登録日:2011/07/15 Fri 21:17:55
更新日:2025/01/11 Sat 19:40:53
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主人公
ハリー・ポッターの父親で、作中では既に故人となっている。
妻はリリー・ポッター(旧姓:エバンズ)。
純血の名家であるポッター家出身で、魔法界でも有数の天才的な魔法使いであった。
ハリーと同じく
ホグワーツ魔法魔術学校に通っていた。学生時代、親しい友人からは「プロングズ」というあだ名で呼ばれていた。
ホグワーツ卒業後は
アルバス・ダンブルドア率いる不死鳥の騎士団の一員として、
ヴォルデモート卿及び、死喰い人たちと激闘を繰り広げた。
予言を知ったことでポッター一家が狙われることになったため、ゴドリックの谷で「忠誠の術」に守られ隠匿生活を送っていた。
しかし、「秘密の守り人」であった親友の
ピーター・ペティグリューの裏切りで、命を落とす。
享年21歳。
リリーとハリーを護る為にヴォルデモートに敢然と立ち向かったことを聞いた息子のハリーからは尊敬されている。
人物としても明るく、悪戯好きで、
クィディッチが抜群に上手く、ハンサムで学生時代は人気者だった。
また、闇の魔術や
スリザリンへの嫌悪と憎む気持ちが強く、特に
セブルス・スネイプとは犬猿の仲だった。
しかし、仲が良かった
シリウス・ブラックがスネイプを殺しかねない悪戯を仕掛けた時は助けに行っている。
【実像】
実際の彼はハリーが思ってるような聖人君子ではなく、両親に甘やかされて育ったお坊ちゃまであり、我侭で傲慢な人間であった。
………うん、どっかの
フォイさんみたいとか言わない。
それでいて成績は学年首席になるほどであり、その魔法力と頭脳を変な方向に活かしてシリウスと2人で悪戯を繰り返していた。
同級生に遊び半分で呪いをかけるという悪質なことまでやらかしている。
作中でも
ミネルバ・マクゴナガル先生に「あんなに手を焼かされた二人組はいない」とぼやかれている。
実際、その悪質さ故に監督生になることはなかった。
また、特にスネイプに関しては執拗なまでの攻撃を学生時代ずっと繰り返しており、それを上記の悪戯とあわせて好意を抱いていたリリーに自慢げに話してもいた(ただし、スネイプがリリーと仲が良かったことに嫉妬したというのも理由の一つであったようである)。
また当のリリーも、傲慢でしかも仲の良いスネイプを攻撃するジェームズを快く思わないどころか嫌っていた為、その憂さ晴らしという面もあったのかもしれない。
これらの実像は作中ではジェームズから攻撃を受けていたスネイプの記憶からでしか描写されなかったこともあり、立派に成長していくハリーとの比較もあってか、巻を進むごとに彼を嫌いになる読者は増えていった。
ハリーも偶然スネイプの記憶から父親の傲慢な振る舞いを見たことでかなり大きいショックを受けている。
誤解なきように言っておくと、7年生になる頃には今までの高慢さを改めてハリーが尊敬していたジェームズ像に近い好青年になり、嫌われていたリリーとも恋仲になるほどであった。
友情に篤いというのも事実であり、狼男である
リーマス・ルーピンが狼になってしまっている時にも仲良くできるように、数年かけて独自に『動物もどき』になる方法を編み出し、取得している(結果的に仲間を信頼し過ぎたことで身を滅ぼすことになってしまうが)。
ただし“動物もどき”でありながら
魔法省に報告を行わないのは普通に犯罪行為である。
また、ジェームズが学生だった当時はハリーの時代以上に死喰い人が活発に犯罪行為を行っていた時代であり、死喰い人の多くが
スリザリンの出身であることを考えれば、
スリザリンに対してあまりいい印象を抱かないというのもある程度は仕方がない面もある。
加えればスネイプも当時、闇の魔術にどっぷりつかり、危険な術をいくつか自力開発もしていたらしいし。
最終巻のスネイプの記憶では先に喧嘩を吹っ掛けたのがジェームズたちであることが描写された。入学前のホグワーツ行きの列車で偶然同じ車両になった時にリリーに
スリザリンを薦めるスネイプに文句を付け、その傲慢な態度からスネイプだけでなくリリーにも不快感を抱かせた。
更にスネイプの名前をもじった「スニベルス(泣きべそ)」という蔑称を付け、入学の時の組分け式では脚を引っ掛けて転ばせようとするなど露骨なイジメっ子っぷりを早くも見せている。
