富樫源次

登録日:2014/07/09 Wed 18:57:34
更新日:2024/07/27 Sat 22:39:34
所要時間:約 7 分で読めます





男塾万歳ーーーーーーーー!!





目次

■概要


魁!!男塾の登場人物。
cv:山口健 (アニメ)石川英郎(PS3ゲーム)
演:照英

男塾一号生。右目の傷と伸ばすに任せた蓬髪に口髭、兄の形見であるボロボロの学帽がトレードマーク。年齢は16歳。
物語最初期から登場する名バイプレイヤーで、名実ともに『男塾』という作品を象徴するキャラクター。

絵にかいたような劇画の蛮カラ、といった風体から誤解されがちだが、彼自身はまったく硬派ではない。
初登場時は早弁していたのを鬼ヒゲにバレ、切腹を強要されていたが猫を腹に入れて切腹の真似事をするという何ともギャグチックなことをしているし、
四六時中モテたい、彼女が欲しいと思っていてナンパの機会は見逃さないし、
金目当てで一億円の遺産があるとホラを吹いていた老婆の世話を始めたこともある
(その直前『ガキと年寄りは生理的にダメ』と言っていた)。

かっこよく中国拳法の奥義を駆使する仲間のファイトスタイルにコンプレックスを感じて虎丸付け焼刃の合体奥義を考案したり
下級生の噂話で自分の評判が一向に出てこず、最後に実況・解説担当のお笑い要員と笑いものにされて激怒するなど
どちらかというと他人にどう思われているか気になって仕方のない、現金で邪念の多い『十代の少年そのもの』といった性格をしており、
むさ苦しい不良の富樫が等身大の若者と同じことを考えているのも、ギャップ狙いのギャグの一環とも受け取れる。
そういったギャップが母性本能をくすぐるのか、女性読者からの人気は意外に高い方であった。

無論、そうした面を見せるのはギャグに傾いたときのみであり、本質的には他者の苦境を見過ごせない人情に篤い熱血漢。
仲間との結束も強く、その死に涙し、窮地には我が身を省みず命がけの行動に迷わず踏み切るナイスガイである。

序盤のギャグ編ではオチ担当のがかっこよくシメるまでのドタバタを身体を張ってこなす三枚目、
『実力的にはナンバー2だが主人公とはかなりの開きがある』ポジションで、
基本的に美味しいところは全部桃に持って行かれるも、煮えたぎる油が張られた鍋の中に座る男塾名物・油風呂の行を成し遂げるなど
要所要所で『根性だけは誰にも負けない』男であることはきちんとアピールされていた。
これ以降も「油風呂の富樫源次」と見得を切る場面が何度かある。

男塾最大名物・驚邏大四凶殺を皮切りに物語が万国ビックリ人間ショー・奥義博覧会状態へと移行しても
一号生の切り込み隊長として幾多の修羅場に参戦。
武術・拳法の類は一切修めていない身でありながら、我流の喧嘩殺法と規格外の根性で戦い抜いた。

男塾の支配者・三号生との抗争である大威□八連制覇篇で男塾に入塾した目的は唯一の肉親であった兄・源吉(CV:池水通洋)の復讐であったことが明らかにされ、
兄を殺した三号生に対する憎悪のあまり、仲間との友情にも亀裂が入りあわや特攻死寸前まで生き急いでしまう。
しかし、桃に「血より濃い絆もある」と諭され、対戦相手のセンクウの男気に触れたことで負の感情を吹っ切った。

天挑五輪大武會からは味方側のキャラが一気に増えたため(倍々ゲーム状態で16人+α…)、戦い方に華が無い富樫はかなり割を食ってしまう。
同じような身の上の虎丸とともにすっかり実況・解説役の担当がメインとなり、
出番を求めて突っ走るも他の仲間にスマートに先を越されるのが定番に。
虎丸共々、拳法の知識が無いので相手の超絶奥義を目の当たりにして、オーバーリアクションでぶったまげ、
それを知識豊富な雷電(こっちは出番もきちんとある)あたりが民明書房を背景に詳細を語るのは黄金パターンであり、
それはそれでこの作品の名物であるというのがなんとも悲喜こもごもである。

