リストランテリンカーン

登録日:2014/04/27 (日) 20:55:46
更新日:2025/06/03 Tue 10:20:01
所要時間:約 15 分で読めます





~Ristorante Lincoln~


当店のシェフは、料理の知識技術など全くない、お笑い芸人


そのシェフが常識先入観に囚われず


オリジナリティ溢れる本格的なを真剣に振舞う


今宵もお腹を空かせた芸人たちがこの店を訪れる…



「いらっしゃいませ、ようこそリストランテリンカーンへ」

「もうええて!!」


リストランテリンカーンとは、ダウンタウンが中心となっていたかつての人気バラエティ番組『リンカーン』での企画の1つ。


◆概要


料理を殆どしたことのない芸人がシェフとなって4品からなるコース料理を振舞い、それを客として来店した他レギュラーに食べてもらい出来栄えの程を評価される。
初回での浜田のみ、料理にいくらなら出せるかという金額提示式だったが2回目以降は単純な〇×評価となった。
シェフと司会の天野を除く7名による評価次第で景品が変化し、全員が〇を出すと豪華海外旅行…の金額分による旅行券がプレゼントされる。


なお、レギュラー陣全員が調理後のゲストシェフは3組が1品ずつ料理を出していく形式へ変更され、一番美味かったのと不味かったのをそれぞれ決めるものとなった。
一番不味い評価を下された芸人には、罰ゲームとして以下のお仕置きを受ける羽目になる。


主なお仕置きコース
  • 激辛ソース
舌の上に激辛ソースを乗っけられる。

  • 超スッパ水
一見すると透明な水だが、正体は梅干し100個分の強烈な酸味による液体。
回によっては2杯も飲まされたり、ワイングラスで多めに入れられたり…

  • 超ヒエヒエドリンク
キンキンに冷やされた黄色のドリンク。
超スッパ水より大きめの容器に入れられており、それを一気に飲み干す。
冷たい物を摂取して起きる強烈な痛み、いわゆるアイスクリーム頭痛が襲う。

  • 激クサドリアン爆弾
ガスマスクチューブを装着し、繋がった箱から出されるドリアンの匂いつきミストを嗅がせられる。
しかしガスマスクチューブ越しから強烈な匂いのガスが漏れてしまい、ゲスト含めてダウンタウンたちまで巻き添えを受けた。


まず冒頭にシェフを発表→メンバー来店→料理の発表と調理風景、実食風景を何度か繰り返す→評価という流れで進んでいく。
そしてこの手の企画には最早お約束だが、料理自体と調理風景がカオスかつツッコミどころ満載。
シェフはスタッフから手助け・アドバイスなどは何もされずに、本当に1人だけで全ての調理工程を熟さなくてはならないため、シェフ本人の素と思われるリアクションが出るのもしばしば。生簀から取り出した魚介類に悪戦苦闘させられたり、突拍子もなくダジャレを呟くのはほぼいつもの光景。
時には貴重な食材の味を間違った調理で台無しにしたり、美味しい部分を捨ててしまったりとその道のプロが憤慨しかねないようなミスも起こす。番組終了から数年以上が経ち、何かにつけて炎上案件が多くなった時代ではとてもじゃないが放送困難なレベル*1
別室でモニタリングしている、メンバーの中で唯一料理経験が豊富なレギュラー・キャイ~ン天野による呆れながらのツッコミが冴え渡る。


中にはそこまで悪くなかったり、純粋に美味いと言える料理が出てくることもあるが大半はハズレ。
特に多かったのが、素材と適当な調味料のみで味が一切ないというパターン(例えばスープではブイヨンや鶏ガラといった出汁が基本中の基本なのだが、それに大半が気付かずほとんど使われない)。
春巻きなどの揚げ物は時間が経過しているため、ギトギトになっていることが多い。


こんなハチャメチャながらも案外人気は高かったようで、リンカーン内ではかなり長く続いた企画であった。
(勿論毎度の如く浜田をはじめとしたメンバーは快い顔をしない。不味い料理しか出ないと覚悟しているため、撮影前に食事を済ませ満腹であることも多かった)
ゲストシェフになってからは豪華ゲストとして、売り出し中の人気タレントが来店するようになったりもした。
尤も、目的の9割はドラマの番宣だったが。
その度に番宣嫌いの浜田が露骨な態度を取るのはお約束*2自身が主演の吹き替えを務めた『シュレック』シリーズの番宣は進んでするくせに…


