アクセル(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/07/02 Thu 00:21:22
更新日:2024/06/16 Sun 07:21:26
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多くの魔導具が眠りから醒めた結果、生物の中にその影響を色濃く受ける者が現れ始めた。




アクセルとは、TCGデュエル・マスターズ」のキーワード能力である。
DM-15「転生編 第2弾 神滅奥義継承(シークレット・オブ・ヒドゥン・ギア)」にて初登場した。


概要


どういう能力か簡単に言うと、『クロスギアをクロスしていると新たに能力を得る』と言う常在型能力。
なお、クロスギアによる付加能力とは別にアクセル能力が付加されるという点は注意。

ちなみに、テキスト欄に記載されているアクセル能力には独特のアイコンが付いている。
これはターボラッシュサイレントスキルでも似たようにアイコンが記載されている。

さてこの能力、手間のかかる発動条件にも見えるが効果は強い。

確かに、アクセルを起動するまでの負担は大きい。
クリーチャー召喚+クロスギアジェネレート+クロスギアをクロス』という順序を踏まねばならないからである。

だが、この面倒な手順が考慮されているためか、いざ起動した時の効果は強力な能力となっていることが多い。
実際に、アクセル持ちのクリーチャーの何枚かは専用デッキが構築されるほどのスペックを持つ。
一部の能力に見られる『条件の辛さに反して効果が弱い』という面が少ないのは利点だろう。
もっとも、『アクセル持ちじゃなくても良いじゃん』というカードも普通に存在してはいるが……

クロスギアの再プッシュが行われた戦国編からは侍流ジェネレートが登場。
この能力によってクロスギアを踏み倒せるため、いくらかアクセルが起動しやすい環境になった。

実際にアクセルも大多数のデュエリストの予想通り、戦国編で復活。
少数とは言え強力な新規カードを得たほか、一応上位能力も登場している。

しかし、クロスギアのプッシュ期間であった戦国編の終了以降は再び姿を消してしまっている。
クロスギアの再プッシュが行われていない現在、新規カードは登場していない。
現在のクロスギアは冬の時代なので、アクセルの再登場も時間がかかりそうである。

その後、デュエル・マスターズ プレイスのカードを逆輸入した構築済みデッキ「竜装の武者&魔弾の騎士」で13年ぶりにアクセル持ちの新規クリーチャー《アクア・コテガエシ》が収録された。
翌年にはクロスギアの大規模テコ入れと共に《試作品 クロコギア》も登場しており、どうやら公式から忘れられたわけではなかったようである。


アクセルを持つ主なカード


転生編

神風ゼファー P 火文明 (4)
進化クリーチャー:フェザーノイド 7000
進化-自分のフェザーノイド1体の上に置く。
W・ブレイカー
アクセル(このクリーチャーにクロスギアがクロスされている時、このクリーチャーは次のAC能力を得る)
AC-このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、そのターンの終わりまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。

フェザーノイドの唯一の進化クリーチャーであり、種族デッキの切り札。

アクセルはフェザーノイド版《紅神龍ジャガルザー》とも言うような内容。
全体的に軽いフェザーノイドは並べやすいので、種族デッキならば恐ろしい破壊力を持つはず。
アクセルを抜きにしても、軽いコストに反して高いパワーを持っているため攻撃力も十分である。

詳しくは個別項目を参照。

光器マリアンナ VR 光文明 (7)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 7000
W・ブレイカー
アクセル
AC-このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札を見る。その中から「S・トリガー」付き呪文を1枚選び、山札をシャッフルした後、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。

アクセル持ちの中では、比較的知名度があるクリーチャー。

アクセルを得ることで、アタックトリガーで山札からS・トリガー呪文を踏み倒せる。
S・トリガーながら重コストである《デーモン・ハンド》《ヘブンズ・ゲート》なども踏み倒せる。
マリアンナ自身のスペックも標準的で、打点力も問題が無い点も嬉しい。

このカードを主力とした専用デッキも開発されている。
クロスギアやS・トリガー呪文との兼ね合いを考える必要もあるが、構築の範囲は広く楽しいデッキが作れる。

メタルカオス・ドラゴン VR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
アクセル
AC-このクリーチャーがこのターンはじめて攻撃する時、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
W・ブレイカー

DM-15の目玉の一つであるアーマード・ドラゴン

アクセルで、二回連続の攻撃が可能となる。
バジュラズ・ソウル》などと組み合わせたら鬼畜コンボを行える。

しかし、DM-28ではほぼ完全上位互換の《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》が出てしまい、立場が無くなった。
それに追い打ちをかけるかのように、次々と似たような効果かつ強力なクリーチャーが登場している。

構築済みの専用デッキが発売されているが、上手く戦うには改造が必須なデッキ構成になっている。
ちなみに、対となるように発売された構築済みデッキは《聖霊王エルフェウス》を主力としたデッキ。

あちらの方が主力カードが強いのはもちろんのこと、改造なしでも戦えるなど当時の構築済みデッキとしては完成度が高い。
何で同時期のデッキでここまで完成度が違うのか…。

詳しくは個別項目を参照。

緑神龍ダグラドルグラン R 自然文明 (6)
クリーチャー:アース・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
アクセル
AC-このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札ではなく持ち主のマナゾーンに置く。

漫画での活躍も印象深い、かなり強烈なアクセル持ち。

アクセルで、相手のシールドを手札の代わりにマナへ送り込む。
正に自然版《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》とも言うべき性能。

