登録日:2012/05/22 Tue 21:50:37
更新日:2025/01/30 Thu 22:28:04
所要時間:約 48 分 私の項目を読む栄誉を与えよう
悪魔超人たちよ……いつでもおまえたちの安住の地に戻るがいい
このわたし……悪魔将軍の中にな……!!
悪魔将軍とは、漫画『
キン肉マン』に登場する超人の名前である。
悪魔超人軍の頂点に立つ存在であり、配下の悪魔共からは“将軍様”や“あのお方”と呼ばれ、崇められている。
目次
【プロフィール】
所属:悪魔超人軍(首領)
種別:完璧超人始祖(元・完璧壱式)
出身:天上界
年齢:無始無終
身長:220cm
体重:162kg
超人強度:1500万パワー
CV:
北川米彦(初代アニメ)
柴田秀勝(映画『ニューヨーク危機一髪!』)
稲田徹(『キン肉マンジェネレーションズ』『マッスルジェネレーションズ』『マッスルグランプリ』シリーズ)
森川智之(完璧超人始祖編)
テーマ曲(旧/新)
キング オブ デビル(歌:水木一郎)/Massacre King
+
|
戦績 |
vsバッファローマン○(地獄の断頭台)
vsキン肉マン●(キン肉ドライバー)
vsミラージュマン○(地獄の断頭台)
vsアビスマン○(地獄の断頭台)
vsストロング・ザ・武道○(神威の断頭台)
|
【概要】
三本角が生えたデスマスクとそこから伸びた金髪、そして全身を覆う白銀の鎧が特徴。
尚、正体から考察すると髪の毛はマスク同様に飾りである。
象徴的な名称は、当時流行していた海外ドラマ『将軍 SHOGUN』にインスパイアされ、悪魔の頭目に相応しい迫力のある名前を考えて付けられたものとのこと。
原作では当初、赤や赤と紫というドギツイカラーリングで登場し、他にも赤で塗られたりしていたが、アニメ版の白銀色に赤の配色が美しかったからか、後には漫画でも白銀色に赤で固定となった。
一応、原作でも初登場時には「白銀色の鎧をまとった超人」という台詞が出ているのだが、肝心のカラーページではさっぱりと反映されておらず、そのせいでWeb連載以降にて改めてカラーリングが決定されるまでは原作カラーが赤と紫とされてしまったりしていた。
そのせいで、メーカーによっては高額フィギュアで紫や赤のカラーリングがバリエーション採用されている物も存在する。
7人の悪魔超人や、直々に指導を施した高弟である
悪魔六騎士ら全ての
悪魔超人を束ね、その圧倒的な強さとカリスマで絶対的な存在として君臨する。
悪役の大ボスというポジションながら、配下から絶大な信頼を受け、敵である正義超人達からは非常に恐れられている。
特に、実際に対戦したキン肉マンにとっては、歴代でも最も苦しめられた相手ということで、後には名前を聞いただけで震え上がる程の恐怖を刻み付けられている。
読者からの人気も高く、後述の反則的な強さと能力もあってか
最強の超人という意見が多かったことを受け、実際に作中でも最強認定されている。
ジャンプ連載時では中盤に登場したにもかかわらず、最終章となった王位争奪編のラスボスである
キン肉マン スーパー・フェニックスと対決しても勝利すると「炎の対決でゴーファイト!スペシャル」で作者に回答された。
その正体は、正義超人達に“戦いの神”として崇拝されてきた“黄金のマスク”こと、古代超人ゴールドマン。
後述の様に、正体については矛盾する描写もあった為に長らく考察の余地があったが、web連載シリーズを経て基本的にはゴールドマンが変身した存在であると決定された感がある。
名前に“将軍”と付くことから、魔界の王族であるアシュラ一族との関係や、王族との地位の差なんかも考察されてきた訳だが、矢張りweb連載シリーズにて、悪魔将軍=ゴールドマンこそが悪魔超人その物の開祖であることが判明した。
【戦闘スタイル】
力はサンシャイン…テクニックはザ・ニンジャ…スピードはプラネットマン!…残虐性はジャンクマン…ボディでの強靭さはスニゲーター…そしてその実体は!
悪魔超人、最後の刺客
悪魔将軍!
一癖二癖もある悪魔超人軍を率いる首領に相応しい驚異的なパワーやテクニック、一度受けただけでその技を見切り完全に返す明晰な頭脳もさることながら、
後述する変幻自在の硬度調節機能を生かした圧倒的な防御力が将軍様最大の特徴。
上述の通りで初登場時は先に破れていったとはいえアイドル超人達を苦しめた悪魔六騎士の集合体であり、本当に六人分の強さを結集したような強さで読者に衝撃を与えた。
加えてその鎧の下は肉体が存在しないがらんどうであり、肉体を持たないが故に本体である頭部以外へのあらゆる攻撃を無効化し、痛みさえも感じない。
また、単に実体が無いから攻撃が効かないというだけでなく、まともなテクニックに於いてもキン肉マンの仕掛けを悉く潰しにかかる等、基本となる実力に於いても圧倒的。
さらにはヨガのポーズで自身のダメージを回復することもでき、やっとのことで与えたダメージも、軽度のものならば容易くゼロに帰されてしまう。
また、バッファローマンや六騎士を復活させたことから、配下である悪魔超人を自由に復活させられるらしい。
流石将軍様……何でもありだ。
これだけ見ても十分に脅威的なスペックだが、おまけに全身を構成する鎧は悪魔六騎士の集合体であるため、
- 砕けた鎧の破片を六騎士に変化させて自身のサポートを行わせる
- 鎧を構成する六騎士の目で周囲を監視し死角からの攻撃を破る
- 鎧から六騎士の腕を飛び出させて相手を弾き飛ばす
など、六騎士を利用した多様な能力を発揮できる。
最早最強を通り越してチートとしか言いようがないが、実のところ悪魔将軍の無敵のボディを維持しているのは、自身の「悪のパワーに対する絶対的な信頼」であり、
精神的動揺で「悪のパワー」への信頼が弱まると、存在しないはずのゴールドマンの肉体が実体化を始め、攻撃を無効化出来なくなるという設定が(一応)存在する。
唯一、将軍の本体である黄金のマスク=頭のみが弱点。
また、黄金のマスクを第三者が装着すると、その者の肉体が一時的に将軍の肉体として機能してしまい、この状態に陥っても攻撃を無効化出来なくなる。
この弱点を突くためにキン肉マンはキン肉ドライバーを開発したが、正攻法ではことごとく返され、
バッファローマンが黄金のマスクを被って実体にならなければ確実に勝てなかった。
……そして、ジャンプ本誌連載から数十年を経て、後述のweb連載からの物語である完璧超人始祖編にて、何と元々は“最強”と呼ばれていた完璧超人であったことが判明。
“一度受けた技が通じなくなる”等、後付けなれど以前から語られていた特徴に、妙に合致する真実となった。
当シリーズでは、肉体が悪魔六騎士を媒体としたがらんどう状態の鎧ではなく、前回(『黄金のマスク編』)での結末通りに“平和の神”と呼ばれた実弟
シルバーマンと合体したことで得ていた強大な力を合わせて
完全に失っていた状態から再生させた肉体を使っているため、ゴールドマン自身の得意技である硬度調節機能を除く六騎士を利用していた数多の特殊能力は使用していない。
そして、生身となってしまったことで普通にダメージを受け血も流してはいるのだが、今度は
完璧超人始祖としての本来の肉体を取り戻したことで、数億年に渡り鍛え上げられた強靭な肉体による圧倒的なパワーやテクニックを存分に発揮して試合を進めている。
実際、がらんどう状態の鎧以外の硬度調節機能等の特殊能力は元々ゴールドマン自身が持っていた能力であったことや、
キン肉マンへの敗北を受け入れた上で、キン肉マンの存在と力の意味を理解して真の目的のために動く理由とする等、
メンタル面でも隙が無くなっているためか、むしろ以前よりも強くなった印象しかない。
将軍様に限らず、当シリーズで存在が明かされた他の完璧超人始祖にも言えることだが、
億年単位で鍛え上げてきた始祖ともなると他の超人の普通の技程度ではまともにダメージを受けたと取れるような描写もなく、回復力も高いようである。
前述のように悪魔超人軍を指導してきたのが真実であったとされた辺り、六騎士を代理の肉体としていた頃の姿の方が仮初めの状態であったのかもしれない。
硬度調節機能
わたしの体内でおまえたちのパワーが結束し
神をも破壊するわたしの偉大なダイヤモンドパワーとなるのだ!!
