登録日:2011/01/27(木) 21:24:45
更新日:2024/08/30 Fri 20:43:08
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▽目次)
概要
機動戦士ガンダムSEED外伝である
ASTRAYシリーズの1作。
電撃ホビーマガジンで模型作例と小説、ショートコミックで展開された。例によってストーリーは千葉智宏、挿絵・コミックはときた洸一が担当。
割と何でもありな感じで突き進んでいる本シリーズ。
今作ではなんと
再生怪人過去に登場したキャラのクローンと戦うという、ガンダムという括りから見るとまさに『王道から外れた』物語となっている。
【ストーリー】
時はC.E.73……、アメノミハシラに近づく2体のMS。
そのうちの1機は
ガンダムアストレイ ゴールドフレーム……、乗っていたのはなんと死んだ筈のロンド・ギナ・サハクであった。
同じ頃、ロウの目の前にもレッドフレームが現れる。
それに乗っていたのも、やはり故人である筈の彼の恩師であった。
激動の時代、C.E.73。
それは歴史の裏で繰り広げられたもう一つの物語。
【登場人物】
◆主要人物
初代『ASTRAY』主人公。
ガンダムアストレイ レッドフレーム(通称赤枠)のパイロット。
自称『宇宙一悪運の強いジャンク屋』。相変わらず自由な性格でシリアスな場面ですら笑いとばす。
サーペントテール所属のパイロット。
凡才ながら努力でのし上がった漢。
今回、ついにガンダム(ヴァンセイバー)のパイロットに。
ドレッドノートΗのパイロット。
友であるプレアの名を騙るライブラリアンにキレたのか参戦。
ならドレッドノートΗのプラモ出せよ磐梯。
長い髪が更に伸びて若干女顔になった?
◆ライブラリアン
組織のほとんどが「カーボンヒューマン」と呼ばれるクローン人間で構成された謎の再生怪人軍団。
しかも見た目だけならまだしも、何故か記憶・経験・技術の全てが引き継がれている特殊なクローンである。
何でもやっちゃう様なアストレイシリーズと言えども、明らかにやりすぎな設定であることは間違いない。
ライブラリアンではない普通のクローン技術は作中では明確に未成熟とされているし、記憶などを引き継がせるなんてどうやって成立させているのかも一切不明。
それらを保存する技術も不可解極まりなく、そもそもいつどのようにして保存していたのかなど、考えれば考えるほどに無茶過ぎる設定である。
上記に比べれば大したことではないが、
機体のコピーなども誰がどのようにしてデータや技術を盗んだのか?何故いともたやすく製造できるのか?などの脇を固める謎も完備。
詳細に説明できたとしても、アストレイシリーズのみならず原作を台無しにしかねない設定なのではっきりさせても都合が悪く、逆の意味で隙が無い。
さらに言えば再生怪人の創造者だとか黒幕だとかに当たる存在も未登場で、敵勢力としても消化不良感が強い
ニクスプロヴィデンスのパイロット。
最高司書官とかいうとにかく組織のトップに位置する。
またテロメア絡みのエラーで成長速度が速く、オリジナルと違い青年になっている。
漫画版『DESTINY ASTRAY』でセトナに接触したプレアは、オリジナルの彼ではなくおそらくこっち。
CVが付くなら恐らく子安か
関俊彦。
ゲイルストライクのパイロット。
顔がかゆい時に辛そうな変なマスクを被っている。
正体は毎度おなじみ、「最強のコンバットマシン」たるアストレイオーナーにしてもうひとりの主人公・叢雲劾のクローン。正体を隠す必要があるため人相を伏せている、という意味でも仮面の人枠と言える。
エピローグでは東アジアへ。
ヘイルバスターのパイロット。
他のソキウスと違いナチュラルへの攻撃を抑制されていない為、かなり攻撃的な性格。
つまり基地の外。
割とギナに対して依存しているツンホモ。
ネブラブリッツのパイロット。
見た目も立場も
プルもどき。
途中で裏切ってロウ達の仲間になったりするあたりも明らかにプル。
一人だけじゃなくて複数いる(全部で20人いる)あたりも完全に確信犯である。
ヴァンセイバーのパイロット。
親友のイライジャに機体を譲って逃亡する。
それでいいのかライブラリアン。
レーゲンデュエルのパイロット。
元々はジェスの相棒でこいつも偽者かと思いきや、まさかの本物。
機体が欲しくて組織に入ったMSコレクター。
【主な登場機体】
デザインについては後述する商品展開の項目も参照。
◆主人公サイド
レッドフレームの最新形態。
これまで得た全ての技術を投入したまさにロウの集大成。
青枠の同型機化や種系技術の全乗せしたこともあり(※全てが十全に機能しているわけではない)、賛否が分かれる。
