マーレ(進撃の巨人)

登録日:2021/03/06 (土曜日) 23:16:00
更新日:2025/04/11 Fri 17:01:43
所要時間:約 32 分で読めます









以下の項目には原作21巻・アニメ版Season3Part2以降のネタバレを含みます








敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか

しかし 我々が相手にしていた敵の正体は

人であり 文明であり ―――言うなれば


世界です




「エルディア人をこの世から一匹残らず駆逐する」

「これは全人類の願いなんだよ」



マーレとは漫画「進撃の巨人」に登場する架空の国家である。


目次



【概要】

これまで超大型女型、獣、四足歩行型巨人を送り込んできた敵の正体。
実態は壁内世界である「パラディ島」を囲む海の向こう側に存在する壁外の世界を事実上支配する世界屈指の巨大軍事国家。
パラディ島とは異なり現実の20世紀初頭のヨーロッパに近い工業化を達成しており、写真機や電池、自動車、鉄道、蒸気船、飛行船などの近代機械や近代兵器がすでに実用化されているのが特徴。

国土については作中の地図の描写から推察するに「マーレ大陸」全土を中心にして、マーレ大陸の南東に接する半島、半島を越えた先にある南方の大陸の一部、更に海を隔てた西方の大陸の一部にまで国土と植民地が広がっている様子*1



【歴史】

元々大昔から帝国として存在していたが、巨人の力を手に入れたエルディア帝国の前に敗北し服従。以後1500年に渡り支配下に置かれていたが、現在から約100年ほど前に
  • エルディア帝国の貴族「タイバー家」
  • 後にマーレの英雄とされるマーレ人「へーロス」
が結託。巨人大戦と呼ばれる戦いの末、九つの巨人の内六つの巨人の力を奪い(元々タイバー家が持っていた戦鎚の巨人を含めれば七つ)、世界の覇権を握っていたエルディア帝国を打倒し「英雄国」の名声を得た。

その後はエルディア人を国内の各地の収容区に押し込めて被差別階級とする傍ら、巨人の力を生体兵器として扱うノウハウを独占。
当時の技術力では太刀打ちできない強力な軍事力を得たマーレは覇権国としての立場を確固たるものとする。
以降、各国の発展からくる資源競争とそれに伴う戦争においても巨人の力を最大限に活用して大国の座を守り続けるのだが、
えてして資源競争とは資源を持っている側の国からすれば侵略以外の何物でもない。しかも使っているのは巨人である。
結果として人間を生きたまま食い殺す非人道兵器で侵略を行い周辺諸国で植民地政策を推し進めているため、
他国からの反感や侵略された国からの憎悪は極めて大きなものとなりつつある。

巨人に関する化学的研究も進んでいるため他国以上に巨人について詳しいが、
同時に「化石燃料を使った航空兵器による巨人の脅威度の低下」という懸念を抱えており、これを打破するため
  • パラディ島に埋蔵する莫大な化石燃料の大量確保
  • 尚且つ巨人の力の根本である「始祖の巨人」を奪い覇権国家として返り咲く事
を目的としてパラディ島の占領を目論んだのが今作の戦いの始まりである。


エルディア人/ユミルの民

エレン達21巻までに登場する「壁内人類」の「外の世界」での名称。
厳密にはかつてのエルディア帝国の国民とその末裔が「エルディア人」、エルディア人の中の始祖ユミルの血を引き巨人化能力を持つ者が「ユミルの民」にあたるが、エルディア人の大半がユミルの民にあたるため、ほぼ同義として扱われている*2
作中では主にパラディ島に住む人々とマーレで差別階級として扱われ虐げている人々に分かれている。

ある理由により古くから特殊措置を施すことで巨人化するという形質を供えており、エルディア王国の前身「エルディア帝国」はその力で長きに渡り他の人類を圧倒。巨人の力を傘に世界規模での民族浄化を実行し世界を支配してきたとされる。
しかし前述のとおりエルディア帝国が打倒されたことで寄る辺を失い、一部は当時のエルディア王に率いられてパラディ島へ逃れ、その他のエルディア人で生き残った者は虜囚の身となった。

このとき当時のエルディア王は無数の巨人による世界規模の超質量攻撃「地ならし」の存在で世界を脅し、撤退した。
そのため「いずれ体勢を立て直せば、エルディア帝国は地ならしの力で再び世界へ侵攻してくる」と考えられており、これが「パラディ島危険論」として世界の共通認識となっている。
かくしてパラディ島に逃れたエルディア人は「パラディ島の悪魔」と呼ばれ、根絶すべき脅威として危険視されてきた。
ただし、作中の時代においては100年音沙汰がなかったことから危機感も薄れつつあり、エルディア人に対する敵意も「憎悪」というよりは「憎悪を持った親世代に植え付けられた偏見」にすり替わりつつあるようだ。

