水精鱗(遊戯王OCG)

登録日:2013/11/17(火) 10:34:55
更新日:2025/04/06 Sun 17:37:01
所要時間:約 27 分で読めます




水精鱗(マーメイル)とは遊戯王オフィシャルカードゲームのカード群の一つ。
水属性で統一されたテーマである。


概要

ABYSS RISINGで登場した「水精鱗(マーメイル)」と名のついたモンスター群を中心としたデッキ。
わかりやすい共通は無いが、「手札を捨てた時」か「(コストでも可)捨てられた時」に効果を発動するカードが多く存在するテーマである。

種族は水属性に関わる3種族に分かれており、
レベル3は水族、レベル4で魚族で統一。
レベル7は元々海竜族が2体だったが、EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-で登場した2体は水族である。

そんな水精鱗のモチーフは人魚、マーメイルの名前の由来も「マーメイド(人魚)orマーマン(半魚人)+メイル(鎧)」。
もっと細かく言うと、レベル3の人魚モチーフのメンバーは水に纏わる精霊から、レベル4の半魚人連中は実在の魚から、レベル7の鮫魚人連中は古代魚から来ているとのことである。

また、魔法・罠含む水精鱗のカードには共通として「アビス」と付く特徴もある。

裏設定では「《忘却の都 レミューリア》に棲む種族だったが、海皇に秘宝を奪われ《忘却の都 レミューリア》も干上がり支配下に置かれた悲劇の種族」らしい。
…どっちかというと、むしろ海皇の方が支配下にある気がするのは秘密。



デッキ

かなり複雑な構築になるので取っつきにくく上級者向けのデッキながら、高いパワーがある事で知られるテーマ。

平たく言うと万能リクルーターの《水精鱗-アビスリンデ》や《アビスフィアー》を除けば「手札を捨てるカード」と「手札を捨てたコストとして墓地に捨てられた時発動するカード」を大量に駆使する事で大量展開からワンショットキルを狙っていくデッキ。
その性質上海皇や《瀑征竜-タイダル》とは抜群のシナジーを誇り、実質的な手札損失を押さえながら展開する事が得意なデッキでもある。
ジェネクス・ウンディーネ》や《深海のディーヴァ》も採用しやすい為、S召喚にも相性が良好であり、氷結界のシンクロもわりと使いやすいデッキでもある。
特に海皇とは密接なシナジーを生み出しており、海皇とは互いに互いがありきというぐらいに言われる程。
勿論単独で組めなくは無いが、組み合わせない理由が無いぐらいにシナジーが強いテーマ群でもある。

ちなみに、その動きや性質上、水属性版魔轟神の様に言われる事もある。(相手ターンでも動きまくるので魔轟神以上に嫌な顔される。)
弱点もかなり近く、《マクロコスモス》や《マインドクラッシュ》や《メンタルドレイン》《ソウルドレイン》等分かりやすいメタカードも目立つテーマとしても知られる。
なので大会の環境だと、水精鱗一色で上位が埋まる→メインからメタられて水精鱗がヴェルズや征竜に上位を取られる→そしてその上位陣をメタられてる間に水精鱗がトップとかは結構頻繁にある道でもある。
…そして、とばっちりで【暗黒界】や【ドラグニティ】がついでにメタられてるのもよくある話。

ちなみに、神代兄妹編で明らかに水精鱗メタな罠《ダイヤモンド・ダスト》が来たあたり逆風でもある。
メインから積むカードでも無いことが救いなので、《トラップ・スタン》等を積みしっかりフォローしよう。

2013年9月のリミットレギュレーションにより、キーカードの《アビスフィアー》と《水精鱗-ディニクアビス》が制限、相性の良かった水征竜-ストリームが禁止(15年4月より制限解除)となった。
2014年2月には《海皇の竜騎隊》が制限、《瀑征竜-タイダル》が準制限(15年4月より禁止)となり、弱体化が進んでいる。
しかしその後は《アビスフィアー》が2014年10月、《水精鱗-ディニクアビス》が16年4月から無制限に、
《海皇の竜騎隊》は15年1月から準制限に緩和され、工夫次第でまだまだ輝けるテーマである。

