海馬モクバ

登録日:2020/05/26 Tue 12:38:27
更新日:2024/02/12 Mon 22:04:24
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海馬モクバとは、漫画『遊☆戯☆王』ならびにアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』の登場人物。
海馬瀬人の弟であり、割と兄に負けず劣らずのエキセントリックな小学生である。


プロフィール

誕生日 7月7日(不動遊星と同じ誕生日である)
星座 蟹座
身長 142cm
体重 28kg
血液型 O型
好きな食べ物 チョコレートパフェ
嫌いな食べ物 セロリ美味いし

CV:
三輪勝恵/東映版アニメ
竹内順子/『DM』以降


【概要】

名字から分かる通り海馬瀬人の弟。そして海馬コーポレーションの副社長である。
時期によってイメージが大幅に変わるという、ある意味では成長期の少年らしい特徴を持っている。

当初は兄海馬と同じく傲慢、凶暴、攻撃的な性格。
ゲーム自体も仕込みやイカサマ上等の卑怯で陰湿な悪党であった。
登場当初は多額の札束で周りの人間を買収しイカサマを仕掛けるなど生意気を通り越して悪辣な少年だが、兄に対する想いの強さは本物であった。
遊戯に敗北するも、罰ゲームで苦しんでいる彼を周りの少年たちはマジで心配していたことから子供たちには慕われていたのだろう。
ちなみに初登場時は本名を名乗っておらず、遊戯を含めた周りからは終始「海馬さま」「海馬の弟」等と呼ばれていた(配牌シーンの名前表記も「海馬弟」)。

DEATH-T編でも登場する。
しかし兄に憧れ、それ以外の人間は従えているだけで「対等の友」がいなかったモクバは、遊戯達に兄弟揃って敗北。
弟を守るという使命すら忘れた兄の仕打ちからの絶望と、そんな兄を「救う」と言う遊戯を見て改心、和解した。

この敗北以降は兄のために一途に行動する「兄思いの弟」という一面が強調される。
色々な策略に巻き込まれる兄を救おうとして逆に人質になるヒロインのような扱いを受けながらも、その兄とも和解した。
以降は兄のサポートに終始、若干生意気な部分を見せながらも割と有能な「副社長」として活躍。
しかし海馬の弟、そして傍若無人に振る舞う無敵の兄の唯一の弱点として狙われることが多かった。
その事もあり、バトルシティでは「バトルシティ運営委員長」としてルール違反者に警告するなど働いていたが、
終始兄について行動しており、相手に脅されると即座に海馬の後ろに隠れると言った小物っぷりは健在であった。
原作では生意気さが若干残っており「ギャハハハハ!!」と笑ったり、遊戯と戦った人形(オシリスの天空竜を参照)を「ハゲ」呼ばわりしていた。

このように前半は兄と同じような小悪党。後半は兄思いながら瀬人の弱点としての役割が多かった。
だが映画『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』においては1年の間に場数を踏んできたのか、危険な力を持つ藍神相手にも、その能力自体は封じていたとは言え一歩も引かずにブラフで駆け引きをするなど有能な副社長となっていた。流石に冷や汗はかいていたが。
実はモクバがいなければ藍神の目的が果たされていた可能性が非常に高い。

それでも兄が冥界に旅立つ時は「必ず戻ってきてよ」と心配そうに言うが、そんな瀬人から返された言葉は「後は任せたぞモクバ」という最大の賛辞であった。


ちなみに性格は大幅に変わっているが、兄に対する思いの強さだけは終始一貫している。
彼にとっては兄が世界の大半を占めており、行動原理もほぼ全てが兄の為である。

一人称は幼少期、東映版、DSODが「僕」、その他では「オレ」。
ただしデュエルリンクスではDSOD版モクバも「オレ」という呼称を使っている。公私で使い分けているのだろう。


【東映版でのモクバ】

基本的には原作初期のモクバに近い設定。見た目や声も年齢の割に幼い印象を与える。
しかし『ゲームセンターのオンライン記録にて「KAI」というスコアネームで日本一の実力者となっている』設定がモクバの功績に変更されており、
遊戯たちがモクバの存在を知るのはこのタイミングとなる*1

