ペインマン(キン肉マン)

登録日:2016/01/16 Sat 23:26:00
更新日:2023/12/20 Wed 00:23:44
所要時間:約 6 分で読めます






テハハハ~~ッ!さすがゴールドマンがよこした刺客

そこそこできそうではないかーーっ!!


ペインマンとは完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の一人。
通称完璧・伍式(パーフェクト・フィフス)


【プロフィール】

所属:完璧超人
出身:アルゼンチン
身長:198cm
体重:95kg
超人強度:1800万パワー


【概要】

超人墓場崩壊後、侵入してきた悪魔六騎士の迎撃に現れた始祖。
全身が無数の巨大なエアバッグ(割れ物を包むプチプチしたアレ)で覆われた奇妙な外見の超人。
だが、「真綿に針を包む」という言葉のごとく、レンズ状に頭部を覆うプチプチの奥には油断なく鋭い眼光を放つ眼が隠れている。

笑い声は「テハハハ」
絶対の神器のひとつ「風のダンベル」を所持する。
彼の登場で「○×のダンベル」が3つ続いたことにより、絶対の神器は属性は違うが全部ダンベルという衝撃の事実が判明した。


【人格】

非常に軽やかで陽気なテンションの持ち主であり、登場してから大体のコマで「テハハハ」と快活に笑っている。
自身の主張に大半が頑固と言う印象を抱く完璧超人の中において、『柔軟性』を主張するある種の異質な存在。
超人閻魔がゴールドマンとの対戦中に「(ゴールドマンらはともかく、ペインマンが)真っ向から私を否定するようなことはない。"柔軟"に私の意見を尊重し続けてくれた」と語るほどであり、その性格は特筆に値するといえるだろう。
回想でサイコマンがマグネットパワーの発見を披露したときも「力の研究をすること自体は否定しないが己の力ではないものを戦いに組み込むことまでは賛成しかねる」ともの静かに意見を述べている。*1

他の始祖達が基本的に他者を拒絶するスタンスの者達が多いのに対し、
下等超人に対しある程度の理解を示し穏やかに語りかける穏健な性格の人格者で、その性格は配下の鬼たちからも慕われている。
加えて穏健派ではあるが戦い自体は否定しておらず、寧ろ挑戦者と戦うことを喜び楽しむ好戦的な側面も有する。
ちなみにシングマンの古代超人界時代の回想では、若さ故か現在に比べるとラフな口調をしていた。


「硬い」ダイヤモンドボディを持つゴールドマン
「柔らかい」クッショニングマテリアルボディを持つペインマンとでは主義主張に至るまで何一つ意見が正反対であり、
常に答えの出ない議論をしていたという。
だが、ペインマンにとっては議論の答えを出すのでは無くてゴールドマンと口論することこそが何よりの楽しみであり、彼の脱退後は主義主張がわかりあえなかったことではなく、「もう言い争いをすることが叶わなくなったことが哀しかった」とジャンクマンに語る姿にはどこか寂寥感を漂わせていた。
また他の始祖がゴールドマンの強さや性格について思い返している中、
彼は「ゴールドマンですら自身のボディを傷つけることが出来なかった」と思い出しているところは対等のライバルらしいと言えるだろう。


そのため始祖の中でも悪魔将軍の行動には特に好意的であり、「あやつ=超人閻魔」が拒絶するイレギュラーの発生にはむしろ喜びを感じていた。
実際ジャンクマンが自分を倒しにやってきた際も、下等超人と呼びはしてもただひたすら見下すのではなく、
まさしく「挑戦者を待ち受けるベルト保持者*2」のように戦いそのものを楽しんでいる。
自分に不利益な事柄であろうとすべてを善哉と受け入れる度量は、ある意味最も超越者らしい態度といえるかもしれない。


【戦闘スタイル】

無数のエアバッグは緩衝材(クッショニングマテリアル)であり、
その弾力で太古からゴールドマンを含めたあらゆる超人が攻撃しても破れなかったという実績を持つ。

加えて緩衝材抜きにしても、彼の肉体は原型を留めないほどに変形させられても何事もなかったかのように元に戻る驚異的な柔軟性を持ち、
その名には痛み(ペイン)」を感じず、その分相手にためらいなく「痛み(ペイン)」を与える超人という意味が含まれている。

