登録日:2012/05/03 Thu 11:57:04
更新日:2025/07/20 Sun 11:51:08
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摩訶不思議大冒険は、1988年7月に公開された
ドラゴンボールシリーズの劇場版第3作。
ストーリー的には劇場版ドラゴンボール前作の『
魔神城のねむり姫』の続編となっている。
前作と同じく繋がりは薄く、こちらから観ても大丈夫。
原作におけるレッドリボン編と第22回天下一武道会編をミックスしつつ、オリジナル要素でまとめ上げた様な作品。
そのため、天津飯・餃子・
鶴仙人・
桃白白などがミーファン帝国と言う一国の住人となっているなど、本編とは繋がりのない
パラレルとなっている。
また、原作人物を大きく改変させるというスタイルを取っている影響で、劇場版限定の新規
オリジナルキャラクターが存在しない。
その代わりか、この作品では特別なゲストキャラクターが登場している。
それはなんと
アラレちゃんとガッちゃん!!。
この映画でドラゴンボールと
Dr.スランプの世界は同一であることを知った視聴者もいたのではないだろうか。
ちなみに原作でもレッドリボン軍編でペンギン村の出ているエピソードがちゃんとある。アラレちゃんも勿論出るよ。
監督:竹之内和久 脚本:由木義文
◆ストーリー◆
リッチストンを巡るグルメス大王達との戦いとねむり姫を巡るルシフェル達との戦いの後、悟空はクリリンと共に亀仙人の下に修行に勤しんでいた。
悟空達は修行の成果を試すため、武道大会のあるミーファン帝国に向かう。
一方でドラゴンボールを集めていたブルマ達とはミーファン帝国の妨害を受ける。
ミーファンは皇帝の花嫁ランランを探すためにドラゴンボールを探していたのだ。
だが、そのやり方は極めて悪質であり、ドラゴンボールを探す者を皆殺しにしていたのだ。
悟空たちはブルマや聖地カリンからの旅行者ボラ親子との邂逅で宮殿の中に
ドラゴンボールが6つあるのを知る。
さらにそこで開かれている武道大会で優勝すればなんでも望みを叶えてもらえるのを知り、平和な世の中にしてもらうようにするために参加する事になる。
しかし、大会ではボラは殺し屋である桃白白に殺害され、悟空もどどん波によって遥か遠くに飛ばされてしまった。
ぶっ飛ばされた悟空はカリン様からアドバイスをもらい、自分の持つドラゴンボールを狙って桃白白が追いかけてきているのを知り、再度戦いに向かう。
一方、宮殿内では侵入したブルマがドラゴンボールを見つけるが仕込まれていた警告が鳴り、戦うハメになってしまった。
そしてドラゴンボールは戦いの中で池の奥底に沈んでしまう…。
再び対峙する悟空と桃白白だが、対決の場所はなんとあのペンギン村であり⋯?
◆登場人物◆
亀仙人の修行により、前作よりさらに強くなった我らが主人公。
ボラが桃白白に殺されたのに怒り、戦いを挑むが逆上していたためどどん波をくらいカリン塔までぶっ飛ばされる。
胸に入れていた四星玉とカリン様にもらった仙豆で一命を取り留める。
原作とは異なり、超聖水の修行はせず、カリン様の指導によって冷静さを取り戻し、再び桃白白と戦うこととなる。
同じく修行して強くなった悟空の親友。
メタリック軍曹や鶴仙人配下の軍人と戦う
が、美味しい場面にあまり恵まれなかった。
お馴染み、悟空の師匠。
ねむり姫の代わりにランチさんを連れてきた悟空たちに修行つけた結果、想像以上に強くなった彼らの実力を試すため武闘大会に参加することにする。
スチュワーデスにセクハラしたりヤムチャへの声かけなどエッチな面も目立つが、襲われるボラ達を機転を利かせて救ったり、天津飯への声かけなど武道の達人としての面も目立つ。
物語後半に天津飯に奇襲され意識不明になってしまうが⋯?