スネイプは「入学時点で大半の上級生よりも闇の魔術に詳しかった」という逸話の持ち主であり、入学前から闇の魔術を嫌いながら育ったジェームズから見ればテロリストの思想にかぶれた犯罪者予備軍のように見えてしまい(そして結果的に事実となる)嫌うのもある意味順当な流れではある。
ちなみに闇の魔術に関して知識を持つこと自体は違法行為でも何でもなく、実際にダンブルドアを始めとしたホグワーツの教師も知悉しているし、授業で教えたりもしている。
このことでスネイプを嫌うのはあまりにも偏狭であり、実際は単純に好意を持っていたリリーと仲が良かったことへの嫉妬が大半だったのだろう。
むしろ遊び半分で他者に呪いをかけるジェームズの方がよほど悪質である。
加えて彼が虐めていた生徒はスネイプだけではなく、バートラム・オーブリーという生徒にも陰湿な悪戯を行っている。
また、ジェームズとスネイプの関係を「ジェームズによる一方的ないじめ」と解釈している読者が多いが、スネイプが自分で作った呪文を積極的にジェームズに試していた可能性も十分あるので、それに対する正当な反撃が含まれている可能性も十分ある。
とはいえこれも予想に過ぎず、あくまで親友であったシリウスやリーマス側の視点でしかないが。
作中では試験の復習をしていたスネイプに対して、親友のシリウスが退屈していたからという理由でスネイプに喧嘩を売り、先制攻撃で杖を奪って無力化した後に二人で一方的に攻撃を加えて晒し者にして嘲笑うなど、明らかにジェームズ側はスネイプに対して
暇つぶしに使うほど余裕を持って嬲っているため、正当な反撃があったとしてもそれをジェームズたちがどれほど脅威に思っていたかは不明。
先述した作中で明かされた度を超したスネイプへの攻撃や、親友であるシリウス、ルーピン、またハグリッド等の過剰なまでの持ち上げもあり、最終巻で漢を見せたスネイプとは対照に、読者にはかなり嫌われているキャラである。
また、ハリーと長年険悪だったダドリーや
ドラコ・マルフォイが最終的に彼と和解を果たしているのも対比となり、よりジェームズに対して悪い印象を与えている節もある。
その後、作者がチャリティで執筆した前日談で、ホグワーツ在籍時になんとシリウスと一緒に二人乗り+ノーヘルで
バイクを走らせ、パトカーで追ってくる警官二名&死喰い人三名相手に派手なチェイスをやらかし、挙句の果てにパトカーを魔法で宙に持ち上げ死喰い人にぶつけるという人死にが出てもおかしくない方法で撃退し逃走したことが判明している。
前述したように当時は死喰い人の活動が活発で魔法使い界の世相はかなり暗かった。
そんな中でジェームズはシリウスと二人して強く明るく逞しくバカ全開で青春を謳歌していたのである(巻き込まれたマグルの警官にとっては悪辣な人災でしかないが)。
映画ではエイドリアン・ローリンズ(吹き替え:後藤敦)とロビー・ジャーヴィス(学生時代/吹き替えなし)が演じている。
エイドリアンは映画『
賢者の石』が公開された時点で既に40を越えていてどうみても21歳には見えないがそこは
大人の事情。
来いよムーニー、パッドフット! 一緒に追記・修正しようぜ!
- まあ散々な言われようだけど一応更正してるし何より21才ってこれからってときに死んだのも痛い。実際ダンブルドアもスネイプも21才時点じゃろくな奴じゃなかったし -- 名無しさん (2018-05-23 03:55:40)
- 作者がシングルマザーって知ってるとなんとなく納得できるようなできないようなキャラ -- 名無しさん (2018-06-10 19:46:27)
- まあ、当時のジェームズとしては「スリザリン希望者=犯罪者予備軍」っていう論理なんだろう(実際、死喰い人のほとんどがスリザリンOBなんだし)。結果論とはいえ、スネイプが死喰い人になったことは事実だしな。 -- 名無しさん (2018-08-19 17:28:57)
- この人がいじめしてたって設定は本当に必要だったのか? 悪人ならおじぎ軍団だけで足りてるだろうに・・・ -- 名無しさん (2018-09-18 02:39:08)
- スネイプの項目では「両者の実力が離れすぎてたからいじめに見えただけでいじめではない」ってなってるし、そもそもいじめてないんじゃないの?
