つば九郎

登録日:2012/05/12(土) 04:23:34
更新日:2025/04/15 Tue 08:06:37
所要時間:約 4 分で読めます





つば九郎とは東京ヤクルトスワローズの人気マスコット。見た目はペンギンだが、れっきとしたツバメである(しかし飛べない)。




国籍:不明
生年月日:不明(人間の年齢だと成人)
出身地:じゃぱん
性格:自由奔放
初登場:1994年4月9日
趣味:カメラ、食べ歩き、ネットサーフィン(ブログチェックやYouTube)



あのドアラ「あの方、自由奔放さでは、ボクの上を行くヒト」と言われるほどのマイペースな自由鳥。

親父くさい行動をとることが多く、その独特のキャラで多くのファンを獲得している。


ファンだけではなく、選手や監督とも積極的にコミュニケーションを取る。
とくに仲良しな選手はヤクルトだと福地や青木、他球団だと荒木(中日)、井端(中日)、赤星(元阪神)など。

お立ち台ではインタビュアーをマネて、おたまを選手に向けるのがお決まりになっている。大概は無視されるが畠山には毎回顔面を殴られる。


また、ガチャピンを一方的にライバル視している。


その一方で中日ドラゴンズのマスコットであるドアラとは良きライバルであり、良き親友でもある。

※中日の日本シリーズ進出を祝福するつば九郎


同じヤクルトのマスコットであるつばみは実のであるが、もう一人の同僚燕太郎とは血縁関係はない。
しかしみんな同じ顔をしている。




2009年からはつば九郎の契約更改が年末の恒例行事になっており、近年は原則的にスワローズ内で最後に契約更改の交渉を行うことになっている*1
ちなみにヤクルト球団側によれば「つば九郎の年俸1万円はスワローズに選手として所属する者の年俸1億円に相当する金額である」とのこと。

◎つば九郎の契約更改詳細
  • 2009年
今までのヤクルト飲み放題に加え、名前をもじった2896円+出来高払いで契約合意。
  • 2010年
夢の大台である年俸1万円を要求するも、「子供を泣かせた」「ペンギンに間違えられた」「つばみをいじめた」などの理由がマイナス評価になり、年俸8960円+出来高払いで契約合意。
  • 2011年
つば散歩やその他野球以外のマスコットたちとの交流などが認められ、ついにプロ野球マスコット史上初となる年俸1万円の大台を突破した。さらにヤクルトに加えタフマンも飲み放題になった。
  • 2012年
後述するようにFA宣言。なぜか神宮スパイダース(『グラゼニ』の主人公が当時の展開で所属している設定となっていた球団)*2からオファーは来たものの、野球チームからの獲得希望はこれだけで他21組織すべてが別業界。
結局年俸1万円維持で残留。
  • 2013年
「おとなのじじょう」に加え、年明け1度目の交渉が決裂したことで越年。神宮での自費キャンプにまで発展した。結局デビュー20周年のご祝儀、つまり長期にわたる在籍を考慮されて年俸1万2千円、出来高契約の飲み放題に蕃爽麗茶*3追加で合意。この時すでに選手たちは沖縄キャンプを開始しており、つば九郎も帯同する形で浦添でサインした。
  • 2014年
この年は千葉ロッテマリーンズが成瀬善久(このシーズンにFAでヤクルトに移籍)の保証としてつば九郎の指名予定を公言するも、ヤクルト・つば九郎・ロッテの交渉がまとまらず残留*4
これが影響しているかは不明だが、このシーズンオフの更改では年俸9千円+出来高でヤクルト製品飲み放題と金額上はダウンとなった。
ちなみに2シーズン続けて越年。  
  • 2015年
あろうことか年俸2万円を提示されたのに保留。どうやら2014年の優勝旅行に連れて行ってもらえなかったのを根に持っていた様子。越年の末、年俸2万2千円+ヤクルト製品飲み放題+ハワイのチョコレート土産でサイン。
ちなみに肝心の「優勝旅行を挙行することになった場合、つば九郎を帯同させる」という要求についてはスポーツメディアでも言質を取れたか否か報道が分かれており、結局どうなったのかは不明。
  • 2016年
時事ネタとしてロシアのプーチン大統領*5の真似をして3時間遅刻したところ球団事務の営業時間を超過。自動的に契約維持となった。
  • 2017年
前年の件があったため事前の申告通りの時間に球団事務所に到着。
グッズ売り上げが球団内トップ*6など貢献は認められたが、同年のスワローズが最下位だったことが響き、製品飲み放題が削除。年俸2万2千円のみとなった。
  • 2018年
山田哲人(4億3千万円)*7より高額な年俸を希望するも即刻却下。とはいえデビュー25周年を考慮され、年俸2万5千円にアップ*8となったほか、自社製品飲み放題も復活。
またこの年から本格的に交渉そのものをつば九郎のショーとして演出するようになった。
  • 2019年
理由不詳のまま越年。つば九郎曰く「ぱとろーるちゅう」「いのししを たいじしている」。
交渉自体はスムーズに進み、年俸3万円+ヤクルト400・タフマン飲み放題でサインした。
  • 2020年
交渉がまとまらなかったのを示唆し、またも越年。結局年明けに年俸2万8千円+ヤクルト1000飲み放題でサイン。
仮に選手とカウントされるのであれば翌シーズンに再びFA宣言が可能になる年だったが、「ちゃれんじしたい」とFA権行使を示唆した*9
  • 2021年
宣言通りFA権行使。今度は独立リーグから複数の争奪戦参加表明が出たほか、球界外からもつば九郎の獲得希望が多数届いた。
結局越年のすえ、スワローズに宣言残留するも、新潟県燕市などは後述のように東京ヤクルトスワローズ広報としてのビジネスパートナーとしては契約を締結している。「ながいちゃばんげき おつきあい ありがとう
またこの年よりドアラを契約代理人に指名。彼の手腕が発揮されたらしく年俸5万円+ヤクルト1000飲み放題でサインした。前述の換算ルールにより実質5億円プレイヤーとなったことになる。
  • 2022年
グッズ売り上げで球団内2位に転落したのを問題視され*10、ヤクルト1000飲み放題の削除を提示されたことで決裂。またしても越年となる。
この年もドアラの代理人事業(実質的には仲裁と思われる)により完全な現状維持が認められた。
  • 2023年
詳細不明ながらこの年も契約がまとまらず越年。年末にドアラ、ハリーホーク(福岡ソフトバンクホークスのマスコット)と合同で行ったイベントにて「1月29日に再度契約更改を行う。更改の様子を公開する」旨をアナウンスした。
実際にファンの中から抽選300人を会場に入れ、小川淳二GMの立会いのもと再度交渉を実施。年俸6万円+ヤクルト1000およびジョア飲み放題で締結した。
ちなみにこの年は前年同様にかなり契約妥結が拗れたスター選手が多かった様子だが、日程上はつば九郎が12球団で最後に妥結
  • 2024年
またしても球団事務所の営業時間及び仕事納めの日を忘れて交渉そのものが行えなかった*11。ただこの年は毎年お約束ということもあってか越年での交渉が認められた。
今回はドアラではなく、今シーズンをもって現役を退いた青木宣親が契約代理人として同席。そもそも青木は球団フロント側の人物*12ということもあって遠征時のホテル代の補填の検討が認められたものの、契約内容自体は年俸6万円+ヤクルト1000飲み放題と増額の代わりにジョアの飲み放題が認められず。「(青木さんが)$のめになってた


