登録日:2012/03/19(月) 02:27:38
更新日:2025/04/21 Mon 19:29:01
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望月とは『
鉄鍋のジャン!』に登場しているキャラクターの一人。
フルネームは望月貢(もちづき みつぐ)。
五番町飯店で働いている実質
モブキャラである。担当は鍋。中華鍋を振るい炒め物や煮物を作り、実質店の味の中心を担当している。
立ち位置から察した通り、漫画においては
ジャン、
キリコ等の料理に驚く脇役キャラである。
………のだが、その言動は問題だらけである。傲慢不遜なジャンの態度を差し引いても性格は悪く、そして仕事振りに関しても何故雇っているのかわからないほど不勉強なのだ。
不勉強な点は主要キャラ以外の五番町の料理人達にも言える事だが
先輩という立場から
小此木を馬鹿にしたり
パワーハラスメントも行うものの、自分自身の料理の腕もかなり酷く、おまけに成長を見せない分、小此木より酷い。
その結果、続編の『R』では担当の鍋を小此木に取られている。
ジャンが帰ってきた時に小此木の意図的なヘマにより一時的に担当の座を奪還するが、その後取り返されてしまった。
作劇の都合上、描写される料理の技術に驚いたり感心したり質問したり主人公に言い負かされるキャラが必要で、それに充てられていることはわかるのだが、場末の料理屋の先輩とかならまだしも
日本の中華料理界で最高峰の名店である五番町飯店
で部下や後輩が存在する立ち位置にいていいキャラではない。
以下、本編における望月の軌跡
- 閉店時間が過ぎた時、訪れたジャンに作った炒飯に難癖付けられゴミ箱に捨てられる
ジャン曰く
「パサパサの卵─しょっぱい飯──火の通しすぎ塩もいいかげんそのうえバラけていない飯が3%もある──いったい何作ったんだ? これは──」
いくらなんでも適当に作り過ぎじゃないだろうか。
ちなみにジャンは他人の料理に対しては馬鹿にすることは何度もあっても、捨てるようなマネをしたのは全話通しても自身の料理の失敗作と望月の料理だけである。
- その後、五番町飯店に勤めて洗い物をしているジャンに火にかけたての熱い中華鍋を投げ付ける。しかし防がれた腹いせに近くにたまたま居た小此木に膝蹴り
何も言わずうずくまる小此木を罵倒しながら退散。因みに小此木の年齢は16、望月は22。まさに外道。
この際「ジジィとマンツーマンでやっていたから大量に作る宴会料理は学んでなかったんだろうよ」とジャンの弱点を完全に見抜く。
おそらくジャンも立ち聞きしていたようで、上記の台詞が頭上に被さる形で泣き崩れてしまっていた。
望月の数少ない活躍(?)。なにせ作中で(直接的ではないが)傲慢不遜なジャンの鼻っ柱をへし折った初めての人物がこの男なのだ。
もっともジャンはこの挫折をきっかけに小此木との友誼を交わし、また小此木の何気ない一言がヒントになって宴会料理のコツも覚え、さらに強靭な料理人へと成長する。
で、望月の方は?
