登録日:2010/01/06(水) 08:21:26
更新日:2025/02/04 Tue 13:19:28
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これが運命さ!知りながらも突き進んだ道だろう!?
正義と信じ、解らぬと逃げ!知らず!聞かず!
その果ての終局だ!もはや止める術などない!
そして滅ぶ
ヒトは……滅ぶべくしてな!!
目次
基礎データ
型式番号:ZGMF-X13A
所属:
ザフト
設計:アシモフ、ハインライン、クラーク設計局
建造:プラント・マイウス市
概要
ジャスティス、フリーダムなどに続いて建造された決戦機兼次世代MSのプロトタイプであり、
NJCによって使用可能となった核エンジンを採用することで、バッテリー稼働だった従来機を凌駕する出力と継戦能力を獲得。
その従来機とは一線を画すエネルギー供給量により、多数の小型ビーム兵器とPS装甲の両立が実現。
これにより、単機で敵部隊を壊滅させ、包囲攻撃も可能という、他のMSとは比べ物にならない攻撃力を有するだけでなく、
出力・運動性・防御力・稼働時間など、他のあらゆる面でも従来機を凌駕する性能を誇るMSとなった。
機体の色は暗い灰色をベースとした明度の低いトリコロール。小説版では
白銀と称されている。
どことなく往年の
ガンダムを連想させるカラーリングだが、実は配色だけ見ると
1stのラスボス・ジオングとほぼ同じカラーリングでもあり、
「物語終盤に仮面の男が乗る」などの最終機体に通底する意匠も取り入れられている。
ちなみに、額のV字アンテナの形状はRX-78とほぼ同じだったりする。
額にはイタリア語で「11」を意味する「
UNDICI」の文字がある。
兄弟機同様に、ツインアイに二本角の所謂「ガンダムフェイス」だが、クルーゼの仮面に似たパーツが装着されているのが特徴的。
機体名の「プロヴィデンス(Providence)」とは神学における
「摂理」「神の意思」などを意味する用語。
クルーゼが言うところの「己の死すら金で買えると思い込んだ男」のエゴによって生み出されながらも、「失敗作」の烙印を押されたことで歪み、
二陣営の間で暗躍し、人類に自滅の道を歩ませようとした男が最後に乗る機体の名前として、とんでもなく皮肉が効いたネーミングと言えよう。
ガンプラなどの商品展開では
「天帝」と称されることも多く、名前のカッコよさからファンの間でも愛称として親しまれている。
だが一部の視聴者からは
「さいたま」「埼玉」の愛称で呼ばれる事もある。この由来は「さいたま」というAA。
さいたまは自民党のポスターをモチーフとしたAAであるが、そこに描かれている
太陽が本機のドラグーンプラットフォームと似たシルエットをしているため、
両者の間に関連性を見出したネットユーザーがプロヴィデンスをそう呼んでいるうちに、本機の愛称となったという訳である。
機体解説
本機最大の特徴は主兵装として
無線式全周囲攻防システム「ドラグーン・システム」を装備したことである。
これはNジャマーに阻害されない量子通信によって、MS本体から分離した複数のビーム砲端末を同時に無線誘導。
複数の攻撃目標に対し全周囲からの多重的砲撃をかけるもので、
戦闘区域を単機で完全制圧するオールレンジ攻撃を可能としている。
背中には巨大な円盤状バックパックを備え、この円周上にドラグーンを装着。
バックパック下部には大型のスラスターが内蔵されており、装備量の関係で低下しがちな機動力を補っている。
OSの他、コクピットの内装はX09A・X10Aと同タイプのものを使用。
FCSとしてマルチロックオンシステムも実装されており、パイロットの技量次第ではあるものの、
このシステムとドラグーン・システムを用いることで、同時に多数の目標を殲滅できるようになっている。
一方、ドラグーン・システム搭載の都合上内部機器の配置も二機とはかなり異なり、
コクピットは腹部に配置され、コクピットハッチも旧来のザフトMSに近い構造となっている。
開発時期の近さか試作機故にか、胴体部の造形はゲイツに近い。
ちなみに、本来は核エネルギーを利用した、
ビームサーベルを
4本装備した近接戦用の機体だった。
その後、「プロト・ザフト・ガンダム」こと
ドレッドノートによるドラグーン・システムの実証を経て、