そのため原作初登場時の因縁はないため、作中でも海馬に言われているように遊戯に対して直接的な恨みはない。
ゲーム対決も「DEATH-T」でのカプモン対決が最初で最後の遊戯との勝負となっている*2


遊戯王DMでのモクバ】

原作においては当初は小悪党だったのが改心した……という設定であるが、
DM版ではその辺りがオミットされており、最初から兄思いの良い少年となっている。
そのお陰か原作に比べて遊戯達には最初から友好的であり、向こうからの印象もそう悪くはない。
第一話ではかなり急に現れて「兄様!」と叫ぶのが初登場。ちなみに台詞はその呼びかけと、マインドクラッシュされた瀬人を心配そうに「兄様…」という2回のみ。「兄様」としか喋ってないなこいつ。
兄がピンチになった場合に遊戯に助けを求めるのはDM版モクバ特有の言動と言えるだろう。

スタッフにファンが居るのかアニメオリジナルでは活躍の場が増えている。
と言っても毎回拐われたり洗脳されたり等あまり良い目にはあってないが……。
デュエルモンスターズクエスト編では自分にそっくりのメアリー姫なんかも登場した。
それだけならまだしもそっくりという事で姫に成りすます為に女装まで行った。アニメスタッフは何を考えているんだ…。
尤もネタ的な追加要素ばかりではなく兄弟愛や思いやりの深さが強調されており、エスパー絽場の兄弟愛に免じて不正を見逃したり、弟を亡くしたアメルダを説得したりと純粋な活躍も多い。

遊戯王Rでのモクバ】

乗っ取られた海馬コーポレーションを取り戻すべく裏で奔走。
デュエルこそしていないものの、セキュリティシステムを掌握し直したり、勝手に仕込まれたR・A(リバース・オブ・アバター)計画のプログラムを妨害したりと大活躍。天才ハッカーであることが判明した。
モクバがいなければいろいろと危なかった。


【モクバの仕掛けてきたゲーム】

カプセル・モンスター・チェス
プレイヤーが持ち寄った5つのモンスター駒を戦わせる陣取りゲーム。
イメージ的には迷宮兄弟戦の迷路やD・D・Dに近い。ただし元祖はこちら。
なおガチャポンから引いたモンスターをそのまま使用するルールもあり、モクバはそれを好んでいた。
……というのも自分の駒は強力に、遊戯の駒は雑魚ばかりになるイカサマを仕込んでいたからである。*3
一応モクバはこのゲームの大会優勝者らしく、自信満々で勝負に挑む。更に負けた場合は「遊戯の指を切り落とす」と宣言する残虐さを見せていた。
しかし低レベルのモンスター「トリガン」*4の射程範囲に全モンスターを誘い込まれ逆転敗北となった。
ちなみにこの時遊戯は「どんな不利な状況でも余裕を見せろ」「どんな時でも熱くなるな」「切り札は最後まで取っておけ」という
「ゲームの心得3つ」を指導したが、肝心の遊戯が割と守れていないことは秘密

最終的に「兄サマはお前への復讐の準備を着々と進めているぜ…!秘密指令『DEATH-T』をなー!!」という捨て台詞を言いながら、レベル1カプセルに閉じ込められる罰ゲームを執行された。
秘密なのに言っていいんだろうか……。
ちなみに闇遊戯は「DEATH-T」という単語には反応したもののとりあえず置いといて、
罰ゲームを受けたモクバへ
「残念ながらお前じゃ、オレの敵じゃないぜ!!」「ゲームの心得ってもんがわかったら、また相手にしてやるぜ!!」
と相手が子供だからいつもよりマイルドな台詞と激励にもとれる物言いをしこの話は終了するのであった。

死の料理ロシアンルーレット
だが懲りてなかったモクバは遊戯へのリベンジとしてこのゲームを仕掛ける。
中華料理店で良く見かけるようなターンテーブルを1人ずつ回していき「目の前に来た料理は残さず食べる」というゲーム。
しかし料理のいくつかには30分で効果が現れる毒が仕込まれている。
なお先鋒は幸運で有名な城之内だが普通に毒に当たった
説明と違って2秒くらいで苦しみだしたが、そうなると「30分で現れる効果」とは即ち「死」なのであろう。

