E・HERO マッドボールマン(遊戯王OCG)

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E・HERO マッドボールマン(遊戯王OCG) - (2023/10/10 (火) 17:32:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/07/11 Sat 20:04:05
更新日:2024/01/29 Mon 07:45:24
所要時間:約 5 分で読めます





【テキスト】
融合・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻1900/守3000
「E・HERO バブルマン」+「E・HERO クレイマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。


遊戯王GX及び遊戯王OCGに登場したモンスター。
遊戯王GXの主人公、遊城十代が使用するE・HEROの1体。
直訳すると「泥団子男」。カッチョ悪い

見た目は、クレイマンの顔をバブルマンの顔に付け替えたといった感じであるが、全く同じというわけでもなく、手足や肩の部分が丸っこくなっているなどの相違点もある。
が、なんにせよ独特な姿をしているそんなわけで一部では「融合失敗」と揶揄されることもある


【概要】
「遊戯王デュエルモンスターズGX めざせデュエルキング!」攻略本の付属カードで登場。
何と言っても、特筆すべきはE・HERO史上最高の守備力3000
攻めが主体のE・HEROにとっては貴重な壁モンスターになれる。
また、攻撃表示で装備魔法の「最強の盾」を装備すれば、攻撃力4900という破格の数値を叩き出せる。
また、融合素材のバブルマンとクレイマンは共にレベル4の戦士族なので、非常に使いやすい。


【アニメでの活躍】
初登場は十代VSカイザー亮戦(1戦目)。

サイバー・ドラゴンやツインの攻撃力を上回る守備力3000を活かして攻撃を耐えようとしたが、攻撃力4000のサイバー・エンド・ドラゴンを出され貫通効果とパワー・ボンドによる強化で敗北してしまった。


と、初登場時の活躍から何となく察した人も居るだろうが、このカードは敵の強さを見せつけるために戦闘や効果であっさり破壊されてしまうことが多かった。
アニメ・OCG共々3000というステータスは最上級クラスを表す指標として度々扱われており、
守備的なモンスターであるこのカードは物語の都合上どうしてもやられ側に回ってしまうことが多かったのである。

しかし、根っからの不遇モンスターという訳でもなく、「十代VSサイコ・ショッカー」戦ではフィニッシャーになるなど、壁モンスターにしてはかなり珍しい活躍をしている。
アニメでこのカードは計5回のデュエルで使用されたがその勝敗は3勝2敗と一応は勝ち越しており、カードとしての活躍はともかく決して負け要因というわけでもない。

ちなみに、召喚された時にすんごい呻き声を上げた。


追記・修正はマッドボールマンを融合召喚してからお願いします。




























さて…アニメは不遇だけど、OCGなら活躍できるかも?と思った人も居るだろう。

だが、現実は甘くなかった。



E・HERO ガイア
融合・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600
「E・HERO 」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合、 相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。
ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、 このカードの攻撃力はその数値分アップする。

属性融合HEROの1体。
当然バブルマンとクレイマンでも出せるし、融合素材はマッドボールマンより遥かに緩い。
攻守のバランスも良く、最強の盾を装備すればマッドボールマンと大差無い攻撃力4800になる。
更に今ではレベル5以上のE・HERO専用装備魔法として最強の盾と似た効果を持つフェイバリット・ヒーローが存在し、
フィールド魔法を場に出せるオマケ効果で摩天楼─スカイスクレイパー─を引っ張って来れるため、僅差とは言え攻撃力が低くなるこちらの方が有利になる場合すらある。
そして、「フォース」を内蔵しており、攻撃力が1600より高い相手モンスターを対象に取れば、攻撃力3000以上になる。
これなら、マッドボールマンの守備力3000を越えるモンスターでも殴り倒せるので、アタッカーとして申し分無い。
というより守備3000の壁なんてまずいらん
極めつけに、レベルと属性はマッドボールマンと同じ。あらゆる方面で泥団子を殺しにかかっている。