お馴染み、元荒野の大悪党。
ブルマ達とドラゴンボール探しをしている。
武闘大会にも参加し、狼牙風風拳で巨大な男を倒す。
ボラとの戦いでは当初は素早い動きで圧倒するも、
亀仙人の「パフパフ」を聞いて気がゆるんだ際に城外にふっ飛ばされる羽目になる。
後に、ブルマと共に鶴仙人のどどん波をくらって池に落とされる。
今作ではドラゴンボールを探している天才女子。
その過程でミーファン帝国に妨害されたことや帝国にボールが集まっていることを知り、帝国に乗り込む。
大会の喧騒に紛れて宮殿に侵入しドラゴンボールを見つけるも、鶴仙人のどどん波をくらって池に落とされてしまう。
ご存知、ヤムチャの相棒。
ブルマともにボール探しをしており、宮殿に侵入する際には餃子に変化していた。
ご存知、エッチな豚。
当初はミーファンに殺されかかったことでボール探しを固辞しようとするも、女の子に釣られてあっさり参加。
宮殿に侵入する際には鶴仙人に変化していた。
前作で亀ハウスに連れてこられて、そのまま住み込んでいる二重人格者。
ミーファンにもついていき、冒頭部でいきなりくしゃみして飛行機をハイジャックしようとする。
中盤ではブルマたちに同行し、宮殿に侵入。宝石強盗までやらかした…。
一方でふっ飛ばされたクリリンを見て怒って銃で敵に反撃するなど彼女なりに仲間意識を感じさせる場面も。
聖地に住む屈強な大男。
ドラゴンボール採掘のため現地住人を苦しめるニーファン軍をおさめるため、ニーファンに向かう。
ちなみに文字通り、「金持ち」。
聖地に飛ばされたドラゴンボール(四星球)を持っており、後に悟空に託される。
大会では一瞬の隙を突きヤムチャを倒すが、桃白白に殺害される。
ボラの息子。
歳の割には理知的であり、食事の際に水だけでいいと言うなど気の使える子供。
カリン塔に住む仙猫。
塔の頂上に飛んできた悟空に驚くも、
仙豆をあげたり、怒りで相手の見えてない悟空に相手をよく見るようアドバイスをしたりと出番は少なめだが重要。
今作では悟空はカリン塔を登っていないのだが、いいのだろうか?
お馴染みペンギン村の女の子ロボット。
飛んでいる桃白白に岩を投げたり、おさげを木に結びつけたりと悪意はないが彼を苛つかせ攻撃対象となってしまう。
どどん波を食らい、ふっ飛ばされるもいつも通りニコニコして立ち上がっていた。
最後は
ミサイルを跳ね返して悟空と一緒に桃白白を倒す。
どどん波を受け止めた悟空に「すごいね」と褒めていたり、筋斗雲で去っていく彼を「カッコいい」と言うなど好印象だったようだ。
お馴染みのアラレちゃんの友達の天使2人。
アラレちゃんをどどん波で攻撃した桃白白を電撃で攻撃する。
この時のガッちゃんは笑顔だったため、アラレちゃんを攻撃されて怒ったわけではなく、遊びのつもりだったと思われる。
ミーファン帝国の皇帝陛下として登場。
幼君ゆえに傀儡であり、実権は鶴仙人一味に握られている。
消えた恋人を探すためにドラゴンボールを集めさせている。
本作では鶴仙人の弟子ではなく超能力らしいものもないが、怖い夢をみたりして大会で起きる不幸事を予知している。
天津飯とは主従のを越えた絆で結ばれており、彼から念話のような技術を伝授されている。
鶴仙人が餃子につけた護衛、ということになっているが実は監視役であり、いざとなったら餃子を殺すように命じられていた。
だが自分を兄のように慕う餃子に情が移ってしまい……
亀仙人を奇襲し昏睡させたり、鶴仙人を気功砲で倒すなど間違いなく実力者ではあるものの、敵としては桃白白のほうが目立っておりり、原作で悟空と互角に戦った実力は完全には発揮しきれていない。
本作の黒幕的存在。
ミーファン帝国の大臣。
餃子の恋人を探し出すためにドラゴンボールを集める⋯というのは建前であり、実際はドラゴンボールによる世界征服を狙う。
恋人を誘拐したのもコイツである。
基本的には戦闘は部下や桃白白に頼りきりではあるが、本人もどどん波を使うなど強い。
ドラゴンボールが水底に消えた後はミーファンのみの支配のみで妥協し、用済みとなった餃子を切り捨てようとしたが、天津飯に倒される。
鶴仙人の弟の殺し屋。
本作のメイン敵と言ってもいいキャラであり、ブルー将軍やボラを殺害し亀仙人の正体にも一目で気がつくなど洞察力もある。
⋯が、アラレちゃんに目をつけられたのが運の尽き。彼女らに散々振り回され原作以上にみっともない最期っ屁をするなど完全に
ネタキャラになってしまった。
餃子の配下。超能力を持つオカマ将軍。
原作とは違って至って真面目であるが、金髪青目でミーファンの中国風鎧を着ているという中々カオスな見た目となっている。
鶴仙人が黒幕とみぬいていたが、原作通り桃白白に殺される。
数メートルはある巨体の大男のロボット。
ブルー将軍と異なり、原作通りの服。
桃白白や鶴仙人に率いられ、宿や大会で暴れる。
その巨体で迫力はあるのだが、悟空に首をもがれたり、亀仙人に腕を落とされたりと、相手が悪くあまり活躍できなかった。
それでも電池切れもなく終盤まで生き残りウパを人質にし、鶴仙人が敗れた後にウパを殺そうとするも⋯?