勿論モクバも出てきた料理を食べるのだが、大好物のチョコレートパフェを大喜びで食べた姿を見て闇遊戯には
「危険なゲームなのに緊張感の欠片もない」
事から何かトリックを仕込まれている事を即座に見抜かれてしまう。
なんと彼の手元にあるシロップ入れには思い通りの結果が出せる細工がされていたのだ。
これを遊戯に見破られ、ターンテーブルに千年パズルを括りつけて一緒に回しシロップ入れを破壊するというストロングスタイルで解決されてしまう。
結果毒入りハンバーガーが自分の目の前に来るも、闇遊戯に脅される形でゲームのルールを受け入れて食し毒に倒れたのだった。
この時の遊戯は親友を苦しめられたせいか、前回のような容赦はなく
「目の前に来た料理は残さず食べるのではなかったのか!!」と怒りの言葉を向ける。
その言葉にモクバは観念したかのようにハンバーガーを食べ、毒に当たって苦しむという恥辱を味わった。
しかしこんなことで諦めるモクバではなく……。

ちなみに城之内はというと、解毒剤を飲んだとは言え「一晩寝たらなんともないぜー!」との事。
まぁモクバ当人も翌日にはピンピンしてたし、万が一に備えて比較的安全な物が使われていたのだろう。この2人が規格外に頑丈なだけかもしれないが。


カプセル・モンスター・チェス・バーチャル・リアリティバージョン
兄が開発したソリッドヴィジョンの技術を応用したカプセルモンスターズチェス。
敗北した場合はバーチャル・リアリティによる死の体感が待っているだけでなく、仲間も拳銃で撃ち殺す。
ルールはほぼ変わらないが今回もガチャポン形式、そして勿論イカサマされている。
モクバの駒は最強クラスのモンスター。
対して遊戯の駒は正真正銘の弱小モンスターばかり。前回のように高レベルが1体混じったりすらしていない。
それでも遊戯には回避能力や自爆攻撃を活かされ苦戦、更に弱小モンスターを突如現れた進化マスにて最大レベルに強化させられたり翻弄され、結果モクバは敗北した。
なぜ敗北したのかが理解できないモクバはただ「オレが負ける要素は何一つ無かった!」と負け犬の如く吠えるしかなかった。
今回ばかりは遊戯も愛想も尽きたのか、叫んでるモクバを無視して立ち去ろうとした。

だが突如兄のビジョンが現れ遊戯を挑発。
更に敗者への裁きとして弟であり小学生でもあるモクバにも平等に降り注がせ、兄の手により執行された死の体感を味わう事になる。
死の恐怖、そして何より兄に裏切られたショックで精神が壊れかけるも、遊戯によって救出される。
変わり果て、孤独になった兄を救えるのは「手を差し伸べてくれる仲間がいる」遊戯だけしかいないと確信し、そして敗北と共に彼の心は変わっていくこととなった。

以降カプモンは作中には現れず、海馬ランドの片隅に「カプモン モクバ館」としてモクバの名前と共に残るだけとなった。


マジック&ウィザーズ
デュエルキングダムにおいて遊戯と対峙。
だがカプセルモンスターズチェスと違いマジック&ウィザーズでは自らのデッキを持っていないのか、もしくは正体を隠していた為か他人から奪ったカードでデッキを組んでいた。
この時はプレイングも素人同然で、考え無しに強そうなモンスターである「人喰い植物」「クロコダイラス」を出すものの遊戯に一蹴されてしまい、勝負にならない事から遊戯のスターチップを強奪しようとするが…。
その後もアニメオリジナルDMクエスト編ではルード・カイザーを使用したがこれは兄から借りたデッキ。
実は彼本人のデッキというものは作中では登場していなかったりする。
以降は味方ポジションとなった事もあり、兄のサポートに尽力することとなりゲームからは身を引くこととなった。


シューティング・スターダスト
原作では瀬人が雇ったプロ軍団と狙撃線を行ったアトラクションだが、小説版においてはモクバがこれで勝負を挑んだ。
ただし本人はフィールドに現れずロボットを導入し、遊戯達を壊滅せしめんとした。
漫画版における多数のDEATH-Tコンテンツをひとまとめにした形だが「モクバの得意とするチェスと同じようにコマを操るゲーム」なので不自然はない。
そして小説だけの要素として「手を差し伸べてくれる仲間がいる遊戯達」「下僕はたくさんいるものの仲間は皆無のモクバ」の対比がわかりやすく描写されることとなった。