肉体の硬さを超人硬度10(最硬)のダイヤモンドから硬度0(軟体)まで自在に変える、将軍様の代名詞とも言うべき能力。
硬度10のダイヤモンドボディであらゆる打撃技を弾き返し、硬度0のスネーク・ボディでいかなる固め技からも脱出出来る。
特にスネーク・ボディは無敵で、キン肉ドライバーの体勢に入られても簡単に脱出している。
反対に最大の防御力(と攻撃力)を誇る硬度10の状態だと汗がダイヤモンドになり、リングもダイヤモンドに出来る。金になる汗……。
だが、超人界最硬を誇るダイヤモンドボディであっても、僅かな傷でもそこを一点集中で攻撃されると鎧が砕けてしまったり、自身と同等以上の攻撃を受けた際に、一時的に硬度調節が出来なくなった時がある。(偶然にも将軍様の汗でマスクがダイヤモンド化したキン肉マンのヘッドバット、下記のアビスマンの奥義。)
ただし、実体が無い状態で鎧を砕いても無数のダイヤモンドの礫としてぶつけて貫くという残酷なカウンター技で返されてしまい、硬度調節機能を破壊されてもスネーク・ボディだけは使用可能なので、依然厄介なことこの上ない。
黄金のマスク編ではスネーク・ボディを多用したが、完璧超人始祖編では199話にて窮地に陥った時まで使わなかった。
……まぁ、この辺は作劇の都合というヤツだろうか。
一応、同シリーズ内ではサタン&六騎士と合体した悪魔将軍ではなく、本体にして正体であるゴールドマン自身は昔からダイヤモンドパワーを極めるべく研鑽し“硬度”の方を重要視していたと語られているので、旧連載時には悪魔将軍としてキン肉マン相手に一々と硬度を切り替えつつ舐めプを行っていたとも推察出来る。
実際、新連載ではゴールドマン本人なこともあってか硬度調節機能というよりは“ダイヤモンドパワー”の名前の方を前面に押し出しつつストイックな戦い方に終始しており、同胞である始祖達からもゴールドマンの固有能力として認識されていた模様。
前述のように後にスネークボディも披露しているが、ゴールドマンにとっては奇策に近い使用法であり、旧連載時の悪魔将軍の戦い方とは印象が違っている。
完璧超人始祖編での超人墓場における戦いでは、それまでは考えられもしなかったことだが、アビスマンが肆式奥義「奈落斬首刑」で真っ向から硬度調節機能を破壊しており“正面からのぶつかり合いでは始祖の誰にも負ける気がしなかった”という、鬼より強いアビスマン様の自信を裏付けるものとなっている。
また、この時の両者のやり取りから“ダイヤモンドパワーの無い状態”で「奈落斬首刑」を食らえば、将軍様ですら絶命は免れなかった程の大ピンチであったらしく、これも過去には考えられたかった事態であった。技の特性の違いもあるのだろうが、あっさりとダイヤモンドパワーをも加えたフェイバリットを受け止められてしまった同格の筈のミラージュマンが哀れ。
その後の超人閻魔(ストロング・ザ・武道)戦でも機能が破壊されたままなのではないか?と危惧されていたが、実際には短時間で回復させており、超人パワーを吸われた状態の断頭台が返された際に、カウンターで放たれた冥府頭壊手を防御するために発現。
逆転の一手となるかと思いきや、
それに対抗して武道も同等レベルのダイヤモンドパワーを発現させ、究極のダイヤモンドパワー同士の対決となった。
ここに至り、
ダイヤモンドパワーとは、元来は超人閻魔(ザ・マン)を起源とする能力である、という事実が発覚した。
また、スネーク・ボディは将軍の
回想シーンからペインマンの軟体ボディを参考にしたようだ。
2人の戦いの中で明かされた情報によるとダイヤモンドパワーとは本来は神の領域の力であり、
それを地上でザ・マンと同レベルにまで高められた唯一の超人がゴールドマンだったという
この他にも同じく完璧超人始祖であるミラージュマンの他、
ネプチューンマンやケンダマンといった後の世代の完璧超人も硬度10のダイヤモンドパワーを発現させたと謳っているが、
将軍様とミラージュマンとの戦いでの発言や描写を鑑みるに、一口にダイヤモンドパワーと言っても将軍様やザ・マンとそれ以外の超人では硬化レベルに明確な差があるらしい。
他にダイヤそのものの化身超人ダイヤマンもいるが、古代にガンマンに粛清されている
……しかしゴールドマンはそれでも満足せず、いつかは限界とされる硬度10の壁を越えてみせるとザ・マンに約束していた。
硬度こそ同等だが、対するザ・マン=閻魔の将軍様を上回る体格と驚異的な身体能力が合わさったことで防御と攻撃の両方で上回られたことでダイヤモンドパワーを利用しても尚、窮地に陥る。
途中で過去のペインマンとのやり取りから会得していたスネークボディを利用した奇策に転じるも、超人閻魔=ザ・マンの最大のフェイバリットである完璧零式奥義の前には通じず、遂に捕らえられてしまう。
……が、死すらも覚悟した将軍様は立ち上がり再度超人閻魔=ザ・マンと組み合う中でついに覚醒。
覚醒した将軍様を見たキン肉マンは将軍様が友情パワーに目覚めたと言うが、サンシャインとバッファローマンはそれを否定している。
バッファローマンとサンシャイン曰く、かつてのキン肉マンら正義超人との戦いによって、友情パワーの価値を知り悪魔超人軍も以前と少し変わり強くなったが、それが出来たのは自分達に情が残っていたためであったが、それは悪魔超人軍の原動力である負の感情によるものであるとのこと。
方向性こそ逆だったものの同じ感情の力ではあり、それ故に正義超人と接し友情パワーに感化されたことで浄化されて反転する部分が幾分かあり、それが友情パワーをも会得した今の自分達の新たなる強みでもあると素直に認めたのであった。
……だが、元は完璧超人──しかも始祖であった将軍様は自分達とは根本的に異なり、そもそも将軍様に一般超人のような感情の起伏は無く、
配下である自分達に接する時も情は無く、配下である悪魔超人軍に抱いているのは使命感だけであった。
だが、そんな将軍様に唯一の例外があるとすれば恩師であるザ・マンとの約束である「いつか師を超える」という約束のみ。
それを果たすために下界の超人たちが持っていた感情に潜む力に目をつけて下界へと降りたが、前述のように始祖とまでなったゴールドマンには友情や愛情と言った心の揺らぎが理解出来ず、そのことが悪魔超人軍を結成して“いつか自分の理想を叶える超人を生み出す”という使命感を持って育てるという、上述のゴールドマン=悪魔将軍と悪魔超人達の関係性へと繋がっていた。
……しかし、下界へと降りてから数万年を経て本来の肉体すら失って久しかったゴールドマン自身が“その力”を見つける機会が遂に訪れた。
自らに連なる悪魔超人軍に挑み、遂には自をも倒した弟シルバーマンの子孫であるキン肉マンが発揮した火事場のクソ力……。
既に、悪魔将軍=ゴールドマン自身も見抜いていた友情パワーとも呼ばれるその力であったが、
遂に見つけた“その力”は完璧超人である将軍様には発現出来なかった。
……それ故に、その力を発揮出来る可能性を悪魔超人の中でも最もキン肉マンの影響を受けたバッファローマンに期待して復帰を認めたり、悪魔超人軍の中に友情パワーが取り入れられたことにも何も口出ししなかったのだろうが……。
だが、そんな中で将軍様にも大きな転機が訪れる、紆余曲折を経て
ザ・マンと諸共に消える方法も取れなくなった中で頂上決戦として挑んだザ・マン=ストロング・ザ・武道との戦い。
