キュアバーン(遊戯王OCG)

登録日:2009/07/24 Fri 20:52:23
更新日:2025/05/10 Sat 21:26:58
所要時間:約 4 分で読めます




概要

遊戯王OCGにおけるデッキコンセプトの1種。
決してプリキュアの仲間ではないし、大魔王バーンとも一切関係無い。

その名の通り、自身のライフを回復(キュア)し《ビッグバンガール》の効果ダメージ(バーン)で相手ライフを削っていくデッキである。
遊戯王OCGのバーン系デッキとしては古参中の古参で【ロックバーン】より誕生が早く、中・長期戦型デッキの草分けとも言われる。

基本的には、永続的にライフを回復し続けるカードを展開し、その大量のライフにものを言わせてライフコストを必要とするカードで相手をロックし、ガールを守りながらバーンを行って勝利するという流れ。
ただし必ずしもバーン一辺倒というわけではなく、後述のカードらによってビートを織り交ぜてゆくことも可能である。
というか新しめのカードを挿すとどうしてもそうなるのでコンセプト崩壊しがちで危険。

利点としては、大量のライフを必要とする《神の宣告》や《銀幕の鏡壁》などを使用していてもあまり苦にならないという事だろう。
上手く展開出来れば毎ターン2000以上は余裕で回復出来るので、ライフコストは無限に払えると言っても過言では無い。
また、《神の宣告》と《ギャクタン》なども3積みすることが出来るので、パーミッションのようなプレイングも可能である。

なお、このデッキには、他にも隠された利点として「女性型モンスターが多い」というところがある。
主軸となる《ビッグバンガール》を始め、《白魔導士ピケル》《プリンセス人魚》《踊る妖精》etc……と、とても目の保養となるデッキである。


デッキ内容

主役

  • ビッグバンガール
このデッキの主軸となるカード、彼女が居ないと始まらない。
現時点では基本的にサーチはできないので、《UFOタートル》や《召喚僧サモンプリースト》などを用いてフィールドに出すのが定石。
コンボが必要な割にバーンは500ポイントと一見少ないように思えるが、回数制限がない上に回復した回数だけバーンするので、うまくハマればとてつもない火力を生み出すことができる。


ライフ回復効果

  • 黄金の天道虫
自分ターン中、手札のこのカードを相手に公開し続けることを条件に500ポイント回復する。
フィールドを圧迫しないのが利点。


墓地に存在する限り毎ターン200ポイント回復する。
複数体いれば効果は重複するので、このカードが墓地に3枚あればガールの効果がその都度3回発動することになる。
《黄金の天道虫》と同じくフィールドを圧迫しないので非常に優秀だが、星5なので扱いにくい点がネック。
終末の騎士》などで墓地に落とすか、手札交換などを用いて素早く墓地に落とそう。


相手の手札の枚数×500ポイント回復する起動効果を持つ。
フィールドに出さなければならないが、かなりの量を回復できる。
問題点は気持ち悪いことぐらいか……


  • 白魔導士ピケル
スタンバイフェイズ時にライフを自分のフィールド上に存在するモンスターの数×400ポイントも回復してくれる優秀なロリ。
リビングデッドの呼び声》蘇生からの《地獄の暴走召喚》で一気に場に並べれば、場に他のカードもあった場合なんと6000も回復してくれる。


  • 踊る妖精
守備表示になると毎ターン1000ポイント回復する。
攻撃力も1700とそこそこあるので、時にはアタッカーにもなりうる。
効果にタイムラグがあるのがネック。


  • 魂吸収
カードが除外される度に1枚につき500ポイント回復する永続魔法。
《ビッグバンガール》との相性も最高だが、除外ギミックを取り入れなければならなくなるので構築が複雑化するのが欠点。


  • 神の恵み
ドローする度に500ポイント回復する永続罠。
除去される恐れもあるが、回復カードの中ではクセがなく使い易い。


ダメージを受けるとその数値分回復して更にサンヴァインモンスターを展開できるモンスターたち。
《聖蔓の癒し手》を特殊召喚できれば更に回復して大幅にダメージを見込める。


相手がモンスターを特殊召喚する度にその攻撃力分だけライフを回復できる夢のような手札誘発
普通のデッキでは使い勝手が悪いが、このデッキでは最高の働きをする。
16回特殊召喚すれば相手は死ぬ…のだがそれだけ展開していればさすがにビッグバンガールが持たないだろう。


