人造人間-サイコ・ショッカー

登録日:2010/03/24 (水) 04:38:49
更新日:2025/04/18 Fri 02:00:46
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行けぇ! 人造人間サイコ・ショッカー!
電脳(サイバー)エナジーショック!!


《人造人間-サイコ・ショッカー》とは遊戯王OCGに存在するモンスターの1つ。


概要

人造人間-サイコ・ショッカー
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/ATK2400/DEF1500
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される。

第2期3番目のパックである「Curse of Anubis -アヌビスの呪い-」で登場したモンスター。

2400という上級モンスターとしては十分な攻撃力に加え、召喚に成功した瞬間からいかなる罠カードをも封殺する強力な永続効果を持つ。
お互いのプレイヤーは罠カードを発動できず、フィールドの罠カードはすべて無効となってしまう。
『発動や効果を無効化されない』罠カードであっても、そもそも発動の宣言自体ができないのでやはり使えない。
ただ発動済の永続罠を破壊することはないので『効果を無効化されない』罠なら先に発動していれば無効にならない。

聖なるバリア −ミラーフォース−》《奈落の落とし穴》はもちろんのこと、先に出せば《スキルドレイン》すら発動を封じて無力と化す。*1

ただし《神の宣告》など召喚自体を無効にするカードには注意。フィールドに出る前に潰された扱いとなるため罠カードであっても破壊されてしまう。*2

第2期第4期辺りは採用率が高く、生け贄1体でATK2400という目安を生み出した歴史あるモンスター。
効果の強さから攻撃力2500の《デーモンの召喚》よりも評価が高く、こいつを一方的に戦闘破壊できる点から《冥界の魔王ハ・デス》が一定の価値を見出されていた。

使えばとても心強く、使われると厄介極まりないカードであった。

落とし穴》にかからず、《聖なるバリア −ミラーフォース−》も発動させないまま相手にダメージを与えていくその姿は正に切り札。

守備力1500というのも絶妙な数値であり《黒き森のウィッチ》からサーチでき、《月読命》で裏側守備表示にされると効果こそ消されるが、単体では戦闘破壊されずに済んだ。

機械族であるためその気になれば《リミッター解除》を使うことができ、攻撃力4800という圧倒的な破壊力を獲得できる。

リビングデッドの呼び声》との相性も抜群。
《リビングデッドの呼び声》でこのカードも墓地からの特殊召喚は可能*3で、その直後に、「《リビングデッドの呼び声》が除去されると蘇生したモンスターも破壊される効果」が無効化され、完全蘇生状態となる。その代わり《リビングデッドの呼び声》は破壊されることもなく表側表示のまま置き去りになるが*4

切り札と言えばこのカードを挙げる人も多いだろう。

シンクロとか言った奴表出ろ。

愛称は「ショッカー」もしくは「ハゲ」「電脳ハゲ」。まんまやね。
英語名を使って「Jinzo」と呼ぶマニアックな人も。


時は流れて……

第2期で登場し、多くのデッキでエースとして扱われていたモンスターであった。
当時は《聖なるバリア −ミラーフォース−》《奈落の落とし穴》《激流葬》などの罠カードがよく使われており、それらを封じながら攻撃力2400で殴り込んでいけるこいつの評価は高かった。

カオス」が流行していた頃は除外コストになれる闇属性である点も嬉しいポイントであった。

だが、第5期あたりから暗雲が立ち込める。相手の機械族を巻き込んで特殊召喚できる《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が登場。他の機械族全般にもいえるが《サイバー・ドラゴン》をメタるついでに狩られてしまうようになった。

