サバイバル(漫画)

登録日:2010/02/24 Wed 08:59:02
更新日:2024/09/22 Sun 17:04:07
所要時間:約 3 分で読めます





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この漫画こそ真のサバイバル漫画だ!


サバイバル』とは、1976年~1978年に週刊少年サンデーで連載されていたサバイバル人間ドラマ漫画。
作者は『ゴルゴ13』でもお馴染み、さいとう・たかを氏。

天変地異により、地殻変動がおきた地球から別れてしまった家族を探すため、旅にでる少年を描く。
あるときは津波、あるときは害虫、またあるときは人間によるさまざまな障害を乗り越え、少年は家族の元へたどり着けるのか…。

小松左京原作の映画『日本沈没』のヒットや、ノストラダムスの大予言による終末論ブームを受けて作られたポストディザスター物の作品の一つであるが、
特筆すべきはよりリアルな人間の心理描写や現実に存在している、食料となる植物。また実際に遭難時に役に立つ親切な解説などがあり、またさいとう・たかを作品とは思えないぐらい。
とにかく読みやすい。
法律が無くなった世界で、人間同士の略奪、性的暴行、暴力に勇気を持って立ち向かう少年には涙を誘われる、そんな中でも時には暖かい人達に支えられ少年は成長していくのだ。
父さん…。

単行本は22巻までだが絶版である。
ワイド版(全7巻)や文庫版(全11巻)は2024年現在も流通しているため、そちらが推奨される。
古い漫画のため、漫画配信サイトでも読むことができる。

序盤は無人島となった島でサトルが一人で生き延び、新たにアキコという女性がサバイバル生活に加わる。
その後、再び地震で地殻変動が起こり、無人島から脱出したサトルが荒れ果てた日本を旅することになる。


登場人物

  • 鈴木サトル
主人公。普通の中学生だったが、田舎で洞窟探検中に世界規模の大震災が発生したことで、一変した世界に取り残されてしまう。
それでもなお生き延びるために、文明人らしさから脱却して孤独なサバイバル生活を続け、
その中で幾多もの出会いと別れを重ねつつ、自身の家族である両親と姉の行方を追う事となる。

  • アキコ
作中でサトルが震災後に初めて出会った人物。
若い女性であり、サトルからは少なからず想いを寄せられる事となったが、過酷なサバイバル生活に馴染むことができず……

  • ロバート
震災で崩壊した日本に派遣された米国の軍人。

  • シロ
ロバート亡き後にサトルが遭遇した子犬。親犬はサトルがかつて飼っていた犬ではないかと示唆されているが詳細不明。
紆余曲折を経てサトルと共に行動する事となり、彼にとって無二の相棒になっていくが、ふとした事で彼とはぐれてしまい……

  • サトルの父
サトルの思い出では厳格な性格の父親。
地質学に詳しく、かつて家族と共に暮らしていた村では、池の水位の低下から地滑りが起こる事を予期し、その対策をしていた。
しかし、その穴掘りの途中で落盤が起こり……

Another story

サトルが旅の途中で立ち寄った、世界的な巨大地震の影響を免れた街を描いた話。
連載時は物語中盤の出来事という立ち位置だったが、舞台設定が大きく異なることから、ワイド版では別の話になっている。
地震に耐えた電力施設の存在により文明は復旧し、日本の都市部の様な街並みとなっているが、塀の外はそれまで立ち寄ってきた廃墟と同様となっている。
行政については一見機能している様に見えるが、市長の男による独裁体制となっており、60歳以上の老人は外の廃墟に放り出されたり、盗みを行った者や市民ではない他所者は危険な地域での労働に就かされたりするなど、好き勝手している。

余談

過去何度かリメイクが試みられているが、いずれも雑誌の休刊に伴い打ち切りに見舞われている。
特に『サバイバルNEO』に至っては掲載誌の廃刊で連載第1回で終了しており、そのあんまりな顛末は漫画ファンの間では語り草となっている。


追記・修正は、文明崩壊後の世界で生き延びてからお願いします。

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最終更新:2024年09月22日 17:04