◆レギュラー勢と詳細


浜田雅功
記念すべき初回のシェフ担当であり、フレンチのフルコースを作り上げた。
芸能界でも屈指のドSゴリラとして有名だが、新鮮な車エビを前に腰を抜かす情けない一面を見せる。
他にも水気0でミキサーを使って故障寸前にしたり、調子に乗ってフランベを必要以上に行ったりとやりたい放題。
その結果他メンバーからは散々な言われようで、舌バカの山口以外からの評価は酷い物であった(松本は「接待でこの店来たら交渉決裂」、宮迫に至っては「タイに行ったら8バーツ(約25円)投げつけて帰る」というものだった)。
なお、盛り付けの際にやたらと均等に盛る癖があった。
1品目の前菜「マグロとアボカドのミルフィーユ仕立て」は、生臭い上に無味無臭な付け合わせのホタテと周りのカレーソースのせいで台無し(曰く「パンチを効かせたかった」ようだが、松本から「メガトンパンチ」と皮肉で返された)。さらにマグロとアボカドの和え物も味付けは少量のマヨネーズだけで、レモンを絞って臭みを消すという処理の方法も知らなかったためにマグロの生臭さだけが残った味の無いものになってしまい、松本から「2~30年後病院で食べるやつ」*3「優し〜い味」と言われてしまった。しかもアソコをいじった手でアボカドを切った*4
2品目の「かぼちゃの冷製スープ」はかぼちゃが固すぎて包丁が通らず素手で割り、作るに至ってはさすがにカレー粉は入れなかったものの、出汁を入れておらずかぼちゃすぎた。その出来に松本から「お前はかぼちゃか!?」とツッコまれ、宮迫からは「頑固な作り方」と評された。しかし山口だけは美味しく食べていた。
3品目のメイン「車エビのマヨネーズソースキャビア添え」は何故かアメリケーヌソース*5で仕立てられたために、さまぁ~ずの2人から「アメリカの味です!」「アメリカのバーベキューで食う味」 とフランス料理に使われるはずのない評価をされただけでなく、中央に飾られたジャガイモのキャビア添えは松本から「この子嫌い。このお皿に乗ってる子たち嫌い」、宮迫から「キャビアの一番悪い部分を完全に引き出している」とこき下ろされてしまい、試食した浜田本人も「何コレ!?」と言う始末。しかし山口だけはry
4品目のデザート「焼きプリンとフルーツのハーモニー」に至っては生卵に牛乳と砂糖そして片栗粉を入れて火にかけるというただの甘い玉子焼きで、それまで高評価していた山口でさえ「シェフ、いい客逃がしたね」と言わしめた。「これに合うのはおにぎりですよ」  しかも、クリームブリュレのように表面を焦がそうとバーナーで焙ったのだが、ブラウンシュガーをまぶしてなかったため焦げてしまった。松本曰く「ちょっとしたボヤ」*6

最終評価は「23930円+8バーツ」で、内20000円が山口*7
そのくせ2回目以降、自身が客となってからはやたら辛口な批評が目立つようになり大抵の料理にキレる場面が多い*8

なお、今回では散々な料理だった浜田だが、後にチャーハンだけは上手く作れるようになった様子。

「辛い白湯(さゆ)や!!」


山口智充
お馴染みぐっさん。2回目の担当で中華のフルコースを披露。そしてとてつもないバカ舌ぶりを発揮。
他メンバーが不味い不味いと酷評した料理を、「これ好きです」「めっちゃ美味いです」などと好評しながら完食することが多い。
そのおかげで出された料理の見た目がヤバそうな場合、先に山口の反応を見てからというのがお決まりの流れになった。ただ、バカ舌のためあまり参考にならない
逆に言えば山口ですら敬遠する料理は、冗談抜きで本当に不味いという指標も出来上がっていた。因みに山口の好物はスイカ。

ツバメの巣を「食べカスですか?」と見当違いの発言をしたり、味見もせずテキトーに調味料をドカドカ放り込んだりと天野を呆れさせたが、美味い不味いはともかく味自体はしっかりとついており、味が無いとされるものは一つもなかった*9
1品目の「上海ガニの春巻き」は作ってから時間が経過したものだったために油でギトギトになってしまったが(松本曰く「50手前のオッサンぐらいの感じ」「ゴング開始と同時に卍固め」)、味は好評だった。
2品目の「フカヒレスープ」は調味料をデタラメに入れた上、フカヒレの処理を間違えて噛み切れないほどカチカチに固まってしまった。それだけでなく見た目も「この色はアカン」「沼」「室外機のホースから出てきたやつ」と不評であり、スープの味も「深みがねえな」「奥行きゼロ」ラーメンの残り汁」とボロクソで、大竹とダウンタウンに至っては「要らね!」「別に要らね!」と食べることを途中で止めてしまった*10
3品目の「青梗菜と鶏のクリーム煮」はホタテを無理やりこじ開けようとして指を負傷したり、片栗粉を水で溶かず直接鍋に投入したためスープがシャバシャバになってしまったりと細かい問題はいくつかあったものの、宮迫から「さっきの(フカヒレスープ)よりは圧倒的に美味い」と言われ、三村も「ちょっと美味しい」と評価していた。というか松本から「スープ2回続けて出てきた」「これをスープとして出して欲しかった」とツッコまれた。
4品目である〆の一品の「アワビ入り海鮮おこげ」は大好評で、音こそ鳴らなかったもののほぼ全員が「美味しい」と絶賛。
最終的には〇を3つ獲得した。浜田からは「全然ダメ」「中華になってない」自分の料理を棚に上げた上、自分の時の唯一の味方だったのにもかかわらずやたらと辛辣な意見だったが*11