- 学生時代DQNだった奴程成長すると変わるもんだよ。特に地頭の良い奴なら尚更(良いか悪いかはともかく)まあそういう面も含めて妙にリアルなキャラやな。 -- (名無しさん) 2019-03-16 11:34:23
- ていうか、スネイプが「差別主義者でも闇の魔術使いでもないただのスリザリン希望者」だったんならどう考えてもジェームズたちが悪いだろうが、スネイプが差別主義者なのも闇の魔術に詳しいのも後にテロリストになるのも全部当たってるんだから、「スネイプの本性を見抜いた」ってことでしょ?もちろん、だからといって(いじめではなく)喧嘩吹っ掛けていいわけではないからジェームズが悪くないとは言わないけどさ。 -- (名無しさん) 2019-04-09 09:31:54
- あと、ジェームズが大人数側で、スネイプが一人だったのはただの偶然。 ジェームズには喧嘩に加勢してくれる友人がいて、スネイプには居なかった。ただそれだけ。 スネイプに友人がいて、ジェームズに友人がいなければ立場は逆になってたよ。 -- (名無しさん) 2019-04-09 09:37:40
- スネイプは「入学時点で大半の上級生よりも闇の魔術に詳しかった」という逸話の持ち主なわけですが。 -- (名無しさん) 2019-07-03 20:42:00
- むしろ当時のリリーがスネイプと仲良かったのは、リリーがマグル生まれで闇の魔術や純血主義がどういうものなのか知らなかったからなんじゃないかと思うけどな。仮にジェームズの学生時代の行動がスネイプが死喰い人になったことに影響しているのだとしても(僕はあんまりそうは思わないけど)、たかだか「学生時代に仲悪いやつに喧嘩でボロ負けしたから」なんて理由でテロリストになったなんて言われたって、元から本人にそういう資質があったんだとしか思えないんだが。 -- (名無しさん) 2019-07-04 12:40:34
- ジェームズとスネイプは喧嘩をしていたのであっていじめなんかないぞ。セクタムセンプラなんていう攻撃力抜群な呪文が得意技のいじめられっ子なんていないだろ。 -- (名無しさん) 2019-07-04 17:37:22
- ハリーが見たのはいじめではなく、「スネイプが喧嘩でボロ負けして完膚無きまでにボッコボコにされた」というシーン。「不良が不良に喧嘩を売られてボッコボコに負けた」なんて言われたって、「そもそも不良になるな」「そもそも喧嘩をするな」というだけの話でしかない。 -- (名無しさん) 2019-07-04 17:42:32
- 3スネイプが人数的に不利だったのは単なる偶然の産物。ジェームズには喧嘩に加勢してくれる友人がいて、スネイプには居なかった。ただそれだけ。 -- (名無しさん) 2019-07-04 21:37:31
- ↑4単に同時期にホグワーツに通ってただけの生徒達に、わざわざスネイプと交流して闇陣営にいかないように導かなくちゃいけない義理なんてないだろ。教師にはあるかも知れないが、それも失敗したところで大きな責任を問えるようなことじゃないと思うが。 -- (名無しさん) 2019-07-05 18:03:27
- リリーと仲は良かったと言ってもペチュニアとは仲悪かったわけだし他のマグル生まれに親しくしていたかは疑問。というか、リリーに言ってしまった「穢れた血」発言は、ほかの人にも言っていて思わず出てしまったというものじゃなかったっけ? -- (名無しさん) 2019-07-12 02:54:55
- ジェームズとスネイプの関係はいじめというよりジョックvsナードの学園内階級闘争っぽい気がする -- (名無しさん) 2020-11-20 20:46:59
- 単純にスネイプもいじめグループの一人だしすぐに切り裂き呪文使ったりとかすぐにナイフ取り出すようなヤンキー同士の喧嘩だよ -- (名無しさん) 2021-09-22 16:41:39
- ジェームズとシリウスがスネイプ虐めてる時に結束強いはずのスリザリン生が誰も助けないあたり、スネイプはリリーと仲良くしてたことでスリザリンからも嫌われてたっぽいけどね。いじめグループの一人っていうか半端物で目障りな金魚のフン扱いなんじゃないかなぁ。そしてグリフィンからも性格や言動で嫌われてるコウモリ野郎だったからジェームズたちも暇つぶしに虐めて遊ぶ玩具扱いしてたんじゃないかと。切り裂き呪文も五年生の時点であの威力だと学生時代に実践で使えるレベルだったか怪しいと思うわ。 -- (名無しさん) 2021-09-30 20:08:36