かつてのエルディア帝国が世界全土で巨人の猛威を振るい、現代ではマーレが巨人の力を積極的に軍事転用したためかエルディア人への怨恨は世界レベルで拡大。
エルディア帝国とマーレの政策の影響もあり世界各地でエルディア人は「人の皮を被った怪物」「悪魔の末裔」と蔑まれ虐げられている。というか「巨人に変わる能力を持つ奇怪な生き物」という認識さえされており、最早人間扱いされていない。

なおパラディ島のエルディア人に対してマーレ国内のエルディア人に仲間意識や同胞意識があるかと思えばそんなことは無い
マーレの情報改竄や思想教育、差別政策の影響で、マーレのエルディア人はパラディ島にいるエルディア人に対して「自分達を見捨てて島に逃げた悪魔」と蔑み不満や憎悪を向けている。
エルディア人の人権を訴えてくれる他民族による“非常に人道的な”団体でさえ、壁外にいる『エルディア人』はエルディア人との混血を強いられた被害者たちであり、純粋なエルディア人ではない(パラディ島にいる純粋なエルディア人は敵として良い)といった思想のもと活動をしている。


歴史の真実

実はエルディア帝国打倒の首謀者はタイバー家でもなければヘーロスでもなく、
145代目エルディア王「カール・フリッツ」その人であった。
145代王はエルディア人が他の民族を虐げることに心を痛め、タイバー家とヘーロスを協力者にして自国を敗北させたのだ。
前述の脅しにあった地ならしも使うつもりはなく、「不戦の契り」と呼ばれる操作によって自ら使用不能にしていた。
それに加えて記憶操作により壁内人類から壁外の記憶を消し去っていたため、実際にはパラディ島は世界に向けての侵攻などできる状態ではなかった。
しかし145代王は世界からの報復を受け入れる方針であったためにこれらの事実は隠匿され、
結果として「何も知らず穏やかに暮らす壁内人類」「壁内人類が無力化されていることを知らずに恐れ憎む壁外人類」の敵意がぶつけられ続けるという構図が出来上がった。
ヴィリー・タイバー曰く「彼の目的は『平和』」


【内政・教育面】

そもそもマーレではマーレ人に対する徴兵制が導入されていないため、殆どのマーレ人は戦争を対岸の火事としか見ていないのが現状。

そして被差別階級であるエルディア人に対しては
  • 子供に対する徹底的な思想教育・歴史教育(ある程度の捏造も含まれると思われる)
  • パラディ島を矛先としたヘイトの押し付け
を駆使したヘイト管理や洗脳で都合のいい思想や忠誠心を植え付けており、僅かでも叛意を抱こうものなら徹底的な弾圧を行う。
この思想教育は国内のマーレ人にも行われている節があるため、大多数の国民がエルディア人への嫌悪に染まっている。
その一方で軍事的には後述の通り完全なまでにエルディア人へ依存しきっており、これらの政策でエルディア人を体よくコキ使ってなんとか国力を保っている。

しかし他国への積極的な侵略行為・植民地政策もあって国外だけでなく国内にすら反マーレを掲げる者達が多く存在しているのが現状。

ちなみに、言うまでもないことではあるがマーレ人を始めとする壁外人類も良心・良識を持つ普通の人間である
作中において前述したような非人道的なアレコレがまかり通っているのは、一言でいえば「時代や環境が悪い」としか言いようがない。
侵略・虐殺・奴隷制といった現代人の我々から見ればドン引き物の事実も、歴史を紐解けば(悲しいことに)ありふれてはいる。
生きるのがやっとの時代においては命の価値、ましてや「自分たち以外のもの」の命は極めて軽いものとなる傾向にあり、
当時の人々に良心が無かったわけではない(肉や魚を食べる我々にも良心があるように)。
加えて作中の壁外人類は生まれたときから分断・思想教育を受け、それに疑問を持つ機会すら無いのだから前述の状態も無理ないだろう。
すべての事実を知りながらパラディ島侵略を推し進めていたマーレ軍の旧上層部については同情の余地も薄いが、
彼らとて生まれる前から続いてきた領土拡大政策を思考停止状態で繰り返していたという面が大きく、
パラディ島の旧上層部のような私腹を肥やすタイプの腐敗の仕方とは毛色が違う。
ぶっちゃけ作中世界の対立構造は145代フリッツ王がわざわざエルディア人が他の民族から虐げられるように造り上げたものとも言え、
マーレも世界もその掌の上なのかもしれない。

【軍事面】

陸軍の総員はパラディ島の壁内人類の総人口に匹敵する約100万人が在籍し50個師団を擁する。海軍は戦艦21隻を主力とする3個艦隊で構成されており大国らしい圧倒的物量を持つ。
そして何よりこの世界では唯一巨人を兵力として運用している国家であり、陸上戦では絶大な戦力を誇る。
特に大量のエルディア人を拘束した上で飛行船を使って空中から投下し、投下したエルディア人を無垢の巨人化させ爆撃・襲撃させる戦法や、敵国の首都にエルディア人を潜入させ、一斉に巨人化させる戦法は鬼畜にして凶悪の一言*3