ちなみに客としては準レギュラーになってから出演していない。

「3匹目からは手に付いたソースで食べれますね」


宮迫博之
3回目の担当で和食のフルコースを披露。「料理経験の無い芸人~」という題目の当コーナーにおいて、息子の弁当作りによって料理経験がそれなりにあるという一種の反則を犯していたり。そのためマイフライパンを持参していた。
…とはいえそういう経歴もあってか、料理の工程は魚介類を捌くのを除けばそこまで問題はなく、味付けもしっかりと行っていた*12。ただ異常にとろみをつけたがるという変なこだわりを持ち、出された料理全てにとろみ要素が含まれている。
1品目の「ウニの茶わん蒸し」は気泡が立っていたり、ウニが小さかったりと文句を言われたが味は好評で、三村は「今までで一番」と評価していた。また、ゆり根を入れていたのだが、ゆり根好きの蛍原にのみゆり根が入っていなかった*13。これが後に…
2品目の「春野菜と白子の天ぷら」も前回の春巻きと同様に時間が経ち過ぎていたためギトギトだったが、味は問題なかった。白子も山口以外嫌がっていたが、食べてみると思いのほか味は良かった。
3品目の「伊勢海老のしんじょう揚げ」も好評で、松本も「(ガレッジセールの川田と組んだ)ドリームマッチのときより良い感じ」と評価していた。
4品目の「うな丼」は30分以上格闘しながらも見事一人で鰻を捌くことに成功。ただ、宮迫自身が鰻が苦手のため唯一味見をしていない。また、うな丼のタレにまでとろみをつけたのは周囲からブーイングを受けており、松本からは「もうええってもう!」「鰻ももうこんだけ死んでんのになんで今更またヌメリを戻されんの?」と容赦なくぶった斬られ、食べた浜田はむせてしまった。とはいえやはり味は間違いなく、山口に至っては完食していた。

味は好評なものばかりだったのだが、悲しいことにとろみをつけすぎたことが他メンバーに大してウケず、さまぁ~ずからは「味ずっと一緒」「全部旨かったけどとろみまたとろみで最後イラッとした」と特に厳しい評価を下され、最終的な評価は〇3つと微妙な結果になってしまった。
ただ蛍原は「1品目のウニのあんかけ茶わん蒸しに自分だけ好物のゆり根が入ってなかった」*14、松本は「あんまりみんな〇でも気持ち悪いかなと思って」*15、という理不尽極まりない理由からであり、自分の出した料理は散々なものだったのにいつも辛口評価ばかりの浜田が若干悩んだ末に〇を挙げていたことから、腕は間違いなく本物と言える。他2つの〇はお察しの通り山口とウド

他メンバーの料理に対する評価は可もなく不可もなくで、ストレートな表現が多め。少なくとも率先して「美味い」、「不味い」と言うことはなく、大抵は誰かの意見に賛同する形となる。