始祖ゴールドマンを超える強さに至っていた悪魔将軍の力すら通じない中で、かつて約束した「いつか弟子の誰かが師を超える」という完璧超人始祖最後の使命を為すために、11人全員の願いを背負うことで足りなかったものが埋まり、ザ・マンにだけだが限定的に友情パワーを発現することができたのだった。
こうして、将軍様は師であるザ・マンの限界点でもあった“神の領域”たるダイヤモンドパワーすら越えた新たなる境地、
硬度10#「ロンズデーライトパワー」を発揮するに至った。
その防御力は勿論、攻撃力も凄まじく、ダイヤモンドパワーで硬められた武道のボディを砕いてゆき……。
技
将軍様のもう一つの代名詞にして必殺技。
相手をスピンダブルアームにかけてから投げ飛ばし、そのまま空中で相手を断頭台にかけるように首に足を掛けリングへと落下する。
初登場時に
ジェロニモを血祭りに上げた。
しかしゆでのミスで技をかけられている最中にもう一人ジェロニモがいるというエライ光景に
その後もバッファローマン戦とキン肉マン戦にて使用している。
この技を使用するには合体している悪魔六騎士の能力を最大限に発揮する必要があるとされ、
タッグ編でアシュラマンとサンシャインが将軍様の肉体に化けて発動した際には威力が半減していた。
始祖編ではゴールドマン一人の力で仕掛けている訳だが、ゴールドマン≒六騎士の集合体といった力関係なので威力については大きく変化している訳ではない。(寧ろ、始祖編の状態の方がオリジナルの威力である。)
ぶっちゃければただ威力が凄いだけのニードロップなのだが、なんと『キン肉マン』ではほぼ不破の技。
キン肉マンも将軍戦では耐えるしか方法がなかった。しかも火事場のクソ力の効果で運良くロープが手に当たって威力が減じたから耐えられただけ。
そして、戦いの後リングから降りたキン肉マンが仮死状態になるほどのダメージを残し、試合後も1ヶ月の間40度の高熱にうなされる後遺症に苦しむことになった。
Ⅱ世の時代でも首に傷が残っており、トラウマになるほど強烈無比。
わかりやすい弱点として、落下中に膝を手で押しのけて外してしまうというものがある。
自らの師である超人閻魔との対決にて、実際にその形で技を外された(これは後述するように数億年前から想定内であったが)。
1回目は彼の力で超人パワーを大幅に吸い取られて技の勢いが足りなかったこともあり、
超人閻魔から「あれではただの首へのニードロップ」と読者が薄々思っていたことを言われている。
ただしこれは超人閻魔の怪物的な身体能力があればこそ可能な返し方で、
Ⅱ世において再生アシュラマンの断頭台に同じ返し方を試みた万太郎は掌を切断され、そのまま技の直撃を受ける羽目になった。
超人閻魔もロンズデーライトパワーを発揮した時の断頭台では今度こそ勢いが十分だったためか簡単に押しのけるとは行かず、相当な力を込めてじわじわ押し返すに留まっていた。
それでもそのままなら外せそうだったのだが、その結果は後述。
基本的に「極める場所が多ければ強い」超人の必殺技でも異彩を放つ「絶対急所である首のみを攻撃する」技。
極めてシンプルながら作中でも最強クラスというインパクトから人気が高い。
完璧超人始祖としての必殺技でもあり、再会した同志であるミラージュマン、アビスマンをも一撃で葬っており、後々に明らかになる始祖の耐久力を鑑みると、正に最強クラスの必殺技の評価に違わぬものであったと実感出来る。。
ただし、ゴールドマンが奥義と認める(=ザ・マンを一撃で倒せる)レベルに達していないため、完璧・壱式奥義とはされていない。
壱式奥義は実は現時点では存在しておらず、地獄の断頭台はゴールドマンが奥義と認める水準に到達するまでの、いわば仮初めの技なのだ。
なお、(完全に後付になるが)地獄の断頭台という名前の由来は=地獄の頭(超人閻魔)を断つためのギロチン式の技、という解釈も出来る。
超人の肉体に存在する9つの急所を封じ行動不能にする一連の技。
- その1:大雪山落とし(背中)
- その2と3:スピンダブルアームソルト(肩)
- その4:地獄のメリー・ゴーラウンド(頭)
- その4と5:ダブルニークラッシャー(足)
- その6:カブト割り(頭)
- その7:ストマッククラッシュ(腹)
- その8:パイルドライバー(首)
- その9:超人圧搾機(全身)
この9つに耐え抜き、最も難関とされるその8とその9を返した超人には、さしもの悪魔将軍といえど尊敬を隠せず、試合中であっても握手を以て健闘を称えている。
実はその8とその9は油断を誘うためのダミーであり、以下の2つが真の技。
・その8:握手(握った掌のツボを突き思考力と超人パワーを奪う)
・ラストワン:地獄の断頭台(首)
今まで単独で使っていた「地獄の断頭台」がまさかの締めという演出で、読者を驚かせた。
なお、その4が二つあるように技を決められなかった場合カウントを進めない、その9が9つ目の急所を封じるのではなく今まで封じてきた急所を狙う技等ダミー技と分かるようにはなっている。
この技は紛れもなく将軍のオリジナルであるが、その源流はザ・マンから教えられた「相手の力を徐々に削いでいくべし」という戦術思想。
つまり「その技で何を狙っているのか」がザ・マンには読めてしまうため、通用しない。
それどころか、九所封じの途中で技を返し、反対にダブルニークラッシャーを将軍に食らわせ、超人圧搾機で締め上げる序でに超人パワーを奪われるという、絶望的なカウンターを受けた。
ヨガのポーズをとることで肉体のダメージを回復する。
軽度のダメージならば即座に治癒してしまうため、硬度調節機能と合わさり反則的なまでの耐久力を発揮することになる。
また、超人強度を6倍に高める効果まである。ヨガとは一体……。
将軍様の超人強度は本編では1000万パワーだが、プロフィールなどでは1500万パワー。なので、単純計算で9000万パワーという破格の数値となる。
神々の超人パワーが1億、火事場のクソ力が7000万、「神に近い」とか言われるネプチューン・キングが5000万とされる世界観において
この9000万パワーは正しく「神に迫る領域」であり、完璧超人始祖編が始まってからはこの9000万という数字にも様々な意味が感じられるようになった。
ザ・マン戦では最後まで使わなかったが、一部の読者からは「硬度調節機能以上にザ・マンに教えられた技っぽいから使ったところでザ・マンにも使われるんじゃね?」とか言われている。
両腕から「ダイヤモンドソード」という剣を伸ばし、回転しながら突撃し相手を斬り刻む。
その切れ味は凄まじく、ダイヤモンドボディ状態で放てばロビンマスクの鎧(超人硬度9)をあっさり両断してしまうほど。
こんなメリーゴーラウンドはイヤだ。
地獄の九所封じ その4としては頭への串刺しを狙う技だが、キン肉マンにはダイヤモンド化したマスクでダイヤモンドソードを破壊され破られてしまった。
ちなみに
ジャスティスマンの回想によれば金銀兄弟が互いの首を切り落とした剣はこの技の模様。したがって剣を出せるのは金銀兄弟で共通の能力らしい。
相手をロメロ・スペシャルにかけ、そのままの体勢で回転しその勢いで相手をコーナーポストなどに激突させる。
ただのアイアンクローも、将軍様にかかれば恐怖の処刑技に早変わり。
