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更新日:2026/09/28 Mon 11:15:23
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完璧超人始祖とは、漫画『
キン肉マン』に登場する勢力・カテゴリーの一つ。
「夢の超人タッグ編」で初登場した
完璧超人の最上位存在にして、その名が示す通り
史上最初の完璧超人である。
【概要】
「
完璧超人始祖編」において最初に登場した完璧超人のエリート部隊
「完璧・無量大数軍」よりもさらに高次の存在であり、超人の神に最も近い亜神級の超人たちである。
その正体は、かつて天上界から下天した
「慈悲の神」ことザ・マンと、その理想に共鳴して彼の弟子となった10人の超人。ザ・マンにとって彼らは、自らの理想を実現するための弟子であると同時に、長きにわたって苦楽を共にした同志でもあった。
その関係を象徴するように、
始祖の中にはザ・マンと自分たちとの関係を
神に仕える天使となぞらえる者も存在する。
彼らは太古の誓いに基づき、師であるザ・マンから超人の神と同じ不老不死の奇跡を授けられ、数億年にも及ぶ歳月を生きながら研鑽を重ねてきた。文字通り、現在の完璧超人という種そのものの原点に位置する存在である。
始祖は、開祖であるザ・マンを含め、各々が「零式」から「拾式」までの二つ名を持つ。
完璧超人の原点にして頂点
建前上、完璧を極めた者同士である完璧超人に上下関係は存在しない。しかし
始祖たちは、現行のエリート部隊である
無量大数軍ですら畏怖と敬意を示すほど別格の地位にあり、実力面でも
無量大数軍以下の一般完璧超人とは比較にならないほどの隔絶が存在する。
現代の完璧超人陣営において最強格の一人である『完肉』
ネメシスですら、完璧超人の未来を背負って『終焉の刻』
ファナティックと戦った際には、
始祖という存在の壁を改めて痛感したほどであった。
さらに、存在としての格そのものは本物の神々より下位に位置付けられているものの、純粋な戦闘能力だけを見れば、
始祖たちは古代の時点ですでに大半の超人の神を上回っていたと考えられる。
これは単なる後付けの評価ではなく、彼らを直接鍛え上げた師であるザ・マン自身が、
始祖たちの強さを認めている。
そのため、ザ・マンと同じく下天した
超神や、刻の神によって生み出された
五大刻/神の資格者が登場した後においても、
完璧超人始祖は依然として『キン肉マン』世界屈指の戦闘集団として扱われている。
そもそも「完璧超人」という呼称自体、太古の昔に彼らが「完璧」に到った結果として名乗り始めたものである。
つまり現在の完璧超人が掲げる「完璧」という思想の根源にして、その理念を最も純粋に体現した存在こそが彼らなのである。
そのため、一般の完璧超人に課されている「敗北した場合は自害する」といった掟も、すでに完璧を極めた始祖には適用されない。一方で、彼らには彼らだけに課せられた別の誓いと掟が存在している。
「聖なる完璧の山」と始祖たち
始祖は、本拠地である「聖なる完璧の山(超人墓場)」にそれぞれの自室を構えている。
出奔した者を除けば、基本的には「超人閻魔」ことザ・マンの命に従ってこの地に留まり、他の一般完璧超人と積極的に交流することもない。
同じ完璧超人ではあっても、始祖たちは自分たちに遠く及ばない存在だと認識していたようである。
のちに明かされた歴史も踏まえれば、現在の完璧超人とは、極論すれば「始祖の影をなぞることで成立した存在」と表現しても過言ではない。
単純な「悪」ではない者たち
シナリオ上は敵として登場するものの、彼らは彼らなりの理想、信念、そして正義を持った集団であり、単純な意味での「悪」と断じることはできない。
「
完璧超人始祖編」の最終盤で
キン肉マン自身が叫んだ通り、この「三属性超人戦争」における戦いは、
単なる善と悪の勢力争いではなく、各々のイデオロギーと、数億年前に交わされた小さな約束に端を発したものだった。