- ↑ハリー世代でもスリザリンがお互いを助けるなんて描写そんなにないぞ。まあ共通の敵がいたら協力するみたいな感じで -- (名無しさん) 2022-01-19 19:31:49
- スネイプ以外にも虐めてた生徒いたみたいだし、怪我や呪いを負った被害者生徒結構いそうなのに態度改めたと言う割にスネイプに和解は兎も角、今までの虐めに対する謝罪を形だけでもしてないし、これスネイプ以外の虐め被害者にも謝罪和解してなさそうで、なんか更生したみたいな感じだしといて、全然それが行動に伴ってないというかリリーの前や人前では取り繕ってる気がして好きじゃないんだよね。リーマスに対しても動物もどき習得する前に、リーマスの為に脱狼薬の開発やそれに近い薬を取り寄せたり他にもっとできる事あったろうと思う。ポッター家は製薬で富を得た裕福な純血一家なんだから製薬関係のツテもあるだろうし、脱狼薬の開発の資金援助もできるやろ。人狼化による自傷行為でできた自傷を治す傷薬用意するとか、そういう描写もないし、なんかこれで良い奴って言われてもモヤッとする。 -- (名無しさん) 2022-09-08 23:32:57
- ↑リーマスの人狼は魔法界では禁忌扱いに近いのだから親の理解をえられるかどうかもわからない、えられたとしても製薬関係に働きかけるのならば内密にではすまなくなるから脱人狼薬は無理だとおもわれる -- (名無しさん) 2022-09-08 23:41:00
- ↑2 まず、上でも議論されている通り、二人は互いに呪いを掛け合っていて、一方的な虐めではない。 更生後も、リーマス曰く、スネイプは特別で、スネイプが隙あらば呪いを掛けてくるのだから、大人しくやられっぱなしという訳にはいかないだろう、とのこと。 -- (名無しさん) 2022-09-09 00:42:58
- ↑更生後に和解は無理でもちゃんと誠心誠意に謝罪して、スニベルス呼びをやめれば少しは違ったのかな…。というか更生後もスニベルス呼びをやめなかったからスネイプから余計憎まれ反感を買ってたのでは?あと脱狼薬はハリーの一年上のレイブクローの先輩のおじさんが開発した親世代ではまだ完成品はなかっただろうけどかなり昔から研究されてたみたいなので、その研究者に青田買いというか事前投資という形でそこから融通をお願いすればよかったのではと思うけど。 -- (名無しさん) 2022-09-09 02:57:55
- 学生時代ですら魔法薬の教科書書けるレベルのスネイプを抑えての首席
マダムポンフリーでさえ治せないセクタムセンプラの傷跡も後に残さない治療術
スネイプが開発した無言呪文をハリーと違って教本なしで実戦でラーニングするセンス
クィディッチの超絶的達人
100年で10人程度の動物もどき
ものすごい逸材なんだよなホント -- (名無しさん) 2023-03-05 22:48:45
- 現実でも学生時代に凄惨ないじめをしてたような奴が会社社長とか社会的に成功するのはよくある話なんだよな。そういうサイコパス傾向のある奴って能力は高かったりするし。家族や仲間を大事にしてたからと言って本質が変わったとは限らない。ヤクザだって身内には優しかったりするしな -- (名無しさん) 2023-03-24 01:34:27
- ↑6脱狼薬が出来たのはジェームズの死後だから取り寄せるなんて不可能 -- (名無しさん) 2023-03-25 14:52:08
- 別に読者として嫌ってないのにみんなが嫌ってるみたいな書き方はどうなんだ? -- (名無しさん) 2023-04-04 01:22:58
- 自分に愛情を注いでくれた両親のことは尊敬してたのはドラコやダドリーと一緒 -- (名無しさん) 2024-01-13 04:07:09
- なんで原作内でお互い悪いところがあったという書き方されてるのにジェームズが一方的に悪い、ジェームズが謝れみたいなやつが尽きないんだろう。まあ映画しか見てなくてスネイプば一方的なイジメられっ子ってイメージがあるような人が言ってるんだろうけど… -- (名無しさん) 2024-09-03 17:18:35
- ジェームズというキャラのセリフや描写が書かれているのが件の回想しかないのも、悪評の原因かもな。スネイプからしたらあの後のひっくり返されたのはどうでもいい(あるいはあのあとやり返したから記憶するほどでもない)って描写のつもりなんだとは思うが、人によっては思い出したく記憶みたいに捉えられがちなのかも。正直初見では自分もそう思ったし -- (名無しさん) 2025-04-21 12:56:33
最終更新:2025年01月11日 19:40