時系列的にはこちらがレッドフレーム(オリジナル機)の最終状態となるが、レッドドラゴンで導入…というか開発された武装外付けワークツール・カレドヴルッフに対応しているのが明示されたことはない。
前作『FRAME ASTRAYS』に登場したサードの技術を応用し、セカンドを強化した最新形態。
◆ライブラリアン
ヘリオポリスから行方不明になっていたプロトアストレイシリーズ最後の1機。
機体を違う姿に見せる能力がある。
後にセカンドイシュー、サードイシューにパワーアップする。
セカンド以降は四足獣型MAブルートモードに変形し、あらゆる攻撃を回避できるようになるという変態かつ厨二仕様。
ライブラリアンがプロヴィデンスガンダムのデータを使い開発した機体。
プロヴィのパックパックが右肩に丸ごと移動、開いた背中にはストライカーのコネクタを増設しドラグーンストライカーを装備。
ぶっちゃけ
ビームライフルにスラスターをつけただけの見た目、しかもドラグーンなのでプレア以外は扱えず互換性も微妙。
正直ダサい。
ライブラリアンが(ry
配色を除けば見た目は普通そうだが、盾として機能しないシールドストライカーや謎の増量した肩等色々おかしい。
正直ダサ(ry
実は機体を左右へ振って格闘戦に持ち込むというのはオリジナルの人と同じ戦い方だったりする。
ライブラリアン(ry
割とまともなミラコロ黒バスター。対艦バルカン砲が追加された。
ライブラリア(ry
まともだがバズーカが増えただけ……。
ライブラリ(ry
ぶっちゃけオリジナルよりかっこいい。
主翼を両肩へ移植し、MS形態での姿勢制御がしやすくなった。
しかし、イライジャが操作性の違いなどから扱いきれない為空力制御も兼ねてネブラブリッツのマガノイクタチストライカーをつける事に…
因みにこの組み合わせは開発したライブラリアン側でも有効という実験結果が出ていたりする。
ライブラ(ry
赤い。マジ赤い。簡単に説明すると赤いブリッツが金枠天の
マントを背負ってる。
固有機能「ミラージュコロイド・テレポート」を持つが、その原理は……
リリーの解説で大体察せられるが、ぶっちゃけ手品というかある種の虚仮威しである。
真面目に使えば見えない機体が複数機で攻めてくるというおっかないことこの上ない…
【商品展開】
模型展開としては新規開発のMGアストレイ系、同時期に既存の1/100スケールのキットに新規パーツを加えたリデコキットが発売。
これにより今作の新登場した機体の多くが
ガンプラ化された。
……が、青枠はセカンドのシルエットを保っているためそこそこ人気があったが、赤枠は金型流用の関係で青枠そっくりになってしまったため
賛否両論。
リデコのライブラリアン勢はパーツ位置を変えるだけでなんとかしようとした結果、
オリジナルのパチモン感が抜けない造形とケバいカラーリングは不評で、お世辞にも目新しいとは言えない出来だった。
既に日本のガンプラ愛好家からSEED系やアストレイ系のキットやデザインが飽きられていたこともあり、1/100はなかなか売れず投げ売りされ、山積みスレ住人と監視者を歓喜させた。
ただしセカンドイシューは当初はそっぽを向かれたものの、キット自体はアストレイの可能性を生かした良キットだったので再評価され、
現在は素ミラージュフレームと一緒に(サードイシューにするのに必要なため)山積みから脱出している。
当然、新規パーツを使用しないとゲイルストライクカラーのストライクや真っ赤なブリッツ、白いセイバーが完成する。
追記・修正をお願いします。
- アストレイ好きだけど 正直お腹一杯。 もう終わったものを無理に続けてもねえ。 -- 名無しさん (2014-03-01 19:49:35)
- もうアストレイの奴に種死後をやらせろ、種死のキャラが教科書上の人物になる位の年代にしてプラントと連合は形骸化、ジャンク屋組合とそれの関連企業が企業国家化してて傭兵やジャンク屋が頑張るとかそんなの -- 名無しさん (2014-10-01 05:59:23)
- 金型流用にしても機体デザインやら配色はもっと選択肢あったろうに。どうしてこうなった。 -- 名無しさん (2015-01-12 22:45:40)
- なんでアストレイだけこんなに続編出るんだろ。 -- 名無しさん (2015-01-23 20:51:35)
- マガノイクタチストライカーはイライジャの操縦補助の為につけたものだから別に暴挙でもないんだが -- 名無しさん (2015-01-23 23:24:40)
- ASTRAYSのスーも登場してほしかったなあ -- 名無しさん (2015-02-18 02:40:16)
- ↑2機体のデザインや見た目のバランスとしてじゃ? -- 名無しさん (2015-02-18 06:42:49)