始祖が掲げる「完璧」の理念は、超人という種を守り、争いのない理想世界を作り上げようとしたザ・マンの思いを原点としていた。
しかし、数億年という途方もない時間の中で、その理念が自分たちではどうしようもないほど硬直化してしまった、ただそれだけのことだったのだ。
完璧超人始祖の魅力は、こうした単純な善悪で割り切れない価値観に加え、互いが深い因縁と長い付き合いを持っている点にもある。
作中では、彼らがかつて共に過ごした風景が回想としてたびたび描かれ、始祖同士の人間関係や、それぞれが抱えてきた過去も丁寧に掘り下げられていく。そのため、従来の敵超人とは一線を画す独特の魅力を持つ集団となっている。
同時に、ゴールドマン=悪魔将軍と彼が率いる
悪魔超人軍もまた、
正義超人とも完璧超人とも異なる価値観から行動する存在として描かれている。彼らも単純な勧善懲悪における「悪役」ではなく、それぞれが自らの信念に従って行動しているのである。
数値では測れない強さ
本編で見せた圧倒的な実力とは裏腹に、
始祖それぞれの
超人強度は意外なほど低い。
平均値だけを比較すれば、むしろ
無量大数軍の方がはるかに高いし、
始祖の中には完璧超人として最低値とされる1000万パワーに近い者すら存在する。
この設定は、旧シリーズにおける悪魔将軍やヘル・ミッショネルズなどの超人強度との兼ね合いから設定されたものと考えられる。
もっとも、『
キン肉マンⅡ世』で
アシュラマンが語った「同じ超人強度でも鍛え方が違う!」という考え方を踏まえれば、数値と実戦能力が一致しないこと自体は決して不自然ではない。
むしろ
始祖の場合、
数億年にも及ぶ鍛錬と、完璧を極めるために積み重ねてきた技術・精神性こそが、単純な数値を超えた強さの根幹となっているのだ。
絶対の神器
10人の完璧超人始祖には、それぞれザ・マンから「絶対の神器」と呼ばれるダンベルが一つずつ与えられている。
これらを「聖なる完璧の山」の最奥部「文字盤の祭壇」にある「起こりの石板/ビギニング・ストーン」へすべて捧げると、始祖全員の存在がこの世から消滅する。
この仕組みが発動するのは、全宇宙から始祖以外の超人が消滅した、あるいは超人という種が十分に成熟したと、始祖全員が認めた場合である。
すなわち、始祖は自らの役目が終わった時には、自分たち自身もまた世界から退場することを受け入れていた。
この「自らの存在そのものを代償として、超人という種の未来を託す」という仕組みは、彼らが単なる強者の集団ではなく、超人という種の誕生からその成熟までを見届けるために存在していたことを象徴している。
戦闘集団としての異常性
完璧超人始祖は、『キン肉マン』に登場する集団としても極めて特殊である。
一般的なバトル作品では、集団の初期メンバーは後から登場する強敵によって次第に格下げされていくことが多い。ところが始祖の場合は、その逆の現象が起きている。
初期に敗北した者の評価が、物語が進むにつれてむしろ上昇していくのである。
後発の始祖についても、先に登場した者を下回る存在として描かれるわけではなく、それぞれが一貫して「始祖」の肩書きに相応しい実力を示している。
そのため、11人全員が最後まで別格の存在として成立している。
実際の戦闘描写においても、
始祖同士でもなければまともにダメージを与えることすら難しく、一般超人が勝利するには、相手の力を利用する、偶然を味方につけるなど、何らかの特殊な条件が必要となったケースが多い。
正義超人でも屈指の実力者である
テリーマンでさえ、ジャスティスマンとの戦いそのものには完敗しており、最終的にはジャスティスマンによる「裁き」の攻撃に耐え抜いたことを認められるという形で決着している。
また、悪魔騎士に敗れたペインマンとカラスマンについても、サイコマンは「口ではあれこれ言っていても、内心では下等超人を認めたがっていた。その『甘さ』を突かれて彼らは負けた」と分析している。