【モクバの能力】
……という風にゲームに関しては兄である海馬に一歩も二歩も劣る。

彼のゲームプレイ描写はほとんどが悪党時代のもの。
だが勝負の負け方は大体が自分の強力なモンスターやイカサマを過信しすぎたり相手プレイヤーや敵モンスターを侮った結果手痛いしっぺ返しを食らうというのがほとんど。
大会優勝したと豪語するカプセルモンスターチェスですら相手の低レベルモンスターを嘗めきり、能力を把握、調査しようともしない致命的な欠点も持つ。
その結果モクバは強いモンスターの力押しで攻めた結果、弱小モンスターの意外な能力に翻弄され敗北するのが常であった。

とはいえモンスターチェスに関しては相手が悪かった事もあり振るわなかったが、兄から教わった普通のチェスならそれなりにできると思われる。
アニメ版では瀬人の使った「チェスのイカサマ」は、相手の行動パターンを全て把握しメタを貼るというものであったがその練習の際に剛三郎役を演じたのがモクバだった。これは知識が無ければ決してできない事だろう。
またモクバは、幼少期の兄とチェスを楽しんでいる写真を常に持ち歩いている。彼にとってモンスターチェスは自分が自信のあるゲームなだけでなく、兄と自分を結ぶ大切なゲームなのであろう。

また前述の通り東映版ではゲームセンターで全国トップクラスの成績を残している。さすがにその辺の一般人よりかは強いのだろう。
それとモンスターチェスに関しても小学生ながら全国レベルのためにイカサマ無しでもそれなりの実力者と推測できる。
レベルの低いモンスターの能力を知らなかったのもトーナメントレベルでそういうものが出てくる事は少ない為に調査する必要がないと断じていたからかもしれない。
実際レベル5のビッグフットやハイパー・ビートルの能力や、その戦闘後の一見謎に見える現象も狼狽しながらも何が起こったか理解していた。
相手が逆境に追い詰めれば追い詰めるほど奇策を繰り出し逆転を狙ってくる遊戯だったのもあり、結果論かもしれないが下手なイカサマを仕掛けなければ彼にも勝利の目があったのかもしれない。

しかしゲームの腕以上に彼には致命的な弱点がある。それは精神力。
ノーマナーで相手を罵倒し続け下品な笑いと共に自らの力を誇示するが、逆転されるとすぐ狼狽える…と、書いているだけで可哀想になるくらい弱点だらけである。
敗北後もすぐにそれを認めず往生際が悪かったり、小学生である以上仕方ないとはいえゲーマーとしての心得やマナーも守れていない

しかし登場時点で策略を駆使し人心を掌握する素質だけは一人前であった。
同世代の少年達にはあくまで主従関係ではあるが結構慕われているし、金にガメつく「客より商品の方が大事」というクズな大人に対しても金を渡しイカサマを仕込ませる等人の使い方に関しては天才的な才能を見せている。
またゲームで負けて狼狽しても決して周りの人間に当たり散らしてはいない。
他にもモンスターチェスで呆気なくやられた駒に関しても文句を言ったりしていない。
敵に対しては残虐な攻撃性を見せるが、味方や身内に関してはこの頃から優しかったのだろう。

また逆転の一手を打たれるとすぐ狼狽するが、意外にもゲーム中は相手に恐れを感じたり逃げの戦法を取ると言った行動はしなかった。
結果的に負けたとはいえ、最後まで己のポリシーと戦法を貫き通そうとする意思は、さすがあの兄に対してこの弟と言った所だろう。
ゲームに負けても「負けるはずが無かった」とは言う者の、立場を利用してゲームの結果を無くそうとしたり、相手のイカサマを疑ったりはしていない。
事実ロシアンルーレットの際も闇遊戯に一喝はされたが、彼はそこから逃げ出すことも可能ではあった。
それでも逃げたりせずに毒入りバーガーを食べる辺り、ゲームの結果自体は「なかった事」にだけはしていない。
また2回目のモンスターチェスの敗因もはっきり言って遊戯のモンスターの攻撃がクリティカルしていたという運負けであったが、彼はその辺りも言及しなかった。
確かに生意気でありイカサマ野郎ではあるが、少なくとも勝敗に関しては認めていた、受け入れられなかっただけで。