CDデビューなども行い、話題が尽きることのないつば九郎。
これからもたくさんの人に愛と笑顔を届けてくれるだろう。


  • 2025年
キャンプ開始時に体調不良となり、活動を休止中。
2月19日には長年つば九郎を支えてきた担当者が亡くなったことが球団から発表された。
発表後球団関係者や元選手、同期で『びじねすぱーとなー』だったドアラなどから追悼のコメントが寄せられた。
しかも2月7日にはつば九郎の契約更新で度々同席した衣笠剛会長も亡くなっており、ヤクルトにとって長年球団を支えてきた重鎮を立て続けに亡くしてしまった。

そして本拠地開幕戦セレモニーでは、東海大付属高輪台高吹奏楽部の生徒たちによって『2896』の人文字が作り上げられた。














以下、真実。







性格:腹黒い、ぐう畜
趣味:いじめ、畜生行為、ブラックジョーク

その本性を知るファンからは、畜生ペンギン(略して畜ペン)や腹黒ペンギンなどと呼ばれている。
ちなみに「腹黒い」のは公式設定である。



〜つば九郎の畜生武勇伝〜
◆ダンスで転んだつばみの後頭部に蹴りを入れる

◆燕でありながら焼き鳥を食べる

◆みんなのアイドルバファローベルちゃんをバズーカで脅迫

ソフトバンクの謎のマスコット・ふうさんと戦う。ふうさんは自慢の体を生かしたボディプレスで攻撃するもつば九郎はさらりとかわし、逆に蹴りを入れる。

◆館山投手の記者会見に乱入し自分の本のPRを始める

◆ドアラにバズーカによるゼロ距離射撃やスプレーによる目潰し攻撃を仕掛ける。親友とは何だったのか。

◆構えていたドアラにバズーカを撃つかと思ったら、横で見ていたつばみに向けてバズーカを撃つ。

◆札束を持って満面の笑顔

◆特定1名の球団功労者を「Fくちくん」「ふKちくん」となぜか名前を言おうとしない。ちゃんと言えたと思ったら「(仲のいい選手は)ふくちくんいがい。」

◆球団功労者からの「もう現役を止めたから新しい綽名をつけて」にまともに考えず、背番号が変わったのを反映しただけの「86さま」で済ませる。

◆NHKのスポーツニュースで、中からおっさんの声がするシーンが放送される。何かの間違いだろう…

◆↑でヤクルトスワローズ広報に「NHKに」抗議文を送らせる。

◆2010年の契約更改でサイン保留中のソフトバンク杉内に対して「すぎうちくんも、はんおそう」とチクリ。その次の年ではFA宣言でを流した杉内のモノマネを披露。やたら杉内を煽る。