この技から相手を持ち上げてワンハンドスピンスラムでリングに激突させる「地獄の超特急」へと派生する。
なんとバッファローマンの巨体を片手で持ち上げた。
後付けとはなるが、始祖には他にも握力自慢(サイコマン、ジャスティスマン)が居るあたり、桁違いの身体スペックを誇る始祖にとっては基本技のようなものだったのかも知れない。
軟体を利用して相手の頭に巻きつき、頭蓋骨を砕く。頭蓋を割る音がかなりエグい。
頭蓋骨締めのみならず、呼吸停止・視界封じなどで複合的に相手のスタミナを奪う効果も伴う。
バッファローマンを戦闘不能に追い込んだ技であり、ザ・マンにすらある程度ダメージを与えている。
リングに倒れた相手に頭から落下しダメージを与える。
性質上返し技を受けやすくキン肉マンに放った際には二発目を
キン肉バスターで返された。
ロンズデーライトパワーで強化した円盤状の肩当「ジェネラルディスコス」を肘へと移動させて行う
ラリアット。
コーナーポストに叩きつけられた際には、その勢いを利用してコーナーポストを蹴り、フライング式で見舞った。
ロンズデーライトパワーで固めての一撃なので、単純ながらダイヤモンド化したS武道のボディをも易々と砕き、ザ・マンの地肌を露出させる程の威力がある。
超人としてのパワー差と硬化レベルを鑑みると、ネプチューンマンを越えて『キン肉マン』世界最強のラリアットを更新しているかもしれない。
倒す準備は何億年としてきた!
貴様が相手であれば断頭台が外されることも何度か想定してきた
その末にたどり着いたこの進化形…
今こそ貴様に見せてやる時がやってきた―――っ!
ザ・マンを越えるために数億年もの年月をかけて編み出した悪魔将軍のニュー・オリジナルホールド。
頂上決戦にて、ザ・マンとの約束を果たす形で完成させた、ゴールドマン=悪魔将軍の“真の必殺技”。
だが、今の自分は悪魔将軍だということからなのか、まだ研鑽の途中だということからなのか、技を繰り出す際にも完璧・壱式奥義とは名乗らなかった。
回想シーンではザ・マンを倒せる技を奥義とすると言っていたため、倒せた今はまた違っているのかもしれないが。
ロンズデーライトパワーで全身を硬化した状態で地獄の断頭台の体勢に入り、
刃としている左足に更に右足と右肘を乗せることで圧力を加えて放つ断頭台。
以前の断頭台と比べ、体重だけでなく右肘と右足の力が断頭台の刃に全て乗り、
全身がロンズデーライトパワーの超硬度に覆われていることもあり、最終的な破壊力は地獄の断頭台とは比べ物にならない。
断頭台の刃をなおも跳ね除けようとした超人閻魔に対して順に技の体勢を完成させていき、
最終的には、あの超人閻魔=ザ・マンを真っ向からねじ伏せる形で技を完成させた。技を受けた超人閻魔=ザ・マンは立ち上がりつつも「いい技だった、よくやった…ゴールドマン」と称えて倒れて行った。
◆パイプ椅子で殴打
忘れろこのヤロー!
【物語での経歴】
【無印時代】
7人の悪魔超人および悪魔騎士たちを倒したおまえたちに
このわたし……悪魔将軍と戦う栄誉を与えよう
初登場は『黄金のマスク編』で、悪魔六騎士を倒したアイドル超人軍の前に悪魔超人最後の刺客として現れた。
スニゲーターの強靭なボディ、
プラネットマンの宇宙的レスリング、
ジャンクマンの残虐性、
ザ・ニンジャのテクニック、
サンシャインのパワーを併せ持ち、肉体は
アシュラマン以外の悪魔騎士でできている。
そしてアシュラマンが
キン肉マンに敗北した後に自害させた(アニメでは直接殺した)アシュラマンも吸収し、六騎士全ての集合体となった。
圧倒的な強さで前シリーズではボスであった配下の
バッファローマンを軽々と叩きのめし、キン肉ドライバーを身につけたキン肉マンとの激闘を繰り広げた。
ちなみにこの試合は
モンゴルマンがレフェリーとして参戦、『7人の悪魔超人編』から続いた正義と悪の対決のクライマックスということでかなり豪華な試合となった。
後のシリーズでは高潔さが強調されているが、この頃の将軍様は「どれ、やつらの特訓の邪魔でもしにいくか!」とノリノリでキン肉マンの特訓を妨害しに行こうとしたり、
「このヤローっ!あんなチンケな技でこの将軍さまに喧嘩を売ろうとは10年早いぜーっ!!」とパイプ椅子でキン肉マンをボコボコにしたりと悪役レスラー全開であった。
ヒールをエンジョイしすぎである。ザ・マンが見たら泣くぞ……。
その正体は神であるゴールドマンこと黄金のマスクと
大魔王サタンが結束した存在。
ややこしいのでまとめると、弟にケンカで引き分けて悔しいゴールドマンにサタンが協力した結果。
まさか正義と悪魔の戦争のきっかけが兄弟ゲンカだったとは……。
バッファローマンが「昔何度もスパーリングの相手をしてもらった」と言っているのは忘れよう……いや、最近その設定が回収されつつあるが
キン肉マンとの力の差は歴然で、多少の誤算もありはしたものの圧倒的な優位に立って試合を進めたものの、途中で火事場のクソ力を発揮したキン肉マンが悪魔将軍の予想を越えて生存し続け、地獄の断頭台までもが破られてしまう。
キン肉マンを苦しめる為に仕込んだ筈の正義超人共の友情パワーに支えられた粘りと励ましもあり立ち上がり続けるキン肉マンの姿に悪魔の心にも綻びが生じ、遂にはキン肉マンと、勝利の為に犠牲となったバッファローマン、そして正義超人全員の思いの前に最強の悪魔も倒れることになった。
最後には黄金のマスクが改心して銀のマスクと合体して「永遠の金銀マスク」になり、全ての傷ついた超人を復活させた。
テリーの足も治った。
……ということになっていたが、完璧超人始祖編でやっぱり片足は義足のままだったことが判明。この戦いで傷ついた場所以外はノーカンだったのだろうか。
始祖編で威厳が増した将軍の姿や
六鎗客編でのサタンの小物っぷりを見て「ゴールドマンともあろう者があんなのに操られていたなんて…」という読者の感想も一部で見られた。
とはいえ、ザ・マンを超えるという大任を果たせないまま首だけになったゴールドマンとしては是が非でも肉体が欲しかっただろうし、サタンの誘いに乗るしかなかったとも言える。
また「感情の力」こそ超人に進化をもたらすと考えたゴールドマンだが、当時は特に「憎しみの力」を重視していたようなので敢えてサタンの支配に身を委ねた可能性もある。
後のタッグ編にて、悪魔六騎士のうちアシュラマンとサンシャインの二人だけでも悪魔将軍の上半身と下半身に変身できることが判明。
断頭台を使おうとするが六騎士が揃っていない状態では全くパワーが足りず、逆にキン肉マンにダブルニークラッシャーのような技をかけられてダメージを負ってしまった。
……このことからも、スグルは確かに将軍様を恐れてはいるが、ちゃんと将軍様のパワーや怖さを熟知し、技の仕掛けのタイミングや隙というものは把握している様子が解る。
尚、2024年7月から開始された『完璧超人始祖編』アニメにて、この無印時代の将軍様の行動について元・配下のバッファローマンが「ゴールドマンとして復活して地上を粛清するつもりだった」と発言。
……確かに、現行のWeb連載以降の設定だとそっちの方が自然な流れだが、ある意味では『Ⅱ世』をも含む旧連載時までの悪魔将軍の設定を引っくり返すような設定変更がされた可能性もある。
キン肉マンだと?フン!
