大沢木ナツミ

登録日:2016/01/31 (日) 17:36:10
更新日:2024/04/21 Sun 22:03:02
所要時間:約 5 分で読めます





ナツミさまのカメラは、糸クズ1本、逃がさんのやッ!



大沢木ナツミ(おおさわぎなつみ)」は、『逆転裁判』シリーズの登場人物である。



■概要・プロフィール
CV:?(パチンコ版)/高木礼子(アニメ版)
演:美風舞良(宝塚版)、谷村美月(実写映画版)


職業はフリーカメラマンで、初登場時の年齢は22歳。
初登場時は大阪の大学へ通う研究生でもあったが、ある目的を持って大学を休学し、東京の「ひょうたん湖」を訪れていた。
緑色のフリースに身を包み、大きなアフロヘアを持つ女性で、綾里春美からは「コゲたわたあめのような髪型」と言われている。
大阪の出身であるため早口の関西弁で喋り、「おおさわぎ」という名のとおり、やたらと騒がしい人物である。
明るく人懐っこい性格で、成歩堂龍一の事は「ナルホドー」と豪快に呼んでいる。
ちなみに、家族には成人式を終えた妹がいる(作中では未登場)。
テーマ曲は「おめでたい人びと」。彼女の専用BGMというよりは「美人のキャラクターに会った時の曲」という意味合いが強く、
他には松竹梅世、市ノ谷響華、天杉希華などの登場時に使用されている。


基本はいい人なのだが、商人の街で育ったせいか、ドケチで図々しい性格である。
『1』の第4話では、法廷を引っかき回した“ツミほろぼし”をすると言いながら、成歩堂に情報の「取り引き」を持ちかけていたり、
『2』の第4話では、カメラ屋の店員に細かいクレームをつけまくり、定価16万円のカメラを7万円にまで値切っていた(所要時間は約5時間)。
さらに、『2』のエピローグでは、衝動買いしたカメラ(定価30万円)の領収書を成歩堂の名前で咄嗟に切り、
代金を立て替えてもらおうとしていた。
……ちなみに、本人いわく「カンサイ人がケチではなく、ウチが個人的にケチなだけ」とのことである。


そんな彼女もやはり人の子で、『2』の第2話『再会、そして逆転』で証人となった時に、
成歩堂やある人物の立場を危うくした時には精神的にかなり凹み、
その後、重要な情報をタダで提供した(普通はそれが当たり前なのだが‥‥)。
また、綾里キミ子のようなタイプの「オバハン」にも弱く、彼女に凄まれるとその威圧に屈して部屋で大人しくしていた。


「カメラマン」だけあって、事件やスキャンダルの匂いには敏感で、
『2』では、あるアクション俳優のスキャンダルの事実関係を明らかにするために張り込みを行い、
検事2』では謎のタレコミを頼りに、闇オークションの現場を抑えようとした事もある。
その点に関しては割と優秀ではあるが、その反面カメラの腕や知識は半人前で、
裁判で証拠として提出される彼女の写真はどこかピントがずれている事が多い。
しかし、このピントがずれた写真が成歩堂の反撃の糸口となる事も多いため、ある種の才能はあるのかも知れない。
それでも、報道の世界ではそれほど評価はされてはいないようで、
『検事2』の時点でも、新聞社などに特ダネを持ちこんでは門前払いを受ける事が多々あるらしい。
モットーは「むしり撮れ! 尻の毛までも」


初登場は『1』の第4話「逆転、そしてサヨナラ」。
ひょうたん湖公園の湖に棲む怪獣「ヒョッシー」の噂を聞きつけ、その写真を撮るためにはるばる大阪からやってくる。
そこで起きた殺人事件を偶然カメラで撮影し、目撃証人として出廷する。
だが、実際は事件を見ていた気になっていただけであり、証言として正式に採用されたのはごく一部だけだった。
その後は、ヒョッシーが存在しない事実を成歩堂に思い知らされ、意気消沈したまま大阪へ帰る事に。
だが、帰る前に勝訴祝いで撮った集合写真に千尋さんの霊が写りこんでいるのを見つけると、すぐに元気を取り戻し、
「オカルト系カメラマン」へと転向した。


『2』の第2話「再会、そして逆転」では、「倉院流霊媒」の取材をするために、倉院の里にある綾里家を訪れていた。
そこでまたも殺人事件に遭遇し、今回も事件の証人となる。
今回も写真を撮っていたが、血やオバケにビビッてしまい、写真のピントがズレまくっていた。
この件で血やオバケが苦手な事を自覚し、以降は「いやらしい芸能カメラマン」へと転向する。
第4話「さらば、逆転」では藤見野イサオと華宮霧緒のスクープをモノにしようと、ずっとホテルで張っていたが、
パーティーに招かれていた他の芸能人に目移りしてしまい、ちゃんと見張る事ができなかった(一応今回も証拠写真を撮っていたが)。
おまけに、張り込み中に商売道具であるカメラを何者かに盗まれてしまう。
この時点で糸鋸からは苦手意識を抱かれてるようで、「最近よく見るカオ第3位」→「最近見たくないカオ第3位」にランクアップ?した*1
ちなみに、今作では「都会のオトコは冷たいゆうけど、アンタはその中でもチョラモンマ級や!」という、
知る人ぞ知る迷言を残している。
「チョモランマ」と言いたかったのに、間違えて「チョラモンマ」と言ってしまったのか、
はたまた、単に製作者側のミスだったのか……真相は不明である。



検事1』第5話「燃え上がる逆転」では、「国際派ジャーナリスト」を自称して永世中立劇場を訪れていた。
背景として登場するため出番は少ないが、大使館の近くにあったビルから「人が空中を飛んでいる」というとんでもない光景を撮影し、それを警察に提供していた。
ちなみに、彼女と面識のあった御剣怜侍は彼女の顔を忘れていたが、
何か引っ掛かるものを感じつつも「本能が関わるなと言っている」ような気がしたため、見て見ぬふりをしていた。


『検事2』第4話「忘却の逆転」ではちゃんとした証人として登場しており、御剣とも久々に言葉を交わしている。
だが、御剣に対しては「ゴクアク検事」と悪い印象を持っており、最初は情報を出し惜しみしていた。
後にロジックチェスで論破されると、闇オークションの現場を抑えるためにビッグタワーに乗り込んだ事を白状し、
犯人と思わしき人物が写っている写真を提供した。
ちなみに、第1話「逆転の標的」に登場した記者・速水ミキコの師匠であり、
彼女に対し「ルポライターたるもの情報は無責任に垂れ流せ」というはた迷惑な教えを叩き込んでいる。



アニメ版では人騒がせな性格は原作通りだが成歩堂たちに情報をネタに取引を持ち掛ける場面がカットされたり、「再会、そして逆転」のラストで春美と別れるのを惜しんでいた真宵に「意外と近くなんだからいつでもあの子に会いに来たらいい」と元気づけたりする場面が追加されたり、ゲームに比べやや良心的な性格になっている。「さらば、逆転」での彼女のポジションは矢張政志に置き換えられており、出番がない。



追記・修正はスクープ写真を撮ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 22:03

*1 因みに後者の2位は成歩堂、1位は狩魔冥がぶっちぎりの独走状態