さらに「剣闘獣」「ライトロード」といったテーマデッキが台頭し、強力な除去効果を持ったモンスターを容易く並べられるようになった。

第6期以降は展開力のインフレが進み、ゲーム性が大幅に変化。攻撃力2500クラスのシンクロエクシーズモンスターがどのデッキでも簡単に出てくるようになった。

コイツ自身の無差別の罠無効が災いして、それらを《奈落の落とし穴》や《神の警告》で妨害できないデメリットが重くのしかかるようになった。

なにしろコイツがいる限り、妨害は速攻魔法と《エフェクト・ヴェーラー》くらいでしか行えないのだ。相手は展開し放題である。

そして好きなだけ展開された後で、大型モンスターでショッカーが撲殺されて終了。
むごい。むごすぎる。

そんなわけで、長らく制限カードだったこのカードも、今では無制限カードである。


現在の評価

そして今はというと、強みが環境に合致していないの一言に尽きる。

インフレにインフレを重ねた高速環境では、先攻1ターン目の相手の行動を阻害できる手札誘発カードが重宝され、除去はフィニッシャー格のモンスターの効果で行うのが一般的となっている。

罠カードが採用されるのは《無限泡影》《レッド・リブート》のように手札から直接発動できるもの、あるいはテーマ専用の罠など。

罠カードを多用するのは【エルドリッチ】【オルターガイスト】【蟲惑魔】【ラビュリンス】のような一部のテーマ、展開力を犠牲にして妨害に徹する【メタビート】などである。

セットしてから発動まで1ターンかかるフィールドで発動する罠カードそのものの採用枚数が激減しているのである。

しかも、運よくそれらの罠カードがメインのデッキと当たっても単純に有利とは言えない。
なぜなら上記の【エルドリッチ】にせよ【蟲惑魔】にせよ、戦術が罠に依存しきっているわけではなく、別の展開ルートも持っている。
カードプールが莫大な数になっている現代、デッキの根幹をなすルートに対するメタに対してあらかじめメタを張っておくのは当然のことなのだ。
運よく相手の手札が罠で埋まっていれば完封できるだろうが、毎回それを期待するのは望み薄だろう。

マスターデュエルではソロモードのレンタルデッキで、オルフェゴールとの混成デッキで純オルフェゴールと戦わされるステージがある。
しかしサイコショッカー系のカードでは相手が速攻召喚してくるリンクモンスターに太刀打ちできず、強みがまるで発揮できない現代の環境をわからされるものになっている。

一方、原作・アニメでエスパー絽場城之内くんの切り札として印象的な活躍をしたことからサポートカードもいくつか登場している。

デュエルリンクスでは勿論エスパー絽場のエースカード。ショッカー専用スキルも持っている。

みんなの愛でこのカードを活躍させて欲しい。


関連カード

モンスターカード

下級モンスター

人造人間-サイコ・ジャッカー
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/攻 800/守2000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「人造人間-サイコ・ショッカー」として扱う。
(2):このカードをリリースして発動できる。
デッキから「人造人間-サイコ・ジャッカー」以外の「人造人間」モンスター1体を手札に加える。
その後、相手の魔法&罠ゾーンにセットされたカードがある場合、それらを全て確認する。
その中の罠カードの数まで手札から「人造人間」モンスターを特殊召喚できる。

このカードで相手のセットカードを確認しつつ、デッキから人造人間を呼び込める様になっている。
セットカードに罠カードがあれば手札から特殊召喚出来るので、相手依存とは言え展開力まで手に入れたのである。

電脳(サイバー)エナジーショックで敵を蹂躙せよ!

と思ったら9期で登場したペンデュラム召喚では出てきたモンスターが丸ごと奈落の落とし穴や神の宣告、神の警告で一網打尽にされる可能性がある為その用心棒として採用されることもあった。
また、召喚権を使わずリリース素材を準備しやすいインフェルノイドでもサイドデッキに投入されることがあるなどデッキ相性によっては採用されることもある。

人造人間-サイコ・リターナー
効果モンスター
星3/闇属性/機械族/攻 600/守1400
(1):このカードは直接攻撃できる。
(2):このカードが墓地へ送られた時、自分の墓地の「人造人間−サイコ・ショッカー」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは自分エンドフェイズに破壊される。

魔鏡導士サイコ・バウンダー
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1700/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
「人造人間-サイコ・ショッカー」1体またはそのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える。
(2):このカード以外の自分のモンスターが相手モンスターに攻撃されたダメージ計算前に発動できる。
攻撃モンスターとこのカードを破壊する。