悪魔将軍であるこのわたしが正義超人というものを認めたことはない
わたしの認めぬ超人たち……
それはこの宇宙に存在することさえあってはならんのだ!!
ゆでたまごお馴染みの設定改変&矛盾設定によってむちゃくちゃ矛盾だらけになった。
六騎士の集合体なのに六騎士と写真を撮ったり、将軍様直々に黄金のマスクを奪ったり、そもそも正体なんてなかった扱いに。
まさかこっちの描写の方が正しかったとは超人閻魔様でも思いもしなかっただろう。
『
悪魔の種子(デーモンシード)編』にてミートの肉体を使って復活しようと企み、6人の超人にパワーを与え、新世代超人と元悪行超人が合体した新生アイドル超人軍と争った。
各試合会場は古代悪魔超人の遺跡で、各種の悪魔将軍グッズが登場するほか、最終的に試合会場自体が合体して巨大な悪魔将軍像になる。
本人は復活直前でアシュラマンの信奉する悪魔超人道に反する行いをやって抗議を受け失敗し、結局本編に登場できなかった。
バゴアバゴア~
最強の悪行超人の一人として、ヘラクレスファクトリーでも授業に取り上げられていた。
中身であるはずのゴールドマンもヘラクレスファクトリーの闘技場「ヘラクレスの掌」を作った(勢いで「ヘラクレスの足の裏」を作ったもののふと我に返って封印した)神々として登場。
後の『究極の超人タッグ編』では名前のみ登場。
前述の通り最強の超人の一角であり、キン肉マンとしても将軍様との戦いがトラウマとなり、Ⅱ世の時代に至るまでかなり恐れている。
あくまでファンの推測だが中身はサタンそのものか、口調がやけに粗暴なので6騎士のうちⅡ世に出てこないスニゲーター、プラネットマン、ジャンクマンの合体ではないかと言われていた。
【完璧超人始祖編】
お前たちは、もはやとうの昔に「完璧」などでは無くなっている…
新シリーズでは当初アシュラマンやサンシャインと共にシルエットの姿で登場(読者には正体バレバレだけど)。
完璧・無量大数軍の襲来を察知し、バッファローマンを含めた悪魔超人全員に召集をかけ、
7人の悪魔超人を無量大数軍の陽動・足止めに向かわせると自身は完璧超人の本拠地「超人墓場」へと赴く。
そして、ここで
今回の将軍様は基本的にゴールドマン本人だということが明かされた。
首をはねられ黄金のマスクとなった彼だが、銀のマスクと合体し金銀マスクとなったことで発揮できる強大な力を使って肉体を再生。
さらにゴールドマンは超人界の神に選ばれた最初の完璧超人にして完璧思想の源流たる
完璧超人始祖の一人、
完璧・壱式ゴールドマンだったと判明する。
ちなみにシルバーマンは
完璧・弐式で、ゴールドマンが超人墓場に出向いた後も暫くマスクの状態であった。
元々は、超人という種を救うべく地上に降りてきた慈悲深き神こと完璧・零式「
ザ・マン」に最初に見出だされた超人であり、
同じく見出だされた他の始祖からも一目置かれるほどの実力者であったが、自分達の理念を暴走させ、「完璧」という理想像を超人界に押し付けるようになったザ・マンと同志達に失望。
周囲の反対を振り切り、自ら始祖の座を捨てて己のやり方で地上の超人達を導こうとした過去を持つ。
これについては、感情を捨て去る程に完璧を求めて研鑽した自分達であっても誰一人ザ・マンを越えられず、永年に渡り頭打ちとなってしまったことが、
いつしかザ・マンを変節させ超人閻魔としてしまった状況を鑑みて、完璧を極めた自分達にすら不可能だった神をも越え得る可能性を、下等超人達が捨て去っていない“感情”の中に見出だせることを期待したからでもある。
なお当時から相当強情な性格であったらしく、同志達からも「石頭野郎」「融通が利かない」「人付き合いが下手だった」と称されている。
栄光ある座を放棄し、自らの仲間と決別してまで己の信念を貫こうとするその姿勢は、皮肉にも彼自身が見限ったザ・マンのかつての行動そのものであり、
ゴールドマンと談笑する仲だった完璧・参式
ミラージュマンは両者を
「あまりにも似すぎている」と断言している。
ゴールドマン本人も「自覚はしている。その意味ではヤツは今でも私の同志だ」とその事実を認めているが、
彼に言わせれば「自覚が無い分あやつは自分より遥かにタチが悪い」らしい。
現在の設定では、
- 超人墓場から感情の力を求めてゴールドマンが出奔
- 無秩序な闘争を続けていた地上の超人を力で統率して、別の勢力を率いたシルバーマンと共に群雄割拠の戦場に変える
- 指導を強化するべく後の日本の京都・金閣寺にあたる場所に本拠地となる道場『ゴールデンキャッスル』を設立
- 更に厳しい指導について来れる弟子だけを連れて魔界を誕生させ、悪魔超人軍を結成
- 超人墓場からの介入を受けて兄弟の何方かが戻れと通達を受ける
- 自分が消えた後のためにアシュラ一族に管理を委任
- シルバーマンと相打ちとなり黄金のマスクに
- サタンと協力しつつ悪魔超人軍を陰ながら指導
- 7人の悪魔超人を超人界に送り込む
- 六騎士に黄金のマスクを盗ませ正義超人軍を打倒させようとする
- そもそも悪魔将軍として復活したのもゴールドマンとして地上の大粛正をかますつもりだった
……とされている。
ミラージュマンの発言から、ゴールドマンとシルバーマンが神とされていたのは強すぎて“生き神様”状態で地上の超人達に奉り上げられたのが伝説として残り、死後も本物の“神”として奉られることになった……ということだった模様。(一連の経緯も神話化した。)
尤も、完璧超人始祖=最も神に近い超人という設定と照らし合わせれば特別大きな矛盾はしていないと言える。
更に言えば、完璧超人始祖に至っては実際に天上の神々の代行として世界の管理をしてきた存在であるので、現世界の超人達にとって、彼等に纏わる話が下等超人や人間から神として扱われることは何もおかしくは無い。
ゴールドマンは完璧超人始祖のような超人墓場からの間接的指導ではなく、自らの手で直接指導を行い、「覇道」を是として超人達を導いていった。
後に弟のシルバーマンとの対立が深刻化するに従いゴールデンキャッスルを離れ、自らが超人墓場をモチーフに作り上げた魔界を新たな拠点として移住。
この時ゴールドマンに従った超人の集団が悪魔超人の始まりとなった。
尚、地上に居た頃から徐々に悪魔将軍の姿に近付いてきており、シルバーマンとの決闘の後の、何処かのタイミングで悪魔将軍の姿に転じた模様。
また、これも何処かのタイミングで魔界の統治をアシュラマンの一族である「魔界の王族」に委任しており、寧ろ王族の地位の方が将軍様より賜った名誉職とも呼ぶべきものであったことも明らかになった。
前述の様に、暫く首の状態となって魔界を離れていた訳だが、此方も何処かのタイミングで悪魔将軍として復活して、現在の悪魔超人軍を直々に鍛え上げたということなのかもしれない。つまり、バッファローマンの発言や集合写真に真実味が。
そして、キン肉マン達との対決を経て悪魔超人軍はおろか、自分自身にも心境の変化が訪れていた中で“あやつ”自らが率いる完璧無量大数軍が現行の超人達により結ばれた不可侵条約を破り地上に侵攻。
