風雲羅漢塾

登録日:2014/08/03 (日曜日) 18:58:41
更新日:2025/03/28 Fri 18:25:00
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この日本に二つの真の日本男児を教育する私塾ありき!!

東の男塾に西の風雲羅漢塾!!

すなわち羅漢塾とはもう一つの男塾ともいうべき存在なのだーーっ!!


魁!!男塾』に登場する私塾。「ふううんらかんじゅく」と読む。

江田島平八ライバル・熊田金造が運営する私塾で、もう一つの男塾というべき存在。男塾と同じく、『真の日本男子を教育すること』を目的としている。
全寮制の男子校で、塾長や先輩に対して逆らえない絶対封建制を敷いてある事や、入塾志望者は人種も問わず外国人留学生も受け入れている事、男塾名物と同じく塾生に対してのイベント群として「羅漢塾名物」という名物が存在するというのは同じだが、男塾と違って西洋文化も取り入れており、制服はイタリア製のブレザーとネクタイ。なかなかおしゃれである。
また、男塾が常に資金難による赤字経営に悩まされているのに対し、塾長の熊田がサファリパークを一つ貸し切る程の大金持ち故に資金も潤沢である。
『魁』においては二人の塾長の三十年目の誓いにより「五魂遷」の勝負をすることになる、一応本編最後の敵である。
一進一退の勝負の末、四戦目の「貫目」を競う勝負の際、極道に捕らえられた伊集院を両塾が力を合わせて救出したことで、最終勝負の「団結心」を競う勝負をする必要が無くなったため、引き分けとなった。

第2部『曉!!男塾』でも登場し、病に侵され余命一ヶ月と宣告された熊田の頼みで「裏箱根地獄駅伝」を執り行う。
両塾とも最終ランナーまで互角の戦いをしていたが、戦いの最中、五芒真理星教が乱入し清元を誘拐。
勝負は引き分けとなり、容態が悪化した熊田は病院に搬送され、さらわれた清元を救出するため男塾は次の戦い「亜流魔偈呑」に挑むことになる。

余談だが、「羅漢」とは 仏教の悟りを開いた聖者 のことである。
おそらく男塾(おとこじゅく)に対して「漢塾」では読み仮名は同音の「おとこじゅく」か、「かんじゅく」になって座りが悪いため、
文字を足して羅漢塾(らかんじゅく)にしたのだろうが、やってることは仏教の聖者とはだいぶかけ離れている気がする。


塾長

◆熊田金造(くまだきんぞう)

風雲羅漢塾の塾長で、江田島平八のライバル。江田島とは体力、頭脳、器量と全ての面において全くの互角。
帝大(現・東京大学)を卒業するとき、成績の最も優秀な者に授与される「金時計」が、江田島と熊田、それぞれ二人に真っ二つにして分け与えられたという話があるほど。
終戦の時、教育者の道を歩むと決めた二人が東西に別れていく際「三十年後にどんな若者を育てたかその成果を見せ合う」という約束により、
男塾と「五魂遷」の勝負を行う。
恰幅の良い体格に燕尾服にシルクハットという服装で、筋肉質で羽織袴の江田島とはこの点で真逆。
羅漢塾の塾生を持ち上げ、男塾を馬鹿にするような発言を繰り返すが、際どい判定で羅漢塾塾生が負けても「負けは負け」と認める潔さを持つ。
その性格は江田島曰く「粗にして野だが卑にあらず」

『曉』で登場した際には病に侵され余命一ヶ月と宣告され、再びどちらが上か真価を賭けて「裏箱根地獄駅伝」を行う。
誘拐された清元の救出を男塾に託し、戦いの後数万分の一という難手術の末、奇跡的な回復を果たした。
江田島とは普段こそお互いに意地を張り合っているが、勝負の後にはお互いを称え、認めあう親友である。
意気投合した時は一緒に肩を組んで「今夜は飲むぞーっ!」と張り切ることも。

教官

◆ヒゲテング

『曉』に登場した風雲羅漢塾の教官。
鬼ヒゲと瓜二つの顔をしており、実際同じようなポジションだが、「羅漢塾」と書かれたフンドシ一丁の姿をしており、その名の通り天狗の様な鼻と額の「漢」の文字、そしてリボンを着けた辮髪が特徴。
作中では「裏箱根地獄駅伝」にて鬼ヒゲと共に指揮及びナビゲーターを担当。