デュエルリンクスにも登場。
当初は「ガイア・ジェネシス」のみで海皇と共に粗方揃えることができたものの、例の如く汎用性の高いカードの多くは未収録であり、環境ではやや力不足な感は否めなかった。
しかし、2019年7月に追加された「サイバネティック・リベリオン」によって《水精鱗-アビスリンデ》《水精鱗-ディニクアビス》《アビスフィアー》といったキーカードを始め、水精鱗が大量に追加。
…というより《水精鱗-アビスラング》とXモンスター以外は全て揃った上に、OCGと違い《水精鱗-ディニクアビス》も未だに無制限という大盤振る舞いとなった。
スピードデュエルという違いはあるが、その気になれば限りなく全盛期に近い水精鱗を組むことも不可能ではなくなっている。

アビスラング「解せぬ」


水精鱗(マーメイル)のカード一覧

レベル3

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスリンデ
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1500/守1200
フィールド上のこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、デッキから「水精鱗-アビスリンデ」以外の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスリンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
ABYSS RISINGで登場した青い髪のお姉様。巨乳。
破壊されるとデッキから同名以外の水精鱗を呼び出せる。
呼び出す水精鱗にレベルの制限はなく、破壊される手段は何でも良いのでとりあえず裏守備で出しておけば良い。リクルート効果はとても優秀で3積みしても問題ないだろう。
ただし、1ターンに1度なので《水精鱗-アビスリンデ》が複数いる状態で全体除去をされても水精鱗は1体しか出せないので注意しよう。
海外版ではイラストが修正されている。
元ネタはワーグナーの楽劇「ラインの黄金」に登場するラインの乙女の1人「ヴォークリンデ」である。ちなみにレベル3水精鱗のなかで唯一外見のモデルがハッキリしていない。

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスグンデ
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1400/守 800
このカードが手札から墓地へ捨てられた場合、自分の墓地から「水精鱗-アビスグンデ」以外の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスグンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
ABYSS RISINGで登場したクマノミの人魚。かわいい。
手札から捨てられると同名以外を蘇生させることができる。
水精鱗専用の死者蘇生と言え、《水精鱗-ディニクアビス》との相性は抜群。《瀑征竜-タイダル》とも相性が良く、①《瀑征竜-タイダル》とともに墓地へ送る②レベル7水精鱗を墓地へ送る③《水精鱗-アビスグンデ》の効果でレベル7水精鱗が蘇生といったことができる。
しかし1ターンに1度の制約があり、フィールドではバニラなので複数積みするとしても2枚がベストだろう。
やはり海外版でイラストが修正されている。
元ネタはラインの乙女の一人「ヴェルグンデ」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスヒルデ
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1300/守 400
このカードが墓地へ送られた場合、手札から「水精鱗-アビスヒルデ」以外の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスヒルデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
ABYSS RISINGで登場した海老の人魚。幼女その1。
墓地へ行くと手札から同名以外の水精鱗を特殊召喚することができる。どこから墓地へ行っても効果が発動するので、《おろかな埋葬》や《瀑征竜-タイダル》と相性が良い。ただし、手札から墓地へ送られた場合、手札消費が激しくなる。
勿論、海外版でイラストが修正されている。
元ネタはラインの乙女の1人「フロースヒルデ」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスディーネ
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1000/守 200
自分フィールド上に「水精鱗」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードがカードの効果によってデッキまたは墓地から手札に加わった時、このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードが「水精鱗」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、自分の墓地からレベル3以下の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスディーネ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
COSMO BLAZERで登場。幼女その2。
カード効果で手札に加わった時に自身を特殊召喚すると、水精鱗によって特殊召喚された時にレベル3以下の水精鱗を蘇生させる効果をもつ。
間違え易いが1ターンに使えるのはどちらか1つだけであり、登場当時は評価が上下した。
効果が二択になったとは言え、どちらの効果も優秀であり、特に後半の効果は他のレベル3水精鱗と組み合わせることでランク3Xにつなげられる。1枚入れておくとデッキの柔軟性がアップするだろう。
イラストはクリオネの人魚。幼い見た目は可愛らしいが、クリオネなので恐ろしい一面もあるらしい?
名前の由来は水の精霊「ウンディーネ」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−オーケアビス
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1100/守1900
自分のメインフェイズ時、自分フィールド上の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
レベルの合計が選択したモンスターのレベル以下となるように、デッキからレベル4以下の「水精鱗」と名のついたモンスターを任意の数だけ特殊召喚する。
その後、選択したモンスターを墓地へ送る。
「水精鱗-オーケアビス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
LODE OF THE TACHYON GALAXYで登場したトビウオの人魚。黄色い髪のお姉さん。
選択した水精鱗のレベル以下となる合計レベルの水精鱗をデッキから特殊召喚できる。
このカード自体を選択することもできるが、現在レベル2以下の水精鱗は存在しないのでレベル7の水精鱗を選択すると良い。《水精鱗-ディニクアビス》と相性が良く、サーチ後、そのままディニクを2枚におろすことができる。(《水精鱗-アビスマンダー》や《忘却の都 レミューリア》を介せば3枚おろしも可)
特殊召喚後に選択した水精鱗を墓地へ送る処理を挟むため、《水精鱗-アビスディーネ》や《水精鱗-アビスパイク》などの召喚時に発動する効果を発動することはできない。
名前の由来はギリシャ神話に登場する泉の女神「オーケアニス」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−ネレイアビス
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1200/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨て、自分フィールドの水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスター以外の自分の手札・フィールドの水属性モンスター1体を選んで破壊し、対象のモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、この効果で破壊したモンスターの元々の数値分アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
CIRCUIT BREAKで登場した人魚。
自身を捨て別のカードを破壊することによるクイックエフェクトと、フィールドから墓地へ送られた時に1枚ドローして1枚捨てる効果を持つ。
(1)の効果はフィールドのアビスリンデを破壊することでパンプアップとリクルートの両方を行える。
手札から破壊することでクイックエフェクトとして利用できるのだが、その場合消費が激しい。
とはいえ水属性では相手ターンに手札から捨てる効果はかなり貴重だったりする。
(2)はアビスヒルデのサポートになる効果。
シンクロやリンク召喚でもいいのはありがたいのだが、手札が増えないのは欠点。海皇とのシナジーもない。
どちらの効果も消費に繋がってしまうのは難点とはいえ、水精鱗にとっては重要なサポートと言えるだろう。