成長後は気絶した城之内の異変に即座に気付いたり、藍神から咄嗟に千年パズルを守ったりと、判断力、第六感、行動力に非常に優れた面を見せる。
家を開けっ放しで飛び出した遊戯の家の戸締まりをいちいちしたりと周りへの気配りも細やか。
飛行機の運転手が消えて操縦不能という大事態に関しても即座に「信頼できる部下の磯野に連絡し、指示を仰ぐ」という小学生離れした冷静な判断力を見せ、自分や兄の命を救っている。
そしてそういった要素はルールに縛られたゲームではなく、陰謀に支配され清濁併せ呑む覚悟が必要な会社経営においては非常に重要である。
瀬人が彼を副社長にしたのは当初は「良い思いをさせたい」というの想いだけだったのかもしれない。
しかし成長した現在では本当の意味で「有能な副社長」と言っても過言ではないだろう。下手したら社長より働いてる疑惑もある。

なお、カプモンやマジック&ウィザーズの使用モンスターを見るに「爬虫類」「恐竜」の姿をしたモンスターがお気に入りらしくよく使用していた。



【使用モンスター】(原作、アニメのみ)
  • コブラーダ
レベル4のモンスター
名前の通りコブラのようなモンスターだが、遊戯の持つ唯一の高レベル「グレート・パー」と相打ちになった。

  • ヘッド・ザッカー
  • ガンポ
  • ダイナソーウィング
  • ドクラー
モクバが引いた高レベルモンスター達、ドクラーのみレベル4でほかがレベル5。
遊戯の持つレベルの低い駒達を逃すまいと追い詰めるが、彼の残した唯一のレベル2モンスタートリガンの持つ「斜め一直線の一撃必殺技『疾風鋭嘴斬』」によって一纏めに倒されてしまった。
なおローブを纏った骸骨のようなモンスター「ドクラー」は腹に技を受けているのに首が吹っ飛んでいた首のもげかたが潔い。
見た目は全員が正統派ヴィランのようでかっこいいのだが、作中での扱いは十把一絡げであった。

  • アルマザウルス
DEATH-T編にて使用したレベル5モンスター。トゲトゲの甲羅を持った恐竜で、丸まって体当たりする「アルマアタック」が得意。
立体映像デモプレイの際に召喚され、口から吐く火炎でレベル1のヒューモコを難なく撃破した。
その後モクバの配牌で手に入り、遊戯のモンスターを2体破壊。
調子に乗ってレベル2モンスター「モグリン」を撃破しようとするが、モグラの彼は地面に潜ってそれを回避、その先にいるメガトンと相打ちとなった。
遊戯王のモグラは昔からトリッキーなのだ。
モクバもこいつの事はかなり信頼しており、最後は同士討ちであったが都合3体(ゲーム外のも含めると4体)ものモンスターを破壊しているなど大暴れさせた。

  • メガトン
プロペラのついた兜を被った豚のような珍妙なモンスター。
鼻息攻撃と体重を駆使した押しつぶし攻撃ができるらしいが、上記の通りアルマザウルスの体当たりによって同士討ちとなり何もできずに退場となった。

  • ゾイドーM
でかい口が特徴的なレベル5モンスター。
体躯も見事なのだが、レベル2のイカニンジャの「自爆」によって果てる。
こいつも何もしていないが、遊戯の数少ない高レベルモンスターへの対抗策を失わせた意味では大きい。
またイカニンジャに対して遊戯は「こうするしかない」「許してくれ…」と詫びており、そういう意味では高レベルの面目躍如と言った所か。

  • ナマハーゲン
DEATH-T編のモクバで唯一のレベル4モンスター。その名の通りナマハゲのような姿をしている。
しかし進化マスを踏みレベル5となった遊戯のエース「ハイパー・ビートル」のつのアタックにより「ぐあっ!」という断末魔をあげながら呆気なくやられた。

  • ビッグ・フット
モクバに最後に残されたモンスター。
曰く「近距離戦ではハイパー・ビートルにパワーが勝る」と言うことで近距離戦闘を仕掛け、勝利。
そのまま隠れていたモグリンも踏み潰そうとしたが、ハイパー・ビートルの攻撃がクリティカルヒットしていたらしく、戦闘前に真っ二つになり消滅。これにてモクバのモンスターは全滅となり、敗北となるのだった。


