バルムンクサーカス団

登録日:2015/10/29(日) 18:59:55 
更新日:2023/12/02 Sat 17:52:07
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「歓迎いたしますよ!」

「我がバルムンクサーカス団アルカンタラ公演へ!!」



バルムンクサーカス団とは、久保帯人のデビュー作ZOMBIEPOWDER.に登場する盗賊団である。
全26話(打ち切りだけど)の内の13話はこいつらとのエピソードなので、首領のバルムンクは事実上の本作のラスボスでもある。
本作のパンクロックな世界観を如実に表した悪役であり、幹部勢のぶっ飛び具合も『BLEACH』に匹敵する。

サーカスの名がつく通り、団長バルムンク指揮下の団員たちは全員道化師や大道芸人のような姿をしているのが特徴。
合計人数は不明だが、恐らく100人以上は確実。
その正体は殺戮と強奪を繰り返す「死のサーカス団」であり、合計2万人を殺し、わずか2時間で村を地図から消したことすらある。
団長のバルムンクを始めとしてA0級犯罪者が2人在籍している事からもそのマジキチっぷりは窺える。

ヒロイン・ウルフィーナの弟・エリックが体内に宿した死者の指輪(めんどいので作品の記事参照)を奪い取るために暗躍するが、
ウルフィーナを追ってやって来た主人公一行により幹部2名が殺害され、バルムンクも主人公・芥火ガンマに敗北して逃走。
残る団員達もバルムンクを追って逃げ去って行った。


☆団員

  • バラーニュ・ビノワ・バルトルイユ・バルムンク
バルムンクサーカス団団長。一件紳士然とした中年男性だが、その性根は腐り切っている。
かつてガンマと共に死者の指輪を捜そうとして断られ、殺されかけた過去を持つ。
その外見通りのマジシャンであり、シルクハットからを出したり、ネクタイを蛇に変えたり、耳から拳銃を抜いたり、
翼を生やして空を飛ぶなど変幻自在な魔術を得意とする。
中でも最も得意とするのは義手を生やす奇術であり、阿修羅のように腕を無数に生やして戦うばかりではなく、
ガトリング砲や拳銃に変身させることなど朝飯前で、しまいには合体させて光線砲「バルムンクキャノン」を作り上げた。
後述するアマンティーヌも義手を変形させて創り出した代物である。

ガンマとの戦いの高揚感を味わうために彼を追い詰め、「黒腕の死神」時代の狂気と獣欲に満ちた心を取り戻させたものの、
強い自意識でそれを抑え込まれてしまう。
更に隙を突かれてガンマに両腕(本物)を引き千切られて戦闘不能にされ、腕に仕込んだ時限爆弾を起爆させて逃走した。

死者の指輪に浸食され昏々と眠り続けるエミリオを付け狙っており、ウルフィーナに対してはかなり辛辣な態度を向ける。

  • アマンティーヌ
バルムンクの義手から生まれた巨大なゴーレム。推定30m以上のゆるいジャミラのような姿。
頭にリボンが付いていることからもわかる通り、一応メスのようだ。…生殖能力は無いと思うが。
バルムンク本人が頭に乗っかることで通常の何倍ものパワーを発揮する。
ガンマをその巨体で殴り殺そうとしたが、右腕から顔に掛けて一刀両断されて地面に倒れ、バルムンク本人の腕が千切れたことで魔力を失い消滅した。

  • ミラン・ジェラルド・ファルゾン
A0級犯罪者、29歳。バルムンクサーカス団副団長。
かつては大陸中で名を轟かせた元暗殺者で、覆面とハットで顔を隠した男性だが素顔はイケメン(髪型は市丸似)。
作者曰く「バルムンクの次に頭オカシイ人だが、なぜか女性人気は高かった。初戦世の中カオですか?」とのこと。
後述する妹たちと共にナイフ投げの奇術を得意としており、妹たちのターゲット目がけ空中で自在にナイフの軌道を曲げることが可能。
いくら投げても減らない程ナイフを隠し持っており、全方向に向けて飛ぶ自分のナイフの軌道を全て見切るほどの腕前の持ち主だが、
スミスにアッサリ背後を取られ脳天を撃ち抜かれて即死した。
いくら大丈夫だからとはいえ妹目がけナイフを刺しまくる当たりやっぱりこの人もド変態。