そのシステムを十全に扱える、超人的な空間認識力を持つクルーゼの
専用機として仕様変更された結果、
プロヴィデンスは元々の近接戦用のMSから、現在のドラグーン・システムを主武装とする仕様となった。
しかし急拵えのためシステムを全てボディに納めることが出来ず、胴体部にはドラグーン・システム通信用の量子通信ケーブルが計6本露出した状態となった。
ただし、ケーブルはPS装甲材のカバーで覆われているため、見た目はともかく実際の防御面ではさほど問題はない。
機体性能だけ見れば、現状でもジャスティスやフリーダムと比べても遜色ないものとなっているが、
元々違うコンセプトのものを急遽ドラグーン対応の機体に作り直した関係上、各種調整も改善の余地があるなど、
MSの完成度という面では上述の二機には劣る、言ってみれば「未完成機」であったともいわれる。
専用機として仕様変更されてはいるがクルーゼ当人のセリフにもある通り、
本編での出撃時が初めての搭乗でありドラグーンの試用すら行っていない。
ここら辺もジオングの
オマージュだろうか。
武装
- MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
対空迎撃用機関砲。
ゲイツやフリーダムなど後期のザフトMSと同型のもので、頭部及び肩部に計4門装備されている。
大型ビームライフル。
ジャスティスやフリーダムのビームライフル「ルプス」より2世代、
ゲイツのMA-M21Gより1世代新型である。
そのルプスを上回る出力を誇るが、ストック部がかなり大型化して肩掛け式になっており、その重量とサイズゆえやや扱い辛い。
一応フォアグリップも付いているが、後述の複合防盾で左手が塞がっているため使われる場面は無かった。
「ユーディキウム(Iudicium)」とはラテン語で「判断・判決」といった意味。
対ビームコーティングシールドに、大型ビームサーベルと2門の小型ビーム砲を内蔵した
複合兵装。
フリーダムやジャスティスのシールドが手持ち式なのに対し、本兵装はプロヴィデンスの左前腕をはめ込む形で装備する。
シグーの複合防盾に、連合から強奪した
ブリッツのトリケロスの技術を加えて発展したものと思われ、
同期開発のザフトの新型
量産機・ゲイツにも同じコンセプトの武器が搭載されている。
中距離・近接戦闘に即座に対応できる極めて強力な武装であるが、武器としての能力に重点を置いた影響で、
肘から手の先くらいまでのサイズの上に手持ち式ではなく左腕に固定されているため、防御範囲はかなり狭く
「盾」としては微妙。
また、プロヴィデンスには兄弟機のフリーダムやジャスティスのように、単体のビームサーベルなどは装備されていないため、
近接戦に対応できる装備はこれのみであり、フリーダムとの一騎打ちにおいて当装備の喪失が致命打となった節がある。
理論はお分かりと思いますが…
ああ。……使ってみせるさ
ムウ・ラ・フラガに出来て、私に出来ない筈はない!
本機の主力兵装にして目玉装備。
量子通信で計11基、
総砲門数43門のビーム砲ポッドを無線制御する最新鋭兵器。つまりはSEED版
ファンネル。
端末は9門のビーム砲を備えた
「円錐形大型タイプ」3基が背面プラットフォームの上部と左右に搭載。
2門のビーム砲を装備した
「スクエア形小型タイプ」が背面プラットフォームに2基、腰部左右後部に6基、計8基搭載されている。
量子通信による無線式になったことで、
有線式のガンバレル以上の攻撃範囲と精密かつ自由度に富んだ遠隔操作が可能となっている。
発射される
ビームもMSを撃墜するのに十分な威力を持っており、一基一基の機動性も極めて高い。
搭載された『マルチロックオンシステム』と合わせて、並のMSとパイロットでは迎撃・防御するどころか、
場合によってはどこから攻撃されているかすら分からないままに撃墜されてしまう。
劇中ではオールレンジ攻撃だけでなく、全砲門を前方に向けた上での一斉射の他、
多角的にドラグーンを配置し網の目のようにビームを張り巡らせる等の応用も見せ、敵を圧倒した。
また、その豊富な展開数を活かし自機の前面にビームの射線で壁を作り防御に使うことも出来るなど、自由度はかなり高い。
実際この攻撃に初見で対応出来たのは、
の2人くらいであり、その二人もガンバレルを遥かに凌駕する攻撃速度・密度に完全に対処することが出来ず、