以下の「活躍」の数々からお察し下さい。これが失敗から学ぶ者と学ばない者の差である。
また、これ以降ジャンは望月だけに対してやたら当たりがキツくなるのだが、この時に階一郎共々「秋山」を侮辱された恨みもあるのだろう。
- 店に来たてのセレーヌ楊に貝柱と卵白の炒め物を「幼稚園児でも出来る盛り付け」と評される
他のモブキャラからも「望月のいいかげんな盛り付けが」と盛り付けのいいかげんさは周知の事実の模様。弥一ももう少し指導したらいいんじゃなかろうか。
- 閉店時間過ぎに来た蟇目に作った炒飯を(以下略)→その後ビンタの洗礼
蟇目曰く
「出来損ないのクソ炒飯」「油っぽすぎるし卵か炒めすぎ 味が均一に入ってない とにかく全部お粗末」
まるで成長していない…
因みに調理場の床に捨てられた。
どっちみちゴミ扱いでもゴミ箱に直接捨てたジャンの方がまだモラルがあるように見えるのがポイント。
この時相手が蟇目だとわかると途端に始終ヘコヘコしてた。強い相手には媚び諂う。
- ジャンに作ったチンゲン菜の炒め物にケチを付けられ鍋の中身を浴びせる
「塩が足りない」「塩の量ぐらい指先で覚えろ」「それでも料理人のつもりかよ」……まあ、これは多少ジャンにも否があると思う。(きつく言い過ぎだがジャンとしては平常運転)
- オーナーの睦十自らがVIP用の春巻を作ると言い出したのに対し、代わりを申し出るも却下される
「春巻きなんて簡単な物はオレが作りますよ」と豪語するも、「おまえに出来ればワシがこうしてはおらんのだよ」と逆に簡単な物すら作れない未熟者扱いされる。
このおかげで読者からは「五番町飯店はVIPにはオーナー自ら作った逸品が振舞われるが、一般客は望月のハズレ料理を食わされる差別待遇のひどい店」とネタにされることも。
周りの言葉から察するに睦十が直々に作るまで春巻の美味しい揚げ方を知らなかった模様。
主要キャラ以外の店員全員もだが。今まで客にどんな春巻出してたんだ……
- 料理品評会に「ライスペーパーを使ったベトナム風春巻」を睦十に出すも口の中の春巻を吐き掛けられ→罵倒→肩に杖で一撃のコンボを食らう
吐き掛けられた時には「なにをするんだこのジジイ!」との言葉を残す。
目上の相手、それも自分が働いてる店のオーナーに対する発言ではないものの、流石に吐き掛けられたらこう言いたくなるのも仕方ないかもしれない。
- 作ったまかない料理にケチを付けゴミ箱に捨てたジャンを蹴り飛ばす
ジャン曰く
「ひでえ唐揚げだぜ てきとーに切ってるから大きさがバラバラで火の通りがめちゃくちゃだ」「キャベツの千切りは百切りくらいのいいかげんさだし……」
実際キャベツの千切りは特に酷く、
青椒肉絲みたいな太さになっている。
この時「のぼせてんじゃねぇよ
スグル程度のヤツに勝ったぐらいでよぉ」と言い放っている。
※この直前スグルはジャンには負けたもののフォアグラをキヌガサ茸に詰めてラビオリにして蒸すというアイディアと技術に富んだ料理を作っている。
フランスの一流シェフにも負けないとも評されています。
その後は特に目立った事は無く驚き役に徹する。
続編の『R』にも登場。
前作からある程度の間があるが、
- 前述のように鍋役を小此木に取って代わられる
- 小此木がジャンのサポートの為にわざと失敗を重ね鍋を明け渡された(つまり実力で鍋に返り咲いた訳ではない)のに調子に乗る
- 小此木の作ったチョコレート味の回鍋肉(万人向けでない味だが、ジャンやキリコらには独創的な味とアイデアが認められた)の後に、オリジナルの回鍋肉を作るように言われ、(これ以上の回鍋肉が作れなきゃ俺達は小此木以下…)と自分の腕のなさからというよりも、プライドが先行し結局何も出来ない
- その直後の蟇目らの乱入により、その場がジャンらの対決の流れに変わると、(ラッキー! 屈辱を味わわずに済んだぜ)と心中でほくそ笑む
以上のように、殆ど成長は見られない(これは望月に限ったことではないが)。
ちなみにジャンファンの間では「ミスター」の愛称で呼ばれてバカにされている。
無印の上記の春巻の話の際、李さんが美味しい春巻の作り方を解説した際に「わかりましたかミスター望月?」と呼んだことが由来。
本来五番町の料理人全員に解説しているのに望月だけを名指しな上、李さんは普段は他人に「ミスター」などと付けて呼ばないため、明らかに馬鹿にされていると思われる。