  • 水精鱗(マーメイル)の深影隊
効果モンスター
星3/水属性/海竜族/攻 0/守1900
このカード名はルール上「海皇」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚墓地へ送って発動できる。
自分フィールドの全ての水属性モンスターのレベルはターン終了時まで7になる。
(2):このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動する。
「水精鱗の深影隊」を除く、レベル4以下の、「海皇」モンスターか「水精鱗」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
このターン、自分は水属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

12期の「RAGE OF THE ABYSS」でやってきた新規カード。
海皇カテゴリとしても扱われるため遂に【海皇】と間に明確なシナジーが産まれた。
手札を1枚墓地へ送って自分フィールドの水属性のレベルを全て7にする起動効果、水属性モンスターのコストとして墓地へ送られた場合、同名カード以外で下級モンスターの海皇か水精鱗1体をリクルートする誘発効果を持つ。


レベル4

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスタージ
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1700/守1100
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
自分の墓地からレベル3以下の水属性モンスター1体を選択して手札に加える。
「水精鱗-アビスタージ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
ABYSS RISINGで登場。イケメン
水属性モンスターをコストにレベル3以下の水属性モンスターをサルベージすることができる。《水精鱗-アビスパイク》より攻撃力が高く、レベル1・2のモンスターも手札に加えられるのが魅力であるが、サルベージ効果なので前半は腐りやすい。採用は1~2枚がベストか。
水精鱗以外にも魚デッキでも活躍できる。

名前の由来は「アビス+sturgeon(チョウザメ)」

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスパイク
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守 800
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
デッキからレベル3の水属性モンスター1体を手札に加える。
「水精鱗-アビスパイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
ABYSS RISINGで登場。マッチョ。
水属性モンスターをコストにレベル3水属性モンスターをサーチできる。
サーチ効果なので《水精鱗-アビスタージ》よりも腐りにくいがレベルが指定されているのでサーチ範囲は狭い。《深海のディーヴァ》をサーチできないのは辛いが、同じくチューナーである《フィッシュボーグ・アーチャー》や《ジェネクス・コントローラー》をサーチできる《ジェネクス・ウンディーネ》をサーチすることができる。
召喚権を使わないために相手ターンに発動した《アビスフィアー》で呼び出した《水精鱗-アビスリンデ》の効果で召喚すると良い。こうすることでシンクロ・エクシーズに繋ぐことができる。
また手札に融合がある状態で《E・HERO アイスエッジ》をサーチすれば即座に《E・HEROアブソルートZero》を出すことができる。
水精鱗以外では魚デッキやシャークさんデッキで活躍できる。