しかし「英雄国」と讃えられた世界屈指の覇権国家の栄光も今は昔の話。
覇権を支えたのはひとえに「巨人の力」というエルディア人の先天的な特殊能力であり、それに依存しきって慢心していたマーレは他国より劣る技術力しかなく、海軍も物量こそあれど旧式の戦艦しか揃えられていない状態となっている。
近年では各国の工業力も巨人に対して大きく対抗できるほど発展しており、特に巨人の力が通用し辛い海戦では惨敗を喫しマガト自身も「烏合の衆」と痛烈に批判したほど貧弱。
主力である陸軍に関しても歩兵の大多数を徴兵したエルディア人で賄っている上に戦力の大部分をエルディア人の巨人化に依存しているなど、エルディア人を見下し差別していながら肝心の兵力はエルディア人頼みという極めて歪な組織構造に成り果てている。

兵力や技術面もそうだが、作戦面においても、後述の楽園送りを繰り返した結果、パラディ島への自軍の駐留=壁内世界が本当に進出してこないかどうか、ひいては最大の脅威たる地ならしが本当に起こらないかどうかの監視すらままならなくしてしまうという最悪の大チョンボをやらかしている。
また、始祖の巨人奪還作戦に於いても、監督役の正規兵すら付けずに子供だけで敵の拠点に突入させる等という暴挙に及び、それが失敗した後でも後詰めには新たに巨人を投入するのみで正規軍の兵士は一切投入しないという有様で*4、到底まともな兵力運用が為される軍事組織と呼べたものではない。

おまけに劇中(第一部)での始祖の巨人強奪作戦の失敗の煽りを受けて近代兵器が巨人の力を凌駕しつつあることが諸外国にバレた結果、好機とばかりに諸外国から攻め込まれ各地で戦争状態に陥っている。
そして何より、数十年に渡る巨人の力を軍事転用した積極的な他国への侵略行為が世界規模でのエルディア人への憎悪を燃え上がらせ、世界が「エルディア人の絶滅」を高らかに叫ぶ原因の1つになってしまった。


代表的兵器





【用語】




軍事・内政関連




【主な人物】

タイバー家

  • ヴィリー・タイバー
CV:井上和彦
マーレを影から支配するタイバー家の現当主。
生まれながらに名誉マーレ人の称号を持ち、エルディア人ながら国内外に広い影響力を有する。
日々国内のエルディア人の地位向上のためのロビー活動を精力的に行う高潔な人物。そのためカリスマ性にも優れ、諸外国の人間からは「救世の末裔」と呼ばれ人気も高い。しかし本人は自身を「たまたま順番が回ってきただけの男」と評している。

エルディア人を虐げられるがままにするタイバー家の方針に思うところがあったのか、世界各国の大使との交流を深め、エルディア人の地位向上に努めてきたのは前述の通り。
その一方でパラディ島に関してはノータッチで、マーレ政府上層部がパラディ島に攻撃するのも好きにさせてきた*5

しかしパラディ島勢力がマーレ国内に侵入し、致命的な直接攻撃を行おうとしている現状を悟ってついに介入を決断。
敵の襲撃を逆用して自国の腐敗した軍上層部を一掃させ*6、さらに各国大使の集まる場を襲撃させることで世界各国を無理やり当事者にして戦争に参加させるという壮絶な一手に打って出る。
襲撃の場所とタイミングをコントロールするための餌は軍上層部、及び自分自身
各国大使やVIPを招いた祭事の場では渾身の演説を行い、各国のパラディ島に対する危機感のアップデート、及びパラディ島に対する敵意に壁外エルディア人が巻き込まれないようヘイト管理を図った。
手を組んだマガトからは確実に死ぬと忠告されるがそれも覚悟の上であり、死の恐怖に震えながらも演説を完遂。
強襲してきたエレン巨人体に真っ二つにされ、そのまま捕食されて死亡した。

  • ラーラ・タイバー/戦鎚の巨人
CV:能登麻美子
ヴィリーの妹で、九つの巨人の最後の一体「戦鎚の巨人」の継承者。
鎧の巨人以上に硬質化能力の扱いに長けており、様々な武器にする他、巨人体すらも硬質化能力による産物であり本体は地中に埋まっている。
その為他の巨人の最大の弱点であるうなじを攻撃しても意味がないのだが、代わりに消耗が非常に激しい。
この特性を見抜かれると弱く、最期はエレンに特性を見破られ、硬質化結晶で保護していた本体を顎の巨人の力で叩き割られて死亡した。
巨人化能力者であることを隠すためか、普段(外部の人間と会うとき?)はタイバー家のメイドのふりをして静かに控えている。


