登録日:2017/1/28 Sat 17:40:00
更新日:2024/05/03 Fri 09:42:13
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【概要】
舟橋村とは、
富山県に属する市町村の一つである。
ちなみに
千葉県にある船橋市と
なんとなく名前が似ているかもしれないが、あちらは「ふなばし」でこちらは「ふなはし」なので微妙に違う。
何の変哲もない村でありそれほど全国的に知られていないかもしれないが、実は他の市町村にはないとある大きな特徴を持つ。
その大きな特徴とは、「
日本の市町村で一番面積が小さい」ということである。
面積はわずか3.47㎢、この狭さを他の建物で置き換えるならば、
東京ドーム47個分、
ディズニーランド・
シーそれぞれ3個分ずつといったものである。
とはいえいくら日本で一番小さくても、世界で一番小さい国「バチカン市国」よりかは何倍も大きい。
そして舟橋村の行政自体も日本で一番小さいということを逆手に取り、大々的にアピールをしている。
ちなみに富山県は平成の大合併の関係でそれぞれの市町村の数が広く、どれも50㎢を超えているのだが、舟橋村だけ一桁しかなくやや異質感が出ている。
あと、日本で一番小さいものの鉄道自体は通っている。(越中舟橋駅・富山地方鉄道株式会社)
【なぜ一番小さい市町村になる事ができたのか】
現在日本で一番小さい市町村、舟橋村であるが実はずっと昔から日本で一番小さい市町村と呼ばれることはなかった。
なぜなら、それよりも小さい市町村が5つも存在していたからである。(下記参照)
1
高知県 香美郡 赤岡町 1.64 2006年3月1日 香南市
2
岐阜県 可児郡 兼山町 2.61 2005年5月1日 可児市
3
三重県 南牟婁郡 鵜殿村 2.88 2006年1月10日 紀宝町
4
愛知県 西春日井郡 西枇杷島町 3.36 2005年7月7日 清須市
5
岐阜県 安八郡 墨俣町 3.39 2006年3月27日 大垣市
これらのように舟橋村のほかに小さい市町村が存在しており、一番小さい赤岡町だとわずか1.64㎢しかない。
しかし、平成の大合併によりそれぞれの町村は他の市町村に編入、あるいは別の市町村と合併する事で新たに生まれ変わるなどして消滅していった。
だが、舟橋村は編入・合併ラッシュの中でも一切他の市町村と編入したり合併したりしなかったので、墨俣町が大垣市に編入した瞬間、見事日本で一番小さいという称号を得た。
ちなみに舟橋村は日本の市町村では数少ない明治時代にできた当初から一切、編入・合併・分割などを一切行わなかった市町村の一つである。
【意外な記録】
一番小さいといった大きな特徴以外はこれといった特徴はなさそうな舟橋村であるが、実は人口増加率富山県内一位、15歳未満が該当する幼年人口割合の率が2010年の国勢調査時点で全国一位という非常に意外で名誉な記録を持っている。
なぜこのような記録を出す事ができたのかというと、県庁所在地である富山市とちょうど隣り合っている為富山市のベッドタウン化が段々と進んでいるということが一番大きいと思われる。
また図書館にも力を入れて取り組んでおり、「日本で一番子供にやさしい図書館」と呼ばれる事ができるよう主に子供向けに力を入れている。もしかしたら幼年人口の割合が一番大きいことの要因となっていることが少なからずあるかもしれない。
【余談】
- 一番小さい市町村であり一番小さい村とも言えるが、一番小さい町市はどこなのかといえば、町は大阪府の忠岡町(全国で3番目に小さい)市は埼玉県の蕨市(全国で8番目に小さい)である
- ユニークな百科事典「アンサイクロペディア」にも舟橋村の記事が存在しているが、文字の大きさが非常に小さくとにかく見づらい
追記修正よろしくお願いします
- 北陸三県(富山県・石川県・福井県)の中で、唯一の村 -- パワーホール全開 (2017-01-28 23:14:50)
最終更新:2024年05月03日 09:42