ゴールドマロウ

登録日:2013/10/11 Sun 21:50:00
更新日:2025/03/12 Wed 11:03:50
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ゴールドマロウとは、モンスターハンターシリーズにおいて登場する、雌火竜リオレイアの希少種(及び火竜リオレウス)の素材から製作される片手剣

概要

モンハンを代表するともいえる2大飛竜の素材を惜しみなく使うだけあって、彼らの属性である火属性を強く纏っている。たいていの作品では、骨片手剣から派生を続けていき、レウスの素材でバーンエッジを作成。
その後、バーンエッジ改→イフリートマロウ→コロナという風に強化を続けていき、最終段階でリオレイア希少種の素材を使って完成させる、というパターンである。

上位、もしくはG級の最終盤で戦うことになるリオレイア希少種を倒さねばならないうえに、雌火竜の紅玉・天鱗火竜の紅玉・天鱗といった激レア素材もしっかり要求されるため、全武器中でも最高クラスの作成難易度を誇る。
しかしその苦労を要求するだけあってか、攻撃力・切れ味・属性値どれをとっても高水準でバランスが取れており、片手剣の最終武器として大活躍してくれることだろう。
…のだが、属性片手剣という立場からか登場モンスターやライバルとなる火片手剣の性能など、環境によってその立ち位置が大きく変わる難儀な武器でもある。


★各作品での活躍

  • MHG
当時は「リペイントモンスター」といわれていた亜種・希少種の登場に伴い、ゴールドマロウも生を受けた。生産ラインは現行のそれと違い、イフリートマロウやコロナを間に挟まない。(その代りバーンエッジの時点でG級武器)
火480という強烈な性能をひっさげ、堂々と火属性最強の座に就いた。その代り金火竜の逆鱗をはじめとしたリオレイア希少種素材を大量に要求し、ハンターたちをこの頃から苦しめた。
……サラッと書いたがレア素材もこの時代は通常種と亜種、希少種でそれぞれ分かれているため、以降の作品のようにレア素材だけ倒しやすい通常種から手に入れてくることもできない。

そもそも素材元のリオレイア希少種と戦う条件もキリンを除くサイズが記録される全てのモンスターに最大金冠を付け、リオレイア通常種と亜種のクエストをそれぞれクリアしなければならず、しかもそれでリオレイアのクエストが低確率で差し代わるだけで恒常受注は不可。

こんな状況のため、強いことは強いが夫の通常種素材で作れるハイイフリートで妥協するハンターも多かった。

  • MHP
性能的にはGと同等だが、一つ手前のコロナで火竜の骨髄を5個も要求するため、製作難度はべらぼうに高い。当時は骨髄は逆鱗に匹敵するレア素材だったのだ。
とはいえ村クエストを進めれば確定で希少種と戦えるし、集会所の方も条件さえ満たせばクエストは恒常受注可能になったのは追い風。
一方でハイイフリートが数値的に強化された上、片手剣に付いた斬れ味の補正が1.5倍と極端な設定だったことで村で作成できるイフリートマロウが躍進。
さらに村で手に入る金銀夫妻素材の片手剣、煌竜剣も無属性片手剣ながら優秀な性能だったので、トータルだと作りやすくなったのにやや肩身は狭くなったといえるか。

  • MH2、MHP2
従来通り火属性に重点を置いた性能であり、片手剣の中では最高値を誇る。また、このころから2つスロットが開くようになり、スキルの融通が利きやすくなったため、さらに強化されたといえよう。(MH2では防御力のおまけつき)
ただMH2ではオンラインのイベントクエスト、しかも亜種との同時狩猟という環境でしか戦えなかったので、もはや選ばれた者しか手に取れない逸品だった。MHP2では改善。

  • MHP2G
全盛期。その言葉が最もふさわしいといえるほど、このころの彼(彼女?)は光り輝いていた。
まず、P2Gで追加されたヒプノックナルガクルガウカムルバスといったモンスターたちの多くが火属性弱点。強大なモンスターでもある彼らに対抗するため、以前にもまして火属性の需要が高まり、ゴールドマロウも重宝された。
さらにG級ではさらなる強化先であるゴールドイクリプスも参戦。最終局面であるG★3での作成となり、決して難易度も低くないが、火属性520とかいう狂った数値にまで底上げ。さらに据え置きのスロット2、匠による紫ゲージもおまけつきというありさまで、早速緊急クエで山奥から出てきた前述のウカムルバスに悲鳴を上げさせ続けた。

先ほど製作難易度について触れたが、火竜系の武器では珍しく最終強化に天鱗を要求されない。
代わりに要求される雌火竜の秘棘や金火竜の秘棘がなかなか厄介だが、天鱗もこの時代は回しやすい単体クエストの報酬には並ばないため、まだマシか。