◆杉内引退後もなにかしらやらかした他球団選手が出ると当然のように煽る。レオ・ライナが同席するイベントで山川のスキャンダルと事実上の懲罰退団をネタにしたことも。

◆契約更改の際に人のロッカーから無断拝借したネクタイで正装をする。

◆どう考えても選手じゃないのにFA宣言する。しかもヤクルトを出ることにノリノリ

巨人に移籍したラミレスがジャビットと仲良くしているのを目撃し嫉妬。ジャビットのキン●マを潰しにかかる。

◆試合前、巨人のHARA監督に賄賂(ミルミル)を渡す。ちなみにその試合はヤクルトが快勝した……。

横浜マスコット、スターマンに対し
「こんどよるのぱとろーるにいきましょう。いろはをおしえてあげます」
と悪い遊びに誘い出す

◆2007年のオールスターで開催された「12球団セパマスコット対抗大玉転がし」では、レオ(西武)やクラッチ(楽天)に暴力行為を働くなどして活躍。セを勝利に導いた。

◆その翌年、またも大玉転がしでパのマスコットを襲撃。その後試合を放棄しリリーフカーに乗ってグラウンドを疾走するなどやりたい放題。セを敗北に導いた。

◆2022年オールスターの「12球団マスコット対抗徒競走」ではスタートラインからほぼ進んでいないにもかかわらずチャレンジ権を使用。無論判定は覆らなかったが、あろうことか高津監督(この年は全セの監督はヤクルト、つまり高津が担当していた)に「かんとく、ごめんなさい。りくえすと、あと1かいになりました」と報告。

◆マスコットでは珍しくユニフォームを着ていない。全裸である。

◆マスコットなのにギャンブルに興じる。メインは競馬だが競輪をすることも。なおサンケイスポーツに予想が載ることもあり、あろうことか予想屋としてはそこそこの腕を持つ。

◆球界の不祥事・ゴシップだけでなく芸能ニュースなどの時事ネタブラックジョーク披露もしばしば。



誤解されがちだが、バファローベルに対してスカート覗きなどのセクハラ行為を働いたのは、つば九郎ではなく燕太郎である。


※証拠画像(画像拾えませんでした)

オリックスの球団広報部が「つば九郎にいじられた」と発言したことでセクハラの冤罪をかけられてしまったのである。
それにしても、散々痴漢行為を働いたうえ、その罪を同僚にきせる燕太郎もなかなかの畜生である。




そして、ついに漫画化
月刊少年シリウスにて「天に向かってつば九郎」のタイトルで連載されている。

もちろん、この中でも大暴れ。
講談社コミックプラスのサイトで試し読みができるので各自覗いてもらいたい。
(個人的におすすめエピソードは「だい6わ こんびに」)

…その反面球団広報としては意外にもいろんな意味でできた鳥でもあり、

◆ヤクルトでユニホームを脱いだ選手はもちろん、移籍していてもヤクルトの球団功労者であれば基本的に真っ当なコメントを寄せる。

◆ヤクルト関係のセレモニーを行う際、相手チームにいるヤクルト在籍経験者にも参加を促す。

◆ノムさん物故の際に文体こといつものものではあるが弔文を出し(選手としてではないだけでぶっちぎりクラスの球団功労者という理由はあるが)、カツノリを慰める。

◆あまりにも不適切なヤジなど、ファンの品位が本当に問われるようなスキャンダルについては(著名なのは原爆落ちろカープ事件の時のもの)茶化さずに「ヤクルトファンはそんなことしないでね」という意味合いで触れるにとどめる。

◆燕市からの表敬をあっさり受け入れる。以降は毎年新潟襲撃遠征を行っている。

という一面もある。
実際に「畜生なのは認めるがキャラやヤクルト関係者としては好き」という意見も根強い。



ぼくはせくはらなんてしないよ。
ついきしゅうせい、よろしく。でへへ。




でへへ……

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最終更新:2025年04月15日 08:06

*1 つば九郎が模範or反面教師となっているのか?ヤクルトは比較的ひとりも越年しない年や「全員が1回目の交渉で合意」も多い。

*2 原作担当の森高先生がモデルなのを認めており、事実上ヤクルトである。

*3 親会社としてのヤクルトのウーロン茶。トクホ認証あり

*4 実際には金銭での保証を選択。

*5 直前に正式な来日予定があったにもかかわらず遅刻する行動があった。

*6 この年に限らずほとんどのシーズンで山田哲人のグッズとかよりもつば九郎グッズの売上額が多い。

*7 スワローズ日本人選手としては当時歴代最高額。

*8 上述の理由から事実上2億5千万円となる

*9 当時、小川泰弘が行使宣言を出していた上に日本ハムが獲得交渉入りを明言していたという時事ネタもある(実際にはヤクルトに残留)

*10 村上宗隆に負けた。

*11 つば九郎ハウスの転居手続き不備も影響した

*12 引退によりGM特別補佐に異動。