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魔力の枷(遊戯王OCG)

登録日:2012/04/06 Fri 18:42:19
更新日:2026/04/17 Fri 16:16:03
所要時間:約 5 分で読めます





魔力(まりょく)(かせ)とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

魔力(まりょく)(かせ)/Chain Energy》

永続魔法
お互いのプレイヤーは500ライフポイントを払わなければ、
手札からカードを召喚・特殊召喚・発動・セットする事ができない。



概要

第2期最初のパック「Magic Ruler -魔法の支配者-」にて初登場した永続魔法。

古から登場しているバーンカードの1枚。このカードを見ると懐かしい気分になるプレイヤーも少なくないのではないだろうか?
(以下の通り効果ダメージを与えるカードではないため、厳密には「バーン」と呼んでいいかは正直怪しいが…)

効果をざっくり説明すると、このカードがフィールドに存在している間、
  • 手札からモンスターの召喚・特殊召喚・効果発動・セット
  • 手札から魔法・罠カードの効果発動・セット
をする際、そのプレイヤーに「1回あたり500ライフポイントの支払い」を強制する、というもの。

この効果でライフを払うのは効果ダメージ・コストのいずれにも該当しないので、
  • 効果ダメージを打ち消す効果を持つ《マテリアルドラゴン》・《デス・ウォンバット》などで防げない
  • 相手がこれの適用下で発動した「本来はライフコストを要しない」効果に対して、《キャッシュバック》の発動はできない
  • 魔法カード発動時のライフコストをなくす《魔力倹約術》がフィールドに出ている状態でも、500ライフポイント払わなくてはならない
という性質がある。

そのため、これが適用されている間、お互いのプレイヤーはほとんどの行動に対して常にライフコストが付きまとうことになる。
現代の遊戯王OCGでは1ターン中にサーチを繰り返したり大量展開したりするのも珍しくないため、1回あたり500ライフポイントというのも蓄積すればそれなりの痛手となる。
また残りライフポイントが500以下になった場合は、事実上ほぼ全ての行動が完全に封じられる事になる。

ちなみに、カードのセットという行動に対してもライフポイントを要求されるというあまり類を見ない性質から、運用にあたっては少々イレギュラーな処理が発生する。
この辺の注意点については『遊戯王ニューロン』や『遊戯王カードWiki』なども参照されたし。


とはいえ、ある程度盤面が出来上がっている事も多いデュエル中盤以降で発動しても、安定したダメージを与えることが出来ずに腐ることも多い。
そして何より、その効力は自分にも及んでしまうため、考え無しに発動すると気が付けば自分の身動きが取れなくなっていた、という事態にも陥りかねない。


活用法

一部のデッキ以外は中々入れる機会は少なく、特にライフ消費の激しいデッキには入れにくい。
入れるとしたらライフを回復しまくる【キュアバーン】や、長いターン相手をロック出来る【ロックバーン】などだろうか。

特に【ロックバーン】にほぼ確実に投入されているであろう《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》との相性は最高。
「相手のモンスターを2体除去」+「1000のダメージ」+「ラヴァ・ゴーレムを除去する為に最低500のダメージを相手に強いる」事が出来る。


正直使いにくさが目立つカードのように見えるが、以下の特徴から、工夫さえすれば実際の使い勝手はそこまで悪くないカードと言える。

  • 自分がライフポイントの支払いを回避できる方法はそこそこ存在する
このカードを使う前にあらかじめカードを召喚・セットしておくか、自分ターン中のみ無効化orバウンスする事で、相手だけにこの効果を押し付けられる。

また、既にフィールドに存在するカードや墓地で発動できるカードの効果、およびこれらの効果によるデッキからのリクルートなど、このカードの効力が及ばない抜け穴も多い。
もっとも、これは相手にも同じことが言えるので、相手のデッキによっては思うようにライフを削れない可能性がある。

  • こちらの本命の効果を守りやすい
相手はこのカードを優先的に破壊する可能性が高く、1回分の除去手段を消費させる事ができる。
また、このカードを割るにも500のライフが必要。