増えたライフを活かすカード

ライフを2000払うことで攻撃力を3000上げることができる。レベル、攻撃力が低いのでロックの影からちくちく殴ったり、
バーンデッキの天敵、《マテリアルドラゴン》を戦闘で破壊できる。ライフコストには困らないデッキなので活躍してくれる。


強力な反面通常のデッキだと腐ってしまうこともあるが、このデッキでは比較的安定して効果の発動を狙えるだろう。
元々エクストラに頼り切るタイプのデッキではないので、それなりのスロットを融合モンスターに割ける点でも相性抜群である。
ロックカードに《ナチュル・エクストリオ》を混ぜてより盤石な布陣を敷いたり、《重爆撃禽 ボム・フェネクス》でバーンを高速化させたりと応用性も高い。
もちろん、定番の《サイバー・ツイン・ドラゴン》《サイバー・エンド・ドラゴン》で一気に攻め込むのもアリ。
2014/7/01に無制限化されたので採用できるようになった…のだが、やっぱり暴れたので2023/7に禁止カードへ逆戻り。
2025年現在、コンピュータゲームを含めて公式リミットレギュレーションのある全媒体で採用できなくなってしまっている。


ライフ回復に専念すれば10000を超えることも可能なので、一気に大逆転することもできる。
ただしライフが100になるのでちょっとしたことで死亡する。
特に球体形や不死鳥を使わない場合、このカードが活躍できる可能性のあるデッキはこれと【アロマ】ぐらいだろう。
ただしライバルが……(下記参照)


  • エンシェント・ホーリー・ワイバーン
ライフ差を打点に変えるシンクロモンスター。
チューナーを採用する必要があるものの、このデッキではしばしば冗談のような数値の攻撃力を叩きだせるので狙う価値は十分にある。
自己再生効果のライフコストも大した問題にはならないだろう。


自分のライフが9000以上の時、2000ライフを払って2枚ドローできる通常魔法。
うまく回れば複数回の発動もでき強力だが、このデッキは割とライフコストを払ったりするので意外と腐ることも多いので枚数は調整しよう。


仮に2、3体を蘇生させたとしても大した痛手にはならないだろう。
バトルフェイス不可のデメリットも基本的にロックバーンデッキなので気にならない。
これでリリースを確保してラーを(ry


  • 銀幕の鏡壁
毎ターン2000ポイント払うことで相手攻撃モンスターの攻撃力を半分にする永続罠。
莫大なライフコストが必要だが、これと《生命吸収装置》と組み合わせることでロックとバーンが同時行える。
フィールドを圧迫するのが痛いが。


  • スクリーン・オブ・レッド/光の護封壁
相手からの攻撃をすべてシャットアウトする強力なカード。
ライフコストはこのデッキならほとんど気にならない。


  • 神の宣告/神の警告/神の通告
《神の宣告》はライフ半分なのでこのデッキであっても若干痛いが、除去を防げるので是非採用したい。
残りの2枚は気軽に使っていけるだろう。

その他

  • プロミネンスドラゴン
他に炎族モンスターが居ると攻撃対象にされなくなる効果、エンドフェイズ時に500ダメージを与える効果を持つ。
《ビッグバンガール》が炎族なので、一緒にしておけば勝手にバーンしてくれる。
《銀幕の鏡壁》発動下では、《青眼の白龍》に狙われても相打ちになる。


とどめの一撃用にエクストラに置いておくと便利。


  • マジック・キャンセラー
ロックの罠カードが増えたことによって、より採用しやすくなった。
全ての魔法カードを無効にする能力は非常に強力。







だがしかし、時代が変われば主役も変わる。


こちらのカードを見ていただきたい。

No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
闇属性レベル2モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の「No.」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):「No.」カードを装備しているこのカードは戦闘・効果では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分のLPが回復した時に発動できる。
その数値分だけこのカードの攻撃力をアップし、その数値分だけ相手にダメージを与える。

キュアバーンは変わったのだ。

ビッグバンガールを主役として何回も回復するバーンから、ソウル・マリオネッターを主役とした一度の大量回復で終わらせるワンキルへ。

詳細はあちらの項目を参照のこと。



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最終更新:2025年05月10日 21:26