「一緒に料理番組やってる江角さんキレてくるで?」


三村マサカズ
4回目の担当。前回の宮迫の提供スピードが遅かったのもあって「スピード・安心・無難」にこだわった(?)、型に囚われない旬の素材を使ったオリジナルのフルコースを作ると豪語。
ただ自信満々な態度とは裏腹に厨房ではやたらと小心でビクついた態度と、他メンバー以上にツッコみどころの多すぎる調理風景が目立った。
1品目の「タコのカルパッチョ」では、生きたタコを水槽から取り出す際に恐怖から厨房の外に逃がしてしまい、慌てて生きたままぬめりを取らずに茹でた結果パサパサに。ドレッシングをかけてはいるものの全く味がしなかった。
2品目の「ソラマメの冷製スープ」では、今時小学生でもやらないような塩を入れすぎたしょっぱさを砂糖で中和しようとするのを本気で実行(大竹曰く「バカの発想」)。更にそこへトウモロコシや豆乳、果てにはバターまでぶちこみ、その見た目はバターが分離した牛乳。当然その味は松本が後頭部をやられてしまい、甘めの評価を出すウドでもえづいて「本当に気持ち悪い!」と悶え、バカ舌の山口すら一口食べるなり手が止まってしまったほど。試食した三村本人も「しょっぺぇ!」と言ってしまった。「豆乳を投入した…」「言っちゃったよ!」
3品目の「チーズリゾット イサキ乗せ」も最初に作った物が調理した本人すら凄く不味いと断言したためやり直したが、作り直したものも*16見た目は「ゴミじゃねぇのか!?」「朝方新宿の…」、味は「こぼした牛乳雑巾で拭き味」と酷すぎる有様で、蛍原に至っては体調を崩してしまった*17(しかもその際「リゾットだけでは寂しかった」がため、7匹ものイサキを犠牲にしてしまった。そのイサキに関しても鱗を取らず焼くという暴挙をしでかし、天野も「ひっでぇ…」と素でドン引きしていた)。
4品目の「大田原牛のステーキ」は1キロ30万円もする超高級の大田原牛を物凄くいい加減に調理し*18、用意したソースも全く意味を為さず「見事にお肉の味にソースが負けてる。ぼやけてる」と宮迫からストレートな不評を喰らい、浜田からの「もっと美味しく作ってほしかった」という身も蓋もない一言で締められ、トドメに松本からも「今日の収録来るんじゃなかった」とすら言われてしまった。
最終的には全ての料理が不満タラタラでバカ舌の山口すらもギブアップしたこともあり、メンバー全員が×を出すというトンデモ評価を叩き出した。因みに企画の趣旨を理解していなかった山口は当初「味付けが問題なだけで食材は好きなものだった」との理由で○を出したが、宮迫から「味付けで勝負やで?」と突っ込まれて、すぐさま×に変更した。
全員×という結果に三村は「なんだよ!!!」と逆ギレしたが、松本から「こっちのセリフですよ」と冷静に返された。

なお、天野は最後に三村が4品目に出した大田原牛のステーキを改めてプロに焼かせ皆に振舞うというフォローをした。

食べる側の際は山口程ではないが、やや甘めな評価が多い(その割には春巻きにカニの殻が入っていたり、気に入った三大珍味餃子で1つしか入ってないゆり根を引いたりと萎えてしまう描写もあるが…)。というか、先述の自分が作ったチーズリゾットも美味しいと言っていたため、山口ほどではないがバカ舌の可能性が高い。
何故かやたらとダジャレやギャグ(例として、1品目で使ったタコが茹で上がった時の足)をやって滑ったり、変なところで噛んだりする。

「あのおこげ、ウチのカミさん出来まい」
「噛むとこちゃうやろ!」

大竹一樹
5回目の担当。夏バテにも効果的な酸っぱいスタミナ料理のフルコースを手がけた。
バック転以外は何でもできると豪語し、実際には包丁さばきこそ良かったもののそれ以外は相方である三村と同レベルの無茶苦茶ぶりを披露。酸っぱい料理と称しておきながら酸っぱさが全然ない料理も目立った。
1品目の「トムヤムクン」は出汁の存在に全く気付かず、香辛料をお湯で煮込んだだけのもので挙句の果てに「赤みを付ける」として赤ワインやカレーにピクルスの瓶の汁を投入。その調理工程から天野は「史上最低のリストランテだコレ!」とドン引きし、実際の香りこそ良かった*19ものの見た目は松本が「汚泥」「川とかの橋の横に溜まってるやつ」と食欲をなくす表現で例えるほど酷く、肝心の味に関しても浜田が「辛い白湯」とツッコみ、甘めの評価を出す山口やウドも「トムヤムクンに欲しいものが全くない」「これは頂けない」と酷評し、蛍原に至っては「元々これ自体キライ」と切り捨てた。
2品目の「生春巻き」は味こそ悪くなかったが、松本から「三角コーナーの匂いする!!」*20、山口から「(ソースが)古民家の押し入れのにおいがする」と評されたりなどとにかく酷い(加えて一度ゴミ箱に捨てた鶏の皮を洗い直して結局使うという、料理人にあるまじき蛮行までやっていた)。
3品目の「ダンジネスクラブのブラックビーンズ炒め」も味は悪くなかったものの、食べる際に手がソースで汚れるためダウンタウンは「面倒くさい」「ただただ面倒くさいのみ」「これ食べるのにおしぼり10本いる」とイラついていた。また、この料理で発したギャグはある種の伝説。ダンジネス許されない!
そして4品目の「酸辣湯麺」は7種類の酢を入れたにもかかわらず全く酸っぱくないもやし汁と化し、麺の茹で方も適当*21。普段は温厚な蛍原が「初めてキレたろかな…」と珍しく怒りを滲ませていた。
最終的に三村と同じ全員が×(松本に至っては判定前から)を上げるという惨憺たる結果に終わった。今回は山口も最初から×を出したが、それでも「非常に惜しかったですね」と評しており、松本はドン引きしていた。*22