上級モンスター

サイコ・ギガサイバー
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2200/守1200
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの魔法・罠カードの数が自分フィールドの魔法・罠カードより多い場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分フィールドに「人造人間-サイコ・ショッカー」が存在し、このカードが相手の効果モンスターに攻撃宣言した時、このカードをリリースして発動できる。
その相手モンスターを永続罠カード扱いで相手の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

最上級モンスター

脅威の人造人間-サイコ・ショッカー
効果モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2400/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のフィールド・墓地に罠カードが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードのレベルはターン終了時まで6になる。
(2):自分・相手のメインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「人造人間−サイコ・ショッカー」1体を選んで特殊召喚する。
その後、相手フィ-ルドの罠カードを全て破壊できる(そのカードがセットされている場合、めくって確認する)。

人造人間-サイコ・ロード
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2600/守1600
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの表側表示の「人造人間-サイコ・ショッカー」1体を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
フィールドの表側表示の罠カードを全て破壊し、破壊した数×300ダメージを相手に与える。


エクシーズ

人造人間-サイコ・レイヤー
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
レベル6モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは効果を発動できず、攻撃宣言できない。
(2):フィールドに罠カードが存在する場合に発動できる。
自分フィールドのモンスター1体をリリースし、フィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊する。


魔法・罠カード

サイコ・ショックウェーブ
通常罠
相手が罠カードを発動した時、
手札から魔法・罠カード1枚を捨てて発動できる。
自分のデッキから機械族・闇属性・レベル6のモンスター1体を特殊召喚する。

相手の罠に反応しつつサイコ・ショッカーをデッキから呼び出せるカード。相手が発動した罠はそのまま無効化される。
名指しこそされていないが、まさにサイコ・ショッカーのために作られたようなカードである。

電脳増幅器
装備魔法
「人造人間−サイコ・ショッカー」にのみ装備可能。
このカードの発動と効果は無効化されない。
(1):装備モンスターの持つ、「お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される」効果は、
「相手はフィールドの罠カードの効果を発動できず、相手フィールドの罠カードの効果は無効化される」として適用される。
(2):このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される。

電脳(サイバー)エナジーショック
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「人造人間−サイコ・ショッカー」が存在する場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果でフィールドの罠カードを破壊した場合、さらに以下の効果から1つを選択して適用できる。
●フィールドの表側表示のカード1枚を選び、その効果をターン終了時まで無効にする。
●自分フィールドの全ての「人造人間−サイコ・ショッカー」の攻撃力は800アップする。

サイキック・ウェーブ
速攻魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに機械族モンスターが存在する場合、手札・デッキから「人造人間−サイコ・ショッカー」1体を墓地へ送って発動できる。
相手に600ダメージを与える。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
デッキから「人造人間」モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

宇宙との交信
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):元々の持ち主が相手となる自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分の手札・墓地から機械族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(2):自分フィールドに「人造人間-サイコ・ショッカー」が存在し、相手ドローフェイズに相手が通常のドローをした時、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
ドローしたカードをお互いに確認し、宣言した種類だった場合、このカードを墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。

宇宙の法則
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手は自身の手札・デッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。
セットした場合、自分はデッキから「人造人間-サイコ・ショッカー」1体を特殊召喚する。
セットしなかった場合、自分は「人造人間-サイコ・ショッカー」1体またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える。

不朽の特殊金属
速攻魔法
(1):自分フィールドに「人造人間-サイコ・ショッカー」が存在する場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの全ての機械族モンスターはターン終了時まで、相手の効果では破壊されない。
●自分フィールドの機械族モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にする。


1ターンキルへのいざない

一時期【未来ショッカー】(別名未来ハゲ)なるデッキで密かに脚光を浴びた事がある。

シンクロ・フュージョニスト
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守 600
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。

コンボの手順は、上のカードとサイコリターナーを組み合わせ、
1、シンクロ・フュージョニストを墓地へ送り、ジャンク・シンクロンで釣り上げてシンクロ召喚。
2、シンクロ・フュージョニストの効果を発動。サーチ対象は未来融合−フューチャー・フュージョン。
3、未来融合−フューチャー・フュージョンを発動。
キメラテック・オーバー・ドラゴンを選択し、デッキのサイコ・リターナー、サイコ・ショッカーをありったけ墓地へ送る。
4、サイコ・リターナーの効果によりサイコ・ショッカーが全て蘇る。
5、総☆攻☆撃!

