登録日:2014/12/14 Sun 20:19:01
更新日:2024/12/19 Thu 03:51:43
所要時間:約 2 分で読めます
俺たちが見たのは正真正銘の宇宙人だ。カッパじゃない。カッパは他にいるんだ、他に!
DATA
別名:水棲怪人
身長:1.8メートル
体重:55キログラム
活躍
星全体が水に覆われているテペト星からやってきた
河童そっくりの宇宙人。脚が速い。
宇宙船で伊集湖に潜伏し、湖の魚を採りつくしたり付近の村からニワトリを盗んだりした。
噂を聞きつけてやってきた日本河童クラブの前に姿を現し、メンバーの竹村を殺害。
さらに、調査を開始した
ウルトラ警備隊を襲い
モロボシ・ダンを湖に引きずり込みアンヌを白いガスで気絶させる。
ウルトラホーク3号が救援に駆けつけると宇宙船から砲撃し、カッパ怪獣テペトを出現させて本格的に攻撃を開始する。
しかし、テペトが
ウルトラセブンに倒されて逃げ出そうとした所をウルトラホーク3号に撃墜された。
◆テペト
別名:カッパ怪獣
身長:38メートル
体重:8千トン
伊集湖に浮かんだ巨大な緑色の卵のような物体から出現した河童そっくりの怪獣。
一つ目で本物の河童と同じく皿に水があると力を発揮する。
武器は皿から発射する光線。皿に
エメリウム光線を受けて冷やそうとするなどコミカルな面も見せるが、非常にずる賢く降参すると見せてだまし討ちを行うなど卑怯な戦法を使う。
最後は水中に潜って身を隠したが、透視能力で見破られて
アイスラッガーで縦に両断されて倒された。
その他での活躍
桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』
設定が大きく異なり、
地球侵略の意図はなく、滅亡した故郷から逃れたごく少数のテペト星人たちが密かに湖底でひっそり過ごしていたものの、
近辺の村人とテペト星人の一人が運悪く接触、不用意に星人を殺してしまった村人は飛び散った体液から細菌に感染、
そのまま細菌を媒介する形で村一つが犠牲になる惨事を引き起こしてしまう。
事件の調査に赴く中でダンをはじめとするウルトラ警備隊は星人と接触、彼らの真意を理解するも、
地球防衛軍の上層部は星人の抹殺を指令、警備隊の面々は葛藤しながらもやむなく星人と激突することに。
最終的にテペトが倒されたのを見届けた星人は地球を離脱。警備隊の面々は、新たな安住の地を目指すテペト星人を見送るのであった。
竜宮城の乙姫を集団で誘拐する……のだが、テペト星人達のボスはどう見てもテペトである。
カッパ巻型潜水艦から発射した魚雷攻撃でウルトラマンたちのみかんの缶詰潜水艦を自滅させ撃沈し、洞窟へ隠れようとするもウルトラマンの策略で岩に激突。
乙姫を人質に強行突破を計るも「わたしはどうなっても構わないから、海の平和のために戦ってください」という彼女の成り行きで言ってみただけの涙ながらの言葉を受けたウルトラマンたちによって制圧された。
カッパだけに皿が壊れるとマズイらしいが、食器で代用できる上にグラタン皿どころかドンブリでも構わないらしい。
余談
- テペトのデザインは当時開催された怪獣デザインコンクールで金賞を受賞したものであり、いわゆる応募キャラのはしりである。
応募者案での名前は「回転サイボーグ デイクロス・レイザ」、デザインも足一本だった。
ネーミングもデザインも随分と凝っていたが採用されず登場時には改変され、一方銀賞のガイロス星人はガイロスという結果はなんだか気の毒である。
- 本作のシナリオは未制作のシナリオ「大激流」を手直ししたもの。
- 本作では、ダンとフルハシの台詞を入れ換えたというエピソードが知られている。
これは、フルハシ役の石井伊吉氏が撮影当日の待ち時間にスナックに飲みに行き、呂律が回らずNGを連発したため。もちろん、無断で飲みに行ったわけではなく先にゲスト陣の面々の撮影をするため、その待ち時間の間にこの回の監督であった満田氏の計らいでスナックに出かけたのである。他のメンバーはコーラや薄い水割りを飲んでいたのだが、石井氏は「どうせ俺は台詞が少ないから大丈夫」と、どんどんピッチを上げ、しまいには「俺はウルトラマンだ!」と叫んで「シュワッチ」のかけ声と共に店の二階から飛び降りたという。幸いケガもなく撮影は再開されたが、当然のように呂律は回らず、数十回のリテイクの末に助監督は呆れ果ててカメラマンは座り込み、ついに満田監督が「ダメだこりゃ」と台詞の入れ替えを指示したのだそうだ。
追記・修正お願いします。
- 漫画で読んだ話と全然違う -- 名無しさん (2014-12-14 20:27:23)
- 岡本太郎の河童に似てる気がする -- 名無しさん (2014-12-14 21:09:51)
- 回転サイボーグ デイクロス・レイザ…メチャクチャかっこいいネーミングだと思う。 -- 名無しさん (2014-12-14 21:12:57)
- 皆感じてることだと思うけど、この話で1番恐ろしいのはメンバー1人殺されたというのに笑顔で帰宅する河童クラブの人たちだよな。 -- 名無しさん (2014-12-14 23:34:35)
- 泳いでる姿が可愛い -- 名無しさん (2016-11-05 19:57:32)
- やってる事が鶏盗んだり魚採ったりやる気をあまり感じない -- 名無しさん (2017-03-09 18:11:05)
- デイクロス・レイザって時代を先取りしすぎだよな 今ですら中二扱いされるネーミングセンス -- 名無しさん (2020-05-12 01:03:30)
- テぺトの最後はまさに さけるチーズ状態 -- 名無しさん (2021-01-29 14:07:53)
- 放映順だと次があの『ノンマルトの使者』で、これまた桑田次郎版で漫画化されているがあちらはほぼTVに忠実。あらすじはほぼ同時期に提示されたものと思われるが本話をTV版まるっと無視でノンマルトとは正反対の結末に仕上げた桑田氏は何か思うところがあったのだろうか -- 名無しさん (2021-07-08 12:51:03)
- デイクロス・レイザが改変されたのは、一本足だとアクションに向かないとか、ロボットっぽく見せる塗装やギミックを仕込むと予算がかかると見なされたって事なのかな -- 名無しさん (2024-11-22 19:48:08)
最終更新:2024年12月19日 03:51