ライゴウガンダム

登録日:2012/01/20(金) 00:36:58
更新日:2021/02/26 Fri 20:47:48
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「オレは戦いの中でしか生きられぬ!」




ライゴウガンダムは『機動戦士ガンダムSEED』の外伝『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




基礎データ


型式番号:GAT-FJ108
全高:不明
重量:不明
動力方式:バッテリー
装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト装甲(VPS)装甲
武装:
頭部機関砲×2
肩部機関砲×2
57mm高エネルギービームライフル
対ビームシールド
スモールシールド×2(コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」×2)


主な搭乗者:
叢雲 劾(テスト運用)
スー
ルカス・オドネル


機体解説


連合構成国の東アジア共和国の軍需企業フジヤマ社(日系企業と思われる)が独自開発した機体。
名前の「ライゴウ」は漢字表記で「雷轟」となる。
また、『SEED MSV』においても早くからその存在が示唆されていた「東アジアガンダム」の正体でもある。

フジヤマ社が関わっていた連合の「アクタイオン・プロジェクト」に連なって開発された機体であり、型式番号から分かる通りGATシリーズの発展機として設計された。
ベースとなったのは前期GAT-Xシリーズで、中でもストライクの機体特性を色濃く反映・継承している。
更に、開発時にアクタイオン・プロジェクトで既に完成しフジヤマ社が保有していたストライクの強化型機・ストライクE(ルカス機)の運用データも取り入れることで更なる発展を遂げ、ストライクの後継機ともいうべき機体となった。


基礎設計はX100系の汎用フレームの特性を受け継いでいるが、全体にかなり手が加えられており、ストライクEなどに比べるとストライクとの共通点は殆ど感じられない。
頭部も簡素なV字のブレードアンテナになるなど、ストライク系の意匠はあまり見受けられず、ボディもかなり細身である。

最大の特徴はストライカーパックの運用能力であり、ストライク・ストライクE共に装備されていた固定武装を減らした上で(アーマーシュナイダー、及びビームライフルショーティ)機体の基本性能を上昇させており、この辺に堅実な日本人の心構えが見える。
ただし、肩部分にはストライクEと同じくバーニアを装備したためオリジナルのストライカーパックの運用能力はない(肩に干渉するため)。
同時に開発された三種の神器の名称を持つ三種類のアナザーストライカーパックを用いることでその戦闘力は原型機を凌ぐ物となる。
ちなみに各ストライカーは分類上ストライクE用に再設計されたアナザートライアルストライカーの仲間となるが、開発経緯ははっきりしておらず他の機体での運用を想定しているかは不明。

また、装甲部分はストライクEと同じVPS装甲製であり、装備された各ストライカーに合わせた強度(配色)変化機能も引き継いでいる。



武装


本体装備

  • 頭部機関砲
  • 肩部機関砲
機体各部に搭載されたバルカン砲。
特筆する性能はないがライゴウ唯一の固定武装である。


オプション装備

これらの装備を必要に応じて装備する。
スペキュラム(後述)で運用されることが多いと思われる。

  • 57mm高エネルギービームライフル
ストライクの装備している物に似た(同一?)装備。
特筆すべき点はやはりないが、運用実績のある装備というものは得てして優秀な装備である。

  • 対ビームシールド
ストライクの物と同形状の防御装備。
これも特筆すべき点はないが原型機の装備からして戦艦の砲撃を防いだりした実績のある優秀な装備である。

  • スモールシールド
小型で取り回しのしやすいシールド。両腕にバックラーの様に装備する。
アーマーシュナイダーのホルスターとしても機能している。

  • アーマーシュナイダー
スモールシールド内部に格納された対装甲ナイフ。
ストライク用の物と同じく折り畳み式であるが、ややサイズアップしている。
ストライクでは腰部ラックに格納され、ここぞという時に使われた隠し武器であったが本機ではオプション装備である。その為本機には近接用固定装備がない。



ストライカーパック


スペキュラムストライカー


の名称を持つエールストライカーの発展系である高機動装備。
エールでは滞空が限界だった空中性能を同社開発のコスモグラスパー(のエールストライカー)の技術を応用した事で解決し、完全な飛行能力を得た。
劇中では使用されていないが宇宙空間においての性能も原型よりも向上していると考えられる。
また武装も翼下にミサイルポッドもマウントできるようになり、総合能力の向上が図られている。
使用時のVPS装甲はトリコロールカラーとなる。

なお「翼鏡」とはカモ類の翼にある光沢のある羽根のこと。
三種の神器の「鏡」に因んだものだが名前の文字だけの繋がり。正直かなり苦しい
一応翼のあるエール系でかつ「鏡」のポジションだからと考えればいいだろうか……


武装

  • ビームサーベル
エールと同じく上部に二本搭載されている。
ストライクの物と性能的差異はないが機動力の向上により格闘戦では強力な武装に成りえる。

  • ミサイルポッド
主翼下部のパイロンに装着される。
ジェットストライカーの装備している物と同型の物が装備可能になっている。
その為遠距離戦闘にも対応できるようになり、総合的戦闘力は増した。



キャリバーンストライカー


の名を持つソードストライカーの発展型の格闘用ストライカー。
アナザートライアルソードストライカーと同じく背中と腕のマウントを二つ使用して装着する。
使用時のVPS装甲は水色だが、淡い色であるため判りに難い。


武装

  • 対艦刀「シュベルトゲベール改」
ソードにおいて装備されていた物を改良。右背面に装備される。
長さが増した為背中にマウントする時は柄の部分が可動し、折り畳まれる。長くしすぎだろ…。
当然強度は低下したと思われるが、後のデスティニーガンダムはもっとアレな物を積んでいたので強度は低下してないのかも。

