フェイス(ガンダムビルドファイターズトライ)

登録日:2014/11/22 Sat 16:53:39
更新日:2024/08/25 Sun 12:51:58
所要時間:約 6 分で読めます





戦う理由は誰だってある

僕たちにも

そして相手にも……


次回、『素組みのシモン』


でも、この戦いは苦いよ……





















あの人なんでジャングルジム乗ってるのー?
見ちゃいけません!


どんな奴が来ようと俺は負けたりしない

そうだろ……マモル!


ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラバトルチーム。
チーム名は信念を意味するFaithからか。弟の趣味的に機動戦士ガンダムSEED DESTINYの特務隊の可能性も高いが。


☆チーム概要
区立常冬中学にて結成されたチーム。大会初出場ながら準々決勝まで勝ち進んだ、トライ・ファイターズに並ぶダークホース。
完成度がバトルにおける機体性能を決定付けるガンプラバトルにおいて最低性能となってしまう素組みのガンプラを使用する異色のチームである。

リーダーであるイズナ・シモン以外の2人の実力は低く実質シモンのみのワンマンチームである。
しかしながらシモンのファイターとしての実力から、数多のビルダーが技術を詰め込んだガンプラを相手に互角以上に渡り合い勝ち進んできた。

元々はシモンの弟であるマモルが難病に苦しんでいる事からそれを励ます目的で結成されたチームでありメンバー全員、ガンプラの制作経験もなくバトルも始めたばかりの初心者の集団。
そもそもガンダムに対する知識が全く無い。


☆メンバー

○イズナ・シモン

当たり前だ、俺を誰だと思ってる?


チームリーダー。右頬にテープを貼った少年。
かつてはボクシング中学チャンピオンだったが、難病を抱える弟を喜ばせるためガンプラバトルに鞍替えした。

元ボクサー故に近接格闘において実力を発揮するが、同じ格闘家出身のカミキ・セカイと違い射撃も難なくこなしオールレンジで戦えるなどファイターとしての素養は非常に高い。

最低性能のガンプラと実力不足のメンバーを抱えながらもそれを苦にせず強敵との戦いを楽しむナイス・ガイ。
仲間に対する情も篤く、仲間が特攻戦術を敢行した際は止めようとした。

声の担当は西田雅一。


○マスダ・ゴロウ

まだまだぁー!


かなり太ましいシモンのボクシング部時代からの仲間。ボク…シング……?
シモンの事を慕っており、シモンとマモルのために同じくガンプラバトルを始めた。

声の担当は村上裕哉。

○タニオカ・コウジ

僕だってぇー!

ちょっと猿顔気味なシモンのボクシング部時代からの仲間。
ゴロウと同じくガンプラの知識は無い。

声の担当は前作でガウェイン・オークリーを始めモヴキャラを多数演じた須嵜成幸。


○イズナ・マモル

シモンの弟。難病で入院しており、病室でのガンプラ製作が唯一の楽しみとなっている。
「フェイス」が使用するガンプラはすべてマモルが製作したもので、ビルドバーニングガンダムを見て完成度に感激するなど知識もある模様。

作品に思い入れなどがあるのか、制作したガンプラは『機動戦士ガンダムSEED』と『DESTINY』の機体ばかりである。

声の担当は小堀幸。


☆本編中の行動
第3話から顔出しはしていたが本格的に登場したのは第7話。選手権の第三回戦にて上位常連であるコスモ学園貴族科所属のチーム・バビロニアを倒す。
ガンプラビルダー故にユウマフミナは素組みガンプラで彼らが勝利したことに驚いていたが、セカイだけはシモンの実力を見抜き、闘志を燃やしていた。

準々決勝においてトライ・ファイターズとの対決が決定するも実力差から勝利を不安視したゴロウとコウジはシモンに内緒で八百長試合を提案してしまう。
事情を聞いたセカイ達は「自らの戦いの意味」について悩むが、セカイはシモンの弟の病室を訪ね、現れたシモンにも宣戦布告。全力で戦うことを決意する。

試合ではまだ悩んでいたフミナとユウマがその一瞬の不意や躊躇を突かれ、特攻を決意したゴロウとコウジに組み付かれて場外に押し出されてしまい、セカイとシモンの一騎打ちに。
機体性能のみならず、次元覇王流にボクシングとファイターの実力をすべて出し切る激闘を繰り広げるも、シモンはセカイに破れ、トライ・ファイターズが準決勝へと駒を進めることとなった。