逆に言えば、始祖たちが数千万年にわたって抱えてきた迷いや情を一切捨て、最初から本気で相手を叩き潰すことだけを目的としていたならば、火事場のクソ力を身につけたイレギュラーを相手にしても、古代の大粛清が再現されていた可能性すらある。
このため読者から見ても、「正面から実力で勝利した」という印象を持ちにくく、それがかえって
完璧超人始祖という集団の別格感を強調する結果となった。
負けてやるつもりはなかっただろうに汚い罠(褒め言葉)に嵌められて自分の力を利用される形で敗退してしまったシングマンが哀れ。
完璧・○式奥義
完璧超人始祖は、それぞれ自らのナンバーに対応した
「完璧・○式奥義」と呼ばれる
必殺技を持つ。
ただし、この名称が作中で明確に使用されるようになったのは
スニゲーターVSガンマン戦から。そのため、ガンマンより先に退場した面々については、作中で披露した必殺技が奥義であるとは明言されていない。
アビスマンだけは後の回想で「奈落斬首刑」が奥義であることが明かされた一方、ミラージュマン、ペインマン、シングマンについては、作中で奥義を使用したのか、あるいは別の技が奥義に該当するのかは明確になっていない。
亜神級の超人
完璧超人始祖は単純な戦闘力だけでなく、一般の完璧超人や下等超人とは一線を画す、半ば神に近い超常能力も備えている。
空間を越えて場所を繋ぐ(ジャスティスマン)、火の玉のような姿へと変化して移動する(ガンマンほか)、首を斬り落とされても長い時間をかけて自力で力を蓄え復活する(金銀兄弟)、次の話では何食わぬ顔で別の姿に変わっている(悪魔将軍、ガンマン)など、その能力は明らかに通常の超人の領域を超えている。
こうした描写からも、彼らが「超人の中でも特に強い」というだけでなく、神と超人の中間に位置する亜神級の存在として設定されていることが分かる。
【始祖たちに課せられた本来の使命】
- 完璧超人始祖という集団の誕生から変節に至るまでの経緯はこちらを参照。
「
完璧超人始祖編」では、シルバーマンがその存在理由を「超人という種を神の怒りから保護するため」と説明している。
また「
オメガ・ケンタウリの六鎗客編」では、ジャスティスマンが「本来の
完璧超人始祖の任務は超人界に害を及ぼす存在を排除すること」と語っている。
しかし、それだけが彼らの使命ではなかった。完璧超人始祖は、数億年という長い時間の中で、超人という種そのものを脅かす、より大きな危機の到来を見越して育成された存在でもあった。
そして同章の終盤、ザ・マン自身の口から、その「危機」の正体が明かされる。
それは、かつて天上界でザ・マン(元「慈悲の神」)と対立し、超人という種の殲滅を主張していた「調和の神」と、それに賛同する神々の勢力であった。
もし彼らが自ら地上へ侵攻してきた場合、それを食い止めるための地上側の最高戦力となること。それもまた、完璧超人始祖に与えられた使命の一つだったのである。
理念の形骸化
しかし、始祖たちが掲げていた理念は、億単位の年月を経る中で次第に形骸化していった。
彼らの目的は本来、争いのない理想の世界を作ることであり、だからこそ「もし自分たちが管理に失敗して超人が滅亡するなら、自らも責任を取って消滅する」という誓いも立てられていた。
ところが、長い年月の中で「
完璧」という理念そのものが目的化していく。
古代において、
弱者を虐げるようになった下等超人に対する大規模な粛清が行われたのも、その表れであった。
さらに完璧超人による徹底した管理が続いた結果、それすら維持できなくなったと判断されたことが、「完璧超人始祖編」での無量大数軍の宣戦布告へと繋がっていく。
そして、この状況に決着をつけようとしたのが、かつて始祖の一人だったゴールドマン=悪魔将軍である。
彼は、かつての師であるザ・マンと、その暴虐を糺そうとしない同志たちを止めるため、「聖なる完璧の山」へと侵攻することを決意した。
ザ・マンが地上の管理に乗り出した本当の理由は、再び超人の滅亡を企てる天上界の動きを察知し、かろうじて超人という種の絶滅を回避するためだった。