名前の由来は「アビス+pike(カワカマス属)」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスラング
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1200/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は他の水属性モンスターを攻撃対象に選択できない。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
ABYSS RISINGで登場。空気その1。
水属性モンスターへの攻撃制限と全体強化の二つの効果を持ち、どちらも永続効果である。
攻撃制限効果は自身の攻撃力が低く、単独ではあまり機能しない。2体並べば簡単なロックができる。
全体強化効果は展開力のあるテーマが多い水属性では活躍が見込めると思うが数値が低く、《伝説の都 アトランティス》や《忘却の都 レミューリア》と100しか変わらない。
そのため採用されることはあまりない。

名前の由来は「アビス+lungfish(ハイギョ)」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスノーズ
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守1500
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。
「水精鱗-アビスノーズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
COSMO BLAZERで登場。空気その2。
戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時に水属性モンスターをコストにして水精鱗をリクルートできる。
攻撃力が低く、さらに効果発動にはコストが必要なため、ほとんど使われることがない。

名前の由来は「エレファントノーズフィッシュ」であり、イラストで電撃を放っているのはこの魚が発電機能を持っているため。

  • 水精鱗(マーメイル)−アビスマンダー
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻 100/守2000
墓地のこのカードをゲームから除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールド上の全ての「水精鱗」と名のついたモンスターのレベルを1つ上げる。
●自分フィールド上の全ての「水精鱗」と名のついたモンスターのレベルを2つ上げる。
EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-で登場。デブ。
墓地から除外することで水精鱗のレベルを1つまたは2つあげることができる。
水精鱗にはレベル3・4・7が存在しているので、このカード1枚でランク3~9までのエクシーズを狙える。勿論シンクロでのレベル調整にも使える。
墓地にいなければ効果は使えないが、水精鱗及びそのサポートにはカードを墓地へ送る手段が豊富にあるので1枚入れておけば良いだろう。
また守備力が2000と高いので壁としても使える。

名前の由来は「salamander(サンショウウオ)」である。
サンショウウオは魚類じゃなくて両生類だって?知らん、そんな事は俺の管轄外だ

レベル7

  • 水精鱗(マーメイル)−メガロアビス
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2400/守1900
(1):手札からこのカード以外の水属性モンスター2体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「アビス」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカード以外の自分フィールドの表側攻撃表示の水属性モンスター1体をリリースして発動できる。
このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
ABYSS RISINGで登場。
手札の水属性2枚をコストに特殊召喚、アビスとついた魔法・罠のサーチ、水属性モンスターをコストにして2回攻撃の3つの効果を持つ。
特殊召喚する効果は海皇との相性が抜群であり、相手フィールドを荒らしながら展開できる。さらにチェーンブロックが作られるので《神の宣告》や《ライオウ》に無効されない。《天罰》には引っかかるが…。
サーチできる魔法・罠には各アビスケイルと《アビスフィアー》《アビスコール》《アビスコーン》《アビストローム》がある。
この中でも《アビスフィアー》は使い勝手良く、主にこのカードをサーチすることになるだろう。各アビスケイルは装備魔法であるので、3200以下のモンスターに対応出来るようになる。
2回攻撃は単純にダメージ増加が期待できる。アビスケイルを装備すれば1キルも見込める。
出しやすさ・強さの両方を兼ね備えた優秀なモンスターであるため、水精鱗以外の水属性デッキでも主力となれるスペックを持つ。レアリティはスーパーレアであり、効果も優秀なため入手は困難である。*1