食べる側の際は浜田程ではないが少し辛口気味。また、やたら火の通り具合を気にする。そして三村と同様にやたらとダジャレを発したり(ただし肝心なところで振られると不発)、変なところで噛んだり滑ったりする。

「深みがねえな」


蛍原徹
6回目の担当。世界中の最高に美味しい4番バッターな料理を集めたフルコースを手がける。
「どうして今まで自分はあんなに不味い物を食わされてたんだ」と怒りを込めながら調理に臨んでいた。他のメンバーが開店予定より少々遅れてしまうのに対し、サクサクと進んだ(曰く「手際です」とのことだが、相方である宮迫から「お笑いの手際、一番悪い」と容赦なくツッコまれた)。
…だがその割に調理自体は他のメンバーと大差無いから悲しい。つまり料理の内容もお察し。
1品目の「カンパチのボルシチ」は案の定出汁なしで、更に灰汁を一度も取っておらず魚の生臭さがモロに出てしまい、浜田から「ふざけんな」と小声でキレられた。また、トマトピューレ―を大量に投入したことで、浜田と天野からはトマト汁と言われ、三村は「ボルヤムクン」と命名していた。
2品目の「世界3大珍味餃子(その際に具材として使ったトリュフは皮を捨てるわ、みじん切りにするわで台無しにし、天野をブチ切れさせた)*23」で持ち込みの王将さんの皮を使ったり、前述の通り好物であるゆり根を1つだけ当たりとして餃子に仕込んだり(三村が獲得したが、「ゆり根いらなかった。三大珍味を2つ食いたかった」とバッサリ切り捨てられた)と調理工程や内容に問題は見られたものの、味に関しては好評を得た。浜田は「言うほどじゃないやろ!」否定的な意見だったが。
3品目の「サボテンステーキ」は調理工程自体は間違っていなかったものの*24、臭いと味の方は想像を絶する酷さで松本は「ふざけんな!」と激怒。バカ舌の山口でも「良薬苦し」(正しくは『良薬口に苦し』)と間違って言ってしまい、「身体に良いと思えば食べますけど…」とフォローの姿勢を見せたものの直後に涙目。三村も2回口に入れたものの2回とも吐きだし、浜田に至っては食するのも拒んで皿を放り出していた。試食した蛍原本人さえも「これはダメだな」と言ってしまった。「それを客に出すな!」
4品目の「イカ墨パエリヤ*25」は名前の通りイカ墨を入れたために真っ黒で食欲のそそらない見た目となり、松本から「戦後のなんかでしょ?」 「何考えてんのアンタ!」 と言われたが、味は本来パエリヤ嫌いという宮迫含めて大好評を得た*26がパエリヤを用いたダジャレは盛大に滑った
最終的な評価は〇3つ。

評価する側としてはあまり目立たず、基本的に穏やかかつ平和主義者だが、上述の大竹による酸辣湯麺を口にした際はあまりの酷さにキレかかっていた。出来不出来に関しては甘く、どちらかというと自分の選り好みで評価している傾向にある。

「パエリヤ食ったら早よパエリヤ!」


ウド鈴木
7回目の担当。メンバー随一の飲兵衛で、コースの内容もお酒に合う料理だった。
山口・三村に次ぐ雑食家の面もあり、「こんなにパンチがあるフカヒレは初めて」「海老しんじょうの二面性が見えた」など、独特なイントネーションと感性で他メンバーの料理を批評していた。
なお、自分では料理の才能があると思っており、今までそれを黙っていたのは相方の天野に対して配慮していたかららしい。