そして、たとえ超人が理想的な存在へ進化できなくとも、まずは「超人という種そのものを生かす」こと、それがザ・マンの最終的な目標だった。
金銀兄弟をはじめとする始祖たちも、その事情自体は理解していた。
しかし、師と同じく潔癖な理想主義者だったゴールドマンにとって、超人の可能性そのものを封じるようになったザ・マンの姿は、どうしても受け入れられるものではなかった。
こうして、かつて「理想を同じくする弟子と師」であった者たちは、互いに異なる答えを求めて戦うことになる。
そして超人閻魔ことザ・マンにとっても、悪魔将軍との直接対決は単なる反乱への対処ではなかった。
自らの理想を信じ、数億年もの間それを支えてくれた弟子たち、そして同志たちに対して、自らの答えを示さなければならない最後の試練だったのである……。
【メンバー】
単行本51巻の巻末インタビューでザ・マンの命名理由が明かされた際、ヒーローの原点として、全員の名前を「〇〇マン」で統一したことが明かされている。
◇“完璧・零式” ザ・マン
だから私は何度でもやり直す
未来永劫に続く磐石の"完璧"を、今度こそ作り出すのだ!
所属:完璧超人
出身:天上界
身長:不明
体重:不明
超人強度:9999万パワー
完璧超人の開祖。より良い超人界を築くため、あえて自ら地上へ降りた慈悲深き神。
現代においては生と死を司る超人墓場の管理者「超人閻魔」を名乗っている。
口癖は「グロロ~」。
「神とは常に完璧な存在でなくてはならない」「下界の超人が失敗作であると認めた時点で、私は己を神と認定できなくなる」
と高らかに主張し、神々による全超人の粛清計画に反対。
「超人を創ったことは失敗ではなかったと、自分自身に、そしてお前たちに証明してみせたい」
と朗らかな笑顔で語るなど、本来は高潔な理念を持った傑物だった。
また、始祖とその系譜を継いだ一般完璧超人以外に、ただ暴れ回ることしか能のないどうしようもない下等超人たちまで生き残っていたことが発覚した際にも「むしろ私は嬉しい」と受け入れ、粛清を唱えるガンマンやシングマンを諫めるほどの器の大きさを持ち合わせていた。
……しかし、その慈悲と理想は、やがて「
完璧」という理念への過剰な執着へと変貌していくことになる。
その後の彼の行動については
こちらを参照。
真の名が明らかになる前は、その唸り声から「グロロー神」「グロローマン様」、始祖たちが敬愛してやまない人物でありながら誰もが「あやつ」としか呼ばないことから「あやつマン」、読者投稿による元デザインから「ゼウスマン」、それらを全部盛りにした「慈悲深いあやつ・ザ・閻魔」などの愛称で呼ばれていた。
◇“完璧・壱式” ゴールドマン
その思い上がりをいよいよ私は潰しに来たということだ
所属:完璧超人→悪魔超人
出身:天上界
身長:220cm
体重:162kg
超人強度:1500万パワー
悪魔超人の開祖。悪魔超人最後の刺客・悪魔将軍その人である。
悪魔将軍の正体については『Ⅱ世』までは曖昧な部分もあったが、設定が再編された「完璧超人始祖編」以降は「基本的にゴールドマン自身である」と明言されるようになった。
天上界最強の格闘技の達人「戦いの神」としてキン肉族に崇められていたが、その実態は完璧超人始祖という神にも匹敵する力と神々に準じる地位を持つ集団に属していた古の完璧超人だった。
弟・シルバーマンとは、かつて「天上兄弟ゲンカ」として伝えられた戦いの末、互いに
剣で首を刎ね合い相討ちになったとされ、「黄金のマスク編」でも事実として語られていた。
しかし「
完璧超人始祖編」では、この兄弟こそが悪魔超人と正義超人の開祖であり、二人の戦いも、
両陣営の争いによって激化した地上の戦乱を収めるため、ザ・マンと残った始祖たちの介入によって企てられた決着のための決闘だったことが判明した。
最初にザ・マンに見定められた超人であり、頂上決戦の際には「最強の完璧超人だった男」とまで評されている。