自身も確信するに至った戦いや経験を経て齎される超人という種の進歩を認めず、己を頂点とする完璧な管理の為に破壊と再生を繰り返さんとするザ・マン、こと超人閻魔。
そして、変節した師を憂いつつも見て見ぬフリを続けた始祖に対しては同志として憤りを抱くと同時に後悔と責任を感じており、完璧思想の根源たる彼らに引導を渡すべく殴り込みをかける。
そして自分とシルバーマンを除いた始祖全員の殲滅を改めて宣言し、まずミラージュマンをダイヤモンドパワーで圧倒し
殺害。
続く
アビスマン戦ではダイヤモンドパワーを攻略されてしまうものの、今度は純粋なテクニックで上回り、地獄の九所封じで血祭りにあげた後、超人墓場の超人パワー精製装置「
禁断の石臼」を破壊し、
現世と超人墓場を繫げると、六騎士を墓場に呼び込み残りの始祖を任せて墓場の最深部へ突入した。
悪魔六騎士全員の勝敗が確定した後、異変を探りに来た
ネメシスの前でザ・マン、否、超人閻魔の玉座に腰掛けた堂々たる姿で再登場。
先のアビスマン戦で負ったダメージもすでに回復していた。
始祖を抹殺しに来た最大の理由が、
「彼らの持つ『絶対の神器(ダンベル)』を奪い、全部を超人墓場の祭壇に捧げて自分もろとも始祖の存在をこの世から消し去るため」であることがここで判明する。
勝ち残ったジャンクマン、サンシャイン、ザ・ニンジャが得たダンベルを回収すると、超人閻魔の気配を察知して日本の国立競技場へと移動した。
そして国立競技場に蘇る「許されざる世界樹」のふもとでついにかつての師・超人閻魔と対峙。
ここで初めて、キン肉マンらにストロング・ザ・武道の正体が超人墓場の主たる超人閻魔こと、神代の時代に超人という種を救うべく神の座を捨てた、慈悲深き神ザ・マン当人であることを明かす。
寛大な人格者としての面影を失い、かつて完璧超人始祖が待望していた神を越える可能性を持った「イレギュラー」たるキン肉マンの力を認めず、本気で抹殺せんとする超人閻魔の姿を見て、
悪魔将軍は過去の誓いに従った神器による消滅にこだわる必要性はもう無くなったと判断し、互いに臨戦態勢を取る。
いよいよ決戦か!?……と思われたが、生き残った完璧超人達の介入や、超人委員会の提案もあり、一時的に勝負を預けることに。
その後はサンシャインと共に正悪連合軍VS完璧超人軍の試合を静観。
その中で自分の在り方に迷いが生じていたバッファローマンを叱咤し、彼なりの激励を送って奮い立たせた。
やがてガンマンがバッファローマンに倒され、ジャスティスマンがテリーの信念を認めて試合を放棄し、
残るサイコマンもついに降臨したシルバーマンに敗れたことで、絶対の神器を全て回収。
愛弟子であるサンシャインに自らが消滅した後の悪魔超人軍の全てを託すと述べ、集めた神器の残りを祭壇に納めるよう命じる。
自らが消滅するという運命すらもただ静かに受け入れ、後進へと未来を託す潔さはまさしく超越者たる完璧超人始祖のそれであった。
この時の、号泣しながら悪魔将軍を称えて神器を祭壇に納めるサンシャインの姿は必見。
かくして消滅システムの作動により他の始祖共々消え去った……と思いきや、
サイコマンがシステムに細工を施し、サイコマン一人だけが消え去るように仕向けていたことが発覚。
奇しくも立場としては反目し合っていた(一方、ゴールドマン時代より始祖の中では「進化の可能性に最も近い」と認めてもいた)サイコマンの犠牲により命を拾うこととなった。
そして阪神甲子園球場で行われたキン肉マンとネメシスの試合を見届け、ついに始動。
遥かな昔、ザ・マンと2人きりで修練に励んだ地であるエアーズ・ロックにて超人閻魔との頂上決戦に臨む。
自分に勝利したキン肉マンのことは「主義主張の異なる弟の後継者」と見なし、ツンデレ気味だが快く思っていないと発言している。
自分とシルバーマンが目指した理想に最も近づき、一度は自分に黒星を付けたその力は素直に評価している。
キン肉マンの存在を認めず殺そうとする閻魔とは異なり、自らの弟子である悪魔超人にキン肉マンを倒させて、
正義超人よりも先に神をも超える次元に到らせようと考えている。
現在は完璧超人への対処を優先しているが、この兄弟の対立が悪魔超人と正義超人という2大流派の誕生にまで繋がっていることから、
旧作で和解・合体を果たし、今回の事態に際して兄弟として完全な協力体勢を敷いていてもなお、なんやかんやでお互いにライバル心は持っているようだ。
ちなみに、Ⅱ世の時のアシュラマンの発言などからすると、
「反則などは当たり前としても、 最 低 限 は超人レスリングのルールに則って戦い、その上で試合に勝つ」
ということを念頭に置いて悪魔超人の首領をやっているのが本来の将軍様の性格のようだ。
悪魔将軍と言えど一度リングに上がれば一人のヒールレスラーとして戦うのが「キン肉マン」の世界観である。
だからパイプ椅子攻撃をレフェリーから咎められると憎まれ口を叩きつつ素直に引き下がっている。レフェリーは悪魔将軍より偉い。
【悪魔超人軍】
将軍様は7人の悪魔超人、悪魔六騎士らの長であるが、大昔は悪魔超人が山ほどいたらしく、それら全てを統率していた。
また、悪魔超人達と仲良く並んだ写真があり、7人の悪魔超人も悪魔騎士達も皆笑顔でとても楽しそう。
悪魔超人達は仲良しみたいだ。
……というか悪魔将軍もなんだかんだ言って「正義超人の友情パワー」を認めているようだし、
最終的には悪魔超人と正義超人が友情を結ぶことをある程度黙認しているあたり、
「悪魔にも友情はある」という認識は(キン肉マンと戦ってからの)悪魔超人に共通する考え方なのかもしれない。
【完璧超人始祖との関係】
悪魔将軍は己の信念から完璧超人始祖の同志達と袂を分かったわけだが、言葉の節々から今も彼らとの絆を捨ててはいないことが分かる。
始祖達も将軍の思想に対して表向きは否定的な態度をとっているが、
個人によって程度に差があれど、地上に降りた彼のことを気にかけている素振りを見せているし、
彼の教え子である悪魔超人との対決に喜々としながら応じるなど、彼の全てを否定しきれていない様子を見せている。
ミラージュマン
は、ギリギリまで将軍に思い留まるよう説得を試みていた。
結局は門番として殺し合う結末になったわけだが、直前に放った「悲しいことだ」という言葉は、嫌味ではなく紛れもない本音だったと思われる。
アビスマン
は、生涯でただ一度、ゴールドマンによって背中に傷を付けられたことがあった。
そのため、かつての雪辱を果たす良い機会として、ノリノリで将軍との戦いに応じた。
しかし、その姿勢は侵入者の排除というよりもむしろ、待ちわびた旧友との再戦という姿勢だったように見える。対する将軍も同様の反応であった。
ペインマン
は、考え方から戦闘スタイルまで将軍とソリが合わず、何度も言い争いを繰り広げていた。
しかし、ペインマンは将軍を嫌っていたわけではなく、むしろ異なる意見をぶつけ合うことに楽しみを感じていたという。
将軍が始祖の座を抜けた時も、懸命に説得しようとしていたらしい。