戦士隊

上層部

  • テオ・マガト
CV:斉藤次郎
マーレの戦士達及び戦士隊を束ねるマーレ人の男性。
常に威圧的な態度で戦士たちに接するが、実際はオンオフのはっきりとした良識のある人物。
作中では珍しくエルディア人への差別意識は薄く、例えエルディア人であっても優秀ならば使える部下として認め彼らの意見も許容する器の大きさも見せており、そのためマーレの戦士や戦士候補生からの信頼も厚い。
もちろんエルディア人を冷酷に切り捨てるような指揮を行うこともあるが、あくまで軍人としての職務に忠実であるが故であり自分にも他者にも厳しいタイプ。
そのような姿勢が戦士隊に理解されているのも大きいだろう。

マーレ軍上層部に従う一方で内心では腐敗したマーレ軍上層部への不満と怒りも燃やしている改革派に属する人物。
巨人の力を内心時代遅れと断じており、苛烈な軍国主義の暴走によるマーレの自滅を憂いていた。
「巨人兵力への依存からの脱却」「マーレ人の徴兵制の復活」といった組織改革を志して上層部に働きかけていたが、腐敗し鈍重化した上層部には通用せず、遂には腐敗した上層部を切り捨てて軍を刷新すべく裏でヴィリーと手を組んだ。
この際ヴィリーから「英雄ヘーロスになるように」と希望を託された。
戦士隊の隊長だったがエレンの宣戦布告後は自分よりも上の幹部が全滅したことで元帥に昇格し、マーレの事実上の頂点に立つ。


マーレの戦士

  • ジーク・イェーガー/(けもの)の巨人
CV:子安武人
眼鏡をかけた髭面で金髪の中年男性。割と老け顔。
ライナー、ベルトルト、アニの上官を務めていた潜入工作部隊の指揮官にして戦士長。
グリシャ・イェーガーと彼の前妻ダイナの実子であり、エレンの腹違いの兄。
エルディア復権派の両親の元で育ち、「始祖の巨人の奪還」という一方的な望みを押し付けられて戦士として送り出されるが、クサヴァーと交流を深め両親の歪みに気付いてしまう。
そして唯一の理解者だった祖父母を守るべくクサヴァーの忠告を受け入れ、7歳の時マーレ軍に両親の存在を密告し、楽園送りにしてマーレに忠誠を示した。
その経緯と無垢の巨人を操る異能から「驚異の子」の異名を持ち、マーレ軍上層部からの信頼も厚い。

つかみどころのない性格で常にのらりくらりとした余裕綽々の態度を取るが、良くも悪くも割り切りが激しいため目的のためならばどんな非道な作戦でも真顔で成し遂げる冷徹な精神性の持ち主。
その一方で思想の染め上げやパラディ島の兵士が行うような玉砕覚悟の特攻作戦に対しては強い怒りと嫌悪を抱く感性を持つ。
父・グリシャは未だに嫌悪の対象であり、エレンが自分の異母弟と気づいたときは「父親に洗脳されているに違いない」と思っていた。

巨人体は手長猿に似て体表が毛で覆われた腕の長い「獣の巨人」。
手先の器用さを利用した動きが特徴であり、ロッククライミングの要領で自由に「壁」を昇り降りできる。
けれども他の巨人のような特殊能力は持ち合わせていないため、ジークが継承するまでは図体の大きな巨人でしかなかった。
だがジークが野球の投球を応用した投擲技術を編み出した事で長い手から岩や爆弾を音速じみた超高速で投げ飛ばす長距離砲撃が可能と、巨人の中でも規格外の射程距離を誇る。
更にフリッツ王家の末裔としての特殊能力として、ジーク自身の脊髄液を僅かでも服用したユミルの民を雄叫びにより無垢の巨人に変化させ自在に操ることができる。この雄叫びの射程距離は非常に広い。
獣の巨人がここまで強力になったことにマーレ上層部も感嘆していた。

第一部における事実上のボスキャラだが第二部であるマーレ編でも戦士長の座は健在。
しかしリヴァイにボコボコにされて以来、リヴァイにはトラウマを抱いている様子。
マーレ派として活動する一方で裏ではパラディ島のエルディア人にも協力するなど謎の行動が目立つ。

  • トム・クサヴァー/獣の巨人
CV:浜田賢二
ジークの先代の「獣の巨人」の継承者。戦士ではあるが本来は巨人学の研究を専門とする科学者。
巨人の謎を知りたいがために戦士になる道を選んだが、過去には自身がエルディア人であることを隠しマーレ人の女性と家庭を持つも、後に事実を知った妻が息子を道連れに自殺したという過去を持つ。
過去には無理矢理戦士候補生に仕立て上げられ孤立していたジークと遭遇。
ジークとの野球を経てジークの理解者となった末にジークの境遇に同情し、「両親の密告」という道を示して彼と彼の祖父母を救った。
その関係からジークにとっては人生の恩人といえる立ち位置となり、その後ジークに捕食され巨人の力を受け渡した。
ジークが野球の投法を戦術に取り入れたのも彼との交流が発端。
巨人体は頭が羊の獣人。