撃墜こそ免れたが、機体がボロボロになる程の大ダメージを負わされている。
エネルギーは接続時に機体本体から供給・充電されるようになっており、展開後一定間隔での再接続が必要となるのが欠点。
流石に大気圏内では展開できないものの、背面プラットフォームに装備されている小型ドラグーン二基は装着状態のまま前方に向け固定ビーム砲とすることが可能。
ドラグーンシステム自体は、ガンバレルという前身やドレッドノートに装備された試作装備などはあったものの、
事実上のぶっつけ本番で導入された、戦場での試験運用すらされていない新型兵器という、ジオングを彷彿とさせる新機軸の兵器だったが、
クルーゼは持ち前の才覚の賜物か、本編中では本兵装を十全に使いこなしていた。
劇中での活躍
□C.E.71(『SEED』)
物語終盤の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の後半に
ラウ・ル・クルーゼの機体として登場。
決戦兵器「
ジェネシス」防衛のため、第二射の直前にヤキン・ドゥーエから出撃。
その性能とクルーゼの高い能力が合わさり、雲霞のように迫る
ストライクダガーを瞬時になぎ払い圧倒的な能力を見せつけた。
途中には因縁の相手であるムウの乗る
ストライクとも交戦するが、ドラグーンによる一方的な攻撃で中破に追い込んでいる。
その後遭遇した
ディアッカの
バスターを瞬く間に戦闘不能に追い込み、
再び眼前に現れた
キラ・ヤマトの駆るフリーダムと壮絶な死闘を繰り広げる。
この時フリーダムは
ミーティアを装備しており、火力・機動力共に向上していたが、
クルーゼはドラグーンと近接攻撃を織り交ぜた苛烈な攻撃で追い詰め、フリーダムは撃墜出来なかったが、ミーティアを破壊している。
さらに、ミーティアを
パージしたフリーダムとの戦闘中、
フレイ・アルスターの乗るドミニオンの脱出艇を、
救援に向かったキラの眼前で、今度こそフレイを保護できたと彼が安堵した瞬間に死角からのドラグーンで撃墜し、
目前でフレイが死亡したショックにより、キラと彼が駆るフリーダムを一時戦意喪失に追い込んだ。
これでクルーゼは最早キラは再起不能と判断したのか、敢えてフリーダムに追撃を掛けずに宙域を離脱し、
今度は
エターナルと
クサナギに迫り、周囲にいた
M1部隊を殲滅していった。
が、フレイの死から立ち直り、SEEDを発現したフリーダムの追撃を受ける。
途中までは変わらずブロヴィデンス優勢だったが、キラは徐々にドラグーンに慣れて端末を逆に撃ち落としていき、僅かずつ条件イーブンに持ち込んでいく。
激闘の末、フリーダムの右脚と左
レールガンを破壊するも、返すライフルで左腕を損壊させられる。
お返しとばかりに右腕も破壊するが、フリーダムの連結させたビームサーベルによる攻撃でプロヴィデンスは右腕も捥がれて遂に両腕を破損。
ビームサーベルを構えて特攻してくるフリーダムのメインカメラと胸部を残った2基のドラグーンで破壊するが、
フリーダムの勢いは止まらず、直後にコクピット付近からバックパックまでをサーベルで貫かれたプロヴィデンスは完全に機動力を喪失。
辛うじてサーベルが直接当たっていなかったため、この時点ではクルーゼは即死してはいなかったようだが、
プロヴィデンスが機能停止した場所が発射寸前のジェネシスの発射口目前であったため、
発射されたレーザーが直撃した本機は核エンジンの誘爆による核爆発を起こして跡形もなく吹き飛んだ。
なお、このジェネシスの事実上最後の一射は、プロヴィデンスとその誘爆が障害となってミラーブロックにレーザーが届かず、不発に終わっている。
世界を終末に導くべく暗躍した男が、結果的に世界の終末を導きかねなかった一撃を防ぎ、
さらに終末そのものも回避させることになったとは、なんとも皮肉な結末と言えるかもしれない。
バリエーション
◆プロヴィデンスガンダム(初期型)
PS2ゲーム『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』に登場。
ドラグーン・システムを搭載する前のプロヴィデンス。背部からビームサーベルと思しき円筒状のものが4本飛び出している。
胸部のパイプと頭部のクルーゼの仮面のような意匠が無い。
ムービーのみで見られる。