帝国にレーダーを提供した後に、桃白白の餌食となる。
ちなみに「
ドラゴンボールZ 神と神」に至るまでは、今作がピラフ一味が出演した唯一の劇場版作品だった。
余談
アニメ『ドラゴンボール』の
オープニングテーマは「魔訶不思議アドベンチャー」、この作品のタイトルは「摩訶不思議大冒険」。
微妙に字が違うことに注意。
実は本作の続編として原作のピッコロ大魔王編をモチーフにした劇場版ドラゴンボール第4弾が予定されていたらしいのだが、もう既にアニメ『ドラゴンボールZ』の企画が始まっていたため、Zを舞台にした完全オリジナル長編を作った方が良いという判断となり中止になってしまったらしい。
アニヲタボールを7つ揃えし者よ
さぁ追記・修正するがいい
- 名作です -- 名無し (2013-08-30 00:19:04)
- 劇場版でもアニメでも同じ相手(桃白白)にやられるボラが不憫だな…。その桃白白もアニメとかの方は最初は実力でも圧倒していたのにこの映画じゃ冷静さを欠いていただけの悟空に勝った(実力だけならもう悟空の方が上だった)とかお互い様だけど。 -- 名無しさん (2015-01-21 19:30:30)
- 子供のころの悟空よりアラレのほうが強いのがよくわかる映画 -- 名無しさん (2015-04-26 14:58:02)
- 桃白白に電撃を浴びせた時のガッちゃん達、怒ってたのか? どう見ても笑顔で電撃出してたから、アラレと一緒で遊んでるつもりだったのかと思ったんだが -- 名無しさん (2015-04-26 17:42:08)
- 初期劇場版の原作と整合しない世界も超の12の宇宙に含まれるのかな -- 名無しさん (2016-10-16 16:10:28)
- ↑4 冷静さを欠いていたから負けたに、帰ってきたウルトラマンのナックル星人事件を思い出した。 -- 名無しさん (2017-04-29 23:03:56)
- クリリン これといった活躍はない ← いや、( キックを食らわした後、パンチで吹っ飛ばされたけど )メタリック軍曹と戦ったり、鶴仙人の配下たちを蹴散らしたりして少しは活躍したでしょう。酷くね、その説明? -- toorisugari (2017-06-09 19:30:20)
- ↑2、12の宇宙って平行世界とは微妙に違うぞ フリーザとフロストは完全な別人だし -- 名無しさん (2018-06-26 05:34:24)
- この作品のブルー将軍、すごくまともな人っぽいだけに退場が残念。 -- 名無しさん (2019-03-07 21:25:47)
- 無印映画最終作が既存キャラオンリーなんだな・・・ピラフ一味旧劇場版唯一の登場作だったんだな -- 名無しさん (2019-11-16 18:07:35)
- 真の主人公は、悟空よりチャオズと天津飯だったな。 -- 名無しさん (2021-05-02 09:05:31)
- ある意味リメイク? 話はよくまとまっててわかりやすく面白いから初めてドラゴンボール見る人に薦めたい -- 名無しさん (2022-03-27 17:46:25)
- ブロリーを除いて コレが真骨頂だったりする -- 名無しさん (2022-04-27 19:46:18)
- よく見てたなぁ 「父上、僕水でいい」「はっはっは 心配するなウパ 金ならあるんだ」は兄弟の鉄板ネタ -- 名無しさん (2022-05-02 14:52:24)
最終更新:2025年07月20日 11:51