きかい(FF6)

登録日:2012/07/12(木) 06:55:39
更新日:2024/03/09 Sat 14:29:32
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スーパーファミコンソフト『FINAL FANTASY Ⅵ』における「きかい」とは、以下のいずれかを示す。


  1. 登場キャラクター、エドガーの専用アビリティ。
  2. 最終ボス戦前座「神々の像」第二形態を構成する敵の一体。


この項目では主に1について取り扱う。2についてはこちらの項目を参照。


漢字表記はもちろん「機械」。様々な戦闘用機械を使用した攻撃を繰り出す。
機械化の進んだ砂漠の王国、フィガロの国王である彼らしいコマンドと言える。

剣と魔法のファンタジー世界に、スチームパンク風の機械化文明を織り混ぜたファイナルファンタジー6らしいコマンドかもしれない。
因みに、前作の『5』はまだまだバリバリの剣と魔法の世界であり、次回作の『7』はSF要素を大量に取り入れたサイバーパンク世界。
近世的な機械文明である今作は、まさしく新たな方面を開いていくFF世界の過渡期とも言える作品である。


■種類

エドガーのプロフィールの趣味によると「変な発明品を作る事」とあるので、一部は彼の発明品かもしれない。

◆オートボウガン
最初から所持。矢を大量に発射して敵全体を攻撃する。
無限使用できる全体物理攻撃というレアな個性を持ち、しかも下手な武器より攻撃力が高いため懐にも優しかったというスゲー代物。
因みに実在のボウガンは装填にかなり手間がかかり連射はまず不可能(威力はものすごいが)なので、オートで大量発射するこれはなにげに革命的な兵器である。
ちなみにエドガーが仲間になると一個持ってくるので後述の装備バグの利用以外では買う必要なし。

◆ブラストボイス
ラッパ型の機器から大きな音を出して敵全体を混乱させる。味方は混乱しないのは事前に耳栓でも渡してる?
味方への被害を軽減しつつ敵の同士討ちを狙える最終盤まで優秀な武器。本作におけるコンフュの存在価値を暴落させた。
効かない敵にも多いが、まどうアーマーなど意外な相手にも効くので使い所を覚えておくと便利。

しかし、クエイク等の無差別攻撃を使う敵にかけるとこちらも巻き込まれる危険あり。

◆バイオブラスト
細菌のようなものを射出し、敵全体に毒属性ダメージ&毒。本人は防毒マスクをつけている。
使用後の環境が多少心配になるエグい攻撃である。
前半の山場であるナルシェ防衛戦ではこれ一つで『そうちょう』×4の敵パーティを一方的に虐殺できる。
ただし、毒は吸収する敵もちょこちょこいるので注意。
また、魔力依存で最初期から使えるのでオートボウガンとは使い分けるようにしよう。

…本人の心境的にカイエンの前では使いたくない武器かもしれない。

◆サンビーム
強烈な光を当て、敵全体にダメージ&暗闇効果。オートボウガンと違い、無属性魔法攻撃として使い分けることが出来る。
暗闇のステータス異常に関してはSFC版ではバグにより暗闇が機能しておらず無意味となっている。
物理回避率がちゃんと機能するようになったGBA版以降は暗闇効果も有用になった。

◆ウィークメーカー
ランダムで敵に弱点属性を付与すると言うトリッキーな機械。敵を分析するかのような演出が入る。
何回も使えば弱点まみれにできるし、本来吸収・無効化するような属性も弱点に書き換えるので、極一部の特殊な敵もプレイヤーも驚愕させられる。
攻撃手段が偏っていてもカバーが可能な、強敵との戦いにも使える非常に優秀な機械である。
だが、全属性弱点かつ全属性吸収という、FF5のガルキマセラと同じ耐性を持つ「まりあ」には通用しない。まりあはHPが低いので使う必要も無いだろうが…
そもそも、ある程度鍛えたら弱点つくまでもなくドリルとかでカンスト余裕なので意外と出番のない機械だ。

ドリル
男のロマンはやはり入っていた。が、我々の想像する円錐形のそれではなく、細身の割りとリアリティあるデザイン。
敵単体に防御力無視の物理ダメージを与える武器で、堅牢な敵に重宝する。
エアフォースのビット相手には持って臨みたいところ。
中盤から買える割に威力が高く、シンプル故に出番が多く最初から最後まで活躍する機械。
なお、攻撃時にはヘルメットを被る。破片対策か?
機械相手ならともかく生物ならスプラッタ。