◆プロヴィデンスガンダム(再製造機)
外伝『DESTINY ASTRAY B』に登場。
ライブラリアンが再製造したようであるが、原型機のままか、下記のニクスに改修されていったかは不明。
ダンテ・ゴルディジャーニの装備の
テストの相手になった。
◆ニクスプロヴィデンス
『
VS ASTRAY』に登場。
ライブラリアンがプロヴィデンスをベースに改造を施した機体。装甲色は白。機体名にあるニクスは「雪」を意味する。
原型機からバックパックを右肩に移動し、複合兵装防盾を左肩固定装備化させ、
さらにビームライフルをドラグーンストライカーとして背中に装着した機体となっている。
個人差も大きいパイロットの空間認識能力に合わせたドラグーンの配置変更の結果、左右非対称のシルエットとなりバランスも大きく変化したが、
これについては、改良後も「機体の歴史的象徴」として残っている胴体部ケーブルも含め、「MS本体では戦わない」という意思表示も含まれている模様。
作中では一応
ラスボスポジションとなっているがパイロットに積極的に戦うつもりがなかったため見せ場も無いまま出番を終えている。
関連機体
ザフトが小型化に成功したニュートロンジャマーキャンセラーと、核エンジンを初めて搭載した「プロト・ザフト・ガンダム」。
この機体にはドラグーンの試作兵装である、有線式の「プリスティス」も装備されており、その運用データはプロヴィデンスの開発に利用されている。
この他、同時期に開発された
テスタメントや
リジェネレイトなども、
設計思想は大きく異なるが、プロヴィデンスと同じくニュートロンジャマーキャンセラー搭載の次世代型MSの試作機である。
C.E.73年代に開発されたザフト製MS。
プロヴィデンスザクを経由したプロヴィデンスの
後継機であり、シルエットや装甲色など外観、武装構成などが似通っている。
後継機なだけあって武装など随所にプロヴィデンスの抱えていた問題や欠点が改善されている。
立体化
1/144コレクションシリーズ、
HG GUNDAM SEED、1/100、MGで発売。
HG GUNDAM SEED版はSEED HD REMASTER放映に伴い、成型色を調整したVer.も出た。
いかんせん元が昔のキットなので可動範囲が狭く、部分塗装も必須。
1/100は1/144より分割が細かくなったが造形はあまり変わらない。
上記のニクスも1/100に新規パーツを追加する形で発売。成型色が異なるが、通常のプロヴィデンスとして組むことも可能。
MGはフリーダム Ver.2.0から内部フレームが一部共通し、ビームライフルも芯の部分に用いるとして流用されているが、格段に造形が良くなっている。
また、ドラグーン射出状態を再現するエフェクトパーツもついている。
通常版と、ザフトの紋章を模したディスプレイベースや特製デカールの入った「プレミアムエディション」の2種が発売された。
通常版のパッケージイラストの迫力も話題になった。
□VSシリーズ
コスト560で、無印では唯一のドラ持ち機体。
ドラグーンで相手を封殺しつつ高威力のライフルをぶち込むといった中距離間の射撃戦を得意とする。
主力格闘である飛び蹴りで迎撃もこなせる。
が、無印ではドラグーンの性能が今ひとつ。
しかもドラグーン持ちということもあってか、メイン射撃のリロードや機動力が低めにされていたため、全体としてこれといった強みのない機体という形に。
結果コスト560帯では最低の評価を受けていた。
続くⅡでは一次解禁の隠し機体として登場。
主な変更点はドラグーンと格闘の強化。前作の反動でテコ入れが入った形である。
また、同時にシステム面の調整として一律でステップ性能が下げられたため、ドラグーンが非常に引っ掛けやすい強武装と化した。
ライバル機だった
ジャスティスの弱体化も重なった結果、解禁直後から不動の最強機体として君臨し続けることになってしまった。
大会出場者にも御用達の機体でああり、特にプロヴィと
ラゴゥのコンビが非常に流行った。
また
Ⅱではスピード覚醒を使ってドラ射出→キャンセルを繰り返すことで、
機体がフィールド上を猛スピードで動き回る技(通称さいたまっは)が使える。
他の機体でも可能だが、ぜひプロヴィかレジェンドのを観てみることをおすすめしたい。
家庭機版に登場。GP2000の中堅機。