名前の由来は約1800万年前~約150万年前に生息していたサメの一種「メガロドン(和名:ムカシオオホホジロザメ)」である。

  • 水精鱗(マーメイル)−リードアビス
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2700/守1000
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の水属性モンスター3体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地から「アビス」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
また、このカード以外の自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する「水精鱗」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。
「水精鱗-リードアビス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
COSMO BLAZERで登場。
手札の水属性3枚をコストにして特殊召喚する効果、特殊召喚した時にアビスとついた魔法・罠を回収する効果、水精鱗をリリースしてハンデスをする効果を持つ。
特殊召喚には手札が3枚必要となるのでこの効果で召喚されることは滅多になく、他の水精鱗の効果で呼び出されることがほとんどである。魔法・罠回収効果がイマイチなのも拍車をかけている。
一方で攻撃力は2700と高く、《水精鱗-アビスリンデ》や《水精鱗-アビスグンデ》の効果の選択肢としてもありだろう。
ハンデス効果は強力だが海皇をコストにできないので若干扱いづらい。
とくに水属性には《水霊術-「葵」》や《水霊神ムーラングレイス》といった強力なハンデスカードがあるため、無理に狙うことはないだろう。

名前の由来は約1億5500万年前に生息していた魚「リードシクティス・プロブレマティカス」である。
この魚は断片的にしか化石が見つかっていないため正確な大きさは不明だが、「史上最大の魚類」とされている。ちなみに《水精鱗-メガロアビス》とは友人らしい。

  • 水精鱗(マーメイル)−ディニクアビス
効果モンスター
星7/水属性/水族/攻1700/守2400
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカード以外の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキからレベル4以下の「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。
EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-で登場。
手札の水属性1枚をコストに特殊召喚される効果と特殊召喚時にレベル4以下の水精鱗をサーチする効果を持つ。
特殊召喚が容易であり、コストを海皇や他の水精鱗を使うことでさらにアドバンテージを稼ぐことができるため、デッキの回転率を上げつつランク7Xを出すことができる。
ただし、水族であるので《海皇の竜騎隊》でサーチすることができないので注意。
強力なサーチ効果で水精鱗のキーカードであったため、2013年9月より制限カードとなったが、2016年4月制限解除された。
なお制限前はディニク3メガロ2リード1が黄金比ともされていた。

名前の由来は古代デボン紀後期に生息していた板皮類の属「ダンクルオステウス(科学名称:ディニクティス)」である。
体長は約6~10mと推測され、これは現在発見されている板皮類では最大である。

  • 水精鱗(マーメイル)−サルフアビス
効果モンスター
星7/水属性/水族/攻2500/守2000
自分のメインフェイズ時、手札から「水精鱗」と名のついたモンスター4体を墓地へ捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚した時、 このカードの攻撃力を500ポイントアップし、自分の墓地の「水精鱗」と名のついたモンスターの数まで、相手フィールド上のカードを選択して破壊する。
また、このカード以外の表側攻撃表示で存在する「水精鱗」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、このターンこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-で登場。
手札の水精鱗を4枚コストに特殊召喚する効果と特殊召喚時に攻撃力アップと墓地の水精鱗の数だけ相手のカードを破壊する効果、水精鱗リリースで守備モンスターをダメージ計算なしで破壊する効果を持つ。
特殊召喚するためのコストが重すぎる上に、攻撃力アップもわずか500とコストに見合っていない。
墓地の水精鱗の数だけ相手フィールドのカードを破壊する効果も他の水精鱗で海皇をコストにするだけで間に合うことが多い。特殊召喚を無効にされると多大なディスアドバンテージが発生する。
ちなみに遊戯王は先に書いてある処理が出来なかった場合後の処理は実行されないため、効果発動にチェーンされ除去を撃たれたり裏側守備表示になったりして打点アップに失敗すると除去効果に繋がらずに終わるので悲惨すぎる事になる。
ハイリスクロウリターンなカードである。
守備モンスター破壊も元々攻撃力が高いのであまり意味がない。
とにかく扱いにくいので採用されることはほとんどない。
しかもこのカードスーパーレアであり、同パックのハズレア扱いであった。「ディニクだと思った?残念!サルフ様だホエ!」