これはゴールドマン以降に彼以上の完璧超人が現れたという意味ではなく、あくまでゴールドマンが始祖の座を降り、袂を分かったためである。
他の始祖からも一目置かれるほどの実力者だったが、かつての理念を暴走させ、自らの「完璧」という理想像を超人界に押し付けるようになったザ・マンに失望。
周囲の反対を振り切って自ら超人墓場を抜け、己のやり方によって下等超人を導こうとした過去を持つ。
当時から相当に強情な性格だったらしく、同志たちからも「石頭野郎」、「融通が利かない」、「人付き合いが下手だった」などと評されている。
しかし、その「石頭」ゆえに譲らなかった信念を貫いて下野したことで、地上において、かつての己を含む始祖すら超える力を獲得。
“あやつ”自らが地上侵攻に乗り出したことを知ると、かつての同志を諸共に皆殺しにすべく動き出した。
掛け声は
「フン!」「トアーッ」。
袂を分かつ前に、超人閻魔から
絶対の神器の一つ、
「天のダンベル」を授けられている。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・弐式” シルバーマン
超人という種族には
その可能性がある!
希望がある!
所属:完璧超人→正義超人
出身:天上界
身長:220cm
体重:162kg
超人強度:1500万パワー
正義超人とキン肉王家の開祖。ゴールドマンの実の弟。
兄と互角の実力を持つ無敵の格闘技者でありながら、争いを好まない慈愛に満ちた気質から「平和の神」としてキン肉族に崇められている。
兄と互角というだけあって、その実力はザ・マンからそれぞれ「右腕」「左腕」と評されるほど。
始祖の中でも筆頭格と呼べる存在である。
主張の違いから大喧嘩の末に兄弟で互いの首を刎ね合ったという凄惨な伝承も残されているが、根は理知的な穏健派。
過去においてもその気質は変わらず、犬猿の仲であるガンマンとサイコマンの仲裁をたびたび務めていた。
サイコマンからも「他の好戦的な方々とは違う」として「敬意」を寄せられている。
ゴールドマンがザ・マンと決別して超人墓場を去った後、監視を名目に地上へ降りたシルバーマンも、兄と同じく超人墓場へ戻ろうとはしなかった。
金銀兄弟と袂を分かったことはザ・マンにとっても後々まで響く禍根となり、兄弟が死んでも超人墓場へ還ろうとしなかったことが完璧超人始祖という組織の崩壊を決定付けた。
「黄金のマスク編」では
大魔王サタンにそそのかされて悪に堕ちたゴールドマンと骨肉の争いを繰り広げたが、キン肉マンや
バッファローマンの尽力によって円満な形で決着がつき、以来、金銀合体マスクとしてキン肉大神殿に安置されていた。
しかし
無量大数軍の始動に呼応して再び分離、兄にザ・マンたちを止めることを託し、自らも肉体を得るために力を蓄え続ける。
古代において最も多くの下等超人を粛清した「虐殺王」だったこと、正義超人誕生の裏に隠された真実など、不穏な情報が次々と語られる中、彼が秘める真意とは……?
掛け声は
「ツアーッ」。
袂を分かつ前に、超人閻魔から
絶対の神器の一つ、
「地のダンベル」を授けられている。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・参式” ミラージュマン
神代からの黄泉比良坂の番人として きさまをこの先に通すわけにはいかない!
だからゴールドマン いや 悪魔将軍よ!
今日が私ときさまの 闘い納めだ!!
所属:完璧超人
出身:ポルトガル
身長:263cm
体重:405kg
超人強度:2200万パワー
地上に表出した超人墓場の入口「黄泉比良坂」を守る寝ずの番人。
最強の力を求め、「聖なる完璧の山」を訪れる下等超人の力を試す役割を担う。
生真面目で温厚だが、実力のない下等超人には容赦しない。
掛け声は
「ゴバッゴバッ」。
絶対の神器の一つ、
「氷のダンベル」を所持する。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・肆式” アビスマン
オレたち二人の対決にゴングなど必要ない!