敗北した後もシモンはセカイの事を気にかけており特訓への協力や合宿に差し入れを入れるなど度々サポートのために現れている。

☆使用機体
前述の通り全てマモルが制作した機体であり、塗装なども含めて何の細工も施されていない素組みである。
この状態はBFTの世界では完成度の低いガンプラと看做され、性能もほとんど最低レベルであると解説されている。

ちなみに現実のガンプラにおいて「素組み」に関する基準は曖昧でどこからどこまで手を加えなければ「素組み」と呼ぶのか諸説ある。

例としてパーツを組むだけでシールを貼らない所謂パチ組みから、パーツにスミ入れのみを行った状態、近年に多い腰のフロントに手を加えて左右別に動かせるようにした状態なども「素組み」と呼ぶらしい。

本作においては「プラモを説明通りに作った状態」を指している。



イズナ・シモン

デスティニーガンダム、ボックス!

シモンが使用する機体。

デスティニーが掌底に装備した小型エネルギー砲、“パルマフィオキーナ”のエネルギーをマニピュレーターに伝導させた殴撃を行うのが特徴。
「掌部にあるパルマフィオキーナで握り拳は使えないのではないか」という疑問を呈する視聴者も居たが、独自設定を入力するのは
GPベースなので、例え素組みの機体が対象でも独自設定を盛り込むこと自体は可能である。
ただし、設定と再現度の乖離が酷いことになって性能が著しく低下するので、より性能を高めるには、やはり改造は欠かせない。
また、このパルマフィオキーナは原作においても
「初実装で何が出来るか運用方法も未知数」という設定で、原作でも実は同様のことが出来るのかも知れない。

対ビルドバーニングではシモンの高い技術で互角に近い状況を作るものの使用する攻撃が悉く効果が無く、攻撃が命中しても大きなダメージになっていない事が多かった。
両者が右腕を壊した際もビルドバーニングが右肩の大破だけで済んでいたのに対し、デスティニーが崖にぶつかった影響で翼を失い*1各部にヒビが生じるなど機体の強度が弱い描写が散見している。

また攻撃力も高くないのかビームライフルは高エネルギービーム砲との同時発射が多く、光の翼による全速突進とパルマフィオキーナの掛け合わせで疾風突きに対抗している。

ただし、そもそもシモンがガンプラバトルで戦うモチベーションは「弟(マモル)の組み上げたガンプラで自分と後輩達が勝ち進む」事に意味があり、
『素組みではなくもっと性能の良いガンプラであればセカイに勝てていたのかもしれない』という意見はまったくの見当違いである*2
むしろ出力で劣りながらも元々ガンプラとしての完成度が高かったデスティニーガンダムの潜在ポテンシャルに加え、
各種武装や高速機動を適切に使いこなし、最後まで諦めず食い下がったシモンのハングリー精神をこそ称賛するべきだろう。

★デスティニーインパルスガンダム1号機
シモンが使用する機体で、素組みでは無いガンプラ
マモルがメイジン杯ジュニア部門に出展した作品であり、優勝は逃したものの優勝者サザキ・タケオから「君は僕のライバル」とエールを送られている程に技術が上達している。
その後のメイジン杯オープンコースのゴタゴタにおけるお祭り騒ぎに参戦している。


ムラサメ
ゴロウが使用する機体。
造りが甘い所為で、ライトニングガンダムのライフル数発でシールドを粉砕されてしまった。


ウィンダム
コウジが使用する機体。ジェットストライカーを装備する。
こちらも作りが甘い所為で、ウイニングガンダムビームライフルを2発命中させたにもかかわらず、全くダメージになっていなかった。


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最終更新:2024年08月25日 12:51

*1 というか物理衝撃でダメージを負う辺り、恐らくVPS装甲すらまともに機能していない可能性が高い

*2 とはいえ、ビルドバーニングガンダムやGガンダム系列のような「パイロットの動きや身体能力がダイレクトに反映される機体」に、かつて全国クラスのボクサーだったシモンが乗ったら……というIFを想像したくなる気持ちはわからなくもない