マッドボールマン「だが、ガイアはスキルドレインとか効果無効に弱いからまだ何とか……。」



E・HERO アブソルートZero(ゼロ)
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する 「E・HERO アブソルートZero」以外の 水属性モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、 相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。


こちらもバブルマンとクレイマンで出せる属性融合。
こちらは、フィールドから離れた時に問答無用でサンダー・ボルトをぶっぱなす強力なカード。
スキドレを始めとする効果無効の類は場以外の効果には干渉しない、もしくは場から離れた時点で関係が切れる事がほとんどなので問題になることはまずない。
むしろ相手だけ損をすることになるのでシナジーすらある。




マッドボールマン「まだだ!プリズマーという最後の希望が……!」


プリズマー「頼むぜ、エリクシーラー」


E・HERO エリクシーラー
融合・効果モンスター
星10/光属性/戦士族/攻2900/守2600
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」+「E・HERO クレイマン」+「E・HERO バブルマン」
(ry

プリズマーのチラ見せ要員として最適なE・HERO。
クレイマンを本命にしても、同じバニラで同時採用の機会が多いフェザーマンとバーストレディがオマケで含まれているのは大きい。

なお、「このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。」の一文は、効果外テキストであるため、効果ではない。

マッドボールマン「お、それなら効果を持たないモンスターサポートが……!?」

しかし、分類は「効果モンスター」であるため、効果を持たないモンスターとしては扱わない
ルール上、効果として扱わない効果外テキストしか持ってないのに。何?効果を持たないなら効果を持たないモンスターではないのか!?

マッドボールマン「……。」

というわけで効果を持たないモンスターをサポートするカード(ダイガスタ・エメラル等)の効果の対象にできない。
効果持ってないのに!

そしてこの手の産廃融合最後の希望簡易融合」ですらたったレベル1の差によって非対応「簡素融合」も(一応)効果モンスターなので非対応

E・HERO及びN限定だが効果モンスターも出せるインスタント・コンタクトの登場で出す事自体は容易になった。
しかし、場か墓地にE・HERO ネオスが居ないと攻撃できず、マッドボールマンには関係ないけど効果も無効化され、エンドフェイズに帰ってしまうため、折角の無駄に高い守備力を生かす事が出来ない。
ネオスと組む事を考えるとE・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマンの融合素材にもなれるE・HERO フレイム・ウィングマンが最も使いやすく、
ネオスとの融合を考慮しなくてもマッドボールマンより頑丈な壁になれる戦闘破壊耐性持ちのE・HERO フェニックスガイが立ちはだかる。
また、範囲がレベル7まで拡大しているためミラクル・フュージョンをサーチ出来るE・HERO サンライザーなら更に融合HEROを並べて攻め立てる事も可能。
…と、マッドボールマンを出すぐらいなら他のHEROを出す方が良い状況が多い。

これらの理由に加えて、現在はEXデッキは15枚という枚数制限があるので、大した効果も戦闘力も持たないマッドボールマンを入れる余裕はない。
つまり全くと言って良いほど採用されない使うには愛が必要となる

単体性能だけなら泥団子とどっこいどっこいのスチームヒーラーですら、簡易融合に対応しているが故にプリズマーのチラ見せ要員としてもセイラーマンと差別化して採用できる余地があるのに……。

一応、変なデメリットがあるモンスターに比べると扱いやすいが、「効果を持たない効果モンスター」である点が物凄く足を引っ張っている。
そもそも当時の基準からいっても3枚ものディスアドを支払った結果が、下級モンスタークラスの攻撃力を得た「千年の盾」では割に合わない*1