能力的に再録などには恵まれなかったが、疑似シールド焼却持ちとして覚えておきたい一枚。

詳しくは個別項目を参照。

ミント・ミラージュ R 水文明 (4)
クリーチャー:スプラッシュ・クイーン 3000
アクセル
AC―このクリーチャーはブロックされない。
AC―このクリーチャーが破壊される時、かわりに、このクリーチャーにクロスしてあるクロスギアを1枚墓地に置いてもよい。

アクセルで、破壊されるときにクロスしているクロスギアを身代わりに出来る。

破壊以外には対策出来ないし、これ一枚の為にクロスギアを犠牲にするのも損した気分になる。
しかし、軽コストクロスギアと組み合わせれば意外と厄介な粘りを見せる。

ちなみにこのクロスギアを犠牲にする能力は、転生編の背景ストーリーの末路を示唆している。

ギガザンダ UC 闇文明 (2)
クリーチャー:キマイラ 1000
アクセル
AC-このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、相手の山札を見る。その中から1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、相手は山札をシャッフルする。

アクセルで相手の山札から直接カードを削れるキマイラ

相手の山札に直接干渉するカードは、現在殆どのカードがプレミアム殿堂に入ってしまった。
そのため、現在のところ相手の山札をいじれる貴重な一枚。

ただし、山札を削るにはシールドブレイクが必要なのでライブラリアウトは狙いにくい。
どちらかというと、最軽量のキマイラであることが重宝される傾向にある。

ライブラリアウトには向かないことが理由で、殿堂の手から逃れているとも言える。

詳しくは個別項目を参照。

開龍妖精フィーフィー C 自然文明 (3)
クリーチャー:スノーフェアリー 2000+
アクセル
AC-このクリーチャーのパワーは+3000され、種族にアース・ドラゴンを追加する。

アクセルでパワーの向上と種族の追加ができる、DM-15のサイクルの内の一枚。

ここで挙げたフィーフィーは、パンプアップに加え種族にアース・ドラゴンを追加する。
最近は軽量のドラゴンが増えていると言う事実が苦しいが、元から持っている種族が優秀なのは救い。

スノーフェアリーデッキのアタッカーや《太陽王ソウル・フェニックス》デッキなどではまだワンチャンスあるか……?

戦国編

シンカイドウザン UC 水文明 (3)
クリーチャー:ブルー・モンスター/サムライ 2000
アクセル
AC-このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このクリーチャーよりパワーの小さいクリーチャーを1体、バトルゾーンから持ち主の手札に戻してもよい。


アクセルで、ブロックされなかった場合にはシンカイドウザンより小さいクリーチャーをバウンスできる。
普通に運用するとパワー1500程度しかバウンス出来ない計算になるが、そこはアクセル持ち。
アクセルのためにクロスするクロスギアで、パンプアップしてやろう。

パンプアップとアンブロッカブルを両立できる《インビジブル・スーツ》が好ましい。

白虎神テンセイ R 自然文明 (5)
クリーチャー:ゴッド/サムライ 5000
アクセル
AC-このクリーチャーは、シールドをさらに1枚ブレイクする。
G・リンク《朱雀神ガリョウ》の右横。
このクリーチャーがリンクしている時、このクリーチャーにクロスギアをコストを支払わずにクロスしてもよい。

戦国の世に登場した、サムライの神を名乗るクリーチャー『ガリョウ&テンセイ』の半分。

アクセルで追加ブレイクが行える。
アクセルが起動すればリンクせずとも最低二枚はブレイクできる。
だが、テンセイ単体では準バニラなのでリンクはしたい。リンクすれば最低でも三枚はブレイクできる。

クロスギアをクロスせずにリンクしても、画竜点睛状態ならば無料でクロスできる能力が付く。

大神秘ハルサ SR 自然文明 (5)
進化クリーチャー:ジャイアント/サムライ 9000
進化-自分のサムライ・クリーチャー1体の上に置く。
侍流ジェネレート
アクセル
AC-このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
W・ブレイカー

サムライ持ちから進化する、進化ジャイアント

アクセルが使えれば、アタックトリガーでマナ送りを行える。
さらに、アクセルを補助するかのように侍流ジェネレートを所持する。

コストも重くなくパワーも高いので、サムライデッキでは主力カードとなれる。

その他

試作品(プロトタイプ) クロコギア UC 無色 (0)
クリーチャー:アーマード・ヘドリアン/サムライ 0000+
(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
このクリーチャーを出す時、自分のクロスギアを好きな枚数これにクロスする。
アクセル(このクリーチャーにクロスギアがクロスされている時、このクリーチャーは次のAC能力を得る)
AC−このクリーチャーのパワーは、+500される。

アビス・レボリューションで久々に登場したアクセル持ち。
アクセルが発動しなければ即座に自壊してしまうという一風変わった能力をしている。

詳しくは個別項目を参照。


派生能力


スーパーアクセル

DM-29にて登場したアクセルの上位能力。《封魔ラセツ・コロンゾン》のみが所持する。
アクセルが使いやすく改良されており、S-AC持ち以外のクリーチャーがクロスギアをクロスしていても能力が起動できる。

しかし使いやすいのは良いものの、結局一枚のみしか登場しなかったことが悲しい。
唯一所持するラセツ・コロンゾン自体も、S-ACを起動させてもそこまで強くもない。

結局、S-ACもDMではよくある使い捨て能力の一つと化してしまっている。



追記・修正は、アクセルを発動してからお願いします。

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最終更新:2024年06月16日 07:21