コックオオサカ

登録日:2014/02/09 Sun 14:51:18
更新日:2024/09/12 Thu 00:25:54
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追記・修正よろしくね









マズイ。

それもただのマズさや無い・・・!!



コックオオサカとは、テレビアニメ版『星のカービィ』の登場人物の一人である。
CVは菅原淳一。


概要



コックカワサキがプププランドに来る前、かつて弟子入りしていた人物。
緑の足袋に下駄を履き、眉毛とヒゲが長い出っ歯で、自分の身長と同じぐらいのコック帽(作画によって大きさが不安定)を被った一頭身のちんちくりんなオッサンである。
手の形がなんとなく鳥っぽい。
オオサカという名前通り関西弁で喋る。
カワサキが愛用する「オ」の字入りフライパンは、彼から一人前の証としてもらったもの。


その道では有名なプロの料理人。
料理評論家としての一面を持っており、出版した「宇宙遥かな味 遥かな旅」はミリオンセラーを叩き出したとか。
また、食材専門の百科事典として「めちゃグルメ食材大百科」なる本も出版している。
その本によれば、彼ほどの一流でも幻の高級食材「ゼボン」だけは食したことは無いらしい。
(ただし、この辺はいささか怪しい部分もある。詳しくは後述)


人柄は意外と気さくで、頼まれれば誰にでもおいしい料理を振舞ってくれる。
反面、未熟な弟子に対しては人一倍厳しく接する。自身の舌に敵わない料理を出されれば、料理人でありながらそれをひっくり返して台無しにするなど、師匠としては良くも悪くも昔気質。
料理モノのフィクションに時としてある演出だが、まずかろうと食べ物を粗末にしている点では当時の倫理観でもアウトだろう。もっとアウトなシーンの宝庫だろ

特にカワサキは腕の無さから散々怒られていたらしく、オオサカの名を聞くだけで恐れおののく程。
というか、あれだけマズイ料理しか作れないのに如何にしてのれん分けを許されフライパンまでもらえたのか、甚だ疑問である。
今はダメでもいつか一流になってみせる、と口約束でもしたのだろうか?
それとも一応カワサキは調理の技術自体は低くないため、その辺りをオオサカは認めたのか?



独り立ちした弟子が一国の大臣、それも家族に食わせた鍋料理



出番の多いサブキャラでは無いが、あの強烈なキャラで人気なアニメ版カワサキの関係者であり、かつゲーム版にもチョイ役で登場している(後述)ため、それなりに知っている人もいると思われる。



活躍

第11話「宮廷シェフカワサキ」で初登場。
デデデ大王宛に手紙を出し、ププビレッジに訪問すると伝えたことで彼らやカワサキを慌てさせた。

しかし、このオオサカはなんと本人ではなく、カービィを食う目的で魔獣が化けた偽者。
ホーリーナイトメア社は困り果てたデデデ達に前述の食材大百科を提供したのだが、ゼボンの存在を見せつけ「カービィをゼボンと偽って料理する」ように誘導を図っていたことは想像に難くない。
これを踏まえると手紙自体も、オオサカの権威を利用したホーリーナイトメア社の仕込みと考えても何らおかしくは無いだろう。

肝心の偽オオサカの振る舞いも、黙っていれば本物らしいようで実際は似つかぬ雑なもの。
一見、厳格で気難しそうな一流シェフのフリをして
  • 飲んだワインが酸化防止剤50%含有であることを見抜く*1
  • シーザーサラダを一口食って「これはサラダか?それとも雑巾か!?」と吐き捨てる
と、味にうるさく厳しいコメントをしながらもカービィさえ食えれば他はどうでもいいので、細かい事は基本的に「まあええやろ」で流す。
寛容さのアピールと取れなくも無いが、普通ならメインディッシュの前にこんなもの出されればキレて当然であり、一流シェフらしからぬ対応にも本物との違いがよく出ている。
ワインの発言にしたって、見方を変えれば「デデデ達をおそらく食の素人と見抜いたのをいいことに、または自分が素人なので、ただ単に一流っぽく信じ込ませるように適当こいてただけ」とも解釈できる。
運悪くこの場面にカワサキは不在であった為、もし間近で見ていた場合にどんな反応を抱いていたのかは気になる所である。

ともかく途中までは計画通りだったものの、デデデ達の陰謀で「伝説の食材ゼボン=カービィ」と思い込まされた料理担当が他ならぬオオサカ(本物)の弟子……つまり、師をよく知る人物のカワサキであったことが運の尽き。
良心を捨てきれなかったカワサキに(オオサカ印)フライパン上のカービィ生け作り料理をひっくり返され*2、それにブチ切れて「こんな汚いフライパンを食卓に乗せること自体、間違うとるわいッ!!」とそのフライパンを譲り渡した本人なら決して口にしない暴言を吐いたことでカワサキに指摘され、自らボロを出してしまう格好となった。
偽オオサカとしての出番はここまでであり、正体を現してからは完全にオオサカの面影は無くなる。



オオサカ本人がやっと登場したのは、その後の第34話でのこと。
前回の事件もあり、カワサキやフーム達はまた魔獣が化けてきたと思い込み店の中で乱闘に発展するが、オオサカが遥々ププビレッジにやってきた目的はカワサキの腕前をテストすることだった。
勿論、家庭科の授業サボるわ客に不謹慎ギャグ飛ばす(デデデと並ぶ狂言双璧)わで一経営者としても怪しいカワサキが合格するわけもなく、営業禁止を言い渡してのれんも取り上げてしまう。