この柔軟性は戦闘にも生かされ、一度戦いになれば軟体生物のように敵に絡み付き締め上げていく。
その防御力で相手の攻撃を耐えきり、疲弊したところで柔軟な肉体を巧みに使った関節技でトドメを刺す戦術を取る技巧派タイプの始祖。

実際ジャンクマンが勝利できたのも、
  • ペインマン自身が選んだ熱が籠りやすい「密閉空間金網デスマッチ」という状況が有利に働いたこと
  • ペインマンと同じく物理攻撃を無効化する能力を持った同門サンシャインの存在
  • そのサンシャインを相手にジャンククラッシュを絶対の必殺技にするまで特訓させた悪魔将軍のシゴキ
  • かつて、ロビンマスクがジャンクマンに対し、敗北と同時に身をもって教えた逆転の一手
など、複数の要素が合わさった綱渡りの勝利であり、これらの何か1つが欠けても勝利はあり得なかった。

余談だが、「あらゆる攻撃を無効化する完璧な防御こそ最強」という彼の主張は弐式・シルバーマンのそれに近い。


緩衝材(クッショニングマテリアル)ボディ


もっと柔軟にならんといかん それこそ私のボディのようになぁ


「錆びたり朽ち果てたりすることもない攻防一体を成す不滅の肉体」と自ら豪語するペインマンの強さの要である能力。
体表面全体を覆う無数の緩衝材(エアバック)により、受けたあらゆるダメージを吸収し無力化する。
「鉄壁の防御力」という特性を持つキャラにありがちな肉体や能力の急所・弱点に当たる明確な部位が存在しないのが最大の特色。

また緩衝材を吸盤のように相手の身体に吸い付かせて投げ技の起点とする使い方も可能と防御のみならず攻撃にも使える攻防一体の性能から、ペインマンは全身の緩衝材一つ一つを「この世で一番強い素材」「最強の緩衝材」と称し誇っている。
自身の柔軟な肉体も合わさり、かの悪魔将軍が使用した「超人硬度0・スネークボディ」を彷彿とさせる。
(回想シーンでの二人のスパーリングや掛け合いの様子を見ると、ペインマンからヒントを得てスネークボディを実用化したようにも見える)

……と言っても完全無欠の能力という訳でもなく、エアバックという緩衝材の性質故、
高温環境下ではエアバック内の空気が膨張し、緩衝材の衝撃吸収能力が劣化してしまうという欠点を持つ。

しかしその弱点を突くには、室内の水が完全に干上がる程の超高熱を発生させなければならず、
仮に緩衝材の熱膨張を引き起こすことに成功したとしても、緩衝材ボディの防御力が完全に失われる訳ではない。
おまけに緩衝材が弾けたとしても、ペインマン自身は鉄壁の防御力を喪失するだけで戦闘自体はそのまま続行できる。
そもそも、もし試合場所が室内ではなく屋外だった場合、対戦相手がこの弱点を突けるのか疑問である。

回想シーンによればこのボディはかつてゴールドマンの剣にも傷一つ付けられることはなく、防御力に関してはザ・マンを超えたと自負していた様子。
オーバーボディとはいえ悪魔将軍は地獄のメリー・ゴーラウンドでストロング・ザ・武道のボディに傷をつけているので、現在と過去の力量差を加味してもそれは正しかったようだ。


  • ダミーバブル
右拳からペインマンそっくりの偽物の風船人形を出し、身代わりとして用いることで相手の攻撃を回避する技。
このダミーは幾らでも出すことが可能。
ジャンクマンにすぐ割られてしまったため、人形がどんな能力を持っていたのかは不明。
ダミーを自在に作り出す能力もさることながら、対戦相手にダミーと入れ替わったことを技に掛かって割られるまで悟らせないペインマンの力量も相当なもの。

ちなみに、左拳にも右拳と同じような膨らみが見られるが、
これはダミーバブルを射出するものではなく、神器「風のダンベル」を内蔵していることによるもの。

  • ファイヤーボールプレス
自分の両足を掴み丸くなり、回転しながら体当たりをする技。

  • ペインリカバリー
潰された緩衝材を元に戻すことで、攻撃を仕掛けた相手を弾き飛ばす技。

  • テリブルペインクラッチ

本来ゴールドマンにぶつけるべきものを代わりに
弟子であるおまえにすべてぶつけてやろうではないかーーっ!
光栄に思うがいいーーっ!