所謂"さいたまっは"は消失したが、射撃面での手数が増えより多彩な攻撃方法を繰り出せるようになった。
しかしドラグーン武装の性能はお世辞にも良いとは言えず、リロードが遅くよろけが取れれば万々歳という始末なものが多い。
マルチ射撃CSでは原作ばりのドラグーン飽和射撃を出せるが、やはり見た目に反し性能は低い。
総じて射撃戦のムラを格闘でどう凌ぐかが課題となる微妙な機体といえよう。
コスト2000で中間アップデートで解禁。とはいえSEEDの出撃ムービーで登場していたのでユーザーは予想できていた。
ドラグーンは小型が単独射出/一斉展開/周囲展開の三択が選べるうえ、豊富な弾数や覚醒リロードで回転率も劇的に上昇。
大型ドラグーンが敵機を中心にカーテン状に展開するスタン攻撃に変貌。
格闘面では前格闘に"さいたまキック"が復活し、BD格闘も単発だが範囲とダウン値に優れる薙ぎ払いなので隙が無い。
ただし全体的に単発火力が低く、降りテクが無いのが厳しい。またEXVSMBONまで
ユニコーンガンダムのファンネルジャックの影響を受けると、武装の大半が使用不可能になるというのも痛い。
次々回作の『
機動戦士ガンダム Extreme vs.MAXI BOOST』では、レジェンドガンダムの参戦やドレッドノートの追加に合わせて、コストが2500へ昇格した。
コスト相応の機動性や耐久値、新規格闘や従来格闘のモーション追加など、より接近戦への強化が成されている。
サブ射撃のドラグーンは一基ずつの周囲展開が無くなり、代わりに即時展開と同時に発射する新規射撃が追加。
さり気なくビームのエフェクトも変更されているが、これによるヒット判定の弱体化などは存在しない。
ナンバリング変更の『
Extreme VS. 2』では、コマンド変更を主体とした修正が入り、射撃と格闘の両面で強化が入った。
特に特殊射撃の大型ドラグーン展開は周囲展開という選択肢が増え、前方正面左右と上部に広範囲のビーム弾幕を放射する。
更に特殊格闘は飛びかかり攻撃と左右移動の薙ぎ払い攻撃が追加され、近接面でも隙が無く立ち回りができるようになった。
『
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST』では、下サブ射撃にドラグーン一斉展開が復活。
また、特殊射撃のゲージが分離し、N特殊射撃のビームカーテンは一定時間後に敵機に追従し再展開する仕様になった一方、レバー入れ特殊射撃は強よろけ属性となった。
N格闘と横格闘に後派生の乱舞が追加などの恩恵も得られたが、やはり上記の一点が決定打となり同コスト帯でも輝ける性能となっている。
SEED20周年を記念したアップデートでグラフィックがかなり変化し、MGとほぼ同等のクオリティレベルへ昇華。
更に勝利ポーズに、ドラグーン一斉発射→MG特別版パッケージのポーズを取る新規モーションが追加された。
『
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST』では、下格闘にドラグーン即時展開が配置され、旧下格闘は下特殊格闘へ、旧下サブ射撃は格闘CSへ移行した。サブ射撃には新規で
ジン呼出攻撃が追加され、突撃かキャニス短距離誘導弾発射筒を発射する。
しかし2024年7月にリフレッシュ修正の対象に選ばれ、各種武装の調整がされた。
劇中でたった一機で活躍していた為、不評だったアシストは削除されてサブ射撃には照射ビームが追加。展開しているドラグーンによって攻撃範囲が変わる仕様で、全展開だとかなり広範囲に撃つが代わりに威力は低い代物。
特殊格闘は小型ドラグーン発射&特殊移動で、格闘入力で&旧特殊格闘の技を繰り出すうえ、更に追加格闘入力で
連ザ時代のゲイツ特殊格闘を繰り出す。弾数が無いとドラグーンは出せないが移動自体はできるので、奇襲や変則移動は可能。
後EXバースト技に
ジェネシス照射が追加。性能はあまり強くないが、爆風がついているため置き技として有用。
ちなみにこのジェネシス、設定とは異なりゲーム中では普通のビーム属性であるため
アカツキで反射可能。もっとも、実戦でやるのは相当難しいロマン技だが。
その他にも大幅な強化を受けて見事に大成した本機だが、遠距離からドラグーン展開やサブ射撃の追い払いで何とかなってしまううえ、特殊格闘で自衛と奇襲と降りテクを完成させてしまう万能っぷりから猛威を振るったため下方修正された。その結果、切り抜け格闘が