自らが担当の際にはなんと厨房内でビール・日本酒・焼酎・ワイン・紹興酒・マッコリを湯水の如く飲みまくって泥酔状態と化し、更には味見の限度を超えたつまみ食いも多かった。相方でもある司会進行の天野からも「酒を飲むのがメインでその片手間に調理していた」「こんなに食材食った奴初めて」と言われるほど。
1品目の「秋の和風グラタン」は見た目こそ良かったが、塩コショウで味付けをしなかったために味がなかった。しかし山口は「人に勧める」と言うほど気に入っていた。
2品目の「カツオのたたき」はオリジナルのポン酢に加え、「おどろおどろしいソース」*27が功を成し、カツオ嫌いという松本や大竹からも好評で浜田も初めて完食した程。
3品目の「からすみパスタ」は炒めすぎてかた焼きそばのようになってしまい、松本から「ガスコンロの裏に落ちてるヤツ」と言われた。また、唐辛子とパスタを炒めただけであるため味がなかったが、山口と三村は気に入っており、浜田から 「お前等テーブル別にせぇ!」と呆れられた。更に作っていた最中、別室でモニタリングしていた天野の所へ行って調理についてヒントを貰うという一種の反則もやっていたのは内緒(だが酔っぱらっていたせいで一部のアドバイスは忘れてしまっていた)。
4品目の「麻婆豆腐&スパイシービビンバ丼」は、ビビンバ丼の上にかける麻婆豆腐の豆腐を入れるのが早すぎてぐちゃぐちゃになってしまい、見た目こそ「年末の駅の階段で見たことある!」 「〇〇(自主規制)丼や、〇〇丼!」と評されたが、最終的に宮迫から「お取り寄せできんの?」、松本からは「これが最後の晩餐でもいいですよね」「天才やん!」と大絶賛された。
結果的にレギュラー陣で唯一、 全員が〇を出すという最高評価を得た。

「生徒会長で真面目だと思っていた女の子が、実はすごい大胆だった。そんな感じの味です!」
「バカなソムリエ登場した」


松本人志
レギュラー陣ではラストの担当。
料理評価の際にはレギュラーの中で一番頻繁に喋っており、「死にかけの猫の目くそ」「インコの脳みそ」「オッス、俺タコ!」「単身赴任のおっさんの掛け布団」「50過ぎのオバハンの母乳」「こぼした牛乳雑巾で拭き味」「室外機のホースから出てきたやつ」「ガスコンロの裏に落ちてたやつ」「川とかの橋の横に溜まってるやつ」「素っ裸の人に(服装の)センス悪いとは言えない」「M-1出てきて無言のヤツに点数付けれない」*28などと多くの迷言を残した。
なお、美味しいと思ったときの感想は「悪くない」、「大したもんやね」と何故か上から目線だったりする。

そんな松本自身は、地球人類60億を唸らせるひき肉料理のフルコースを作ると豪語。しかしひき肉というテーマを出した時点で天野から50億は減ったと容赦なくツッコまれた。
楽しい料理をモットーとして、松本ジャンボリーなる物を披露*29最高級松坂牛、阿波尾鶏や名古屋コーチンに比内地鶏、ブランド豚TOKYO-Xを丸々ミンチにするなどフリーダムっぷりを発揮する。
1品目の「鯛の松坂牛挽肉釜焼き」は鯛の周りをワサビと松坂牛の挽肉で覆い、オーブンで焼くという常軌を逸したもの。水分が殆どないため宮迫から「喉の粘膜根こそぎ持ってかれる」と言われるほどパッサパサで、味も全くと言っていいほどなく、調理した松本本人も「二度と食べたくはない」と酷評していた*30が、山口だけは進んで食べていた
2品目の「松本ジャンボリーパスタ」は熱々の鉄板の上にパスタを乗せ、その上に牛挽肉を上から落とし、卵黄と特製ソースを混ぜるというもの。松本の料理の中では唯一好評を得ており、蛍原も「美味しいです」と絶賛。
3品目の「鶏の挽肉そうめん」は流しそうめんの要領でそうめんと一緒に鶏の挽肉団子を流すアグレシッブな料理。鶏団子自体は好評だったが、デカイものは中まで火が通っておらず、浜田と宮迫から文句を言われ、山口も手を付けなかった。松本曰く「特大サイズは観賞用」。それどころか大竹からは「団子はいらない」とまで言われてしまった。
4品目の「挽肉スイーツ」はソフトクリームに挽肉を合わせるというこれまた凄まじいもので、ソフトクリームの中に微かに挽肉が見えるが、味は普通のソフトクリームだった。更にはひき肉のエキスを抽出したコーヒーも振舞おうとしたが、「ペル(松本が幼少期に飼っていた犬)を洗った後みたい」だったため出されなかった。
結局のところ前回のウドが手がけた料理の大絶賛もあってか評価は〇3つと微妙な結果に(珍しく甘めの評価を出す三村が×を出し、代わりに蛍原が○を出している)。

「おととい来やがれ」


天野ひろゆき
リストランテリンカーンの支配人。レギュラー陣で唯一料理経験が豊富だからとして当企画の司会進行に回された。
別室のモニターでその日のシェフによる悪戦苦闘や勿体ない食材の使い方を、生暖かい目で見守りながら鋭いツッコミを入れる。