  • (永続カードなのでそもそも破壊されやすくはあるが)魔法カードなので罠カードよりも割られにくい
王宮の勅命》?禁止されました。


そしてこのカードの最も恐ろしい所は……


このカードは効果が重複する

このカードは効果が重複する


大事な事なので(ry

このカードが2枚あると手札からカードをプレイしただけで1000ダメージ。3枚で1500のダメージ。
最悪1枚ずつ割られたとしても合計3000ダメージ。

そしてライフが払えないと割ることすらさせない。
と、夢が広がるが相手にしてはたまったものではない。
全部セットしておかないと自分も払わされるが。

手札に魔法除去カードが無い状態で複数張られたら悪夢としか言えない。
代償ガジェット】や【サイキック族】などはそれだけでゲームエンドになりかねない。


このカードが最も活躍したと言えるのは【MCV】だろう。
先攻で《メタモルポット》などのリバースモンスターを何度もリバースさせつつバーンカードを何度も使う
→相手のライフが500以下になったら《魔力の枷》をサルベージして発動。相手は一切の行動を封じられる
→最後は《竜の血族》を使い《ヴィクトリー・ドラゴン》を出して殴るだけでマッチキル
という寸法である。

まさにこのカードは遊戯王OCGにおいて、「使ってみたら強かった」という典型的な例と言えよう。


しかしその後、《ヴィクトリー・ドラゴン》が禁止カード入りかつ復帰の見込みも0に近いため、このデッキ自体が消滅。
何より現在は《サイクロン》が無制限・《ハーピィの羽根帚》が制限カードであり、《サイクロン》の互換カードも多く存在する。
このように除去手段が潤沢となっている一方で、このカードと大変相性の良い《ハリケーン》が禁止カードに留まり続けている事もあり、このカードの現在ははっきり言って厳しい。


相性の良いカード

  • 《神禽王アレクトール》
レベル6だが、「相手フィールド上に同じ属性のモンスターが表側表示で2体以上存在する場合」という簡単な条件で特殊召喚できる。
1ターンに1度、カード1枚の効果をそのターン中無効にでき、こいつで《魔力の枷》を自分ターンの間だけ無効化すれば相手にだけライフを払わせることが可能になる。
ただし、先にこいつを出しておかないとライフコストを払うことになるので注意。


アニメでの活躍

DM』の「決闘者王国編」において、人質として魂を抜かれたモクバの肉体を取り戻そうとする本田
しかしペガサスの部下が彼の前に立ち塞がり、万事休すかと思われたその時、闇獏良(バクラ)が登場。

拳銃を取り出そうと懐に手を入れ「貴様ら、おとなしくした方が身のためだぞ」と脅す黒服2人相手に、「おもしれえじゃねぇか おとなしくしないとどうなるんだ?」と一般人では理解できない発言をすると、「俺サマの武器はこれだ」と、魔力の枷を出す。
するとその能力は実体化し、黒服2人は枷によって身動きがとれなくなってしまった。

隙をついた本田と獏良はモクバを連れて逃げ切る事に成功した。
だが永続魔法の割にその効果は獏良たちが立ち去った後、消えた。

アニメでの登場はそれっきりである。


余談

初収録パックの「Magic Ruler -魔法の支配者-」には、後に禁止制限カードを受けるほど環境に多大な影響を与えたカードが多数存在している事でも有名。
このカードが「ハンデス三種の神器や《苦渋の選択》・《ハリケーン》などと同期」という説明を聞けば、いかにこのパックがヤバイ魔境だったかがよくお分かり頂けるのではないだろうか。

マスターデュエル』で初めて行われたイベントデュエル「エクシーズフェスティバル」では、イベントの仕様の穴を突かれ、対人戦の勝利数よりも対戦数を稼ぐためにわざと敗北する【自爆デッキ】が出現。
自分のライフポイントを高速で削れるカードとして悪用されてしまう事となった。おい、デュエルしろよ
ただし、ライフポイントを最後まで削り切れず中途半端に残ってしまった場合、このカードのせいで自分の身動きが取れなくなって相手に引導を渡してもらうしか方法が無くなる、という何ともマヌケな構図になってしまう事もあるとか無いとか。
【自爆デッキ】の詳細はデステニー・デストロイ(遊戯王OCG)の項目を参照。




追記・修正は、このカード1枚で拳銃2丁に勝った人のみお願いします。

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最終更新:2026年04月17日 16:16