しかし、黒薔薇のミッシェルとの戦いでは勝率一万分の一の確率をひっくり返すなど潜在能力は高く、桃が「男塾のカオ」と評価するほど。
依然、やるときはやる男である。

卒業した後も男塾に舞い戻り、後日談では江田島塾長の秘書を務めている。


■戦法


上述のように体系立った武術のノウハウは一切持たないため、戦闘スタイルは素人の喧嘩そのものである。
ただ、日々の特訓の成果で身体そのものは極めて頑健、身体能力や運動神経も超人的なものを持っており(少なくともバク転や宙回蹴りぐらいはお手の物)、
帽子の中に石を仕込んだ頭突きで鉄球を粉砕するなどの離れ業もやってのける。
攻撃手段は徒手空拳のほかにドス(匕首)を愛用。八連制覇ではスイッチ一つで刀身が伸びる
伸長自在の仕込みドスとしてのギミックも追加されている。

序盤でアナポリス(米・海兵隊)との撲針愚(ボクシング)でも一方的に殴られているように、
技術を持った相手からは軽くあしらわれてしまい、一方的にいたぶられる描写は最早定石。
技量の開きは機転直感捨て身の狂気で補うため、
全編通して意外にもかませ犬にされての黒星は少ないが、同時に仲間に後を託した『相討ち』に終わることも多い。



爆挺殺(ばくていさつ)

邪鬼に対して使った自爆作戦。
戦国時代1257年、濃越の国主豊善長友の守定兼と習野の国主黒羽行康の松ヶ原合戦の折、
一進一退の膠着状態を打ち破るため黒羽軍侍大将江藤新兵衛が単身火薬を背に敵本陣に突入し自爆。見事敵将長友の首級をあげたという必殺必死の奇襲戦法である。


血闘援(けっとうえん)

大威□八連制覇独眼鉄に追い込まれた飛燕を激励するため行った応援の至極。
江戸時代、生命と名誉を賭けた御前試合などで声をだして応援できぬため胸に「闘」の文字を刻み身をもって苦しみを同じとして必勝を祈願するというもの。
この傷は一生残るためよほどの覚悟と相手を思う気持ちが必要であることは言うまでも無い。
富樫の傷は八連制覇以降は綺麗に消えているが。


豭門跳體砲(かもんちょうたいほう)

虎丸との合体奥義。地面の杭に富樫がつかまり、V字に開いた足の間に結んだゴムを使って虎丸が一気に跳躍して攻撃する。
ゴムの弾力性と瞬発力で凄まじい速さを生み出す、要は人間パチンコである。
弱点として真っ直ぐにしか跳べないことと、準備として富樫のつかまる杭を打たなければならないため、準備の間は待ってもらうという相手の協力が必要となる。


大放屁人間車輪(だいほうひにんげんしゃりん)

虎丸との合体奥義。二人で車輪の形を組み、勢いをつけて突撃。そこに虎丸の放屁攻撃を組み合わせる奇襲策。


■不死身の富樫


男塾によくあることとして、『死んだはずの奴が実は生きていた』系イベントの頻度の異常な多さがあげられるが、
富樫は特にその傾向が強く、自身も「地球上のゴキブリが全滅しても俺は死なねえよ」と豪語するほどの生命力を持つ。
ファンの間では『富樫の死は安心して見届けろ』『地獄への往復切符を持つ男』『閻魔大王門前払い』『もはやゾンビ』など
信頼揶揄が絶妙に入り混じった評価を下されている。

  • 初登場時からいきなり切腹(実は腹のサラシにネコを仕込んでドスで刺していた)
  • 関東豪学連との羅惧美偉で塩酸バリトニウムの毒が回り死亡(実は致死性の毒ではなかった)
  • 大四凶殺・二の凶、『断崖宙乱関』で飛燕と戦い崖から落下して死亡(三号生が救出・治療)
  • 天挑天五輪、宝龍黒蓮珠との副将戦で崖から落下して死亡(助っ人・翔霍が救出)
  • 七牙冥界闘第三の牙・アルカトラズ島刑務所にてガチで刺殺(冥界闘開催中に理由もなく復活し再度合流 おかしいだろ!?)
  • 後日談の極!!男塾にて老衰にて臨終(伊達が召集状・『赤神』を持ってきたことで復活)

富樫の最大の奥義はこの復活なのかもしれない。




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最終更新:2024年07月27日 22:39