レギュラーメンバー全員のシェフ担当が一巡後、リンカーンの番組内企画「~第6弾説教先生 課外授業編~」において小島よしおの引越しの手伝った際、天野が「引越し天ぷらそば」を振舞ったことで改めて全員の料理の腕前披露が完了した。
当時の評価は「やっぱり天野は凄いね!」「かき揚げ美味いなぁ」「天野完璧と、レギュラーメンバーからも絶賛の嵐だった。

「あ、どうも。香港映画で最初に死んじゃう人です」




レギュラー陣が一通り終わった後も、大多数の芸人たちが各々の料理を作成。
バナナマン日村の燃えてる味のする「クリームシチューつけ麺」や、次長課長河本のメンバー全員が絶賛する「餡かけ海鮮型焼きそば」など。
彼らは料理以外にも幾つかの伝説を残しており、例えばたむらけんじは自身の不注意でマイ獅子舞に火が燃え移りかけたことがある。(その際、無残にも唐草模様の布部分が焦げた)


小木博明、庄司智春、日村勇気
小木はサバの味噌煮を調理していたが、サバに下味はつけず小麦粉を塗すわ何故か梅酒を入れるわでハチャメチャ。そして味噌を作るため1匹7000円する毛ガニを水槽から取り出すがカニ味噌だけを取ってカニ本体は捨てるいうカニへの冒涜とも言える所業をやらかした(全国の市場の皆さんすいません)。上述の通り、味付けをしておらず「味噌のかかっている部分だけうまい」「サバの味しかしない」と不評だったが全員が〇を出した。

庄司は自分が好きなカレーライスを作ることに。普通は入れないささみを入れ、ルーは一から手作りとしてとりあえずにおいとそれっぽい物を入れただけ。一度味見をするも辛かったがなぜかタンクトップ姿になってレンコンを擦る。
見た目こそ美味しそうで何種類ものスパイスを入れていたが、肝心のダシなどを入れておらず味に関しては「辛さが少しあるだけ」「超スーパーライト」「鼻づまりの時に飯食ってる感じ」「これにカレーかけたい」「ダイソンでも吸わん」などと大不評だったため最下位、お仕置き(番組特製激辛ソース)を喰らった。

日村はクリームシチューつけ麺を作る。伊勢海老を生簀から掬い上げたまではよかったが切るのに失敗し身が小さくなってしまったため、伊勢海老自体を使うのをやめていた。肝心のホワイトソース作りは小麦粉でとろみをつけるというのは当たっていたがその中へ塩を大量投入してしまったため、「塩っ辛い」「日本海」と大不評を受け、日村自身も「そんなに漬けてもらっちゃ困る」「この汁の味はそれほど気にしないで欲しい」と頓珍漢なことを言い出す始末。現状を打開するため焼き石をホワイトソースに入れるが「燃えてる味がする」「火事場みたいな味」「苦い」「焦げ臭い」とソースが焦げてしまい、不評の嵐でラストは庄司共々お仕置きを喰らった。
お仕置き後の日村は「だったら浜田さんもやったらどうですか!」と余計なことを口走ってしまい、浜田直々に先ほどより多めの激辛ソースを口に入れられる羽目になった。


矢作兼、河本準一、藤本敏史
矢作はビーフストロガノフならぬ矢作ガノフを作ることに。
普段入れないタンを入れることにして作るが、その前に手洗いを忘れていた。フライパン裁きは中々だった次にサフランライスを造ろうとするがどうやってコメを黄色にするのか分からず、サフランがあるのに気が付けずカレー粉を土鍋の米の中へ入れてしまう。ルー作りは小麦粉でなく片栗粉を入れてしまい、固形物となって残った。
ついには酸味が欲しかったために高級なバルサミコ酢を入れるわ、カレー粉を入れるわで最早何を作ろうとしているのか不明に。
味の方は「米が固い」「ただのカレー」「片栗粉が浮いてきていた」とクレームはついたが、食えないことはなかった。
本人曰く「ビーフストロガノフという名前が好きだから」「ビーフストロガノフが得意料理なんてカッコいいから」と言い出し、挙句の果てには「ビーフカレーです!」と開き直る有様で、ラストではなぜか藤本共々お仕置き(梅干し100個分の無色無臭の酸っぱい水)を喰らった。

河本は肋骨の骨折を押しての出場。高校時代の和食屋で働いていた経験を活かし、海鮮あんかけやきそばを調理する。
若干タコに苦戦させられたものの、エビ・野菜・肉の捌き方は過去最高。イカには飾り包丁を入れていたほど手際が良く、あん作りも含めて全て完璧だったためメンバーからは大きく賛辞を受け優勝。高級料理店のチケットを貰った。
ラストでは何故か流れで他の2人と共にお仕置きされたが…。

