーローと並べても綺麗に映えるようにしたとのこと。

作画面に関しては通常作画監督の他に、電柱などの建設物の作画監督、戦闘作画を別に担当するヒロイック作画監督といった感じで細分化して担当している。
特にヒロイック作画は「勇者シリーズ」のオマージュが多く、雨宮監督は大張監督へのラブレター称している。
元々「電光超人グリッドマン」が実写でやる勇者シリーズという要素もあり、上記の短編アニメでもふんだんに盛り込まれていたが、
本作は原作を含めた円谷特撮ヒーローと勇者シリーズをリスペクトしつつも、重厚かつケレン味溢れた戦闘シーンを作り上げている。

また本作の3DCGを担当しているのは「ガールズ&パンツァー」などで有名な「グラフィニカ」。
毎回、雨宮監督の要望以上の3DCGを作り上げており、Twitterでも本作の作画のポイントや裏話を公開しているので興味がある方はおすすめ。

主要キャラに響裕太・新条アカネがいるが、これは没企画『電撃超人グリッドマンF(ファイター)』の主役の名前である。
現在これが何を意味するかはまだ不明だが、少なくとも立ち位置はこの没企画の設定に近いものとなっている。

今作がグリッドマンを初見というアニメファンにも見やすいように主人公たちキャラクターの日常描写にも力が入れており、
また旧作ファンにもニヤリとくるような描写・設定も盛り込んでいるなど新旧ファンに楽しんでもらえるような物語がされている。

グリッドマンに特に力を入れて制作しているらしく、緑川氏が言うには日常シーンのアフレコはラフ状態だが、戦闘シーンはほとんど完成している段階でアフレコしたという。
放映三ヵ月前の段階で2話まで完成しているらしく、海外とウルフェスで先行上映できるほどである。
またウルフェスで公開された時、本作のグリッドマンのスーツが登場し、旧作のグリッドマンと共演した。

アニメでは平成ウルトラマンに関連するものが小ネタとしてあるとの事。ただしこれは脚本的意図アリではなく作画スタッフのお遊び。
たとえばPVの時点で『ネクサス』のガンバルクイナくんが映っているが、長谷川氏は見るまで知らなかったため驚いたという。
……第一話の展開を見た人はそれだけで悲鳴を上げていた人もいたが。

また以前監督(と明らかに思われる人物)が 小説家になろうに『インフェルノコップ』名義で、
「私の知らない他校の制服」「中、見ないでよ」の二作品を投稿していたが、これらの作品群のキャラたちが本作に出演している。


あらすじ

ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。
そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。
グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。
突然の事に戸惑いつつも、クラスメイトの内海将や宝多六花、新条アカネたちに助けられながら毎日を送る裕太だった。

が、その平穏な日々は、突然現れた怪獣によって容易く踏みつぶされた――。

(公式より引用)


登場人物

キャラモチーフには『トランスフォーマー シャッタード・グラス』の要素が取り入れられている。

▼メインキャラクター
CV:広瀬裕也
本作の主人公。赤茶色の短い髪をした少年。かなり童顔のショタ。
両サイドの髪が二本の角みたいに跳ねている。監督曰く「主役は角がないと」とのこと。
クラス内での立場はかなり地味であり、クラスの女子からは「髪の色が凄く赤い」くらいしか思われていない。
両親は3ヶ月ほど出張しており、自宅には裕太一人しかいない…と思われる。
というのも、何かしらの事情で六花の家に行った際に記憶喪失になっており、自身や周囲に関する記憶がばっさりと抜け落ちているのである。
六花の家にあったジャンクにいたグリッドマンの声を聞き、彼と一体化して戦う事になる。

CV:斉藤壮馬
メガネ男子。今年の4月に裕太と友達になったばかり。
裕太が記憶を失っても、また友達になったつもりで接してくれるなど、気の良い奴。
ウルトラシリーズを見ているらしく、グリッドマンと怪獣の戦いや現状をウルトラシリーズのお約束になぞって考えることも多い。

CV:宮本侑芽
裕太のクラスメートで、クールで気だるげな口調が特徴の美少女。
しかしドライそうな見た目や口調に反して、怪獣襲来の際には真っ先に友達や家族の安否を確認する、情の深い一面も持つ。
実家がリサイクルショップを経営しており、グリッドマンは店に置かれているジャンクのPC(一応売り物)に待機している。
かなり足が太めである。キャラ紹介時声優陣の第一声が「(足が)太い!」だったほど。
これは監督が言うにはアカネとの差別化のためであるし、なにより男は足が太いか細いかの二択に好みが分かれるので、どちらの需要にも合わせる為である。
炭酸が飲めない。

