ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア

登録日:2010/11/18(木) 14:45:30
更新日:2025/07/08 Tue 21:50:39
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TOA お嬢様 なっちゃん アストラル・レイン アッシュの嫁 アビス アーチェと並ぶ料理の腕 インフレについていったキャラ カタミティシェフ キムラスカ キャバルリィ サブヒロイン ジアビス テイルズ テイルズ オブ ジアビス テイルズオブシリーズ登場人物項目 ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア ナルキヤ ノブレス・オブリージュ ノーブル・ロアー ヒーラー リヴァイブ ルークの嫁←にならなかった 不遇 弓使い 弓無双 従姉 愛故に苦しんだ女 数奇な運命を背負った女 数奇な運命を背負った女←色んな意味で 料理下手 根谷美智子 母親似 淫語腰巻 父親に似なくて良かった 王女 美乳 苦労人 進むたびに失って尚も進む事を選んだ女 運命に翻弄された少女 運命を受け入れた女 金髪 降り注げ聖光




あなたも私の大切な幼なじみですわ
一緒に生き残って、キムラスカを良い国に致しましょう



ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアとは、ゲーム『テイルズ オブ ジアビス』の登場人物ですわ。

【プロフィールですわ】

年齢:18歳
身長:168㎝
体重:54㎏
好物:チーズ
苦手:たこ
CV:根谷美智子

【概要ですわ】

キムラスカ・ランバルディア王国の現国王、インゴベルト六世の娘であるキムラスカの王女。母親である王妃は既に亡くなっている。
とても美人だが、その髪の色はなぜか王家代々の特徴である赤髪(王や叔母のシュザンヌ、従弟のルークなどが該当)ではなく金髪。母親似との事らしいが……?
分かりやすいデカメロンがいるせいで目立たないがスタイルも非常に良い、まさに南国の蝶。

ルークの母方の従姉(ルークの母親・シュザンヌが国王の妹)で、ルークとは彼が生まれた時から許嫁として婚約している。
ルークやファブレ家の使用人であったガイとは幼馴染み。

上に立つ者として国民を大切に想う心を持ち、気品と気高さを兼ね揃えた王女然とした人物。民の為ならば自分自身が前線に出る事も厭わない行動派。
一方で子供のような純真な心も持っており、女怪盗『イスパニアの星』に密かに憧れて彼女のコスプレをすると無意識になりきってしまったり、アニスジェイドの冗談を信じてしまう天然っぷりを発揮したりもする。
ダアトで何故か物陰に潜み話しかけるとピザのレシピをくれるシェフの『何故か誰も自分を見つけてくれない』という訴えに対し、他のメンバーはそりゃそうだろ的な返しをするが、ナタリアだけは『そうですの?どうしてかしら…』とマジ顔で疑問に便乗したり。
地味に忘れられがちだが怪談話の類にも目がなく、ジェイドのホラーな話にいの一番に食いつくため逆にお化けなどが苦手なティアに恐れられている。

許嫁とはいえルークとは幼い頃から……というか、幼い頃は相思相愛の仲で、将来は結婚して国民の為に尽くそうと互いに誓っていた。
ルークが記憶を失った後も、いつか自分との約束を思い出してくれる事を信じて精力的に彼の世話を焼いていた。

しかし、ルークの視点から見ると親身に接してくれるのは嬉しかったものの、
事あるごとに王族としての品格云々を指摘されるのはまだしも、自分が思い出せない過去の思い出を引き合いに出し(というよりも現在の自分についてはロクに見ていない)、自分の思い出に浸った挙げ句 「早く記憶を取り戻して」「あの時の貴方は◯◯だったのに、今の貴方ときたら〜」「あの約束の言葉を聞かせてほしい」などとプレッシャーを与えてくるため内心では辟易しており
それ故にナタリアの事も決して嫌いではないが好意的にもなれず、「口うるさい幼馴染み」位の認識止まりであった。

もちろん、ルークだって好きで記憶喪失になっている訳ではないし、思い出す努力と言われても具体的にどうにもできない話なので難しい話である。
実際、ナタリアの対応は現実の記憶喪失についても逆効果となるらしく、本人が緊張してしまい却って記憶の回復を阻害する恐れがある*1という。
ナタリアも年相応の幼さで仕方ない側面はあるものの、ルークも赤ん坊の頃より彼女から多大なストレスを受ける形だったので回復以前に全くの逆効果であり、無意識ながらも彼の人格に重大な悪影響を与えてしまう格好になってしまった。