将軍も、彼を倒したジャンクマンが入手したダンベルを見ながら懐かしそうに名前を呟いている。
それどころか、過去に彼と行ったスパーリング中の言葉からピンチを脱する方法を思いつくなど、相容れないように見えて影響を受けており、互いに憎からず思っていたことが窺える。
因みに……“硬い”か“柔らかい”かの違いがあるだけで両者の主張は殆ど一緒である。
ガンマン
は、一見すると下等超人への差別意識が高いため、将軍を全否定しているように見える。
しかし、バッファローマンから「将軍様が閻魔の元を離れた時点で、閻魔が変わったと気づいているはずだ」と指摘された際に、図星を突かれたかのように逆上していた。
もし彼が将軍の思想が間違っていると心の底から考えていたら、このような反応は取らなかったはずである。
シングマン
は、満身創痍で将軍様の粛清に怯えて泣きじゃくる(演技をしている)サンシャインを見て、
蔑むどころか「その反応も頷ける。あいつ(将軍)は昔から融通が利かない奴だったからな」と本気で納得し、同情すら感じていた。
シングマンが将軍の性格をよく理解していたことが分かるセリフだが、その結果がまんまと騙されて逆転の一手を与えてしまったのは皮肉でしかない。あ、あのゴールドマンの弟子にこんな狡猾なヤツが!?とか思ってても不思議ではない。
カラスマン
は、他の始祖が自分視点からゴールドマンや完璧超人について話す中、地上に降りた金銀兄弟のことばかり話していた。
というのも、ゴールドマンは唯一カラスマンに黒星を付けた存在であるらしい。
死の間際、ザ・ニンジャが将軍を強く慕っている様子を見て「安心したわ。あいつは昔から人付き合いが下手だったからな」と呟いており、出奔以降も彼らのことを強く気にかけていたようである。
そうした経緯もあってか、振り返ると何処かカラスマンもニンジャの潜在能力を引き出すような戦い方をしていたのが印象的。
ジャスティスマン
は、将軍が「善良だった頃のザ・マンに最も近い」「自分でも倒すとなると少々骨が折れるかもしれん」と高く評価し、真っ先に出奔の意思を伝えたほどの信頼を置いた超人だった。
そのため、彼ら兄弟を相打ちにさせたジャスティスマンは、どこか後ろめたさを感じながら、以後長い年月をかけて兄弟が見出した「可能性」について考察し続けていた。
ジャスティスマンにしても、金銀兄弟に対してはそれぞれに「ゴールド」と「シルバー」と親しげに呼びかけており、二人に対しては妙にフランクな喋り方をするという意外な姿も見られるあたり、性格が近い故に古代より例外的に親しい間柄だったのがうかがえる。それを踏まえると古代で地上に仲裁に送られたのも、結果として兄弟を同時に失ってしまったことに対して鉄面皮にもかかわらず未だに悔やんだ様子を見せていたのにも納得がいく。
サイコマン
は、出奔のことも含めて、将軍に対して一際強い敵意を向けている。
始祖時代はガンマン、シングマンと同様に生真面目なゴールドマンをからかっていたらしいが、ゴールドマンの方はロクに相手をしなかったらしい。
将軍自身がシルバーマンの「友」である彼をどう思っていたかは、最後まで不明なままであったが、サイコマンが拾式奥義・輪廻転生落としをマグネットパワーで『強化』した姿には「あの技は貴様の誇りだったろうに、始祖の魂まで借り物の力に売り渡したか」と苦々しく呟いている。
後に出奔直前、ザ・マンとの会話の中で「決して認めようとはしなかったが、奴はシルバーマンの理想に一番近かった存在」と複雑な心境を語っていたことが判明した。
尚、表面的には裏切り者であるゴールドマン(悪魔将軍)を愚弄するような発言を繰り返し、過去に於いても相手にされていなかったと語るサイコマンだが、アビスマンとのスパーリング中に地獄の断頭台を完成させたゴールドマンに対してザ・マンが「始祖奥義を定めないのか?」と聞いた、例の一連のやり取りの中で、ゴールドマンが「アンタ(ザ・マン)を一撃で倒せる技を見つけた時が壱式奥義と定める時」と返した時にはシルバーマンと同様に真っ先に頷いており、表には出さないだけで、内に抱えた信念そのものは金銀兄弟に近い正統派志向であり、理想を同じくしていたのが解る。(だからこそ内面を見抜いていたシルバーマンとは仲がよく、その金銀兄弟と裏表なく近しいジャスティスマンのことは素直に認められなかったのかもしれない。)
【将軍様の謎】
前述にもある通り、将軍様は黄金のマスクことゴールドマンが正体だが、
Ⅱ世ではミートの肉体を使って復活しようとしたり、太古の昔から超人界を支配していたり、悪魔超人集合スナップがあったりと矛盾が多い。
「ゆでだから」で済む話だが、共通しているのは大魔王サタンであることなどから、将軍様とは大魔王サタンが何かを媒体として融合した時に現れるのではないかと言われている。
つまり初代では黄金のマスクを、Ⅱ世ではミートを媒体として登場した(しようとした)ということである。
これなら将軍様が太古の昔から存在していたことにも悪魔超人集合スナップにも説明がつく。
が、そうなるとそれぞれの時代に媒体となった者がいるということである。最新シリーズである完璧・無量大数軍編では何を媒体としているのだろうか。
……と思っていたら、回想の中で「ゴールドマンが地上の超人達を導いていく中で姿を変えたのが悪魔将軍」と判明。
これにより、ゴールドマンの転じた悪魔将軍と、Ⅱ世の悪魔将軍は明確な別人である可能性が濃厚になってきている。
一説には「Ⅱ世の悪魔将軍はサタンそのものでは?」という考察も。サタンの方は元々超人レスラーじゃない可能性を考えれば色々納得がいく部分もあるし。
ゴールドマンと悪魔超人軍の関係が明らかになった今、むしろサタンの正体が不明になりつつある。
そもそも、将軍様が悪魔超人の開祖であり魔界も作ったとされたことでサタンの存在意義が……。
完璧超人始祖編終了から1か月後、新シリーズにて遂に大魔王サタンが復活する。
この際、数億年にわたる怨みを晴らす手駒とするためにゴールドマンの自我を狂わせていたことが判明する。
上記の情報の齟齬も含めて考察するのならば、ゴールドマンが首だけになっていたのは確かなので、そこに取り入って悪魔将軍として活動させる手助けをしたのがサタンだった可能性はある。
両者の利害は一致していたが、ゴールドマンがシルバーマンと和解したことで関係は終結。
始祖編ではゴールドマンが完璧超人始祖としての使命を以て悪魔将軍として復活したことで、悪魔超人軍との関わりも持てなくなったのかもしれない。
Ⅱ世は現在の所、始祖編以降の現行シリーズとはパラレルではないか、とする推測もされているが、
始祖編が起こらない=超人閻魔が動かなければゴールドマンが復活することもなかった訳で、
Ⅱ世の悪魔将軍は矢張り、サタンが悪魔将軍の姿を利用したかっただけ、と考えるのならば、
悪魔将軍=ゴールドマンと考えているアシュラ達とサタンに溝が生まれたのも当然であり、
Ⅱ世のバゴア将軍が、かつての悪魔将軍=ゴールドマンとかけ離れた印象となっていた理由だったとも考えられるが……?