  • ファルゾンシスターズ
ファルゾンの15人の妹たち。繰り返す。15人の妹たち。どんな家庭環境だバカヤロー。
顔も体型も性格も判で押したようにそっくりで、左額に番号の入れ墨が打たれている。
本名は上から順にシーラ、リナ、クインティーナ、パトリシア、オリヴィア、ノーラ、ロリータ、キスティア、ジュリアーナ、イルヴァ、
ヘスティア、ジョーヴィナ、フィスカーナ、ユーリーナ、ドリアンナ。別に覚えんで良い。
腹にターゲットを描いており、この部分のみ一切のダメージを追わない。
この部位を利用してファルゾンの投げたナイフの軌道を曲げ、相手をめった刺しにする。
刺さっても痛くないとはいえ「あぁン♪」「感じるわお兄様♪」とか言う当たりこの人たちも全員変態。
ナイフその物に匹敵するほどの速さでスミスを翻弄したがアッサリ全滅させられた。

  • リクリス・パウンダー・レッシャー
26歳。バルムンクサーカス団No.3。チリチリ頭の黒人で、「パイロマニア」の異名を持つ炎バカの変態。
アクアラング状の器具に仕込んだを飲み、はき出すと同時に両手に携えた松明*1に引火させ炎を浴びせるファイヤーダンサー。
子供好きであり、殺人狂ばかりのバルムンクサーカス団においては比較的まともな人物。
エルウッドに油を利用されて火だるまにされてしまうが、命は奪われずに済んだ。
ガンマ相手だったら即真っ二つだっただろうから運が良かった。
最後はバルムンクが逃げ出したのを知り、彼の後を追って退散した。

  • シャカブーン
バルムンクサーカス団No.4で魔術列車の隊長。
身長291cm・体重355kgの巨デブな女で、巨体に見合わぬ軽快な足さばきで敵を蹂躙する。
ウルフィーナを追い詰めるものの、拘束されたエミリオ体内の「死者の指輪」の暴走に巻き込まれて右腕を切り落とされ、
更に全身を触手で刺されて魔術列車から放り出され荒野の果てまで転がって行った。
バルムンクに惚れている辺りこの人もなんかおかしい。

  • 魔術列車部隊
バルムンクの創り出した魔法の蒸気機関車「魔術列車」の運転手たち。
…その正体は床下でイカヅチ乗りし、手で車輪を漕ぎまくるマッチョ男の集団である。
山本芳郎の短編小説『ひかりを超えろ』…とは関係ないと思う。
こいつら個人個人はネッキー、クインキー、マリンキー、ドルバッキーとラッキーマンが適当に名づけたかのような名前。

  • ロバート・ギッフル
A0級犯罪者でバルムンクサーカス団の幹部。42歳。
マジックボックスに入り、自在に上下を入れ替えることで敵を翻弄する二刀流剣士で、1000を超す人間を斬り殺してきた。
通称「偉大なる不死の匣(ザ・グレイト・アンデッド・ボックス)」
ガンマを殺せば箔が付くと超楽しそうに向かっていったが、ガンマの計略に引っかかって自分の両脚を斬ってしまい、
漸くその事実に気付き驚いたところを縦に真っ二つにされてあっさり即死した。
ガンマからは終始噛ませ犬扱いで、基本的に物覚えの悪い男なので「ワッフル」などと呼ばれていた。

  • ルカ=ルカ
軽業師。下でビクターが支えることで凄い高さから偵察を行う。
どっからどう見ても少年だが、本当は12歳の無乳女子。パウンダーのことが大好きらしい。

  • ビクター・ムーゲン
寡黙なバランスジャングラーの男性。ルカ=ルカを頭で支え十数mはあろうかという高さまで彼女を運んであげている。

  • その他モブ団員
人生を謳歌してそうな連中の集まり。




「アニヲタ殿、こんな所で再開できるとは! これも魔術の神の御導きか!?」

「さあ追記修正なさい、アニヲタ諸君。今度こそわが偉大なる魔術のもとに跪かせてあげましょう!」


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最終更新:2023年12月02日 17:52

*1 腰に提げた鱗板で摩擦熱を起こし発火させているので、デカいマッチなのかもしれない