  • 大型ビームサーベル「カラドボルグ」
左背面に装備される護拳付きの高出力ビームサーベル。
従来のソード・アナザーソードには装備されていなかった新規装備でありPS装甲機への対処能力が向上している事が伺える。
またシュベルトゲベールを併せた二刀流が本ストライカーの基本戦術である。

  • ビームブーメラン「マイダスメッサー改」
右腕のマウント部に装備されたブーメラン。
従来のブーメランが二つくっついたような形状になっており使用時にはV字(現実のブーメラン)のような形状になり、通常型と異なり投擲後は表面にビームを纏って敵を攻撃する。

  • ロケットアンカー「パンツァーアイゼン改」
従来型よりクロー部分が大型化して攻撃・拘束力が向上している。



サムブリットストライカー


勾玉に相当する装備。こいつだけ適当な気がする。
ランチャーストライカーの発展型だが例に漏れず肩に装備できないのでアナザートライアルランチャーストライカーの発展型と言った方が正しい。
それだけでなく、バスターやカラミティといった他の砲戦型機体のデータも参考にしている。
実弾・ミサイル・ビームの三種類の武装を撃ち分ける事が可能となり、ランチャーよりもより遠距離戦を得意とするストライカーパックである。そもそも近〜中距離用武装が本体のバルカンしかないため戦えない。
VPS装甲の色は他二つと異なり全身が真緑色と大きく変化する。


武装

  • 超高インパルス砲「アグニ改」
ランチャーの装備の改良型。
原型からさらに火力を向上させているが、電力消費も増しておりバッテリー駆動の本機では発射数が限られる。
ちなみに元のアグニはヘリオポリスに大穴を空けたことからわかるようにMS用火器としては過剰な威力であり、こちらも当然のごとく威力過剰である。なので、元のアグニや94mm収束火線ライフルに換装される事もあるとか。
面妖な変態技術者がいたのかもしれない。日本だし。

  • プラズマサボット砲「トーデスブロック改」
右肩から斜め上に突き出すように装備されたカラミティガンダムのバズーカの改良装備。
原型とは異なり、こちらは曲射することによって遠方の敵を攻撃する装備である。

  • 8連装ミサイルポッド
左肩に装備されたバスターガンダムより受け継いだミサイルランチャーである。
グゥレイト!


なお、これらのストライカーはストライクノワールに装備されたノワールストライカーとは異なりPS化できない
そのため実弾で破壊される可能性がある(サムブリットは実体剣で破壊された)。



劇中の活躍


C.E.73(『ASTRAYS』)

フジヤマ社の手配で東アジア地域の紛争で苦戦する連合側への補充戦力として届けられ登場。
しかし第四軍に寝返ったスーに強奪されてしまい、スペキュラムの機動性を生かしブルーフレームサードを圧倒する活躍をみせ、逃走のために撒いたミサイルでイライジャを撃破しそうになった(劾に阻止されている)。

だがその後、ルカス・オドネルが搭乗した際には(項目参照)ジャングルということもありサムブリットの火力も生かせず(アグニとミサイルを使ったら大火事になる)、ミイラ状態のレッドフレームにストライカーを切り落とされてしまう。

続けてキャリバーンに換装し孤立無援の状況の中ブルーフレームサードと一対一の戦いを行うも、最後は実体剣でコクピットを潰され敗北した
……何かおかしい気がするが気にしたら負けだ!
その後残骸はフジヤマ社に返却された。

正直あまり活躍できていない。
ライゴウ「どうしてこうなった!」



余談


  • デザイン
ライゴウのデザインはかの大河原邦男氏によるデザインであり、劇中での活躍を考えると非常にもったいない良デザインの機体である(設定画では太かったが漫画、及び模型作例ではシェイプアップされていた)。
特徴として、ストライクの派生系列の中で最も顔が不細工独特。
もっともガワラ立ちすると間延びして見えるだけで、作例だと良好であったりする。
ちなみに口部分には富士山のような形のスリットが存在する。

  • 登場まで
上記の通り『SEED』の頃から「東アジアガンダム」としてMSV系図には載っていたため、敵になりしかもすんなり負けるという斜め下の展開に皆涙したという。
もしもスーがそのまま乗っていたら、また違った活躍をしていたかもしれない(ちなみにスーは肉弾戦にこだわっていた為、折角強奪したライゴウをすんなりルカスに譲ってしまった。勿体ない…)。

  • 立体化
『ASTRAYS』は登場機体がキット化されているが、既存のプラキットのカラバリ+リデコのみと真新しさに欠くラインナップであった。
なんで一応はラスボスポジのライゴウも、主役機のブルーサードも出ません。
過去にはドレッドノート、ハイペリオンが新規にキット化され、この数年後にはブルーフレームセカンドリバイがキット化されたことと比較すると「展開自体迷走した」と評されるのも致し方ないだろう。
やはりリデコではあるが、ルカスがライゴウの前に乗っていたストライクEがキット化されたのも痛い。

  • 名称
ネット上では「C.E.世界で唯一正式名称に「ガンダム」と入っている機体である」とされているが、公式の資料でそう明言されてはいない。
一応本編でロウが紹介する際に「ライゴウガンダム」と呼んでいるため、このシーンから読者間の独自解釈が入り広まったものと思われる。
とりあえず本編はそこまで意図があってガンダム呼びしたというわけではなさそう。


追記・修正は東アジアガンダムを期待していた人がお願いします。

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最終更新:2021年02月26日 20:47