大型ビームサーベルからクロ―になるという技の内容すら変えてしまうほどの仕打ちを受けたものの、結局最後まで凌ぎきれてしまった。
大抵の場合は地上・宇宙を問わず高機動で動き回れ、攻撃面は広範囲かつ高性能なドラグーンを持ち、
防御面はPS装甲とNJCを有しているためEN切れがほぼ望めないので、敵として出てくる場合はかなり厄介な存在となる。
反面、ドラグーン系武装はMP消費なのでパイロット適性に大きく左右される場合もあるので、
味方ユニットとして扱う場合は覚醒値が低いパイロットは避けておこう。
SEEDが本格参戦した初めての作品とあってプロヴィデンスも勿論登場。
なんとミーティア装備フリーダムと戦う専用ムービーも用意されており、ほぼ原作通りに蹂躙している。
余談だが、GジェネSEEDでは
ウッソ・エヴィンにその独特な外見から「ダニもどき」と言われた。
生産コストがフリーダム/ジャスティスの両機を凌駕しており、同作品内で本機を超すのはミーティア装備のみ。
性能はまさしく優秀で、武装的に没個性気味な上記二機と比べて扱い易い。
本作品のウォーズブレイクシナリオにおいては
RX-78-2ガンダムを元に開発された機体という設定になっている。
つまりザフト版ガンダム扱い。
ドラグーン無しで
全属性に対応でき高火力なストフリに出番を取られがち。因みにストフリもドラグーン持ちである。
明らかに発展機であるレジェンドの方が強いので特に思い入れがなければとっとと開発してしまおう。
クルーゼをパイロットにすると戦闘開始時に専用カットインが流れる。
機動性はフリーダムに劣るものの、攻撃面はやや上という立場。
原作同様にPS装甲とNJCを有するが、
初期ステータスのENではギリギリPS装甲の毎ターン消費量が上回るため、育成する際はENに多少振分を重視するといいだろう。
入手方法は前作以前と比べるとやや難しく、開発系譜ではレジェンドかテスタメントからしか不可能。
□GENERATION OF C.E.
MS単体としては作中最大のHPを誇り、武装面もデスティニーやストライクフリーダムに劣るものの高威力なものばかりと高性能。
SEEDルートでは最終面でクルーゼ搭乗機が敵として登場。このステージをクリアすると手に入る。
DESTINYルートでは分岐ルートによってはレイが敵ユニットとして搭乗したり、NPCが複数機登場するルートがある。
第3次αではHPが10万を超える
ボスユニットとして登場するが、既に戦力がほぼ完全に整っている上に次のステージのインパクトがデカすぎるので残念な印象を受ける。
Jでは
中の人ネタで一方的に
秋津マサトに絡むクルーゼ共々印象に残るだろう。プロヴィデンスには『
天帝』の意味があるのも憎い。
Wでは高い指揮と運動性、
MAP兵器でプレイヤーを嫌らしく攻撃してくる。
□ガンダム無双シリーズ
シリーズではクルーゼ共々初参戦。
ドラグーン主体の機体だが、チャージ技で通常攻撃にドラグーン援護が付与されたり、ドラグーンで一定箇所に集中してビームを連続照射するSP攻撃など、
他のファンネル機などとは若干毛色が異なる性能を持つ。
雑魚殲滅力も高く、エース・巨大MA戦でも使い易いが戦艦相手だと攻撃が届きにくいので少々工夫が必要。
余談
今でこそ「SEED」のラスボスとして高い知名度を誇る本機だが、本放送中はその存在が徹底的に隠蔽されていた。
デザイン自体は早期に完成していたものの、初登場が48話と終盤も終盤であることから「隠し玉」として、
アニメ雑誌社どころかバンダイにすら内緒にされていたらしく、本放送時多くの視聴者とバンダイやアニメ誌の関係者を驚愕させることになったとか。
このため4クール目のOPやEDでも一切その姿を見せることはなかったが、リマスター版の4クール目OPではムウのストライクと激突するシーンが追加されている。
こういったあまりの情報秘匿具合故にか、かつては、
「プロヴィデンスは当初のプロットには存在せず、福田監督が急遽ラスボスに新たなガンダムを用意する事を決めたため、放送に間に合わせるために大河原氏が僅か一週間でデザインした」
という都市伝説がまことしやかに囁かれていた。
君ならこの項目を追記・修正出来るやも知れんな……?