藤本に関しては、河本による料理が「美味かった」と称賛されていた時点で浜田たちから「フジモンいらんて!」と敬遠されていた。
実際料理の方はお世辞にも褒められた出来ではなく、メガどら焼き(一段目にあんこ、二段目に生クリーム)を作ることになったが雰囲気だけで強力粉と薄力粉を入れたり、テンパって卵をごみ箱へ落としていた。
生地の方はベーキングパウダーを入れておらず、クレープ状の生地になってしまった。
あんこも手ごねしたが味の方は「誰でも作れる」「甘いだけ」と散々なもので、案の定最下位になりおしおき(梅干し100個分の無色無臭の酸っぱい水)を喰らった。




「折角これだけの項目を立てたのに、追記・修正しないやつは?」
「ダンジネス許されない!」

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最終更新:2025年06月03日 10:20

*1 しかも本企画で出す食材は高級なものばかり

*2 天野曰く「(リンカーンのコーナーの中で)他にゲストを呼べるコーナーがない」。

*3 浜田本人はその表現に大爆笑していた

*4 宮迫の回における茶わん蒸しを三村が「過去の歴史の中でもトップ」と評価した際に、「俺もぐっさんも一生懸命やっとんねん!」と抗議していたが、調理中にこんなことをする時点で一生懸命と言えたことではない

*5 ケチャップとマヨネーズを和えたソース

*6 他にも宮迫から「ホルモン焼き屋の終わりみたいな匂い」、大竹から「お祭りの匂い」と言われた

*7 ただし「高級食材とスタッフのお姉さんへ」というもの。

*8 とはいえ、ボロクソに貶されても致し方ない料理ばかりだったのも事実ではあるが

*9 これは料理経験のある宮迫を除けば唯一である

*10 この惨憺たる結果に山口は涙目になり、「こんなに皆さんが好き嫌い多いとは思いませんでした」と現実逃避していた

*11 前に担当した自分より評価されていることへの嫉妬もあったのだろうが

*12 だがやたらと味見を重ねたり、宮迫自身が先端恐怖症で包丁が使えないため魚介類の調理へ時間を要したりなどで、開店が予定よりも1時間ほど遅れてしまった。天野から「客怒るよ、こんだけ(料理が)出てこなかったら」と呆れられただけでなく、実際に浜田から「この店おかしいんちゃうか!」と怒り気味にツッコまれた

*13 宮迫曰く「時間が押していたため確認が甘かった」

*14 蛍原によれば、「1品目の時点で×を出すことを決めていた」「ゆり根さえ入っていれば〇ではなく◎だった」という

*15 松本曰く「(絶賛の嵐だったから)×を出すのは自分だけだと思っていたが、予想していたよりも×が多かった(意訳)」という。このことから松本個人としては〇でもよかったが、宮迫のリアクションや番組が面白くなくなると判断したために×を出したと思われる。そのためか、上記の蛍原の×評価の理由を聞いた際には「そんなことなん!?」と驚愕していた

*16 おかゆに粉チーズを入れるというもので、天野は「だっらだらのリゾット」と酷評した

*17 しかし三村本人は「美味しい!十分でしょ!」と絶賛していた

*18 後輩の宮迫が「お前ちゃんと切って!」とお前呼ばわり&タメ口でブーイングし、近くで見ていた天野が絶叫するほど

*19 このため他メンバーの期待も段々と大きくなり、その結果下記のように大きく失望させる結果となった

*20 その後も何度も三角コーナー三角コーナーと連呼したため、浜田から「うるさいなお前!!」とキレられた

*21 お湯につけてから僅か10秒ほどであげ、湯切りもできていないためカッチカチで、松本曰く「クワガタの足みたいに硬い」「レディースマープみたいな」

*22 山口が食べられなかった料理は最初のトムヤムクンのみで、2品目は「全然アリ」、4品目も「言うほど(不味くない)」と評価していた

*23 さらにトリュフをみじん切りにしながら「ドリフ大爆笑」のテーマを歌い出すというボケをかまし、天野を「まさかドリフとトリュフかけてるとは…」と心底から呆れさせた。また、トリュフをみじん切りにするシーンをよく聞くと、天野が「腹立つわ」と言っている

*24 実際に料理としては存在するが、好みはかなり分かれる

*25 尤も生米ではなく冷や飯から作ったため、パエリヤというよりチャーハンだった

*26 三村に至っては「過去リストランテ史上一番美味しかったんじゃないか」と言うほど

*27 マヨネーズにケチャップ、ラー油を混ぜたもの。ナレーション曰く「何とも独創的なオリジナルソース」

*28 最後2つは無味の料理に対してのもの

*29 ただし「ジャンボリー」をたびたび「アドベンチャー」と言い間違えていた

*30 三村は「醤油をかけたらいける」と評していた