プレイアデス聖団(魔法少女かずみ☆マギカ)

登録日:2011/11/18(金) 23:51:21
更新日:2025/02/04 Tue 18:34:03
所要時間:約 6 分で読めます




まんがタイムきららフォワードで連載された漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』に登場する組織。

ギリシャ神話に登場する七人の姉妹がその名の由来であり、主人公であるかずみを初めとする七人の魔法少女で構成される。


以下構成メンバー(ネタバレ注意)

※ CVは『マギアレコード』客演時のもの


◆かずみ(CV:丹下桜

本作における主人公。
一話開始時点では記憶喪失になっていてかずみという名前以外忘れている。
同じくプレイアデス聖団である御崎海香、牧カオルと海香の家で同棲していた。

契約の対価は『病気で意識不明になっていた祖母の意識を回復させること』。

重要なのは意識の回復だけという点であり病気の治療や蘇生ではないこと(延命を望まなかった祖母の生き方を踏みにじらないためである)。

その後、魔女により負の感情に捕われた少女達を救ったことから全てが始まったと言えるだろう。

ちなみに留学先から祖母の元へ向かう際に魔女結界に迷い込んでしまい、たまたま遠足に来ていた巴マミに救われている。


◆御崎海香(CV:内田彩)

かずみと共に暮らす少女の一人。
中学生ながら作家として活動しており、三色姉妹というシリーズ物を刊行している。三人が暮らしている家も彼女の収入によるとのこと。

契約の対価は『自分の作品を認めてくれる編集者に出会うこと』。

彼女が書いた作品を本にすることを約束した編集者に裏切られ、無関係のアイドルの著書として販売されたという経験がある。
杖に変形する機能がある本を用いて戦い、その本に敵の情報を浮かび上がらせる『イクス・フィーレ』や、ドーム状のバリアを展開する魔法などを使う。


◆牧カオル(CV:田所あずさ

かずみ、海香と暮らす魔法少女
女子サッカー部に所属し、将来は全日本で背番号10を貰うと公言している。

魔法少女としての活動の傍ら、練習に参加している模様。
怪我により選手生命を断たれ入院していた折、カオルに怪我をさせてしまったことを理由に虐めに逢っていた少女が自殺未遂で運び込まれたという過去がある。
『自分が怪我をした試合で傷ついたすべてのヒトを救うこと』が契約の対価。

魔法少女として戦う時はスパイクで蹴りを見舞うなどその身体能力を活かした戦法を取る。


◆浅海サキ

男性口調で話す七人のリーダー格の少女。眼鏡装備のクールな性格で仲間思い。
妹・美幸を交通事故により目の前で亡くしている。戦いの際は伸縮性のある教鞭のような杖を用いる。
『初恋はミルキーウェイ』『レモンキスメモリー』といった恋愛小説を好む。

契約の対価は『妹の残した鈴蘭が永遠に咲き続けること』。


◆宇佐木里美

ネコミミ魔法少女将来の夢は獣医。
契約の対価は『動物の言葉がわかる力』で、それにより動物と会話ができる。この願いは飼い猫・サレを病気で死なせてしまったことに起因する。


◆若葉みらい

残念系魔法少女ボクっ娘
テディベアをこよなく愛しており、自作のぬいぐるみを666個所持している。
あすなろ市の一角には、アンジェリカベアーズという彼女のものらしいテディベア博物館も存在する。

契約の対価は、友達がいない寂しさを紛らわせるために作ってきたテディベア達の大きな家、つまりは先述した博物館である。
友達を傷付けるものには容赦がなく、仲間であるサキが傷を負った際には激昂し大剣で魔女を両断した。
他にも熊のぬいぐるみの大群を召喚し敵を襲わせる『ラ・ベスティア』や、
熊のぬいぐるみを合体、巨大化させる『ラ・ベスティア・リファール』などの魔法を使い、戦闘力は高い。


◆神那ニコ

スマートフォンを愛用し、また魔女の魔力を記憶させたりする事ができる。

幼い頃はカリフォルニアに住んでおり、実弾の装填された銃で保安官ごっこをしていた際、誤って引き金を引いて友人を射殺してしまった。
スマートフォンの中にはその事件についての英文の記事が保存されており、何かにつけてそれを見ている。
物質を自身の分身に作り替える魔法などを使い、その性質は生成であるとされる。
かずみとの連携により双樹あやせに勝利するも、直後に何の描写もなく魔女化してしまい、プレイアデス聖団の仲間により倒されるが、
その直後に何事もなかったかのように別のニコが歩いてきて復活を果たす。

神那ニコの予備―それが契約の対価であるらしいが、詳しくは明かされていない。
ただ、倒される際にはGSをドロップしていたので、永久機関になり得るのかもしれない。
そうでなくとも限界を超えて魔女になった魔法少女が復活するという超展開ではあるが。さやかェ…
復活してなかった。
ニコの予備というのは嘘。
ニコの本名は聖カンナ。
事故による罪悪感とトラウマから幸せなifを思い描いたニコが契約で理想の自分を生み、入れ代わり、自分は名前を捨てニコとなっていた。

「聖カンナ」は幸せに暮らしていたが、それを某ジュウべぇから知らされ、「聖カンナ」は全て偽物、作り物という事実に絶望し、復讐のため契約。
そしてニコが魔女化したあとまんまと入れ代わり、聖団の自滅を見守っていたりした。(予備はカンナの嘘)
つまりニコさんは2巻終盤で死んでます。
イーブルナッツやらコネクトやらヒュアデスやらなんやかんやあるけどもっと詳しいのは聖カンナの項目待機。