という単純かつ豪快なワンキルデッキである。
自分の場にシンクロモンスターとサイコ・ショッカー3体が並ぶ姿は圧巻である。
最初に呼ぶシンクロモンスターは何でも良いが、候補としてはフィニッシャー最筆頭の、
氷結界の龍 ブリューナク」、相手の場をズタズタにする鬼畜王「氷結界の龍 トリシューラ」、
もしくは単純にジャンク・シンクロン1枚で呼べる「A・O・J カタストル」辺りだろう。

まぁ、未来融合が禁止になったら使えないんだけどね!

因みに現在では未来融合は禁止カードではないが、エラッタにより結局上述のコンボはかなり困難になっている。


ラッシュデュエル

デッキに1枚しか入れられないレジェンドカードとして登場。
性能に変更はないのだが、登場時点では永続罠に該当するフィールドに残り続ける罠カードがなく無効化できるカードが無いので「お互いの罠カードの効果は無効化される」の一文は無意味となっている。
打点がデフレしているラッシュデュエルでは上級としては攻撃力2400は破格で一部の最上級とも戦える数値。
ただ、攻撃力2500の最上級は当たり前の様に繰り出されるゲームのため攻撃力が100足りないのが痛く響く。
自身の効果により罠は発動できず、現状速攻魔法の様な物もなく守る事が難しく場持ちは期待できない。
世紀末獣機界ビーストギア・ワールドなどのフィールド魔法で強化するか、使い捨ての罠対策として割り切るかの運用となる。

一方《脅威の人造人間-サイコ・ショッカー》も登場。ラッシュデュエル開始後にOCGで登場したカードがラッシュデュエルの方で登場するのは早すぎると話題になった
《人造人間-サイコ・ショッカー》はレジェンドカードのため1枚しか投入できないが、同時に登場したラッシュデュエルでの新規⦅サイコ・ショッカー・アンプリファイド⦆が墓地で《人造人間-サイコ・ショッカー》として扱うため、蘇生先がいないという事故は起きにくい様にされている。
OCGでは出すのに罠カードのコストが必要だがその罠カードの採用率が低く、後ろから出てくる《人造人間-サイコ・ショッカー》で罠を封じても余り意味がない、環境の都合もあるがいまいち使いづらくかみ合わせの悪かったカードだった。
だがラッシュデュエルは罠の重要性が非常に大きく、相手ターンで発動するモンスター効果や速攻魔法がない。
また「毎ターン手札が5枚になるようにドローするルールの為、手札にカードを溜め込むよりフィールドに出して墓地に送ったほうが次ターン以降のドローに繋げられる」というゲーム性がテーマと噛み合いめっちゃくちゃ強い
全国大会に該当する2024年のギャラクシーカップでは優勝こそ逃したものの【サイコ・ショッカー】が小学生の部で2位、一般の部で2位3位に入賞しており環境デッキとなっていた。
お陰でなろう系ショッカーだとか言われている。「何って…単に罠カードを破壊し封じただけだが…?」

また、⦅脅威の〜⦆や⦅サイコ・ショッカー・アンプリファイド⦆、汎用機械族サポートで⦅脅威の〜⦆をデッキに戻して再利用できる《鋼機神ミラーイノベイター》 共々レベル7という点もメリットであり、ラッシュデュエル独自のレベル7サポートを受けやすい点でも高い評価を得ている。