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-10-18 22:11:36)
- 確かにニクスはあんまいけてないけど、この文はちょっと個人の感情出過ぎじゃないかな。 -- 名無しさん (2016-01-11 11:33:00)
- ニクスは分かりやすく言えば、整形手術を失敗した様なものだろうな。 -- 名無しさん (2016-01-11 12:55:13)
- 何をトチ狂ったかロボ魂はプレバンで1万超え。 ドラグーン用エフェクトしか付かないのにこの値段はなんだ。 -- 名無しさん (2016-01-11 15:57:11)
- ロボット魂今日届いたけど、実に良い。カッコいい。だが値段は確かに高すぎる。あとは背部プラットフォームと本体の接続軸が折れそうで不安。クオリティ自体はホントにいいのだけれど -- 名無しさん (2016-01-26 18:03:04)
- ↑ 他に流用できないから値段は仕方ないかもだがせめてもうちょいドラグーンのエフェクトを射出だけじゃなくて展開状態にできるようにしてほしかったよな。 -- 名無しさん (2016-01-26 20:48:35)
- 強くて悪くてカッコイイ。放送当時、こいつの登場は徹底的に情報を伏せられていた覚えがある(確かだけど)。時期を逃せばグッズは売れなくなるだろうに、この措置には凄く気概を感じる。 -- 名無しさん (2016-04-21 13:40:15)
- 徹底的に伏せられたというか、終盤まで登場の予定がなかったって聞いた事はある。 -- 名無しさん (2016-08-24 22:58:06)
- まあ、ファーストのジオングポジションの機体だしな。 -- 名無しさん (2016-08-24 23:24:45)
- ドラグーンを無理やりつけた未完成っぽい所や、オールレンジ攻撃主体な所はまんまジオングのオマージュ -- 名無しさん (2016-10-09 01:09:15)
- MG出るし、元々の格闘戦仕様機も作例か何かで見せてくれんかな -- 名無しさん (2016-11-22 22:33:23)
- 4本のビームサーベルはジ・Oのオマージュかな 同じ神の意志って名前の機体だし -- 名無しさん (2016-11-23 18:17:43)
- とうとうこの機体がMGになるのか。ガンプラ大会とかホビー雑誌で最終話を再現する人が出てきそう。いつかレジェンドもMG化して欲しいな。 -- 名無しさん (2016-11-23 18:58:23)
- 伏線(Nジャマキャンセラー開発、ラウはムウの父親のクローン、ムウ及びラウは空間認識能力有り)は残しながらも終盤48話の初出撃まで一切前情報無し→49,50話のたった2話でエース含め多数のMSを撃破、ミーティア装備のフリーダムさえも圧倒する活躍を見せたことで視聴者に強烈な印象を与えた。 -- 名無しさん (2016-11-23 20:30:48)
- 不完全な状態で通常武器も取り回しが悪い、機体とドラグーンを操るラウはぶっつけ本番とこれで大活躍したラウがすごいのか、やられかけたキラがヘタレなのか -- 名無しさん (2017-01-04 22:24:05)
- いや普通にキラが凄いだろ。あのフレイ殺された時のキラ以外ドラグーン回避して落とせる奴なんているか?それだけドラグーンの恩恵はでかいぞ。・勿論ラウの能力あってこそだが -- 名無しさん (2017-01-05 12:42:28)
- ↑2 ミーティア破壊されただけでジェネシスの目の前でやり合うまではほぼ無傷なんですが。 その後は捨て身の特攻するところだし。 -- 名無しさん (2017-01-17 14:53:54)
- 顔の部分には変態仮面が装着されている。 ってなんだよ -- 名無しさん (2017-01-31 11:06:45)
- ↑顔にラウの変態仮面と似た形のパーツが付いているんやで -- 名無しさん (2017-01-31 11:31:02)