◆ジュウべぇ

かずみ達と行動を共にする妖精。
本編の白いアレとは口調や名前や相違点があるが、見た目は作画によりそう見えるだけで本編の白いのと変わらないらしい。

その正体は、ユウリがかずみ達の目の前で魔女化した際にブチ切れた海香が魔法で記憶を書き換えたインキュベーターの個体。

以来彼女達に協力しており、感情の相転移によるエネルギーを回収するのが役割のインキュベーターがSGの浄化などを担当しているのもこのため。 

彼女らプレイアデス聖団はかずみの知らない所で魔法少女からSGを奪っていた。だがそれらは全て現行する魔法少女システムを否定するためであった。

SGの濁った魔法少女を魔女にさせないようにSGの機能を停止させ、体と共に保管。

上記のテディベア博物館の地下には彼女達が『レイトウコ』と呼ぶ部屋があり、
プレイアデス聖団により魔法少女が人間に戻る方法を見つけるまでは、そこで眠り続けることになる。


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ここから、より重大なネタバレ注意!










物語後半、上記のかずみの経歴は別人のものである事が明かされる。

◆和紗ミチル
プレイアデス聖団の本当の発起人。名字と名前の前半を合わせてカズミの愛称で呼ばれていた。
外見はかずみと瓜二つ。見分け方は、頭のクルクルしたアホ毛がなく、前髪がやや短い事。

本編開始時点で、すでに故人。

助けた6人の少女が魔法少女の仲間になってくれた事を最初は喜んでいたが、やがて魔女が魔法少女のなれの果てである事を知ってしまう。
友人を巻き込んだ事を激しく後悔するが、今さらこの事を彼女たちに話す事もできず、独りで魔女と戦う事で仲間の負担を減らそうとするようになる。
そんな無理が続くわけもなく、海香のデビュー作の発売日にプレイアデスの仲間達の目の前で魔女化。かつての仲間達に滅ぼされるという最悪の結末を迎える。

残された少女達がミチルの死を否定し、魔法少女のシステムに反抗するところから『かずみ☆マギカ』の物語は始まる。

ミチルだった魔女が倒された時、一個のグリーフシードが残されたが、
プレイアデス聖団はこのグリーフシードを使わず、ミチルの遺品の鈴のピアスに封じ込めた。
この鈴のピアスはかずみに引き継がれ、幾度となく彼女たちの危機を救う事になる。
仲間思いの少女・和紗ミチルは、魔女どころかグリーフシードになっても仲間思いだった。




◆かずみシリーズ
ミチルを取り戻したいというプレイアデス聖団の願いから生み出された魔法少女達。

その正体は、ニコの魔法で複製したミチルの身体に、魔女の構造を元に海香が作成した『魔女の心臓』を埋め込み、六人の合成魔法で命を吹き込んだクローン。
幾度もの試行錯誤を元に13人造られ、本編のかずみは13人目。

当初はミチルの記憶と人格を再現していたが、魔女を見ると拒絶反応で人格崩壊を起こしてしまう弊害があったため、最後のかずみはミチルではない新しい人格の魔法少女として創造された。
記憶喪失なのではなく、最初から記憶すべき過去がなかったのである。

サキの手で封印されていたが、ユウリとの戦いで魔女のような凶暴さを見せたかずみに恐怖心を抱いた里美の手で封印を解かれ、かずみを抹殺するため戦う事になる。EVA対量産型EVAとか思わず連想してしまう。
同一人物から生まれたクローンのため、倒れた個体を吸収・同化可能だった事から、12人のクローンは全て暴走したかずみに倒された。
なお、かずみ含めて13人とも少しずつ外見が異なるので、作者は描き分けに苦労したらしい。




◆ジュウべぇ
その正体は、ユウリがかずみ達の目の前で魔女化した際にブチ切れた海香が魔法で記憶を書き換えたインキュベーターの個体ではない
正確には、ミチルがプレイアデスの目の前で魔女化した際にプチ切れた海香が発作的に殺害したキュゥべえの残骸を元にニコが開発したジェム浄化装置。ジュウべぇは「従属するインキュベーター(Incobator ver dependent)」を略したもの。
プレイアデス聖団が街全体にかけた魔法によってキュゥべえは誰にも認識されなくなり、彼女たちの記憶の中のキュゥべえも全てジュウべぇに置き換えられている。

この一連のシステムは不完全なものだったため、後に破綻をきたす事になる。







◆昴かずみ(CV:丹下桜

物語終盤、かずみがキュゥべえと正規の契約を改めて結んだ事で真の魔法少女になった姿。

契約の対価は『本物の人間になる』こと。
キュゥべえに言わせれば「無意味な願い」だが、かずみ自身にとっては自分の意思で生きるために譲れない事だった。

服装は露出度の高い黒系統のミチルとは対照的な白い衣装に変わった。
この時、生き残っていた海香とカオルの服装も変わり、三人そろってパワーアップしている。

最終回で名乗った「昴」という名字は、もちろんプレイアデス聖団の仲間達から取ったもの。
仲間達との思い出を胸に、魔法少女を救う方法が見つかる日まで、彼女たちは全力で生きていく。



追記、修正は魔法少女のシステムに「絶望」ではなく「怒り」を抱いた方がお願いします。
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最終更新:2025年02月04日 18:34