塾生

『魁』時代

なお「五魂遷(ごこんせん)」とは、真の日本男子たる者が兼ね備えていなければならない「胆力」「体力」「智力」「貫目」「団結心」の五つの力を
それぞれの種目で競いあう競技の事を差す。

◆闇太郎

ヘズニーランドでチンピラ達に絡まれ、カツアゲに合いそうになっていた男。小柄で目を隠した顔が特徴。
後述の伊集院を「先輩」と呼んでいることから、恐らく学年は彼より下で、1年生だと思われる。
チンピラの拳を天高く舞い上がって躱し、そのまま宙回蹴りで2人纏めて倒してしまうぐらいは強い。

◆華田兄弟(はなだきょうだい)

第一の勝負、胆力(相撲)の代表者。巨漢の兄は絞め技、美形の弟は張り手を得意としている。恐らくモデルは某力士兄弟。
元大関の父親の元、恵まれた環境で英才教育を受け全日本学生相撲三年連続チャンピオンという輝かしい経歴を持つ。
将来は横綱間違いなしといわれ、その力は張り手やがぶり寄りで墓石を粉々に砕くほど。
まずは虎丸と華田兄が戦い、最初は片手のみで戦うという余裕を見せていたが虎丸の攻撃を受けきれず両手を使ってしまい、
その屈辱から必殺「万力絞め」で虎丸の背骨を破壊する。しかし、意識を失いながらもマワシを離さない虎丸に大逆転負けを喫した。

続く秀麻呂と華田弟は、華田弟が得意の張り手で猛攻をかけるが秀麻呂は素早さで避け続け、後ろに回りこまれ「上がらずの塾旗」を持ち上げた底力により敗北した。

◆小指駿(こさしはやお)

第二の勝負、体力(マラソン)の代表者。三年連続で国体を優勝し、バルセロナオリンピックの全日本強化選手にも選ばれている天才ランナー。
富樫と対決し、根性という言葉は嫌いだと語りその精神論を否定する。
そして「ハンデとして喫茶店で冷たいコーヒーでも飲んで、10分経ってから出かけるとしよう、遠慮せず行きたまえ」と、余裕を見せつける。
しかし、富樫は「道中で病気の老婆を病院に届けたため*1遅れてしまった」という理由があるにもかかわらず小指に追いついてデッドヒートを繰り広げ、勝負は際どいものとなった。
一切の言い訳をせず負けを認めた富樫の姿を見て、その根性は本物だったと認めた。

◆栗本慎之介(くりもとしんのすけ)

第三の勝負、智力(数学・英語・科学)の代表者。小学六年で大検を突破し、三年連続全国学生学力試験一位という天才。そのIQは250
田沢に対し、数学と英語は全く問題にせず圧勝。しかし、最後の科学の勝負で田沢の作ったロボット「タザワ28号」の暴走で頭を殴られ、勝負は引き分けとなった。

◆伊集院京介(いじゅういんきょうすけ)

風雲羅漢塾総代。イケメン。熊田曰く「文武両道で心・技・体あらゆる面において男の頂点を極めた男」
第四の勝負、貫目(代紋取り)でと対決。極道を退け、成功したかと思われたが背後から銃撃をうけ捕らえられてしまう。
自らの傷をかえりみず救出に現れた桃と、同じく団結して救出に現れた両塾の塾生によって無事に助け出された。
この光景を見ていた江田島・熊田の両塾長は最後の勝負「団結心」は必要ないと判断し、勝負は終了した。
なお、音速反応がデフォの男塾メンバーに比べ銃を持った極道に負けていることから、
公式ガイドブック『魁!!男塾である!!』では「どうも体力は今一つ。場数不足は否めない」と書かれてしまった。


『暁』時代

■裏箱根地獄駅伝(うらはこねじごくえきでん)
男塾から箱根山頂までの五人の代表選手で争う。基本的に普通の駅伝と違いはないが、五区それぞれに独自の趣向が凝らされており、どれも男塾名物を基にしている事がうかがえる。
第一区画以外の選手はスタート前に青酸カリのカプセル*2を飲み、選手がリレーする襷が毒消しとなっている。
そのため、万一遅れたりリタイアとなれば、その時点で残りの選手は全員死亡となる。
選手以外の男塾及び羅漢塾の塾生は、鬼ヒゲとヒゲテングの指揮のもと、警察が来た際の選手の護衛役、並びに応援団としてサポートをする。