そうだよな?
所属:完璧超人
出身:トルコ
身長:202cm
体重:185kg
超人強度:2600万パワー
超人墓場で行われる労役をザ・マンに代わって視察する監督官。
正面突破を得意とするパワーファイターで、いかなる攻撃も真っ向から受け止めたうえで叩き潰すことを信条とする。
口癖は
「モガッモガッ」。
絶対の神器の一つ、
「焔のダンベル」を所持する。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・伍式” ペインマン
いや わかりあえなかったのが哀しいのではない
ただ言い争いができなくなった……
それが私は哀しいのだ
所属:完璧超人
出身:アルゼンチン
身長:198cm
体重:95kg
超人強度:1800万パワー
全身を巨大な
エアキャップ(割れ物を包む、いわゆる「プチプチ」)に覆われた超人。
あらゆる衝撃を吸収・無力化する防御力と驚異的な柔軟性を誇り、体だけでなく考え方でも「柔軟さ」を主張する異質の
始祖。
緩衝材の奥に見える目つきは鋭いが、性格は陽気で話好き。
口癖は
「テハハハ」。
絶対の神器の一つ、
「風のダンベル」を所持する。
彼の登場によって
ダンベルが3つ続いたことで、
「絶対の神器は属性こそ違えど全部ダンベル」という衝撃の事実が判明した。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・陸式” ジャスティスマン
所属:完璧超人
出身:スイス
身長:209cm
体重:136kg
超人強度:1500万パワー
「天上兄弟ゲンカ」の伝承の中で存在が語られていた裁きの神ジャスティスの正体。
「完璧超人始祖編」においてゴールドマンとシルバーマンがピックアップされる中、その兄弟喧嘩を仲裁したと神話に伝わるジャスティスの存在はひそかに注目されていたが、そのジャスティス自身も始祖として登場することになった。
徹底的に冷徹鋭利な性格で、厳格だが、一時の情に左右されない公明さも持ち合わせる。
掛け声は
「ハワーッ」。
絶対の神器の一つ、
「光のダンベル」を所持する。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・漆式” ガンマン
完璧超人始祖“漆式”
ガンマンを前に頭が高いわ──っ!!
所属:完璧超人
出身:モロッコ
身長:302cm
体重:580kg
超人強度:3800万パワー
事あるごとに下等超人の粛清を主張してきた、始祖の中でも特に過激でやかましい男。
特徴的な単眼で真実を見抜き、未来を見通す。
「嘘が大嫌い」と公言し、化粧やカツラさえも大きな声で否定する頑固者だが、超人界の未来を憂う気持ちは本物であり、そのビッグマウスにふさわしい実力も備わった強豪超人。
自らも衝撃的なデザイン変更によって日本全国の読者を爆笑の渦に引き込んだことで知られる。
口癖は
「シャババーッ」。
絶対の神器の一つ、
「土のダンベル」を所持する。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・捌式” シングマン
所属:完璧超人
出身:
アメリカ合衆国
身長:298cm
体重:800kg
超人強度:3000万パワー
ピンク色に輝くメタルボディは地球外の物質でできており、現存する地球の物質では傷一つつかない。
始祖の中でも特にザ・マンの提唱する理念に心酔している様子を見せ、それを愚弄する者への敵意の激しさは盟友であるガンマンに勝るとも劣らない。
真面目が過ぎるあまり他者の価値観を許すことができないタイプだが、話そのものは聞いてやれる穏便な性格の持ち主。
口癖は
「ギラギラ」「マッ!」。
絶対の神器の一つ、
「星のダンベル」を所持する。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・玖式” カラスマン
所属:完璧超人
出身:
日本
身長:260cm
体重:190kg
超人強度:2000万パワー
始祖の中でも最速のスピードを誇る、
カラスの化身超人。
超スピードと鳥類の特性を生かした数々の技は、相手にダウンすることさえも許さない。
「ネバー」「モア」と名付けた二羽のカラスを友とし、この二羽の名を繋げると「
Nevermore」となる。
これはかつて生涯でただ一度ゴールドマンに敗北したことを戒める、カラスマンの信条である。
口癖は
「カララ~ッ」。
絶対の神器の一つ、
「闇のダンベル」を所持する。
詳細は
当該項目を参照。
◇“完璧・拾式” サイコマン
私がこの力を使うのは
あくまで世界平和のためのみなのです!