CV:上田麗奈
巨乳の美少女。不思議系だが内海曰く「才色兼備、才貌両全の最強女子」。
クラス中の男子の憧れの的でありながら男の影が見えず、そのためか女子からも好かれている。
前述の通り差別化のため足が細い。六花と並ぶとその差は歴然。
元々はFにおける武史ポジであり、それが本作でも引き継がれているか不明だったが、本作における武史ポジに当たる人物であることが2話にて判明。
怪獣を操りながら明らかに殺戮を楽しむ姿は視聴者に衝撃を与えた。
演者の上田氏は本作以前にも特撮作品に由来するアニメである『GODZILLA』3部作に出演、マイナを演じている。

▼グリッドマンと『新世紀中学生』
CV:緑川光
今風にアレンジされたグリッドマン。普段は六花の店のジャンクPCの中で待機している。
当初はPCの調子が悪かったからか、裕太にしかグリッドマンを認識することが出来ず、身体の色も青かった。
その後、キャリバーによってジャンクが最適化され、内海と六花にもグリッドマンを認識できるようになり、本来の赤い色の身体になった。
なお本作ではウルトラシリーズがTV放映されている世界のため、作中ではグリッドマンを見た人から「完全にライトニングアタッカーじゃん」とコメントされていた。
声を担当している緑川氏は原作から続投されているが、なにぶん原作は25年前ということもあって当時の演技を再現するために苦労されており、
例えば原作では素で高いトーンの声で演技できたが、流石に当時の高さの声を出すのは無理とのことで、努力して高めのトーンで演じているとか。

CV:高橋良輔
『新世紀中学生』の一人。腰に四本の長刀を身に付けている気怠そうな男性。
その正体はグリッドマンの武器・グリッドマンキャリバーに変身する能力を持った、つまり本作におけるアシストウェポンだった。
ボイスドラマでは33歳である事と、初対面の人と晩飯を食う豪胆さがある事が判明。苦手な食べ物は粒餡。
名前の由来はおそらく『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』でのアシストウェポン・プラズマブレードことサムライソードから。
中の人は『超星艦隊セイザーX』のライオセイザー/安藤拓人を演じていた。

CV:小西克幸
『新世紀中学生』の一人。外見は口元をマスクで覆った大男。
その正体はグリッドマンと合体する大型装甲車・バトルトラクトマックス。
名前の由来はおそらく『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』でのアシストウェポン・ゴッドタンクことトラクトから。
厳つい見た目に反してメンバーの中では現状一番真面目な性格の持ち主。
小西氏は円谷作品ではザ・ワンギルバリスを演じており、
またグレンファイヤーの中の人と共に、某アニメ店舞台でヴィット、某時代劇舞台でアレクシスの中の人と共演したこともある。


CV:悠木碧
『新世紀中学生』の一人。ボラーちゃんくん。
外見はツインテールの生意気そうな幼女だが、実際は男性である*3
その正体はグリッドマンと合体する大型ドリル戦車・バスターボラー。
名前の由来はおそらく『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』でのアシストウェポン・ツインドリラーことボラーから。
演者の悠木氏はかつて子役として『仮面ライダー555』で園田真理の幼少期を演じ、『仮面ライダーゴースト』ではユルセンの声を担当した。

CV:松風雅也
『新世紀中学生』の一人。外見は細身で優男風の男性。
その正体は大型戦闘機・スカイヴィッター。
その正体はグリッドマンと合体する大型戦闘機・スカイヴィッター。
名前の由来はおそらく『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』でのアシストウェポン・サンダージェットことヴィッターから。
演じる松風氏はグリッドマンと同じくコンピュータに縁のある『電磁戦隊メガレンジャー』のメガブルー/並樹瞬役で知られる。


▼裕太たちのクラスメート
CV:三森すずこ
六花の友人の一人。夜にコンビニの前で一緒にいる裕太と六花を目撃して仲をからかう。
演じる三森氏は『ウルトラマンジード』のレムや怪獣娘のキングジョー、『ウルトラマンR/B』ではED曲*4を担当するなど近年の円谷作品の常連さん。

CV:鬼頭明里
六花の友人の一人。普段からマスクをしており、水着を着ても外すことはない。
『はっすん』という名前でユーチューバーをしており、怪獣出現で「学校が休校決定」と学校を特定されかねない危うい配信をしていた。
作中のセリフから『絶対無敵ライジンオー』のファンないし視聴者らしい。