  • 人喰い植物
デュエルキングダム編で使用した「マジック&ウィザーズ」のモンスター。
だが原作ではレベル5なのに攻守ともに3桁という見かけ倒しで、実際にも砦を守る翼竜にあっという間に負けてしまった。

  • クロコダイラス
同じくデュエルキングダム編で使用したモンスター。
人喰い植物よりかはマシだがやはりステータスは低く、エルフの剣士にバッサリやられた。
強そうなコイツがやられた事でモクバは勝負を諦め、遊戯のスターチップを無理矢理奪おうとするが…。

なお上記2枚はモクバが参加者から盗んだデッキに入っており、その持ち主はスターチップを5つも稼いでいた。
このモンスター郡でそこまで頑張れたということはおそらくコンボ狙いのデッキだったと推測される。

  • ルード・カイザー
デュエルモンスターズクエスト編にて兄のデッキを借りた際に召喚。
戦闘ではなかなかの活躍を見せたが、相手が(原作基準の)アンデット族だった為に撃破には至らなかった。
ここでも爬虫類っぽいカードをチョイスするのがモクバらしい。


【対人関係】


海馬瀬人
最愛の兄。
本当の両親の死後、親族に遺産を食いつぶされた挙句二人で施設に送られたが、兄弟は腐る事なく仲良くしていた。
瀬人は弟に対しチェスを教えたり、砂場で遊園地を作ったりと優しく接していた。
その後様々な事があり心を狂わせていたその兄には「哀れですがりつくような負け犬の目」とまで言われてしまうが、そんな状況でも兄と、その夢である「世界海馬ランド計画」を信じていた。
その思いが通じたのか瀬人のマインドクラッシュ後は兄弟の絆も元に戻る事となった。
ただ完全に甘やかされているわけではなく「狼狽えるなモクバ!!」と叱責されることも割と多かったりする。
モクバが成長するに従い兄のブラコン度は薄まったものの、瀬人が冥界に旅立つ時に最後に通信したのはやはり最愛の弟だった。
また「ありえるかもしれない未来」として高橋和希先生の描き下ろしでは、兄と遊戯の勝負をモニターから見守っていた。

瀬人の原動力はモクバであるが、同時にモクバの原動力も瀬人である。


・磯野
忠実な部下。と同時にモクバはかなり信頼しているらしく、とりあえず困ったら磯野に意見やアドバイスを聞いている。
「磯野!!」と呼べば即座に「はっ!! モクバ様!!」とやってくる。
流石に飛行機の操作方法を聞かれた時は戸惑っていたが。*5
磯野側も小学生であるモクバを決して侮らず忠誠を慕っている。
アニメDM版では他にも「河豚田」という部下がいる。名前の元ネタは勿論あの国民的アニメ


武藤遊戯
最愛の兄を苦しめた宿敵……の器の方。
当初は「あの(海馬)兄弟は自分たちに良い印象を持っていない」と言っていたがそれも初期の話。
映画では鍵を締め忘れた店の戸締まりをしてくれる程のそれなりの仲にまでなっていた。


闇遊戯
モクバの事を「クソガキ」と罵りながらもなんだかんだで「子供」ということなのか妙にアドバイスをしている。
また兄に裏切られ死の体感を食らったモクバを助けたのもまた闇遊戯である。けど毒の入った料理を食えと言ったのもまたまた闇遊戯なのは密に、密に
「手を差し伸べてくれる仲間がいるから強くなれる」と述べた遊戯に対し、モクバは兄である瀬人の救いを望むのであった。
以降は兄を倒した彼のことを多少は恨みつつも信頼しており、兄に何かがあれば遊戯に頼る事も多かった。
特にアニメ版では瀬人がBIG-5に囚われた時に真っ先に遊戯の家に向かっていた。