とはいえ、基本的に悪気がないことももちろんルークは理解しており、どうしようもない反面、仮にも婚約者という間柄もあってか、彼女の心境を考えるとやっぱり申し訳なく思う部分もあったようだ*2


このような経緯の為、ナタリアが求めていた「ルーク」が、記憶を失ったと思われていた今までのルークではなく、オリジナルであるアッシュだったと判明してからは、一転してアッシュを一途に想うようになる。
こういう事情もあってか、正体を知ってからのアッシュとはかなりラブラブな間柄になっていく。

実はこのナタリアの態度は完全同位体のオリジナルとレプリカでも違う存在であるとプレイヤーに感じさせる要素の一つ。

ナタリアにとっての「ルーク」がアッシュ(オリジナル)であるのに対し、他の仲間にとっての「ルーク」はルーク(レプリカ)であり、
特にティアとナタリアは自分にとっての「ルーク」を慕うという対照的なヒロインとして描かれている。

一方で、長年相思相愛と思っていたルークが実は人違いだったと知り、人違いの彼が自分にとってはどういう存在で、気付かずに彼と接していた思い出が何だったのかを答えが出ずに燻っていたが、
最終的には「もうひとりの幼なじみであるかけがえのない仲間」として気持ちの整理をつけることができた。

…が、ここまで気持ちの整理がつくのに凄く時間がかかっており、それまでお互いに何とも言えない距離感があった。
流石に赤の他人扱いや無視とまではいかないが、なるべく関わらない感じであり距離感が埋まることはほとんどなかった。
ドラマCD版では、ナタリアからアッシュの名を聞くこと自体を恐れるほど自尊心だだ下がりのルークにそれを指摘した上で「ごめんなさい…わたくし、あなたの存在を肯定してあげることが出来ません。分かっているのです。あなたはあなた、アッシュはアッシュだと。でも…」と吐露してしまう程思い詰めていた。

一方のルークにしても、そもそも自分でもどうしようもないことだったとはいえ、
自分の生い立ちを知って以降は結果的にアッシュが居場所を失いナタリアとの関係にも水を差す要因になってしまった負い目を感じていた(上記のドラマCD版の場面は、その絶不調の最中である)。
文字通り過去を持たないのでナタリアやアッシュの様にそれぞれの想い出に浸ることもできず、一歩引いて接することを身に着けた分余計に気まずくなってしまった状態である。
そもそもあのルークの立場からナタリアと距離を縮めることなどそうそう出来るわけもない。ナタリアもそうだが、実は別人だったルークもルークで彼女との接し方に色々燻っていたのは言うまでもない。

当初はルークと距離が近いティアや玉の輿を狙いルークに媚びまくるアニスとは馬が合わず特権意識丸出しな嫌味を吐くほど仲が悪かったが、冒険のなかでアニスやティアと親睦を深めたことで友情を育むほどに改善する。
このゲームではよくあることである。
また、ティアの恋心にも割と早く気付いており、後半ではしがらみがなくなったこともあってアニスと共に(からかい混じりに)応援している。


小さい頃から召使いに体を拭いて貰っていたので、肌を見せる事に全く抵抗感がない。そのため、衣装は露出が高いのが多かったりする。


パーティメンバーの中では最も登場が遅く、序盤の後半に差し掛かるかどうかというタイミングで漸く姿を現す。
流石にこれはどうかと思われたのか、アニメ版やドラマCDでは冒頭から何らかの形で登場している。
実質的なサブヒロインに当たる存在だからなのか。

【お姫様のドタバタクッキング】

ナタリアを語る上で欠かせないのがこれである。

身分が身分なので…というか料理の理屈自体を理解してない為、料理はパーティ内で一番下手
傑作は「焦げたフルーツポンチ」。どうしてフルーツポンチが焦げるのかは不明。
アンソロジードラマCDではよりにもよってカレーに貴重なミラクルグミ含む各種グミをアクセントに入れたり、「タマネギを使わないオニオンスープ」を作ったことがあるらしい。