「最強の盾」や「フェイバリット・ヒーロー」で攻撃力4900になれると書いたが、元々攻撃力が高い戦士族ならばこれと同条件で同等以上の数値に達することはザラ。
というか同じ素材でも出せる上に他にHEROがいれば弱体化効果を使えるV・HERO アドレイションに並ばれているし、各素材からマスク・チェンジすれば特殊召喚時に羽根帚+おまけの弱体化効果で最強の盾込みで5000までなら戦闘で処理できるM・HERO アシッドそれらを装備すると攻撃力5800+相手を戦闘破壊した時星4以下のHEROをリクルートするM・HERO ダイアンがいる。アドレイションとダイアンは素の攻撃力は2800、アシッドは2600(+特殊召喚時相手モンスターの攻300ダウン)なので最強の盾を引けなくても十分戦える。

どうしても使いたいのなら「反転世界」などと組み合わせよう。
まぁ同じ守備力3000でももっと使いやすいモンスターはゴロゴロいるが。ボールだけに。

マッドボールマン「」
フレイム・ブラスト「元気だせよ泥団子。」

現状、明確に差別化したいのならバブルマンを融合素材にする融合モンスターでは唯一レベル6である点が挙げられる
インスタント・コンタクトやランク6エクシーズを使う場合などでこの点が活きてくるかもしれない。

そしてそんな彼にも遂に転機が訪れる。

《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》
融合・効果モンスター
星8/風属性/戦士族/攻2100/守1200
属性が異なる「E・HERO」モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「フェイバリット」カード1枚を選んで手札に加える。
(2):通常モンスターを素材として融合召喚したこのカードをリリースして発動できる。
デッキ・EXデッキからレベル7以下の通常召喚できない「E・HERO」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3で登場した新たな融合E・HERO。
属性の異なるE・HERO2体で融合召喚可能で、
特殊召喚時にフェイバリットカードのサーチ、バニラE・HEROを素材にした自身をリリースする事でレベル7以下の通常召喚出来ないE・HEROを呼ぶ効果を持ち、
本家フレイムウィングマンを呼びつつフェイバリット・ヒーローを装備させてアニメさながらの再現をしつつ、フェイバリット・コンタクトもサーチに対応させる事でネオスとの連携も意識したと言うデザインのカードだが、ここに来てマッドボールマンに注目が集まる事となった。

何故なら上述にもあるがマッドボールマンは対応しているE・HEROの中で攻守の合計値が1番高い。つまり、フェイバリット・ヒーローを装備した時の最高打点を叩き出せるカードなのである。
目の上のたん瘤であったガイアもフレイム・シュートの特殊召喚効果は融合召喚扱いではないため攻撃力吸収効果が使えず、殆どの場面でマッドボールマンが上回る事になる。
一方でフェイバリット・ヒーローの追加攻撃効果を使用する場合は4900+1900=6800のマッドボールマンに対して4800+2200=7000で合計火力でガイアが上回る事になる。
それでも相手の場にいるモンスターの攻撃力や数次第でまた変わってくるため、フレイム・シュートで呼ぶ場合に限ってはガイアとの関係はほぼ上位互換ではなく相互互換とも呼べる関係となっている。

無論、素直に直火焼き効果を持つ本家フレイムウィングマンを呼んだり、サンライザーを呼んでサーチしたミラクル・フュージョンで更に融合HEROを並べて一斉攻撃を仕掛けるなりした方が良い場合も多く、そもそもフレア・ネオスを出してフェイバリット・ヒーローを装備した時点で攻撃力が並ばれる上にバトルフェイズ開始時のフィールド魔法展開で越えられてしまうため、未だにマッドボールマンを優先して出す理由としては弱いが、ようやく「フレイム・シュート1枚から出せて、自身の効果を無効にされても維持出来る最高打点」と言う物凄くニッチな居場所を手にした事を喜びたい。


【余談】
実は攻略本が絶版になってから1度も再録されていないので、意外と入手しづらい。
持っている人は、大切にしてあげよう。
またこのカードには効果外テキストしかないため、現在とテキストの体裁が全く変わらない貴重な1枚だったりする。



追記・修正は、マッドボールマンで相手ターンを凌いでからお願いします。


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