城之内克也
精神年齢が近いのか喧嘩仲間みたいな関係である。特にアニメオリジナルでは城之内の奇行に呆れることも多い。
ただし城之内本人はモクバの事は瀬人程嫌っておらず、無事兄と再会した姿を見た時はもらい泣きをしていた。
またモクバも城之内が勝利した時は自分の事のように喜んだり、心肺停止状態に陥った時は激しいショックを受けていた。
年齢は離れているもののモクバにはとっては珍しい「対等の立場」であり、彼と一緒にいる時は心なしかイキイキしている。まぁ多少バカにしたような物言いをしてはいるが。
とはいえさすがの城之内も「死の料理ロシアンルーレット」で殺されかけた事は瀬人には問い詰めていたが、モクバ本人に対してその後は特に恨んでいる様子はない。


・海馬剛三郎
海馬兄弟を養子にした男。
彼は兄の瀬人に対しては英才教育という名の虐待を繰り返したもののモクバには何かしたという描写はない。
だが兄を苦しめた男としてモクバからは恨まれている。


・取り巻きの小学生たち
初登場時に引き連れていた、おそらく小学校のクラスメートと思われる少年たち。
モクバを「海馬様」と慕い、忠誠を尽くす等友人と言うよりは下僕に近い(なお彼らの台詞によるとモクバは小学校では苗字で呼ばれてる模様)。
幼い小学生ながらもそこは童実野町。
目付きも態度も非常に悪く、小柄とはいえ高校生の遊戯に散々罵声を浴びせるどころか、
「お前の家に放火する」「ペンダントをブチ壊す」という犯罪レベルの台詞を吐く末恐ろしいガキ共。
後者の台詞は魔王時代のアテムをブチキレさせ、とても主人公とは思えない暴言を吐かせた。
なお小学生ながらスタンガンを所持している……が、童実野町の治安を考えるとスタンガンでも持っていないと小学生はまともに出歩けないのかもしれない…。
ただしゲームに負け罰ゲームを受けているモクバを見限ったりはせず心配していたところから本気で慕っていたようだ。
DEATH-T編のカプセルモンスターズチェスでもスタジオに詰めかけてモクバを応援していたが、彼が負けて醜態を見せた際にどう思ったかは不明である。


デュエルリンクスでのモクバ】
原作でのデュエル描写は他人のデッキを使った時にしかないものの、レジェンドデュエリストの1人として参戦。
アニメDMをモチーフにしたDMワールドと、映画版をモチーフにしたDSODワールドにそれぞれ別キャラ扱いとして登場する。
切り札は《青眼の白龍》。DM版では宝石ドラゴン、DSOD版ではサンダー・ドラゴンシリーズを使用する。
イベントではタッグを組むことが可能。デッキ・スキルは兄に比べると弱いが、《サンダー・ボルト》を堂々2積みしている。

ちなみに上述のエピソードにちなんだのか、某戦士族を自称するハンバーガーの関連カードに専用ボイスがある。

スキルが重要なこのゲームだが、
「モンスターチェンジ・進化」は、場のモンスターを墓地に送り、同種族・同属性・レベルが1つ高いモンスターをデッキから場に出すという効果で、
この墓地に送るという処理はフィールドから離れるものとして扱われず、デッキからモンスターを場に出すのも特殊召喚として扱われなかったりするので、
一部モンスターのデメリット効果を無視して運用することができたり、
重課金を推奨しているような効果になってしまったので修正された「セレブ副社長」、不安定だが先攻1キルを可能にする「あーばよ!」など凶悪な性能をしたスキルが多い。
それでも構築などの関係でスキルを活かし切るのは難しめ。



兄サマはお前への復讐の準備を着々と進めているぜ…!秘密指令『追記・修正』をなー!!



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最終更新:2024年02月12日 22:04

*1 原作で「KAI」の説明をしてくれた少年たちにはアニメでは「海馬君」「モクバ君」と呼ばれていた。なお、瀬人の方は原作同様に「海馬様」と呼ばれている

*2 なお、勝つために原作同様の細工はしていたようだが前述の事情もあって闇遊戯のセリフから「また」という言葉は削られている

*3 イカサマをしたのはゲームに疎そうなイレバージという男だった為か、あるいは初対面ということもありあからさますぎるイカサマを避けたためか、見た目は弱そうだがレベル4(最大レベルは5)と強めのモンスターが1体紛れていた。

*4 能力は低いが一度だけ放つ事が出来る、複数モンスターを一撃必殺できる強力な技を持つモンスター

*5 とはいえ即座にわかるスタッフに指示をしたおかげで事なきを済んだ。優秀。