これが読者にウけ、以降望月は「ミスター」と呼ばれることになった。
以上のようにすがすがしいほどヒドイ人間であるが、あだ名の件からもわかるようにその奇行や失敗シーンを楽しむファンも少なからずいる。なんという道化役。
追記・修正は始めは気長に、終わりは短気にお願いします
- 一応、中国に修行に行った蟇目の後任の鍋番だから、才能や実力、技術力とかは無いわけじゃないと思う。鍋番昇任前は割と優秀だったかもしれない。ただ、向上心や人間性はアレだと思うが。 -- 名無しさん (2013-11-16 14:18:02)
- スグルが一流シェフの百人斬りの出来る実力者って事も即忘れてる辺り頭は空だよな -- 名無しさん (2013-11-16 14:25:54)
- 誰だよ、吐き気を催す邪悪タグつけたの… 確かにクズだけど、そんな仰々しいもんじゃなくてただの小物だろ… -- 名無しさん (2013-11-24 12:56:01)
- 22の若さで日本一の五番町飯店の鍋を務めるのは凄いはずなのだが、作中の描写からして、コイツを鍋に据える五番町飯店に問題があると思えてしまう -- 名無しさん (2013-11-24 14:31:02)
- てか五番町飯店は日本一には見えないよな、作中の描写でも -- 名無しさん (2013-11-24 14:41:21)
- 五番町飯店は一部以外はホントロクな奴居ないからな。パンチパーマの奴はまだマシだが。 -- 名無しさん (2013-11-24 14:55:58)
- キリコが醤を呼び戻したくなるのもわかる気がする。こんなのに鍋を任せないといけない現状を考えると -- 名無しさん (2013-11-24 15:27:15)
- 単純な技術力とかはあると思うよ、五番町の面々は。望月も含めて。ただ、発想力や真摯なものに望月は絶望的。 -- 名無しさん (2013-11-24 22:41:24)
- 鉄牌ならピンとくるクズさな。仕込んで6万点の差をつける。で、その後逆転負け。 -- 名無しさん (2016-02-24 03:44:05)
- こいつの性格は上に立つ弥一の指導力の無さにも問題あると思う。現に弥一は睦十に下の者達の教育が出来てない事、指摘されてたし。 -- 名無しさん (2016-07-30 17:28:24)
- 「将太の寿司」の佐治は序盤では、とんでもない悪漢だったけれど鳳の親方の指導力の御蔭で真人間になったし。 -- 名無しさん (2016-07-30 17:30:32)
- 初めから主役であるジャンの引立て役として造形されたのでしょうが、いきすぎて無能になってしまったという印象です。 -- 名無しさん (2020-12-13 20:01:50)
- チャーハンについては要求水準が高すぎるのもあるかもしれん。キャベツの千切りはいいわけしようもないが -- 名無しさん (2022-03-12 15:15:37)
- 仮にアニメ化とかあったら五番町飯店の料理人の技量は改変されそうだけど、望月だけは据え置きになりそう -- 名無しさん (2022-03-12 15:23:25)
- 日本一の金看板を掲げるからには超一流でないとダメだからな 向上心も無さそうだし -- 名無しさん (2024-09-16 14:22:53)
- 経理担当とかの「料理が下手でも務まる役職」ならこのキャラクターでも良かったんだろうがなあ。超一流店の主力料理人という設定が噛み合ってない -- 名無しさん (2025-03-13 09:28:47)
- 新人時代から五番町一族から、可成り邪険に扱われてた可能性は高そう・・・もしかしたら其れが性格悪になった原因では・・・ -- 名無しさん (2025-03-13 11:44:02)
- 読者はジャンたち超々一流が基準になるから、望月もあの世界では一流と信じたい・・・。↑五番町一族の方針(見て覚えさせる)と本人の性格で扱いが悪かったであろうことは想像できる。さらに本人が「見返してやる」と発奮したり「心を入れ替えて頑張ろう」というタイプでもないから悪循環になったと・・・。 -- 名無しさん (2025-04-21 19:29:01)
最終更新:2025年04月21日 19:29