星影宇宙ノ介

登録日:2016/02/21 Sun 17:17:39
更新日:2025/06/30 Mon 09:38:43
所要時間:約 4 分で読めるのぢゃ






この星影 宇宙ノ介(ほしかげそらのすけ)が、
話を聞いてやろうと言っとるんぢゃよチミ?


「星影 宇宙ノ介」とは、『逆転裁判』シリーズの登場人物。

CV:杉崎亮(アニメ版)


■概要


星影法律事務所所長兼弁護士。初登場時は64歳。
彼の事務所には一時期綾里千尋が所属しており、彼女にとっては師匠に当たる人物である。
茶色いスーツ(以前は赤色)を着た恰幅のいいおじさんで、形のいい鼻髭を生やしている。
その見た目どおり、のんびりとしたマイペース性格。
二人称は「チミ」で、「~ぢゃ」などといった独特な言い回しを好み、よく「ウォッホン!」と偉そうな咳払いをする。
よく若者の活躍を見ては「青春の日々はぁ‥‥青いレモンのカオリぃ‥‥」と口癖のように呟いている(『逆転裁判3』では残念ながら呟かなかった)。
のんびりした見た目や口調とは裏腹に、弁護士としては中々の切れ者。
専用BGMは「老い、悔い、報い」。だが『逆転、そしてサヨナラ』では記憶喪失の謎のおじさん、『蘇る逆転』では若者の原灰ススムも登場時にこのBGMを使っていた。


ベテランなだけあって結構儲かっているらしく、事務所のデスクはマホガニー製の高級品。
来客用のテーブルには黒檀のシガレットケースと純金製のライターが置いてあり、本棚に並ぶ本も高そうなものばかり(それほど読まれた形跡はないようだが)。
極めつけは壁に飾られた「釣りをしている男性」が描かれた絵画で、本人曰く3億~4億の価値がある名画であるらしい。
この絵画は自慢の逸品らしく、どれだけ大金を積まれようとも手放す気はないらしい。
しかし、現在はとある事情によりその絵画を手放してしまっている。


残念ながら今のところ弁護士として活躍する場面はないが、孫弟子である成歩堂龍一にたまに事件の情報を提供している。
また、千尋の新人時代のエピソードが描かれた『逆転裁判3』では法廷の助手席で尋問や矛盾の指摘の仕方(チュートリアル)を指導していた。
なお、彼の事務所には千尋の他に同じく弁護士である神乃木荘龍や生倉雪夫なども所属していたが、現在は2人とも彼の元を離れてしまっている。


初登場は『逆転裁判(蘇る逆転)』第2話「逆転姉妹」。
事務所にやってきた成歩堂から「真宵の弁護の依頼」の話を聞くと、「今忙しい」という理由でその依頼を断る。
どうやら依頼を引き受けられない理由があるらしく、諦めて他の弁護士の所へ行こうとする成歩堂に「まともな弁護士ならその依頼は絶対に引き受けない」と忠告までする。
その後ある事情で例の絵画を手放し、その事を成歩堂に追求されると、依頼を引き受けない理由を彼に打ち明けた。


後に第4話「逆転、そしてサヨナラ」で再登場。
被告人となった御剣怜侍からなかなか依頼を貰えないでいた成歩堂の相談に乗り、これを見せれば御剣の考えも変わるはずだと「とある女性の写真」を渡す。
この事件の鍵となるDL6号事件の詳細とその顛末を教え、ある人物が受け取った“殺人の計画書”を見せられた時は、その筆跡から真犯人を裏で操っていた人物の正体を見抜き事件の完全解決に一役買った。


過去の事件の回想である『逆転裁判3』の第1話「思い出の逆転」では、千尋のサポートキャラとして登場。
当初は、当時大学生だった成歩堂の弁護をする予定だったが、千尋の希望により彼女に弁護を任せる。
この時代では前述どおり「青いレモン」のフレーズを呟く事はなかったが、その代わりになぜかやたらと自分の尻にまつわるコメントを多用する。慢性痔炎でも患っているのだろうか?
また、千尋の不満のはけ口にもなっており、彼女が成歩堂や美柳ちなみの言動に対しストレスを感じた時には、彼女に殴られたり足蹴にされたりと酷い目にあっている。

このように出番こそ多くはないものの、ストーリーの要所要所で登場しては重要なキーパーソンとして扱われている。


何、ワシのことについてもっと知りたいかの?まあこれはネタバレになる話ぢゃが、それでもいいか?













後に絶対に手放さないと語った名画が小中の下に渡り、そうまであっさりと手渡したその理由とは、星影と小中の関係が愛する者と愛される者だったからだった。











実際に選択肢にあるが、ナルホド君の勘違い(ネタ選択肢なので本筋に影響はない)であり、次からが本当のネタバレです。













15年前に、DL6号事件の捜査の際に霊媒を用いたという警察の機密事項を、一時の金欲しさで小中大に漏洩してしまった張本人。
この事がきっかけで警察は歴史的な恥をさらしてしまい、機密事項を漏らした人物を裏で探し始める。
またこの事件により倉院流霊媒道の威厳は失墜し、霊媒を請け負った家元の綾里舞子も行方知れずとなってしまう。
そんな時に再び小中が現れ、それ以来この事がばれるのを恐れて小中に金を払い続けていた。数億円の価値がある名画を簡単に手放したのもこれが理由であり、その絵は奪われた後でコナカルチャーの社長室に飾られていた。

『逆転裁判(蘇る逆転)』第2話が解決した後もその絵が帰ってくる事はなかったが、これは当然の報いであると絵に対する未練は断ち切っていた。
なお、この絵画は後に『逆転検事2』の第4話「忘却の逆転」で闇オークションに出品されていた事が明らかとなる。

ちなみに彼の事務所に所属していた千尋は、彼がDL6号事件の情報を小中に漏らしたという事実を突き止めていたようで、独立後その事を事件ファイルに書き記し事務所の本棚に保管していた。

一連の事件の元凶の一因と言えなくもないが、本人はこの事を深く後悔しており、また小中に脅迫されたり、大切な絵を失う羽目になるなど、それ相応の報いは受けている。
アニメ版では小中に情報を漏らしたのは同じだがこちらでは小中に事務所を潰すと脅迫され、情報を渡してしまった小中の被害者の一人となっている。
さらに真宵にそのことを告げ、頭を下げ涙ながらに謝罪した。
その後、御剣の裁判でも証人として出るなど、原作よりも同情の余地のある設定に変更され出番自体も増えている。


■余談


ふくよかな体形の人物だが、『3』で再登場する際には物凄く痩せたデザインで登場する予定だった。
(最初の案はガリガリ。次に出された案は少しやせ型、といったところ)
これは法廷で登場する際に横を向いているカットを描く必要になったのだが、そのままではその巨体が弁護人席に収まらなくなるため。
結局この案はボツとなったのだが、そのせいで横を向いている際の彼の体形は少しおかしなことになっている。


彼との会話中に選択肢が現れる場面があるが、GBA版ではその選択肢を「依頼を受けない理由」→「愛する者と愛される者」の順番で選ぶと、BGMがイトノコ刑事のテーマに変わってしまうバグがあった。DS版では修正されている。



ホシカゲ「“青春の日々はぁ‥‥追記・修正のカオリぃ‥‥”かァ」

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最終更新:2025年06月30日 09:38