CV:沼倉愛美
暗そうな雰囲気の黒髪の美女。
聡明な人物だが巨人でいる時間のほうが長いらしく、人間らしく二足歩行をしている時のほうが少ない。
詳しくは個別項目を参照。

  • ポルコ・ガリアード/(あぎと)の巨人
CV:増田俊樹
ユミルを喰らい能力を継承した現在の「顎の巨人」の継承者。
荒っぽい性格だが、任務に対しては忠実な一面も持つ優れた兵士。
落ちこぼれだったライナーを少々見下している節があり、昔戦士だった兄・マルセルを亡くした原因を造った彼に対して悪感情を抱いている。
一方でユミルに対しては兄の形見である顎の巨人を返却してもらったことから感謝の念を抱いている様子。
巨人体は獅子に似た怪物。軍人らしく能力の練度はユミル以上。
しかし、パラディ島での経験を得ていないが故に立体機動装置の脅威を正確に把握しておらず、苦戦を強いられることも。

始祖の巨人奪還部隊

  • マルセル・ガリアード/顎の巨人
CV:北田理道
劇中最初の「顎の巨人」の継承者でパラディ島に潜入した工作部隊のリーダー格。
弟想いの性格であり、工作部隊の実情にも薄々気付いていたこともあり弟のポルコに巨人を継承させないようにライナーを持ち上げ、逆にポルコを貶めて軍に印象操作を行いライナーを戦士の座に押し上げた張本人。
パラディ島に上陸した初日の夜にその真実を白状したが、その直後巨人化したユミルに捕食され死亡。部外者のユミルに巨人の力が流出した。

「鎧の巨人」の継承者でパラディ島に潜入した工作部隊の1人。
マーレ編ではジークに次いで副戦士長の座に就き、第二部の事実上の主人公にもなった。
詳しくは個別項目を参照。

「超大型巨人」の継承者でパラディ島に潜入した工作部隊の1人。
詳しくは個別項目を参照。

「女型の巨人」の継承者でパラディ島に潜入した工作部隊の1人。
詳しくは個別項目を参照。

戦士候補生

  • コルト・グライス
CV:松風雅也
戦士候補生最年長のリーダー格でファルコの実兄。獣の巨人の次期継承者。
楽園送りにされたエルディア復権派の幹部を叔父に持つため、潔白とマーレへの忠誠を示すために弟・ファルコ共々志願した経緯を持つ。
ファルコ同様聡明な人物だが犠牲を忌むあまり安全策に走ろうとする悪癖があり、マガトからも苦言を呈される場面がある。

  • ガビ・ブラウン
CV:佐倉綾音
ライナーの従妹でかなり勝気で自信家な性格。
自信に違わぬ練度と戦果を挙げているがマーレの洗脳教育を受けたためか、パラディ島の人間を「悪魔の末裔」と蔑み苛烈に憎悪する一方で、自らを「善良なエルディア人」と呼んで命を危険に晒してでもマーレの戦士になることに固執している危うい少女。

重要な場面で引き金を引く役回りが多く、ストーリーの都合上ガビが発砲するたびに誰かが死ぬかそれに近いことが起きるといっても過言ではない。
そのため読者からはその高すぎる狙撃精度をネタにされたりもする。

  • ファルコ・グライス
CV:花江夏樹
ガビに好意を抱いている優しい性格の持ち主。
彼女を救うためガビと同じく「鎧の巨人」の継承を目指しているが、同時にマーレの政策に疑問を抱き巨人の継承が本当に名誉なことなのか悩んでいる。
またマーレの洗脳教育に流されず、パラディ島の人間にも過剰な憎悪を向けていない聡明な少年。

  • ウド
CV:村瀬歩
眼鏡をかけた少年。他国の収容区からレベリオ収容区に移住しており、他国の言葉を理解できるほどに聡明だが、実際はかなりの激情家で、マーレ軍上層部の指揮力の低さに憤っている。
エレンの宣戦布告を受けた際、瓦礫に潰されたゾフィアをコルトの静止を振り切り助けようとしたところで大混乱になった群衆に何度も踏み潰された結果致命傷を負い死亡した。

  • ゾフィア
CV:川島悠美
冷静な性格だが感情表現が乏しく話の脈絡にないことを言い始める癖がある天然系少女。
エレンの宣戦布告で飛んできた瓦礫に押しつぶされ即死した。


マーレ軍関係者

  • グロス
CV:塾一久
マーレ治安当局に属するマーレ人の中年軍人。階級は曹長。
家族には甘いが、エルディア人を「悪魔の末裔」と蔑んで徹底的に嫌悪し見下している。
本人は関与を否定したが、息子と共にグリシャの妹を犬に食わせて惨殺した張本人。
エルディア人に対しては一切の良心が働かなくなる冷酷で残忍な顔を見せており、楽園送りにされ絶望しながら無垢の巨人化するエルディア人を娯楽感覚で眺め楽しんでいた。