⦅脅威の〜⦆を意識したサポートカードとして《マシン・インスペクター》がある。
「お互いのデッキトップ4枚を確認してその中から機械族モンスターか罠カードを2枚まで選び墓地へ送り、残りをデッキの下に戻し、墓地へ送ったカードに罠カードが含まれていれば1ドローできる」カードであり、⦅脅威の〜⦆を出す準備をしつつ、ワンチャン相手の脅威となる罠を墓地へ送りつつドローも狙えるという至れり尽くせりなカードだった。
《人造人間7.7号》で使いまわせることもあり、2024/10/01のリミットレギュレーションでは【サイコ・ショッカー】の抑制のためか制限カードに指定された。



原作・アニメでの活躍

原作では星7の最上級モンスター。
効果は罠カードを無効にするだけではなく、フィールドの罠カードを裏表問わず破壊する効果も持っていた。
しかも相手フィールドのみ無効化・破壊という超凶悪仕様。

バトルシティ編において、城之内の対戦相手、エスパー絽場の切り札として登場。
「洗脳」と「精神操作」で城之内から奪ったモンスター2体を生贄に召喚され、続きのターンで装備カード「電脳増幅器」を装備し攻撃力アップ。
通常召喚されたリフレクト・バウンダーともども城之内を追い詰めたが、
「ルーレット・スパイダー」の攻撃役に使われた結果リフレクト・バウンダーを攻撃してしまい、
絽場に1200ダメージを与えた上にリフレクト・バウンダーの効果で破壊されてしまった。
その後、ガラ空きの場にベビー・ドラゴンが召喚され、決闘は城之内が勝利。

アニメ版ではOCG同様☆6だった為、「洗脳」は使われていない。
加えて「何年経っても錆びない特殊合金で出来ている」と言う設定が追加され、「時の魔術師」の効果を弾き飛ばしてしまった。
その為「ルーレット・スパイダー」の同士討ちの時点で決着が付くように変更されている。

以後、自身の未熟さから一度グールズに奪われてしまった事から、
遊戯に預けていた真紅眼の黒竜に代わって彼のデッキを支える切り札として活躍する。
ちなみに、城之内の手に渡ってからは後述の『R』を除き、生け贄召喚以外の方法で召喚されている。

城之内はリシド戦で初召喚。原作効果のおろかな埋葬+墓荒らしのコンボで召喚に成功、アポピスの化神を全滅させダイレクトアタックに成功。
リシドのトラップデッキには相性最悪のカードであり、突破口を切り開くが、光の護封剣で動きを止められている間に魔法カードが揃えられ、召喚された聖獣セルケトに捕食されてしまう。
アニメ版では、リシド戦の前に羽蛾戦で召喚されたが、精神寄生体から逃れるべく、漆黒の豹戦士パンサーウォリアーの効果で生け贄にされた。

決勝トーナメントでは闇マリク戦で引き当てるも、ヘルポエマーの効果で墓地に送られる。
しかし、城之内は起死回生の魔法カード「クイズ」(相手の墓地の一番上のモンスターを言い当て、はずした場合そのモンスターが特殊召喚される)を発動。
闇マリクは直前のターンで生贄召喚を行った=生贄モンスターが一番上にいる、ということで城之内はあっさり正解したが、
ヘルポエマーの効果で捨てられるカードはランダムであるため闇マリクは答えられず、結果サイコ・ショッカーが特殊召喚*5
仕掛けられていた「棺桶売り」と「邪神の大災害」を破壊した。

その後、返しのターンでダイレクトアタックを食らわせるも魔法カード「闇の護風壁」で弾かれ、
続く闇マリクのターンで「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」の特殊召喚コストに使われた。

他にも、DM3期OPでは城之内も自身のエースと言わんばかりに召喚したりしており、実質真紅眼の代役を務めていた事から、
「城之内の真の嫁(相棒)はサイコ・ショッカー」という不毛な(電脳ハゲだけに)討論も起きたりした。
また、「OPなどにて本来のエースモンスターを差し置いてそのポジションとして登場出来た」と言う意味では、
この娘と同じ位優遇されていたとも言えなくもない。事実OP映像の演出も全く同じである。
後述の乃亜編では、ブラマジガールとショッカーの揃い踏みもある。