ルークの料理もとても食えたものではない(byガイ)が、少なくともナタリアのように食材をそのまま火の中に投げ込むような事はしない。
ティアが一度料理を教えようとした事があったが、常軌を逸した騒動の数々を経て最終的に「ナタリアに料理は向いていない」と結論付けられ(匙を投げられ)た。
しかし全ての料理の熟練度を最大にした時のサブイベントでは一応その気概を褒められるくらいにはなる他、得意料理は好物のチーズを使ったものである。
アニメ版のDVD付属のドラマCD『ナタリア、愛の手料理』でもナタリアに料理を教えているが包丁を剣のように扱うなど滅茶苦茶なもので、料理の味見をさせられたルークが一度死んだ(ティアのレイズデッドで蘇生したが)。
また、真剣に相手への愛情を込めて見た目や匂いは凄く美味そうでも実際は壊滅的な味…というこれまた意味不明な代物を生み出した。

本人はそれを重々自覚しており、それを克服しようと自ら料理係を名乗り出たりしている。
主な味見役はルーク。ルークがナタリアの料理を素直に辛辣に批判→ルークに美味いと言わせてみせる→じゃあ味見は言い出しっぺのルーク→無理やり食わされたルークが昇天…的な流れが定番。

しかし上述のドラマCDの後の話と思われるドラマCD『罪に降る雪』ではそれなりに腕前が上がり、チーズを使った料理はとても美味いとガイに(世辞抜きで)褒められている。

【戦闘ですわ】

武器は弓で、訓練の結果マスターしたランバルディア弓術で戦う。
また生まれながらに第七音素の素養を持つ治癒術士(ヒーラー)で、ティア同様に治癒術や補助術を用いて仲間たちのサポートもできる。
治癒・補助術は範囲重視のティアと異なり1人への効果量重視。シンフォニア経験者にはSスタイルのリフィル先生(ティアはコレットとTスタイルな先生のハイブリッド)と言えばしっくりくるか。
特に終盤で覚えるリヴァイヴは味方の生存率を大きく上げられるので重宝する。特に敵の攻撃力がインフレするマニア以上で安定して戦うにはリヴァイヴが欲しい。
味方の攻撃や防御を永続で大きく上げられるFOF技もあるので積極的に狙っていきたい。
一定時間のけ反らなくなる「キャバルリィ」にHP回復効果を付加する事で疑似集気法のような事も出来る。

弓技に関しては、スタッフ曰く「遠距離キャラが今まで不人気だった為、彼女の場合は特別使いやすく調整してある」とのことで、実際通常撃ちはかなり当てやすく、操作キャラとしては結構強い性能である。
ただしオートや間合を自動調節してしまうセミオートではこの強みを活かせないため、マニュアル操作が前提となる。   

秘奥義はPS2版では納期不足で「アストラル・レイン」しかなかったが、北米版・3DS版ではガイと共に第二秘奥義「ノーブル・ロアー」が追加された。
ディンの店でしか手に入らないエルブンボウが必要だが、ルーク達と違って回数制限やHP制限が無い+かなりの高威力なので苦労に見合う性能である。*3
(人によって好みは異なるが)実質アビスパーティにおける最大最強の技と言っても過言ではなく、出来るだけ早めに作っておきたい。





































※ここから先は、『テイルズ オブ ジアビス』終盤のネタバレが含まれていますわ。

みなさん、心の準備はよろしくて?




































実はインゴベルト六世と亡き王妃の娘である「ナタリア」は死産だった。
「ルークたちの知るナタリア」は、砂漠でキャラバン隊の護衛をしていた傭兵バダックと、王室の使用人であったシルヴィアとの間に生まれた、メリル・オークランドという庶民の娘であった。

母シルヴィアは生まれつき身体が弱かったが、預言によって夫との間に必ず子供を作らなければならないと言われていた。
未プレイの方はンな無茶苦茶なと思うかもしれないが、そのくらい当時のキムラスカ(というか世界)というのは預言におんぶにだっこ状態だったのである。

それ故に、夫婦共にひとり娘メリルの誕生をとても喜んでいた。
しかし誕生した時の預言にメリルが王女になる未来が詠まれていた為、
シルヴィアの母で王妃に仕えていたナタリアの乳母(つまりはナタリアの実の祖母)によって両親のもとから奪われ、死産した本物のナタリア王女とすり替えられた。

その証拠に、ナタリアは王と王妃に全く似ない容姿であった。
冒頭で書いた通りルークや王のような赤い髪と緑の瞳がキムラスカ王族の証であり、王妃は黒髪であった
しかしナタリアは両親のどちらにもない金髪に琥珀色の瞳を持ち、後に実母のシルヴィアに似た外見だった事が判明する。
お城育ちとは思えない程の優れた身体能力や、揺るぎない信念の持ちようは実父のバダックに似たのだろう。外見が似なくて良かった
しかしナタリア本人も、インゴベルト六世と亡き王妃も、ナタリアが実の娘ではないという事実を知らなかった。