サタンの正体と共に、この辺の時系列が整理される可能性はあるのだろうか?
尚、超神編では“調和の神”ザ・ワンも「悪魔将軍、本名ゴールドマン」と明言しているので、時系列的にゴールドマン自身が姿を変えたのがオリジナルの悪魔将軍であり、以降のゴールドマンの死後に現れた悪魔将軍(サタンや悪魔六騎士の力を借りた状態)は仮初めの状態か、ガワだけ似せた紛い物だと考えられる。
この辺は現在の公式的にも近い解釈だと思われ、新アニメ『完璧超人始祖編』にて旧連載時の悪魔将軍の行動について前述のように「(黄金のマスクが)ゴールドマンとして復活して地上を粛清するつもりだった」との説明が追加された。
よって、ゴールドマンの意思が全く介入していない『Ⅱ世』時の悪魔将軍は狡猾なサタンがゴールドマンの威光を利用した偽物と言っても差し支えがないのかもしれない。(これなら本物の将軍様を知るサンシャインやアシュラマンが失望したり呆れていたのにも納得が行く形にはなる。)
なお、出身地については現在まで一貫して「天上界」と記載されている。
金銀兄弟以外の始祖が普通に国名で記載されているのに対し、何故このような扱いになっているのかは不明。
…とか言ってたら【
超神編(仮)】にて、2人とも
天界で生まれた最初の超人の一人だったことが明らかになった。
というか“慈悲の神”=ザ・マン自身が生み出した系譜の祖が金銀兄弟だったようなので、悪魔超人軍に対する悪魔将軍の態度のように、あくまでもあるのは個人としての情愛ではなく使命感なのだろうし、当時のザ・マンが“神”である以上“超人”である金銀兄弟とは種族も違えているものの、なんと事実上の親子関係があったということにはなる。
【アニメ劇場版】
前述のアニメ『キン肉マン』(83年4月~86年10月)でも悪魔将軍は登場している訳だが、劇場版でもラスボスとなっているものがある。
86年3月の『ニューヨーク危機一髪!』では、ニューヨークの大都会エネルギーと、キン肉マン以外の正義超人の力を得て復活したという設定で悪魔将軍が登場。
カラーリングが青黒くなり、トゲが増え、肩の部分に謎パイプが生じた。
キャラクター紹介では“劇場版強化ver”と呼ばれている。
劇場版での声優はTVシリーズでの北川米彦ではなく、
柴田秀勝が務めている。
が、威厳ある声とは裏腹の色々と残念な所も。
TVシリーズでも悪魔将軍の正体はゴールドマンで、アニメでも改心していたが、本作では原作『Ⅱ世』に先駆けて、ゴールドマンと結託した大魔王サタンが悪魔将軍のように扱われている。
この、劇場版での通常verも以前より不細工な訳だが、更にパワーアップと称して、元の面影も無いもっと不細工な姿に変身可能である。
また、ほぼギャグ要素がない原作及びアニメ版と異なり、本作では摩天楼からキン肉マンを突き落とした時に落ちた階の数を数える、煙幕でお互いの姿が見えなくなった時にたまたま後ろにいたキン肉マンと鉢合わせしてギャグ顔で驚くなどコミカルな姿も見られた。
また、85年12月に公開された『晴れ姿!正義超人』では、
現在の原作設定がなかったのもあって、“先祖”の朱天童子が登場。江戸時代にタイムスリップしたキン肉マンと戦った。
CVは
飯塚昭三。
尚、姿は和風アレンジした悪魔将軍……とかではなくて“ただの赤鬼”である。
必殺技として
元祖・地獄の断頭台や水を掛けられると勢いを増す炎を吐く。
【ゲーム】
「キン肉マンジェネレーションズ」では隠しキャラとして登場。
といってもOPでこれでもかと存在感放ちまくっているので出てくるのは判り切っていたけど。
通常技が他のキャラの必殺技並の威力でクソ力発動時には全てのダメージを
無効化するという凄まじいチートキャラ。流石は将軍様。
必殺技では断頭台や九所封じなど原作での必殺技を沢山披露してくれる。
またツープラトンは全キャラ固定で、パートナーを特攻させて敵の動きが止まったところを将軍様が
パートナーもろとも打ち倒す『悪魔の本質』となる。
更に喧嘩マンやネプキンなどを含む隠しキャラを全て出現させた状態で
キン消しコレクションをコンプリートすると、最終隠しキャラ「ゴールドマン」が使用可能になる。
こちらの見た目は頭が黄金のマスクになってボディがダイヤモンドボディになった悪魔将軍。
基本的にモーションや技は悪魔将軍と共通だが、必殺技の威力はこちらが上回っており、クソ力発動時には攻撃・防御力が跳ね上がる。
ちなみに今作では稲田氏が声を担当しているがTVや映画とも一味違う「フハハハハハ!」など楽しそうな将軍ボイスが聴ける。
あとキン消しモードの解説は将軍様への愛情が溢れている。
「
キン肉マン マッスルグランプリ」シリーズにも登場。
「1」ではラスボスとして登場、特定条件でアニメでもクライマックスで流れていた「奇跡のマッスルドッキング(M33-A)」がBGMとして流れる。
硬い・早い・トリッキーとプレイヤーを翻弄。超必殺技である地獄の断頭台に加え、全身を無数のダイヤモンドに変えて攻撃するダイヤモンドダストは発動時には見切るのも困難。
ラウンド開始前の
「真の恐怖を味わうがよい……」の台詞は伊達ではない。
【余談】
- 初めて登場した時はデザインが大きく異なり、2回目から現在のデザインに。
最初のデザインはコミックの類でも全て修正され、当時のジャンプのみで見られる幻のデザインだった。
……が、最近はファンブックなどでけっこう見られる。
さらにデザインの元になったのは、読者投稿の「バイキングマン」。鉄仮面からこぼれる長髪や、腕から伸びた剣など、大まかなデザインはこの時点ですでに固まっている。投稿した東京都の小林くんも、ここまで息の長い人気キャラになるとは思わなかったであろう。
- アニキこと水木一郎が唄うキャラソンが存在。タイトルは『キング オブ デビル』。
編曲担当は『サクラ大戦』でお馴染みの田中公平。激しいギターベースとバックのバイオリン演奏が悪魔将軍のイメージと非常に良くマッチングしている名曲。
無量大数軍編でもこの曲の歌詞を意識したと思われる設定や場面が幾つか存在する。
- 現在でこそ最強候補として高い人気を誇る超人だが、意外にも連載当時は読者からの反応はいまいち鈍かったらしい。
Ⅱ世が始まってから、ゆでが当時のファンから「悪魔将軍好きでした」という手紙を多く貰い、ようやく人気を実感したという。
- 完璧超人始祖編での威厳がありつつどこかヒロイックさも感じられる姿に、アニメ化するならゲームで演じていた稲田徹氏が似合うだろうとの声も多かった。そして2024年に放送開始の始祖編を基にした新アニメでは森川智之氏が演じることが発表された。なお森川氏は『II世』のテリー・ザ・キッド役だったことでも知られる。稲田氏はサンシャインを演じることになった。
きさま…わたしの項目を荒らしおって………
どうなるか…わかっているんだろうなああああああ!!!
最終更新:2025年01月30日 22:28