桜市子

登録日:2014/02/05 (水) 00:29:43
更新日:2023/09/19 Tue 11:52:31
所要時間:約 6 分で読めます





「私にとって一番幸せだったことは、紅葉っ…!あんたに取り憑かれたこと!!」



桜市子とは助野嘉昭作『貧乏神が!』に登場するキャラクターで本作品の主人公である。
アニメでは花澤香菜、VOMIC版では名塚佳織が演じた。


【プロフィール】

1巻版
誕生日:4月16日
血液型:B
身長:157㎝
体重:48㎏
スリーサイズ:B96W60H85
好きなもの:甘いもの
好きなこと:称賛されること、嫉妬されること
嫌いなもの:苦いもの、貧乏神、親
特技:猫かぶり、格闘技全般
得意学科:家庭科以外全般

13巻版
誕生日:4月16日
血液型:B型
身長:157㎝
体重:49㎏
スリーサイズ:B98W60H85
好きな食べ物:甘い物、コンビニのサラダ、カロリーオフと名の付くもの全般
嫌いな食べ物:ピーマン
好きなもの:称賛されること、お風呂、料理、友達(石蕗も含む、紅葉は…まあ役に立つという意味で入れてあげてもいいわ)
嫌いなもの:掃除、洗濯


【対応する花言葉】

花言葉:桜
  • 桜:精神美
  • 桜草:あこがれ、希望、青春のはじめと悲しみ、若い時代と苦悩
  • 垂れ桜:私を忘れないで


【概要】

貧乏神が!の主人公、桜市子について解説しよう。
その為に、まず「貧乏神が!」という作品について先に軽く触れておく。

同作において人間・神には「不幸エナジー」という負の運勢を担うエナジーと「幸福エナジー」という正の運勢を担うエナジーが存在する。
そしてこの桜市子というキャラクターはその正の運勢を担う「幸福エナジー」が尋常じゃないレベルで存在しており、
その幸福エナジーに関しては紅葉曰く「貧乏神の長、山吹より多い」というレベルである。
しかも神界の要石というアイテムが無いと他人(動物含む)のエナジーすら少しずつ奪い取ってしまう特異体質でもある。

さてさて、そんな異常な運勢に彩られた彼女は物語開始時には可憐な見た目とは裏腹に、非常に傲慢かつ腹黒い性格であった。
本人曰く「生まれながらにして容姿端麗!頭脳明晰!!無病息災!!」、
「男の心配も金の心配もしたことなし!努力の『ど』の字もしたことなし!目の前の信号は全部青!!」とのこと。
他人の嫉妬すら逆に「原動力になる」と見下し高笑いする始末であり、悪い意味で向かうところ敵無しという性格であった。

とはいえこういう初期の性格は非常識な自身の強運や幼い頃からのうわべだけの友人たちの裏切り・嘲笑等によって生まれたもの。
本質的には非常に寂しがりで素直なお人好し、という塩梅のごく年相応な少女でもある。
やや豆腐メンタル気味のヘタレ、泣き虫という一面も本質を隠さなくなった中盤以降は見受けられたが、ストーリーの過程である程度克服していった。
また動物や親代わりの執事である諏訪野にはとても優しく、こういった存在の為なら全てを投げ出せる勇気もあわせもった人間でもある。

一方で人を駒の様に使うのはうまいが他人に関わるのは苦手かつ臆病な一面もある。
子供の頃からの付き合いな諏訪野はともかく、前述の通り友人に利用するだけ利用されて傷つけられたトラウマから他人に素直になれないツンデレ
なかなか本心を見せない性格だがその分信頼した人間には義理堅い一面を持ち、
(トラウマを反面教師にしてるのか)友人と認めた人間は(紅葉以外)基本的に突っ込み以外に悪口等は言わない優しさを持つ。

また、恋愛には鈍感かつかなり初心な少女でもある。
恋愛そのものをあまりわかっておらず、紅葉じゃなくとも面倒臭いところがあった。
しかし、紆余曲折の末に石蕗の恋心を自覚してからは積極的な一面も見せた。