マガトや収容区の門番のように、エルディア人を取り締まる立場だからこそ彼らと多く接する内に差別意識を薄れさせる者もいる中、逆にエルディア人を完全に人間と見なさなくなったタイプの男。
彼の職務からしてエルディア人に同情していたらやってられないのは事実だが、部下からさえ「子供まで例の趣味(犬に喰わせる)の犠牲にしていたとは」と言われる辺りマーレ人の中でも極めつけに差別意識が強く残忍な人間と言える。

エルディア人を徹底的に侮辱する言動と所業を見たグリシャからの批判に対しても「復権派こそマーレ人に何をする気だった?心は痛まなかったのか?」と復権派そのものを皮肉った上で「エルディア人の絶滅こそが全人類の願いである」という考えを掲げ只管グリシャを嘲笑った。
だが最後はグリシャの前で傲慢に振る舞っていたところをエレン・クルーガーに突き落とされ、そのまま無垢の巨人に貪り食われた。

  • ニコロ
CV:花輪英司
851年にマーレが送り込んだ第一次調査船団の一員だったマーレ兵士。
先遣隊としてパラディ島に上陸するがハンジ等調査兵団に捕らえられ捕虜になり、その後パラディ島に協力する料理人になった。
調査兵団と反マーレ派義勇兵が共闘し始めた頃には調査兵団の面々にマーレ料理を振る舞い、サシャ達に絶賛されたことで偏見が解けエルディア人と和解を果たす。
それが切っ掛けとなってサシャを恋心を抱くようになるもその恋はサシャの死により悲恋で終了。
後に同期の調査兵団に、一緒にいながらむざむざ死なせてしまった事をつい責め立ててしまうほどだったため、サシャへの思いは相当のものだったと思われる。
その心の隙を付け込まれ、イェレナやイェーガ―派のクーデターの助力をしてしまうことになる。

  • ミュラー長官
CV:青山穣
スラトア要塞の残存兵力を指揮するマーレ人の高官。
地鳴らしで壊滅した祖国と人類滅亡の危機を目の当たりにして漸く自分達の愚行に対する本音を語り「全ての責任は自分達大人にあった」と断言。
エルディア人を虐げ、エルディア人とパラディ島に全ての憎悪や問題を押し付け続けたことを悔いてエルディア人との過去の遺恨との決別を決断し、過去の愚行は決して侵さないと宣言。
「憎しみ合いの歴史との決別」「互いを思いやる世界の幕開け」を望んで残存戦力による始祖の巨人打倒のための総攻撃を指揮したが、飛行船部隊が迎撃され艦隊は壊滅する。
地鳴らしと始祖の巨人に対する術を無くした中、人類最期の希望を調査兵団とマーレの戦士の連合軍に託した。

そんな中マーレ人兵士とスラトア要塞まで逃れてきたエルディア人が一触即発の状態に陥るが、
ここでミュラーは自分の銃を空に向けて撃ち尽くし(つまり弾切れにして見せた)、率先して和解の姿勢を見せることで場を収めた。
作中におけるエルディアと世界の戦いは最終的に「もう戦いたくもないのに、お互いが怖くて武器を下ろせない」という構図に帰着するのだが、この時のミュラーの行動(自分の武器を先に捨てて見せる)はそれに対する答えとして象徴的なものであると言える。

最終回においても世界がアルミン達や壁外エルディア人を受け入れる上で重要な役割を果たしており、「最終回のMVP」と呼ばれることも。
レベリオ強襲で半壊したマーレ軍の再編はマガトによるものとされるが、ミュラーを選んだマガトの目は確かだったと言える。

エルディア復権派

CV:松本保典
表向きの顔はマーレ治安当局の職員だが正体はエルディア復権派のスパイ「フクロウ」
スパイではあるが同時にエルディア復権派の戦意高揚を促す為に独断で彼らにとって都合の悪い情報を統制するなど、実際は復権派の影のトップとして長年暗躍していた。
そして何より、グリシャの先代となる「進撃の巨人」継承者でもある。

エルディア復権派ではあるが他のメンバーと違ってかなり冷めており、マーレの歴史は信じていないがエルディア復権派の掲げる真実の歴史についても鵜呑みにせず冷めた目で見ていたドライな性格。
それでもマーレに抗っていたのは単にマーレへの憎悪あってこそ。

飛行船を見るため収容区を脱走した幼少期のグリシャとフェイと出逢い、そして妹を殺されたことによるグリシャの強烈な憎悪に期待を見出し、15年後にグリシャが楽園送りにされた際、パラディ島でただ一人生き残ったグリシャの前にその正体を明かす。
彼自身は能力の関係で寿命に近づいており、絶望の余り心が折れ無気力となったグリシャに叱咤激励を行い奮い立たせると、自らの身を捧げグリシャに己の希望を託すと同時に巨人の力を継承させた。