乃亜編では、BIG5の一人・大門小五郎がデッキマスターとして使用。デッキマスター能力は勿論罠サーチ&ロック。
相手の罠だけを封じられるという能力がいかに理不尽なものかを知らしめた。
更にその能力を王宮の勅命と組み合わせ魔法・罠の双方をロックするガチ戦法で社長を追いつめた。
また、お注射天使リリーの攻撃時にはその姿で「検診のお時間だ!」とノリノリで叫んでいたのは有名。
BIG5との決戦では、城之内も召喚し、ダブルサイコ・ショッカーが描かれた。

R』ではメンド・シーノ戦で登場。スケープ・ゴートの羊トークンを魔法カード「クロス・シフト」で入れ替えて特殊召喚したランドスターの剣士と前のターンに場に出ていた伝説のフィッシャーマンを生贄に召喚された。
シーノの戦術は通常召喚時に1000ポイントのライフを失う永続魔法「レイバー・ペイン」と、カマキリトークンを自分のターンに1体生み出すフィールド魔法「カマキリの卵鞘」のコンボで、これに加えて任意のタイミングで自場のモンスターをリリースしてその攻撃力分強化されるモンスター「デスサイズ・キラー」で攻め立てるものだが、この効果ゆえに召喚ターンは召喚されただけで終わり。
返しのターンで攻撃力3300になったデスサイズ・キラーの攻撃を受けるも、原作効果の「右手に盾を左手に剣を」と「タイム・マシーン」のコンボで返り討ち。続く城之内のターンでは「守備封じ」を食らった「ガード・マンティス」を戦闘破壊してフィニッシャーとなった。


アニメ遊戯王GXでは本人の精霊が登場。
十代と決闘し、自分自身を召喚して優位に立つが、専用サポートの帽子のようなものの弱点を突かれ敗北し、散った。
余談ながら、このエピソードのおかげでDSソフト『スピリットサモナー』、更にはPSP『タッグフォース』にも登場し、TF1~3では普通にパートナーに選べる
みんなも後楽園ゆうえんち携帯ゲーム機でショッカー先生と握手(デュエル)

その後、このモンスターを主軸に添えた「サイコ流」なるデュエル流派が登場した。
この流派はかつて「サイバー流」とは対を成していたのだが外道流派と罵られ、表のデュエル界からは姿を消したらしい。(積み込み、1KILL上等なサイバー流の方が外道な気もするのだが……)

人造人間-サイコ・ロードとかいう上位種が登場した気もするが、気のせいである


余談

真説ボボボーボ・ボーボボ』では、相手の魂をサイコロに変化させるサイコロ博打真拳超奥義「ソウル・ベット・ラスベガス(魂をかけた大一番)」を喰らったところ天の助がサイコロになる前になぜかサイコ・ショッカーに変身した


ぎゃあああああ! サイコロになっちゃう~~!

俺、サイコロに… サイコロに…

サイコロになっちゃうよーーー!!


ビュティ「どこがだよ! サイコ違いのサイコ・ショッカーになりおったーーー!」





追記・修正は電脳増幅器を装備してからお願いします。

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最終更新:2025年04月18日 02:00

*1 先に《スキルドレイン》が適用中の場合はこちらの効果が無効となる

*2 「召喚を無効にする」テキストのカードは、フィールドに出る直前というタイミングで発動され、召喚を無効にされたモンスターはフィールドに出た扱いにならない。つまり《人造人間-サイコ・ショッカー》の永続効果を適用させずに破壊できる

*3 お約束の質問として「リビデ」は罠だから特殊召喚する効果が無効になるのでは?」というものがあるが「サイコ・ショッカー」はフィールドに着地して初めて効果が適用されるので問題なく特殊召喚できる。

*4 リビデは装備カードではなく、しかも蘇生モンスターの「破壊」のみに反応するので置き去り自体は珍しくない。

*5 なお、アニメ版では原作とOCG効果が混ざっていた影響か、クイズを発動した際にヘルポエマーがスルーされることに