◆かいてんのこぎり
ゾゾでの時計の謎を解けば手に入る機械。
ヒント無しには入手が難しいが、謎さえ解ければ割と早期にゲットできる。
ドリルと同じく敵単体に防御力無視ダメージを与えるか*1、一定確率でたまに一撃死つきの攻撃のどちらかを発動させる。
が、大抵のボスには効かない(触手など例外あり)ので、そういう相手や、安定を重視するときはドリルを使おう。
因みに、かいてんのこぎりと言いながら通常ダメージ時にはエドガーは自分が回転して使っている。まあチェーンソーだろうから、のこぎり自体も回転してるだろうが。
因みに一撃必殺が出るとのこぎりの形が変わり、エドガーがホッケーマスクを被る。この王様、ノリノリである。

◆エアアンカー
狂信者の塔の隠し部屋においてある機械。
こちらも多少入手にコツがいる。ヒントは塔から逃げ帰ってきたマランダの盗賊の寝言の「宝箱の右」。
オートボウガンと見た目は同じだが、こちらは圧縮した空気を撃ち込み、次ターンで行動した敵を即死させてしまう。
体内で空気が爆発するのだろう。
ちなみに攻撃力自体は128とオートボウガンに毛が生えた程度。

けっこうエグい(って機械は皆そうか…)
『動いたら死ぬぞ!』という率直すぎる死亡宣告は弟とは別の意味で北斗テイスト。というか弾の形からして元ネタにした可能性すらある。崩壊後のアチャーな世界の時に取れるし

因みにダメージは、「オートボウガン」「ドリル」「かいてんのこぎり」「エアアンカー」が力依存で、「バイオブラスト」と「サンビーム」は魔力依存である。
機械の攻撃力は不変だがおおむね高いので、機械メインで戦う時は他のキャラに優秀な武器をまわしてやると持て余さなくて済む。


■特徴
  • 威力が高い。
一番低いオートボウガンでさえ、攻撃力125。
これを超える武器は基本的には崩壊後でないと手に入らない。
ドリルやかいてんのこぎりに至っては最強武器に近い威力。
これが崩壊前に手に入る。

  • 無駄がない
上記のように各々効果が異なり、上位互換はない。

  • ノーコスト
一回買ってしまえば、アイテムもMPも消費しせず使える。

  • 手軽
ひっさつわざのようにコマンド入力もひっさつけんのようにタメも必要ない。
おどるやあばれるのようにクセが強いこともない。

  • 安い
エアアンカーとかいてんのこぎり以外はフィガロ城で買えるが、一番高いドリルでさえ3000ギル。
流石に序盤の武器と比べると高いが、威力を考えれば安すぎるくらい。
しかも、エドガーが先頭で買うと半額される。
きかいに専念する事になるエドガーの武器を購入する必要がないという意味でも経済的。

と、かなりの有能コマンド
FF6は最終的にこれと同等以上の攻撃手段が数多ある魔境となるが、序盤から一貫して安定した高水準且つ多彩な働きを見せるのがきかいのアドバンテージ。


また、SFC版のバグで本来装備できないアイテムを装備するというものがあるが、実は防具として装備すると中々高い防御力になる。
属性や状態異常は素通しの為終盤では通用しなくなってくるが、ストーリー序盤にお世話になったプレイヤーも案外多いのではなかろうか。
頭にドリルとかビジュアル的にどんななのか実に気になる…

ただし機械に限った話ではないが、武器として装備するとフリーズする可能性があるので注意しよう。*2

後に、DFFシリーズにおいて、このバグが逆輸入され登場。
ただし、「機械装備」というアビリティを習得、装備する必要がある。
バニシュデスといい、公式が病気。流石に装備効果は原作とは違うが。

武器…マシンガン→エアアンカー*3
胴…オートボーガン
盾…かいてんのこぎり
頭…ドリル

◆携帯電話
◆パソコン&キーボード
項目を追記、修正する機械。

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最終更新:2024年03月09日 14:29

*1 威力自体は252とドリルの191よりは高い

*2 機械(何でも)装備を行うに当たって装備したい欄に装備可能な武器・防具を所持していないという条件があるのだが、特にガウは装備可能な武器がデフォルトで存在しないのでうっかり機械を装備してしまってバグらせてしまうのはよくある話。

*3 続編のDDFFにおいて、マシンガンがラグナの専用武器になったため、変更された。