  • グリシャ・イェーガー/進撃の巨人
CV:土田大
ジークとエレンの父親。全ての始まりとなってしまった男。
好奇心から飛行船を追って妹のフェイと居住区を抜け出してしまった制裁として妹を惨殺されたことがトラウマとなり、医者として働いていた中で復権派の思想に傾倒。
妻ダイナと共にエルディア復権派のリーダーとして頭角を表し、始祖の巨人の奪還をマーレ軍よりも速く自分達が行うための切り札として息子のジークをスパイに仕立て上げた。
だが、復権派の理想に溺れ過ぎて復権派の思想をジークに押し付け彼の意志を蔑ろにしたツケが回り、ジークの密告によりダイナや復権派の仲間諸共楽園送りの刑に処される。
仲間も妻も失う中、自分1人だけがエレン・クルーガーに認められていたために一命をとりとめ、エレン・クルーガーを喰らい「進撃の巨人」継承者となる。
その後はパラディ島の放浪の末にシガンジナ地区に辿り着き、後妻カルラと結婚。新たな子供エレンを設けた。

  • ダイナ・フリッツ
CV:岸本望
グリシャの前妻でジークの母。
マーレ国内の収容区で育ったエルディア人だが、その正体はパラディ島への移住を拒否したフリッツ王家の末裔。
代々「巨人の情報」を隠し持ちながらエルディア復権派が革命を起こす時を待ち望んで活動しており、その中でグリシャと出逢い結婚。長男であるジークを出産する。
しかしグリシャ共々復権派の理想に溺れ過ぎてジークの意志を蔑ろにしたツケが回りジークの密告により楽園送りの刑に処され、そのまま無垢の巨人に変えられパラディ島に放逐される無惨な目に。
巨人にされる前、グリシャに「絶対にグリシャを見つけ出す」といった趣のセリフを言っていた。
その因果か彼女は夫の家までたどり着き、夫の後妻であるカルラを捕食。後にその一人息子であるエレンに始祖の巨人の能力で倒されるという末路を辿った。


反マーレ派義勇兵

  • イェレナ
CV:斎賀みつき
反マーレ派義勇兵のリーダー格を務める、マーレ軍所属の長身の女性兵士。
当初はマーレに滅ぼされた国の出身を装っていたが実際は純然たるマーレ人。
クールで穏便な性格だが本性はジークを「神」と称えてジークの目的に協力する狂信者であり、ジークの目的のためならば同僚や仲間だろうと躊躇いなく殺せる冷徹な人物。
マーレの第一次パラディ島調査船団の一員としてパラディ島を訪れた際に上官を射殺し、調査兵団に投降してマーレのパラディ島調査を妨害。
更にパラディ島の技術発展に尽力しつつエレンの宣戦布告時にもマーレの戦士の活動を妨害する後方支援を担当した。
だがその裏でジークの目的を達成させるためにフロッグ達を焚き付けてクーデターを引き起こさせたり、パラディ島にジークの脊髄液入りワインをばら撒き、島の要人や兵士達に服用させるなどの様々な工作を実行した。

  • オニャンコポン
CV:樋渡宏嗣
劇中でも貴重な黒人キャラ。
航空船舶の操縦士としての能力に長けており、イェレナの手引きで調査船団に紛れ込んでパラディ島に上陸してからは最新技術を提供するなどしてパラディ島側に助力していた。
エルディアの発展に尽力しており、この世界では珍しくエルディア人への差別意識もなくエルディア人の発展と未来を心から望んでいた善良な人物。
ハンジの探求心に惹かれたのか最終的にハンジの舎弟みたいなポジションに落ち着いた。
一方でジークの真の目的については一切知らされておらず、イェーガ―派やパラディ島住民の先鋭化・過激化した排外主義に対しても臆せず真っ向から激怒し、「エルディア帝国に従って生きるくらいなら死を選ぶ」と宣言した誇り高い勇敢な性格。


その他

CV:藤田咲
ポルコの先代である「顎の巨人」。
元はマーレの道端にいた名前のない物乞いをしていた孤児
ある時始祖ユミルを崇拝するエルディア人に拾われ信仰対象である「ユミル様」を演じてきたが、捕縛された際に男に見捨てられ、そのまま悪魔としてマーレで徹底的な迫害を受けた末に楽園送りにされた。
マーレ軍側としてはエレンに次ぐイレギュラーな巨人化能力者。
詳しくは個別項目を参照。



【劇中の活躍】

前述の通りシガンシナ区陥落から始まる巨人の侵攻はマーレによるものだが、ここでは割愛する。

マーレが具体的に描写されたのは、86話から始まるグリシャの記憶編より。
ここではエルディア人が置かれた過酷な差別環境や、エルディア復権派の顛末が描かれる。
マーレとしてはエルディア復権派を摘発して一掃するものの、これに乗じてクルーガーにより「進撃の巨人」とグリシャが壁内に逃れることとなった。