- ↑アンテナの間の黒い部分のことかスマソ 分かりずらい表記だなぁ -- 名無しさん (2017-01-31 11:37:49)
- 種ラストの暴れっぷりでオールレンジ攻撃の恐怖を再び知らしめた機体。 -- 名無しさん (2017-06-15 21:36:07)
- ダガーはまだしも、バスターまでが手も足も出ずにズタズタのボロボロにされたのが本当に恐ろしくて仕方がなかった -- 名無しさん (2017-08-07 01:44:01)
- 急造故の未完成さを初見殺しで補ってた機体。これを初陣であれだけ使いこなしたクルーゼ凄くね? -- 名無しさん (2019-09-14 18:37:28)
- ガワラ先生は一週間でこいつデザインしたらしいけどすごい良デザインだと思う、メカ的面白さとラスボスにふさわしい悪カッコいいデザイン併せ持ってて -- 名無しさん (2019-09-14 19:49:49)
- 後継機だし、実際設定はレジェンドの方が強いんだろうがパイロットに差がありすぎてプロヴィデンスの方が強そうに見える -- 名無しさん (2019-12-02 22:54:30)
- カラーリングといい、主人公機の頭を吹き飛ばした行動といいまんまジオングをリスペクトしてるな。 -- 名無しさん (2020-01-01 14:46:37)
- スパロボWでスーパー系の悪の首領と一緒に出てきたときの違和感のなさと言ったら -- 名無しさん (2020-01-29 14:55:31)
- なんでザフトは初期案で4本のサベールしか持たない格闘戦用なんて開発したんだろう?いくら核エンジンとはいえ銃火器がない機体なんて機動力が余程高くなきゃ蜂の巣にされるのは目に見えてるだろうに -- 名無しさん (2020-04-04 22:16:57)
- ↑ビームの出力の強化を検討していたのでは?それにその機動力をよほど高めるのを考えてたとも考えられるし -- 名無しさん (2020-04-04 22:34:52)
- ↑2 ファーストステージの機体は連合のGATシリーズと一緒で試験的な意味合いが強い。ザフト開発陣がやってみたかったことをゲイツを叩き台に一通りやってみただけ。 -- 名無しさん (2020-07-27 09:32:48)
- 盾のビームサーベルってゲイツみたいになったのはリマスターから? それとも元から? あと、マキブONできちんと二本になってるのは芸が細かいと思った -- 名無しさん (2020-10-06 01:04:50)
- シルエットがパルパレーパプラス(プラジュナー)にクリソツ。最終回はコンテがコンテだけにもろ被ってたw。 -- 名無しさん (2021-10-20 22:03:28)
- 当初の予定のままの格闘戦仕様だったら、クルーゼは原作みたいな大暴れも出来ずにキラから一方的な不殺で終わってたかもな… -- 名無しさん (2022-05-30 19:36:17)
- MG組み立てたら腕が凄く短くてビビった。肩が大きくてそう感じるのか?いややっぱり腕が短いな。大型の武器で気づかなかったが、結構歪なプロポーションしてるな、この機体 -- 名無しさん (2023-01-02 14:16:01)
- ↑腕なんか飾りです。偉い人にはそれがわからんのです! -- 名無しさん (2023-06-09 10:38:33)
- ↑×3 のちのFREEDOMに登場したブラックナイトスコードシヴァはある意味「格闘戦仕様プロヴィデンスの完成形」だと思う。ビームを防ぐフェムテク装甲や足にも装備したビームサーベルで大暴れできそうだし -- 名無しさん (2024-07-04 15:41:06)
- 子供の頃は「プロミネンスガンダム」の表記揺れかと思ってた -- 名無しさん (2024-09-02 11:55:23)
- 人数の差を補うために、単機で戦局を変えられるMSの開発が急がれていたんだろうか -- 名無しさん (2024-09-19 21:43:13)
最終更新:2025年02月04日 13:19