CV:湯浅かえで
教室の中でボール遊びをしているお調子者。「中、見ないでよ」でのヒロイン。
彼氏の四葉先輩がいないので部活のバレーをサボっていたら、グールギラスの火球に巻き込まれ……。
作画スタッフのお遊びでガンバルクイナくんを持っており、某番組を知る視聴者からはそれだけで彼女がどうなるか何となく察したとか……。
中の人は怪獣娘でザンドリアス、『ウルトラマンR/B』でダーリンを演じている。

  • 古間亜子
CV:宮本佳那子
派手な服と金髪をした不良っぽい子。アカネの取り巻きの一人。
「私の知らない他校の制服」の主人公。

  • 丸佐蘭萌(らも)
CV:関根明良
みんなからは「まるさん」と呼ばれている。「私の知らない他校の制服」のヒロイン。
亜子いわく勉強もスポーツも得意な漫画みたいなキャラらしく、それゆえかアカネと仲が良い。


▼アレクシス一味
CV:稲田徹
名前の由来はグリッドマンFの敵である魔界の帝王からだろう。
没企画のFではアカネを洗脳し侵略の手駒にしていたそうだが、本作では果たして……?
演じる稲田氏は円谷作品ではウルトラマンレジェンド他数名、TRIGGER作品ではオーバージャスティス本部長などを演じている。

CV:鈴村健一
アカネが作った意思のある怪獣。人間の姿になる事が出来る。

▼その他
CV:高橋花林
薄汚れた格好をした、自分を怪獣だと称する謎の少女。
突如裕太の目の前に現れ、「デート」を持ちかけてくるが……。

登場怪獣

別名は四字熟語で統一されている。

  • 気炎万丈怪獣 グールギラス
アレクシス・ケリヴの傀儡と思われるひび割れた眼鏡をした何者かが粘土細工で作った怪獣。それをケリヴが命を与える事で現実世界に出現した。
描写を見るに半日もかからず作成した様子で、そのためか骨組みが見えたり、首元の作りが甘く脆い。
火球を吐いて攻撃する事ができ、グールギラスが出した火球の内の一つが道路でバウンドしてまるでボールのように問川に……。
デザインしたのは西川伸司氏。
なお本作が放映される前から『ウルトラ怪獣擬人化計画』のKADOKAWA版にて擬人化されている。

  • 因果応報怪獣 デバダダン
学校にて歩きスマホのせいでぶつかったことを謝りもしなかった学級担任を殺すために新条アカネが作った怪獣。
透明なドーム状の頭部に上下にずれた目を持ったサイバーチックなデザインをしている。
胸部からビームを放ち市街地を破壊したが、狙いが雑だったためにアカネから「ちょっと雑すぎ!ちゃんと狙って撃ってよ!」と笑われていた。
相手の光線を吸収し、ビームの威力に上乗せすることができる。
デザインはグールギラスと同じく西川氏が担当しており、モチーフは深海魚のデメニギスであるとのこと。
こちらもグールギラスに続いて『擬人化計画』に参戦した。

打倒グリッドマンを目的としてアカネに作られた、自我を持つ「オートインテリジェンス怪獣」であるアンチの怪獣態。なおこの姿でも人間の言葉を話せる。
デザインはこちらも西川氏によるもので、特撮版に登場したシノビラーのオマージュ的な容姿をしている。

  • 朝雲暮雨怪獣 ゴングリー
アカネがある目的で合コンに参加するも、絡んできた大学生たちのせいで目的を果たせなかった苛立ち(と、レギュラン星人をバルタン星人と間違われた不満)の憂さを晴らすために作った怪獣。
周囲に霧を発生させて身を隠すことができ、グリッドマンも存在を感知できていなかった。
鞭状の腕が武器で、叩き付けたり相手を拘束したりする。
デザインは平成ウルトラ3部作でお馴染みの丸山浩氏。
全体的なシルエットや地面すれすれの位置にある口などがエビの味がする怪獣に似ている。

  • 多事多難怪獣 ゴーヤベック
グリッドマンをおびき出すため、アカネが校外学習で向かった山中に出現させた超巨大怪獣。
岩石や森林に覆われた山そのものといった姿をしており、頭部にはワニのような巨大な口が備わる。
動きは鈍重なものの、その巨体による質量攻撃や背中の山頂から放たれる火炎弾を武器にグリッドマンを追い詰める。
デザインは『ウルトラマン80』の怪獣全般を担当した山口修氏。