実母のシルヴィアは娘を奪われたショックで錯乱したあげく自殺。
実父のバダックは妻を失ったショックに打ちひしがれ、娘だけでもとバチカル城に押し入り兵士と揉みあいになって兵士を殺害してしまって世捨て人になり、後にヴァンに出会って妻と娘の運命が預言に詠まれていた事を知り、預言を憎み、
六神将「黒獅子ラルゴ」としてレプリカ計画に加担するようになる。

自分のお転婆が元で世界が戦争に転んでしまったことを悔み、直々に祖国と父を説得するためにバチカルに戻ろうとするが、
戦争を続けさせたいモースの企みにより、あろうことか自分とインゴベルト六世の前で実の王女ではない事実を暴露される。
両親に全く似ない容姿や、本物のナタリア王女の遺骨が発見された事が証拠となり、モースの傀儡と化していた父に処刑されそうになった。

だが一行に加えて、騒ぎを聞きつけて来たアッシュ、地位抜きでナタリアを慕っていた国民たちの助力にも救われたことで何とか王城からは抜け出せ、当分の間一行と共に身を隠すことになった。
しばらくは傷心状態だったが、外殻大地降下のためキムラスカ王国の協力も必要になり否応なく再び王城に赴く必要性に迫られる。
再び父王に拒絶される事への恐怖に二の足を踏んでしまうも、アッシュに慰められて王女としての使命を全うすることを決意。
再び父王のもとに戻って戦争を終結するように説得し、インゴベルトの心を動かし親子の絆を取り戻して和解した。

後に父王の口から、実父が今まで何度も敵として戦ってきたラルゴである事を知らされる。
更にラルゴの口から彼が預言を憎む理由と、実母の最期を聞かされ苦悩するも、自分たちの道はもう相容れないと悟り、
世界と仲間たちを助ける為に実父と戦う事を決意し、最終的には自らの手でトドメを刺した。

ある意味ルークと同じ預言を巡る陰謀に翻弄された被害者であり、預言に依存する本編世界の歪みを象徴するキャラクターの一人。
ルークの悲惨さと俺は悪くねぇ!の下りが有名過ぎる為あまり話題にならないが、彼女の方も悲惨な経歴だったりする。
序盤の何も知らないが故の未熟な振る舞い→陰謀じみた真実に悩み、それを受け入れて大成する流れも共通しており、
最終的にアッシュやルーク、ラルゴ、インゴベルトらとの関係にもきちんと答えを見つけられている。
強いて違いを挙げれば、本気で愛してくれる親と時間に恵まれたことと、王女に恥じない人柄と実力を自ら努力して身に付け、それに救われていることか。

【番外作品ですわ】

テイルズ オブ ザ ワールド レディアントマイソロジー3

レディアントマイソロジーでは1、2ともにはぶられる。灰やら屑やら鬼畜メガネは皆勤賞なのに……
しかも2はナタリアがいないおかげでアッシュが(ネタキャラとして)大躍進してしまった。
おかげでドラマCDでは他のハブられ組共々愚痴をぶちまけ、まさかのショ○コンネタまで披露し視聴者の腹筋を超振動させた。

3でやっと初参戦!しかし自国でクーデターが発生し、アドリビトムに避難するという設定に。報われねェ。

テイルズ オブ バーサス

実名こそでないが死んだような描写がされており、セネルの妹が王女の替え玉代わりにされている。

テイルズ オブ ザ レイズ

スレイヤーズコラボイベントではよりにもよってあの白蛇のナーガに憑依され、例によってあのドスケベボンデージを披露している。
父親がめっちゃゴツいという共通点もあるね  





皆さん、追記・編集をお願いしますわ。

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最終更新:2025年07月08日 21:50

*1 PS2版のTODでもルーティが記憶を思い出しかけてるマリーに一度問い詰めた際、即座にアトワイトが負担をかけるなと諫めている。

*2 客観的に見るとルークが精神的に大人という描写になるのだが、作中の反応やらインタビューなどによるとそういう意図があったわけではない。

*3 しかも彼女の第二秘奥義、ゲーム中でも3番目に高い威力を誇る。