  • MHP3
MH3では希少種が出なかったためイフリートマロウで打ち止めとなっていたが、本作で希少種夫妻とともに復活。
火属性値が40で、片手剣は属性値に0.7倍補正…つまり従来の280相当にまで低下し、今まで程の強力さではなくなってしまった。以前からそうであったとはいえ、匠の白ゲージがあまり長くないのも悩みどころ。
とはいっても、MH3から続投のロアルドロス、ギギネブラ、ベリオロス、MHP3から参戦のアオアシラ、ウルクスス、ドボルベルクアマツマガツチといった火属性弱点の敵も多く、競合する火片手剣もほぼないので、十分に最終装備の候補として挙げられる。スロット2で汎用性の高いこともポイント。

  • MH3G
冬の時代。
G級参戦に伴いマロウ系にもG級武器ゴールドラディウスが登場するが、この性能が今までよりも一回り劣る火属性値350、匠でも極小の紫ゲージしかない、さらにスロット全没収という冷遇の極みであった。もちろん属性値の0.7倍補正は据え置きである。
このありさまでありながら生産ルートで夫妻の天鱗それぞれ2枚を要求されるという初期シリーズを彷彿とさせる異常さ。

これだけならまだ愛用するハンターも多かっただろうが、さらにゴールドラディウスにとどめを刺した存在がある。
本作の集会所ラスボス、グラン・ミラオスである。
ミラオス武器の典型にもれず片手剣の最終強化版、通称「曙光」は物理攻撃力こそ低いものの、500という激烈な火属性、匠による長大な紫ゲージという性能を誇り、そのどれもが手数武器である片手剣とマッチしていた。
さらに本作の金銀夫妻はHR上限解放後…つまりミラオス討伐後でなくては戦えないという状態であり、ラディウスより曙光の方が早く作れるというおまけつき。この結果、本作のゴールドマロウ系は見向きもされなくなってしまった。
ゴールドラディウスは犠牲になったのだ…

  • MH4
前回のありさまに戦々恐々としていたハンターも多かったが、今作も金銀が続投したためゴールドマロウも参戦。
しかし、今度は火属性値がたったの200となってしまった…P2Gのころを知っているハンターから見れば信じられないくらいである。
ただ、前作と違って匠による長めの白ゲージ、1つだけとはいえスロットの復活、物理攻撃力は高めで安定と属性以外の性能は良好で、ゲネル・セルタスやゴア・マガラなどの厄介な新規モンスターにも有効なケースが多く、前作よりはお呼びのかかることが多くなった。
…しかし、2013年12月2日に先行配信されたゼルダクエで手に入るマスターソードが、覚醒必要ながら火400という高い数値を引っ提げて登場したので、やや立場が怪しくなっている。

  • MH4G
なんと発売時点では G級のリオス夫婦希少種が登場しない という酷い仕打ちを受ける。当然ゴールドマロウは最終強化まで行き着くことが出来ず、あのかつてのネタ武器たる豪剣アグニの強化系、炎魔神剣イフリートに惨敗するという酷い有様。ついでにイフリートの名も奪われている。
発売から約3ヶ月後にようやくリオス夫婦希少種のイベントクエストが出揃い、強化先の「プラチナムドーン」、さらに最終強化「アニュラ=ソル」が登場。
長く待たされただけあり攻撃力、斬れ味と言った物理性能は前作以上にピカイチであり、火属性値も350と物理面を鑑みれば合格点とかなり優秀な武器となった。

しかし注目すべきは性能だけではなく、そのデザインである。なんと火竜の素材が綺麗に半分ずつ用いられた 超カッコイイデザイン 。武器説明文も秀逸で、まさにリオス夫婦武器と呼ぶにふさわしい武器となった。
銀の王と金の女王に祝福されし古の剣。
輝きを放つ盾と剣は、夜の暗闇に光明をもたらす。

  • MHW:I/MHR:S
リオス希少種はMHWorldでもMHRiseでも超大型拡張コンテンツでの登場だが、火竜武器のコロナ系列から直接「プラチナムドーン」に派生するようになっており、ゴールドマロウは登場しない。

MHW:Iの武器の重ね着でもプラチナムドーンは「銀火竜派生型」と名付けられており*1、事実上レウス希少種にコロナ系列を乗っ取られてしまった。
この傾向はMHR:Sでも変わらなかったため、今後のゴールドマロウとしての登場は割と絶望的。

また、登場当初は武器の見た目は「プラチナムドーン」でありながら、銘が「煌竜剣」という全く別系統になってしまった。
あちらも金と銀2色で構成されておりリオス希少種の素材を使うため、混同されてしまったのだろうか?
MHW:IではVer12.01(Steam版はMHW:I当初から)で修正されているが、MHR:SのVer11.0でなぜか同じ轍を踏んでしまった



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最終更新:2025年03月12日 11:03

*1 正式に両方の希少種素材を使う「ゲキリュウノツガイ」は「火竜派生型改」