そういう彼女本来の性格は、仏女津市の運勢のバランス是正に派遣された貧乏神の紅葉(貧保田紅葉)に出会い、
ハチャメチャな彼女の貧乏神道具(「びんぼうがみアイテム」と読む)や様々な神との出会いや戦い、
後に友人となる龍胆嵐丸や艷光路撫子に出会い本来の優しさを取り戻していく事になった。

ちなみにプロフィールに料理好きと書いており、面倒臭がる描写こそあるが料理自体はわりと楽しんで作るタイプ。
…しかし出来上がる物体は名状しがたきムドオンカレー、ドMの桃央も死にかけるレベル。
というか家事全部が苦手で汚部屋だったり主食がピザの出前だったりと、私生活では紅葉以上のずぼらである。


【紅葉との関係】

当初は運の是正の仕事で仕方なく関わった紅葉と市子。
ヒラの貧乏神としては高い実力者だった紅葉を運と幸福エナジーだけで撃退された事で、怠惰な紅葉も逆襲に身を燃やす事になる。

あの手この手で幸福エナジーを使いきらせようとする紅葉を物理的に幾度も撃退する市子、彼らは次第にトムとジェリーの様な関係になっていく。

どちらかが腑抜けになったら調子が出ない癖に顔を合わせれば紅葉の注射器を幸福エナジーで吹き飛ばしたり、
あるいは市子の内面的な問題を(ヒトダマモードでおちょくりながら)成長を的確に紅葉が促したりと、互いにライバルとも友人とも言える絆を紡いでいく。
「人間と神」といういつか必ず別れる二人を心配する神も沢山いたが、互いに互いを刺激し合う二人はいつしか一心同体なコンビとなった。
そんな二人は前世からの因縁もあったりするが、今を全力で生きる彼らはそれすらも薙ぎ払い、その前世からの因縁に囚われた碇を救う力になった。

では、以下市子の正体でもあり前世のかんなと紅葉の半身かつラスボスの碇についても触れておく。


【前世と市子の正体】

数百年前に居た徳(幸福エナジー)が異常に高い少女、それが市子の前世のかんなである。

その徳は自身ではなく他人の為に使って人を幸福にして回り旅しているというかんなは、ある時碇という落人に出会う。
その碇は疫病神や貧乏神と罵られる程の業(不幸エナジー)を持った男だったが、かんなの徳の力で中和され、初めて人並みな運と人の優しさを味わう。
そんな優しさに触れて、かんなを傷つけ無い様に一度は去ろうとしたが、かんなの説得の末泣きながら「ずっと一緒にいる」と約束する。

しかし災害の様な貧乏神の花菱の襲来によりかんなの命運は一辺する。
貧乏神の銀杏の要請により花菱打倒に燃えるかんなだったが、囮にされそうだと知った碇に止められ喧嘩別れの様になってしまう。
そして花菱と碇の戦いが始まるが人と神では実力差は一方的、近づく事すら出来ないで殺されかけてしまう。
しかし、我が身と引き換えに自身の徳を碇に移したかんなの力で神格化した碇は逆鱗と共に花菱を一蹴、彼女の力を取り込んでしまう。
その碇は銀杏に押さえられ魂も分断され(後にその分身は紅葉へと転生する)一時的に無力化されてしまったが、
そんな碇が正気を取り戻していた際に見たのはかんなの亡骸だった。

その後碇はかんなの墓をたてる際に受けた少女の一言がきっかけで「かんなを取り戻しす」為の作戦をたてる。
それが市子、かんな復活の為の「素体」の様なモノであったのだ。

計画を単純に説明するとこうなる。
まずかんなの魂を入れる器として異常な幸福エナジーを市子に持たせる。
そして収まりきらず人から神へ転生させた市子にかんなの魂を注入する、
そして死すら別れさせない二人を碇のエナジーでいっぱいに埋めた新世界で暮らすというのが碇の計画だったのだ。

しかしその本来の計画は成長した市子と紅葉に逆手に取られ予想外な結末になるのであった…。




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最終更新:2023年09月19日 11:52