所属:完璧超人
出身:スペイン
身長:206cm
体重:102kg
超人強度:1000万パワー
ザ・マンから特命を受け、始祖でありながら特別に外界へ出ることを許されている異例の存在。
「10」というナンバーも、単純に最下位であることを示すものではなく、その役割の特殊性を示しているのだろう。
絶対の神器の一つ、「雷のダンベル」を所持する。
始祖の中でも特に謎に包まれた存在で、
無量大数軍ですらその情報を知らない。
……その正体は、他の
始祖に先んじて登場していた、
ある超人である。
余談
- シングマンの回想において、許されざる世界樹に下等超人の生存が確認された際、ザ・マンは「我らと
その子孫
以外は死に絶えたと思っていた」と発言している。この発言から、現代の(完璧以外も含んだ)超人の一部は、始祖の系譜を継ぐ存在である可能性が示唆されている。
- ここでいう「子孫」は、単純に生殖によって生まれた血縁上の子孫という意味ではなく、ジャスティスマンに師事していたというミロスマンのように、始祖たちが有していた技術や知識などを受け継いだ存在という意味合いも考えられる。
- もっとも、彼らは下等超人によって殺害され、完璧の巨像まで破壊されているため、少なくとも戦闘能力については、それほど高い存在ではなかったようだ。
- ザ・マンに見込まれた始祖のうち8人には、それぞれ出身国に関する設定が設けられている一方、金銀兄弟については一貫して「天上界」の出身とされていた。
- ところが、のちのバベルの塔の戦いで「神の席の総数」と「超人誕生の経緯」についてジ・エクスキューショナーが説明したことで、その理由が明らかになる。なんと、金銀兄弟はザ・マン自身によって生み出された存在だったのである。
- この設定によって、ザ・マンが金銀兄弟を他の始祖以上に信頼していたことや、彼の下を去ろうとするゴールドマンに対して「神は己の姿に似せて超人を創った」と語ったこと、さらにミラージュマンやアビスマンから「ザ・マンとお前(ゴールドマン)は似すぎている」と指摘されたことなど、これまでに描かれた要素が一つにつながる形となった。つまり、金銀兄弟が「出身国」という枠組みから外れて天上界の存在として扱われていたのは、単なる設定上の例外ではなく、ザ・マンとの関係性そのものに由来していたと見ることができる。
致命的な弱点
強すぎて本編では特に言及されなかったが、始祖にも致命的な弱点が存在する。
彼らは古代の時点でザ・マンに認められるほどの才能を持ち、弟子入りした後も億年単位の鍛錬を重ねることで、ほぼ完成された段階に到達している。
しかし、それほどまでに「完璧」であったことそのものが、皮肉にも彼らの最大の弱点となった。
彼らにとってザ・マンは、目標として追い続けるべき「高い壁」であると同時に、自分たちが絶対に否定してはならない「完璧そのもの」でもあった。
そのため、ザ・マンが提示した完璧超人の理念から外れることは、単なる思想の変更ではなく、自らが積み上げてきたものそれ自体を否定することに繋がってしまう。
特に象徴的なのが、感情の力である。
キン肉マンが何度も示したように、超人には
「思いやり」「やさしさ」「愛情」「信じる心」といった感情を「
火事場のクソ力」へと昇華させ、生まれ持った限界を超える可能性が存在していた。
ところが、完璧超人の理念において感情とは、基本的に「下等超人の未熟さの象徴」と考えられていた。
感情に流されず、大義のために己を律する。それこそが完璧へ至るための重要な条件だったのである。
この考え方自体は、古代の下等超人が感情のままに暴れ、争いを繰り返していたことを考えれば、決して間違ってはいなかった。
実際、感情を制御し、肉体と精神を極限まで鍛え上げた完璧超人始祖と、感情のままに暴力へ走る古代の下等超人との間には、圧倒的な力の差が存在していた。