相手の首と両手首を絡み付くかのように同時に極め、更に足もバックから四の字に極めることで降下しようとも脱出できないという驚異の関節技。
極められた相手はペインマンの肉体のパワーと、もがけばもがく程相手の体の隙間に入り込む極上の柔らかさを持つ緩衝材に圧迫され、心地よく天国へと旅立つという。

ペインマンの肉体の性質上力づくで振り払うのは不可能だが、顔面に何度も攻撃を加えればダメージこそ与えられないが集中力は途切れ脱出するチャンスは生まれる。
ジャンクマンは、リングの金網にジャンクハンドを反射させ叩き付けるという方法で集中力を乱し、緩衝材との摩擦によって重傷を負いながらも辛うじて窮地を逃れた。
ペインマンが自ら「至高の決め技(フィニッシャー)と呼ぶことから、完璧・伍式としての「奥義」と考えられる。

【活躍】

悪魔六騎士の一人であるジャンクマンと金網のリングで対決。
どれだけジャンククラッシュを受けて原型を留めぬレベルまで変形させられようが、全くダメージの無いペインマンのボディはまさに相性最悪であり、
あらゆる戦法を受けても悉く効果がなかった。だがその戦いにおいても本気の殺し合いではなく
「力で押すだけではぶつかりあい消耗していくだけなのだ」とジャンクマンに諭すなど、
どこか旧友の育てた弟子の力を試しているかのような面が見られた。

柔軟な体のみに可能な締め技「テリブルペインクラッチ」でジャンクマンを締め上げるものの、ジャンクマンは間一髪で脱出。
そして「ジャンククラッシュのエネルギーで室内が水が干上がるほどに温度が上がった」という
久々の超ド級のゆで理論により、ジャンククラッシュを何度も空撃ちすることで、全身のクッショニングマテリアルが熱膨張

高熱を纏うジャンククラッシュによって、クッショニングマテリアルを破裂させられ、ついにダメージを負う。

自らのアイデンティティを砕かれたペインマンだったが、怒るところか興奮するように喜びながら、ゴールドマンですら出来なかった快挙を成し遂げたジャンクマンを褒め称えた。
しかし、まだペインマンは戦闘を続行できる余力を残していたのに対し、ジャンククラッシュを連発したジャンクマンは疲弊して満身創痍。
勝負ありと判断したペインマンは、ジャンクマンの健闘を賞賛しつつ、トドメのファイヤーボールプレスを決行するが……


ニヒヒヒ…こういうときはよぉ…どうすりゃまだ動けるか知ってるぜ…

それはな…身体を軽くするんだーーっ!!


ジャンクマンは、超重量のジャンクハンドを左手ごと切断し身軽化。高速で脱出してしまう。
ペインマンは知る由も無いことだが、この戦術は旧作でジャンクマンがロビンマスクに敗退した戦術であり、
下等超人に対する敗北を許さない完璧超人には成しえない進化の形であった。

トドメを刺そうとして無防備な体制を晒してしまったペインマンは
起死回生の「オーバーヒートジャンククラッシュ」を受け全身が破裂し倒された。


が、敗れたペインマンはゴールドマンの理念が自分を破ったことに満足し、むしろ晴れやかな表情で
「お前たちはもはやただの下等超人ではない」と完璧超人として最大級の賛辞をジャンクマンに贈る。
そして自ら「風のダンベル」を渡し(手がジャンクハンドの彼が持てるように紐で括る親切さ)
周囲の鬼たちに重傷のジャンクマンに危害を加えないよう遺言までした上で、笑いながら事切れた。

地獄の鬼たちも涙を流す、最期まで高潔なペインマンの人柄にはジャンクマンも敬意を表し、その亡骸を前にペインマンの想いを悪魔将軍と超人閻魔に伝えることを誓った。



追記・編集は柔軟な思考ができるようになってからお願いします。

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最終更新:2023年12月20日 00:23

*1 ちなみにシルバーマンはというと「超人パワーにも絡みかねないこの力は自分たちの慢心を招き没落に結びかねない」と物静かだが強固に封印を主張しており、ザ・マンが研究について「わたしはいいと思う」と肯定したときも「正気ですか?」と食い下がっていた

*2 この場合はダンベルだが