◆伊賀辰造(いがしんぞう)

第一区のランナーで、の末裔。いかなる障害があろうと曲がってはいけない、男塾名物「直進行軍」と良く似た「直進走」で信長と対決する。
その優れた運動能力と忍法で信長を引き離すが、川を渡る際に子犬を助けるためコースアウトした信長に対し、共に同じ場所から再スタートをきるという男気を見せた。

◆赤岡良太(あかおかりょうた)

第二区のランナー。小太りな体格で、普段は髪の毛に隠れて見えないが隻眼であり鋭い眼光を放つ。
昔は酷いいじめにあっており、その悔しさをバネに格闘技で己を鍛え上げたという過去を持つ。
第二区の課題「狩りモノ走」でプロボクサーからチャンピオンベルトを奪取することに成功。同じく横綱の豪快丸*3から髷を奪った安東と同時にゴールとなった。

◆トンバ

第三区のランナーで、アフリカからの留学生。一キロ先の鳥のさえずりを聞く聴力と、三キロ先の蝶の色を見分けることができる視力を持つ。
サファリパークを走り抜ける「猛獣サバイバル走」で日登と対決。
優位に進めていくがサファリパークに潜む異常者、タザン*4によって捕らえられ、縛り首にされてしまう。
何とか日登に助けられ、タザンを撃破し共にサファリパークを脱出した。

◆富士森(ふじもり)

第四区のランナーで、対戦相手の江戸川と同じく留年二十年目
二重人格者で、普段は温厚な性格だが一度スイッチが入ったが最後、その暴力性を誰にも止めることはできない。
暴力沙汰によるム所暮らしが長すぎて単位が足りないという事が留年の理由という危険人物。
重さ500キロの鉄球を持って一万段の階段を登る「天獄への階段走」に挑むが、早速その凶暴性を表し江戸川を滅多打ちにする。
そのまま優位にレースを進めるが、兄の助けもあり奮起した江戸川が追いつくと栗のイガを落としたりタバコを投げつけたりして妨害。
先に階段を登りきり勝利しかけたが兄から独り立ちした江戸川が投げた鉄球が頭に命中し昏倒、同着となった。

◆清元篤(きよもとあつし)

羅漢塾の大将にして、羅漢塾塾長・熊田金造の養子。その素質に目をつけた五芒星に父を殺され、その殺人拳をたたき込まれた過去を持つ。
年齢は若いが、暴飲暴食がたたり高脂血症の持病を持っている。
第五区のランナーとして、獅子丸と「驚邏大三凶殺走」で対決。
かつて富樫と飛燕が戦った「断崖宙乱関」で番人の林海を退けると、「頂極大巣火噴関」で獅子丸と直接対決。
獅子丸に対し、奇妙な友情を感じていたが勝利のため五芒星殺人拳を繰り出し追い詰めるが、秘奥義・暹氣虎魂の前に敗北。
それでもなお立ち上がるが、現れた蓮星によってさらわれてしまう。
亜流魔偈呑を勝ち抜いた男塾の前に洗脳されて登場したが、己を取り戻し無事救出された。

●眼光衝(がんこうしょう)
五芒星殺人拳。眼から目玉のような形のエネルギー弾を発射する。


追記・修正はヤクザの金バッジとチャンピオンのグラブを分捕ってからお願いします

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最終更新:2025年03月28日 18:25

*1 しかも熊田によると「病院はコースから相当離れた場所にある」。なので病気の老婆の件がなければ、恐らく富樫の楽勝であったと思われる。

*2 カプセルが胃酸で溶ける時間はそれぞれの区画に応じて異なっている

*3 『天より高く』からのゲストキャラ。本作では伊達臣人が後援会長をしている相撲部屋『大無双部屋』を開いている。

*4 本名、田山イサム。このサファリパークの経営者の一人息子で、パークのジャングルで十余年ほど生活してから一歩も外に出た事が無いらしく、江田島は「究極の引きこもり」と評している。マックによると彼によって年間何人ものサファリパーク入場者が行方不明となっているらしい。