しかし、その思想を極限まで突き詰めた結果、完璧超人始祖は逆に「感情を否定することで得られる強さ」の先へ進めなくなった。
彼らは感情を制御することには長けていたが、キン肉マンたちのように、感情そのものを力に昇華することができなかったのである。
この問題を象徴しているのがシルバーマンである。
彼はサイコマンに対して友情に近い感情を抱いていたにもかかわらず、それを最後まで「火事場のクソ力」として昇華することができなかった。
また、ゴールドマンが墓場を出る決意をした時点で「火事場のクソ力」を発現させる可能性に最も近かったサイコマンですら、シルバーマンの冷徹さを理想とするあまり「火事場のクソ力」を強く否定し、その代替品としてマグネット・パワーの研究に傾倒していった。
つまり、完璧超人始祖は完璧になることには成功したが、完璧であるがゆえに、その完璧さを否定しなければ到達できない領域へ進めなかったのである。
これは、のちに
ロビンマスクが示した「高い壁」という比喩で考えると分かりやすい。
ザ・マンを乗り越えるべき
「壁」として捉え続けていれば、弟子たちはさらに上へ進めたかもしれない。しかし彼らにとってザ・マンは、いつの間にか絶対に否定してはならない
「天井」となっていた。
その意味で、彼らの最大の弱点は肉体的なものでも技術的なものでもなく、自らが信じてきた「
完璧」という理念そのものにあったと言える。
そして、この弱点を最初に乗り越えたのがゴールドマンだった。
ゴールドマンは始祖の座を捨て、下等超人と同じ土俵へ降りた。
そしてキン肉マンとの戦いを通し、感情を単なる弱さとして捨てるのではなく、力として昇華する道を見出した。
これは、完璧超人始祖という立場に留まり続けていたミラージュマン以下の始祖には得ることのできなかった経験だった。
したがって、完璧超人始祖がザ・マンを超えられなかった最大の理由は、単純な才能や鍛錬量の不足ではない。むしろ逆である。
あまりにも完成されていたからこそ、自分たちを完成させた理念そのものを乗り越えることができなかった。
これこそが、完璧超人始祖という存在が抱えていた最大の悲劇であり、同時に『キン肉マン』における「完璧とは何か」というテーマそのものでもある。
戦略的な意味での「弱点」──絶対の神器
完璧超人始祖には、理念上の弱点とは別に、より直接的な弱点も存在する。
それが、彼らの持つ絶対の神器である。
ネメシスVSファナティック戦にて判明したところによれば、絶対の神器の正体は、ザ・マンから不死の祝福を受ける際に始祖たちが差し出した、各々の「本来の寿命」──言い換えれば、もう一人の自分自身とも呼ぶべきものである。
そのため、ダンベルに特殊な細工を施せば、その所有者の肉体そのものを拘束することも可能となる。
本来ならば、それぞれが肉体や装飾物の一部として常に携帯しているうえ、ダンベルをビギニング・ストーンへ捧げた時点で全員が消滅するため、敵に奪われるという事態は想定されていなかった。
しかしファナティックは自分がサイコマンと瓜二つであることを利用し、ザ・マンと悪魔将軍が戦っている隙を突いて、祭壇とすべてのダンベルを精巧な偽物へとすり替え、本物を奪取することに成功。
さらに、先んじてファナティックの研究施設へ侵入したジャスティスマンに対して、奪ったダンベルを利用してマグネット・パワーによる封印を施し、その身動きを封じている。
このため、現代の戦いに直接介入しないことを表明しているザ・マン、悪魔将軍、シルバーマンが、刻の神&時間超人という新たな脅威に対して出陣する可能性が生じたとしても、この「絶対の神器」を利用した拘束が大きな障害となる可能性がある。
追記・修正は神に選ばれてからお願いします。
最終更新:2026年09月28日 11:15