登録日:2011/09/07 Wed 16:35:37
更新日:2025/10/14 Tue 09:18:25
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『ダビンチに挑戦(原題:Doing Davinci)』はディスカバリーチャンネルで放送されていた番組。全10回。
芸術・科学だけでなく戦争にも精通していた天才レオナルド・ダ・ヴィンチが当時考案し、デザインしたものの、作らなかった(作られなかった)発明品を“当時の材料”“現代の工具”“チームワーク”を用いて完成させる、という番組。
因みに番組で製作された発明品のほとんどが兵器だが、細部まで設計図に描かれ、形が美しい物もある。
なお、番組名は「ダビンチ」で字幕では「ダヴィンチ」だったり「ダ・ヴィンチ」だったりふらふら表記ゆれしてる。統一させようよ。
【番組の流れ】
製作の大まかな手順は
- ダ・ヴィンチが遺した設計図を基に材料を調達し、加工する。
- 同時進行で設計図の問題点(設計図通りだと作動しないシステムもあったりする)を探し、寸法などを計り直して完成するよう設計図を調整する。
が、作業を進めながらやるうちに、大抵ここで設計図通り進める派(主に材料加工や組み立てなどを行うメンバー)と細部やシステムは変えても完成させる派(主に設計図の見直し、金属部品の溶接など行うメンバー)に分かれ必ず口論する。
これはメンバーがベクトルこそ違うものの皆神経質であるため起こるらしい。(険悪な仲ではない)
その後、いがみ合いながらも完成させる。
そして毎回依頼してくるだけで完成した後に現れる博士の前で作動させる。
稀に正常に作動するものの思い通りに動かない物などができるが、それでもメンバーは天才が考えた発明品を時代を越えて再現できたことを誇りに思う。
とまあ、ここまで番組の内容を説明したが、ここからは番組の見所を説明したいと思う。
やはり凸凹メンバーの作業風景は面白く、職人同士やりとりはなかなか見物。
作業の途中でダ・ヴィンチの名言を紹介する。本当に本人の言かはよーわからん。
しかし特におもしろいのはダ・ヴィンチの考えた発明品である。
見た目などはいいが、実用性は……みたいな感じ、早い話が
変態兵器だったり
ロマン兵器だったりするのである。
【ダ・ヴィンチのビックリドッキリメカの数々】
※実験結果に関しては
ネタバレになるので実際に見て確かめましょう
30門の大砲を装備し、360度全方位をカバーする重量3tのモンスター。
いわゆるダ・ヴィンチの円形戦車。あらゆる方向に砲門がついた
METAL MAXな兵器。
全部が人力とは言え世に
戦車の概念もなく、
最初の戦車が造られるずっと前にアイデアだけでも閃いていたのはさすがである。
いわゆる攻城やぐら。高い壁に囲まれた城塞を攻めるのに使う三階建てサイズの兵器。仲良く設計しようよ。
デカイ! 重たい! 寸法おかしくね!? できたー! じゃあ使えるかやってみよう。
馬の前後にいくつもの
鎌を設置された馬車。
馬が進むと鎌が回転し敵を斬り裂くという仕組み。見た目も恐ろしい殺戮兵器。
例えるなら
ハイゼンさん辺りが造りそうなカラ殺そうち。
お馬さんに引かせるのは危ないということでロボットに引かせることにした。
いわゆる
機関銃ではなくて、11門の
大砲が三角形の台座に三列分くっついた機関「砲」。……マシンガンとは。
1列目が発射したら台座を回転させて次の列に弾をこめて発射……となんつーか豪快なサンダンウチ・タクティクス。
火薬も使うので慎重にね。
自力で走る自走車。ばね仕掛けだし物騒でもないから簡単そうって?
でもやっぱり作り方であーだこーだ言い合いになってそれならレースしようぜ!ということに。
そのまんま、カタパルト。
壊れやすそうな設計だ! 寸法が違うぞ! すぐ直すよ!
鉄腕DASHだってもうちょっと和気あいあいとやってたと思うよ。
有名な翼がネジみたいになってる
ヘリコプターっぽいアレ。
素人目で見ても「ほんとに飛べるの?」みたいな設計だが……
なお、番組とは関係ないところでだがこのエアスクリューを使ったドローンが作られ、ちゃんと空を飛んでいたりする。
ドでかい車輪の中にクロスボウが四張ついた兵器。
射手が車輪内部にいて、他の人員が人力で回転させることでクロスボウの弦を引き、連射させる仕組み。さしずめセミ
オートボウガン?
本家クロスボウの項目にもあるが、普通にやると連射速度が悪い。全部一人でやるとなるとなおさら。ならこっちはどうかな……?
カタパルト第二段、ということで2HITコンボタイプのカタパルト。弓の先に弾を乗せるお皿が、さらにその先に
スリングショットがくっ付いてる。
なんでもダ・ヴィンチは石弓のスケッチを15~20ほど残したらしい。今回のは仕組みについての説明もないとのことなので割と手探り。
移動用の台座に射手を守るためのカバーも付いた、砲弾・火薬・起爆薬をあらかじめ詰めた特製大砲。どっちかっていうと
カートリッジの発想の方がすごい。
「スプリンガルド砲」でググっても
藤田和日郎先生の漫画の方がヒットしちゃうのが難点。
弾だけじゃなくジャベリンやらチェーンやらも飛ばせるよ! パネェ! ダ・ヴィンチスゲー!
「おい、項目のここを修正しろ」
「ここは追記でいいだろ!」
「駄目だ。ちゃんと修正しろ」
最終更新:2025年10月14日 09:18