デザインモデルはシロナガスクジラである。
名前の由来である「sulphur bottom(硫黄色の腹)」はシロナガスクジラの異称である。

エクシーズ

  • 水精鱗(マーメイル)−アビストリーテ
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/海竜族/攻1600/守2800
レベル3モンスター×3
自分フィールド上の「水精鱗」と名のついたモンスター1体が相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、または相手モンスターの攻撃対象になった時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
その対象を自分フィールド上の正しい対象となるこのカードに移し替える。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地から「水精鱗-アビストリーテ」以外の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
COSMO BLAZERで登場したランク3Xモンスター。
素材を使い、他の水精鱗への対象を自身に入れ替える効果と、破壊された時に水精鱗を蘇生させる効果を持つ。
レベル3モンスターを3体必要とするため、X召喚は難しく、ほとんどの場合《バハムート・シャーク》の効果によって召喚される。
壁としても優秀であるため水精鱗以外でも《バハムート・シャーク》の対象として搭載しても良いだろう。
X素材を使う効果は水精鱗専用のシフトチェンジであり中々厄介。しかし、アドバンテージを生みにくいので3体エクシーズとしては割に合っていないかもしれない。
破壊された時の蘇生効果は元々守備力が高いので1対1では滅多に破壊されない。一方で全体除去には全滅後の立て直しができる。
こちらの効果はX素材を使わないので《バハムート・シャーク》で呼び出した場合はこちらの効果がメインとなるだろう。

名前の由来はギリシャ神話のポセイドンの妃である「アムピトリーテー」であり、意味は「大地を取り巻く第三のもの」で海を示している。
聖獣はイルカで、冠・ヴェール・王笏が象徴であり、イラストはそれら全ての特徴を捉えている。
設定では、水精鱗を率いる女王。
アニメ遊戯王ZEXALⅡにて神月アンナの回想で羽原海美が使用し、幼少期のアンナにダイレクトアタックを決め、フィッシャーとなった。海美ねーちゃんはプロになる前は水精鱗使いだったのかも…。

  • 水精鱗(マーメイル)−ガイオアビス
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/水属性/水族/攻2800/守1600
水属性レベル7モンスター×2
エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、レベル5以上のモンスターは攻撃できない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力よりも低い攻撃力を持つ相手フィールド上のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
ABYSS RISINGで登場したランク7Xモンスター。
上級モンスターの攻撃を封じる効果とX素材を使用して自分より攻撃力が低いモンスターの効果を無効にする効果を持つ。
最上級モンスターを必要とし、そのモンスターも水属性に指定されているため、登場当時は出しづらかったが、瀑征竜-《瀑征竜-タイダル》の登場やレベル7水精鱗が増えたことから出しやすくなった。
上級モンスターの攻撃を封じる効果はお互いに影響するので注意が必要。儀式・融合・シンクロには上級モンスターが多いため、それらのメタとして扱える。ただしXモンスターはレベルではないので攻撃を封じることができない。
自身より攻撃力が低いモンスターの効果を無効にする効果は相手ターンでも使えるので抑止力は強い。しかし無効にできるのは自分よりも弱いモンスターなのでアビスケイル等で攻撃力を上げて効果の範囲を拡大していくと良いだろう。

名前の由来はギリシャ神話に登場する海の神ポセイドンの別名「エノシガイオス」。
このモンスター、下半身が《海皇龍 ポセイドラ》に似ており、手に持っている武器は《海皇龍 ポセイドラ》の尻尾に似ている。
《水精鱗-ガイオアビス》と《海皇龍 ポセイドラ》は種族以外のステータスが同じであり、《海皇龍 ポセイドラ》を素材として召喚することも可能である。
ストラクチャーデッキ-海皇の咆哮-のTVCMにポセイドラの後ろにシルエットで登場しており、ABYSS RISINGのTVCMでは《海皇龍 ポセイドラ》のシルエットが現れた後にこのモンスターが現れる。
実際のところは、水精鱗の秘宝の腕輪を身に付けた《海皇龍 ポセイドラ》の体を奪って降臨した、水精鱗の王という設定。


リンクモンスター

  • 皇たる水精鱗(マーメイル)-ネプトアビス
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
◣ ▼ ◢
リンク3/水属性/海竜族/攻2400
魚族・海竜族・水族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先の水属性モンスターを相手は効果の対象にできない。
(2):水属性モンスターがカードの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「アビス」装備魔法カード1枚を選び、手札に加えるかこのカードに装備する。
(3):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
デッキから「海皇」モンスターか「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。