  • 幽愁暗恨怪獣 ヂリバー
グリッドマンへの憎しみの強さをアレクシスに見い出されたアンチによって作られた怪獣。
赤いコアと円錐状の物体で構成されたメカのような姿で、眼にもとまらぬ速さでグリッドマンを翻弄する。
攻撃を受けて消滅しても、即座に何度でも再生するという厄介な存在……
かに思われたが実はデコイであり、本体は遥か上空からそれを操っているヒューマノイド型の怪獣だった。
デザインは板野一郎氏によるもので、円谷では過去Nプロ、マックス、メビウスを中心に携わっていた。
という訳で同話では板野サーカスによるスカイヴィッターとアンチの戦闘も繰り広げられた。

  • 捲土重来怪獣 メカグールギラス
学園祭をめちゃくちゃにし、あわよくばグリッドマンを倒すことを目的としてアカネによって作られた怪獣。
グールギラスを元にかなりの時間をかけて製作されており、アカネ自身「めっちゃ強化した」と語る自信作。
全身が機械になっており、背中には2門のライフルを装備したどこかで見たことのある装甲が装着されている。
口から発射するのは強力な破壊光線となっており、首から頭部にかけて装甲で覆うことでドリルを形成する。
デザインしたのはグールギラスと同じく西川伸司氏。

  • 有象無象怪獣 バジャック
メカグールギラスを倒され、心が折れかけたアカネがある計画のために作った怪獣。
先端が透明な翼を持つドラゴンのような姿をしており、黒い体表にはカラフルな網目のような模様がある。
通常は実体を持たず、ツツジ台をただ徘徊するだけで何も影響を及ぼさないが、その本領は人間を夢の中に閉じ込める能力。
グリッドマン同盟の3人を能力の虜とし、裕太はアカネの恋人、内海はアカネとオタク仲間、六花はアカネの親友という関係とされた。
デザインはゴングリーと同じく丸山浩氏。

  •     怪獣 ナナシ
次々と怪獣を撃破され、夢の中でさえ拒絶され心が折れたアカネが作った怪獣。
首が異様に傾いた着ぐるみのような姿で、人が咽び泣くような鳴き声を上げる。
特に能力なども有しておらず、フルパワーグリッドマンに瞬殺される。
……が、どういうわけか死体が消滅せず、そのまま街中に残り続けていた。

しかし、その夜中に外皮を破るようにして中身が出現
縦向きのシャコ貝に管状の繊維で構成された手足がついたような姿で、体の亀裂から赤い一つ目が覗いている。
異常な俊敏さを持ち、人間離れした予測不可能な動きで敵を翻弄し、目から放つ破壊光線を武器とする。
デザインは両方共にキャラクターデザインを担当している坂本勝氏。
公式サイトでは二形態が並んでイラストと共に「ナナシ A/B」として紹介されている。

  • 再生産怪獣軍団
第11話にて、アレクシスの手によって今まで登場した怪獣が再生産され一挙に出現。
アンチを除いた総勢8種類。アカネを介していないからかナナシには中の人は搭載されていない。
いずれも怪獣に共通する特徴であった「赤い目」の光が失われている。

主な小ネタ

これら以外にも上述したウルトラシリーズ関連のネタや、タカラ(トミー)やバンダイなどの玩具会社に関わると思われる小ネタも数多い。

  • リサイクルショップ『絢』
ヒロインの宝多六花の実家が経営しているリサイクルショップ。
元ネタは原作の主人公の一人、馬場一平の両親が経営している「INTERIOR SPACE彩」。
原作ではこの店の使われていない倉庫で主人公三人はジャンクを作り、拠点としていていた。

  • 井ノ上病院
1話で裕太が記憶喪失になって診察してもらった病院。
元ネタは原作のヒロイン井上ゆかの父親が開業した井上クリニック。

  • スペシャルドッグ
アカネが裕太に渡そうとしたパン。菓子パンではないのにこれ一つで2400kcalもする。
元ネタは原作の第5話で一平が食い損ねたパン。これを参考に一平がプラズマブレード&バリアーシールドを考え、ゆかがプログラムを組んだ。
なおアカネの「武士は食わねど高笑い」はこれを食い損ねた一平のやせ我慢の台詞である。

  • キーボードを買いに来たお客様
6話でリサイクルショップ『絢』の店番を頼まれたヴィットにキーボードについて訪ねてたお客様。
中の人は「電光超人グリッドマン」で主人公を演じていた翔 直人役の小尾昌也氏。
よく見ると容姿も現在の小尾氏をモチーフにしている。
これは原作でのアノシラス登場回で重要な要素となったものがキーボードだったことからの繋がりである。


グリッドマンに退屈から救われた人は追記・修正をお願いします。

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