デデデ城に泊めてもらう条件として料理を振る舞いながら、村の料理番組でカワサキを散々罵倒するオオサカの本当の目的はそんなカワサキのために万能調味料・ギジラエキスをプレゼントすること。
幻覚作用のあるキノコを原料にした薬品で、どんなマズイ料理も振りかけただけでとってもおいしく頂けてしまうという、現実的に見ても夢のような万能調味料であった。
カワサキの壊滅的な腕の無さを案じたオオサカは、彼への土産に持ってきてくれたのだ。
「料理なんちゅうもの、ちょこっと工夫しただけでどうにでもなる」と教えて使ってもらうために。

ところが、弟子に厳しい態度で接し続けたことが災いし、逆にフーム達からはギジラエキスでインチキを働き、偽りの栄光を手に入れていたという、言いがかりも甚だしい告発を受けてしまう。
それでもノリの良いことに、自分の名誉に関わる重大な誤解を受けたにも関わらず、彼は弟子を立てるかのごとくあえて不正に手を染めた悪徳詐欺コックを演じてみせたのだ。


「バレちゃ、しゃあない・・・・・・

 よ~く覚えとけ、これが味覚の正体や!

 グルメグルメと騒いどる奴の舌に限って、

 こんなクスリにコロッと騙されるんや!!!

 雑巾食うても極上のヒレ肉や!

 泥でもゴミでも高級キャビアや!



カワサキ達とのあいだで誤解は解けたものの、オオサカの名誉に泥を塗ったことは事実。おそらく二度とププビレッジを訪れる事もできない。
しかし当のオオサカはどこ吹く風で、逆に「弟子が成長するならそれでもいい」と、寛大な心で彼らを許し、店ののれんも返却したのであった。


偽者は論外として、本物は口では厳しく言いながらも弟子思いの良い師匠である一方、言ってしまえば前時代的なスタンスや態度が事態をこじらせてしまったことは否定できない。
ただ、後者の件に関してはカワサキとオオサカのどちらかが一概に悪いとは言い切れない。カワサキが不真面目なうえ料理の腕の壊滅的なのが悪いのはもちろんのこと。
オオサカもそのカワサキの腕の悪さを一から鍛えなおせばいいものを営業権をはく奪した挙句、当てつけがましく店を構え*4、さらにテレビで呼びつけておいて恥をかかせてやろうと一品作らせようとするやり方はパワハラ以外何者でもない。


その後は本人が登場する事は無いものの、兄弟弟子コックナゴヤが登場した第86話に回想シーンで登場。
修行時代、カワサキが試作したと思われる鍋料理が不味かったらしくほとんど中身が残ったままひっくり返している。



ゲームのコックオオサカ

テレビアニメ版のオリジナルキャラという立場上、当然ゲーム側への露出は叶わなかった。
しかし『あつめて!カービィ』のサブゲーム「カービィマスター」でまさかのゲスト出演を果たし、同時にマニアックともいえる選出から一部で話題になった。


当然、このためにドット絵が一から描き下ろされている。
待機時はトマトを炒めている動作だが、ダメージを受けた時や逃走する時のアニメパターンもきっちり用意されているなど細かい。


BGMについて

本物のコックオオサカが登場した第34話と同名のBGM「究極鉄人・コックオオサカ」は、「星のカービィ スーパーデラックス」の「激突!グルメレース」のOPで使用されたBGMを中華料理風にアレンジし、後半部分を追加したもの。

アニメ本編でも料理シーンなどで多用されたが、ゲーム版でも「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」のNGシーン集でアレンジ版が使用され、「星のカービィWii」のミニゲーム「ガンガンバスターズ」に登場したカワサキ型メカ「アイアンカワサキ」のBGMでもまた別のアレンジが使用された。
そして本物のカワサキが久々に再登場した「星のカービィ スターアライズ」でも、とある場面でwii版のBGMが再使用されている。


料理の腕はアレだが、曲に関してはしっかりと師匠から弟子へと受け継がれたようだ。



O「バレちゃ、しゃあない・・・・・・
 よ~く覚えとけ、これが項目の正体や!
 追記・修正と騒いどる奴の目に限って、
 こんな箇条書きマジックにコロッと騙されるんや!!!
 主観書いても大衆の意見や!
 ウソでもガセでも立派な真実や!
 Wiki篭り同士でも憎そうに見えて、愚痴篭りたくなるでぇ~!!」
K「もうアンタなんか立て主とは呼ばないね!えいっ!!」



三三三三三三三三|ラ グ ナ ロ ク




出典:テレビアニメ『星のカービィ』ア・ウンエンタテインメント スタジオザイン 任天堂 ハル研究所 中部日本放送 電通
1,2,4枚目…34話(6月1日) 3枚目…11話(12月15日)
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最終更新:2024年09月12日 00:25

*1 言葉通りであればワインの半分を薬剤が構成していることになる。客に出していいものではないし人が飲める代物でもない。

*2 何も知らないカービィを騙して調理し、だが生け作り料理に逃げた時点でも相当な葛藤を抱えていたことが窺い知れる。この時はデデデ達と同じくオオサカの機嫌を損ねたくない思いこそあったが、最終的にカービィとの友情が勝った。

*3 この突拍子もない発言については「親子丼」の空耳という可能性も考えられる。しかし、問題のギジラエキスを誤飲したカービィの暴走を見ると、空耳でも間違ってもいなさそうに感じるのが怖い……。

*4 ただしこれはカワサキの妄想。オオサカは嫌な奴っぷりに拍車がかかり、ゴミ漁りのカワサキに「皿洗いなら使うてやってもええぞ」と投げかけていた。