戴冠式を挟んで91話からマーレ編が開始。
ここでは4年続いた中東連合との戦争が大詰めを迎えており、スラバ要塞の攻略および連合艦隊の撃滅に成功したことでマーレが勝利を収める。
しかしマーレの巨人戦力が諸外国のの軍事技術に通用しなくなりつつあることは明白であり、マーレには改めてパラディ島を攻める「余裕」と「理由」が生じることとなる。
そしてライナーの回想を挟みつつ、マーレは再度のパラディ島侵攻を決定した。

しかし実はパラディ島勢力は既に先制攻撃の準備を終えつつあり、マーレは危機的な状況にあった。
おまけにこれまでの巨人戦力を利用したマーレのやり方から世界のエルディア人に対する憎悪は極めて高まっており、パラディ島を手に収めたとしてもエルディア人の未来は暗い。
これらの状況を打破するため、タイバーは歴史の真相を公表するとともにパラディ島勢力の襲撃を甘んじて受け、世界を味方につける計画を実行。
結果としては世界の同情を集め、対パラディ島で団結させることには成功する。
しかし「戦鎚の巨人」を奪われ艦隊は壊滅、一方のパラディ島勢力にはほとんど損害を与えられない等、想定を超える被害を受けることにもなった。

上層部や国内に致命的な大打撃を受け、もはや単独でパラディ島と戦える状態ではなくなったマーレ。
しかしジークの亡命が発覚し、未知の地ならし発動方法の存在が懸念される事態となる。マーレはライナーの進言を受けて僅か一カ月で軍を再編成し、パラディ島への攻撃を決断。
元帥となったテオ・マガトの指揮で航空戦力を駆使してパラディ島シガンシナ区を強襲、敵地のど真ん中への降下部隊でエレンの首を狙う決死の奇襲攻撃を仕掛ける。
しかし作戦は失敗し、エレンは始祖の巨人として目覚め、地鳴らしを発動させる。

奇襲部隊は壊滅し生き残ったマガト達は打つ手なしの状況に陥るが、ここでエレンの無差別虐殺を許容しない調査兵団が合流。
壁外世界の殲滅を支持するイェーガー派と戦い、アズマビトから飛行艇を託されて「進撃の巨人」を追う。
ちなみにこのときマガトはマーレがこれまでやってきたことが間違いであると謝罪しており、これを受けた調査兵団のハンジは(ザックレー、ピクシス、ナイルが軒並み死亡しているため)兵団政権の暫定トップである。
つまり両国のトップがこの時点で互いの手を取っており、(諸般の理由からこの時の和解はほとんど歴史に影響を与えなかったものの)共存への象徴的な通過点となった。

一方、対地鳴らしの為に結集した世界連合軍の大艦隊であったが、圧倒的な数の巨人の前には無力に等しく、そのまま世界は膨大な無垢の超大型巨人によって蹂躙されることになる。
マーレもまた国民と国土の大部分を喪失することになったと思われる。

そして「進撃の巨人」の進路上、マーレ大陸南の山脈に建造されたスラトア要塞において、最後に残った飛行船部隊が「進撃の巨人」に対する攻撃を敢行するがこれも全滅。
完全に打つ手が無くなり、ここでようやく追いついてきた調査兵団・戦士隊と「進撃の巨人」との戦いを見守ることとなった。

その後「進撃の巨人」は倒され、世界、そしてマーレは滅亡寸前で踏みとどまる。
パラディ島とは未だ予断を許さぬ緊張状態が続いているものの、壁外のエルディア人に対する差別はなくなりつつあり、復興の道を歩んでいるようだ。


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最終更新:2025年04月11日 17:01

*1 進撃の巨人の世界地図は現実の世界地図の東西南北を反転させた形になっている。これらの地図を照らし合わせた場合、現実におけるアフリカ大陸がマーレ大陸にあたり、アラビア半島、ヨーロッパと南アメリカ大陸の一部がマーレの支配地域となっている。なお、「壁」のあるパラディ島はマダガスカル島に相当する。

*2 一応、ごく少数であるがユミルの民ではないエルディア人も存在しており、パラディ島の壁内では貴族階級として生活をしていた。

*3 ただし、これらはエルディア王家の末裔であるジークの特殊能力あればこその戦法であり、彼が獣の巨人に選ばれるまではそこまで自由に巨人を操ることはできなかった様子。

*4 仮にウォール・マリア最終奪還作戦のときにマーレ陸軍の正規部隊が参加していれば、調査兵団は確実に殲滅されていたことは想像に難くない

*5 最もパラディ島に関してはフリッツ王家が預かるところであるし、真実の歴史を明かせばタイバー家の影響力自体が失われかねないことを考えればこれが精一杯だったと考えることもできる

*6 マーレ軍部の腐敗がマーレの他国との戦争に帰結している可能性もある