バッカルコーン

登録日:2009/12/03(木) 12:23:33
更新日:2024/04/17 Wed 15:54:02
所要時間:約 3 分で読めます





北極・南極付近の海に生息し、内臓が透けて見える透明な体と、翼のように発達した左右の側足部で海中をふわりふわりと羽ばたくように泳ぐ様が特徴の軟体動物『流氷の天使・クリオネ』。


その優雅な泳ぎ、ある種幻想的なスケルトンボディ、可愛らしいフォルムが人気を博し、水族館CMなど各種メディアでもおなじみだが、


……人々は知らなかった



彼らの本当の姿を



その内に潜む魔性






彼らは「ミジンウキマイマイ」という生物を主食とする。
こいつもパタパタする部分があるが、クリオネと違って殻を持っている。
泳ぐスピードはそれなりで、クリオネの体を約1秒で上下に横切る程度。

それを捕まえて食うわけだが、その際、クリオネは本性を現す。
                        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

いつもと変わらずひらひら泳ぐクリオネ。

そこへ通りかかるミジンウキマイマイ。


その瞬間!

クリオネは突如サメの如く襲いかかる!
頭部からは6本の触手が伸び、刹那のうちに獲物に巻きつく!


……捕獲完了



触手は頭部の中にあり、食事の時だけバカッと開いて飛び出す。
この様子を表した擬音が「バッカルコーン」なのである。
動作自体を指すこともある。
その様はミッフィーのよくあるコラ画像に似ている。


バッカルコーンして捕らえたあとはゆっくり時間をかけて養分を吸い尽くす。
そして、あとに残るのは殻の部分だけである。

……どこが天使やねん、ほんま恐ろしいやっちゃで。




まあネタバレすると、正直ウソです。

本当は触手の名前がバッカルコーン。
クリオネの生態は本当。


意味はbuccal(口腔の)cone(円錐)。

ただし、クリオネは半年くらい何も食べなくても生きていられるらしく、バッカルコーンの活躍頻度は高くない。

水族館などでも、バッカルコーンしたところを映像で捉える機会は稀だという。

気になった人は即検索する事をオススメする。
いつもの可愛い姿とは違うその容姿を見て。
流氷の…天使……?
と思うことだろう。


これだけおぞましいバッカルコーンが注目されないわけもなく、以前トリビア
「流氷の天使クリオネの餌の食べ方は

   怖い」
と紹介されたことがある。

こちらはつべにもうpされてるので、一度見てみるといい。

ちなみに〆コメは
『流氷の天使も、時には
 悪魔のような一面を覗かせる』。






しょこたんこと中川翔子がクリオネを飼い始めたあたりからバッカルコーンバッカルコーン言いまくってたので、言葉としての知名度は意外と高めかも。

ちなみに「バッカルコーン しょこたんブログ」で検索すると約16000件ヒットする。

水族館でも稀なバッカルコーン展開の瞬間をカメラで捉えてたりしているので、クリオネーゼとしては案外有能なのかもしれない。

イラストも書いているが、こっちは醜悪そのもの。
精神汚染注意なのでうらるは貼らない。



バッカルコーンと言えばMBSテレビの天気予報が一部で有名。

クリオネくんのフラッシュアニメと共に天気予報が表示される。

制作は秘密結社鷹の爪を作っている蛙男商会。

そのクリオネくんのかわいらしさに天気予報など全然目に入らない!


人気を博したのかクリオ姉さんも登場。

こちらもやはりかわいすぎて天気予報が全然目に入らない!

こちらもつべにうpされているので一度は見るべき。
もはや天気予報だということを忘れるくらいのかわいさである

遊戯王オフィシャルカードゲーム水精鱗にも「アビスコーン」という、このバッカルコーンをモデルとしたカードがある。
こちらは美少女人魚の頭がパかッと開いて捕食しているというある意味衝撃的なイラストとなっている。



追記・修正はクリオネを飼っている人にお願いします。
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最終更新:2024年04月17日 15:54