- ↑6それアーマードコアや··· -- 名無しさん (2015-02-22 16:57:32)
- ↑5 人気があったんや…かつては -- 名無しさん (2016-06-24 16:37:01)
- イノベイドが登場する00ならともかく、SEEDの世界観でカーボンヒューマンという人造人間みたいな設定は正直やり過ぎだと思った。 -- 名無しさん (2017-09-12 19:32:31)
- これがスパロボに参戦したらSEEDテレビシリーズのキャラもカーボンヒューマンとして蘇生しそう、フレイとトールとナタルが蘇生したらキラたちはどう反応するのか… -- d (2018-02-20 23:33:44)
- パイロット、MSとも奇をてらいすぎてこけた印象。やっぱり格好いいか突き抜けた魅力がないと無理ですよ… -- 名無しさん (2018-03-23 09:47:56)
- 元々チャイナ市場でアストレイが人気あったためにひねくりだした企画ですし。 -- 名無しさん (2018-05-12 16:57:39)
- ヘイルバスターに関しては「ツイン砲をストライカーパック化したところまでは良かったが、プラモではアームの延長をケチっって元キットのままの長さにしたため、バスター最大の特徴である合体砲が出来なくなった欠陥仕様。も追加して欲しい。まあヴェルデバスターの時点で合体砲は捨てられてたけどさ。 -- 名無しさん (2018-05-12 17:00:24)
- 文句言わがちなカーボンヒューマンだけど如何にもコズミックイラらしい生命倫理ぶっちぎった技術って感じで俺は好き -- 名無しさん (2022-04-09 03:16:19)
- コロナ禍のガンプラ需要で棚に並んでる所を見た(売れてるとは言ってない) -- 名無しさん (2022-09-07 00:42:37)
- FREAMアストレイの頃からそうだったけどリデコ品が多すぎて魅力の無い作品だった -- 名無しさん (2022-12-04 08:56:09)
- いつだったか劾関連の作者のしょうもない話を知って一気に萎えた記憶ある -- 名無しさん (2023-03-08 16:15:33)
- 全く回収されなかった創造者だとか黒幕だとかに当たる存在、映画に出てきたファウンデーションが該当したらいろいろと辻褄が合いそうな気もしないでない。 -- 名無しさん (2024-01-27 18:33:44)
- ↑その気になれば、ファウンデーションがカーボンヒューマンを応用した背乗り(誰かになりすました工作員)で秘密裏に社会をコントロールすることもできそう -- 名無しさん (2024-01-31 09:53:34)
- 元々監督達が考えたカーボンヒューマンを事前に外伝で出す事にしたのか、外伝の設定を劇場版に逆輸入したのか気になるな -- 名無しさん (2024-01-31 10:27:01)
- ↑あまりにもいろんなとこのアストレイ関連で「まーたアストレイが暴走してら」みたいに言われてたやつが大体映画だけで辻褄合うようになったもんだから、元からベース設定は共有されてそうだよね -- 名無しさん (2024-01-31 13:04:30)
- アウラが幼児化したのはカーボンヒューマンだったからじゃなかったな。でも「この幼児化の原因ってよくアストレイに出なかったな」って思うくらいトンデモ技術だった -- 名無しさん (2024-04-05 17:00:56)
- というか詳細が明らかになる前に書かれたのがそのままになってるだけだろうけど、アウラやファウンデーション関連で説明がつくかのように書かれているのがすごく気になる。コメント欄の背乗り云々に関しても、映画だけ見ても全く方向性が違うとしか思えないし。 -- 名無しさん (2024-05-04 04:36:18)
- ↑あくまで「明らかにノリが浮いてる ガンダムSEEDの世界観でこれはどうなのか」という点が意外と無理なかったというだけに過ぎないと思う 直接説明が付くわけではなさそう -- 名無しさん (2024-07-20 11:40:03)
- 記憶関連は現状無理があるから説明はつかないよ。新たな設定付与や後付けすればともかく -- 名無しさん (2024-07-20 12:01:42)
- まあ、記憶を植え付けるだけならムウにもやってるし出来るんじゃないかな -- 名無しさん (2024-08-13 18:00:35)
- それっぽい記憶を植え付けるだけなら出来るけど作品的に本物の記憶のていでやっているよね -- 名無しさん (2024-08-13 18:39:00)
最終更新:2024年08月30日 20:43