12期の「RAGE OF THE ABYSS」でやってきたLモンスター。
リンク先の水属性モンスターに効果耐性を付与する効果、
水属性モンスターがコストとして墓地へ送られた場合、デッキ・墓地のアビス装備魔法を手札に加えるかこのカードに装備する誘発効果、
相手によって破壊された場合、海皇・水精鱗モンスター1体をサーチする誘発効果を持つ。


「水精鱗」に関する効果を持つカード

魔法カード

すべて装備魔法。
名称は「アビス」+「スケイル(鱗)」-(海や水に棲む幻獣の名前)

  • アビスケイル−クラーケン
装備魔法
「水精鱗」と名のついたモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
このカードがフィールドの存在する限り、相手フィールド上で発動した効果モンスターの効果を無効にする。その後、このカードを墓地へ送る。
ABYSS RISINGで登場した装備魔法。
装備した水精鱗の攻撃力を上昇させる効果と、相手フィールドで発動したモンスター効果を無効にする効果を持つ。
モンスター効果を無効にする効果は強制効果に強く、《A・O・J カタストル》等も突破できるようになる。しかし、効果は強制的に発動してしまうので狙って無効にすることができないのがネックである。
装備カードなので《サイクロン》であっさり破壊されてしまう。

名前の由来は北極の海に出没するとされるイカ(タコ)の怪物「クラーケン」。
鎧にはイカの足を思わせる装飾品もみられる。

  • アビスケイル−ケートス
装備魔法
「水精鱗」と名のついたモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
このカードがフィールドの存在する限り、相手フィールド上で発動した罠カードの効果を無効にする。その後、このカードを墓地へ送る。
COSMO BLAZERで登場した装備魔法。
装備した水精鱗の攻撃力強化と相手の罠の効果を無効にする効果を持つ。
《アビスケイル-クラーケン》に比べて攻撃力の上昇値が増え、800になった。
罠の種類は問われていないの《聖なるバリア −ミラーフォース−》や《スキルドレイン》を無効にできる。
しかし、やはり強制発動なので相手からすれば意図的に不発にできるので若干扱いづらい。

「ケートス」とはギリシャ神話に登場する魔物であり、勇者ペルセウスによって退治された。現在の「くじら座」のモチーフとなっている。

  • アビスケイル−ミヅチ
装備魔法
「水精鱗」と名のついたモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
このカードがフィールドの存在する限り、相手フィールド上で発動した魔法カードの効果を無効にする。その後、このカードを墓地へ送る。
LORD OF THE TACHYON GALAXYで登場した装備魔法。
装備した水精鱗の攻撃力アップと相手の魔法カードを無効にする効果を持つ。
攻撃上昇値は《アビスケイル-ケートス》と同じく800である。
強制効果なのでこちらからは無効にするカードは選べないが、あらゆる魔法カードを止めることができるのは強力であり、魔法カードを起点とするデッキならば出鼻を挫くこともできるので、腐りにくいのが強み。

「ミズチ(蛟)」とは日本や中国の伝承に登場する伝説の生き物で、蛇であるとも竜であるともいわれ、災いを呼ぶ妖怪とされたり、水の神であったりと性質も伝承によってまちまちであるが、水と関係が深いという点が共通している。

  • アビスティング-トリアイナ
装備魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地から「海皇」モンスターか「水精鱗」モンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する。
(2):装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
(3):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地・除外状態の魚族・海竜族・水族モンスターを3体まで対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。

12期の「RAGE OF THE ABYSS」でやってきた新規装備魔法。
手札・墓地の海皇・水精鱗1体を無制限で特殊召喚してこのカードを装備する効果に加え、装備モンスターの身代わりで墓地に行く効果、除外ゾーンや墓地にいる魚族・海竜族・水族モンスターを3体迄デッキに戻せる効果を持つ。


罠カード

  • アビスコール
通常罠
自分の墓地の「水精鱗」と名のついたモンスター3体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言できず、エンドフェイズ時に破壊される。
ABYSS RISINGで登場した通常罠。
墓地の水精鱗をデメリットを付けて3体蘇生させる効果を持つ。
一気に3体の水精鱗を特殊召喚できるが、効果無効・攻撃不可・エンドフェイズに自壊とデメリットが大きい。
罠カードなので即効性に欠け、墓地に3体水精鱗がいないと発動できないず、必ず3体蘇生させなければならないので小回りが効かないのもネックであろう。
爆発力はあるのだが安定性に欠けているので採用されることは少ない。

名前の由来は「アビス+squall(スコール)」または「アビス+call(呼ぶ)」
イラストに描かれている金色の輪は《水精鱗-ガイオアビス》の左腕についている腕輪であり、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」に登場する指輪がモデルである。
《水精鱗-アビスリンデ》《水精鱗-アビスグンデ》・アビスヒルデも描かれており、この3人は同作でラインの黄金を守っていた3人の乙女がモデルであることから、ポセイドラが奪った水精鱗の秘宝とはこの輪であったことが推測される。

  • アビスコーン
通常罠
自分フィールド上の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。
また、セットされたこのカードが墓地に送られた時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して墓地へ送る。
COSMO BLSZERで登場した通常罠。
水精鱗の攻撃力を一次的に1000ポイントアップさせる効果とセットされたこのカードが墓地へ送られた時に、相手モンスターを墓地へ送る効果を持つ。
攻撃力アップは水精鱗の弱点である攻撃力の低さを補うことができ、加えてコンバットトリックにも使用できる。自身をサーチでき、2回攻撃ができる《水精鱗-メガロアビス》とは相性が良い。
後半の効果はモンスターに限られるものの、タイミングを逃さず、破壊体制を無視して除去できるのが強み。誰が破壊しても構わないので《ダブル・サイクロン》等で自主的に発動することができる。
《アビスフィアー》とともにセットすることでエンドサイクを回避することもできるし、このカードのサーチはブラフとしても機能する。デッキに1枚挿しておくと良いだろう。

名前の由来はクリオネが頭部に持つ触手状の捕食器官「バッカルコーン」である。
クリオネはその可愛らしい容姿から「流氷の天使」と呼ばれているが、このバッカルコーンで獲物を捕らえ養分を吸い取る、という恐ろしい捕食方法をとる。イラストでもこの特徴がしっかりと反映されており、恐ろしい顔をした《水精鱗-アビスディーネ》が頭部から触手を伸ばしている姿が描かれている。
フィアーだと思ってホイホイエンドサイクをしてきた相手にこのカードを踏ませ、高らかに宣言しよう!「バッカルコーン!」

  • アビスフィアー
永続罠
デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分は魔法カードを発動できない。
このカードがフィールド上から離れた時。そのモンスターを破壊する。
このカードは発動後、次の相手のエンドフェイズ時に破壊される。
ABYSS RISINGで登場した永続罠。
デッキから水精鱗をリクルートする効果、自分の魔法カードの発動を封じする効果、相手のエンドフェイズ時に自壊する効果を持つ。
効果が無効になるものの、レベルや攻撃に制限がなくリクルートできるのは非常に強力。ダメージの底上げや最後のひと押しにも活用できる。
相手のエンドフェイズ時に自壊するデメリットは《水精鱗-アビスリンデ》ならばむしろメリットであり、そのまま任意の水精鱗を特殊召喚できる。
もう一つのデメリットである自分の魔法カードを封じる効果は相手エンドフェイズ時の自壊で解除されるので相手ターンに発動すればさほど気にならない。
とにかく《水精鱗-アビスリンデ》との相性が抜群であり、《水精鱗-メガロアビス》でサーチもできるので水精鱗では必須カードである。
加えて相手ターンにソリティアを開始するスイッチであったため、2013年9月に制限カードとなった。その後2014年7月には準制限カードになり、2014年10月に無制限へ戻った。

名前の由来は「アビス+sphwre(球体)」もしくは「アビス+fear(恐怖)」
イラストには喉を押さえて苦しそうな姿をした《水精鱗-アビスリンデ》が描かれており、これは自壊効果を示している。
自壊効果と気泡はアンデルセン童話『人魚姫』、溺れかけているイラストは同作を原作とした某アニメーション映画がモデルかもしれない。



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最終更新:2025年04月06日 17:37

*1 現在は少し落ち着いてはきているが